JP5589618B2 - シャ−プペンシル - Google Patents

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Description

本発明は、筆記圧を加えることでシャープペンシルユニットを一定量回転させるシャープペンシルに関する。
筆記の度に、その筆記圧を利用して芯を一定量回転させることにより芯の片減りを防止する従来技術として、特開2010−052198号公報(特許文献1)に記載された「内軸に傾斜した開口溝を構成し、前記開口溝に係合される突起を連結具に構成し、この連結具の後端に係止爪を形成し、前記内軸に対し一方向にのみ回転可能に設けられた回転部材の前端に周方向に多数のカム歯を構成し、前記回転部材に対しチャックを長手方向には摺動自在で回動不能に構成し、前記連結具と回転部材の間にリターンスプリングを張架し、かつ、回転部材を前記リターンスプリングより大きい取付時荷重のスプリングにより長手方向前方に付勢し、回転部材を前記内軸に押圧するとともに、通常連結具の係止爪と回転部材のカム歯を適宜離間して構成した」シャープペンシルがある。
上記従来技術にあっては、筆記圧による押圧力が加わっている際(筆記圧付加時)には、連結具の突起が内軸の傾斜した開口溝に沿って移動・回転することにより、連結具と回転部材が同方向に回転する。そして、回転部材は、その外周面に形成された係止歯が内軸に係止されることにより、筆記圧解除後もその係止位置に留まる。一方、筆記圧解除時には、連結具の突起が再び内軸の傾斜した開口溝に沿って移動・回転することで、連結具は筆記圧付加前の状態(元の状態)に復帰する。この構成により、筆記を行う度に、回転部材に回転不能に構成されたチャック、そして、そのチャックに把持された状態の芯が一定量回転することにより、芯の片減りを防止できるようになっている。
特開2010−052198号公報
しかし、上記従来技術にあっては、筆記圧解除時に、チャックは内軸に対して係止されているため、回転不能である一方で、連結具は、元の状態に復帰するため、締具と共に回転してしまう危険性が非常に高い。すなわち、チャックが締具に対して、相対的に回転してしまう。この相対的な回転が繰り返されると、そのチャックと締具の間に発生する摩擦力によってチャックと締具との接触部にキズが発生して筆記時にチャックの芯把持力が低下し、芯が引っ込んでしまう可能性があった。
また、上記従来技術にあっては、筆記圧を、連結具の突起一箇所で受け、内軸の傾斜した開口溝を利用して芯を回転させる。このため、連結具の突起と内軸の開口溝との摺動の繰り返しにより、連結具の突起が開口溝に食いついて摺動が悪くなってしまい、連結具が前進しきれなくなってしまう可能性がある。そして、その状態でさらに筆圧をかけると、連結具の突起と回転部材のカム歯との位相が適切な位置にないため、回転部材が十分に回転せず、チャックが回転しない可能性があった。最悪の場合には、回転部材のカム歯をつぶしてしまい、回転部材が回転しなくなる可能性があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
軸筒内に、芯の把持・開放を行うチャック体を含むシャープペンシルユニットが配置されたシャープペンシルであって、そのチャック体に把持された芯の後退動作によって、前記シャープペンシルユニットが後退すると共に、その後退動作によって前記シャープペンシルユニットを回転させる回転手段を前記軸筒内に配置し、その回転手段は摺動子と、その摺動子に当接する回転子、並びに、軸筒内部に配置したカム部とから構成されてなり、前記シャープペンシルユニットは前記チャック体の前方部にそのチャック体の開閉を行うチャックリングを囲繞させると共に、そのチャックリングの後端に中ネジ部材を当接させ、前記中ネジ部材内部に配されたチャック体の後端には中継ぎ部材が、中継ぎ部材の後端には芯タンクがそれぞれ回転不能に配され、前記中継ぎ部材の後方であって芯タンクより前方に、回転リングが中継ぎ部材及び中ネジ部材に対して回転不能に配した構成からなり、回転手段として前記中ネジ部材後端に前記摺動子を当接させ、摺動子の移動に伴って移動する回転子を摺動子に当接させ、さらに、その摺動子と、その摺動子の内方に位置する前記シャープペンシルユニットと、前記回転子を弾撥部材によって前方に付勢させると共に、前記摺動子を軸筒に対して回転不能ではあるが、前後への移動は可能にすると共に、前記芯タンクに前記回転子を芯タンクに対して回転不能ではあるが、前後への移動は可能にすると共に、摺動子の外周にカム部材を軸筒に固定して配置したことを第1の要旨とし、シャープペンシルユニットの回転に伴い回転するシャープペンシルユニットの各部材の連結部を異形部としたことを第2の要旨とする。
本発明の第1の要旨は、軸筒内に、芯の把持・開放を行うチャック体を含むシャープペンシルユニットが配置されたシャープペンシルであって、そのチャック体に把持された芯の後退動作によって、前記シャープペンシルユニットが後退すると共に、その後退動作によって前記シャープペンシルユニットを回転させる回転手段を前記軸筒内に配置し、その回転手段は摺動子と、その摺動子に当接する回転子、並びに、軸筒内部に配置したカム部とから構成されてなり、前記シャープペンシルユニットは前記チャック体の前方部にそのチャック体の開閉を行うチャックリングを囲繞させると共に、そのチャックリングの後端に中ネジ部材を当接させ、前記中ネジ部材内部に配されたチャック体の後端には中継ぎ部材が、中継ぎ部材の後端には芯タンクがそれぞれ回転不能に配され、前記中継ぎ部材の後方であって芯タンクより前方に、回転リングが中継ぎ部材及び中ネジ部材に対して回転不能に配した構成からなり、回転手段として前記中ネジ部材後端に前記摺動子を当接させ、
摺動子の移動に伴って移動する回転子を摺動子に当接させ、さらに、その摺動子と、その摺動子の内方に位置する前記シャープペンシルユニットと、前記回転子を弾撥部材によって前方に付勢させると共に、前記摺動子を軸筒に対して回転不能ではあるが、前後への移動は可能にすると共に、前記芯タンクに前記回転子を芯タンクに対して回転不能ではあるが、前後への移動は可能にすると共に、摺動子の外周にカム部材を軸筒に固定して配置したので、チャック体と芯タンク、並びに、回転リングとシャープペンシルユニットに適宜の連結力を付与させることによって、筆記圧付加時も筆記圧解除時もチャック体とチャックリングは同時に回転し、チャックリングによってチャック体を傷つけることなく、その結果、チャック体の芯の把持力も低下することがない。また、同時に、筆記圧を摺動子全体で受け、その摺動子が回転子を押し動かすことにより、シャープペンシルユニットの回転を行うので、筆記圧による押圧力を一箇所に集中させることなく確実にシャープペンシルユニットを回転させることができる。さらに、第2の要旨においては、シャープペンシルユニットの回転に伴い回転するシャープペンシルユニットの各部材の連結部を異形部としたので、強い筆記圧が想定される使用状態においても、シャープペンシルユニットの連結部を回転不能とすることができる。
第1例を示す外観図 図1の縦断面図 図2の一部拡大図 図2のA−A断面図 図1の内部機構を示す外観図 筆記前の状態を表す要部断面図 筆記時の状態を示す要部断面図 筆記後の状態を示す要部断面図 第2例を示す縦断面図 図9のB−B断面図 図9のC−C断面図 図9のD−D断面図 図9のE−E断面図 第2例の変形例
図1〜図8に第1例を示し説明する。軸筒1は、前軸2と、その前軸2の後端に着脱自在に螺着された後軸3とから構成されており、軸筒1の内部にはシャープペンシルユニット4が配置されている。
以下、このシャープペンシルユニット4について詳述する。本例のシャープペンシルユニット4においては、中ネジ部材5に先部材6が着脱可能に螺着されており、先部材6の前方内部にはスライダー7が先部材6に対して前後動可能に配置されている。そして、そのスライダー7の外周には先部材6との摺動抵抗を持たせるためのOリング等からなる弾性体8が配置されており、スライダー7の内部には芯Lを保持する芯保持部材9が圧入固定されている。また、中ネジ部材5の前端には芯Lを把持、開放するためのチャック体10が配置されており、そのチャック体10にはチャック体10の開閉を行うチャックリング11が囲繞した状態で挿着されている。さらに、チャック体10の後端には中継ぎ部材12がチャック体10に対して回転不能に圧入固定されており、中継ぎ部材12の後方には芯Lを収容する芯タンク13が中継ぎ部材12に対して回転不能に圧入固定されている。そして、前記中継ぎ部材12の後方であって、芯タンク13より前方には、外周部に突起14が形成された回転リング15が、中継ぎ部材12に対して回転不能に圧入固定されている。この回転リング15の突起14が中ネジ部材5の後方に形成されたスリット16に挿入されている。回転リング15は、この回転リング15の突起14と中ネジ部材5のスリット16の構成によって、中ネジ部材5に対して相対的な回転は不能であるものの、前後動可能としているのである。さらに、符号17は前記チャック体を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。なお、本例においては、チャック体10と中継ぎ部材12、および、中継ぎ部材12と芯タンク13、芯タンク13と回転リング15とは、円形部同士を圧入固定することによって、回転不能としている。また、それら圧入固定箇所の圧入力の程度は、想定される筆記圧の値によって、適宜設定することができる。
前記中ネジ部材5の外周部には、軸筒1の長手方向に長い突部18が、計3箇所形成されている。これは、肉厚を調整するために設けたものであり、本例では、前記スリット16を基準に対向する方向と90度ずれた方向にそれぞれ形成されているが、その数は任意に設定することができる。ちなみに、符号19は、前記中ネジ部材5の突部18のうちの一箇所に設けられた凹部である。本例では、この凹部19は、中ネジ部材5を成形する際のゲート位置となっている。
軸筒1の中間部には、前記シャープペンシルユニット4を一定量回転させる回転手段が配置されている。この回転手段は、中ネジ部材5の後端に当接している摺動子20、その摺動子20の外周に配置され、軸筒1に固定されたカム部材21、そして、摺動子20およびカム部材21の後方に配置され、芯タンク13の略中央部に芯タンク13に対して前後動可能であって、回転不能に配置された回転子22からなる。本例では、芯タンク13の外形を六角形状とし、回転子22の内面も六角形状とすることにより、回転不能に構成されているが、六角形状に限定されるものではなく、回転子22が芯タンク13に対して回転不能であればどのような形状であってもよい。また、本例では、カム部材21を軸筒1と別体としたが、軸筒1と一体にカム部を構成しても良い。なお、本例のように、軸筒1とカム部材21を別体とした方が、軸筒1の形状が簡素化できる上、シャープペンシルユニット4にカム部材21をはめ込んだ状態で軸筒1に固定することができるので軸筒1(後軸3)に対する位置決めの必要もない。また、カム部材21も含めて、回転手段とシャープペンシルユニット4とをユニット化することができる。
前記摺動子20の後端には山型状の突起23が等間隔に複数形成されており、摺動子20の略中央部外周には弾性変形可能な突起24が形成されている。この摺動子20の弾性変形可能な突起24が、カム部材21の略中央部に形成された窓孔25に係合されており、この構成によって、摺動子20はカム部材21に対して、前後動可能であって、回転不能に配置されているのである。また、カム部材21の後端には一方向に傾斜した傾斜面26が等間隔に複数形成されている。
一方、回転子22は外周に縦突起27を有しており、その縦突起27の前端には一方向に傾斜した傾斜面28が形成されている。この縦突起27の傾斜面28が、上述の摺動子20の突起23、および、カム部材21の傾斜面26と係合しうるようになっている。本例では縦突起27を等間隔に3箇所設けているが、これは筆記圧を受けたときの力を分散して受けるためであって、少なくとも2箇所以上あればよい。回転子22の後方にはその回転子22を前方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材29が配置されている。
また、本例においては、芯タンク13の後端には消しゴム受け部材30が固着されており、その消しゴム受け部材30には消しゴム31が着脱自在に取り付けられている。そして、消しゴム受け部材30の後方には押圧部材32が着脱自在に取り付けられている。さらに、符号33はクリップ部材である。本例では、クリップ部材33は、後軸3の後端に固着されているが、後軸3と一体形成することも可能である。
次に作用について説明する。芯Lを繰り出す際には、一般的なシャープペンシルと同様に押圧部材32を押圧する。この押圧動作によって芯タンク13が前進し、回転リング15、中継ぎ部材12を介してチャック体10も前進する。このとき芯Lをも前進せしめ、チャックリング11が先部材6の内部に設けられた段部34に当接し、チャック体10が拡開する。そして、チャック体10の拡開後も、チャック体10の前進動作が行われる。ここで押圧部材32の押圧操作を解除すると、芯タンク13とチャック体10が後退し、チャック体10がチャックリング11によって閉鎖せしめられ、再び芯Lを把持する。これで芯Lの繰り出し動作が完了する。
筆記しようとして芯Lが紙面に接触し、筆記圧が芯Lに付加されると、チャック体10およびチャックリング11が後退する。この筆記圧とは、筆記する一動作ごとを指している。この筆記圧による芯Lの後退動作に伴って、中ネジ部材5が後退し、中ネジ部材5の前方に螺着された先部材6、その先部材6内に配置されたスライダー7も後退する。すなわち、シャープペンシルユニット4が後退することになる。さらに中ネジ部材5の後端に当接している摺動子20も後退する。この摺動子20の後退によって回転子22が弾撥部材29の弾撥力に抗して後退する。この回転子22の後退動作によって、回転子22の傾斜面28とカム部材21の傾斜面26との係合が外れる。そして、回転子22の傾斜面28が、摺動子20の山型状の突起23に当接し、その突起23に沿って回転子22が一定方向へ回転して、回転子22の傾斜面28と摺動子20の山形状の突起23とが係合する。
このとき、回転子22と芯タンク13は回転不能に取り付けられているので、芯タンク13も回転する。この芯タンク13の回転に伴って中継ぎ部材12が回転し、チャック体10も芯Lを把持した状態で回転する。同時に、中継ぎ部材12に回転不能に配置された回転リング15も回転する。回転リング15は、その回転リング15の突起14が中ネジ部材5のスリット16に配置されているので、回転リング15の回転に伴い、中ネジ部材5も回転する。この回転リング15の突起14とスリット16とのクリアランスは出来るだけ少ないほうがよい。筆記圧を受けたときの回転力をすぐに中ネジ部材5に伝達することができ、回転のロスを少なくすることができる。このように、中ネジ部材5が回転することにより、中ネジ部材5の前方に螺合された先部材6、先部材6の内部に配置されたスライダー7も回転する。すなわち、芯Lに筆記圧が付加されるとチャック体10を含むシャープペンシルユニット4全体が回転する。筆記圧を受けたとき、芯Lを把持するチャック体10だけでなく、シャープペンシルユニット4全体を回転させることにより、確実に芯Lを回転させることができるのである。
ここで筆記圧を解除すると、弾撥部材29の弾撥力により回転子22が前進する。回転子22の前進により回転子22の傾斜面28がカム部材21の傾斜面26と接触し、カム部材21の傾斜面26に沿って回転子22が回転して、回転子22とカム部材21が係合する。回転子22の傾斜面28、カム部材21の傾斜面26はそれぞれ一方向に傾斜しているので、筆記圧を付加したときと同じ方向に回転する。このとき、回転子22と芯タンク13は回転不能に取り付けられているので芯タンク13も回転する。この芯タンク13の回転に伴って中継ぎ部材12が回転し、チャック体10が芯Lを把持した状態で回転する。さらに中継ぎ部材12が回転することで回転リング15も回転する。そして、その回転リング15の突起14が中ネジ部材5のスリット16に配置されているので、中ネジ部材5も回転する。中ネジ部材5の前方に螺合された先部材6、先部材6内面に配置されたスライダー7も回転する。すなわち、筆記圧が付加されたときと同じ方向に、チャック体10を含むシャープペンシルユニット4全体が回転して、芯Lが回転し、芯Lを確実に回転させることができる。
以上のように、本例は、筆記圧付加時も筆記圧解除時も、シャープペンシルユニット4全体が回転することによって、芯Lを回転させている。この構成により、チャック体10とチャックリング11が同時に回転し、チャック体10がチャックリング11によって回転時に摩擦力を受け、傷つけられることがないため、チャック体10は長期にわたり芯の把持力を保つことができる。また、同時に、筆記圧を摺動子全体で受け、その摺動子が回転子を押し動かすことにより、筆記芯の回転を行うので、筆記圧による押圧力を、筆記圧を受ける部材の一箇所に集中させることなく、確実にシャープペンシルユニットを回転させることができるようになっている。
なお、本例においては、回転リング15には、突起14を1箇所形成したが、複数個形成してもよい。複数個形成することにより、突起を1箇所とする場合に比べ、回転の際に突起にかかる負荷を減少させることができる。
また、本例においては、回転リング15を中継ぎ部材12の外周部に回転不能に圧入固定する構成としたが、芯タンク13の前方外周部に回転不能に圧入固定し、中ネジ部材5と前後動可能に構成しても良い。本例のように、回転リング15を中継ぎ部材12の外周部に回転不能に配置した場合には、回転リング15の配置スペースを広く取ることができると共に、回転リング15の肉厚も確保できるため、回転リング15の耐久性を高めることができる。一方、回転リング15を芯タンク13の外周部に回転不能に配置した場合には、回転子22から伝達される回転力を、中継ぎ部材12を介さずに、中ネジ部材5に伝達することができる。また、回転リング15を中継ぎ部材12の外周部に配置した場合には、回転子22から伝達される回転力を、芯タンク13から中継ぎ部材12に伝え、その中継ぎ部材12から回転リング15、ひいては、中ネジ部材5に伝達することとなるので、中継ぎ部材12に捻じり力がかかる可能性がある。その一方で、回転リング14を芯タンクの外周部に回転不能に配置した場合には、中継ぎ部材12を介さずに、回転力を中ネジ部材5に伝達することができるので、中継ぎ部材12にかかる負荷が緩和されるのである。
さらに、本例においては、回転リング15を中継ぎ部材12や芯タンク13と別体としたが、回転リング15と中継ぎ部材12、または、回転リング15と芯タンク13を一体としても良い。一体とすることによって、各々の部材(回転リング15と中継ぎ部材12、または、回転リング15と芯タンク13)の空転を規制する必要がなく、確実に回転力を中継ぎ部材に伝達できるのである。
また、本例においては、前述したように、先部材6の前方(内部)にはスライダー7が先部材6に対して前後動可能に配置されている。このため、押圧部材32を押圧して、チャック体10を拡開させた状態、すなわち、チャック体10が芯Lを開放している状態にすることにより、スライダー7を先部材6の内部に収容することができる。シャープペンシルの不使用時に、スライダー7を保護することができるようになっているのである。
さらには、スライダー7が前後動可能に配置されていることにより、チャック体10が芯Lを把持し、筆記圧が付加されている状態において、芯Lがスライダー7と面一の状態または僅かに突出している状態にあっても、芯Lの突出量によらずに芯Lを確実に回転することができる。通常、筆記時には、シャープペンシルを僅かに傾けて筆記を行う。このとき、芯Lがスライダー7と面一の状態または僅かに突出している状態であっても、紙面とスライダー7が接触し、スライダー7が筆記圧により後方に移動し、芯Lが回転動作に必要な量だけスライダー7から突出する構成となっている。このため、芯Lの突出量によらずに、確実に芯Lの回転をすることができるのである。なお、本例においては、スライダー7が先部材6に対して前後動可能となるように構成したが、スライダー7と先部材6を固定する構成としてもよい。芯Lの突出量が僅かであっても、筆記時にスライダー7と紙面が接触することによって、その筆記圧を直接、先部材に伝え、更には、後方に配置した回転手段にまで伝えることができるので、確実に芯Lの回転をすることができる。
次に第2例を図9〜図14に示し、説明する。本例は、筆記圧が付加、解除されたときに回転するシャープペンシルユニットの各部材の連結部を異形部35とした。第1例では、各部材の連結部を円形同士の圧入固定とすることによって、互いの部材の相対的な回転を防止させているが、本例のように連結部を異形部とすることによって、強い筆記圧がかかる使用状態においても、各部材の相対的な回転が確実に防止される。なお、以下では、第1例と同様の構成に関する記載は割愛する。
詳述すると、チャック体10の後方外面を六角形部36とすると共に、チャック体10に連結する中継ぎ部材12の前方内面もチャック体10の六角形部に対応した六角形部36として、チャック体10と中継ぎ部材12を回転不能に圧入固定している(図10)。また、中継ぎ部材12の外面を六角形部36とすると共に、中継ぎ部材12に連結する回転リング15の内面も六角形部36として、中継ぎ部材12と回転リング15を回転不能に圧入固定している(図11)。連結部における面同士の接触と、外方に位置する六角形部36の面に対する内方に位置する六角形部36の稜線部(頂部)38の食いつきにより、回転不能にせしめているのである。さらに、本例においては、中継ぎ部材12の後方を六角形部36とし、その六角形部36を、中継ぎ部材12に連結する芯タンク13に圧入固定していると共に、それら中継ぎ部材12と芯タンク13とを回転不能に圧入固定している(図12)。本例では、中継ぎ部材12の外面を六角形部36、芯タンク13の内面を円形部37とした。中継ぎ部材12の六角形部36の稜線部(頂部)38を芯タンク13の円形部37に食いつかせることによって回転不能にせしめている。
なお、本例では連結部の形状を六角形としているが、六角形に限定されるものではない。例えば、図14に示すように、チャック体10の外面の面部39とチャック体10の外面の面部40、すなわち、チャック体10の外面の隣り合う面部39と面部40によって頂部41が形成されていればよい。また、同様に、この頂部を中継ぎ部材12の内面に形成してもよい。図14は、図10におけるチャック体10と中継ぎ部材12の連結部を拡大したものであり、本例における変形例である。図14の場合にも、チャック体10と中継ぎ部材12の面同士が接触すると共に、外方に位置する中継ぎ部材12の面部にチャック体10の頂部41が食いつく。このため、強い筆記圧がかかる場合にも、回転に伴う連結部が確実に回転力を伝達することができる。すなわち、シャープペンシルユニットの連結部を異形部とすることによって、強い筆記圧の付加が想定される使用状態において、特に適した形状となっているのである。
1 軸筒
2 前軸
3 後軸
4 シャープペンシルユニット
5 中ネジ部材
6 先部材
7 スライダー
8 弾性体
9 芯保持部材
10 チャック体
11 チャックリング
12 中継ぎ部材
13 芯タンク
14 突起
15 回転リング
16 スリット
17 弾撥部材
18 突部
19 凹部
20 摺動子
21 カム部材
22 回転子
23 突起
24 突起
25 窓孔
26 傾斜面
27 縦突起
28 傾斜面
29 弾撥部材
30 消しゴム受け部材
31 消しゴム
32 押圧部材
33 クリップ部材
34 段部
35 異形部
36 六角形部
37 円形部
38 稜線部(頂部)
39 面部
40 面部
41 頂部

Claims (3)

  1. 軸筒内に、芯の把持・開放を行うチャック体を含むシャープペンシルユニットが配置されたシャープペンシルであって、そのチャック体に把持された芯の後退動作によって、前記シャープペンシルユニットが後退すると共に、その後退動作によって前記シャープペンシルユニットを回転させる回転手段を前記軸筒内に配置し、その回転手段は摺動子と、その摺動子に当接する回転子、並びに、軸筒内部に配置したカム部とから構成されてなり、前記シャープペンシルユニットは前記チャック体の前方部にそのチャック体の開閉を行うチャックリングを囲繞させると共に、そのチャックリングの後端に中ネジ部材を当接させ、前記中ネジ部材内部に配されたチャック体の後端には中継ぎ部材が、中継ぎ部材の後端には芯タンクがそれぞれ回転不能に配され、前記中継ぎ部材の後方であって芯タンクより前方に、回転リングが中継ぎ部材及び中ネジ部材に対して回転不能に配した構成からなり、回転手段として前記中ネジ部材後端に前記摺動子を当接させ、摺動子の移動に伴って移動する回転子を摺動子に当接させ、さらに、その摺動子と、その摺動子の内方に位置する前記シャープペンシルユニットと、前記回転子を弾撥部材によって前方に付勢させると共に、前記摺動子を軸筒に対して回転不能ではあるが、前後への移動は可能にすると共に、前記芯タンクに前記回転子を芯タンクに対して回転不能ではあるが、前後への移動は可能にすると共に、摺動子の外周にカム部材を軸筒に固定して配置したことを特徴とするシャープペンシル。
  2. 請求項1に記載されたシャープペンシルであって、前記シャープペンシルユニットの回転に伴い回転するシャープペンシルユニットの各部材の連結部を異形部としたことを特徴とするシャープペンシル。
  3. 請求項2に記載されたシャープペンシルであって、前記異形部の形状を少なくとも隣り合う面部によって形成された頂部を有する形状としたことを特徴とするシャープペンシル。
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