JPH11293523A - 高比重ポリオキシメチレンフィラメント - Google Patents
高比重ポリオキシメチレンフィラメントInfo
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- JPH11293523A JPH11293523A JP10104331A JP10433198A JPH11293523A JP H11293523 A JPH11293523 A JP H11293523A JP 10104331 A JP10104331 A JP 10104331A JP 10433198 A JP10433198 A JP 10433198A JP H11293523 A JPH11293523 A JP H11293523A
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- polyoxymethylene
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- fine particles
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高比重でしかも4.0g/d以上の強度があり、水
産資材用、特に漁網用に用いると保形性に優れた漁網を
得ることができるポリオキシメチレンフィラメントを提
供する。 【解決手段】 0.5〜40体積%の無機微粒子を含有
したポリオキシメチレンからなり、比重が1.46以
上、強度が4.0g/d以上のフィラメントである。
産資材用、特に漁網用に用いると保形性に優れた漁網を
得ることができるポリオキシメチレンフィラメントを提
供する。 【解決手段】 0.5〜40体積%の無機微粒子を含有
したポリオキシメチレンからなり、比重が1.46以
上、強度が4.0g/d以上のフィラメントである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水産資材用、特に
漁網用に好適な高比重、高強度のポリオキシメチレンフ
ィラメントに関するものである。
漁網用に好適な高比重、高強度のポリオキシメチレンフ
ィラメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】漁網用に使用される繊維の多くはポリエ
ステル繊維であるが、ポリエステル繊維は、比較的比重
の大きい合成繊維にもかかわらず、水中での沈降速度が
遅く、潮流に対する漁網の保形性が悪いという欠点があ
り、ポリエステル繊維以外で高比重の繊維が望まれてい
た。
ステル繊維であるが、ポリエステル繊維は、比較的比重
の大きい合成繊維にもかかわらず、水中での沈降速度が
遅く、潮流に対する漁網の保形性が悪いという欠点があ
り、ポリエステル繊維以外で高比重の繊維が望まれてい
た。
【0003】特開昭63-243320 号公報には、水産資材用
として漁網やロープ等に使用するポリオキシメチレン繊
維が提案されている。しかしながら、このポリオキシメ
チレン繊維は、比重が十分に高くないため、この繊維か
らなる漁網は、潮流に対して保形性が十分でなかった。
として漁網やロープ等に使用するポリオキシメチレン繊
維が提案されている。しかしながら、このポリオキシメ
チレン繊維は、比重が十分に高くないため、この繊維か
らなる漁網は、潮流に対して保形性が十分でなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するものであって、高比重でしかも4.0g/d以上の
強度があり、水産資材用、特に漁網用に使用すると保形
性に優れた漁網を得ることができるポリオキシメチレン
繊維を提供することを目的とするものである。
を解決するものであって、高比重でしかも4.0g/d以上の
強度があり、水産資材用、特に漁網用に使用すると保形
性に優れた漁網を得ることができるポリオキシメチレン
繊維を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、次の(1)、(2)にある。 (1)0.5 〜40体積%の無機微粒子を含有したポリオキ
シメチレンからなり、比重が1.46以上、強度が4.0g/d以
上であることを特徴とする高比重ポリオキシメチレンフ
ィラメント。 (2)ポリオキシメチレンからなる芯鞘型複合繊維であ
って、芯部が0.5 〜50体積%の無機微粒子を含有したポ
リオキシメチレンからなり、比重が1.46以上、強度が4.
0g/d以上であることを特徴とする高比重ポリオキシメチ
レンフィラメント。
は、次の(1)、(2)にある。 (1)0.5 〜40体積%の無機微粒子を含有したポリオキ
シメチレンからなり、比重が1.46以上、強度が4.0g/d以
上であることを特徴とする高比重ポリオキシメチレンフ
ィラメント。 (2)ポリオキシメチレンからなる芯鞘型複合繊維であ
って、芯部が0.5 〜50体積%の無機微粒子を含有したポ
リオキシメチレンからなり、比重が1.46以上、強度が4.
0g/d以上であることを特徴とする高比重ポリオキシメチ
レンフィラメント。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリオキシメチレンフィラメントは、ホ
ルムアルデヒドまたはトリオキサンを主モノマーに用
い、公知の方法で重合されたものであり、効果を損なわ
ない範囲であれば、種々の添加剤(帯電防止剤、可塑
剤、耐熱剤、光安定剤、蛍光剤、酸化防止剤、艶消剤、
顔料、潤滑剤等)が添加されていてもよい。
本発明におけるポリオキシメチレンフィラメントは、ホ
ルムアルデヒドまたはトリオキサンを主モノマーに用
い、公知の方法で重合されたものであり、効果を損なわ
ない範囲であれば、種々の添加剤(帯電防止剤、可塑
剤、耐熱剤、光安定剤、蛍光剤、酸化防止剤、艶消剤、
顔料、潤滑剤等)が添加されていてもよい。
【0007】また、ポリオキシメチレンの溶融粘度は、
3000poise 〜15000poiseとすることが好ましい。溶融粘
度が15000poiseよりも高いと、紡糸の際に糸切れの原因
となりやすく、一方、溶融粘度が3000poise よりも低い
と、繊維の強度が低くなる。
3000poise 〜15000poiseとすることが好ましい。溶融粘
度が15000poiseよりも高いと、紡糸の際に糸切れの原因
となりやすく、一方、溶融粘度が3000poise よりも低い
と、繊維の強度が低くなる。
【0008】そして、本発明のポリオキシメチレンフィ
ラメントは、高比重とするために無機微粒子を含有する
ものであり、芯鞘型の複合繊維の場合は、芯部のみ無機
微粒子を含有している。
ラメントは、高比重とするために無機微粒子を含有する
ものであり、芯鞘型の複合繊維の場合は、芯部のみ無機
微粒子を含有している。
【0009】ポリオキシメチレン樹脂に含有させる無機
微粒子の量は0.5 〜40体積%、さらに好ましくは0.5 〜
30体積%である。芯鞘型の複合繊維の場合は、芯部に含
有させる無機微粒子の量は0.5 〜50体積%、さらに好ま
しくは0.5 〜40体積%である。本発明のフィラメントに
おいて、無機微粒子の含有量が上記の範囲を超えると、
紡糸する際に糸切れの原因となり、繊維の強度が低いも
のとなる。さらに、延伸した際にボイドができやすくな
り、比重が高くならない。また、無機微粒子の含有量が
0.5 体積%未満であると、比重が1.46以上の繊維となら
ない。
微粒子の量は0.5 〜40体積%、さらに好ましくは0.5 〜
30体積%である。芯鞘型の複合繊維の場合は、芯部に含
有させる無機微粒子の量は0.5 〜50体積%、さらに好ま
しくは0.5 〜40体積%である。本発明のフィラメントに
おいて、無機微粒子の含有量が上記の範囲を超えると、
紡糸する際に糸切れの原因となり、繊維の強度が低いも
のとなる。さらに、延伸した際にボイドができやすくな
り、比重が高くならない。また、無機微粒子の含有量が
0.5 体積%未満であると、比重が1.46以上の繊維となら
ない。
【0010】そして、本発明のフィラメント(芯鞘複合
繊維ともに)は、比重が1.46以上、強度が4.0g/d以上で
ある。比重が1.46未満であったり、強度が4.0g/d未満で
あると、水産資材用、特に漁網に用いた際に保形性や水
中への沈みが悪くなり、効率よく作業を行うことができ
ない。
繊維ともに)は、比重が1.46以上、強度が4.0g/d以上で
ある。比重が1.46未満であったり、強度が4.0g/d未満で
あると、水産資材用、特に漁網に用いた際に保形性や水
中への沈みが悪くなり、効率よく作業を行うことができ
ない。
【0011】無機微粒子としては、微粒子間で二次凝集
が少なく、ポリオキシメチレン樹脂中での分散性に優
れ、安全性の高いものが用いられ、具体的にはチタン、
ジルコニウム、バリウム、タングステン等の各種金属及
びこれらの金属の化合物からなるものが好ましい。
が少なく、ポリオキシメチレン樹脂中での分散性に優
れ、安全性の高いものが用いられ、具体的にはチタン、
ジルコニウム、バリウム、タングステン等の各種金属及
びこれらの金属の化合物からなるものが好ましい。
【0012】また、ポリオキシメチレン樹脂中での分散
性や製糸性を良好とするために、無機微粒子は、平均粒
径が1.0 μm以下のものが好ましい。あまり平均粒径の
大きいものを用いると、樹脂中で均一に分散させること
が困難となり、製糸性が悪化し、高強度のフィラメント
を得ることが困難となりやすい。さらに、無機微粒子の
形状は球形に近いものが好ましい。
性や製糸性を良好とするために、無機微粒子は、平均粒
径が1.0 μm以下のものが好ましい。あまり平均粒径の
大きいものを用いると、樹脂中で均一に分散させること
が困難となり、製糸性が悪化し、高強度のフィラメント
を得ることが困難となりやすい。さらに、無機微粒子の
形状は球形に近いものが好ましい。
【0013】無機微粒子をポリオキシメチレンに含有さ
せる際には、予め無機微粒子をポリオキシメチレン樹脂
に混合して溶融混練し、チップ化しておくと、作業性が
よいと共に均一に分散させることができ、好ましい。ま
た、本発明のポリオキシメチレンフィラメントには、無
機微粒子の他に、前記したように必要に応じて、無機微
粒子の分散性を向上させるための溶融粘度低下剤や各種
の添加剤が添加されていてもよいが、このような添加剤
を添加するときは、無機微粒子をポリオキシメチレンに
溶融混練する際に同時に溶融混練すると、ポリオキシメ
チレン中に均一に分散させることができ、好ましい。
せる際には、予め無機微粒子をポリオキシメチレン樹脂
に混合して溶融混練し、チップ化しておくと、作業性が
よいと共に均一に分散させることができ、好ましい。ま
た、本発明のポリオキシメチレンフィラメントには、無
機微粒子の他に、前記したように必要に応じて、無機微
粒子の分散性を向上させるための溶融粘度低下剤や各種
の添加剤が添加されていてもよいが、このような添加剤
を添加するときは、無機微粒子をポリオキシメチレンに
溶融混練する際に同時に溶融混練すると、ポリオキシメ
チレン中に均一に分散させることができ、好ましい。
【0014】本発明のフィラメントの断面形状は、円形
や扁平、六葉、三角断面等の異形などいずれの形状であ
ってもよい。また、芯鞘型の複合繊維の場合、芯部と鞘
部の割合は特に限定するものではなく、体積比で芯部/
鞘部が2/8〜8/2程度とすることが好ましい。
や扁平、六葉、三角断面等の異形などいずれの形状であ
ってもよい。また、芯鞘型の複合繊維の場合、芯部と鞘
部の割合は特に限定するものではなく、体積比で芯部/
鞘部が2/8〜8/2程度とすることが好ましい。
【0015】次に、本発明のポリオキシメチレンフィラ
メントの製造方法を説明する。公知の溶融紡糸装置によ
り製造することができ、芯鞘型複合繊維の場合は、複合
紡糸装置を用いて溶融紡糸する。まず、溶融紡糸装置よ
り紡糸温度180 〜220℃で溶融紡糸を行い、紡糸された
糸条をガラス転移以下に冷却し、100 〜2000m/分の速
度で引き取り、未延伸糸を得る。次に、未延伸糸の延伸
は、紡糸に連続して延伸するスピンドロー法又は二工程
法のどちらを採用してもよく、ローラ間で1段又は2段
以上の多段延伸法で熱延伸する。加熱装置として熱ロー
ル、ヒートプレート等を用いて100 〜200 ℃に加熱し、
延伸倍率7倍以下で延伸を行い、巻き取る。
メントの製造方法を説明する。公知の溶融紡糸装置によ
り製造することができ、芯鞘型複合繊維の場合は、複合
紡糸装置を用いて溶融紡糸する。まず、溶融紡糸装置よ
り紡糸温度180 〜220℃で溶融紡糸を行い、紡糸された
糸条をガラス転移以下に冷却し、100 〜2000m/分の速
度で引き取り、未延伸糸を得る。次に、未延伸糸の延伸
は、紡糸に連続して延伸するスピンドロー法又は二工程
法のどちらを採用してもよく、ローラ間で1段又は2段
以上の多段延伸法で熱延伸する。加熱装置として熱ロー
ル、ヒートプレート等を用いて100 〜200 ℃に加熱し、
延伸倍率7倍以下で延伸を行い、巻き取る。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、特性値の測定は次のとおりに行った。 (a) 比重 四塩化炭素とノルマルヘキサンを用いて、密度勾配法に
より20℃で測定した。(b) 強度、伸度 JIS L-1017 7.5 に記載された方法に従って測定した。 (c) 溶融粘度 島津フローテスターCFT-500DとL=10mm、D=1mmのダ
イを用いて、予熱時間を300 秒にして測定を行った時の
剪断速度が100S-1の時の溶融粘度とした。
する。なお、特性値の測定は次のとおりに行った。 (a) 比重 四塩化炭素とノルマルヘキサンを用いて、密度勾配法に
より20℃で測定した。(b) 強度、伸度 JIS L-1017 7.5 に記載された方法に従って測定した。 (c) 溶融粘度 島津フローテスターCFT-500DとL=10mm、D=1mmのダ
イを用いて、予熱時間を300 秒にして測定を行った時の
剪断速度が100S-1の時の溶融粘度とした。
【0017】実施例1 溶融粘度が7000poise のポリオキシメチレン樹脂を90体
積%、平均粒径0.5 μm、最大粒径2.0 μm、比重4.3
の沈降性硫酸バリウム微粒子10体積%を溶融混練し、チ
ップ化した後、エクストルーダー型溶融紡糸装置に供給
した。紡糸口金は、直径0.3mm の紡糸孔を24個有し、断
面が円形の単一相型を用い、紡糸温度210 ℃で紡出し
た。得られた糸条を0.8m/秒のモノマー吸引をし、長さ
90cmの横型冷却装置より、0.5m/秒、温度15℃の冷却風
を糸条に吹き付けて冷却した。さらに、オイリングロー
ルで油剤を付与した後、500m/分の引き取りローラ(室
温)で引き取り、1.01倍に延伸した。続いて、引き取り
ローラと第1延伸ローラ(100 ℃)との間で延伸倍率が
5.0 倍となるように延伸し、続いて、第2延伸ローラ
(130 ℃)との間で全延伸倍率が6.5 倍となるように延
伸した。次いで、第2延伸ローラと熱処理ローラ(100
℃)との間で0.98倍の弛緩処理を行った後、捲き取り、
150d/24fのポリオキシメチレンフィラメントを得た。得
られたフィラメントの強度、比重を表1に示す。
積%、平均粒径0.5 μm、最大粒径2.0 μm、比重4.3
の沈降性硫酸バリウム微粒子10体積%を溶融混練し、チ
ップ化した後、エクストルーダー型溶融紡糸装置に供給
した。紡糸口金は、直径0.3mm の紡糸孔を24個有し、断
面が円形の単一相型を用い、紡糸温度210 ℃で紡出し
た。得られた糸条を0.8m/秒のモノマー吸引をし、長さ
90cmの横型冷却装置より、0.5m/秒、温度15℃の冷却風
を糸条に吹き付けて冷却した。さらに、オイリングロー
ルで油剤を付与した後、500m/分の引き取りローラ(室
温)で引き取り、1.01倍に延伸した。続いて、引き取り
ローラと第1延伸ローラ(100 ℃)との間で延伸倍率が
5.0 倍となるように延伸し、続いて、第2延伸ローラ
(130 ℃)との間で全延伸倍率が6.5 倍となるように延
伸した。次いで、第2延伸ローラと熱処理ローラ(100
℃)との間で0.98倍の弛緩処理を行った後、捲き取り、
150d/24fのポリオキシメチレンフィラメントを得た。得
られたフィラメントの強度、比重を表1に示す。
【0018】実施例2〜3、比較例1〜2 ポリオキシメチレン樹脂と沈降性硫酸バリウム微粒子の
体積割合を表1に示すように変更した以外は実施例1と
同様に行い、ポリオキシメチレンフィラメントを得た。
得られたフィラメントの強度、比重を表1に示す。
体積割合を表1に示すように変更した以外は実施例1と
同様に行い、ポリオキシメチレンフィラメントを得た。
得られたフィラメントの強度、比重を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例4 溶融粘度が7000poise のポリオキシメチレン樹脂を85体
積%、平均粒径0.5 μm、最大粒径2.0 μm、比重4.3
の沈降性硫酸バリウム微粒子15体積%を溶融混練し、チ
ップ化した後、これを芯部を構成するポリマーとし、溶
融粘度が7000poise のポリオキシメチレン樹脂を鞘部を
構成するポリマーとして、芯鞘型複合紡糸装置に供給
し、芯部と鞘部の体積比が3/7となるようにして溶融
紡糸を行った。以降の工程は実施例1と同様にして行
い、150d/24fのポリオキシメチレンフィラメントを得
た。得られたフィラメントの強度、比重を表2に示す。
積%、平均粒径0.5 μm、最大粒径2.0 μm、比重4.3
の沈降性硫酸バリウム微粒子15体積%を溶融混練し、チ
ップ化した後、これを芯部を構成するポリマーとし、溶
融粘度が7000poise のポリオキシメチレン樹脂を鞘部を
構成するポリマーとして、芯鞘型複合紡糸装置に供給
し、芯部と鞘部の体積比が3/7となるようにして溶融
紡糸を行った。以降の工程は実施例1と同様にして行
い、150d/24fのポリオキシメチレンフィラメントを得
た。得られたフィラメントの強度、比重を表2に示す。
【0021】実施例5、比較例3 芯部のポリマー中の沈降性硫酸バリウム微粒子の割合、
芯部と鞘部の体積比を表1に示すように変更した以外
は、実施例4と同様にして行った。得られたフィラメン
トの強度、比重を表2に示す。
芯部と鞘部の体積比を表1に示すように変更した以外
は、実施例4と同様にして行った。得られたフィラメン
トの強度、比重を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表1、2から明らかなように、実施例1〜
5では、強度が4.0 g/d以上で、比重が1.46以上の水
産資材用に適する高比重ポリオキシメチレンフィラメン
トを得ることができた。一方、比較例1、3は、沈降性
硫酸バリウムの割合が多すぎたため製糸性が悪化し、フ
ィラメントを得ることができなかった。比較例2では、
沈降性硫酸バリウムを含有していなかったため、比重が
低いフィラメントとなった。
5では、強度が4.0 g/d以上で、比重が1.46以上の水
産資材用に適する高比重ポリオキシメチレンフィラメン
トを得ることができた。一方、比較例1、3は、沈降性
硫酸バリウムの割合が多すぎたため製糸性が悪化し、フ
ィラメントを得ることができなかった。比較例2では、
沈降性硫酸バリウムを含有していなかったため、比重が
低いフィラメントとなった。
【0024】
【発明の効果】本発明のポリオキシメチレンフィラメン
トは、高比重でしかも4.0g/d以上の強度があり、水産資
材用、特に漁網用に用いると保形性に優れた漁網を得る
ことが可能となる。
トは、高比重でしかも4.0g/d以上の強度があり、水産資
材用、特に漁網用に用いると保形性に優れた漁網を得る
ことが可能となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 0.5 〜40体積%の無機微粒子を含有した
ポリオキシメチレンからなり、比重が1.46以上、強度が
4.0g/d以上であることを特徴とする高比重ポリオキシメ
チレンフィラメント。 - 【請求項2】 ポリオキシメチレンからなる芯鞘型複合
繊維であって、芯部が0.5 〜50体積%の無機微粒子を含
有したポリオキシメチレンからなり、比重が1.46以上、
強度が4.0g/d以上であることを特徴とする高比重ポリオ
キシメチレンフィラメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10104331A JPH11293523A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 高比重ポリオキシメチレンフィラメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10104331A JPH11293523A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 高比重ポリオキシメチレンフィラメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11293523A true JPH11293523A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14377964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10104331A Pending JPH11293523A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 高比重ポリオキシメチレンフィラメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11293523A (ja) |
Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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JP2006009205A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Polyplastics Co | ポリオキシメチレン樹脂製複合繊維 |
WO2008001924A1 (fr) * | 2006-06-29 | 2008-01-03 | Polyplastics Co., Ltd. | Procédé de production de fibres de résine de polyoxyméthylène |
JPWO2014050448A1 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-08-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリアセタール延伸繊維 |
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JPH0959822A (ja) * | 1995-08-18 | 1997-03-04 | Toray Ind Inc | 定置網用高比重複合繊維 |
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-
1998
- 1998-04-15 JP JP10104331A patent/JPH11293523A/ja active Pending
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