JP2008174875A - ロープ・綱類 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 横断面形状が芯鞘形状を呈しており、鞘部が石油系由来のポリマー、芯部がバイオマス由来のポリマーからなる複合繊維で構成されているロープ・綱類。このロープ・綱類は、85kgの砂袋に装着して3mの高さから落下させたときのロープにかかる荷重の最大値である最大衝撃荷重が7.0kN以下であることが好ましい。また、ロープ・綱類を構成する複合繊維の鞘部はポリエチレンテレフタレート、芯部はポリ乳酸であることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
(1)横断面形状が芯鞘形状を呈しており、鞘部が石油系由来のポリマー、芯部がバイオマス由来のポリマーからなる複合繊維で構成されていることを特徴とするロープ・綱類。
(2)85kgの砂袋に装着して3mの高さから落下させたときのロープにかかる荷重の最大値である最大衝撃荷重が7.0kN以下であることを特徴とする上記(1)記載のロープ・綱類。
(3)複合繊維の鞘部がポリエチレンテレフタレート、芯部がバイオマス由来のポリマーであることを特徴とする上記(1)又は(2)記載のロープ・綱類。
(4)複合繊維の鞘部が石油系由来のポリマー、芯部がポリ乳酸であることを特徴とする上記(1)又は(2)記載のロープ・綱類。
(5)複合繊維の鞘部がポリエチレンテレフタレート、芯部がポリ乳酸であることを特徴とする上記(3)又は(4)記載のロープ・綱類。
本発明のロープ・綱類は、鞘部が石油系由来のポリマー、芯部がバイオマス由来のポリマーからなる芯鞘型の複合繊維で構成されるものである。
(1)ポリ乳酸の融点(℃)、融解熱(J/g)
パーキンエルマー社製の示差走査熱量計DSC−2型を使用し、昇温速度20℃/分の条件で測定した。
(2)ポリ乳酸のL−乳酸とD−乳酸の含有比(モル比)
超純水と1Nの水酸化ナトリウムのメタノール溶液との等質量混合溶液を溶媒とし、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法により測定した。カラムにはsumichiralOA6100を使用し、UV吸収測定装置により検出した。
(3)繊維繊度(dtex)
JIS L−10153正量繊度に準じて測定した。
(4)強度(繊維)(cN/dtex)
JIS L−1013 引張強さ及び伸び率の標準時試験に準じて測定した。
(5)強力(N)
JIS L−2704に準じて測定を行った。
(6)耐摩耗性
JIS D−4604の耐摩耗性試験に準じて試験を行った。試料(編地)の一端に試料の強力値の1.25%の荷重を吊るし、他端を丸やすりの上に渡した後、振動ドラムに固定した。次に振動ドラムをクランク及びクランクアームによって往復運動させ、試料を繰り返し毎分30±1回として5,000回往復摩耗させ、試料の外観を観察した。
(7)ロープの最大衝撃荷重
85kgの砂袋にロープを装着して3mの高さから落下させ、ロープにかかる荷重の最大値をオシログラフにより測定した。
ポリ乳酸(PLA)として、融点170℃、融解熱38J/g、L−乳酸とD−乳酸の含有比(モル比)であるL/Dが98.5/1.5のものを用い、芳香族ポリエステルとして、イソフタル酸を15モル%共重合した融点217℃の共重合PETを用い、それぞれのチップを減圧乾燥した後、同心芯鞘型複合溶融紡糸装置に供給して溶融紡糸を行った。このとき、共重合PETが鞘部、ポリ乳酸が芯部となるように配し、芯/鞘の質量比率(複合比)を50/50とし、紡糸温度240℃で溶融紡糸を行った。
得られた複合繊維1100dtex96フィラメント(強度4.4cN/dtex, 伸度29%)を6本合わせて50t/mの撚糸を施し、さらにこの撚糸10本を40t/mで合撚して66000dtexのストランドを得た。このストランド3本を用いて3つ打ち(15t/m)し、198000dtexで直径12mmのロープを得た。
実施例1における芯/鞘の質量比率(複合比)を30/70に変更した以外は、実施例1と同様にして溶融紡糸を行った。得られた複合繊維の強度は7.0cN/dtex、4.73cN/dtex荷重時の中間伸度は12.7%、切断伸度は24.5%であり、110℃における熱収縮応力は0.10cN/dtexであった。
得られた複合繊維10本をZ撚50t/mで撚合せてリングヤーンを作製し、このリングヤーン15本をS撚50t/mで撚合わせてロープストランドを作製した。次いで、このロープストランド3本をZ撚33t/mで撚合わせて生ロープとした。さらに、この生ロープを110℃で高周波熱処理して衝撃吸収性繊維ロープを得た。
実施例1で使用したものと同じポリ乳酸のみを融紡糸装置に供給して紡糸温度240℃で溶融紡糸を行った。
得られたポリ乳酸繊維1100cN/dtex96フィラメント(強度4.5cN/cN/dtex, 伸度29%)を用いて実施例1と同様に加工し、198000cN/dtexで直径12mmのロープを得た。
実施例1で使用したものと同じ共重合PETのみを融紡糸装置に供給し、紡糸温度240℃で溶融紡糸を行った。
得られたポリエステル繊維1100cN/dtex96フィラメント(強度4.5cN/dtex, 伸度29%)を用いて実施例1と同様に加工し、198000dtexで直径12mmのロープを得た。
実施例1、2及び比較例1、2で得られたロープの物性について評価した結果を表1に示す。
Claims (5)
- 横断面形状が芯鞘形状を呈しており、鞘部が石油系由来のポリマー、芯部がバイオマス由来のポリマーからなる複合繊維で構成されていることを特徴とするロープ・綱類。
- 85kgの砂袋に装着して3mの高さから落下させたときのロープにかかる荷重の最大値である最大衝撃荷重が7.0kN以下であることを特徴とする請求項1記載のロープ・綱類。
- 複合繊維の鞘部がポリエチレンテレフタレート、芯部がバイオマス由来のポリマーであることを特徴とする請求項1又は2記載のロープ・綱類。
- 複合繊維の鞘部が石油系由来のポリマー、芯部がポリ乳酸であることを特徴とする請求項1又は2記載のロープ・綱類。
- 複合繊維の鞘部がポリエチレンテレフタレート、芯部がポリ乳酸であることを特徴とする請求項3又は4記載のロープ・綱類。
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- 2007-01-19 JP JP2007010244A patent/JP2008174875A/ja active Pending
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