JP2000229744A - 用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装置Info
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- JP2000229744A JP2000229744A JP11031774A JP3177499A JP2000229744A JP 2000229744 A JP2000229744 A JP 2000229744A JP 11031774 A JP11031774 A JP 11031774A JP 3177499 A JP3177499 A JP 3177499A JP 2000229744 A JP2000229744 A JP 2000229744A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 用紙搬送路に詰まった用紙を確実に除去する
ことができると共に小型化の図れる用紙搬送機構及びそ
れを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 本発明による用紙搬送機構は、その間を
用紙Sの一側が通過可能な側部通過空間19を形成する
二つの対向する面19b,19cを有するガイド部材1
8と、側部通過空間19から用紙Sを押出部Eにて取り
出し可能な取出手段23を含む用紙除去機構21と、を
有する用紙搬送機構において、ガイド部材18には、取
出手段23が通過可能な通過部22が設けられ、取出手
段23が通過部22を通過するのに伴って、押出部E
は、側部通過空間19の用紙Sの一側から用紙Sの他側
に向かって移動する。
ことができると共に小型化の図れる用紙搬送機構及びそ
れを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 本発明による用紙搬送機構は、その間を
用紙Sの一側が通過可能な側部通過空間19を形成する
二つの対向する面19b,19cを有するガイド部材1
8と、側部通過空間19から用紙Sを押出部Eにて取り
出し可能な取出手段23を含む用紙除去機構21と、を
有する用紙搬送機構において、ガイド部材18には、取
出手段23が通過可能な通過部22が設けられ、取出手
段23が通過部22を通過するのに伴って、押出部E
は、側部通過空間19の用紙Sの一側から用紙Sの他側
に向かって移動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙搬送機構及び
それを備えた画像形成装置に関する。更に詳しくは、用
紙搬送路で詰まった用紙を取り出すのに好適な用紙除去
機構を備えた用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装
置に関する。
それを備えた画像形成装置に関する。更に詳しくは、用
紙搬送路で詰まった用紙を取り出すのに好適な用紙除去
機構を備えた用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙搬送路の中には、用紙を位置規制す
るためのガイド溝が形成されたアライナーガイドと、用
紙が搬送される程度の隙間を介して略平行に配置された
固定側シュート及び可動側シュートとから構成されてい
るものがある。この用紙搬送路に何らかの原因で用紙が
詰まると、作業者は、詰まった用紙を取り除くために可
動側シュートを開放する。可動側シュート近傍には多く
の部材が配置されているため用紙視認性が低く、作業者
が用紙を取り除くためには、用紙端のガイドへの引っ掛
かりを完全に外す必要があった。即ち、上記アライナー
ガイドを備えた用紙搬送路から用紙を取り除く作業は、
作業者にとって煩わしいものであった。
るためのガイド溝が形成されたアライナーガイドと、用
紙が搬送される程度の隙間を介して略平行に配置された
固定側シュート及び可動側シュートとから構成されてい
るものがある。この用紙搬送路に何らかの原因で用紙が
詰まると、作業者は、詰まった用紙を取り除くために可
動側シュートを開放する。可動側シュート近傍には多く
の部材が配置されているため用紙視認性が低く、作業者
が用紙を取り除くためには、用紙端のガイドへの引っ掛
かりを完全に外す必要があった。即ち、上記アライナー
ガイドを備えた用紙搬送路から用紙を取り除く作業は、
作業者にとって煩わしいものであった。
【0003】このため、給紙動作中に発生する紙詰まり
処理を迅速に行うべく、従来から、例えば図6に示すよ
うな用紙除去機構101を備えた用紙搬送機構が知られ
ている。同図に示すように、用紙搬送路105は、固定
側シュート102と、両側部に支持軸106が取り付け
られた可動側シュート103と、その深さ方向が用紙の
給紙方向(図の矢印で示す方向)に対して垂直になって
おり、その底部104bにおいて用紙の側端が位置規制
されるアライナーガイド104とから構成される。固定
側シュート102は平板状に形成されており、固定側シ
ュート102の側方には、略中央部にガイド溝104a
が形成されたアライナーガイド104が設置されてい
る。
処理を迅速に行うべく、従来から、例えば図6に示すよ
うな用紙除去機構101を備えた用紙搬送機構が知られ
ている。同図に示すように、用紙搬送路105は、固定
側シュート102と、両側部に支持軸106が取り付け
られた可動側シュート103と、その深さ方向が用紙の
給紙方向(図の矢印で示す方向)に対して垂直になって
おり、その底部104bにおいて用紙の側端が位置規制
されるアライナーガイド104とから構成される。固定
側シュート102は平板状に形成されており、固定側シ
ュート102の側方には、略中央部にガイド溝104a
が形成されたアライナーガイド104が設置されてい
る。
【0004】ガイド溝104aは、底部104bと、こ
の底部104bをはさむ上下側壁104cとから形成さ
れている。固定側シュート102には、中心から給紙方
向に延びている逃げ孔102aが形成されている。可動
側シュート103はアライナーガイド104の近傍に配
されており、用紙搬送路105を形成する際、固定側シ
ュート102と平行となる。
の底部104bをはさむ上下側壁104cとから形成さ
れている。固定側シュート102には、中心から給紙方
向に延びている逃げ孔102aが形成されている。可動
側シュート103はアライナーガイド104の近傍に配
されており、用紙搬送路105を形成する際、固定側シ
ュート102と平行となる。
【0005】可動側シュート103のガイド側の支持軸
106には、針金等から形成された取出部材108が取
り付けられている。取出部108は逃げ孔102aを通
過可能に形成されており、可動側シュート103の上方
への回動に伴って、逃げ孔102aを固定側シュート1
02の下部から上方に向けて移動する。取出部108
は、その先端部分の押出部108aにて用紙搬送路10
5で詰まった用紙を固定側シュート102から離間する
方向に押し出す。固定側シュート102と可動側シュー
ト103とが平行である場合、押出部108aは固定側
シュート102の下方に位置している。
106には、針金等から形成された取出部材108が取
り付けられている。取出部108は逃げ孔102aを通
過可能に形成されており、可動側シュート103の上方
への回動に伴って、逃げ孔102aを固定側シュート1
02の下部から上方に向けて移動する。取出部108
は、その先端部分の押出部108aにて用紙搬送路10
5で詰まった用紙を固定側シュート102から離間する
方向に押し出す。固定側シュート102と可動側シュー
ト103とが平行である場合、押出部108aは固定側
シュート102の下方に位置している。
【0006】上述した用紙除去機構101によって除去
処理を行う場合について説明する。用紙が何らかの原因
で詰まったとき、その一端はガイド溝104aに入った
ままである。そして、作業者が可動側シュート102を
開放すると、可動側シュート103の回動に追従する取
出部材108は、逃げ孔102aを通過すると共に、押
出部108aにて用紙を固定側シュート102から離反
させる方向に押し出す。これにより、用紙端がガイド溝
104aより外されるので、用紙搬送路105に詰まっ
た用紙は用紙搬送路105から取り除かれる。
処理を行う場合について説明する。用紙が何らかの原因
で詰まったとき、その一端はガイド溝104aに入った
ままである。そして、作業者が可動側シュート102を
開放すると、可動側シュート103の回動に追従する取
出部材108は、逃げ孔102aを通過すると共に、押
出部108aにて用紙を固定側シュート102から離反
させる方向に押し出す。これにより、用紙端がガイド溝
104aより外されるので、用紙搬送路105に詰まっ
た用紙は用紙搬送路105から取り除かれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た用紙除去機構101を備えた用紙搬送機構には、次の
ような問題があった。即ち、針金等で形成された取出部
材108が上下に動くために、用紙が上下側壁104c
に引っ掛かりガイド溝104aから外れにくくなってし
まう。また、用紙搬送路105に詰まった用紙の除去処
理を効果的に行うには、ガイド溝104aに入っている
用紙端を取り出すために、押出部108aが固定側シュ
ート102より充分に離れた位置まで移動する必要があ
るため、取出部材108には充分な長さが要求される。
そして、取出部材108を長くすると逃げ孔102aも
長くしなければならない。しかしながら、長い逃げ孔1
02aが形成されると、固定側シュート103の強度が
低下したり、用紙が逃げ孔102aに引っ掛かる可能性
がある。
た用紙除去機構101を備えた用紙搬送機構には、次の
ような問題があった。即ち、針金等で形成された取出部
材108が上下に動くために、用紙が上下側壁104c
に引っ掛かりガイド溝104aから外れにくくなってし
まう。また、用紙搬送路105に詰まった用紙の除去処
理を効果的に行うには、ガイド溝104aに入っている
用紙端を取り出すために、押出部108aが固定側シュ
ート102より充分に離れた位置まで移動する必要があ
るため、取出部材108には充分な長さが要求される。
そして、取出部材108を長くすると逃げ孔102aも
長くしなければならない。しかしながら、長い逃げ孔1
02aが形成されると、固定側シュート103の強度が
低下したり、用紙が逃げ孔102aに引っ掛かる可能性
がある。
【0008】また、取出部材108を長くすると、取出
部材108が画像形成装置の各種部材に接触しないよう
な充分なスペースが必要となり、画像形成装置全体が大
型化してしまう。また、取出部材108は、押出部10
8aにて用紙を固定側シュート102から離間する方向
に押し出すので、針金等で形成された取出部材108
と、取出部材108に取り付けられた可動側シュート1
03とが変形してしまう可能性がある。
部材108が画像形成装置の各種部材に接触しないよう
な充分なスペースが必要となり、画像形成装置全体が大
型化してしまう。また、取出部材108は、押出部10
8aにて用紙を固定側シュート102から離間する方向
に押し出すので、針金等で形成された取出部材108
と、取出部材108に取り付けられた可動側シュート1
03とが変形してしまう可能性がある。
【0009】本発明はこのような技術的背景に基づいて
なされたものであり、用紙搬送路に詰まった用紙を確実
に除去することができると共に小型化の図れる用紙搬送
機構及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目
的とする。
なされたものであり、用紙搬送路に詰まった用紙を確実
に除去することができると共に小型化の図れる用紙搬送
機構及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による用紙搬送機
構は、その間を用紙の一側が通過可能な側部通過空間を
形成する二つの対向する面を有するガイド部材と、側部
通過空間から用紙を押出部にて取り出し可能な取出手段
を含む用紙除去機構と、を有する用紙搬送機構におい
て、ガイド部材には、取出手段が通過可能な通過部が設
けられ、取出手段が通過部を通過するのに伴って、押出
部は、側部通過空間の用紙の一側から用紙の他側に向か
って移動することを特徴とする。
構は、その間を用紙の一側が通過可能な側部通過空間を
形成する二つの対向する面を有するガイド部材と、側部
通過空間から用紙を押出部にて取り出し可能な取出手段
を含む用紙除去機構と、を有する用紙搬送機構におい
て、ガイド部材には、取出手段が通過可能な通過部が設
けられ、取出手段が通過部を通過するのに伴って、押出
部は、側部通過空間の用紙の一側から用紙の他側に向か
って移動することを特徴とする。
【0011】本発明による用紙搬送機構によれば、何ら
かの原因により紙詰まりが起こり、ガイド部材の二つの
対向する面で形成される側部通過空間に用紙の一側部が
残った場合、取出手段が通過部を通過するのに伴って、
押出部が側部通過空間の用紙の一側から用紙の他側に向
かって移動するため、用紙除去機構による用紙の除去作
業時に当該用紙が上記二つの面に引っ掛かることがな
い。従って、用紙は、押出部の移動に伴って確実にガイ
ド部材から取り除かれる。
かの原因により紙詰まりが起こり、ガイド部材の二つの
対向する面で形成される側部通過空間に用紙の一側部が
残った場合、取出手段が通過部を通過するのに伴って、
押出部が側部通過空間の用紙の一側から用紙の他側に向
かって移動するため、用紙除去機構による用紙の除去作
業時に当該用紙が上記二つの面に引っ掛かることがな
い。従って、用紙は、押出部の移動に伴って確実にガイ
ド部材から取り除かれる。
【0012】好ましくは、用紙除去機構は、ガイド部材
に脱着可能であると共に、第1支点および第2支点を有
する支持部材と、第1支点を中心に第一の状態と第二の
状態との間を回動可能な第一回動部材と、第2支点を中
心に回動自在に取り付けられ、第一回動部材に連動する
と共に取出手段を有する第二回動部材と、その一方が第
一回動部材に接続されると共に他方が支持部材に接続さ
れ、第一回動部材が第一の状態にあるとき復元力が蓄積
される弾性部材と、を備え、第一回動部材が第一の状態
にあるときに、取出手段は側部通過空間外部に位置し、
第一回動部材は、弾性部材の復元に伴って第二の状態に
回動し、第一回動部材の第一の状態から第二の状態への
回動に伴って、第二回動部材の取出手段は通過部を通過
する。
に脱着可能であると共に、第1支点および第2支点を有
する支持部材と、第1支点を中心に第一の状態と第二の
状態との間を回動可能な第一回動部材と、第2支点を中
心に回動自在に取り付けられ、第一回動部材に連動する
と共に取出手段を有する第二回動部材と、その一方が第
一回動部材に接続されると共に他方が支持部材に接続さ
れ、第一回動部材が第一の状態にあるとき復元力が蓄積
される弾性部材と、を備え、第一回動部材が第一の状態
にあるときに、取出手段は側部通過空間外部に位置し、
第一回動部材は、弾性部材の復元に伴って第二の状態に
回動し、第一回動部材の第一の状態から第二の状態への
回動に伴って、第二回動部材の取出手段は通過部を通過
する。
【0013】これにより、第一回動部材が第一の状態に
あるとき、弾性部材に復元力が蓄積されている。また、
このとき第二回動部材の取出手段はガイド部材に形成さ
れた側部通過空間の外部に位置しているため、用紙は用
紙搬送路内を通過できる。そして、弾性部材の復元に伴
って第一回動部材が第二の状態まで回動すると、第二回
動部材の取出部が通過部を通過する。これにより押出部
が側部通過空間の用紙の一側から用紙の他側に向かって
移動し、用紙が取り出される。従って、作業者は用紙搬
送路に詰まった用紙を確実に除去することができる。
あるとき、弾性部材に復元力が蓄積されている。また、
このとき第二回動部材の取出手段はガイド部材に形成さ
れた側部通過空間の外部に位置しているため、用紙は用
紙搬送路内を通過できる。そして、弾性部材の復元に伴
って第一回動部材が第二の状態まで回動すると、第二回
動部材の取出部が通過部を通過する。これにより押出部
が側部通過空間の用紙の一側から用紙の他側に向かって
移動し、用紙が取り出される。従って、作業者は用紙搬
送路に詰まった用紙を確実に除去することができる。
【0014】好ましくは、用紙搬送路を形成する固定状
態と他の状態とに移動可能な可動板を有し、固定状態の
ときに、可動板は第一回動部材を第一の状態に保持す
る。これにより、可動板が固定状態で用紙搬送路が形成
されているとき、第一回動部材は第一の状態にあり、第
二回動部材は側部通過空間の外部にあるので、用紙は用
紙搬送路を通過できる。そして、可動板が固定状態から
他の状態へ移動すると第一回動部材の保持力がなくな
り、第一回動部材は第二の状態へ向かって回動する。ま
た、第二回動部材の取出部は、ガイド部材に形成された
通過部を通過し、用紙を用紙搬送路から確実に除去する
ことができる。
態と他の状態とに移動可能な可動板を有し、固定状態の
ときに、可動板は第一回動部材を第一の状態に保持す
る。これにより、可動板が固定状態で用紙搬送路が形成
されているとき、第一回動部材は第一の状態にあり、第
二回動部材は側部通過空間の外部にあるので、用紙は用
紙搬送路を通過できる。そして、可動板が固定状態から
他の状態へ移動すると第一回動部材の保持力がなくな
り、第一回動部材は第二の状態へ向かって回動する。ま
た、第二回動部材の取出部は、ガイド部材に形成された
通過部を通過し、用紙を用紙搬送路から確実に除去する
ことができる。
【0015】好ましくは、第一回動部材は、第二回動部
材が側部通過空間に侵入しない限界状態にあるときに第
三の状態となり、第一回動部材が第一の状態にあるとき
に、第二回動部材は所定の第一待機状態にあり、第二回
動部材が第二の状態にあるときに、第二回動部材は所定
の第二待機状態にあり、第二回動部材の第一待機状態か
ら第二待機状態までの回動量に対する第一待機状態から
限界状態までの回動量の比が、第一回動部材の第一状態
から第二状態までの回動量に対する第一状態から第三状
態までの回動量の比よりも小さい。
材が側部通過空間に侵入しない限界状態にあるときに第
三の状態となり、第一回動部材が第一の状態にあるとき
に、第二回動部材は所定の第一待機状態にあり、第二回
動部材が第二の状態にあるときに、第二回動部材は所定
の第二待機状態にあり、第二回動部材の第一待機状態か
ら第二待機状態までの回動量に対する第一待機状態から
限界状態までの回動量の比が、第一回動部材の第一状態
から第二状態までの回動量に対する第一状態から第三状
態までの回動量の比よりも小さい。
【0016】これにより、第二回動部材が第一待機状態
から限界状態まで回動するために要する回動量は、第一
回動部材が第一の状態から第三の状態まで回動するため
に要する回動量よりも大きくなる。このため、上述のよ
うな可動板がぐらついて第一回動部材が多少回動して
も、第二回動部材の回動量は小さく、側部通過空間に侵
入しにくい。従って、取出部が紙詰まりでないにも係わ
らず用紙搬送路に侵入し、用紙の搬送を邪魔する事態が
防止できる。
から限界状態まで回動するために要する回動量は、第一
回動部材が第一の状態から第三の状態まで回動するため
に要する回動量よりも大きくなる。このため、上述のよ
うな可動板がぐらついて第一回動部材が多少回動して
も、第二回動部材の回動量は小さく、側部通過空間に侵
入しにくい。従って、取出部が紙詰まりでないにも係わ
らず用紙搬送路に侵入し、用紙の搬送を邪魔する事態が
防止できる。
【0017】好ましくは、第一回動部材と第二回動部材
は、第一回動部材に設けられた係合突部と、第二回動部
材に設けられるとともに係合突部が遊嵌配置された係合
長孔と、によって連動可能にされており、第一回動部材
の第一状態の近傍における係合突部の回動軌跡の接線方
向と係合長孔の長手方向とが略一致している。
は、第一回動部材に設けられた係合突部と、第二回動部
材に設けられるとともに係合突部が遊嵌配置された係合
長孔と、によって連動可能にされており、第一回動部材
の第一状態の近傍における係合突部の回動軌跡の接線方
向と係合長孔の長手方向とが略一致している。
【0018】これにより、第一回動部材の第一状態の近
傍では、第一回動部材が回動しても係合突起が係合長孔
内を滑って第二回動部材は殆ど回動しないため、第一待
機状態の近傍にある第二回動部材は、第一状態の近傍に
ある第一回動部材に比べて回動量が小さくなる。従っ
て、取出部が紙詰まりでないにも係わらず側部通過空間
に侵入し、用紙の搬送を邪魔する事態が防止できる。
傍では、第一回動部材が回動しても係合突起が係合長孔
内を滑って第二回動部材は殆ど回動しないため、第一待
機状態の近傍にある第二回動部材は、第一状態の近傍に
ある第一回動部材に比べて回動量が小さくなる。従っ
て、取出部が紙詰まりでないにも係わらず側部通過空間
に侵入し、用紙の搬送を邪魔する事態が防止できる。
【0019】好ましくは、本発明に係る画像形成装置
は、上記用紙搬送機構と、この用紙搬送機構によって搬
送された用紙に所望の画像を形成する画像形成部と、を
少なくとも備える。これにより、用紙搬送路に詰まった
用紙を確実に除去することができる画像形成装置を実現
できる。
は、上記用紙搬送機構と、この用紙搬送機構によって搬
送された用紙に所望の画像を形成する画像形成部と、を
少なくとも備える。これにより、用紙搬送路に詰まった
用紙を確実に除去することができる画像形成装置を実現
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による用紙搬送機構及びそ
れを備えた画像形成装置の好適な実施形態について図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明による用紙搬
送機構を備えた画像形成装置である複写機を示す概略構
成図である。同図に示す複写機1は、上面にコピーガラ
ス2aが設けられた装置本体2と、この装置本体2の上
部にコピーガラス2aを開閉自在に覆うように設置さ
れ、載置部に置かれた原稿を自動的にコピーガラス2a
上に搬送する自動原稿搬送装置3と、装置本体2に出し
入れ可能に設けられ、用紙を収容する複数の給紙トレイ
ユニット11とを備えている。
れを備えた画像形成装置の好適な実施形態について図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明による用紙搬
送機構を備えた画像形成装置である複写機を示す概略構
成図である。同図に示す複写機1は、上面にコピーガラ
ス2aが設けられた装置本体2と、この装置本体2の上
部にコピーガラス2aを開閉自在に覆うように設置さ
れ、載置部に置かれた原稿を自動的にコピーガラス2a
上に搬送する自動原稿搬送装置3と、装置本体2に出し
入れ可能に設けられ、用紙を収容する複数の給紙トレイ
ユニット11とを備えている。
【0021】装置本体2は、自動原稿搬送装置3により
コピーガラス2a上に搬送された移動原稿またはコピー
ガラス2a上に載置された固定原稿の画像を読み取って
画像信号に変換する原稿読取部4と、この原稿読取部4
からの画像信号に基づいて用紙上に可視像を形成する画
像形成部5と、この画像形成部5に対して用紙を供給す
る給紙部6と、当該用紙の裏面に可視像を形成するため
に画像形成部5対して用紙を供給する反転給紙部6aと
を有している。
コピーガラス2a上に搬送された移動原稿またはコピー
ガラス2a上に載置された固定原稿の画像を読み取って
画像信号に変換する原稿読取部4と、この原稿読取部4
からの画像信号に基づいて用紙上に可視像を形成する画
像形成部5と、この画像形成部5に対して用紙を供給す
る給紙部6と、当該用紙の裏面に可視像を形成するため
に画像形成部5対して用紙を供給する反転給紙部6aと
を有している。
【0022】画像形成部5は、帯電装置(図示せず)に
より帯電され、露光装置15からのレーザビームにより
露光されることによって静電潜像を形成する感光体ドラ
ム7と、この感光体ドラム7上に形成された静電潜像を
トナー等の現像剤で画像として可視化すなわち現像する
現像装置8と、この現像装置8により現像された画像を
給紙部6から送られてきた用紙に転写する転写装置9
と、この転写装置9により用紙に転写された画像を当該
用紙に定着させて排出口14に送り出す定着装置10と
を有している。
より帯電され、露光装置15からのレーザビームにより
露光されることによって静電潜像を形成する感光体ドラ
ム7と、この感光体ドラム7上に形成された静電潜像を
トナー等の現像剤で画像として可視化すなわち現像する
現像装置8と、この現像装置8により現像された画像を
給紙部6から送られてきた用紙に転写する転写装置9
と、この転写装置9により用紙に転写された画像を当該
用紙に定着させて排出口14に送り出す定着装置10と
を有している。
【0023】給紙部6は、給紙トレイユニット11に対
応して設けられた給紙装置12と、この給紙装置(給紙
手段)12から送り出された用紙を画像形成部5に搬送
するための複数の搬送ロール13とを有している。反転
給紙部6aは、複数の反転搬送ロール16によって定着
装置10まで搬送された用紙を反転部Xまで送り出し、
給紙方向を逆転させながら本実施形態の特徴である用紙
搬送機構20を介して画像形成部5まで搬送する。
応して設けられた給紙装置12と、この給紙装置(給紙
手段)12から送り出された用紙を画像形成部5に搬送
するための複数の搬送ロール13とを有している。反転
給紙部6aは、複数の反転搬送ロール16によって定着
装置10まで搬送された用紙を反転部Xまで送り出し、
給紙方向を逆転させながら本実施形態の特徴である用紙
搬送機構20を介して画像形成部5まで搬送する。
【0024】図2は用紙搬送機構20を示す平面図であ
って、図3は、図2のIII−III線部分断面図である。用
紙搬送機構20は、アライナーガイド18と、用紙Sを
アライナーガイド18に押し付けるためにアライナーガ
イド18に対して斜めに配されている複数のアライナー
ロール17と、用紙除去機構21とを有する。アライナ
ーガイド18には、図3に示すようにガイド溝19と切
り欠き22が形成されており、切り欠き22を後述する
用紙除去機構21の爪状部材29(第二回動部材)の先
端から突出して形成された湾曲状の取出部23が通過す
る。ガイド溝19は、底部19aと上部側壁19bと下
部側壁19cとより形成されている。なお、互いに対向
する上部側壁19bと下部側壁19cによって、用紙S
の一方の側部が通過可能な側部通過空間が形成されてい
る。
って、図3は、図2のIII−III線部分断面図である。用
紙搬送機構20は、アライナーガイド18と、用紙Sを
アライナーガイド18に押し付けるためにアライナーガ
イド18に対して斜めに配されている複数のアライナー
ロール17と、用紙除去機構21とを有する。アライナ
ーガイド18には、図3に示すようにガイド溝19と切
り欠き22が形成されており、切り欠き22を後述する
用紙除去機構21の爪状部材29(第二回動部材)の先
端から突出して形成された湾曲状の取出部23が通過す
る。ガイド溝19は、底部19aと上部側壁19bと下
部側壁19cとより形成されている。なお、互いに対向
する上部側壁19bと下部側壁19cによって、用紙S
の一方の側部が通過可能な側部通過空間が形成されてい
る。
【0025】アライナーロール17は回転軸24を中心
に回転し、この回転軸24のねじ部にはベルト26が取
り付けられている。このベルト26によって、回転軸2
4同士が互いに連結され、アライナーロール17の回転
により用紙Sはアライナーガイド18に沿って搬送され
る。図3に示すように、アライナーガイド18には、用
紙Sを位置規制するためのガイド溝19が形成され、ガ
イド溝19の深さ方向が、用紙Sの給紙方向に対して垂
直になっており、その底部19aにおいて用紙Sの側端
が規制される。
に回転し、この回転軸24のねじ部にはベルト26が取
り付けられている。このベルト26によって、回転軸2
4同士が互いに連結され、アライナーロール17の回転
により用紙Sはアライナーガイド18に沿って搬送され
る。図3に示すように、アライナーガイド18には、用
紙Sを位置規制するためのガイド溝19が形成され、ガ
イド溝19の深さ方向が、用紙Sの給紙方向に対して垂
直になっており、その底部19aにおいて用紙Sの側端
が規制される。
【0026】用紙除去機構21は、アライナーガイド1
8に脱着可能であると共に、第1支点A及び第2支点B
を有する支持部材27と、第1支点Aを中心に後述する
第一の状態と第二の状態との間を回動可能なレバー28
(第一回動部材)と、第2支点Bを中心に回動自在に取
り付けられ、レバー28に連動すると共に湾曲状に形成
されている取出部23を有する爪状部材29(第二回動
部材)と、一方がレバー28に接続され、他方が支持部
材27に接続されるバネ30(弾性部材)とを有してい
る。
8に脱着可能であると共に、第1支点A及び第2支点B
を有する支持部材27と、第1支点Aを中心に後述する
第一の状態と第二の状態との間を回動可能なレバー28
(第一回動部材)と、第2支点Bを中心に回動自在に取
り付けられ、レバー28に連動すると共に湾曲状に形成
されている取出部23を有する爪状部材29(第二回動
部材)と、一方がレバー28に接続され、他方が支持部
材27に接続されるバネ30(弾性部材)とを有してい
る。
【0027】レバー28の先端には係合突部28aが取
り付けられ、爪状部材29には係合長孔29aが開けら
れている。係合突部28aは係合長孔29a内に遊嵌配
置され、これによりレバー28と爪状部材29とが連結
されている。固定側シュート31と可動側シュート32
の2つのシュートと、アライナーガイド18とから用紙
搬送路36が形成されている。可動側シュート32に
は、その下面から垂下する支持板33aにフック33が
設けられ、固定側シュート31には孔31aが形成され
ている。このフック33が固定側シュート31の孔31
aと係合することで、可動側シュート32は固定状態と
なって、固定側シュート31と平行になり固定側シュー
ト31と共に用紙搬送路36を形成する。
り付けられ、爪状部材29には係合長孔29aが開けら
れている。係合突部28aは係合長孔29a内に遊嵌配
置され、これによりレバー28と爪状部材29とが連結
されている。固定側シュート31と可動側シュート32
の2つのシュートと、アライナーガイド18とから用紙
搬送路36が形成されている。可動側シュート32に
は、その下面から垂下する支持板33aにフック33が
設けられ、固定側シュート31には孔31aが形成され
ている。このフック33が固定側シュート31の孔31
aと係合することで、可動側シュート32は固定状態と
なって、固定側シュート31と平行になり固定側シュー
ト31と共に用紙搬送路36を形成する。
【0028】可動側シュート32は、ヒンジ35を介し
てベース部32Aに対して回動可能になっている。ま
た、ベース部32Aには 保持板33bが設けられてお
り、図に示す固定状態でフック33の一端がこの保持板
33bで支持されている。ここで、図中の用紙除去機構
21のレバー28は、後述する第一の状態にあり、同じ
く爪状部材29は、後述する第一待機状態にある。
てベース部32Aに対して回動可能になっている。ま
た、ベース部32Aには 保持板33bが設けられてお
り、図に示す固定状態でフック33の一端がこの保持板
33bで支持されている。ここで、図中の用紙除去機構
21のレバー28は、後述する第一の状態にあり、同じ
く爪状部材29は、後述する第一待機状態にある。
【0029】次に、用紙除去機構21が何らかの原因で
用紙搬送路36に詰まった用紙Sをどのような機構で除
去するかを図4(a)〜(c)及び図5により説明す
る。まず、図5を用いて爪状部材29の湾曲アーム状に
形成された取出部23の回動軌跡について説明する。取
出部23がアライナーガイド18に形成された切り欠き
22を通過し、用紙搬送路36に侵入する際、取出部2
3の湾曲アーム状の形状は、取出部23がガイド溝19
を通過する際に常に用紙搬送路36側の曲面の接線D
が、底部19aと上部側壁19bと下部側壁19cとか
ら形成されるガイド溝19の中心線Cと略直交するよう
になっている。この取出部23の中心線Cを通過する点
が押出部Eである。即ち、中心線Cにおいては、押出部
Eは底部19aから開口に向かって進むことになる。
用紙搬送路36に詰まった用紙Sをどのような機構で除
去するかを図4(a)〜(c)及び図5により説明す
る。まず、図5を用いて爪状部材29の湾曲アーム状に
形成された取出部23の回動軌跡について説明する。取
出部23がアライナーガイド18に形成された切り欠き
22を通過し、用紙搬送路36に侵入する際、取出部2
3の湾曲アーム状の形状は、取出部23がガイド溝19
を通過する際に常に用紙搬送路36側の曲面の接線D
が、底部19aと上部側壁19bと下部側壁19cとか
ら形成されるガイド溝19の中心線Cと略直交するよう
になっている。この取出部23の中心線Cを通過する点
が押出部Eである。即ち、中心線Cにおいては、押出部
Eは底部19aから開口に向かって進むことになる。
【0030】図4(a)は、レバー28と可動側シュー
ト32とが接触しており、この位置をレバー28の第一
の状態とする。第一の状態にあるレバー28の係合突部
28aは、係合長孔29aの長手方向の一端部に接して
いる。この場合の爪状部材29の位置を第一待機状態と
する。バネ30(弾性部材)は、第一の状態にあるとき
最も伸びており、復元力が蓄積されている。第一待機状
態にある爪状部材29の取出部23は、ガイド溝(側部
通過空間)19の外部に位置しており、用紙Sを搬送す
る妨げにならない。用紙Sは、用紙Sを位置規制するた
めのガイド溝19に保持され、何らかの原因で用紙搬送
路36(図3参照)に詰まった状態にある。
ト32とが接触しており、この位置をレバー28の第一
の状態とする。第一の状態にあるレバー28の係合突部
28aは、係合長孔29aの長手方向の一端部に接して
いる。この場合の爪状部材29の位置を第一待機状態と
する。バネ30(弾性部材)は、第一の状態にあるとき
最も伸びており、復元力が蓄積されている。第一待機状
態にある爪状部材29の取出部23は、ガイド溝(側部
通過空間)19の外部に位置しており、用紙Sを搬送す
る妨げにならない。用紙Sは、用紙Sを位置規制するた
めのガイド溝19に保持され、何らかの原因で用紙搬送
路36(図3参照)に詰まった状態にある。
【0031】図4(b)に示すように、作業者が図3に
示す把持部材34を下側に押し下げることで、フック3
3と孔31aとの係合が解除され、可動側シュート32
がヒンジ部35を中心にして回動する。このため、レバ
ー28は、弾性部材30が復元するのに伴って第1支点
Aを中心に時計回りに回動する。レバー28の係合突部
28aは、第1支点Aを中心として円弧状の軌跡を描
き、図4(a)に示す係合突部28aの軌跡の接線方向
は、爪状部材29に開けられた係合長孔29aの長手方
向と略一致している。このため、レバー28が回動して
も係合突部28aが係合長孔29a内を滑って、爪状部
材29は殆ど回動しない。なお、係合長孔29aは、本
実施形態のように必ずしもその中心線を直線状にする必
要はなく、その長手方向の中心線が係合突部28aの回
動軌跡と一致するように円弧状に形成してもよい。図4
(b)は、レバー28及び爪状部材29の回動途中の状
態を示す図であり、爪状部材29の取出部23は、ガイ
ド溝19の底部19aの近傍に位置しており、ガイド溝
19に侵入していない状態を限界状態とする。
示す把持部材34を下側に押し下げることで、フック3
3と孔31aとの係合が解除され、可動側シュート32
がヒンジ部35を中心にして回動する。このため、レバ
ー28は、弾性部材30が復元するのに伴って第1支点
Aを中心に時計回りに回動する。レバー28の係合突部
28aは、第1支点Aを中心として円弧状の軌跡を描
き、図4(a)に示す係合突部28aの軌跡の接線方向
は、爪状部材29に開けられた係合長孔29aの長手方
向と略一致している。このため、レバー28が回動して
も係合突部28aが係合長孔29a内を滑って、爪状部
材29は殆ど回動しない。なお、係合長孔29aは、本
実施形態のように必ずしもその中心線を直線状にする必
要はなく、その長手方向の中心線が係合突部28aの回
動軌跡と一致するように円弧状に形成してもよい。図4
(b)は、レバー28及び爪状部材29の回動途中の状
態を示す図であり、爪状部材29の取出部23は、ガイ
ド溝19の底部19aの近傍に位置しており、ガイド溝
19に侵入していない状態を限界状態とする。
【0032】また、係合突部28aが係合長孔29a内
を滑るので、爪状部材29の第一待機状態から第二待機
状態までの回動量に対する第一待機状態から限界状態ま
での回動量の比が、レバー28の第一状態から第二状態
までの回動量に対する第一状態から第三状態までの回動
量の比よりも小さくなる。このため、爪状部材29が第
一待機状態から限界状態まで回動するために要する回動
量は、レバー28が第一の状態から第三の状態まで回動
するために要する回動量よりも大きくなる。そのため、
上述のような可動側シュート32がぐらついてレバー2
8が多少回動しても、爪状部材29の回動量は小さく、
ガイド溝19に侵入しにくい。従って、取出部23が紙
詰まりでないにも係わらず用紙搬送路36に侵入し、用
紙の搬送を邪魔する事態が防止できる。
を滑るので、爪状部材29の第一待機状態から第二待機
状態までの回動量に対する第一待機状態から限界状態ま
での回動量の比が、レバー28の第一状態から第二状態
までの回動量に対する第一状態から第三状態までの回動
量の比よりも小さくなる。このため、爪状部材29が第
一待機状態から限界状態まで回動するために要する回動
量は、レバー28が第一の状態から第三の状態まで回動
するために要する回動量よりも大きくなる。そのため、
上述のような可動側シュート32がぐらついてレバー2
8が多少回動しても、爪状部材29の回動量は小さく、
ガイド溝19に侵入しにくい。従って、取出部23が紙
詰まりでないにも係わらず用紙搬送路36に侵入し、用
紙の搬送を邪魔する事態が防止できる。
【0033】図4(c)は、弾性部材30の復元が完了
した状態を示す図であり、レバー28の係合突部28a
は、再び係合長孔29aの長手方向の一端部と接触す
る。このときの、レバー28の状態を第二の状態とし、
爪状部材29の状態を第二待機状態とする。取出部23
はガイド溝19に侵入し、押出部E(図5参照)にて用
紙Sをガイド溝19に沿って押し出す。この際、用紙S
は底部19bから開口に向かって移動する押出部Eの移
動に伴って押し出されるため、用紙Sがガイド溝19の
上部側壁19b及び下部側壁19cに引っ掛かるような
ことがなくなる。
した状態を示す図であり、レバー28の係合突部28a
は、再び係合長孔29aの長手方向の一端部と接触す
る。このときの、レバー28の状態を第二の状態とし、
爪状部材29の状態を第二待機状態とする。取出部23
はガイド溝19に侵入し、押出部E(図5参照)にて用
紙Sをガイド溝19に沿って押し出す。この際、用紙S
は底部19bから開口に向かって移動する押出部Eの移
動に伴って押し出されるため、用紙Sがガイド溝19の
上部側壁19b及び下部側壁19cに引っ掛かるような
ことがなくなる。
【0034】また、従来のように針金等で形成された取
出部材108は用紙に対して上下方向に回動するのに対
して、本発明において用紙Sは底部19bから開口に向
かって移動する押出部Eの移動に伴って押し出されるた
め、爪状部材29の取出部23を小さくでき、画像形成
装置全体の小型化を図れる。
出部材108は用紙に対して上下方向に回動するのに対
して、本発明において用紙Sは底部19bから開口に向
かって移動する押出部Eの移動に伴って押し出されるた
め、爪状部材29の取出部23を小さくでき、画像形成
装置全体の小型化を図れる。
【0035】以上のように本実施形態によれば、何らか
の原因で紙詰まりが起き、ガイド溝に用紙の一端が残っ
た場合、用紙は押出部の移動に伴って底部から開口に向
かって押し出されることになる。このため、用紙をガイ
ド溝の上部側壁及び下部側壁に引っ掛かることなく、用
紙搬送路から確実に除去することができる。
の原因で紙詰まりが起き、ガイド溝に用紙の一端が残っ
た場合、用紙は押出部の移動に伴って底部から開口に向
かって押し出されることになる。このため、用紙をガイ
ド溝の上部側壁及び下部側壁に引っ掛かることなく、用
紙搬送路から確実に除去することができる。
【0036】以上本発明に係る用紙搬送機構およびこれ
を備えた画像形成装置を実施形態に基づいて詳細に説明
したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。たとえば、底部にて用紙の端部の位置規制をするガ
イド部材ではなく、底部がなく用紙端部の位置規制を行
わないタイプのガイド部材を使用することができる。こ
のタイプのガイド部材として、たとえば用紙一端の上下
方向の移動を規制する二枚のガイド板のみを有するもの
がある。
を備えた画像形成装置を実施形態に基づいて詳細に説明
したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。たとえば、底部にて用紙の端部の位置規制をするガ
イド部材ではなく、底部がなく用紙端部の位置規制を行
わないタイプのガイド部材を使用することができる。こ
のタイプのガイド部材として、たとえば用紙一端の上下
方向の移動を規制する二枚のガイド板のみを有するもの
がある。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次のような効果を奏する。即ち、用紙搬送
路に詰まった用紙を押出部の移動に伴って側部通過空間
を形成する二つの面に引っ掛かることなく確実に除去す
ることができると共に、針金等を上下方向に回動する必
要がないため用紙搬送機構及びそれを備える画像形成装
置全体の小型化を図ることができる。
ているので、次のような効果を奏する。即ち、用紙搬送
路に詰まった用紙を押出部の移動に伴って側部通過空間
を形成する二つの面に引っ掛かることなく確実に除去す
ることができると共に、針金等を上下方向に回動する必
要がないため用紙搬送機構及びそれを備える画像形成装
置全体の小型化を図ることができる。
【図1】 本発明による用紙除去機構を備えた用紙搬送
機構を含んだ画像形成装置を示す概略構成図である。
機構を含んだ画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】 図1における画像形成装置に備えられた用紙
搬送機構を示す正面図である。
搬送機構を示す正面図である。
【図3】 図2のIII−III線部分断面図である。
【図4】 (a)は用紙除去機構の取出部が第一の状態
にあり、爪状部材が第一待機状態にあるときの部分断面
図であり、(b)は用紙除去機構の取出部が第三の状態
にあり、爪状部材が限界状態にあるときの部分断面図で
あり、(c)は用紙除去機構の取出部が第二の状態にあ
り、爪状部材が第二待機状態にあるときの部分断面図で
ある。
にあり、爪状部材が第一待機状態にあるときの部分断面
図であり、(b)は用紙除去機構の取出部が第三の状態
にあり、爪状部材が限界状態にあるときの部分断面図で
あり、(c)は用紙除去機構の取出部が第二の状態にあ
り、爪状部材が第二待機状態にあるときの部分断面図で
ある。
【図5】 用紙除去機構における取出部の回動軌跡示す
簡略図である。
簡略図である。
【図6】 従来の用紙搬送機構を示す斜視図である。
1…複写機、2…装置本体、3…自動原稿搬送装置、4
…原稿読取部、5…画像形成部、6…給紙部、6a…反
転給紙部、7…感光体ドラム、8…現像装置、9…転写
装置、10…定着装置、11…給紙トレイユニット、1
3…搬送ロール、14…排出口、15…露光装置、16
…反転搬送ロール、17…アライナーロール、18…ア
ライナーガイド(ガイド部材)、19…ガイド溝(側部
通過空間)、19a…底部、19b…上部側壁、19c
…下部側壁、20…用紙搬送機構、21…用紙除去機
構、23…取出部、27…支持部材、28…レバー(第
一回動部材)、28a…係合突部、29…爪状部材(第
二回動部材)、29a…係合長孔、30…弾性部材、3
1…固定側シュート、32…可動側シュート、34…把
持部材、36…用紙搬送路、A…第1支点、B…第2支
点、C…中心線、D…接線、E…押出部。
…原稿読取部、5…画像形成部、6…給紙部、6a…反
転給紙部、7…感光体ドラム、8…現像装置、9…転写
装置、10…定着装置、11…給紙トレイユニット、1
3…搬送ロール、14…排出口、15…露光装置、16
…反転搬送ロール、17…アライナーロール、18…ア
ライナーガイド(ガイド部材)、19…ガイド溝(側部
通過空間)、19a…底部、19b…上部側壁、19c
…下部側壁、20…用紙搬送機構、21…用紙除去機
構、23…取出部、27…支持部材、28…レバー(第
一回動部材)、28a…係合突部、29…爪状部材(第
二回動部材)、29a…係合長孔、30…弾性部材、3
1…固定側シュート、32…可動側シュート、34…把
持部材、36…用紙搬送路、A…第1支点、B…第2支
点、C…中心線、D…接線、E…押出部。
Claims (6)
- 【請求項1】 その間を用紙の一側が通過可能な側部通
過空間を形成する二つの対向する面を有するガイド部材
と、前記側部通過空間から前記用紙を押出部にて取り出
し可能な取出手段を含む用紙除去機構と、を有する用紙
搬送機構において、 前記ガイド部材には、前記取出手段が通過可能な通過部
が設けられ、 前記取出手段が前記通過部を通過するのに伴って、前記
押出部は、前記側部通過空間の前記用紙の前記一側から
前記用紙の他側に向かって移動することを特徴とする用
紙搬送機構。 - 【請求項2】 前記用紙除去機構は、 前記ガイド部材に脱着可能であると共に、第1支点およ
び第2支点を有する支持部材と、 前記第1支点を中心に第一の状態と第二の状態との間を
回動可能な第一回動部材と、 前記第2支点を中心に回動自在に取り付けられ、前記第
一回動部材に連動すると共に前記取出手段を有する第二
回動部材と、 その一方が前記第一回動部材に接続されると共に他方が
前記支持部材に接続され、前記第一回動部材が前記第一
の状態にあるとき復元力が蓄積される弾性部材と、 を備え、 前記第一回動部材が前記第一の状態にあるときに、前記
取出手段は前記側部通過空間の外部に位置し、 前記第一回動部材は、前記弾性部材の前記復元に伴って
前記第二の状態に回動し、 前記第一回動部材の前記第一の状態から前記第二の状態
への回動に伴って、前記第二回動部材の前記取出手段は
前記通過部を通過することを特徴とする請求項1記載の
用紙搬送機構。 - 【請求項3】 用紙搬送路を形成する固定状態と他の状
態とに移動可能な可動板を有し、 前記固定状態のときに、前記可動板は前記第一回動部材
を前記第一の状態に保持することを特徴とする請求項1
または請求項2記載の用紙搬送機構。 - 【請求項4】 前記第一回動部材は、前記第二回動部材
が前記側部通過空間に侵入しない限界状態にあるときに
第三の状態となり、 前記第一回動部材が前記第一の状態にあるときに、前記
第二回動部材は所定の第一待機状態にあり、 前記第二回動部材が前記第二の状態にあるときに、前記
第二回動部材は所定の第二待機状態にあり、 前記第二回動部材の前記第一待機状態から前記第二待機
状態までの回動量に対する前記第一待機状態から前記限
界状態までの回動量の比が、前記第一回動部材の前記第
一状態から前記第二状態までの回動量に対する前記第一
状態から前記第三状態までの回動量の比よりも小さいこ
とを特徴とする請求項2又は3記載の用紙搬送機構。 - 【請求項5】 前記第一回動部材と前記第二回動部材
は、前記第一回動部材に設けられた係合突部と、前記第
二回動部材に設けられるとともに前記係合突部が遊嵌配
置された係合長孔と、によって連動可能にされており、 前記第一回動部材の前記第一状態の近傍における前記係
合突部の回動軌跡の接線方向と前記係合長孔の長手方向
とが略一致していることを特徴とする請求項4記載の用
紙搬送機構。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のうち何れか一項記
載の用紙搬送機構と、前記用紙搬送機構によって搬送さ
れた前記用紙に所望の画像を形成する画像形成部と、を
少なくとも備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11031774A JP2000229744A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11031774A JP2000229744A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000229744A true JP2000229744A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12340412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11031774A Pending JP2000229744A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 用紙搬送機構及びそれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000229744A (ja) |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP11031774A patent/JP2000229744A/ja active Pending
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