JP2000229018A - 可動式ヘッドレスト装置 - Google Patents
可動式ヘッドレスト装置Info
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- JP2000229018A JP2000229018A JP11031511A JP3151199A JP2000229018A JP 2000229018 A JP2000229018 A JP 2000229018A JP 11031511 A JP11031511 A JP 11031511A JP 3151199 A JP3151199 A JP 3151199A JP 2000229018 A JP2000229018 A JP 2000229018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 所望とする前後位置でヘッドレスト本体をロ
ック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、ラチ
ェット部材と係止する係止部材をバネ付勢する捩りコイ
ルバネをロック機構部に簡単にセットを完了させること
ができ、可動式ヘッドレスト装置の組付作業性を高め
る。 【解決手段】 支持ブラケット42に捩りコイルバネ4
5を仮セットした後、支持ブラケット42,係止部材4
3,ラチェット部材41をリベット46により一体化す
る際、支持ブラケット42と係止部材43との間に捩り
コイルバネ45の付勢部453を挟込み、その後、捩り
コイルバネ45のフリー端末部である付勢部453を支
持ブラケット42のガイド用溝部424に沿って径方向
に撓ませて付勢部453を外方に拡開させて、適正位置
にロケートする。
ック保持できる可動式ヘッドレスト装置において、ラチ
ェット部材と係止する係止部材をバネ付勢する捩りコイ
ルバネをロック機構部に簡単にセットを完了させること
ができ、可動式ヘッドレスト装置の組付作業性を高め
る。 【解決手段】 支持ブラケット42に捩りコイルバネ4
5を仮セットした後、支持ブラケット42,係止部材4
3,ラチェット部材41をリベット46により一体化す
る際、支持ブラケット42と係止部材43との間に捩り
コイルバネ45の付勢部453を挟込み、その後、捩り
コイルバネ45のフリー端末部である付勢部453を支
持ブラケット42のガイド用溝部424に沿って径方向
に撓ませて付勢部453を外方に拡開させて、適正位置
にロケートする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに設
置される可動式ヘッドレスト装置に関するもので、更に
詳細に説明すると、乗員の頭部を保護するヘッドレスト
本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シ
ートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステ
ーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレ
ーム内のラチェット機構により、所定の傾斜角度でヘッ
ドレスト本体をロックできる可動式ヘッドレスト装置に
おいて、ラチェット部材と係止する係止部材をバネ付勢
する捩りコイルバネのセット作業が容易に行なえ、組付
作業性を高めた可動式ヘッドレスト装置に関する。
置される可動式ヘッドレスト装置に関するもので、更に
詳細に説明すると、乗員の頭部を保護するヘッドレスト
本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シ
ートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステ
ーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレ
ーム内のラチェット機構により、所定の傾斜角度でヘッ
ドレスト本体をロックできる可動式ヘッドレスト装置に
おいて、ラチェット部材と係止する係止部材をバネ付勢
する捩りコイルバネのセット作業が容易に行なえ、組付
作業性を高めた可動式ヘッドレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シートにあっては、車両
の走行中、乗員に最適な着座感を与え、長時間に亘る着
座状態にあってもその疲労をできるだけ軽減することが
望まれ、そのために種々のサポート装置が付設されてい
る。このサポート装置として、代表的なものに乗員の頭
部を支持できるようにシートバックの上端部に設けられ
るヘッドレスト装置がある。
の走行中、乗員に最適な着座感を与え、長時間に亘る着
座状態にあってもその疲労をできるだけ軽減することが
望まれ、そのために種々のサポート装置が付設されてい
る。このサポート装置として、代表的なものに乗員の頭
部を支持できるようにシートバックの上端部に設けられ
るヘッドレスト装置がある。
【0003】ところで、前記ヘッドレスト装置として、
従来から種々の構成のものが提案されており、例えば、
シートバック上端部から突設したヘッドレストステーに
より支持されるヘッドレストをシートの前後方向にその
傾斜角度を可変できるようにした可動式ヘッドレスト装
置も知られており、この可動式ヘッドレスト装置によれ
ば、乗員のフィーリングをより一層向上させることが可
能である。
従来から種々の構成のものが提案されており、例えば、
シートバック上端部から突設したヘッドレストステーに
より支持されるヘッドレストをシートの前後方向にその
傾斜角度を可変できるようにした可動式ヘッドレスト装
置も知られており、この可動式ヘッドレスト装置によれ
ば、乗員のフィーリングをより一層向上させることが可
能である。
【0004】従来の可動式ヘッドレスト装置の構成につ
いて、特開平2−1083号公報に示されるロック機構
を内蔵したものが一般に知られている。即ち、図12及
び図13に示すように、可動式ヘッドレスト装置1は、
ヘッドレストステー2及びヘッドレスト本体3を主とし
て構成されており、ヘッドレストステー2は、ヘッドレ
スト本体3をシートバック上に支持するもので、ヘッド
レスト本体3は、発泡体等からなる緩衝体内に剛性を有
するケース状のヘッドレストフレーム3aが埋設されて
おり、このヘッドレストフレーム3aは、ヘッドレスト
ステー2に回動可能に支持されている。
いて、特開平2−1083号公報に示されるロック機構
を内蔵したものが一般に知られている。即ち、図12及
び図13に示すように、可動式ヘッドレスト装置1は、
ヘッドレストステー2及びヘッドレスト本体3を主とし
て構成されており、ヘッドレストステー2は、ヘッドレ
スト本体3をシートバック上に支持するもので、ヘッド
レスト本体3は、発泡体等からなる緩衝体内に剛性を有
するケース状のヘッドレストフレーム3aが埋設されて
おり、このヘッドレストフレーム3aは、ヘッドレスト
ステー2に回動可能に支持されている。
【0005】即ち、図12に示すように、ヘッドレスト
フレーム3a内部の構成としては、略U字形のヘッドレ
ストステー2の両側部に一対の支持板4が溶接等により
固着され、更にこの一対の支持板4の外側には夫々一対
の囲い壁5が配置され、両囲い壁5の旋回時の中心軸と
なる一本のパイプ4aが差し渡し状に配され、囲い壁5
は、パイプ4aを介して固着されている。そして、ヘッ
ドレストフレーム3a内に前記支持板4並びに囲い壁5
が収容されている。
フレーム3a内部の構成としては、略U字形のヘッドレ
ストステー2の両側部に一対の支持板4が溶接等により
固着され、更にこの一対の支持板4の外側には夫々一対
の囲い壁5が配置され、両囲い壁5の旋回時の中心軸と
なる一本のパイプ4aが差し渡し状に配され、囲い壁5
は、パイプ4aを介して固着されている。そして、ヘッ
ドレストフレーム3a内に前記支持板4並びに囲い壁5
が収容されている。
【0006】次に、前記ヘッドレスト本体3の傾動角度
調整機構について説明すると、図13に示すように、一
対の支持板4のうち片側の支持板4上に旋回フック6
が、また一対の囲い壁5を一体に連結固着したパイプ4
a上には、旋回フック6と係合する扇形のラチェット部
材7が夫々配置されており、旋回フック6は、ラチェッ
ト部材7のラチェット歯7aと係合する方向に板バネ8
によりバネ付勢されている。尚、この板バネ8は、カシ
メピン6aにより、支持板4に固定されている。
調整機構について説明すると、図13に示すように、一
対の支持板4のうち片側の支持板4上に旋回フック6
が、また一対の囲い壁5を一体に連結固着したパイプ4
a上には、旋回フック6と係合する扇形のラチェット部
材7が夫々配置されており、旋回フック6は、ラチェッ
ト部材7のラチェット歯7aと係合する方向に板バネ8
によりバネ付勢されている。尚、この板バネ8は、カシ
メピン6aにより、支持板4に固定されている。
【0007】従って、ヘッドレスト本体3を前傾方向に
押圧すると、ヘッドレスト本体3は、パイプ4aを回転
軸として旋回し、旋回フック6の爪部6bは、ラチェッ
ト部材7の各ラチェット歯7aと順次係合し、前傾傾斜
角度を次第に深めて行き、その時旋回フック6の上端側
6cは板バネ8に押圧され、旋回フック6はカシメピン
6aを中心に反時計方向に旋回力が加えられ、旋回フッ
ク6の爪部6bは、ラチェット部材7との係合を確実な
ものとする。
押圧すると、ヘッドレスト本体3は、パイプ4aを回転
軸として旋回し、旋回フック6の爪部6bは、ラチェッ
ト部材7の各ラチェット歯7aと順次係合し、前傾傾斜
角度を次第に深めて行き、その時旋回フック6の上端側
6cは板バネ8に押圧され、旋回フック6はカシメピン
6aを中心に反時計方向に旋回力が加えられ、旋回フッ
ク6の爪部6bは、ラチェット部材7との係合を確実な
ものとする。
【0008】また、ヘッドレスト本体3の傾斜量が最大
となれば、ラチェット部材7の終端部に旋回フック6の
爪部6bが乗り上げ、旋回フック6はカシメピン6aを
中心に時計方向に旋回し、旋回フック6の爪部6bはラ
チェット部材7から離反する。この状態になるとヘッド
レスト本体3は、引っ張りバネの引っ張り作用により、
元位置、即ち直立状態への復帰運動を起こし、これに伴
なうラチェット部材7の時計方向への旋回によってラチ
ェット部材7のラチェット歯7aの始端側と旋回フック
6の爪部6bが当接し、旋回フック6が反時計方向に強
制旋回させられ、旋回フック6の爪部6bは再度板バネ
8に押圧されてヘッドレスト本体3の直立位置を確保す
るラチェット部材7のラチェット歯7aと係合して、ヘ
ッドレスト本体3は直立して元位置に復帰するという動
作を行なう。
となれば、ラチェット部材7の終端部に旋回フック6の
爪部6bが乗り上げ、旋回フック6はカシメピン6aを
中心に時計方向に旋回し、旋回フック6の爪部6bはラ
チェット部材7から離反する。この状態になるとヘッド
レスト本体3は、引っ張りバネの引っ張り作用により、
元位置、即ち直立状態への復帰運動を起こし、これに伴
なうラチェット部材7の時計方向への旋回によってラチ
ェット部材7のラチェット歯7aの始端側と旋回フック
6の爪部6bが当接し、旋回フック6が反時計方向に強
制旋回させられ、旋回フック6の爪部6bは再度板バネ
8に押圧されてヘッドレスト本体3の直立位置を確保す
るラチェット部材7のラチェット歯7aと係合して、ヘ
ッドレスト本体3は直立して元位置に復帰するという動
作を行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の可
動式ヘッドレスト装置1においては、旋回フック6をロ
ック方向へ付勢する機能並びにロック解除状態を保持す
る機能として、板バネ8を使用しているが、板バネ8は
バネ応力、バネ荷重を設定するのが難しく、更に、板バ
ネ8を図示する複雑な形状に成形する加工コストが高価
なものとなり、コストアップを招来するという問題点が
指摘されている。
動式ヘッドレスト装置1においては、旋回フック6をロ
ック方向へ付勢する機能並びにロック解除状態を保持す
る機能として、板バネ8を使用しているが、板バネ8は
バネ応力、バネ荷重を設定するのが難しく、更に、板バ
ネ8を図示する複雑な形状に成形する加工コストが高価
なものとなり、コストアップを招来するという問題点が
指摘されている。
【0010】更に、旋回フック6をロックオフ状態で保
持する場合、ロックオフ状態での板バネ8の設定位置に
バラツキが生じやすく、ラチェット機構の作動不良が発
生するという不具合が指摘されている。
持する場合、ロックオフ状態での板バネ8の設定位置に
バラツキが生じやすく、ラチェット機構の作動不良が発
生するという不具合が指摘されている。
【0011】また、図示はしないが、旋回フック6等の
係止部材へのバネ付勢手段として、特開昭63−133
144号公報に示す如く、2個のコイルスプリングとネ
ールで行なうロック機構を採用するものも提案されてい
るが、部品点数が多く、コストアップとなる欠点を有し
ていた。
係止部材へのバネ付勢手段として、特開昭63−133
144号公報に示す如く、2個のコイルスプリングとネ
ールで行なうロック機構を採用するものも提案されてい
るが、部品点数が多く、コストアップとなる欠点を有し
ていた。
【0012】本発明の目的は、ヘッドレスト本体をヘッ
ドレストステーに対して回動可能に支持し、ヘッドレス
ト本体を適宜傾倒位置でロックできる可動式ヘッドレス
ト装置において、係止部材のバネ付勢手段として、捩り
コイルバネを使用する際、捩りコイルバネのセット作業
が容易に行なえ、組付作業性を向上させた可動式ヘッド
レスト装置を提供するものである。
ドレストステーに対して回動可能に支持し、ヘッドレス
ト本体を適宜傾倒位置でロックできる可動式ヘッドレス
ト装置において、係止部材のバネ付勢手段として、捩り
コイルバネを使用する際、捩りコイルバネのセット作業
が容易に行なえ、組付作業性を向上させた可動式ヘッド
レスト装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の可動
式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレ
スト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両
用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレスト
ステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレスト
フレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記支持ブラケットと
ラチェット部材との間に介装される係止部材をバネ付勢
する捩りコイルバネが支持ブラケットに取付けられてお
り、この捩りコイルバネは支持ブラケットに仮セット状
態とし、ラチェット部材、係止部材、支持ブラケットを
リベットにより一体化する際、支持ブラケットと係止部
材との間で捩りコイルバネのフリー側端末を挟込み、該
フリー側端末を軸方向に撓ませて支持ブラケットのガイ
ド溝部内に押入れた後、径方向に撓ませて外方に拡開さ
せ、フリー側端末を係止部材のバネ当接部に位置決めさ
せることにより、捩りコイルバネのセットを完了させる
ことを特徴とする。
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の可動
式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレ
スト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両
用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレスト
ステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレスト
フレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記支持ブラケットと
ラチェット部材との間に介装される係止部材をバネ付勢
する捩りコイルバネが支持ブラケットに取付けられてお
り、この捩りコイルバネは支持ブラケットに仮セット状
態とし、ラチェット部材、係止部材、支持ブラケットを
リベットにより一体化する際、支持ブラケットと係止部
材との間で捩りコイルバネのフリー側端末を挟込み、該
フリー側端末を軸方向に撓ませて支持ブラケットのガイ
ド溝部内に押入れた後、径方向に撓ませて外方に拡開さ
せ、フリー側端末を係止部材のバネ当接部に位置決めさ
せることにより、捩りコイルバネのセットを完了させる
ことを特徴とする。
【0014】従って、請求項1に記載の発明によれば、
係止部材のバネ付勢手段として、単一の捩りコイルバネ
を使用するため、従来の板バネに比べ、加工コストを低
減でき、しかも、板バネのように全体が変形するのでは
なく、巻き部の中心からフリー側端末にかけて変位する
だけであり、コンパクトで精度のよいバネ付勢力が得ら
れる。
係止部材のバネ付勢手段として、単一の捩りコイルバネ
を使用するため、従来の板バネに比べ、加工コストを低
減でき、しかも、板バネのように全体が変形するのでは
なく、巻き部の中心からフリー側端末にかけて変位する
だけであり、コンパクトで精度のよいバネ付勢力が得ら
れる。
【0015】更に、捩りコイルバネをセットする作業と
しては、まず、支持ブラケットに捩りコイルバネを仮セ
ットした後、ラチェット部材、係止部材、支持ブラケッ
トをリベットにより一体化する際、支持ブラケットと係
止部材との間で捩りコイルバネのフリー側端末である付
勢部を挟込み、その後、捩りコイルバネの付勢部が軸方
向、径方向等あらゆる方向に任意に撓ませることができ
ることから、捩りコイルバネの付勢部を軸方向に撓ま
せ、支持ブラケットのガイド溝部内に押圧した後、更
に、径方向に撓ませ、外方に拡開させれば、係止部材の
当接部に捩りコイルバネの付勢部を位置決めでき、捩り
コイルバネのセット作業を簡単に完了させることができ
る。
しては、まず、支持ブラケットに捩りコイルバネを仮セ
ットした後、ラチェット部材、係止部材、支持ブラケッ
トをリベットにより一体化する際、支持ブラケットと係
止部材との間で捩りコイルバネのフリー側端末である付
勢部を挟込み、その後、捩りコイルバネの付勢部が軸方
向、径方向等あらゆる方向に任意に撓ませることができ
ることから、捩りコイルバネの付勢部を軸方向に撓ま
せ、支持ブラケットのガイド溝部内に押圧した後、更
に、径方向に撓ませ、外方に拡開させれば、係止部材の
当接部に捩りコイルバネの付勢部を位置決めでき、捩り
コイルバネのセット作業を簡単に完了させることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可動式ヘッド
レスト装置の実施形態について、図面を参照して詳述す
る。図1は本発明に係る可動式ヘッドレスト装置におけ
るヘッドレストステーとヘッドレストフレームとの関係
を示す正面図、図2は本発明に係る可動式ヘッドレスト
装置におけるヘッドレストフレーム内のロック機構部分
を示す構成説明図、図3は本発明に係る可動式ヘッドレ
スト装置におけるロック機構部の各構成部材を示す分解
斜視図、図4は本発明に係る可動式ヘッドレスト装置に
おけるロック機構部の構成を示す説明図、図5は本発明
に係る可動式ヘッドレスト装置に使用する捩りコイルバ
ネを示す(a)正面図、(b)側面図、図6(a),
(b)は捩りコイルバネのセット前の状態を示す各断面
図、図7(a),(b)は捩りコイルバネのセットが完
了した状態を示す各断面図、図8乃至図11は本発明に
係る可動式ヘッドレスト装置におけるロックオン状態、
ロックオフ状態、ロックオフ保持状態、ロックオン直前
状態を夫々示す説明図である。
レスト装置の実施形態について、図面を参照して詳述す
る。図1は本発明に係る可動式ヘッドレスト装置におけ
るヘッドレストステーとヘッドレストフレームとの関係
を示す正面図、図2は本発明に係る可動式ヘッドレスト
装置におけるヘッドレストフレーム内のロック機構部分
を示す構成説明図、図3は本発明に係る可動式ヘッドレ
スト装置におけるロック機構部の各構成部材を示す分解
斜視図、図4は本発明に係る可動式ヘッドレスト装置に
おけるロック機構部の構成を示す説明図、図5は本発明
に係る可動式ヘッドレスト装置に使用する捩りコイルバ
ネを示す(a)正面図、(b)側面図、図6(a),
(b)は捩りコイルバネのセット前の状態を示す各断面
図、図7(a),(b)は捩りコイルバネのセットが完
了した状態を示す各断面図、図8乃至図11は本発明に
係る可動式ヘッドレスト装置におけるロックオン状態、
ロックオフ状態、ロックオフ保持状態、ロックオン直前
状態を夫々示す説明図である。
【0017】図1乃至図3において、本発明に係る可動
式ヘッドレスト装置10は、図示しない車両用シートの
シートバックにヘッドレスト本体を支持するために設け
られるヘッドレストステー20と、このヘッドレストス
テー20に支持されるヘッドレストフレーム30とから
大略構成されている。
式ヘッドレスト装置10は、図示しない車両用シートの
シートバックにヘッドレスト本体を支持するために設け
られるヘッドレストステー20と、このヘッドレストス
テー20に支持されるヘッドレストフレーム30とから
大略構成されている。
【0018】前記ヘッドレストステー20は、水平支持
部21と、水平支持部21の両端に下方に向けて伸びる
一対の脚部22とを備えた鋼製パイプ材からなり、図示
しないシートバックの上縁側に抜き差し自在に装着され
る。
部21と、水平支持部21の両端に下方に向けて伸びる
一対の脚部22とを備えた鋼製パイプ材からなり、図示
しないシートバックの上縁側に抜き差し自在に装着され
る。
【0019】一方、このヘッドレストステー20の水平
支持部21に支持されるヘッドレストフレーム30は、
金属鋼板を図2及び図3に示す形状に成形してなり、中
央下側にヘッドレストステー20の水平支持部21を軸
受けする軸受部31としての中空円筒部を備えると共
に、ヘッドレストフレーム30内に後述するロック機構
部40が内装されている。
支持部21に支持されるヘッドレストフレーム30は、
金属鋼板を図2及び図3に示す形状に成形してなり、中
央下側にヘッドレストステー20の水平支持部21を軸
受けする軸受部31としての中空円筒部を備えると共
に、ヘッドレストフレーム30内に後述するロック機構
部40が内装されている。
【0020】尚、図示はしないが、ヘッドレストフレー
ム30の外周にポリウレタンフォーム等をモールドプレ
ス成形により被包してヘッドレスト装置10にクッショ
ン性を付与すると共に、製品外表面にクロス等を貼着し
てヘッドレスト装置10の手触り感や外観意匠性を高め
るように構成されている。
ム30の外周にポリウレタンフォーム等をモールドプレ
ス成形により被包してヘッドレスト装置10にクッショ
ン性を付与すると共に、製品外表面にクロス等を貼着し
てヘッドレスト装置10の手触り感や外観意匠性を高め
るように構成されている。
【0021】次に、ロック機構部40の構成を説明する
と、図2及び図3に示すように、ロック機構部40は、
略扇形状のラチェット部材41と、ヘッドレストステー
20の水平支持部21に取付けられる支持ブラケット4
2と、支持ブラケット42とラチェット部材41との間
に介挿され、ラチェット部材41と係合する係止部材4
3と、ラチェット部材41に取付けられるテンションス
プリング44と、係止部材43にスプリング付勢する捩
りコイルバネ45と、支持ブラケット42とラチェット
部材41とを結合するリベット46、並びにヘッドレス
トステー20に嵌め込まれるブッシュ47とから構成さ
れている。
と、図2及び図3に示すように、ロック機構部40は、
略扇形状のラチェット部材41と、ヘッドレストステー
20の水平支持部21に取付けられる支持ブラケット4
2と、支持ブラケット42とラチェット部材41との間
に介挿され、ラチェット部材41と係合する係止部材4
3と、ラチェット部材41に取付けられるテンションス
プリング44と、係止部材43にスプリング付勢する捩
りコイルバネ45と、支持ブラケット42とラチェット
部材41とを結合するリベット46、並びにヘッドレス
トステー20に嵌め込まれるブッシュ47とから構成さ
れている。
【0022】更に詳しくは、ラチェット部材41は、下
側に設けられたブッシュ孔411にブッシュ47を嵌め
込み、ヘッドレストステー20の水平支持部21にブッ
シュ47を介して取付けられ、このブッシュ47は、支
持ブラケット42の取付部421にも取付けられ、支持
ブラケット42は、ヘッドレストステー20の水平支持
部21に固定されるが、ラチェット部材41は、ヘッド
レストフレーム30と一体にヘッドレストステー20の
水平支持部21を基に回動する。
側に設けられたブッシュ孔411にブッシュ47を嵌め
込み、ヘッドレストステー20の水平支持部21にブッ
シュ47を介して取付けられ、このブッシュ47は、支
持ブラケット42の取付部421にも取付けられ、支持
ブラケット42は、ヘッドレストステー20の水平支持
部21に固定されるが、ラチェット部材41は、ヘッド
レストフレーム30と一体にヘッドレストステー20の
水平支持部21を基に回動する。
【0023】更に、ラチェット部材41のラチェット歯
412と、係止部材43の爪部431とが係止し、ラチ
ェット部材41に設けられている円弧状のガイド孔41
3に差し込まれているリベット46の軸部461が、係
止部材43の孔部432に入り込み係止部材43が回動
自在に支持され、リベット46の小径軸462が支持ブ
ラケット42の取付部421に取付けられて、支持ブラ
ケット42とラチェット部材41との間に係止部材43
が支持され、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプ
リングに替えて、捩りコイルバネ45によりロックオン
時に係止部材43がロック方向にバネ付勢されている。
412と、係止部材43の爪部431とが係止し、ラチ
ェット部材41に設けられている円弧状のガイド孔41
3に差し込まれているリベット46の軸部461が、係
止部材43の孔部432に入り込み係止部材43が回動
自在に支持され、リベット46の小径軸462が支持ブ
ラケット42の取付部421に取付けられて、支持ブラ
ケット42とラチェット部材41との間に係止部材43
が支持され、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプ
リングに替えて、捩りコイルバネ45によりロックオン
時に係止部材43がロック方向にバネ付勢されている。
【0024】また、ラチェット部材41の取付片414
にテンションスプリング44の一端441が固定されて
おり、テンションスプリング44の他端442は支持ブ
ラケット42に取付けられ、ラチェット部材41はその
ロック方向にテンションスプリング44によりバネ付勢
され、更に、ラチェット部材41と係止部材43との係
合が解除された時のテンションスプリング44によりヘ
ッドレストフレーム30は後方側へバネ付勢される。
にテンションスプリング44の一端441が固定されて
おり、テンションスプリング44の他端442は支持ブ
ラケット42に取付けられ、ラチェット部材41はその
ロック方向にテンションスプリング44によりバネ付勢
され、更に、ラチェット部材41と係止部材43との係
合が解除された時のテンションスプリング44によりヘ
ッドレストフレーム30は後方側へバネ付勢される。
【0025】このように、本発明に係る可動式ヘッドレ
スト装置10は、係止部材43をバネ付勢する手段とし
て、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプリングに
替えて、単一の捩りコイルバネ45を使用している。こ
の捩りコイルバネ45は、図5(a),(b)に示すよ
うに、中央に巻き部451を設け、一方端をフック状の
係止片452として形成し、支持ブラケット42の係止
用切欠422に係止すると共に、他方端は係止部材43
を付勢する付勢部453として折曲されている。
スト装置10は、係止部材43をバネ付勢する手段とし
て、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプリングに
替えて、単一の捩りコイルバネ45を使用している。こ
の捩りコイルバネ45は、図5(a),(b)に示すよ
うに、中央に巻き部451を設け、一方端をフック状の
係止片452として形成し、支持ブラケット42の係止
用切欠422に係止すると共に、他方端は係止部材43
を付勢する付勢部453として折曲されている。
【0026】従って、フリー端末である付勢部453
は、図5(b)中矢印A方向(径方向)に撓ませること
ができ、図5(b)で実線で示す自由位置に対して、係
止部材43にセットする時は、点線で示すセット位置に
きて、所定のバネ力を与える。尚、巻き部451は、支
持ブラケット42の円柱状のガイド用のエンボス部42
3に嵌め込み支持される。
は、図5(b)中矢印A方向(径方向)に撓ませること
ができ、図5(b)で実線で示す自由位置に対して、係
止部材43にセットする時は、点線で示すセット位置に
きて、所定のバネ力を与える。尚、巻き部451は、支
持ブラケット42の円柱状のガイド用のエンボス部42
3に嵌め込み支持される。
【0027】従って、図4に示すように、ヘッドレスト
フレーム30内のロック機構部40として、支持ブラケ
ット42とラチェット部材41との間に係止部材43が
回動可能に支持されているが、支持ブラケット42に取
付けられるこの捩りコイルバネ45により係止部材43
がバネ付勢される。
フレーム30内のロック機構部40として、支持ブラケ
ット42とラチェット部材41との間に係止部材43が
回動可能に支持されているが、支持ブラケット42に取
付けられるこの捩りコイルバネ45により係止部材43
がバネ付勢される。
【0028】このように、本発明によれば、従来の板バ
ネに比べ、加工コストが低減でき、しかも、板バネのよ
うに全体が変形するのではなく、変位量としては、巻き
部451から付勢部453にかけての部位のみであり、
変位量が少なく、バネ応力やバネ荷重等が簡単に設定で
きる。
ネに比べ、加工コストが低減でき、しかも、板バネのよ
うに全体が変形するのではなく、変位量としては、巻き
部451から付勢部453にかけての部位のみであり、
変位量が少なく、バネ応力やバネ荷重等が簡単に設定で
きる。
【0029】次に、図6(a),(b)及び図7
(a),(b)に基づいて、捩りコイルバネ45のセッ
ト作業について説明する。図6(a),(b)に示すよ
うに、支持ブラケット42に図5(a),(b)に示す
捩りコイルバネ45の巻き部451を支持ブラケット4
2のエンボス部423に嵌め込み、仮セット状態にする
一方、ラチェット部材41と係止部材43とリベット4
6により、仮アッセンブリしたものを支持ブラケット4
2側に移動させて、支持ブラケット42と係止部材43
との間に捩りコイルバネ45を挟付ける。
(a),(b)に基づいて、捩りコイルバネ45のセッ
ト作業について説明する。図6(a),(b)に示すよ
うに、支持ブラケット42に図5(a),(b)に示す
捩りコイルバネ45の巻き部451を支持ブラケット4
2のエンボス部423に嵌め込み、仮セット状態にする
一方、ラチェット部材41と係止部材43とリベット4
6により、仮アッセンブリしたものを支持ブラケット4
2側に移動させて、支持ブラケット42と係止部材43
との間に捩りコイルバネ45を挟付ける。
【0030】この時、捩りコイルバネ45のフリー側端
末である付勢部453は、図6(a)に示すように、自
由位置にあり、支持ブラケット42と係止部材43との
間に挟付けられている。その後、支持ブラケット42設
けられているガイド用溝部424を利用し、捩りコイル
バネ45のフリー端末部である付勢部453を図5
(b)中A方向(径方向)に撓ませてセット位置に位置
決めさせれば、図7(a),(b)に示すように、係止
部材43の当接部に捩りコイルバネ45の付勢部453
をセットすることができ、捩りコイルバネ45のセット
作業を簡単に行なうことができる。
末である付勢部453は、図6(a)に示すように、自
由位置にあり、支持ブラケット42と係止部材43との
間に挟付けられている。その後、支持ブラケット42設
けられているガイド用溝部424を利用し、捩りコイル
バネ45のフリー端末部である付勢部453を図5
(b)中A方向(径方向)に撓ませてセット位置に位置
決めさせれば、図7(a),(b)に示すように、係止
部材43の当接部に捩りコイルバネ45の付勢部453
をセットすることができ、捩りコイルバネ45のセット
作業を簡単に行なうことができる。
【0031】このように、支持ブラケット42にガイド
用溝部424を設けるだけで、このガイド用溝部424
を通じて捩りコイルバネ45の付勢部453を適正位置
にロケートすることができ、組付作業を簡単且つ精度よ
く行なうことができる。
用溝部424を設けるだけで、このガイド用溝部424
を通じて捩りコイルバネ45の付勢部453を適正位置
にロケートすることができ、組付作業を簡単且つ精度よ
く行なうことができる。
【0032】図8乃至図11において、可動式ヘッドレ
スト装置10の操作について説明すると、図8はヘッド
レストがロックオン状態であり、ラチェット部材41の
ラチェット歯412に対して、係止部材43の爪部43
1が噛合っており、テンションスプリング44並びに捩
りコイルバネ45により、ラチェット部材41、係止部
材43は、ロック方向にバネ付勢され、ヘッドレストフ
レーム30は、ロック状態である。この時、前述したよ
うに、捩りコイルバネ45の付勢部453から係止部材
43に対してバネ力が加わるため、ラチェット部材41
のラチェット歯412と係止部材43の爪部431との
噛合状態が良好であり、強固なロック強度が確保されて
いる。
スト装置10の操作について説明すると、図8はヘッド
レストがロックオン状態であり、ラチェット部材41の
ラチェット歯412に対して、係止部材43の爪部43
1が噛合っており、テンションスプリング44並びに捩
りコイルバネ45により、ラチェット部材41、係止部
材43は、ロック方向にバネ付勢され、ヘッドレストフ
レーム30は、ロック状態である。この時、前述したよ
うに、捩りコイルバネ45の付勢部453から係止部材
43に対してバネ力が加わるため、ラチェット部材41
のラチェット歯412と係止部材43の爪部431との
噛合状態が良好であり、強固なロック強度が確保されて
いる。
【0033】次いで、ヘッドレストフレーム30を前傾
操作すれば、ラチェット部材41のラチェット歯412
と、係止部材43の爪部431との係合が解除され、図
9に示すロックオフ状態となり、更に前傾操作を継続す
れば、ラチェット部材41のラチェット歯412と係止
部材43の爪部431のロックオン、オフが交互に繰り
返され、ヘッドレストフレーム30の最前傾位置におい
ては、ラチェット部材41の後端凸部415により係止
部材43が図中反時計廻り方向に回動し、図10に示す
ように、係止部材43の下端433が捩りコイルバネ4
5の付勢部453に嵌まり込む。このロックオフ保持状
態で係止部材43は捩りコイルバネ45により保持され
ている。
操作すれば、ラチェット部材41のラチェット歯412
と、係止部材43の爪部431との係合が解除され、図
9に示すロックオフ状態となり、更に前傾操作を継続す
れば、ラチェット部材41のラチェット歯412と係止
部材43の爪部431のロックオン、オフが交互に繰り
返され、ヘッドレストフレーム30の最前傾位置におい
ては、ラチェット部材41の後端凸部415により係止
部材43が図中反時計廻り方向に回動し、図10に示す
ように、係止部材43の下端433が捩りコイルバネ4
5の付勢部453に嵌まり込む。このロックオフ保持状
態で係止部材43は捩りコイルバネ45により保持され
ている。
【0034】そして、このロックオフ保持状態では、ラ
チェット部材41と係止部材43とは係合していないた
め、テンションスプリング44のバネ圧によりヘッドレ
ストフレーム30は最後傾位置まで戻され、図11に示
すように、係止部材43の爪部431がラチェット部材
41の前端凸部416にぶつかり、係止部材43が図中
時計廻り方向に回動し、ラチェット部材41と係止部材
43とが噛合可能な状態となり、ヘッドレストフレーム
30を前傾操作して行き、所望のロック位置でヘッドレ
ストフレーム30を固定すれば、適正位置で図8に示す
ロックオン状態となる。
チェット部材41と係止部材43とは係合していないた
め、テンションスプリング44のバネ圧によりヘッドレ
ストフレーム30は最後傾位置まで戻され、図11に示
すように、係止部材43の爪部431がラチェット部材
41の前端凸部416にぶつかり、係止部材43が図中
時計廻り方向に回動し、ラチェット部材41と係止部材
43とが噛合可能な状態となり、ヘッドレストフレーム
30を前傾操作して行き、所望のロック位置でヘッドレ
ストフレーム30を固定すれば、適正位置で図8に示す
ロックオン状態となる。
【0035】このように、本発明では、このヘッドレス
トフレーム30のロックオン状態において、前述したよ
うに、係止部材43は捩りコイルバネ45により安定し
たバネ付勢状態が確保されており、また、ヘッドレスト
フレーム30のロックオフ状態では、係止部材43は捩
りコイルバネ45により確実に保持されているため、作
動不良が生じることなく、ヘッドレストフレーム30の
調整作業をきわめて円滑に行なうことができる。
トフレーム30のロックオン状態において、前述したよ
うに、係止部材43は捩りコイルバネ45により安定し
たバネ付勢状態が確保されており、また、ヘッドレスト
フレーム30のロックオフ状態では、係止部材43は捩
りコイルバネ45により確実に保持されているため、作
動不良が生じることなく、ヘッドレストフレーム30の
調整作業をきわめて円滑に行なうことができる。
【0036】
【発明の効果】以上が本発明に係わる可動式ヘッドレス
ト装置の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載
の可動式ヘッドレスト装置によれば、係止部材のバネ付
勢手段として、単一の捩りコイルバネを使用するため、
従来の板バネに比べ、加工コストを低減でき、しかも、
板バネのように全体が変形するのではなく、巻き部の中
心からフリー側端末にかけて変位するだけであり、コン
パクトで精度のよいバネ付勢力が得られる。
ト装置の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載
の可動式ヘッドレスト装置によれば、係止部材のバネ付
勢手段として、単一の捩りコイルバネを使用するため、
従来の板バネに比べ、加工コストを低減でき、しかも、
板バネのように全体が変形するのではなく、巻き部の中
心からフリー側端末にかけて変位するだけであり、コン
パクトで精度のよいバネ付勢力が得られる。
【0037】更に、捩りコイルバネをセットする作業と
しては、まず、支持ブラケットに捩りコイルバネを仮セ
ットした後、ラチェット部材、係止部材、支持ブラケッ
トをリベットにより一体化する際、支持ブラケットと係
止部材との間で捩りコイルバネのフリー側端末である付
勢部を挟込み、その後、捩りコイルバネを支持ブラケッ
トのガイド溝に沿って径方向に撓ませれば係止部材の当
接部に捩りコイルバネの付勢部を位置決めでき、捩りコ
イルバネのセット作業を簡単に完了させることができ
る。
しては、まず、支持ブラケットに捩りコイルバネを仮セ
ットした後、ラチェット部材、係止部材、支持ブラケッ
トをリベットにより一体化する際、支持ブラケットと係
止部材との間で捩りコイルバネのフリー側端末である付
勢部を挟込み、その後、捩りコイルバネを支持ブラケッ
トのガイド溝に沿って径方向に撓ませれば係止部材の当
接部に捩りコイルバネの付勢部を位置決めでき、捩りコ
イルバネのセット作業を簡単に完了させることができ
る。
【0038】本発明によれば、乗員の頭部を保護するヘ
ッドレスト本体の芯部であるヘッドレストフレームが車
両用シートのシートバックに設けられているヘッドレス
トステーに回動可能に支持されると共に、ヘッドレスト
フレーム内に収容されているラチェット機構によりヘッ
ドレストフレームは、任意のロック位置でロック保持さ
れ、且つ適宜傾動角度に調整できる可動式ヘッドレスト
装置において、ラチェット部材と係合する係止部材をバ
ネ付勢するバネ付勢手段として捩りコイルバネを使用
し、ロック機構部を組付ける際、捩りコイルバネを支持
ブラケットに仮セットした後、支持ブラケットと係止部
材との間に捩りコイルバネの付勢部を挟込み、その後、
捩りコイルバネを支持ブラケットのガイド溝に沿って径
方向に撓ませれば係止部材における所定の当接部に捩り
コイルバネの付勢部を位置決めでき、捩りコイルバネを
適正位置に簡単に組付ることができ、組付作業性を向上
させることができるものである。
ッドレスト本体の芯部であるヘッドレストフレームが車
両用シートのシートバックに設けられているヘッドレス
トステーに回動可能に支持されると共に、ヘッドレスト
フレーム内に収容されているラチェット機構によりヘッ
ドレストフレームは、任意のロック位置でロック保持さ
れ、且つ適宜傾動角度に調整できる可動式ヘッドレスト
装置において、ラチェット部材と係合する係止部材をバ
ネ付勢するバネ付勢手段として捩りコイルバネを使用
し、ロック機構部を組付ける際、捩りコイルバネを支持
ブラケットに仮セットした後、支持ブラケットと係止部
材との間に捩りコイルバネの付勢部を挟込み、その後、
捩りコイルバネを支持ブラケットのガイド溝に沿って径
方向に撓ませれば係止部材における所定の当接部に捩り
コイルバネの付勢部を位置決めでき、捩りコイルバネを
適正位置に簡単に組付ることができ、組付作業性を向上
させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置における
ヘッドレストステーとヘッドレストフレームとの関係を
示す正面図。
ヘッドレストステーとヘッドレストフレームとの関係を
示す正面図。
【図2】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置における
ヘッドレストステーとヘッドレストフレーム並びにロッ
ク機構部の構成を示す説明図。
ヘッドレストステーとヘッドレストフレーム並びにロッ
ク機構部の構成を示す説明図。
【図3】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置における
ヘッドレストフレーム並びにロック機構部の構成を示す
分解斜視図。
ヘッドレストフレーム並びにロック機構部の構成を示す
分解斜視図。
【図4】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置における
ロック機構部分を示す説明図。
ロック機構部分を示す説明図。
【図5】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置に使用す
る捩りコイルバネを示す(a)は正面図、(b)は側面
図。
る捩りコイルバネを示す(a)は正面図、(b)は側面
図。
【図6】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置に使用す
る捩りコイルバネのセット前の状態を示す(a)車両の
前後方向に切断した断面図、(b)車両の幅方向に切断
した断面図。
る捩りコイルバネのセット前の状態を示す(a)車両の
前後方向に切断した断面図、(b)車両の幅方向に切断
した断面図。
【図7】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置に使用す
る捩りコイルバネのセットを完了した状態を示す(a)
車両の前後方向に切断した断面図、(b)車両の幅方向
に切断した断面図。
る捩りコイルバネのセットを完了した状態を示す(a)
車両の前後方向に切断した断面図、(b)車両の幅方向
に切断した断面図。
【図8】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置における
ロックオン状態を示す説明図。
ロックオン状態を示す説明図。
【図9】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置における
ロックオフ状態を示す説明図。
ロックオフ状態を示す説明図。
【図10】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置におけ
るロックオフ保持状態を示す説明図。
るロックオフ保持状態を示す説明図。
【図11】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置におけ
るロックオン直前状態を示す説明図。
るロックオン直前状態を示す説明図。
【図12】従来の可動式ヘッドレスト装置を示す斜視
図。
図。
【図13】従来の可動式へッドレスト装置におけるロッ
ク機構部分の分解斜視図。
ク機構部分の分解斜視図。
10 可動式ヘッドレスト装置 20 ヘッドレストステー 21 水平支持部 22 脚部 30 ヘッドレストフレーム 31 軸受部 40 ロック機構部 41 ラチェット部材 412 ラチェット歯 42 支持ブラケット 423 エンボス部 424 ガイド用溝部 43 係止部材 431 爪部 44 テンションスプリング 45 捩りコイルバネ 451 巻き部 453 付勢部 46 リベット 47 ブッシュ
Claims (1)
- 【請求項1】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
のシートバック上部に設けられるヘッドレストステーに
より回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム
内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持
ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラ
チェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレ
ストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケ
ットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェッ
ト部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレ
ストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に
傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッ
ドレスト装置において、 前記支持ブラケットとラチェット部材との間に介装され
る係止部材をバネ付勢する捩りコイルバネが支持ブラケ
ットに取付けられており、この捩りコイルバネは支持ブ
ラケットに仮セット状態とし、ラチェット部材,係止部
材,支持ブラケットをリベットにより一体化する際、支
持ブラケットと係止部材との間で捩りコイルバネのフリ
ー側端末を挟込み、該フリー側端末を軸方向に撓ませて
支持ブラケットのガイド溝部内に押入れた後、径方向に
撓ませて外方に拡開させ、フリー側端末を係止部材のバ
ネ当接部に位置決めさせることにより、捩りコイルバネ
のセットを完了させることを特徴とする可動式ヘッドレ
スト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03151199A JP3610809B2 (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 可動式ヘッドレスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03151199A JP3610809B2 (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 可動式ヘッドレスト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000229018A true JP2000229018A (ja) | 2000-08-22 |
JP3610809B2 JP3610809B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=12333247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03151199A Expired - Fee Related JP3610809B2 (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 可動式ヘッドレスト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3610809B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101074435B1 (ko) | 2009-12-30 | 2011-10-17 | 주식회사 용산 | 헤드레스트슬라이드 |
KR101170104B1 (ko) | 2009-12-30 | 2012-07-31 | 주식회사 용산 | 헤드레스트슬라이드 |
JP2015503983A (ja) * | 2012-01-19 | 2015-02-05 | ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー | 傾斜調整可能なヘッドレスト |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP03151199A patent/JP3610809B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101074435B1 (ko) | 2009-12-30 | 2011-10-17 | 주식회사 용산 | 헤드레스트슬라이드 |
KR101170104B1 (ko) | 2009-12-30 | 2012-07-31 | 주식회사 용산 | 헤드레스트슬라이드 |
JP2015503983A (ja) * | 2012-01-19 | 2015-02-05 | ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー | 傾斜調整可能なヘッドレスト |
KR101612036B1 (ko) * | 2012-01-19 | 2016-04-12 | 존슨 컨트롤스 게엠베하 | 관절식 머리 받침대 |
US9656580B2 (en) | 2012-01-19 | 2017-05-23 | Johnson Controls Gmbh | Inclination-adjustable head restraint |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3610809B2 (ja) | 2005-01-19 |
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