JP2000226737A - 複合繊維およびその製造方法 - Google Patents

複合繊維およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の高比重繊維における問題点を解決し、高
比重、高強度でかつ高発色性を有する複合繊維であっ
て、工業的な製造が容易な複合繊維を提供する。 【解決手段】芯成分が融点200℃以下の脂肪族ポリエ
ステルであり、鞘成分がポリエチレンテレフタレートで
ある芯鞘型複合繊維であって、複合繊維中の粒子含有量
が15重量%以上であり、芯部に不連続で球状または楕
円体状のボイドを有することを特徴とする複合繊維。芯
成分に粒子を20重量%以上含有させて芯鞘複合紡糸
し、延伸、熱処理、リラックス処理することを特徴とす
る複合繊維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合繊維およびそ
の製造方法に関するものである。さらに詳細には、芯成
分に粒子を含有するポリエステル系複合繊維であって、
高強度、高比重であるとともに、黒または有彩色の発色
性が高い複合繊維およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】漁網、ロープ、消波網などの一般産業用
繊維として、また、緞帳、暗幕などの室内装飾用繊維と
して高比重繊維が要望されてきた。これは、海洋用途に
おいては海流、潮流による製品のフカレを抑制すること
により漁獲高、係留、消波等の効果が高くなるためであ
り、室内装飾用途においては製品のオチ感や風による揺
れの防止による落ち着いた雰囲気の創出のためである。
【0003】また、これらの用途の多くは、従来から染
色や原着などにより有彩色や黒色の繊維として用いられ
ることが一般的である。室内装飾はいうに及ばず、漁網
においても特定の色調において漁獲高が確保されるとい
う面があることが業界では知られていることである。
【0004】高比重繊維という点では、一部の漁網で
は、ナイロンを鞘成分、鉛金属を芯成分とする複合繊維
が実用化されている。しかしながら、ナイロンを鞘成
分、鉛金属を芯成分とする複合繊維は、延伸時にその芯
部(鉛金属部)が十分に延伸されないために、芯部が切
断された断続状態が生じ、その結果、繊維長手方向の繊
維径が大きく変動し、太細が不均一化に存在する繊維と
なり低強度の繊維となる。したがって、これらの複合繊
維を単独で実用に供すことは困難であり高強度繊維と合
糸して用いるが、その際にも、製網時の撚糸性が低下す
るなどの問題があった。
【0005】また、特開昭62−15327号公報に
は、上記問題を解決するために、微細な鉛合金粒子を含
有した熱可塑性重合体を芯成分とする高比重複合繊維が
開示されているが、鉛金属や鉛合金を用いた繊維の場
合、焼却時や廃棄後に鉛害が発生するため環境汚染の観
点から安易に使用することができない。
【0006】これらの観点から、特開平8−33792
4号公報などでは、芯成分の熱可塑性重合体に非鉛系金
属またはその化合物からなる粒子を配合した芯鞘型複合
繊維が提案されている。
【0007】しかしながら、これら従来の技術では、延
伸中に芯成分の粒子と熱可塑性重合体との間に発生する
ボイドをコントロールすることができず、低比重でかつ
発色性の低い複合繊維しか得られなかった。また、前記
特開平8−337924号公報による複合繊維は、芯成
分と鞘成分との界面の相溶性が無く、ピンセット等で簡
単に芯成分と鞘成分とを剥離させることができるため、
剥離面での光散乱のために発色性が低下し、漁網、緞
帳、暗幕といった分野には用いることができないという
問題も有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、上記した従来の技術における問題点を解消し、高強
度であるとともに高い発色性と耐摩耗性を兼ね備え、漁
網等の一般産業用や室内装飾用等の繊維として有用な複
合繊維を提供することにある。なお、本発明で目標とす
る繊維強度は3.97cN/dtex以上、繊維比重は
1.5以上、L値24以下である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の複合繊維は主として次の構成を有する。すなわ
ち、芯成分が融点200℃以下の脂肪族ポリエステルで
あり、鞘成分がポリエチレンテレフタレートである芯鞘
型複合繊維であって、複合繊維中の粒子含有量が15重
量%以上であり、芯部に不連続で球状または楕円体状の
ボイドを有することを特徴とする複合繊維である。
【0010】また、本発明の複合繊維の製造方法は主と
して次の構成を有する。すなわち、芯成分に粒子を20
重量%以上含有させて芯鞘複合紡糸し、延伸、熱処理、
リラックス処理することを特徴とする複合繊維の製造方
法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の複合繊維は、芯鞘複合繊維である。芯鞘型とす
ることにより、芯成分中に粒子を存在せしめるためこれ
ら粒子が繊維表面に露出することが無くなり、撚糸、製
織、編網等の高次加工装置の摩耗を防いでこれらの工程
での通過性を良好とすることができる。この観点から
は、実質的に同心円状芯鞘複合であることが好ましく、
これにより鞘部の厚みを最大限に利用して強度、耐久性
を向上させ、芯成分に含有する粒子によっていくつかの
機能を付与することができる。複合形態は3重、4重の
多重同心状複合や多芯複合でも良いが、強度、耐久性の
観点から単純な2重同心状複合が好ましい。
【0012】本発明の複合繊維の芯成分は脂肪族ポリエ
ステルである。また、本発明の複合繊維の鞘成分は、ポ
リエチレンテレフタレートである。両成分をポリエステ
ル系ポリマーとすることにより、両成分の界面の相溶性
を良好とし、剥離を抑制することができ、漁網、緞帳、
暗幕といった発色性の要求される分野に適するものとす
ることができる。
【0013】本発明においては、粒子を芯成分に含有さ
せる。本発明の目的を達成できる限りにおいて粒子を鞘
成分にも含有させることはかまわない。本発明において
粒子とは、比重が2.5以上である粒子のことをいう。
このような粒子としては、バリウム、チタン、アルミ、
鉄、銅、タングステン等の金属粒子、二酸化チタン、酸
化亜鉛、硫酸バリウム、酸化第二鉄、酸化アルミニウム
等の金属化合物が挙げられる。これら粒子の中でも、硫
酸バリウムを用いることにより、ポリマ配管、パック内
および口金でのポリマ流動異常およびポリエステルポリ
マ中での凝集を抑制させ、操業性の低下が防げることか
ら、粒子としては硫酸バリウムが特に好ましい。
【0014】また、含有させる粒子の粒径および粒径分
布については特に限定するものではないが、繊維化を図
る観点で製糸性が良好であることが必要であり、なるべ
く小さい粒径で分布の均一な粒子を用いることが好まし
い。このためには、平均粒径は2.0μm以下が好まし
い。
【0015】本発明の複合繊維においては、上記粒子を
複合繊維中の粒子含有量として15重量%以上含有させ
るものである。15重量%未満では、繊維に高比重の機
能を付与する場合、十分な比重が得られない。本発明の
複合繊維においては、容易に高比重の機能を付与するた
めに芯成分のポリ乳酸の粒子含有量は20重量%以上と
することが好ましい。なお、製糸毛羽、延伸糸切れの抑
制や製糸性を良好に保つ観点から一般に粒子含有量の上
限は70重量%である。
【0016】本発明の複合繊維の芯成分として用いる脂
肪族ポリエステルは、融点が200℃以下であれば特段
の制約はない。なお、本発明において融点とは、DSC
測定で得られる溶融ピークのピーク温度をいう。このよ
うな融点を有するものとしては、例えば、ポリ乳酸、ポ
リ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロ
キシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリ
レート、ポリ−ε−カプロラクトン等が挙げられるが、
特にポリ乳酸が好ましい。なお、芯成分の耐熱性を十分
なものとして、製糸性を良好に保の観点から一般に本発
明で用いうる脂肪族ポリエステルの融点の下限は70℃
である。
【0017】一方、鞘成分として用いるポリエチレンテ
レフタレートは、常法の重合法によって得られたポリマ
ーを固相重合し、高重合度化したものが好ましく、高強
度と耐摩耗性が得られやすい固有粘度0.8以上、さら
には1.0以上のポリエチレンテレフタレートが好まし
い。また、実質的に共重合成分を含まないことが好まし
い。ここで、実質的に共重合成分を含まないとは、ポリ
エステル重合終了以前の段階で主たる繰り返し単位とな
るエステル形成性分子以外に、1重量%以上のエステル
形成性分子を積極的に配合しないことをいう。 また、
高強度と耐摩耗性を得るために、鞘成分のポリエチレン
テレフタレートの粒子含有量は2重量%以下であること
が好ましく、0.5重量%以下がより好ましい。
【0018】本発明の複合繊維は、芯部に不連続の球状
または楕円体状のボイドを有することが必要である。不
連続的にボイドが存在するとは、繊維軸の長手方向に連
続するボイド(空隙)が存在しないことであり、ボイド
が連続的である場合には本発明の目的である高発色性が
達成できない。
【0019】本発明の複合繊維の芯部には、球状または
楕円体状の非連続的ボイドが存在する。従来の粒子含有
繊維には、粒子を高濃度に繊維に含有させた場合に生じ
る特有の微細ボイドや亀裂状のボイドが多数存在してお
り、これら微細ボイドや亀裂状のボイドの界面での光散
乱により、有彩色や黒色が白く濁った発色性の劣った繊
維となってしまう。これに対し、ボイドを球状または楕
円体状に形成することにより、ボイド界面の面積は減少
し発色性は向上する。この球状または楕円体状のボイド
の大きさは、換算直径(同一容積の球の半径)で、通常
2μm以上、芯部直径以下とするのが好ましい。微細ボ
イドの換算直径が1μm以下の小さいものと比較して大
きく、このために散乱光が少なくなり発色性が向上する
ものと考えられる。さらには、このボイドは芯部の任意
の位置に形成されるため、芯部の鞘部との境界部に位置
しない限り、入射光または散乱光が粒子によって遮断さ
れるため、本発明の高発色の効果が相乗的に発揮され
る。
【0020】本発明の複合繊維においては、高発色を容
易に得るとともに製造条件の変動によっても安定してム
ラなく球状または楕円体状のボイドを形成できる。ま
た、球状または楕円体状のボイドが形成されることによ
り、繊維比重が上昇することも本発明の繊維の利点であ
る。高比重化する機構については不明な点もあるが、楕
円体状のボイドが形成される際に、形成された直後の微
細ボイドや亀裂状のボイド中の真空部を集合させるため
に、繊維体積を収縮させる力が働くためと思われる。
【0021】球状または楕円体状とは、幾何学的に厳密
な形状をいうものではなく、繊維縦断面を走査型電子顕
微鏡で観察した際に、およそ球状か、ある方向に歪んだ
球状が見られる場合をいう。この球状または楕円体の最
大径と最小径の比率は、通常3以下である。前述のよう
に、換算直径で通常2μm以上と大きな空間があるた
め、本発明の繊維であるかを判断することは容易であ
る。
【0022】本発明の複合繊維は、芯成分および/また
は鞘成分に公知の顔料を含有させたり、公知の染料によ
り染色させたりすることができる。これらにより、本発
明の光発色の効果がより明らかなものとなる。公知の顔
料としては、カーボンブラックや酸化鉄などの無機系顔
料や、フタロシアニン系、ペリノン系、ペリレン系等の
有機系の顔料が挙げられる。染料は、分散染料が用いら
れる。染料と顔料を組み合わせることもできる。
【0023】顔料としてカーボンブラックを用いる原着
繊維の場合、色調を黒とするために、L値は24以下が
好ましく、22以下がより好ましい。本発明の複合繊維
を漁網用途として用いる場合、魚に警戒心を与えず高漁
獲性を得るためには24以下のL値が好ましい。また、
暗幕として用いる場合も、L値を24以下とすれば、暗
幕全体が白ボケ感を与えることはなく、遮光性暗幕とし
て好適である。
【0024】L値と強度の両者を満足させるためにより
好ましいカーボンブラック含有量は繊維全体に対し、
0.1〜0.7重量%である。かかる範囲とすると、目
的とするL値を容易に達成できる一方、十分な強度が得
られる。
【0025】次に本発明の複合繊維の製造方法について
説明する。本発明の製造方法においては、芯成分に粒子
を20重量%以上含有させて芯鞘複合紡糸し、延伸、熱
処理、リラックス処理するものである。また、延伸は多
段とし、1段目の延伸をホットローラー延伸とし、該延
伸後に積極的に冷却した後、2段目以降の延伸を行うも
のである。
【0026】芯成分として用いる脂肪族ポリエステルの
製造法として、ポリ乳酸の製造法の一例を示す。ポリ乳
酸の製造方法には、L−乳酸、D−乳酸、DL−乳酸
(ラセミ体)を原料として一旦環状2量体であるラクチ
ドを生成せしめ、その後開環重合を行う2段階のラクチ
ド法と、当該原料を溶媒中で直接脱水縮合を行う1段階
の直接重合法等が知られており、いずれの製法で得られ
たものを使用しても良い。こうして得られたポリ乳酸と
粒子とを、それぞれ計量し、2軸押し出し機等により溶
融混練した後、ノズルから押し出し、ペレット状にカッ
トすることによって得る。この際、粒子とともに顔料を
同時または逐次に混合することができる。ペレット状に
カットされた粒子含有ポリ乳酸は、そのまま乾燥して紡
糸に供してもよいし、固相重合により高重合度化し紡糸
に供してもよい。あるいは、紡糸の際に、別途作成した
高濃度に顔料を混合した原着マスターバッチと計量混合
することもできる。
【0027】一方、鞘成分として用いるポリエチレンテ
レフタレートは、常法の重合法によって得られたポリエ
チレンテレフタレートを固相重合し、高重合度化したも
のが好ましい。この際、鞘成分のポリエステルは、高強
度と耐摩耗性が得られやすい固有粘度0.8以上、さら
には1.0以上のポリエチレンテレフタレートが好まし
く、積極的に共重合成分を配合させないことが好まし
い。紡糸の際には、別途調製した高濃度に顔料を混合し
た原着マスターバッチと計量混合し、着色することもで
きる。
【0028】本発明の製造方法においては、芯成分の脂
肪族ポリエステルの粒子含有量は20重量%以上とする
ことが必要である。20重量%未満であると、本発明の
目標とする高比重とすることができない。
【0029】本発明の製造方法においては、目的とする
繊維比重である1.5以上を容易に得るために上記粒子
を複合繊維中の粒子含有量として15重量%以上含有さ
せるのが好ましい。
【0030】前記した芯成分用の脂肪族ポリエステルお
よび鞘成分用のポリエチレンテレフタレートは、それぞ
れ別々のエクストルダーで溶融した後、複合紡糸パック
に導き、複合紡糸口金内で所望の複合形態となるよう複
合流を形成させ、紡糸口金から吐出する。芯成分/鞘成
分の複合比率は、本発明において目標とする強度と比重
を満足させるためには、20/80〜70/30とする
のが好ましい。
【0031】吐出した芯鞘型複合糸条は、固化温度以下
に冷却する。この際、紡糸口金直下に設置した加熱雰囲
気域を通して遅延冷却し、冷却域に導入して冷却風を吹
き付け、紡糸筒を通過して糸条を形成することが好まし
い。
【0032】前記加熱雰囲気域の温度は120〜350
℃、その長さは5〜300cmであればよく、この加熱
雰囲気域の条件は、紡出するポリマーの粘度、単繊維繊
度、ドラフト率、単繊維数等の設定条件によって選択す
ればよい。
【0033】前記冷却域では、常温空気のような120
℃未満の気体を、15〜50m/分の速度で吹き付けれ
ばよい。この冷却域の条件も、紡出するポリマーの粘
度、単繊維繊度、ドラフト率、単繊維数等の設定条件に
よって選択すればよい。前記加熱雰囲気域および冷却域
における各条件を前記の範囲内とすることによって、紡
出糸条の冷却配向パターンを適切なものとすることがで
きる。
【0034】前記加熱雰囲気域および冷却域を通過し、
冷風によって冷却固化した紡出糸条に紡糸油剤を付与
し、回転するローラーに巻回した後、一旦巻き取った後
延伸するか、巻き取らずに引き続き延伸する。製糸毛
羽、延伸糸切れが頻繁に発生して製糸性が悪化するのを
防ぐ観点から、紡糸速度は2000m/分、さらには1
500m/分以下が好ましい。紡糸した複合繊維糸条
は、延伸、熱処理、リラックス処理して巻き取られる。
【0035】紡糸したままの繊維では、強度が低く、延
伸が必要である。延伸は、2段以上の多段延伸を行なう
ことが、製糸性、高強度化の点で好ましい。延伸温度
は、芯成分の脂肪族ポリエステルが十分に加熱されない
ためボイドが多くなり高比重化しにくくなるのを防ぐ一
方、芯部の結晶化が進行し、2段目以降の延伸によっ芯
部に亀裂状ボイドが形成され比重が低下するのを防ぐ観
点から、1段目の延伸に供する糸条の温度を80℃以
上、130℃以下とするのが好ましい。
【0036】延伸の終了した複合繊維糸条は次いで熱処
理される。熱処理によって延伸工程で芯部に発生した微
細ボイドや亀裂状のボイドを、不連続で球状または楕円
体状のボイドへと集合させる。この際、熱処理温度は芯
成分の融点より20℃以上高い温度で、かつ鞘成分の融
点より20℃以上低い温度とすることが、熱処理温度の
変動等の紡糸条件の変動に対してボイド形成状態が安定
し、一定の高発色性の品質を維持できるために好まし
い。
【0037】熱処理した複合繊維糸条は、リラックス処
理して巻き取られる。巻き取られる前にリラックス処理
することにより、芯部に加わっている応力を緩和させる
ことができ、不連続で球状または楕円体状のボイドをさ
らに成長させ、高発色化を十分なものとすることができ
る。このためには、リラックス率は2%以上であること
が好ましい。
【0038】不連続で球状または楕円体状のボイドを形
成させるためには、1段目の延伸に際し、複合糸条への
加熱手段としてホットローラーを用い、該ホットローラ
ーから離れ延伸された糸条を積極的に冷却した後、2段
目以降の延伸を行うことが好ましい。これにより、発色
性を向上させることができる。ホットローラーを用いる
ことにより、複合糸条はローラーの把持を受け、緊張す
ることなく加熱され、十分に加熱された後に延伸される
ため、芯部の流動性が高く、粒子周囲に生じるボイドを
小さいものとすることができる。また、延伸後に積極的
に冷却した後、2段目以降の延伸を行うことにより、延
伸変形領域を狭い区間に特定できるため、延伸で生じた
微細ボイドや亀裂状のボイドの成長を制限することがで
き、発色性を向上させることができる。積極的に冷却す
る手段としては、高圧の空気を吹き付ける方法や、液体
を付与する方法が採用される。
【0039】延伸、熱処理に必要な熱を糸条に与える方
法としては、ローラー加熱、スチーム、熱板、熱液等公
知の手法が用いればよい。
【0040】本発明の複合繊維の単繊維繊度は、漁網用
途として用いる場合、水中から引上げた時の水切れが悪
くて漁網重量が重くなるのを防ぎ、また、室内装飾用の
暗幕として用いた場合、幕の張りおよび腰が柔らか過ぎ
て美しいシルエットが得られないことを防ぐ観点から
7.65dtex以上が好ましい。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、実施例中の物性は次のとおり測定した。 A.比重:比重びんを使用して測定した。 B.強度:試料を20℃、65%RTの温調室に24時
間以上放置した後、(株)オリエンテック製テンシロン
引張試験機を用い、試長25cm、引張速度30cm/
分でS−S曲線を求め強度、伸度を算出した。 C.平均分子量 試料の0.1%クロロホルム溶液のGPC分析を行い、
分子量1,000以下の成分を除く高分子成分の分散の
重量平均値を算出した。 D.極限粘度:試料8gをオルソクロロフェノール10
0mlに溶解し、溶液粘度(ηrp)をオストワルド粘
度計を用いて25℃で測定し、次の近似式により極限粘
度(IV)を算出した。 IV=0.0242ηrp+0.2634 ただし、ηrp=(t×d)/(t0 ×d0 ) ここで、 t :溶液の落下時間(秒) t0 :オルソクロロフェノールの落下時間(秒) d :溶液の密度(g/cc) d0 :オルソクロロフェノールの密度(g/cc) E.芯部のボイド形状の判定:複合繊維を鋭利な刃物
で、繊維軸方向に切断し、切断した繊維断面の走査電子
顕微鏡画像によって次のように判定した。 非連続の球状および楕円体状のボイド・・・・○ 亀裂状および連続するボイド・・・・・・・・× F.L値 スガ試験機(株)製SMカラーコンピューターにより巻
取パッケージの色調(L値)を測定した。
【0042】[実施例1〜6および比較例1]L−乳酸
を原料とした2段階ラクチド重合法により得た平均分子
量190,000のポリL−乳酸(PLLA)の乾燥チ
ップに、カーボンブラックを0.2重量%および粒子と
して平均粒径が0.7μm、比重が4.3の沈降性硫酸
バリウムを表1に示すとおりの量を添加混合しつつ、2
軸押出機で溶融混練した後、3.0mmΦの口金から吐
出し、冷却した後カットして、芯成分として用いるチッ
プを得た。さらに芯成分用チップを、温度110℃の回
転式真空乾燥機で12時間以上乾燥し、チップの水分率
を0.004%以下とした。
【0043】鞘成分として用いるポリエチレンテレフタ
レート(PET)は、常法の固相重合によって得られた
極限粘度1.30、水分率0.003%以下のチップを
使用し、カーボンブラックを10重量%含有した原着マ
スターバッチを39:1となるように連続的に計量、混
合したものを準備した。鞘成分中のカーボンブラック比
率は0.25重量%とした。
【0044】芯および鞘成分用ポリマは別々のエクスト
ルダ型紡糸機で溶融した後、複合紡糸パック中に導き、
芯鞘複合紡糸口金より、同心円型複合繊維となるよう紡
糸した。芯/鞘複合比率は、重量比率で40/60とし
た。また、芯成分用はPLLAの融点より50℃高い温
度で、鞘成分用は290℃でそれぞれ溶融させ、290
℃に加熱した複合紡糸パックによって紡糸した。
【0045】紡糸口金は環状2列配孔で、孔径0.8m
mΦ、孔数は60ホ−ルであり、口金直下には30cm
の加熱筒を取り付け、筒内雰囲気温度を320℃となる
ように加熱した。筒内雰囲気温度は、口金面より10c
m下の位置で、且つ最外周糸条より1cm離れた位置で
測定した。
【0046】加熱筒の下には長さ40cmの環状型チム
ニ−を取り付け、糸条の周囲より25℃で40m/分の
冷風を糸条に直角に吹き付け、冷却した。次いで油剤を
付与した後、570m/分の引取ローラーにより糸条速
度を制御した後、一旦巻取ることなく連続して延伸し
た。
【0047】延伸は3対のネルソン型ローラーによっ
て、1段目延伸倍率3.5倍、2段目倍率1.5倍で2
段延伸した後、次のネルソンローラー間で3%のリラッ
クスを与えて巻取った。引取ローラー温度を110℃と
し、引取ローラーと150℃に加熱した第1延伸ローラ
ー間で1段目の延伸を行い、第1延伸ローラーと表1に
示すとおりの温度に加熱された第2延伸ローラー間で2
段目の延伸を行った。次のネルソンローラーは非加熱と
して使用した。1段延伸倍率は全延伸倍率の70%、残
りを2段目で延伸し、延伸糸の総繊度が1120デニ−
ルとなるようポリマ吐出量を調整し、巻量は5kgとし
た。また、引取ローラーと第1延伸ローラーとの間で、
1.5kg/cm2の圧空を複合繊維糸条へ吹き付けた。かく
して得られた各複合繊維の評価結果を、表1に示す。
【0048】
【表1】 表1により明らかなように、実施例はいずれも強度3.
97cN/dtex以上、比重1.50以上、L値24
以下を満足するが、芯成分の粒子含有量が低く繊維全体
の粒子含有量の低い比較例1は、比重が低く、後述する
比較例2は鞘成分と同じPETを芯成分として用いてい
るため、第2延伸ローラー温度を高温としてもボイドが
楕円体状とならずL値が高くなった。
【0049】[実施例7]芯成分に含有させる無機物質
を、硫酸バリウムに替えて、平均粒径が0.5μm、比
重が3.9の酸化チタンに変更した以外は、実施例3と
同様にして製糸した。結果を表1に併せて示す。
【0050】[実施例8]引取ローラーと第1延伸ロー
ラー間で複合繊維糸条への圧空の吹き付けを行わなかっ
た以外は、実施例3と同様にして製糸した。なお、この
実施例の場合には、約5日でポリマー配管が粒子の堆積
により閉塞する傾向があった。結果を表1に併せて示
す。
【0051】[比較例2]無機物質を含有させる芯成分
用のポリマーを、ポリL−乳酸(PLLA)に替えて、
極限粘度0.8のポリエチレンテレフタレート(PE
T)に変更した以外は、実施例3と同様にして製糸し
た。なお、第2延伸ローラーを保温する筐体のドアの開
閉によりパッケージのL値が変化するかを観察したとこ
ろ、この比較例の場合に明らかに変化する現象が観察さ
れた。結果を表1に併せて示す。
【0052】
【発明の効果】本発明の複合繊維は、高比重でかつ高強
度を有しており、かつ、高発色性を有する。漁網、ロー
プ等の一般産業用繊維に極めて有用であり、また、緞
帳、カーテン等の室内装飾用繊維としても極めて有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 AA08 BB31 BB36 BB56 BB59 BB77 BB81 BB91 EE20 FF01 FF02 FF04 HH01 JJ03 JJ07 JJ10 JJ28 KK01 KK10 4L041 AA07 AA10 AA18 BA02 BA05 BA21 BC20 BD02 BD20 CA05 CA06 CB02 CB06 CB21 CB25 CB29 DD01 DD14 DD24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯成分が融点200℃以下の脂肪族ポリ
    エステルであり、鞘成分がポリエチレンテレフタレート
    である芯鞘型複合繊維であって、複合繊維中の粒子含有
    量が15重量%以上であり、芯部に不連続で球状または
    楕円体状のボイドを有することを特徴とする複合繊維。
  2. 【請求項2】 芯成分および/または鞘成分に顔料を含
    有することを特徴とする請求項1に記載の複合繊維。
  3. 【請求項3】 染色されていることを特徴とする請求項
    1に記載の複合繊維。
  4. 【請求項4】 粒子が、バリウム、チタン、アルミ、
    鉄、銅、タングステン、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸
    バリウム、酸化第二鉄、酸化アルミニウムよりなる群か
    ら選ばれる1以上であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の複合繊維。
  5. 【請求項5】 芯成分を構成する脂肪族ポリエステル
    が、ポリ乳酸であることを特徴とする請求項1に記載の
    複合繊維。
  6. 【請求項6】 芯成分に粒子を20重量%以上含有させ
    て芯鞘複合紡糸し、延伸、熱処理、リラックス処理する
    ことを特徴とする複合繊維の製造方法。
  7. 【請求項7】 粒子が、バリウム、チタン、アルミ、
    鉄、銅、タングステン、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸
    バリウム、酸化第二鉄、酸化アルミニウムよりなる群か
    ら選ばれる1以上であることを特徴とする請求項6に記
    載の複合繊維の製造方法。
  8. 【請求項8】 延伸を多段とし、1段目の延伸をホット
    ローラー延伸とし、該延伸後に積極的に冷却した後、2
    段目以降の延伸を行うことを特徴とする請求項6または
    7に記載の複合繊維の製造方法。
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