JP2000233778A - 把持装置及びその様な把持装置を備えた製造ライン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 できるだけ素早く、異なる車体型式に適合可
能な把持装置を備えて、できるだけ素早く未加工の車体
の別の型式に変えられる製造ラインを作ること。 【解決手段】 原動付車両用製造ラインの把持装置が、
未加工の車両（４）用の移送装置（２）の両側に、移送
装置（２）の下で共に動く、基礎フレーム（１）上に、
車路（１１、１２）を、各々移送装置（２）の側方へ離
れるように移動可能な側方車（１１、１２）用に有す
る。側方車（１１、１２）が単に、移送装置（２）の側
方に側方車（１１、１２）を支持する。クランプ手段
（３４）が、側方車（１１、１２）が作業位置にある
時、側方車（１１、１２）と基礎フレーム（１）を接続
するために働く。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、原動機付車両の製
造ラインに組込可能で、移送装置上で製造ラインの方向
に移動可能な未加工の車体用の、製造ライン方向に移動
可能な把持装置に関するものであり、把持装置は、製造
ラインの両側に側部材と未加工の車体の上で把持され、
車体を把持する把持体を有する横支持部を備えており、
横支持部は作業位置になると閉鎖することによって、車
体に架かる構造部分と互いに連結される。更に本発明
は、その様な把持装置を備えた製造ラインに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術による把持装置は、ドイツ国特
許出願公開明細書第195 33 389号の主題である。それら
の文献は同じく、同様の把持装置を備えた製造ラインを
記載している。既知の把持装置の場合、全体的に移動可
能な基礎フレームを備え、そのフレームに側部材が配置
されている。未加工の車体用の移送装置は、基礎フレー
ム上を移動可能に配置されている。全体的に把持装置
は、側部材を備えて前後に配置された二つの基礎フレー
ムを有し、側部材が異なる形式の把持体を支持して、製
造ラインにおいて二つの異なる未加工の車体を溶接する
ため、実際は何らかの把持装置が利用され得る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】原動付車両産業におい
て、一つの製造ラインで二つ以上の車両型式を、できる
だけ変える浪費を少なくして、素早く次々に製造したい
という要求が増している。しかし、それは前記ドイツ国
特許出願公開明細書第195 33 389号によって知られてい
る把持装置を利用しては難しい。なぜならば、二つ以上
の異なる把持装置を次々に配置することは、たいてい空
間的に不可能で、未加工の車体を一方の把持装置から他
方のそれへ移送する際に、望ましくない長い時間のロス
が生じるからである。把持装置を交換するには、強制的
に製造ラインを長く停止させることになる。なぜなら
ば、把持装置によって囲まれた移送装置を同時に解しな
いことには、不可能であるからである。

【０００４】本発明の課題は、前記の従来技術による把
持装置を、できるだけ素早く、異なる車体型式に適合で
きるようにすることである。更にその様な把持装置を備
えてできるだけ素早く未加工の車体の別の型式に変えら
れる製造ラインを作ることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記の課題は本発明によ
ると、移送装置の両側に、移送装置の下で共通して移動
する基礎フレーム通路上に車路が、移送装置の側に離れ
て移動可能な各側方車用に配置され、側方車が単に、移
送装置の側にある側部材を支持し、側方車と基礎フレー
ムを接続するためクランプ手段を備えることによって、
解決される。

【０００６】

【本発明の実施の形態】把持体が溶接すべき未加工の車
体が変わって、そのため別のものを把持しなければなら
ない時、それら本発明により側部材を分離し、分製造ラ
インの両側にある把持体を離すと、それによって製造ラ
インの移送装置を分解することなく、互いに、各側部材
及び把持体を備えた側方車を、製造ラインから離すこと
が可能になって、別の把持体を備えた側方車に交換でき
る。また側方車の両車路が、共通の基礎フレームに配置
されているため、側方車がクランプ手段によって各ロー
ラ支持部に固定されると、基礎フレームと接続して、明
らかに、作業の際に本発明による一体形成した装置とな
り、閉じられると、未加工の車体を囲むフレームにな
る。それによって強い剛性を得て、高い製造精度が実現
する。

【０００７】車路は、異なる構成をすることができる。
これによって製造ラインに適切な構成にすることができ
る。車路が間隔をあけて相前後して配置され、基礎フレ
ームと堅く接続され、回転可能に支持された走行ローラ
を備えるローラ支持部によって形成され、その上に側方
車が支持フレームで支えられる。

【０００８】クランプ手段は、基礎フレームと側方車と
の間を力で留めるように製作する必要がある。これは本
発明による別の形態によると、クランプ手段がローラ支
持部の両側に配置されて、支持フレームをローラ支持部
の内部で固定するように形成することで、特に容易に実
施できる。

【０００９】本発明に関する把持装置に未加工の車体を
入れて、たいして骨を折ることなく車体を開口部内を移
動させることができ、把持体は車体から充分な間隔があ
り、本発明に関する別の形態によると、各横支持部材材
を備えた側部材が各々、製造ラインと平行で水平な延長
軸の周囲を、製造ラインから外方向に回動可能に支持フ
レームと接続される。

【００１０】本発明の別の形態に関して、側方車が全体
的に車体用の把持体を、下方把持体を含めて備えると、
側方車を交換する時に、全ての把持体が同時に交換され
る。

【００１１】あげた第二の問題、すなわち前記把持装置
を備えた製造ラインの製作は、本発明に関して、製造ラ
インの各側に未加工の別の変形車体用に、別な側方車の
側方車組に対して、セット部を少なくとも一つ備え、そ
の際、製造ラインが側方車を交換するための手段を備え
る。その様な製造ラインが、両方の側方車を動かすこと
によって、製造ラインの移送装置を分解する必要なく、
完全に把持装置を交換する。ゆえに交換がその様に非常
に素早くできるので、製造ライン上に次々とすぐに、異
なる型式の未加工の車体を仕上げることができる。

【００１２】本発明による製造ラインにおいて、溶接ロ
ボットが側方車の交換を妨げることなく、製造ラインの
横にプレートを自由に利用することによって、多数の異
なる型式の車体が加工される。その際、製造ラインの溶
接所の前及び後に、製造ラインの横に並行する別のセッ
ト部を個々の側方車用に備え、製造ラインの各側で側方
車を交換するため、移送路がセット部の溶接所の溶接ロ
ボットの後方で、溶接所前のセット部から溶接所後のセ
ット部まで延びる。

【００１３】本発明の別の形態により、各製造ラインの
側の溶接ロボットが、ローラ支持部の間の製造ラインに
沿って側方車の車路に入るように形成されると、製造ラ
インの各側から溶接ロボットが直接、未加工の車体の前
まで、側方車の車路に邪魔になることなく動く。

【００１４】

【実施例】本発明には、異なる実施例があることは明ら
かである。根本原理を更に明らかにするため、それを図
面に示して以下で説明する。

【００１５】図１は、基礎フレーム１を示しており、そ
れは図２に示された製造ライン３の移送装置２に配置さ
れている。その移送装置２は、未加工の車体４を移動す
るために働く。基礎フレーム１上には、移送装置２の両
側に走行ローラ７、８を有するローラ支持部５、６が、
と堅固に配置されている。更にその様に相前後して配置
されたローラ支持部５、６が、側方車１１、１２用に、
各々移送装置２と平行に延びる車路９、１０を共に形成
する。各側方車１１、１２は、走行ローラ７、８上で支
持された支持フレーム１３、１４を有している。支持フ
レーム１３、１４上には、横支持部材１９、２０を有す
る側部材１７、１８が、各々水平軸１５、１６の周囲を
回動可能に固定されている。作業位置では、両方の横支
持部材１９、２０が、閉鎖部材２１によって互いに接続
され、閉鎖部材２１が開くと、両方の側部材１７、１８
は各軸１５、６の周囲を外側に回動することができ、そ
れによって未加工の車体を解放する。側部材１７、１８
と横支持部材１９、２０は、未加工の車体用の把持体２
２、２３を支持している。下方把持部２４として形成さ
れた把持体は、同様に側方車１１、１２に備えられてい
る。側方車１１、１２が作業位置に配置すると、クラン
プ手段３４は、支持フレーム１３、１４をローラ支持部
５、６に留めるために作用する。これに加えて、支持フ
レームの側面と、各ロール支持部５、６が押圧を受ける
際、クランプ手段３４が支える。

【００１６】図２は、製造ライン３にある未加工の車体
４、４ａ、４ｃ及び４ｄを示している。そこでは、未加
工の車体４ｂが、製造ライン３の各側に全部で三つの溶
接ロボット２６、２７、２８を有する溶接所２５に配置
されている。同様に図２では直接、製造ライン３に並ん
で各側に、二つの側方車１１、１２及び１１ａ、１２ａ
があり、それによって車体４ａ、４ｂが把持される。側
方車１１、１２及び１１ａ、１１ｂは、車路９、１０上
で製造ライン３と平行に走行することができる。溶接ロ
ボット２８と、それと向かい合って配置されていない溶
接ロボットは、車路９または１０に入って、できるだけ
未加工の車体４ｂに近づいて配置する。

【００１７】製造ライン３に対して側方及び、側方車１
１、１２、１１ａ、１２ａに対して横、そして溶接所２
５の前後に、別の側方車３３、３２用にセット部２９、
３０、２９ａ、３０ａ、３０ｂ、２９ｂ、２９ｃ、３０
ｃが備えられている。製造ライン３に対して横に最大の
間隔をあけた、セット部３０、３０ｂ及び３０ａ、３０
ｃは、その各セット部が、ロボット２６、２７、２８の
後方に延びる移動路３１、３１ａによって、互いに接続
されている。それによって、一側で全体的に各々側方車
３２、１１、１１ａ及び３３、１２、１２ａが、互いに
交換することが可能であり、そのために加えて、セット
部２９、３０、２９ａ、３０ａ、３０ｂ、２９ｂ、２９
ｃ、３０ｃの間を、移動路３１、３１ａの方向に横移動
できるようにしなければならない。

【図面の簡単な説明】

【図１】把持位置にある本発明による把持装置の正面図

【図２】製造ラインにおいて本発明に関する本質的な部
分を示した平面図

【符号の説明】 １ 基礎フレーム ２ 移送装置 ３ 製造ライン ４ 未加工の車体 ５ ローラ支持部 ６ ローラ支持部 ７ 走行ローラ ８ 走行ローラ ９ 車路 １０車路 １１側方車 １２側方車 １３支持フレーム １４支持フレーム １５軸 １６軸 １７側部材 １８側部材 １９横支持部材 ２０横支持部材 ２１閉鎖部材 ２２把持体 ２３把持体 ２４下方把持部 ２５溶接所 ２６溶接ロボット ２７溶接ロボット ２８溶接ロボット ２９セット部 ３０セット部 ３１移送路 ３２側方車 ３３側方車 ３４クランプ手段

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 製造ラインの両側に側部材と、未加工の
   車体の上に把持され且つ未加工の車体を把持する把持体
   とを有する横支持部材を備え、作業位置では横支持部材
   が閉鎖することによって、未加工の車体に架かる構造部
   を互いに接合し、原動付車両用製造ラインに組込可能
   で、移送装置上を製造ラインの方向に移動可能な未加工
   の車体用の、製造ラインの方向へ移動可能な把持装置に
   おいて、移送装置（２）の両側に共に、移送装置（２）
   の下を移動する基礎フレーム（１）上に、各々移送装置
   （２）の側方へ離れるように移動可能な側方車（１１、
   １２）用の車路（９、１０）が配置され、側方車（１
   １、１２）が、移送装置（２）の側方にある側部材（１
   ７、１８）を、単に支持し、側方車（１１、１２）と基
   礎フレーム（１）を接続するクランプ手段（３４）を備
   えることを特徴とする把持装置。
2. 【請求項２】 車路（９、１０）が、間隔を空けて相前
   後して配置され、基礎フレーム（１）と堅く接続され、
   回動可能に軸受けされた走行ローラ（７、８）を備えた
   ローラ支持部（５、６）によって形成され、走行ローラ
   上に支持フレーム（１３、１４）と共に各側方車（１
   １、１２）が支えられることを特徴とする請求項１に記
   載の把持装置。
3. 【請求項３】 クランプ手段が、ローラ支持部の両側に
   配置され且つ、ローラ支持部（５、６）の内側に支持フ
   レーム（１３、１４）を装着するため、形成されること
   を特徴とする請求項２に記載の把持装置。
4. 【請求項４】 各横支持部材（１９、２０）を備えた側
   部材（１７、１８）が各々、支持フレーム（１３、１
   ４）と、製造ラインに平行して水平に延びる軸（１５、
   １６）の周囲を、製造ラインから外方向へ回動可能に接
   続されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項
   に記載の把持装置。
5. 【請求項５】 側方車（１１、１２）が全体的に、未加
   工の車体（４）用に下方把持部（２４）を含んだ把持体
   （２２、２３）を備えることを特徴とする請求項１〜４
   のいずれか一項に記載の把持装置。
6. 【請求項６】 二つの異なる未加工の車体用に、相前後
   配置した二つの完全な把持装置において、未加工の車体
   の別の変形のため一組の側方車の別の側方車（３２、３
   ３）用に製造ライン（３）の各側に少なくとも一つのセ
   ット部（２９、３０；２９ａ、３０ａ；（２９ｂ、３０
   ｂ；２９ｃ、３０ｃ））が配置され、製造ライン（３）
   が、側方車（１１、１２、１１ａ、１２ａ、３２、３
   ３）を交換する手段を備えることを特徴とする請求項１
   〜５のいずれか一つに記載の把持装置を備えた製造ライ
   ン。
7. 【請求項７】 製造ライン（３）における溶接所（２
   ５）の前及び後も、製造ライン（３）の横に並行して更
   なる各側方車（１１、１２）用のセット部（２９、３
   ０；２９ａ、３０ａ）が備えられ、側方車（１１、１
   ２）を交換するため製造ライン（３）の各側に移動路
   （３１、３１ａ）が、溶接所（２５）の溶接ロボット
   （２６、２７、２８）の後で、溶接所（２５）の前のセ
   ット部（２９、３０；２９ａ、３０ａ）から溶接所（２
   ５）の後のセット部（２５）へ移動することを特徴とす
   る請求項６に記載の製造ライン。
8. 【請求項８】 製造ライン（３）の側方における各溶接
   ロボット（２８）が、側方車（１１、１２、１１ａ、１
   ２ａ）の車路（９、１０）に入るように、ローラ支持部
   （５、６）の間の製造ライン（３）に沿って形成される
   ことを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載の
   製造ライン。