JP2000233594A - 筆記具 - Google Patents
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- JP2000233594A JP2000233594A JP11104764A JP10476499A JP2000233594A JP 2000233594 A JP2000233594 A JP 2000233594A JP 11104764 A JP11104764 A JP 11104764A JP 10476499 A JP10476499 A JP 10476499A JP 2000233594 A JP2000233594 A JP 2000233594A
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- JP
- Japan
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- sleeve
- chuck
- outer cylinder
- writing
- axial direction
- Prior art date
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- Pens And Brushes (AREA)
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外筒の外観を損なうことなく、筆記軸体を外
筒内に取り付けることができる筆記具を提供する。 【解決手段】 筆記軸体14のスリーブ22の外周面
に、軸方向に離間して設けられ軸方向前方へ行くに従っ
て漸次外径が小さくなる複数のスリーブ側突出部22e
を形成し、外筒12の内周面に、該スリーブ側突出部2
2eに対応して軸方向に離間して設けられ軸方向前方に
行くに従って漸次内径が小さくなる複数の外筒側突出部
12aを形成し、スリーブ側突出部22eを外筒側突出
部12aに係止し、外筒側段差面12bによってスリー
ブ側段差面22fの前方変位を規制することによって、
筆記軸体14を外筒12内に取り付ける。
筒内に取り付けることができる筆記具を提供する。 【解決手段】 筆記軸体14のスリーブ22の外周面
に、軸方向に離間して設けられ軸方向前方へ行くに従っ
て漸次外径が小さくなる複数のスリーブ側突出部22e
を形成し、外筒12の内周面に、該スリーブ側突出部2
2eに対応して軸方向に離間して設けられ軸方向前方に
行くに従って漸次内径が小さくなる複数の外筒側突出部
12aを形成し、スリーブ側突出部22eを外筒側突出
部12aに係止し、外筒側段差面12bによってスリー
ブ側段差面22fの前方変位を規制することによって、
筆記軸体14を外筒12内に取り付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外筒内に筆記媒体
を保持する筆記軸体を取り付けて、筆記軸体の外筒内か
らの脱落を防止する筆記具に関する。
を保持する筆記軸体を取り付けて、筆記軸体の外筒内か
らの脱落を防止する筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の筆記具としては、例え
ば、実開昭61−37990号公報または実開昭61−
40284号公報に記載されたものがある。これらの公
報に記載された筆記具であるところのシャープペンシル
においては、外筒内に収容される筆記軸体であるところ
の芯送り出し機構が、芯パイプと、芯パイプの先端に固
着されるチャックと、チャックの頭部に外嵌されチャッ
クの頭部を締め付けるチャックリングと、チャックリン
グの後端に当接するストッパと、芯パイプの前端とスト
ッパの前端部との間に介挿され、芯パイプを介してチャ
ックを軸方向後方へ常時付勢するチャックスプリング
と、を備えている。外筒の周面にはストッパ係止孔が設
けられ、芯送り出し機構のストッパのストッパ突起がス
トッパ係止孔に係着されることにより、芯送り出し機構
が外筒内から脱落することなく、外筒内に取り付けられ
ている。
ば、実開昭61−37990号公報または実開昭61−
40284号公報に記載されたものがある。これらの公
報に記載された筆記具であるところのシャープペンシル
においては、外筒内に収容される筆記軸体であるところ
の芯送り出し機構が、芯パイプと、芯パイプの先端に固
着されるチャックと、チャックの頭部に外嵌されチャッ
クの頭部を締め付けるチャックリングと、チャックリン
グの後端に当接するストッパと、芯パイプの前端とスト
ッパの前端部との間に介挿され、芯パイプを介してチャ
ックを軸方向後方へ常時付勢するチャックスプリング
と、を備えている。外筒の周面にはストッパ係止孔が設
けられ、芯送り出し機構のストッパのストッパ突起がス
トッパ係止孔に係着されることにより、芯送り出し機構
が外筒内から脱落することなく、外筒内に取り付けられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の筆記具では、外筒の外周面にストッパ係止孔
を設けなければならず、このストッパ係止孔が外から見
えるため、見栄えが悪く、かかるストッパ係止孔を隠す
ために、外筒の外周面に別部品を設定する必要があると
いう問題がある。
うな従来の筆記具では、外筒の外周面にストッパ係止孔
を設けなければならず、このストッパ係止孔が外から見
えるため、見栄えが悪く、かかるストッパ係止孔を隠す
ために、外筒の外周面に別部品を設定する必要があると
いう問題がある。
【0004】また、組立の際に、ストッパを含む芯送り
出し機構を外筒内で移動させて、ストッパ突起をストッ
パ係止孔の所まで持ってこなければならないが、外径方
向に突出するストッパのストッパ突起を外筒内で移動さ
せると、外筒の内周面との間で抵抗が大きく、その作業
に手間がかかり、また外筒の内周面に傷を付けたりする
という問題がある。
出し機構を外筒内で移動させて、ストッパ突起をストッ
パ係止孔の所まで持ってこなければならないが、外径方
向に突出するストッパのストッパ突起を外筒内で移動さ
せると、外筒の内周面との間で抵抗が大きく、その作業
に手間がかかり、また外筒の内周面に傷を付けたりする
という問題がある。
【0005】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、請求項1ないし13記載の発明は、外筒の外観を損
なうことなく、筆記軸体を外筒内に取り付けることがで
きる筆記具を提供することをその目的とする。
で、請求項1ないし13記載の発明は、外筒の外観を損
なうことなく、筆記軸体を外筒内に取り付けることがで
きる筆記具を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち請求項1記載の発明は、外筒内に筆記媒
体を保持する筆記軸体を収容し、該筆記軸体の外周側に
スリーブを設け、前記スリーブを外筒の内周面に係止す
る筆記具において、前記スリーブの外周面に、軸方向に
離間して設けられ軸方向前方へ行くに従って漸次外径が
小さくなる複数のスリーブ側突出部を形成し、外筒の内
周面に、該スリーブ側突出部に対応して軸方向に離間し
て設けられ軸方向前方に行くに従って漸次内径が小さく
なる複数の外筒側突出部を形成し、さらに、スリーブに
軸方向前方に面するスリーブ側段差面を形成し、外筒の
内周面に軸方向後方へ面する外筒側段差面を形成し、前
記スリーブ側突出部を前記外筒側突出部に係止し、外筒
側段差面によってスリーブ側段差面の前方変位を規制す
ることによって、筆記軸体を外筒内に取り付け、筆記軸
体の外筒内からの脱落を防止する、ことを特徴とする。
に本発明のうち請求項1記載の発明は、外筒内に筆記媒
体を保持する筆記軸体を収容し、該筆記軸体の外周側に
スリーブを設け、前記スリーブを外筒の内周面に係止す
る筆記具において、前記スリーブの外周面に、軸方向に
離間して設けられ軸方向前方へ行くに従って漸次外径が
小さくなる複数のスリーブ側突出部を形成し、外筒の内
周面に、該スリーブ側突出部に対応して軸方向に離間し
て設けられ軸方向前方に行くに従って漸次内径が小さく
なる複数の外筒側突出部を形成し、さらに、スリーブに
軸方向前方に面するスリーブ側段差面を形成し、外筒の
内周面に軸方向後方へ面する外筒側段差面を形成し、前
記スリーブ側突出部を前記外筒側突出部に係止し、外筒
側段差面によってスリーブ側段差面の前方変位を規制す
ることによって、筆記軸体を外筒内に取り付け、筆記軸
体の外筒内からの脱落を防止する、ことを特徴とする。
【0007】複数のスリーブ側突出部と複数の外筒側突
出部とを係止する構成としたため、各スリーブ側突出部
及び各外筒側突出部の突出量はさほど大きくなくとも、
確実に係止することができる。組立の際は、スリーブを
含む筆記軸体を外筒の後方から押し込むことにより、筆
記軸体を外筒に取り付けるが、複数のスリーブ側突出部
の外径は前方の方が小さくなっており、複数の外筒側突
出部の内径は前方の方が小さくなっているため、押し込
みの途中でスリーブ側突出部が係止する相手以外の外筒
側突出部を通過する際に大きな抵抗を受けることなく、
通過することができる。
出部とを係止する構成としたため、各スリーブ側突出部
及び各外筒側突出部の突出量はさほど大きくなくとも、
確実に係止することができる。組立の際は、スリーブを
含む筆記軸体を外筒の後方から押し込むことにより、筆
記軸体を外筒に取り付けるが、複数のスリーブ側突出部
の外径は前方の方が小さくなっており、複数の外筒側突
出部の内径は前方の方が小さくなっているため、押し込
みの途中でスリーブ側突出部が係止する相手以外の外筒
側突出部を通過する際に大きな抵抗を受けることなく、
通過することができる。
【0008】前記各スリーブ側突出部または前記各外周
側突出部は、円周方向全体に亘る環状の突出部でも良い
が、前記各スリーブ側突出部または前記各外周側突出部
のいずれか一方を、円周方向に離間した複数の突出要素
で構成することも可能である。
側突出部は、円周方向全体に亘る環状の突出部でも良い
が、前記各スリーブ側突出部または前記各外周側突出部
のいずれか一方を、円周方向に離間した複数の突出要素
で構成することも可能である。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1の
前記各スリーブ側突出部の外径を、該スリーブ側突出部
に係止される前記外周側突出部よりも後方にある外周側
突出部の内径以下に設定することを特徴とする。このよ
うな関係にすることによって、組立の際に筆記軸体を外
筒の後方から押し込む際に、押し込みの途中でスリーブ
側突出部が係止する相手となる外筒側突出部を通過する
ときのみ、抵抗を受けることとなり、それ以外では抵抗
を受けることはない。
前記各スリーブ側突出部の外径を、該スリーブ側突出部
に係止される前記外周側突出部よりも後方にある外周側
突出部の内径以下に設定することを特徴とする。このよ
うな関係にすることによって、組立の際に筆記軸体を外
筒の後方から押し込む際に、押し込みの途中でスリーブ
側突出部が係止する相手となる外筒側突出部を通過する
ときのみ、抵抗を受けることとなり、それ以外では抵抗
を受けることはない。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の前記スリーブ側段差面を、スリーブの前端
面とすることを特徴とする。
たは2記載の前記スリーブ側段差面を、スリーブの前端
面とすることを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の前記スリーブ側段差面を、前記スリーブ側
突出部より後方で且つ該スリーブ側突出部に近接して形
成することを特徴とする。
たは2記載の前記スリーブ側段差面を、前記スリーブ側
突出部より後方で且つ該スリーブ側突出部に近接して形
成することを特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペン
シルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タン
クと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャック
と、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付
けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制さ
れるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時付
勢するチャックスプリングと、前記スリーブの先端内部
に収容されてスリーブの内周面及び芯に弾接する弾接体
と、から構成することを特徴とする。
いし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペン
シルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タン
クと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャック
と、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付
けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制さ
れるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時付
勢するチャックスプリングと、前記スリーブの先端内部
に収容されてスリーブの内周面及び芯に弾接する弾接体
と、から構成することを特徴とする。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のものにおいて、さらにスリーブの先端部に軸方向に
伸びるスリットを形成することを特徴とする。
載のものにおいて、さらにスリーブの先端部に軸方向に
伸びるスリットを形成することを特徴とする。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペン
シルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タン
クと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャック
と、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付
けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制さ
れるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時付
勢するチャックスプリングと、前記スリーブの先端内部
に収容されて外筒先端より出没可能な芯保護用のスライ
ダーと、から構成し、さらにスリーブの先端部に軸方向
に伸びるスリットを形成し、スライダーの外周面に該ス
リットに摺動可能に嵌合する突起を形成することを特徴
とする。
いし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペン
シルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タン
クと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャック
と、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付
けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制さ
れるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時付
勢するチャックスプリングと、前記スリーブの先端内部
に収容されて外筒先端より出没可能な芯保護用のスライ
ダーと、から構成し、さらにスリーブの先端部に軸方向
に伸びるスリットを形成し、スライダーの外周面に該ス
リットに摺動可能に嵌合する突起を形成することを特徴
とする。
【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の前記スリットの先端側を、スライダーの突起の幅よ
りも狭い幅狭部とすることを特徴とする。
載の前記スリットの先端側を、スライダーの突起の幅よ
りも狭い幅狭部とすることを特徴とする。
【0016】また、請求項9記載の発明は、請求項1な
いし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペン
シルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タン
クと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャック
と、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付
けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制さ
れるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時付
勢するチャックスプリングと、前記スリーブの先端内部
に収容されてスリーブの内周面及び芯に接触するスライ
ダーと、から構成し、さらにスリーブの先端部に軸方向
に伸びるスリットを形成すると共にスリーブの先端部と
外筒との間に径方向の隙間を形成することを特徴とす
る。
いし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペン
シルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タン
クと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャック
と、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付
けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制さ
れるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時付
勢するチャックスプリングと、前記スリーブの先端内部
に収容されてスリーブの内周面及び芯に接触するスライ
ダーと、から構成し、さらにスリーブの先端部に軸方向
に伸びるスリットを形成すると共にスリーブの先端部と
外筒との間に径方向の隙間を形成することを特徴とす
る。
【0017】また、請求項10記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペ
ンシルであり、前記外筒と一体に、外筒の先端部から軸
方向後方に延びて芯に弾接する弾接部を形成することを
特徴とする。
ないし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペ
ンシルであり、前記外筒と一体に、外筒の先端部から軸
方向後方に延びて芯に弾接する弾接部を形成することを
特徴とする。
【0018】また、請求項11記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペ
ンシルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タ
ンクと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャッ
クと、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め
付けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制
されるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時
付勢するチャックスプリングと、から構成し、前記スリ
ーブの前記スリーブ側段差面をスリーブ側突出部よりも
前方に配置し、スリーブの該スリーブ側段差面とスリー
ブ側突出部との間に、軸方向に伸縮自在なクッション部
を形成することを特徴とする。
ないし4のいずれか1項記載の前記筆記具がシャープペ
ンシルであり、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タ
ンクと、芯タンクの先端にその後端が固着されたチャッ
クと、チャックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め
付けると共に前記スリーブによってその後方変位が規制
されるチャックリングと、チャックを軸方向後方へ常時
付勢するチャックスプリングと、から構成し、前記スリ
ーブの前記スリーブ側段差面をスリーブ側突出部よりも
前方に配置し、スリーブの該スリーブ側段差面とスリー
ブ側突出部との間に、軸方向に伸縮自在なクッション部
を形成することを特徴とする。
【0019】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載の芯タンクに、前記チャックスプリングを圧縮さ
せることによって前記スリーブの後端面に当接可能な拡
径部を設けることを特徴とする。
1記載の芯タンクに、前記チャックスプリングを圧縮さ
せることによって前記スリーブの後端面に当接可能な拡
径部を設けることを特徴とする。
【0020】また、請求項13記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれか1項記載の前記筆記具がボールペン
であり、前記筆記軸体を、インキ収容筒と、インキ収容
部を軸方向後方へ常時付勢するリターンスプリングと、
インキ収容筒に連結される回転カムと、回転カムを前方
に押出し可能なカムバーと、回転カムに噛み合って該回
転カムを前進した状態と後退した状態とに保持可能な前
記スリーブとから、構成することを特徴とする。
ないし4のいずれか1項記載の前記筆記具がボールペン
であり、前記筆記軸体を、インキ収容筒と、インキ収容
部を軸方向後方へ常時付勢するリターンスプリングと、
インキ収容筒に連結される回転カムと、回転カムを前方
に押出し可能なカムバーと、回転カムに噛み合って該回
転カムを前進した状態と後退した状態とに保持可能な前
記スリーブとから、構成することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明による筆記具の第1
の実施の形態を表す縦断面図であり、筆記具としてシャ
ープペンシルに適用した例である。
の形態を説明する。図1は、本発明による筆記具の第1
の実施の形態を表す縦断面図であり、筆記具としてシャ
ープペンシルに適用した例である。
【0022】図示したシャープペンシル10は、外筒1
2と、外筒12内に収容される筆記軸体14と、を有し
ている。本例のように外筒12は一体品で構成しても良
いし、または複数部品で構成してもよい。
2と、外筒12内に収容される筆記軸体14と、を有し
ている。本例のように外筒12は一体品で構成しても良
いし、または複数部品で構成してもよい。
【0023】筆記軸体14は、筆記媒体である芯Lを保
持すると共に芯Lを所定量ずつ繰り出すことができる芯
送り出し機構となっている。このため、筆記軸体14
は、芯タンク16と、芯タンク16の先端にその後端が
固着され芯Lの締付及び送り出しを行うチャック18
と、チャック18の頭部に外嵌されチャック18の頭部
を締め付けるチャックリング20と、チャックリング2
0の後方変位を規制するスリーブ22と、芯タンク16
の前端とスリーブ22の内周面に形成された内側段部2
2aとの間に介挿され、芯タンク16を介してチャック
18を軸方向後方へ常時付勢するチャックスプリング2
4と、スリーブ22の先端内部に収容されたスライダー
26、芯タンク16の後端に着脱可能に装着されるノッ
クキャップ28と、から構成される。スライダー26の
後部は、スリーブ22の内周面及び芯Lに弾接すること
ができるようにその内部で且つ芯Lの外方に環状の空間
26aが形成された弾接部26bとなっており、この弾
接部26bが芯Lに弾接することで、チャック18が芯
Lを送り出して戻る際に芯Lを道連れにしないように芯
Lの後退を阻止している。また、弾接部26bの前方に
は、芯Lの先端を保護する芯パイプ部26cが一体に形
成されている。スライダー26がスリーブ22に対して
摺動することで、芯パイプ部26cが外筒12の先端口
から出没可能となっている。
持すると共に芯Lを所定量ずつ繰り出すことができる芯
送り出し機構となっている。このため、筆記軸体14
は、芯タンク16と、芯タンク16の先端にその後端が
固着され芯Lの締付及び送り出しを行うチャック18
と、チャック18の頭部に外嵌されチャック18の頭部
を締め付けるチャックリング20と、チャックリング2
0の後方変位を規制するスリーブ22と、芯タンク16
の前端とスリーブ22の内周面に形成された内側段部2
2aとの間に介挿され、芯タンク16を介してチャック
18を軸方向後方へ常時付勢するチャックスプリング2
4と、スリーブ22の先端内部に収容されたスライダー
26、芯タンク16の後端に着脱可能に装着されるノッ
クキャップ28と、から構成される。スライダー26の
後部は、スリーブ22の内周面及び芯Lに弾接すること
ができるようにその内部で且つ芯Lの外方に環状の空間
26aが形成された弾接部26bとなっており、この弾
接部26bが芯Lに弾接することで、チャック18が芯
Lを送り出して戻る際に芯Lを道連れにしないように芯
Lの後退を阻止している。また、弾接部26bの前方に
は、芯Lの先端を保護する芯パイプ部26cが一体に形
成されている。スライダー26がスリーブ22に対して
摺動することで、芯パイプ部26cが外筒12の先端口
から出没可能となっている。
【0024】図2に示したように、スリーブ22には、
その内周面に前述の内側段部22a以外にチャックリン
グ20の前進を阻止する内側第2段部22bと、前端部
にスライダー26落下防止のための内方膨出部22cと
が形成されている。また、スリーブ22の先端部には、
先端から内側第2段部22bの後方にかけて軸方向に伸
びるスリット22dが形成されている。さらに、スリー
ブ22の後部外周面には、軸方向に離間して設けられ軸
方向前方に行くに従って漸次外径が小さくなる複数(本
例では3つ)のスリーブ側突出部22eが形成されてい
る。各スリーブ側突出部22eの後側は、軸方向に垂直
な起立面となっている。
その内周面に前述の内側段部22a以外にチャックリン
グ20の前進を阻止する内側第2段部22bと、前端部
にスライダー26落下防止のための内方膨出部22cと
が形成されている。また、スリーブ22の先端部には、
先端から内側第2段部22bの後方にかけて軸方向に伸
びるスリット22dが形成されている。さらに、スリー
ブ22の後部外周面には、軸方向に離間して設けられ軸
方向前方に行くに従って漸次外径が小さくなる複数(本
例では3つ)のスリーブ側突出部22eが形成されてい
る。各スリーブ側突出部22eの後側は、軸方向に垂直
な起立面となっている。
【0025】一方の外筒12には、このスリーブ側突出
部22eに対応して、その内周面に、軸方向に離間して
設けられ軸方向前方に行くに従って漸次内径が小さくな
る複数(本例では3つ)の外筒側突出部12aが形成さ
れている。また、外筒12の外筒側突出部12aよりも
前方には、軸方向後方に面する外筒側段差面12bが形
成されており、この外筒側段差面12bにスリーブ22
の軸方向前方に面する前端面22f(スリーブ側段差
面)が当接している。但し、外筒側段差面12bと前端
面22fとは、完全に当接する必要はなく、若干の隙間
ができていてもよい。
部22eに対応して、その内周面に、軸方向に離間して
設けられ軸方向前方に行くに従って漸次内径が小さくな
る複数(本例では3つ)の外筒側突出部12aが形成さ
れている。また、外筒12の外筒側突出部12aよりも
前方には、軸方向後方に面する外筒側段差面12bが形
成されており、この外筒側段差面12bにスリーブ22
の軸方向前方に面する前端面22f(スリーブ側段差
面)が当接している。但し、外筒側段差面12bと前端
面22fとは、完全に当接する必要はなく、若干の隙間
ができていてもよい。
【0026】各スリーブ側突出部22eは、対応する各
外筒側突出部12aと係止しており、具体的には、各ス
リーブ側突出部22eの後側起立面と外筒側突出部12
aの前側とが当接している。好ましくは、前記各スリー
ブ側突出部22eの外径は、該スリーブ側突出部22e
に係止される外筒側突出部12aよりも後方にある外筒
側突出部12aの内径以下に設定されていると良い。
外筒側突出部12aと係止しており、具体的には、各ス
リーブ側突出部22eの後側起立面と外筒側突出部12
aの前側とが当接している。好ましくは、前記各スリー
ブ側突出部22eの外径は、該スリーブ側突出部22e
に係止される外筒側突出部12aよりも後方にある外筒
側突出部12aの内径以下に設定されていると良い。
【0027】スリーブ22及び外筒12は樹脂で形成す
ることができる。スリーブ22の成形を行うときに、ス
リーブ22の内側第2段部22b及び内方膨出部22c
はアンダーカットとなるが、それぞれの内径方向の突出
量はあまり大きくなく、また、スリット22dが形成さ
れているため、スリット22dを利用してコアピンを無
理抜きすることにより樹脂成形することができる。但
し、スリット22dは省略可能である。また、外筒12
についても、外筒側突出部12aはアンダーカットとな
るが、外筒側突出部12aの内径方向の突出量をあまり
大きくしないようにすることで、コアピンを無理抜きす
ることができる。
ることができる。スリーブ22の成形を行うときに、ス
リーブ22の内側第2段部22b及び内方膨出部22c
はアンダーカットとなるが、それぞれの内径方向の突出
量はあまり大きくなく、また、スリット22dが形成さ
れているため、スリット22dを利用してコアピンを無
理抜きすることにより樹脂成形することができる。但
し、スリット22dは省略可能である。また、外筒12
についても、外筒側突出部12aはアンダーカットとな
るが、外筒側突出部12aの内径方向の突出量をあまり
大きくしないようにすることで、コアピンを無理抜きす
ることができる。
【0028】以上のように構成されるシャープペンシル
10の組立を行うには、まず、予め、芯送り出し機構1
4を組み立てておく。即ち、スリーブ22の後方からチ
ャックスプリング24を内側段部22aまで挿入し、芯
タンク16を挿入する。同時に、スリーブ22の前方か
らチャックリング20とチャック18を挿入し、チャッ
ク18の後端を芯タンク16の前端口内に圧入して、チ
ャック18と芯タンク16とを固着する。次いで、スラ
イダー26をスリーブ22の前方から挿入する。スライ
ダー26を挿入する際には、スリット22dを利用して
スリーブ22の内方膨出部22cを押し広げながら挿入
することができる。また、ノックキャップ28を芯タン
ク16の後端に装着する。
10の組立を行うには、まず、予め、芯送り出し機構1
4を組み立てておく。即ち、スリーブ22の後方からチ
ャックスプリング24を内側段部22aまで挿入し、芯
タンク16を挿入する。同時に、スリーブ22の前方か
らチャックリング20とチャック18を挿入し、チャッ
ク18の後端を芯タンク16の前端口内に圧入して、チ
ャック18と芯タンク16とを固着する。次いで、スラ
イダー26をスリーブ22の前方から挿入する。スライ
ダー26を挿入する際には、スリット22dを利用して
スリーブ22の内方膨出部22cを押し広げながら挿入
することができる。また、ノックキャップ28を芯タン
ク16の後端に装着する。
【0029】このようにして一体に組み立てられた芯送
り出し機構14を外筒12の後方から挿入し、スリーブ
22の前端面22fが外筒12の外筒側段差面12bに
当接するまで押し入れ、スリーブ22の各スリーブ側突
出部22eを対応する外筒側突出部12aに係止させ
る。このときに、スリーブ側突出部22eは対応する外
筒側突出部12aに到達するまでに、他の外筒側突出部
12aを通過するが、スリーブ側突出部22eの外径は
前方側にあるものの方が小さくなっているために、他の
外筒側突出側12aと干渉したり、これを損傷させるこ
となく、円滑に前方へと移動することができる。
り出し機構14を外筒12の後方から挿入し、スリーブ
22の前端面22fが外筒12の外筒側段差面12bに
当接するまで押し入れ、スリーブ22の各スリーブ側突
出部22eを対応する外筒側突出部12aに係止させ
る。このときに、スリーブ側突出部22eは対応する外
筒側突出部12aに到達するまでに、他の外筒側突出部
12aを通過するが、スリーブ側突出部22eの外径は
前方側にあるものの方が小さくなっているために、他の
外筒側突出側12aと干渉したり、これを損傷させるこ
となく、円滑に前方へと移動することができる。
【0030】このように、予め組み立てておいた芯送り
出し機構14を外筒12内に押し込むという1工程で、
最終的な完成品が出来上がる。芯送り出し機構14は別
の場所で組み立てておいても良い。スリーブ22と外筒
12は、複数のスリーブ側突出部22eと外筒側突出部
12aとで係止されているため、簡単に外れることはな
い。スリーブ22及び外筒12を樹脂で構成しても確実
に取り付けることができ、芯送り出し機構14が外筒1
2から不用意に脱落することはない。従って、スリーブ
22、外筒12を共に樹脂製とすることができるので、
安価に製造することができる。
出し機構14を外筒12内に押し込むという1工程で、
最終的な完成品が出来上がる。芯送り出し機構14は別
の場所で組み立てておいても良い。スリーブ22と外筒
12は、複数のスリーブ側突出部22eと外筒側突出部
12aとで係止されているため、簡単に外れることはな
い。スリーブ22及び外筒12を樹脂で構成しても確実
に取り付けることができ、芯送り出し機構14が外筒1
2から不用意に脱落することはない。従って、スリーブ
22、外筒12を共に樹脂製とすることができるので、
安価に製造することができる。
【0031】図3は、本発明の第2の実施の形態を表す
筆記具の前部縦断面図である。後部は図1と同様である
ため、図示を省略する。また、第1の実施の形態と同じ
部材・部分は同じ符号を付し、その詳細説明を省略す
る。
筆記具の前部縦断面図である。後部は図1と同様である
ため、図示を省略する。また、第1の実施の形態と同じ
部材・部分は同じ符号を付し、その詳細説明を省略す
る。
【0032】この実施の形態の芯送り出し機構14のス
リーブ22−1には、スリーブ側突出部22eより後方
に且つスリーブ側突出部22eに近接して、軸方向前方
に面するスリーブ側段差面22−1fが形成されてい
る。
リーブ22−1には、スリーブ側突出部22eより後方
に且つスリーブ側突出部22eに近接して、軸方向前方
に面するスリーブ側段差面22−1fが形成されてい
る。
【0033】また、このスリーブ側段差面22−1fに
対応して外筒12−1には、外筒側突出部12aより後
方に且つ外筒側突出部12aに近接して、軸方向後方に
面する外筒側段差面12−1bが形成されている。
対応して外筒12−1には、外筒側突出部12aより後
方に且つ外筒側突出部12aに近接して、軸方向後方に
面する外筒側段差面12−1bが形成されている。
【0034】この実施の形態においても、第1の実施の
形態と同様に、スリーブ側突出部22eが外筒側突出部
12aに係止すると共に、スリーブ側段差面22−1f
が外筒側段差面12−1bに当接することによって、ス
リーブ22−1が外筒12−1に取り付けられる。スリ
ーブ側段差面22−1fと外筒側段差面12−1bとは
完全に当接しなくても、両者の間に若干の隙間があって
もよいが、スリーブ側突出部22eとスリーブ側段差面
22−1fの間の寸法及び外筒側突出部12aと外筒側
段差面12−1bとの間の寸法が短いため、それぞれの
寸法のばらつきを小さく製造することができ、両者の間
にできる隙間を極力小さくすることができる。
形態と同様に、スリーブ側突出部22eが外筒側突出部
12aに係止すると共に、スリーブ側段差面22−1f
が外筒側段差面12−1bに当接することによって、ス
リーブ22−1が外筒12−1に取り付けられる。スリ
ーブ側段差面22−1fと外筒側段差面12−1bとは
完全に当接しなくても、両者の間に若干の隙間があって
もよいが、スリーブ側突出部22eとスリーブ側段差面
22−1fの間の寸法及び外筒側突出部12aと外筒側
段差面12−1bとの間の寸法が短いため、それぞれの
寸法のばらつきを小さく製造することができ、両者の間
にできる隙間を極力小さくすることができる。
【0035】図4及び図5は、本発明の第3の実施の形
態を表す図である。前実施の形態と同じ部材・部分は同
じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
態を表す図である。前実施の形態と同じ部材・部分は同
じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0036】この実施の形態の芯送り出し機構14のス
リーブ22−2の各スリーブ側突出部22−2eは、円
周方向に離間した複数の突出要素22−2e’で構成さ
れており、外筒12の各外筒側突出部12aは前実施の
形態と同じ環状の連続した突出部となっている。
リーブ22−2の各スリーブ側突出部22−2eは、円
周方向に離間した複数の突出要素22−2e’で構成さ
れており、外筒12の各外筒側突出部12aは前実施の
形態と同じ環状の連続した突出部となっている。
【0037】このように構成しても第1の実施の形態と
同様の効果が得られる。また、この実施の形態では、ス
リーブ側突出部22−2eを突出要素22−2e’で構
成したが、これに限るものではなく、外筒の各外筒側突
出部を円周方向に離間した複数の突出要素で構成しても
よいことは勿論である。
同様の効果が得られる。また、この実施の形態では、ス
リーブ側突出部22−2eを突出要素22−2e’で構
成したが、これに限るものではなく、外筒の各外筒側突
出部を円周方向に離間した複数の突出要素で構成しても
よいことは勿論である。
【0038】また、スリーブ22−2の先端部には、先
端から軸方向に伸びる短いスリット22−2dと、内側
第2段部22bが形成された部分において軸方向に伸び
る短いスリット22−2d2が形成されており、スリー
ブ22−2を成形する際のアンダーカットとなる内側第
2段部22bと内方膨出部22cにおけるコアピンの無
理抜きを容易ならしめている。但し、スリット22−
2、22−2d2は省略することも可能である。
端から軸方向に伸びる短いスリット22−2dと、内側
第2段部22bが形成された部分において軸方向に伸び
る短いスリット22−2d2が形成されており、スリー
ブ22−2を成形する際のアンダーカットとなる内側第
2段部22bと内方膨出部22cにおけるコアピンの無
理抜きを容易ならしめている。但し、スリット22−
2、22−2d2は省略することも可能である。
【0039】図6及び図7は、本発明の第4の実施の形
態を表す図である。前実施の形態と同じ部材・部分は同
じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
態を表す図である。前実施の形態と同じ部材・部分は同
じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0040】この実施の形態の、スリーブ22−3の先
端内部には、スライダー26−3が収容されている。ス
ライダー26−3の後部は、スリーブ22−3の内周面
及び芯Lに弾接することができるようにその内部に環状
の空間26aが形成された弾接部26bであり、弾接部
26bの前方は、芯Lの先端を保護する芯パイプ部26
cとなっている。さらに、弾接部26bには、外径方向
に突出する突起26−3dが周方向に180度の間隔を
あけて形成されており、スリーブ22−3のスリット2
2−3dに摺動可能に嵌合されている。突起26−3d
がスリット22−3dに案内されて摺動することで、ス
ライダー26−3は、スリーブ22−3に対して相対的
に回動しないようにして摺動することができ、芯パイプ
部26cが外筒12の先端口から出没可能となってい
る。
端内部には、スライダー26−3が収容されている。ス
ライダー26−3の後部は、スリーブ22−3の内周面
及び芯Lに弾接することができるようにその内部に環状
の空間26aが形成された弾接部26bであり、弾接部
26bの前方は、芯Lの先端を保護する芯パイプ部26
cとなっている。さらに、弾接部26bには、外径方向
に突出する突起26−3dが周方向に180度の間隔を
あけて形成されており、スリーブ22−3のスリット2
2−3dに摺動可能に嵌合されている。突起26−3d
がスリット22−3dに案内されて摺動することで、ス
ライダー26−3は、スリーブ22−3に対して相対的
に回動しないようにして摺動することができ、芯パイプ
部26cが外筒12の先端口から出没可能となってい
る。
【0041】また、前記スリーブ22−3のスリット2
2−3dは、その先端側がスライダー26−3の前記突
起26−3dの幅よりも狭い幅狭部22−3d1となっ
ている。これによって、組立時、スライダー26−3を
スリーブ22−3の中に挿入する際には、幅狭部22−
3d1を押し広げながら、突起26−3dを押し込んで
いく一方、一度、突起26−3dが幅狭部22−3d1
を通り抜けて、さらにその後、スリーブ22−3が外筒
12内に組み込まれた後は、幅狭部22−3d1が大き
く広がらないので簡単に抜けないようになっている。
2−3dは、その先端側がスライダー26−3の前記突
起26−3dの幅よりも狭い幅狭部22−3d1となっ
ている。これによって、組立時、スライダー26−3を
スリーブ22−3の中に挿入する際には、幅狭部22−
3d1を押し広げながら、突起26−3dを押し込んで
いく一方、一度、突起26−3dが幅狭部22−3d1
を通り抜けて、さらにその後、スリーブ22−3が外筒
12内に組み込まれた後は、幅狭部22−3d1が大き
く広がらないので簡単に抜けないようになっている。
【0042】このように構成しても前実施の形態と同様
の効果が得られる。スライダー26−3がスリーブ22
−3と回り止めされており、結果として、その芯パイプ
部26cが外筒12に対して回り難い構造となっている
ため、芯パイプ部26cの先端が使用によって擦り減っ
ていった場合に、片減りを防げ、満遍なく使用すること
ができる。
の効果が得られる。スライダー26−3がスリーブ22
−3と回り止めされており、結果として、その芯パイプ
部26cが外筒12に対して回り難い構造となっている
ため、芯パイプ部26cの先端が使用によって擦り減っ
ていった場合に、片減りを防げ、満遍なく使用すること
ができる。
【0043】図8及び図9は、本発明の第5の実施の形
態を表す図である。前実施の形態と同じ部材・部分は同
じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
態を表す図である。前実施の形態と同じ部材・部分は同
じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0044】この実施の形態の芯送り出し機構14のス
リーブ22−4の先端内部には、スライダー26−4が
収容されている。このスライダー26−4は、前実施の
形態のスライダー26、26−3と同じ樹脂製で、その
前部は前実施の形態と同様の芯パイプ部26cとなって
いるのに対して、その後部には、空間26aに相当する
内部空間はない。
リーブ22−4の先端内部には、スライダー26−4が
収容されている。このスライダー26−4は、前実施の
形態のスライダー26、26−3と同じ樹脂製で、その
前部は前実施の形態と同様の芯パイプ部26cとなって
いるのに対して、その後部には、空間26aに相当する
内部空間はない。
【0045】また、このスライダー26−4の位置に対
応して、スリーブ22−4の先端から軸方向に伸びるス
リット22−4dが形成されており、スリーブ22−4
のスリット22−4dが形成されている部分は、他の部
分に比べて外径がやや小さい縮径部22−4gとなって
いる。従って、縮径部22−4gと外筒12−1との間
には径方向にわずかな隙間32が形成されている。
応して、スリーブ22−4の先端から軸方向に伸びるス
リット22−4dが形成されており、スリーブ22−4
のスリット22−4dが形成されている部分は、他の部
分に比べて外径がやや小さい縮径部22−4gとなって
いる。従って、縮径部22−4gと外筒12−1との間
には径方向にわずかな隙間32が形成されている。
【0046】この実施の形態では、スライダー26−4
の内部に空間を省略しているため、スライダー26−4
の弾力は減少するが、その代わりに、スリーブ22の先
端にある縮径部22−4gが隙間32を利用して変形す
るため、前実施の形態と同じような作用・効果が得られ
る。スライダー26−4の内部に空間を形成しなくても
良いため、その加工を容易に行える。
の内部に空間を省略しているため、スライダー26−4
の弾力は減少するが、その代わりに、スリーブ22の先
端にある縮径部22−4gが隙間32を利用して変形す
るため、前実施の形態と同じような作用・効果が得られ
る。スライダー26−4の内部に空間を形成しなくても
良いため、その加工を容易に行える。
【0047】図10は、本発明の第6の実施の形態を表
す筆記具の前部縦断面図である。前実施の形態と同じ部
材・部分は同じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
す筆記具の前部縦断面図である。前実施の形態と同じ部
材・部分は同じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0048】この実施の形態では、外筒12−5と一体
に、外筒12−5の先端部から略180度折り返され
て、軸方向後方に延びる弾接部12−5cが形成されて
いる。弾接部12−5cは、芯Lに対して弾接して、チ
ャック18が芯Lを送り出して戻る際に芯Lを道連れに
しないように芯Lの後退を阻止している。
に、外筒12−5の先端部から略180度折り返され
て、軸方向後方に延びる弾接部12−5cが形成されて
いる。弾接部12−5cは、芯Lに対して弾接して、チ
ャック18が芯Lを送り出して戻る際に芯Lを道連れに
しないように芯Lの後退を阻止している。
【0049】また、外筒12−5の外筒側段差面12−
5bにスリーブ22−5の前端面22−5fが当接して
おり、外筒側段差面12−5bがチャックリング20の
前進を阻止する。
5bにスリーブ22−5の前端面22−5fが当接して
おり、外筒側段差面12−5bがチャックリング20の
前進を阻止する。
【0050】この実施の形態においても、第1の実施の
形態と同様に、予め組み立てた芯送り出し機構14を外
筒12−5の後方から外筒12-5内に押し込むという
1工程で、最終的な完成品が出来上がる。スライダーを
省略することができるため、さらに安価に製造すること
ができる。
形態と同様に、予め組み立てた芯送り出し機構14を外
筒12−5の後方から外筒12-5内に押し込むという
1工程で、最終的な完成品が出来上がる。スライダーを
省略することができるため、さらに安価に製造すること
ができる。
【0051】図12は、本発明の第7の実施の形態を表
す筆記具の縦断面図である。前実施の形態と同じ部材・
部分は同じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
す筆記具の縦断面図である。前実施の形態と同じ部材・
部分は同じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0052】この実施の形態のスリーブ22−6には、
スリーブ側突出部22eとスリーブ側段差面となる前端
面22fとの間に、クッション部22−6hが形成され
ている。クッション部22−6hは、図13及び図14
に明らかに示したように、スリーブ22−6の側面に形
成された複数の開口から構成され、軸線方向に伸縮自在
となっている。また、スリット22−6dは、第3の実
施の形態におけるスリット22−2d2と同じものであ
る。
スリーブ側突出部22eとスリーブ側段差面となる前端
面22fとの間に、クッション部22−6hが形成され
ている。クッション部22−6hは、図13及び図14
に明らかに示したように、スリーブ22−6の側面に形
成された複数の開口から構成され、軸線方向に伸縮自在
となっている。また、スリット22−6dは、第3の実
施の形態におけるスリット22−2d2と同じものであ
る。
【0053】また、この実施の形態の芯タンク16−6
は、スリーブ22−6の後端面22−6iよりも後方に
おいて、拡径した拡径部16−6aを有しており、拡径
部16−6aの前端面は、スリーブ22−6の後端面2
2−6iに対向している。チャックスプリング24を圧
縮させることにより、スリーブ22−6の後端面22−
6iに拡径部16−6aが当接できるようになってい
る。
は、スリーブ22−6の後端面22−6iよりも後方に
おいて、拡径した拡径部16−6aを有しており、拡径
部16−6aの前端面は、スリーブ22−6の後端面2
2−6iに対向している。チャックスプリング24を圧
縮させることにより、スリーブ22−6の後端面22−
6iに拡径部16−6aが当接できるようになってい
る。
【0054】図15及び図16に、この実施の形態によ
る芯送り出し機構14を外筒12に取り付ける際の芯送
り出し機構14の状態の流れを示す。芯送り出し機構1
4は、外筒12に挿入される前は、チャックスプリング
24が自然長となって芯送り出し機構14の全長が長く
なっており、またスリーブ22−6のクッション部22
−6hも自然長となってスリーブ22−6自身の全長も
長くなっている(図15)。この芯送り出し機構14を
外筒12の後方から挿入して、スリーブ22−6の前端
面22fを外筒12の外筒側段差面12bに当接させた
後、さらに芯送り出し機構14を前方に押し付けて、チ
ャックスプリング24を充分に圧縮させると、芯タンク
16−6がスリーブ22−6に対して相対的に前進し、
芯タンク16−6の拡径部16−6aがスリーブ22−
6の後端面22−6iに当接する。これにより、芯タン
ク16−6の拡径部16−6aがスリーブ22−6を前
方に押出すため、スリーブ22−6のクッション部22
−6hが収縮すると共に、スリーブ22−6のスリーブ
側突出部22eは、対応する外筒側突出部12aよりも
確実に前方まで押出される(図16(a))。この後、
芯送り出し機構14へ付加する力を緩めると、クッショ
ン部22−6hの復元力により、スリーブ側突出部22
eは後方へ戻り、外筒側突出部12aに係止される(図
16(b))。こうして、スリーブ側突出部22eが中
途半端な状態で対応する外筒側突出部12aに係止され
ることはなく、確実に外筒側突出部12aに係止される
ことになる。
る芯送り出し機構14を外筒12に取り付ける際の芯送
り出し機構14の状態の流れを示す。芯送り出し機構1
4は、外筒12に挿入される前は、チャックスプリング
24が自然長となって芯送り出し機構14の全長が長く
なっており、またスリーブ22−6のクッション部22
−6hも自然長となってスリーブ22−6自身の全長も
長くなっている(図15)。この芯送り出し機構14を
外筒12の後方から挿入して、スリーブ22−6の前端
面22fを外筒12の外筒側段差面12bに当接させた
後、さらに芯送り出し機構14を前方に押し付けて、チ
ャックスプリング24を充分に圧縮させると、芯タンク
16−6がスリーブ22−6に対して相対的に前進し、
芯タンク16−6の拡径部16−6aがスリーブ22−
6の後端面22−6iに当接する。これにより、芯タン
ク16−6の拡径部16−6aがスリーブ22−6を前
方に押出すため、スリーブ22−6のクッション部22
−6hが収縮すると共に、スリーブ22−6のスリーブ
側突出部22eは、対応する外筒側突出部12aよりも
確実に前方まで押出される(図16(a))。この後、
芯送り出し機構14へ付加する力を緩めると、クッショ
ン部22−6hの復元力により、スリーブ側突出部22
eは後方へ戻り、外筒側突出部12aに係止される(図
16(b))。こうして、スリーブ側突出部22eが中
途半端な状態で対応する外筒側突出部12aに係止され
ることはなく、確実に外筒側突出部12aに係止される
ことになる。
【0055】このようにクッション部22−6hをスリ
ーブ22−6に設けることにより、上記のように確実に
スリーブ22−6を外筒12に取り付けることができる
と共に、仮に外筒側段差面12bと外筒側突出部12a
との間の軸方向の長さが、設計寸法と異なっていても、
クッション部22−6hの収縮程度が変わるだけでクッ
ション部22−6hがその誤差を吸収するので、確実に
スリーブ側突出部22eが外筒側突出部12aに係止さ
れることになる。
ーブ22−6に設けることにより、上記のように確実に
スリーブ22−6を外筒12に取り付けることができる
と共に、仮に外筒側段差面12bと外筒側突出部12a
との間の軸方向の長さが、設計寸法と異なっていても、
クッション部22−6hの収縮程度が変わるだけでクッ
ション部22−6hがその誤差を吸収するので、確実に
スリーブ側突出部22eが外筒側突出部12aに係止さ
れることになる。
【0056】また、組立後、このシャープペンシル10
を用いて筆記する際に、過大筆圧が芯の先端から作用し
た場合には、チャックリング20を介してその筆圧がス
リーブ22−6に伝わり、スリーブ22−6のクッショ
ン部22−6hでこの衝撃を吸収するため、芯折れを阻
止することができる。
を用いて筆記する際に、過大筆圧が芯の先端から作用し
た場合には、チャックリング20を介してその筆圧がス
リーブ22−6に伝わり、スリーブ22−6のクッショ
ン部22−6hでこの衝撃を吸収するため、芯折れを阻
止することができる。
【0057】図11は、本発明の第8の実施の形態を表
す筆記具の縦断面図であり、筆記具としてボールペンに
適用した例である。
す筆記具の縦断面図であり、筆記具としてボールペンに
適用した例である。
【0058】図示したボールペン40は、外筒42と、
外筒42内に収容される筆記軸体44と、を有してい
る。外筒42は、一体のものであってもよいが、本例で
は先具42Aと後筒42Bとで構成されている。
外筒42内に収容される筆記軸体44と、を有してい
る。外筒42は、一体のものであってもよいが、本例で
は先具42Aと後筒42Bとで構成されている。
【0059】筆記軸体44は、インキ収容筒46に収容
された筆記媒体であるインキを保持すると共に、そのイ
ンキ収容筒46を外筒42の先端から出没可能にするた
めに、インキ収容部46の段部46aと外筒42の内周
面段部42aとの間に介挿されたリターンスプリング4
8と、インキ収容筒46に連結される回転カム50と、
回転カム50を前方に押出し所定方向へと回転させるた
めのカムバー52と、回転カム50に噛み合って該回転
カム50を前進した状態と後退した状態とに保持可能な
スリーブ54と、から構成される。
された筆記媒体であるインキを保持すると共に、そのイ
ンキ収容筒46を外筒42の先端から出没可能にするた
めに、インキ収容部46の段部46aと外筒42の内周
面段部42aとの間に介挿されたリターンスプリング4
8と、インキ収容筒46に連結される回転カム50と、
回転カム50を前方に押出し所定方向へと回転させるた
めのカムバー52と、回転カム50に噛み合って該回転
カム50を前進した状態と後退した状態とに保持可能な
スリーブ54と、から構成される。
【0060】スリーブ54の内周面には、図示省略の鋸
歯形カム面が形成されており、回転カム50を前進した
状態で保持すると共に、所定方向へ回転した回転カム5
0を後方位置へと案内するようになっている。さらに、
スリーブ54の後部外周面には、軸方向に離間して設け
られ軸方向前方に行くに従って漸次外径が小さくなる複
数(本例では3つ)のスリーブ側突出部54aが形成さ
れている。各スリーブ側突出部54aの後側は、軸方向
に垂直な起立面となっている。
歯形カム面が形成されており、回転カム50を前進した
状態で保持すると共に、所定方向へ回転した回転カム5
0を後方位置へと案内するようになっている。さらに、
スリーブ54の後部外周面には、軸方向に離間して設け
られ軸方向前方に行くに従って漸次外径が小さくなる複
数(本例では3つ)のスリーブ側突出部54aが形成さ
れている。各スリーブ側突出部54aの後側は、軸方向
に垂直な起立面となっている。
【0061】一方の後筒42Bには、このスリーブ側突
出部54aに対応して、後筒42Bの内周面には、軸方
向に離間して設けられ軸方向前方に行くに従って漸次内
径が小さくなる複数(本例では3つ)の外筒側突出部4
2bが形成されている。また、後筒42Bの外筒側突出
部42bよりも前方には、軸方向後方に面する外筒側段
差面42cが形成されており、この外筒側段差面42c
にスリーブ54の軸方向前方に面する前端面54b(ス
リーブ側段差面)が当接している。
出部54aに対応して、後筒42Bの内周面には、軸方
向に離間して設けられ軸方向前方に行くに従って漸次内
径が小さくなる複数(本例では3つ)の外筒側突出部4
2bが形成されている。また、後筒42Bの外筒側突出
部42bよりも前方には、軸方向後方に面する外筒側段
差面42cが形成されており、この外筒側段差面42c
にスリーブ54の軸方向前方に面する前端面54b(ス
リーブ側段差面)が当接している。
【0062】スリーブ54及び後筒42Bは樹脂製とす
ることができる。後筒42Bに関しては、押し出し成形
で成形することもでき、その後、外筒側段差面42c、
外筒側突出部42b及び先具42Aと螺着されるべきね
じ部を切削加工することができる。
ることができる。後筒42Bに関しては、押し出し成形
で成形することもでき、その後、外筒側段差面42c、
外筒側突出部42b及び先具42Aと螺着されるべきね
じ部を切削加工することができる。
【0063】また、各スリーブ側突出部54aは、対応
する各外筒側突出部42bと係止しており、具体的に
は、各スリーブ側突出部54aの後側起立面と外筒側突
出部42bの前側とが当接している。好ましくは、前記
各スリーブ側突出部54aの外径は、該スリーブ側突出
部54aに係止される外筒側突出部42aよりも後方に
ある外周側突出部42aの内径以下に設定すると良い。
する各外筒側突出部42bと係止しており、具体的に
は、各スリーブ側突出部54aの後側起立面と外筒側突
出部42bの前側とが当接している。好ましくは、前記
各スリーブ側突出部54aの外径は、該スリーブ側突出
部54aに係止される外筒側突出部42aよりも後方に
ある外周側突出部42aの内径以下に設定すると良い。
【0064】以上のように構成されるボールペン40の
組立を行うには、予め組み立てておいた筆記軸体44を
外筒42の後方から挿入し、スリーブ54の前端面54
bが外筒42の外筒側段差面42cに当接するまで押し
入れ、スリーブ54の各スリーブ側突出部54aを対応
する外筒側突出部42bに係止させる。これにより、前
実施の形態と同様に1工程で、最終的な完成品が出来上
がる。筆記軸体44は別の場所で組み立てておいても良
い。
組立を行うには、予め組み立てておいた筆記軸体44を
外筒42の後方から挿入し、スリーブ54の前端面54
bが外筒42の外筒側段差面42cに当接するまで押し
入れ、スリーブ54の各スリーブ側突出部54aを対応
する外筒側突出部42bに係止させる。これにより、前
実施の形態と同様に1工程で、最終的な完成品が出来上
がる。筆記軸体44は別の場所で組み立てておいても良
い。
【0065】尚、以上の各実施の形態において、1体の
部品で示したものを複数の部品で構成すること、または
その逆に複数の部品を1体の部品で構成することも可能
である。
部品で示したものを複数の部品で構成すること、または
その逆に複数の部品を1体の部品で構成することも可能
である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
ないし13記載の発明によれば、スリーブに形成された
スリーブ側突出部を外筒の内周面に形成された外筒側突
出部に係止し、且つ外筒側段差面によってスリーブ側段
差面の前方変位を規制することによって筆記軸体を外筒
内に取り付けたため、外筒の外側にこれらの突出部や段
差面が露出することなく、外筒の外観を損なうことがな
い。また、複数のスリーブ側突出部と複数の外筒側突出
部との間で係止を行うこととしたため、係止が確実であ
り、スリーブが不用意に外れることはない。
ないし13記載の発明によれば、スリーブに形成された
スリーブ側突出部を外筒の内周面に形成された外筒側突
出部に係止し、且つ外筒側段差面によってスリーブ側段
差面の前方変位を規制することによって筆記軸体を外筒
内に取り付けたため、外筒の外側にこれらの突出部や段
差面が露出することなく、外筒の外観を損なうことがな
い。また、複数のスリーブ側突出部と複数の外筒側突出
部との間で係止を行うこととしたため、係止が確実であ
り、スリーブが不用意に外れることはない。
【0067】また、複数のスリーブ側突出部の外径、及
び複数の外筒側突出部の内径をそれぞれ軸方向前方に行
くに従って漸次小さくなるように形成したため、組立
時、スリーブを外筒の後方から挿入していったときに、
或るスリーブ側突出部が組立終了後はこれの後方に位置
する外筒側突出部を通過する際に、大きな抵抗を受けた
り、スリーブ側または外筒側の突出部を損傷させるとい
ったことを防ぐことができる。請求項2記載の発明によ
れば、一層確実にこのような損傷の発生を防ぐことがで
きる。
び複数の外筒側突出部の内径をそれぞれ軸方向前方に行
くに従って漸次小さくなるように形成したため、組立
時、スリーブを外筒の後方から挿入していったときに、
或るスリーブ側突出部が組立終了後はこれの後方に位置
する外筒側突出部を通過する際に、大きな抵抗を受けた
り、スリーブ側または外筒側の突出部を損傷させるとい
ったことを防ぐことができる。請求項2記載の発明によ
れば、一層確実にこのような損傷の発生を防ぐことがで
きる。
【0068】また、請求項3記載の発明によれば、スリ
ーブの前端面を前記スリーブ側段差面としたため、別途
スリーブ段差面を形成する必要がない。また、請求項4
記載の発明によれば、スリーブ側段差面とスリーブ側突
出部との間の寸法及び外筒側段差面と外筒側突出部との
間の寸法が小さくなるので、寸法のばらつきを小さな範
囲内に抑えることができる。
ーブの前端面を前記スリーブ側段差面としたため、別途
スリーブ段差面を形成する必要がない。また、請求項4
記載の発明によれば、スリーブ側段差面とスリーブ側突
出部との間の寸法及び外筒側段差面と外筒側突出部との
間の寸法が小さくなるので、寸法のばらつきを小さな範
囲内に抑えることができる。
【0069】また、請求項5ないし12記載の発明によ
れば、シャープペンシルに適用することができ、シャー
プペンシルとして必要な部材は、外筒以外すべて筆記軸
体に組み込むことができるので、筆記軸体を外筒内に組
み込む1工程で完成品が出来上がる。
れば、シャープペンシルに適用することができ、シャー
プペンシルとして必要な部材は、外筒以外すべて筆記軸
体に組み込むことができるので、筆記軸体を外筒内に組
み込む1工程で完成品が出来上がる。
【0070】また、請求項11記載の発明によれば、ス
リーブ側段差面とスリーブ側突出部との間の寸法と、外
筒側段差面と外筒側突出部との間の寸法との間に寸法誤
差があったとしても、スリーブに形成されたクッション
部の収縮程度が変化することで、この寸法誤差を吸収す
ることができる。また、筆記時に過大筆圧が芯に作用し
た場合はこの過大筆圧がチャックリングを介してスリー
ブに伝わりクッション部で緩衝されるため、芯折れを阻
止することができる。
リーブ側段差面とスリーブ側突出部との間の寸法と、外
筒側段差面と外筒側突出部との間の寸法との間に寸法誤
差があったとしても、スリーブに形成されたクッション
部の収縮程度が変化することで、この寸法誤差を吸収す
ることができる。また、筆記時に過大筆圧が芯に作用し
た場合はこの過大筆圧がチャックリングを介してスリー
ブに伝わりクッション部で緩衝されるため、芯折れを阻
止することができる。
【0071】また、請求項12記載の発明によれば、筆
記軸体を外筒の後方から押し込むときに、芯タンクの拡
径部がスリーブの後端面に当接してスリーブを押し付け
ることができるので、スリーブ側突出部を外筒側突出部
に確実に係止させることができる。
記軸体を外筒の後方から押し込むときに、芯タンクの拡
径部がスリーブの後端面に当接してスリーブを押し付け
ることができるので、スリーブ側突出部を外筒側突出部
に確実に係止させることができる。
【0072】また、請求項13記載の発明によれば、ボ
ールペンに適用することができ、ボールペンとして必要
な部材は、外筒以外すべて筆記軸体に組み込むことがで
きるので、筆記軸体を外筒内に組み込む1工程で完成品
が出来上がる。
ールペンに適用することができ、ボールペンとして必要
な部材は、外筒以外すべて筆記軸体に組み込むことがで
きるので、筆記軸体を外筒内に組み込む1工程で完成品
が出来上がる。
【図1】本発明による筆記具の第1の実施の形態を表す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1のスリーブの縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を表す筆記具の前部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を表す筆記具の前部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図5】図4のスリーブの縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を表す筆記具の前部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図7】図6のスリーブの縦断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態を表す筆記具の前部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図9】図8のスリーブの縦断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態を表す筆記具の前
部縦断面図である。
部縦断面図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態を表す筆記具の縦
断面図である。
断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態を表す筆記具の縦
断面図である。
断面図である。
【図13】図12のスリーブの平面図である。
【図14】図12のスリーブの縦断面図である。
【図15】筆記軸体(芯送り出し機構)を外筒に組付け
る前の状態を示す前部縦断面図である。
る前の状態を示す前部縦断面図である。
【図16】(a)〜(b)は筆記軸体(芯送り出し機構)
を外筒に組付ける時の状態を示す前部縦断面図である。
を外筒に組付ける時の状態を示す前部縦断面図である。
10 シャープペンシル(筆記具) 12、12−1、12−5 外筒 12a 外筒側突出部 12b、12−1b、12−5b 外筒側段差面 12−5c 弾接部 14 芯送り出し機構(筆記軸体) 16、16−6 芯タンク 16−6a 拡径部 18 チャック 20 チャックリング 22、22−1、22−2、22−3、22−4、22
−5、22−6 スリーブ 22d、22−2d、22−2d2、22−3d、22
−4d、22−6dスリット 22−3d1 幅狭部 22e、22-2e スリーブ側突出部 22f 前端面(スリーブ側段差面) 22−1f スリーブ側段差面 22−6h クッション部 22−6i 後端面 24 チャックスプリング 26、26−3、26−4 スライダー 26b 弾接部(弾接体) 26−3d 突起 32 隙間 40 ボールペン(筆記具) 42 外筒 42b 外筒側突出部 42c 外筒側段差面 44 筆記軸体 46 インキ収容筒 48 リターンスプリング 50 回転カム 52 カムバー 54 スリーブ 54a スリーブ側突出部 54b 前端面(スリーブ側段差面)
−5、22−6 スリーブ 22d、22−2d、22−2d2、22−3d、22
−4d、22−6dスリット 22−3d1 幅狭部 22e、22-2e スリーブ側突出部 22f 前端面(スリーブ側段差面) 22−1f スリーブ側段差面 22−6h クッション部 22−6i 後端面 24 チャックスプリング 26、26−3、26−4 スライダー 26b 弾接部(弾接体) 26−3d 突起 32 隙間 40 ボールペン(筆記具) 42 外筒 42b 外筒側突出部 42c 外筒側段差面 44 筆記軸体 46 インキ収容筒 48 リターンスプリング 50 回転カム 52 カムバー 54 スリーブ 54a スリーブ側突出部 54b 前端面(スリーブ側段差面)
Claims (13)
- 【請求項1】 外筒内に筆記媒体を保持する筆記軸体を
収容し、該筆記軸体の外周側にスリーブを設け、前記ス
リーブを外筒の内周面に係止する筆記具において、 前記スリーブの外周面に、軸方向に離間して設けられ軸
方向前方へ行くに従って漸次外径が小さくなる複数のス
リーブ側突出部を形成し、外筒の内周面に、該スリーブ
側突出部に対応して軸方向に離間して設けられ軸方向前
方に行くに従って漸次内径が小さくなる複数の外筒側突
出部を形成し、さらに、スリーブに軸方向前方に面する
スリーブ側段差面を形成し、外筒の内周面に軸方向後方
へ面する外筒側段差面を形成し、前記スリーブ側突出部
を前記外筒側突出部に係止し、外筒側段差面によってス
リーブ側段差面の前方変位を規制することによって、筆
記軸体を外筒内に取り付け、筆記軸体の外筒内からの脱
落を防止する、ことを特徴とする筆記具。 - 【請求項2】 前記各スリーブ側突出部の外径を、該ス
リーブ側突出部に係止される前記外周側突出部よりも後
方にある外周側突出部の内径以下に設定することを特徴
とする請求項1記載の筆記具。 - 【請求項3】 前記スリーブ側段差面を、スリーブの前
端面とすることを特徴とする請求項1または2記載の筆
記具。 - 【請求項4】 前記スリーブ側段差面を、前記スリーブ
側突出部より後方で且つ該スリーブ側突出部に近接して
形成することを特徴とする請求項1または2記載の筆記
具。 - 【請求項5】 前記筆記具はシャープペンシルであり、
前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タンクと、芯タン
クの先端にその後端が固着されたチャックと、チャック
の頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付けると共に前
記スリーブによってその後方変位が規制されるチャック
リングと、チャックを軸方向後方へ常時付勢するチャッ
クスプリングと、前記スリーブの先端内部に収容されて
スリーブの内周面及び芯に弾接する弾接体と、から構成
することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
に記載の筆記具。 - 【請求項6】 さらにスリーブの先端部に軸方向に伸び
るスリットを形成することを特徴とする請求項5記載の
筆記具。 - 【請求項7】 前記筆記具はシャープペンシルであり、
前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タンクと、芯タン
クの先端にその後端が固着されたチャックと、チャック
の頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付けると共に前
記スリーブによってその後方変位が規制されるチャック
リングと、チャックを軸方向後方へ常時付勢するチャッ
クスプリングと、前記スリーブの先端内部に収容されて
外筒先端より出没可能な芯保護用のスライダーと、から
構成し、さらにスリーブの先端部に軸方向に伸びるスリ
ットを形成し、スライダーの外周面に該スリットに摺動
可能に嵌合する突起を形成することを特徴とする請求項
1ないし4のいずれか1項に記載の筆記具。 - 【請求項8】 前記スリットの先端側を、スライダーの
突起の幅よりも狭い幅狭部とすることを特徴とする請求
項7記載の筆記具。 - 【請求項9】 前記筆記具はシャープペンシルであり、
前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タンクと、芯タン
クの先端にその後端が固着されたチャックと、チャック
の頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付けると共に前
記スリーブによってその後方変位が規制されるチャック
リングと、チャックを軸方向後方へ常時付勢するチャッ
クスプリングと、前記スリーブの先端内部に収容されて
スリーブの内周面及び芯に接触するスライダーと、から
構成し、さらにスリーブの先端部に軸方向に伸びるスリ
ットを形成すると共にスリーブの先端部と外筒との間に
径方向の隙間を形成することを特徴とする請求項1ない
し4のいずれか1項に記載の筆記具。 - 【請求項10】 前記筆記具はシャープペンシルであ
り、前記外筒と一体に、外筒の先端部から軸方向後方に
延びて芯に弾接する弾接部を形成することを特徴とする
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の筆記具。 - 【請求項11】 前記筆記具はシャープペンシルであ
り、前記筆記軸体を、前記スリーブと、芯タンクと、芯
タンクの先端にその後端が固着されたチャックと、チャ
ックの頭部に外嵌されチャックの頭部を締め付けると共
に前記スリーブによってその後方変位が規制されるチャ
ックリングと、チャックを軸方向後方へ常時付勢するチ
ャックスプリングと、から構成し、前記スリーブの前記
スリーブ側段差面をスリーブ側突出部よりも前方に配置
し、スリーブの該スリーブ側段差面とスリーブ側突出部
との間に、軸方向に伸縮自在なクッション部を形成する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記
載の筆記具。 - 【請求項12】 前記芯タンクに、前記チャックスプリ
ングを圧縮させることによって前記スリーブの後端面に
当接可能な拡径部を設けることを特徴とする請求項11
記載の筆記具。 - 【請求項13】 前記筆記具はボールペンであり、前記
筆記軸体を、インキ収容筒と、インキ収容部を軸方向後
方へ常時付勢するリターンスプリングと、インキ収容筒
に連結される回転カムと、回転カムを前方に押出し可能
なカムバーと、回転カムに噛み合って該回転カムを前進
した状態と後退した状態とに保持可能な前記スリーブと
から、構成することを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれか1項に記載の筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11104764A JP2000233594A (ja) | 1998-12-16 | 1999-04-13 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-357099 | 1998-12-16 | ||
JP35709998 | 1998-12-16 | ||
JP11104764A JP2000233594A (ja) | 1998-12-16 | 1999-04-13 | 筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000233594A true JP2000233594A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=26445161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11104764A Pending JP2000233594A (ja) | 1998-12-16 | 1999-04-13 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000233594A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022745A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11104764A patent/JP2000233594A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022745A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041118 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |