JPH11157726A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11157726A
JPH11157726A JP9321691A JP32169197A JPH11157726A JP H11157726 A JPH11157726 A JP H11157726A JP 9321691 A JP9321691 A JP 9321691A JP 32169197 A JP32169197 A JP 32169197A JP H11157726 A JPH11157726 A JP H11157726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後処理手段と装置本体との間の用紙受け渡し
部位に、ジャム処理時等に回動される部材の回動許容隙
間が設けられている画像形成装置において、回動許容隙
間から異物が用紙搬送面へ侵入しないようにする。 【解決手段】 用紙受け渡し部位には回動許容隙間Gが
設けられ、後処理手段の上面カバーとしての排紙トレイ
延長部46と、中継搬送手段の上面カバー70がジャム
処理を容易にするために回動可能に設けられている。ま
た、用紙の受け渡しを容易にするために上ガイド板76
と下ガイド板78が設けられている。回動許容隙間Gは
その全域に亘ってスポンジ80で塞がれており、スポン
ジ80は上ガイド板76に貼着されて固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィニッシャ、メ
ールボックス、ソーター、ソーターステープラー等の後
処理手段を装備可能な画像形成装置又はこのような後処
理手段を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機等の画像形成装置では、装
置高さの嵩張りを抑えながらマルチファンクション化す
ることが行われており、中継搬送手段の概念の導入によ
ってこれを実現している。中継搬送手段は装置本体の本
来の排紙部の延長部材として機能するもので、その内部
に用紙の搬送路及び搬送部材を備えており、これを装置
本体の排紙部に接続して水平に設置することによって、
例えば装置本体の一側面に両面ユニットを、他の側面に
ソーター等の後処理手段を装備することが可能となり、
装置高さの嵩張りを来すことなく後処理手段を装備する
ことができる。また同時に、後処理手段の配置の自由度
を向上させることができる。また、この中継搬送手段を
用いることにより、機能の異なる複数の後処理手段を併
存装備することも可能となる。例えば装置本体の一側面
にソーターを、装置本体の上面にメールボックスを装備
する態様である。ここで、中継搬送手段とは、装置本体
に対して着脱可能なユニット構造のもの及び装置本体に
一体に形成された構造のものの双方の概念を指す(以下
同じ)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中継搬送手
段はそれ自体内部に搬送部材を備えているため、用紙ジ
ャムが発生する可能性があり、これに対処するために中
継搬送手段の上面カバーは回動可能に設けられており、
内部の搬送路を部分的にあるいは全面的に開放できるよ
うになっている。このような場合、装置本体と後処理手
段の間の用紙受け渡し部位の上方に上記上面カバーの回
動軸側が位置することがあり、かかる場合には他の部材
との干渉を回避するために用紙受け渡し部位に回動を許
容するための隙間が必要となる。従来はこの回動許容隙
間はそのままの状態で放置されており、このため、ゴミ
等の異物が用紙受け渡し部位の搬送路に入り込んで目的
画像が形成された用紙を汚す等の懸念があった。
【0004】そこで、本発明は、上記中継搬送手段の上
面カバー等の部材の回動に支障を来すことなく回動許容
隙間にゴミ等の異物が入り込むことを防止できる画像形
成装置の提供を、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、後処理手段が装備可能で
あり、後処理手段が装備されたときに該後処理手段と装
置本体との間の用紙受け渡し部位に、ジャム処理時等に
回動される部材の回動許容隙間が形成される画像形成装
置において、上記回動される部材に、上記該回動許容隙
間を全域に亘って塞ぐ柔軟性部材が設けられている、と
いう構成を採っている。
【0006】請求項2記載の発明では、後処理手段が備
えられ、該後処理手段と装置本体との間の用紙受け渡し
部位に、ジャム処理時等に回動される部材の回動許容隙
間が設けられている画像形成装置において、上記該回動
許容隙間が全域に亘って柔軟性部材で塞がれている、と
いう構成を採っている。
【0000】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
構成において、上記用紙受け渡し部位に、装置本体から
上記後処理手段への用紙の受け渡しを容易にするための
ガイド板が設けられ、該ガイド板に上記柔軟性部材が固
定されている、という構成を採っている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。本実施例における画像形成装置は、図1に示すよう
に、装置本体2と、装置本体2の左側面に装備された後
処理手段としてのフィニッシャ4と、装置本体2から排
紙される用紙をフィニッシャ4へ搬送するユニット構造
の中継搬送手段6と、装置本体2の最上面に設置された
読み取りスキャナ8と、読み取りスキャナ8の上面に設
置されたADF(オートドキュメントフィーダ)10
と、フィニッシャ4と反対側の側面に設けられた自動両
面ユニット12とから主に構成されており、他に、手差
しトレイ14、大量枚数用給紙トレイ16等を備えてい
る。読み取りスキャナ8及びADF10はいずれも周知
構成のものであるので、その構成及び機能の説明は省略
する。なお、図1において黒塗りの多数の三角形は用紙
検知センサを示す。
【0008】装置本体2は、画像形成部18を中央にし
てその下方に給紙部20が、上方に排紙部22が位置す
るいわゆる略垂直搬送パス方式構成となっており、用紙
は、自動両面ユニット12が設けられた装置本体2の一
側面近傍において、下方から上方に略垂直に搬送されな
がら目的画像を形成され、排紙されるようになってい
る。画像形成部18では、読み取りスキャナ8や図示し
ないパーソナルコンピュータから送信される画像データ
に基づいて書き込みユニット24により感光体ドラム2
6上に静電潜像が形成され、この静電潜像は現像ユニッ
ト28により可視像化される。符号29は現像ユニット
28へ現像剤を供給する現像剤補給装置を示す。オペレ
ータによって用紙が選択され、又は装置本体2による用
紙の自動選択がなされると、給紙部20の複数の給紙カ
セット20a、20b、20c,20dの中の対応する
一つから選択された用紙が給紙される。用紙は感光体ド
ラム26上の可視像化されたトナー像の画像先端位置と
のタイミングをレジストローラ30により調整されて転
写部へ搬送され、トナー像は転写手段32により用紙に
転写される。トナー像を転写された用紙は定着装置34
へ搬送されて定着され、その後排紙部22へ送られる。
【0009】本実施例における排紙部22は、下記の3
つの排紙ルートを有している。 自動両面ユニット12に入り込む実線表示の排紙ルー
トR1 装置本体2の上部において中継搬送手段6の上方に形
成されたインナー1ビントレイ36に排紙される点線表
示の排紙ルートR2 中継搬送手段6に入り込む実線表示の排紙ルートR3 排紙ルートR1と排紙ルートR2は、分岐爪40と分岐
爪42によって選択的に切り換えられ、排紙ルートR3
は分岐爪40によって選択的に切り換えられるようにな
っている。排紙ルートR1によって自動両面ユニット1
2へ排紙された用紙は、自動両面ユニット12内でスイ
ッチバック反転され、レジストローラ30の手前から略
垂直搬送パス内に搬送される。手差しトレイ14や大量
枚数用給紙トレイ16を介して給紙される場合には、用
紙は矢印で示すように略垂直搬送パス内に搬送される。
中継搬送手段6に入り込む排紙ルート3は、中継搬送手
段6の上面である排紙トレイ38に排紙される点線表示
の排紙ルートR4と、中継搬送手段6内の搬送路を通っ
てフィニッシャ4へ入る実線表示の排紙ルートR5とに
分岐しており、その切り換えは中継搬送手段6内に設け
られた分岐爪44によって選択的になされる。
【0010】フィニッシャ4は、用紙のサイズが所定以
上の場合に中継搬送手段6の上面である排紙トレイ38
の一部として機能する排紙トレイ延長部46を有してい
るとともに、排紙トレイ48を有している。フィニッシ
ャ4の内部には、用紙の束を綴じるステープラー50
と、ステープラー50によって綴じられた用紙束を押し
上げて排紙トレイ48に排出する排出手段52を備えて
いる。フィニッシャ4へ入り込む排紙ルートR5は、綴
じ処理を施さずに排紙トレイ48に直接排出する実線表
示の排紙ルートR6と、綴じ処理を施して排紙トレイ4
8に排出する点線表示の排紙ルートR7とに分岐されて
おり、これは分岐爪54によって選択的に切り換えられ
るようになっている。
【0011】図2に示すように、排紙トレイ延長部46
は用紙の先端を円滑に案内すべく湾曲面状に形成されて
いるが、用紙が面接触することによる搬送性の低下を防
止するために、その表面には用紙を部分接触状態に浮か
せる細幅の搬送リブ64が用紙の排出方向に沿って形成
されている。本実施例では、用紙の幅方向(排出方向と
直交する方向)の腰折れを防止する観点から、搬送リブ
64は、用紙の排出方向中央部に位置する64aと、そ
の両側に位置する64b、64cの3本で構成されてい
る。排紙トレイ延長部46は下端部を軸支されて回動可
能に設けられており、フィニッシャ4内部でジャムが発
生した場合には把手60によって中継搬送手段6側へ回
動される。なお、図2では読み取りスキャナ8やADF
10等は省略している。
【0012】また、図3に示すように、フィニッシャ4
は側面カバー56に設けられた把手58によってその内
部構成が外部に引き出せるようになっており、外部に引
き出した状態でステープル交換作業等が行われる。
【0013】排紙トレイ38である中継搬送手段6の上
面は、上面カバー66,68,70で覆われており、中
央部の上面カバー68の前後に位置する上面カバー6
6、70はジャム処理が容易にできるように一端側をそ
れぞれ軸67、71で軸支されて上方へ回動可能に設け
られている。用紙排出方向上流側の上面カバー66は、
用紙の自重による戻り機能が得られるように上流側へ向
けて下る傾斜面を有している。上面カバー66,68,
70の中央部には、搬送リブ64と同様排紙トレイ38
に対する用紙の接触抵抗を減じる観点から、隆起部66
a、68a、70aが一体に形成されており、下流側の
隆起部70aには、紙揃え機能を向上させるための補助
トレイ72が下流側端部を軸75で支持されて回動可能
に設けられている。補助トレイ72は、スタックされる
用紙を排出方向上流側へ押し戻す傾斜面72aを有して
いる。装置本体2から排紙ルートR4で排紙トレイ38
に排紙された小サイズの用紙は、図4に示すように、そ
の排紙方向先端部が補助トレイ72の傾斜面72aに乗
り上げるため、傾斜面72aによって押し戻され、その
結果、上流側端部が揃えられ、紙揃えが確実になされ
る。傾斜面72aの傾斜角θは、小さすぎると押し戻し
作用が小さく、大きすぎると排紙抵抗となるので、その
適正角は実験により決定される。図4において符号75
はスペーサを示す。。図4に示すように、フィニッシャ
4内部でジャムが発生した場合には、排紙トレイ延長部
46が矢印方向に開放される。
【0014】中継搬送手段6の内部には、図1に示すよ
うに、搬送路73及び複数の搬送コロ74が設けられて
おり、装置本体2から排紙される用紙を受け取ってフィ
ニッシャ4へ搬送できるようになっている。中継搬送手
段6の搬送路73内の下流側でジャムが発生した場合に
は、図5に示すように下流側の上面カバー70が上方に
回動される。
【0015】図2に示すように、フィニッシャ4と装置
本体2との用紙受け渡し部位には、フィニッシャ4の排
紙トレイ延長部46と中継搬送手段6の下流側の上面カ
バー70の回動を許容する回動許容隙間Gが用紙の搬送
路幅W全体に亘って形成されている。また、用紙受け渡
し部位には、図3及び図6に示すように、上ガイド板7
6と下ガイド板78が中継搬送手段6側が広くなるよう
に、すなわち、フィニッシャ4に用紙を導入し易いよう
に設けられている。上ガイド板76と下ガイド板78は
フィニッシャ4に支持されており、且つ、上ガイド板7
6はジャム処理を容易にするために上下方向に回動可能
に支持されている。回動許容隙間Gにはその全域に亘っ
て、柔軟性部材としてのスポンジ80が詰められてお
り、用紙の搬送面Fに通じる隙間が少しも生じないよう
に塞がれている。スポンジ80は上ガイド板76の上面
にその下面を両面テープ82で貼着されて固定されてい
る。スポンジ80の用紙搬送方向の厚みは、密閉機能を
得るために回動許容隙間Gの用紙搬送方向の幅dより若
干大きく設定されている。
【0016】図7に示すように、中継搬送手段6の下流
側の上面カバー70がジャム処理のために回動された場
合、回動動作に伴ってスポンジ80が変形するため、回
動許容隙間Gは回動動作を許容しながら密閉された状態
を維持される。スポンジ80はその下端を上ガイド板7
6に固定されて保持されているため、中継搬送手段6の
上面カバー70やフィニッシャ4の排紙トレイ延長部4
6が回動された場合にはこれらの回動に応じた変形をす
るだけで、スポンジ80全体の位置は常に一定に保たれ
る。このため、異物の侵入防止機能が一定に維持され
る。スポンジ80は中継搬送手段6上面カバー70やフ
ィニッシャ4の排紙トレイ延長部46等の回動部材に直
接固定してもよい。しかしながらこの場合には、スポン
ジ80が回動部材と共に回動するので、相手方回動部材
との接触抵抗によりスポンジ80の変形が元に戻らず、
異物侵入防止機能が阻害される懸念があり、あまり好ま
しくない。上記のように上ガイド板76に固定すればか
かる懸念を回避することができる。フィニッシャ4の排
紙トレイ延長部46が回動された場合も同様であり(図
8)、中継搬送手段6の上面カバー70と上ガイド板7
6が共に回動された場合も同様である(図9)。このよ
うに回動許容隙間Gを柔軟性部材で埋めることによっ
て、部材の回動動作に支障を来すことなくゴミ等の異物
が搬送面Fへ落下、侵入するのを防止することができ
る。
【0017】上記実施例ではスポンジ80を上ガイド板
76に固定したが、これに限定される趣旨ではなく、上
記隙間密閉機能が得られればどこでもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明によれば、用
紙受け渡し部位の回動許容隙間を柔軟性部材で塞ぐ構成
としたので、ジャム処理時等に回動される部材の回動動
作に支障を来すことなく用紙の搬送面への異物の侵入を
防止することができる。
【0019】請求項3記載の発明によれば、柔軟性部材
をガイド板に固定する構成としたので、回動される部材
の回動動作があっても柔軟性部材は常に一定の位置に保
たれ、これによって柔軟性部材による異物侵入機能は一
定に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置の正面側
からの概要断面図である。
【図2】図1で示した画像形成装置の一部省略の斜視図
である。
【図3】フィニッシャの内部構成を外部に引き出した状
態の斜視図である。
【図4】図1で示した画像形成装置の要部正面図で、フ
ィニッシャの排紙トレイ延長部を回動した状態を示す図
である。
【図5】図1で示した画像形成装置の要部正面図で、中
継搬送手段の下流側の上面カバーを回動した状態を示す
図である。
【図6】図1で示した画像形成装置の用紙受け渡し部位
の要部正面図である。
【図7】図6の状態から中継搬送手段の下流側の上面カ
バーを回動させた時の要部正面図である。
【図8】図6の状態からフィニッシャの排紙トレイ延長
部を回動させた時の要部正面図である。
【図9】図6の状態から中継搬送手段の下流側の上面カ
バー及び上ガイド板を回動させた時の要部正面図であ
る。
【符号の説明】
2 装置本体 4 後処理手段としてのフィニッシャ 6 中継搬送手段 80 柔軟性部材としてのスポンジ 76 ガイド板としての上ガイド板 G 回動許容隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後処理手段が装備可能であり、後処理手段
    が装備されたときに該後処理手段と装置本体との間の用
    紙受け渡し部位に、ジャム処理時等に回動される部材の
    回動許容隙間が形成される画像形成装置において、 上記回動される部材に、上記該回動許容隙間を全域に亘
    って塞ぐ柔軟性部材が設けられていることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】後処理手段が備えられ、該後処理手段と装
    置本体との間の用紙受け渡し部位に、ジャム処理時等に
    回動される部材の回動許容隙間が設けられている画像形
    成装置において、 上記該回動許容隙間が全域に亘って柔軟性部材で塞がれ
    ていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置において、 上記用紙受け渡し部位に、装置本体から上記後処理手段
    への用紙の受け渡しを容易にするためのガイド板が設け
    られ、該ガイド板に上記柔軟性部材が固定されているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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