JP2000226284A - ク溶性カリ肥料の製造方法 - Google Patents

ク溶性カリ肥料の製造方法

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JP2000226284A
JP2000226284A JP11028209A JP2820999A JP2000226284A JP 2000226284 A JP2000226284 A JP 2000226284A JP 11028209 A JP11028209 A JP 11028209A JP 2820999 A JP2820999 A JP 2820999A JP 2000226284 A JP2000226284 A JP 2000226284A
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hot metal
potassium
concentration
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Takeshi Kawashima
健 川島
Keiji Watanabe
圭児 渡辺
Norio Isoo
典男 磯尾
Tatsuto Takahashi
達人 高橋
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05DINORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
    • C05D1/00Fertilisers containing potassium

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶銑上の脱珪スラグを用いてク溶性カリ肥料
を製造する際に、同時に溶銑の脱硫処理を施す。 【解決手段】 脱珪処理された溶銑1と、この溶銑の脱
珪処理の際に生成した脱珪スラグ2とを収納した溶銑保
持容器7内にカリ原料3を添加する工程と、溶銑中に攪
拌用ガスを吹き込んで攪拌し、脱珪スラグとカリ原料と
を融合させる工程と、融合して生成したスラグを冷却し
て固化させる工程とからなるク溶性カリ肥料の製造方法
であって、脱珪スラグとカリ原料とが融合して生成する
スラグ中のCaO濃度とSiO2 濃度との比を0.4〜
1.4の範囲に制御すると共に、このスラグ中のK2
濃度を15〜30wt%の範囲に制御して、溶銑の脱硫
処理を同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水には溶解しない
が、クエン酸には溶解するカリ分(以下、このカリ分を
「ク溶性カリ」と記す)を含み、緩効性を示すク溶性カ
リ肥料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ク溶性のカリ化合物としては、〔K2
・Al2 3 ・2SiO2 〕、〔K2O・MgO・Si
2 〕等の組成を有するものが知られており、これらの
カリ化合物を生成させてク溶性カリ肥料を製造する方法
が、多数提案されている。
【0003】例えば、特開昭55−51785号公報に
は、石炭火力発電所の集塵装置で捕集されるフライアッ
シュに、炭酸カリ、苛性カリ等のカリ原料を加えた後、
微粉炭を加えて造粒し、添加した微粉炭を燃料として造
粒物を焼成して、ク溶性カリ肥料を製造する方法が開示
されている。しかし、同号公報に開示された技術では、
調合した原料を反応させる際に、加熱源を用いた溶融工
程又は焼成工程が必要であり、そのため、極めて多量の
熱量を必要とするという問題がある。
【0004】この問題を解決するために、特開平9−2
78568号公報が本発明者等により提案されている。
同号公報では、原料溶融物にカリ原料を添加して原料溶
融物とカリ原料とを融合させ、次いで、融合処理された
溶融物を冷却、固化してク溶性カリ肥料を製造するの
で、原料の加熱に要する熱量が大幅に節約できると共に
極めて簡素な工程で製造でき、製造コストの低減化が達
成される。その際、原料溶融物としては、SiO2 を主
成分としているので、溶銑の脱珪処理で発生する脱珪ス
ラグが好ましいとしている。
【0005】ところで、近年、要求される鋼製品の品質
水準の上昇に伴い、鋼の低硫化が求められ、そのため、
硫黄の除去効率の良い溶銑の段階で、CaOを主体とす
る脱硫剤を添加して、脱硫処理が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−27856
8号公報に開示されたク溶性カリ肥料の製造方法では、
溶銑上の脱珪スラグにカリ原料を添加して行うので、脱
珪スラグとカリ原料とが融合して生成する溶融物中のC
aO濃度は低く、溶銑の脱硫反応は起こりにくい。その
ため、ク溶性カリ肥料の製造に先立ち又はク溶性カリ肥
料の製造後に、溶銑の脱硫処理を行う必要がある。
【0007】又、溶銑段階では、要求される鋼製品の品
質水準の上昇に伴って脱燐処理も行う必要があり、その
結果、溶銑段階において、脱珪処理、脱硫処理、脱燐処
理、及びク溶性カリ肥料の4工程の処理を行うため、溶
銑温度の低下、作業能率の低下、及び溶銑保持容器の耐
火物消耗量の増加等の弊害が発生する。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、溶銑上の脱珪スラグを用いて
ク溶性カリ肥料を製造する際に、同時に溶銑の脱硫処理
を施すことのできるク溶性カリ肥料の製造方法を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるク溶性
カリ肥料の製造方法は、脱珪処理された溶銑と、この溶
銑の脱珪処理の際に生成した脱珪スラグとを収納した溶
銑保持容器内にカリ原料を添加する工程と、溶銑中に攪
拌用ガスを吹き込んで攪拌し、脱珪スラグとカリ原料と
を融合させる工程と、融合して生成したスラグを冷却し
て固化させる工程とからなるク溶性カリ肥料の製造方法
であって、脱珪スラグとカリ原料とが融合して生成する
スラグ中のCaO濃度とSiO2 濃度との重量濃度比
(以下、CaO濃度とSiO2 濃度との比は重量濃度比
を示す)を0.4〜1.4の範囲に制御すると共に、こ
のスラグ中のK2 O濃度を15〜30wt%の範囲に制
御して、溶銑の脱硫処理を同時に行うことを特徴とする
ものである。
【0010】第2の発明によるク溶性カリ肥料の製造方
法は、脱珪処理された溶銑と、この溶銑の脱珪処理の際
に生成した脱珪スラグとを収納した溶銑保持容器内にカ
リ原料と成分調整剤とを添加する工程と、溶銑中に攪拌
用ガスを吹き込んで攪拌し、脱珪スラグとカリ原料と成
分調整剤とを融合させる工程と、融合して生成したスラ
グを冷却して固化させる工程とからなるク溶性カリ肥料
の製造方法であって、脱珪スラグとカリ原料と成分調整
剤とが融合して生成するスラグ中のCaO濃度とSiO
2 濃度との比を0.4〜1.4の範囲に制御すると共
に、このスラグ中のK2 O濃度を15〜30wt%の範
囲に制御して、溶銑の脱硫処理を同時に行うことを特徴
とするものである。
【0011】第3の発明によるク溶性カリ肥料の製造方
法は、溶銑保持容器内での攪拌用ガスを用いた溶銑の脱
珪処理中に、カリ原料を添加し、脱珪処理により生成す
る脱珪スラグとカリ原料とを、前記攪拌用ガスにて攪拌
して融合させる工程と、融合して生成したスラグを冷却
して固化させる工程とからなるク溶性カリ肥料の製造方
法であって、脱珪スラグとカリ原料とが融合して生成す
るスラグ中のCaO濃度とSiO2 濃度との比を0.4
〜1.4の範囲に制御すると共に、このスラグ中のK2
O濃度を15〜30wt%の範囲に制御して、溶銑の脱
硫処理を同時に行うことを特徴とするものである。
【0012】第4の発明によるク溶性カリ肥料の製造方
法は、溶銑保持容器内での攪拌用ガスを用いた溶銑の脱
珪処理中に、カリ原料と成分調整剤とを添加し、脱珪処
理により生成する脱珪スラグとカリ原料と成分調整剤と
を、前記攪拌用ガスにて攪拌して融合させる工程と、融
合して生成したスラグを冷却して固化させる工程とから
なるク溶性カリ肥料の製造方法であって、脱珪スラグと
カリ原料と成分調整剤とが融合して生成するスラグ中の
CaO濃度とSiO2 濃度との比を0.4〜1.4の範
囲に制御すると共に、このスラグ中のK2 O濃度を15
〜30wt%の範囲に制御して、溶銑の脱硫処理を同時
に行うことを特徴とするものである。
【0013】第5の発明によるク溶性カリ肥料の製造方
法は、高炉から出銑された後の高炉鋳床溶銑樋内又は傾
注樋内の溶銑に脱珪剤とカリ原料とを添加する工程と、
脱珪剤の添加による脱珪処理により生成する脱珪スラグ
とカリ原料とを溶銑と共に溶銑保持容器内に注入して融
合させる工程と、融合して生成したスラグを冷却して固
化させる工程とからなるク溶性カリ肥料の製造方法であ
って、脱珪スラグとカリ原料とが融合して生成するスラ
グ中のCaO濃度とSiO2 濃度との比を0.4〜1.
4の範囲に制御すると共に、このスラグ中のK2 O濃度
を15〜30wt%の範囲に制御して、溶銑の脱硫処理
を同時に行うことを特徴とするものである。
【0014】第6の発明によるク溶性カリ肥料の製造方
法は、高炉から出銑された後の高炉鋳床溶銑樋内又は傾
注樋内の溶銑に脱珪剤とカリ原料と成分調整剤とを添加
する工程と、脱珪剤の添加による脱珪処理により生成す
る脱珪スラグとカリ原料と成分調整剤とを溶銑と共に溶
銑保持容器内に注入して融合させる工程と、融合して生
成したスラグを冷却して固化させる工程とからなるク溶
性カリ肥料の製造方法であって、脱珪スラグとカリ原料
と成分調整剤とが融合して生成するスラグ中のCaO濃
度とSiO2 濃度との比を0.4〜1.4の範囲に制御
すると共に、このスラグ中のK2 O濃度を15〜30w
t%の範囲に制御して、溶銑の脱硫処理を同時に行うこ
とを特徴とするものである。
【0015】高炉、転炉による銑鋼一貫製鉄法において
は、高炉から出銑された溶銑は転炉で脱炭されて溶鋼に
なるが、近年、要求される製品の品質水準の上昇に伴
い、鋼の低硫化、低燐化が求められ、そのため、硫黄及
び燐の除去効率の良い溶銑の段階で、溶銑保持容器内に
て脱硫処理及び脱燐処理が行われている。しかし、高炉
から出銑された溶銑には珪素が含まれ、この珪素が脱燐
反応を妨げるため、高炉鋳床の溶銑樋内や傾注樋内、又
は溶銑保持容器内、若しくは両者で、酸素ガスや固体酸
素源等の脱珪剤を添加して脱珪処理が施されている。
【0016】この脱珪処理によりSiO2 が生成する。
又、高炉から出銑の際に、高炉から溶銑と同時に排出さ
れる高炉スラグは、高炉鋳床に設けられたスキンマによ
り溶銑と分離されるが、一部の高炉スラグは溶銑に混入
して、溶銑と共に溶銑保持容器に注入される。高炉スラ
グはCaO−SiO2 −Al2 3 −MgO系であり、
そのため、脱珪処理により生成するSiO2 と高炉スラ
グとが融合し、脱珪処理により生成されるスラグ(以
下、「脱珪スラグ」と記す)は、SiO2 を主成分とし
て、CaO、Al2 3 、MgO等を含む化合物組成に
なる。
【0017】ク溶性カリ肥料は、K2 O及びSiO2
他に、Al2 3 、Fe2 3 、MgO、CaOの1種
以上の成分を含有するク溶性カリ化合物で構成されてい
る。従って、脱珪スラグとカリ原料とを、溶銑中に吹き
込む攪拌用ガスにより、強制的に攪拌して混合すれば、
カリ原料は加熱されて溶融・分解して脱珪スラグと融合
し、ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグが製造される。
即ち、脱珪処理後又は脱珪処理中に、カリ原料を添加し
て攪拌すれば、ク溶性カリ肥料が製造される。
【0018】同様に、溶銑樋内又は傾注樋内の溶銑に、
脱珪剤を添加した後又は脱珪剤と同時に、カリ原料を添
加し、脱珪処理により生成する脱珪スラグとカリ原料と
を、溶銑保持容器内に溶銑と共に落下させて注入すれ
ば、重力エネルギーにより溶銑と脱珪スラグとカリ原料
とが混合し、カリ原料は、加熱されて溶融・分解して脱
珪スラグと融合し、ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグ
が製造される。その際、カリ原料の顕熱、潜熱、分解
熱、及び脱珪スラグとの溶解熱は、大量に共存する溶銑
が保有する熱量で補われるので、特に加熱する必要はな
い。添加するカリ原料としては、炭酸カリ、重炭酸カ
リ、硫酸カリ等のカリ塩、及び、カリ長石等のカリ含有
鉱物を使用する。
【0019】このように本発明では、ク溶性カリ肥料の
主原料として溶銑の脱珪処理により生成する高温の脱珪
スラグを使用するので、脱珪スラグを加熱するための熱
量が不要であり、且つ、カリ原料の溶融、分解、融合に
要する熱量を溶銑が供給するので、極めて熱経済性が高
い。又、脱珪スラグの加熱時間が不要のため、短時間で
製造され、そして、利材化が困難であった脱珪スラグを
有効に活用することができると共に、新たに製造設備を
設けることなく既存の製鉄設備で製造できる。
【0020】脱珪スラグの組成は、高炉スラグの混入量
に影響して変化する。そのため、例えば、高炉スラグの
混入量が多くてSiO2 分が不足する場合には珪砂等の
SiO2 含有物質を、又、高炉スラグの混入量が少なく
てAl2 3 、Fe2 3 、MgO、CaO等が不足す
る場合には、それぞれボーキサイト、鉄鉱石、マグネシ
アクリンカー、生石灰等の所望する成分を含有する物質
を、ク溶性カリ肥料の成分調整剤として添加して、所定
のク溶性カリ化合物とすることができる。このように、
成分調整剤は、SiO2 、Al2 3 、Fe2 3 、M
gO、及びCaOの一種以上を主成分とする物質であれ
ば何でも良く、成分調整剤が、付着水を含有する場合に
は乾燥してから用いる方が良い。
【0021】更に本発明では、脱珪スラグとカリ原料、
又は、脱珪スラグとカリ原料と成分調整剤とが融合して
生成するスラグ中のCaO濃度とSiO2 濃度との比
(以下、「C/S」と記す)を0.4〜1.4の範囲に
制御すると共に、このスラグ中のK2 O濃度を15〜3
0wt%の範囲に制御して、生成するスラグに溶銑の脱
硫機能を持たせる。溶銑と生成するスラグとは、前述し
たように、攪拌・混合されるので、ク溶性カリ肥料の製
造と同時に、溶銑の脱硫反応が進行して脱硫処理が施さ
れる。尚、カリ肥料の緩効性をより強く発揮させるに
は、C/Sを0.4〜1.0の範囲に制御することが好
ましい。
【0022】図1は、生成するスラグ中のK2 O濃度を
22wt%一定として、生成するスラグのC/Sを0.
3〜1.5の範囲に変化させ、溶銑の脱硫効率に及ぼす
スラグのC/Sの影響を調査した結果を示す図である。
図1に示すように、スラグのC/Sが0.4未満になる
と脱硫効率が急激に低下して、0.5以上の脱硫効率を
維持することができない。即ち、0.5以上の脱硫効率
を確保するには、スラグのC/Sを0.4以上とする必
要があり、従って、本発明ではスラグのC/Sの下限値
を0.4と定めた。尚、安定して高脱硫効率を確保する
にはスラグのC/Sを0.5以上とすることが好まし
い。又、本発明の脱硫効率とは、処理前の溶銑中硫黄濃
度(wt%)と処理後の溶銑中硫黄濃度(wt%)との
差を処理前の溶銑中硫黄濃度(wt%)で除算したもの
である。
【0023】一方、スラグのC/Sが上昇すると、この
スラグから製造されるカリ肥料中の水溶性カリ(水溶性
カリとは、水に溶解するカリ分である)が上昇して、ク
溶性カリ肥料の特徴が失われる。そこで、図1のデータ
を得たスラグを用いてカリ肥料を製造し、このカリ肥料
中の水溶性カリ濃度に及ぼすスラグのC/Sの影響につ
いて調査した。図2は、その調査結果を示す図であり、
図2に示すように、スラグのC/Sが高くなると共に水
溶性カリ濃度が上昇し、C/Sが1.4を越えると急激
に上昇することが分かる。従って、本発明ではスラグの
C/Sの上限を1.4と定めた。スラグのC/Sが1.
4以下であれば、水溶性カリ濃度は5wt%以下と低
く、ク溶性カリ肥料の特徴を損なうことがない。
【0024】図3は、生成するスラグ中のC/Sを0.
6の一定値とし、スラグ中のK2 O濃度を10〜35w
t%に変更して、溶銑の脱硫効率に及ぼすスラグ中のK
2 O濃度の影響を調査した結果を示す図である。図3に
示すように、スラグ中のK2O濃度が10wt%を越え
ると脱硫効率が急上昇し、K2 O濃度が15wt%以上
になると脱硫率は0.5以上の高効率を確保することが
できる。一方、K2 O濃度が30wt%を越えると脱硫
は飽和することが分かる。従って、本発明では脱硫効率
を確保するために、スラグ中のK2 O濃度の下限値を1
5wt%と設定した。又、K2 O濃度の上限は、生成す
るスラグがク溶性カリ化合物としてのSiO2 の濃度を
確保しなければならないことや、スラグのC/Sを確保
しなければならないため、30wt%と設定した。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図4は、本発明の実施の形態の1例を示す図であって、
本発明を実施した溶銑の脱珪処理設備の概略図である。
【0026】図4において、高炉(図示せず)から出銑
された溶銑1を収納した取鍋型の溶銑保持容器7は、台
車8に搭載されて脱珪処理設備に搬入されている。尚、
溶銑保持容器7は台車8にて、高炉から溶銑処理設備お
よび転炉(図示せず)へと搬送される。脱珪処理設備に
は、上吹き酸素ランス18とインジェクションランス1
9とが設置されており、上吹き酸素ランス18及びイン
ジェクションランス19は、溶銑保持容器7内を上下移
動可能となっている。
【0027】インジェクションランス19は、貯蔵タン
ク20とリフトタンク23とディスペンサー26、貯蔵
タンク21とリフトタンク24とディスペンサー26、
及び、貯蔵タンク22とリフトタンク25とディスペン
サー26とから構成される3系統の原料供給設備と接続
され、貯蔵タンク20に収納されたカリ原料3と、貯蔵
タンク21に収納された成分調整剤4と、貯蔵タンク2
2に収納された造滓剤5とを、インジェクションランス
19の先端位置を調整することで、インジェクションラ
ンス19から、窒素ガスを搬送ガスとして、溶銑1中又
は脱珪スラグ2中に吹き込み添加することができる。
又、インジェクションランス19の先端を脱珪スラグ2
の直上に配置することで、カリ原料3、成分調整剤4、
及び造滓剤5を窒素ガスと共に脱珪スラグ2に投射して
添加することもできる。尚、貯蔵タンク20内のカリ原
料3、貯蔵タンク21内の成分調整剤4、及び貯蔵タン
ク22内の造滓剤5は、リフトタンク23、24、25
にて、それぞれ独立に添加量及び添加時間を制御して吹
き込むことができ、又、インジェクションランス19か
ら窒素ガスのみ吹き込み、溶銑1を攪拌することもでき
る。造滓剤5は脱珪処理時の脱珪スラグ2のC/Sの調
整のために使用するもので、一般に生石灰が用いられ
る。
【0028】更に、脱珪処理設備には、ホッパー27、
28、29と、切り出し装置30、31、32と、原料
搬送装置33と、シュート34とからなる原料供給設備
が設置されており、この原料供給設備を用いて、ホッパ
ー27内のカリ原料3、ホッパー28内の成分調整剤
4、及びホッパー29内の鉄鉱石焼結粉やミルスケール
等の固体酸素源6を、溶銑保持容器7内に上置き添加す
ることができる。
【0029】このような構成の脱珪処理設備を用いて、
ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグを製造する方法を以
下に説明する。先ず最初に、カリ原料3及び成分調整剤
4を脱珪処理後に添加して、ク溶性カリ化合物組成の溶
融スラグを製造する方法を以下に説明する。
【0030】溶銑保持容器7内で溶銑1の脱珪処理を行
なうが、脱珪処理の前に、溶銑保持容器7内に残留する
高炉スラグの量及び組成を把握する。この残留スラグ量
は、スラグ厚さの測定又は溶銑1の湯面を覆う残留スラ
グの面積率の目視観察により把握することができる。ス
ラグ組成は分析して把握する。
【0031】そして、脱珪処理を行なう。脱珪処理は、
例えば、固体酸素源6をシュート34より溶銑保持容器
7内に上置き添加すると共に、上吹き酸素ランス18か
ら酸素ガスを溶銑1の湯面に吹き付け、更に、インジェ
クションランス19から窒素ガスを吹き込んで溶銑1と
固体酸素源6とを攪拌・混合させて行なう。すると、酸
素ガス及び固体酸素源6中の酸素は、溶銑1中の珪素と
反応してSiO2 を生成する。生成したSiO2 は残留
スラグと混合・融合し、こうして、溶銑1上にSiO2
を主成分とする脱珪スラグ2が生成される。尚、脱珪処
理は、上記の方法に限るものではなく、生石灰等を造滓
剤5としてインジェクションランス19にて吹き込んで
行なっても良い。
【0032】脱珪処理後、脱珪処理により生成したSi
2 量を把握する。生成したSiO 2 量は、脱珪処理前
後の溶銑1の珪素濃度から把握することができる。又、
酸素ガスと固体酸素源6の酸素との総酸素添加量から把
握することもできる。そして、SiO2 の生成量と、脱
珪処理前に把握した残留スラグの量と組成とで、脱珪ス
ラグ2の概略組成及び概略重量を把握する。このように
して把握した脱珪スラグ2の概略組成から、生成される
ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグのC/Sを推定し、
C/Sが0.4〜1.4の範囲となるように、必要なら
ばSiO2 又はCaOを主体とする成分調整剤4の添加
量を決定する。同時に、その他の成分を主体とする成分
調整剤4の添加量を必要に応じて決定する。次いで、把
握した脱珪スラグ2の概略重量と成分調整剤4の添加量
とに基づいて、生成されるク溶性カリ化合物組成の溶融
スラグのK2 O濃度が15〜30wt%の範囲になるよ
うにカリ原料3の添加量を決定する。カリ原料3の歩留
りは予め試験を行い把握しておく。尚、脱珪スラグ2の
重量をスラグ厚さの測定等から把握すると共に、脱珪ス
ラグ2から分析試料を採取して成分分析すれば、脱珪ス
ラグ2の正確な重量及び組成を把握することができる。
【0033】所定量のカリ原料3、及び必要に応じて所
定量の成分調整剤4を溶銑保持容器7内に添加し、ク溶
性カリ肥料の製造を開始する。尚、カリ原料3の添加前
に、インジェクションランス19から窒素ガスを溶銑1
中に吹き込むことが好ましい。窒素ガスを吹き込むこと
で、溶銑1と脱珪スラグ2とが攪拌され、脱珪スラグ2
が溶融されると共に、脱珪スラグ2の組成が均一化さ
れ、その後のク溶性カリ肥料の製造が容易となるからで
ある。
【0034】カリ原料3は、カリ原料3の歩留り向上の
ために、シュート34から溶銑保持容器7内の脱珪スラ
グ2に上置き添加することが好ましい。一般にカリ原料
3は、融点が低く蒸気圧が高いため、溶銑1に触れると
脱珪スラグ2と融合する前に蒸発して歩留りの低下を来
す。そのため、カリ原料3を脱珪スラグ2上に上置き添
加すれば、カリ原料3が直ちに脱珪スラグ2と融合して
スラグ中でK2 Oとして安定化するため、蒸発量が少な
くなり歩留りが向上する。但し、粉体状のカリ原料3を
上置きすると粉塵が発生するので、上置きする際には、
カリ原料3を予めブリケットとして添加することが好ま
しい。図4はカリ原料3を上置き添加した状態を示して
いる。
【0035】尚、カリ原料3をブリケットにすれば、そ
の分、製造工程が煩雑になり、製造コストも上昇する。
そのため、粉体状のカリ原料3を添加する場合、発生す
る粉塵を防止するために、カリ原料3を搬送ガスを介し
てインジェクションランス19により、脱珪スラグ2中
に吹き込むか、又は脱珪スラグ2に投射して添加するこ
とが好ましい。粉体状のカリ原料3を脱珪スラグ2に直
接添加することで、カリ原料3が直ちに脱珪スラグ2と
融合してスラグ中でK2 Oとして安定化するため、カリ
原料3の歩留りが向上する。但し、脱珪スラグ2中又は
脱珪スラグ2に投射して添加する場合には、所定量のカ
リ原料3の添加完了後、インジェクションランス19を
溶銑1中に下降して、溶銑1の攪拌を図ることとする。
【0036】成分調整剤4は、成分調整剤4の溶融が促
進され、迅速に所望するスラグ組成とするために、イン
ジェクションランス19から溶銑1中に吹き込み添加す
ることが好ましい。カリ原料3と成分調整剤4の添加順
序は任意であるが、カリ原料3の添加前に所定量の成分
調整剤4を添加し、その後、カリ原料3の添加を開始す
ることが好ましい。脱珪スラグ2が所定の成分に調整さ
れているために、カリ原料3と脱珪スラグ2との融合が
促進され、カリ原料3が高温の状態で保持される期間が
減少してカリ原料3中のKの蒸発量が少なくなり、カリ
原料3の歩留りが向上するためである。
【0037】カリ原料3及び成分調整剤4の添加完了
後、更にインジェクションランス19から窒素ガスを溶
銑1中に吹き込むことが好ましい。脱珪スラグ2、カリ
原料3、成分調整剤4、及び溶銑1が攪拌・混合され、
脱珪スラグ2とカリ原料3及び成分調整剤4との融合が
促進されて、生成する溶融スラグの組成が均一化すると
共に、生成する溶融スラグと溶銑1とが攪拌されて溶銑
1の脱硫反応が促進されるからである。
【0038】このようにして、脱珪処理後に添加された
カリ原料3及び成分調整剤4は、脱珪スラグ2と融合
し、所望とするク溶性カリ化合物組成の溶融スラグが溶
銑1上に製造されると同時に、ク溶性カリ化合物組成の
溶融スラグと溶銑1が攪拌されるので、溶銑1の脱硫処
理が施される。
【0039】次に、脱珪処理中にカリ原料3及び成分調
整剤4を添加し、ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグを
製造する方法を以下に説明する。
【0040】脱珪処理の前に、上記の方法に従って、溶
銑保持容器7内に残留する高炉スラグの量及び組成を把
握する。そして、上記の方法に従って脱珪処理を行う
が、脱珪処理中にカリ原料3及び成分調整剤4をインジ
ェクションランス19又はシュート34より添加する。
この場合、カリ原料3及び成分調整剤4の添加量は、次
のようにして決める。先ず、脱珪処理前の残留スラグの
量及び組成と、脱珪処理前の珪素濃度と脱珪処理後の目
標珪素濃度との差から推定されるSiO2 の生成量と
で、脱珪処理により生成する脱珪スラグ2の概略組成及
び概略重量を把握する。このようにして把握した脱珪ス
ラグ2の概略組成から、生成されるク溶性カリ化合物組
成の溶融スラグのC/Sを推定し、C/Sが0.4〜
1.4の範囲となるように、必要ならばSiO2 又はC
aOを主体とする成分調整剤4の添加量を決定する。同
時に、その他の成分を主体とする成分調整剤4の添加量
を必要に応じて決定する。次いで、把握した脱珪スラグ
2の概略重量と成分調整剤4の添加量とに基づいて、生
成されるク溶性カリ化合物組成の溶融スラグのK2 O濃
度が15〜30wt%の範囲になるようにカリ原料3の
添加量を決定する。尚、脱珪処理で使用する酸素ガス及
び固体酸素源6の酸素の総酸素添加量からも、SiO2
の生成量を推定することができる。
【0041】この場合も、カリ原料3の上置き添加とブ
リケット化、及び成分調整剤4のインジェクションラン
ス19による吹き込み添加は、上記の理由で好ましい。
又、粉体状のカリ原料3を添加する場合には、搬送ガス
を用いて、インジェクションランス19から脱珪スラグ
2中に吹き込み添加するか、又は、脱珪スラグ2に投射
して添加することが好ましい。
【0042】そして、脱珪処理を所定時間実施して作業
を終了する。このようにして、脱珪処理中に添加された
カリ原料3及び成分調整剤4は、脱珪スラグ2と融合
し、ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグが溶銑1上に製
造されると同時に、ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグ
と溶銑1が攪拌・混合されるので、溶銑1の脱硫処理が
施される。
【0043】図5は、本発明の実施の形態の他の例を示
す図であって、本発明を実施した高炉鋳床の平面概略
図、図6は、図5における主要部の側断面概略図であ
る。
【0044】図5及び図6において、高炉9の出銑口1
2から溶銑1が高炉鋳床10に設けた溶銑大樋13に出
銑され、その時、高炉スラグ11も溶銑1と共に高炉9
から排出される。溶銑1と高炉スラグ11は、溶銑大樋
13内で上下に分離しながら下流に流れるが、高炉スラ
グ11は、溶銑大樋13の下流に設けたスキンマ16に
より流れを妨げられ、スキンマ16の上流近くに設けら
れたスラグ樋15に流入する。溶銑1はスキンマ16と
溶銑大樋13の底面との間隙を通り抜け、溶銑樋14へ
流入する。但し、高炉スラグ11の一部は溶銑1に混入
して、溶銑樋14へ流入する。
【0045】この溶銑樋14に設置された酸素ガス、カ
リ原料3、成分調整剤4、及び固体酸素源6の添加装置
を以下に説明する。
【0046】溶銑樋14には、上吹き酸素ランス35、
インジェクションランス36、インジェクションランス
37、及びインジェクションランス38が配置され、上
吹き酸素ランス35及びインジェクションランス36、
37、38は、それぞれ溶銑樋14内を上下移動可能と
なっている。この上吹き酸素ランス35にて、酸素ガス
を溶銑1湯面に脱珪剤として吹き付けることができる。
インジェクションランス36は、貯蔵タンク39内の固
体酸素源6を脱珪剤として、窒素ガスと共に溶銑1中に
吹き込み添加することができ、又、貯蔵タンク40内の
造滓剤5を、窒素ガスと共に溶銑1中に吹き込み添加す
ることができる。
【0047】固体酸素源6及び造滓剤5は、それぞれ切
り出し装置43及び切り出し装置44にて所定量を切り
出されて添加される。インジェクションランス37は、
切り出し装置45にて所定量切り出された貯蔵タンク4
1内のカリ原料3を、その先端位置を調整することで、
窒素ガスと共に溶銑1中又は脱珪スラグ2中に吹き込み
添加することができる。又、インジェクションランス3
7の先端を脱珪スラグ2の直上に配置することで、カリ
原料3を窒素ガスと共に脱珪スラグ2に投射して添加す
ることもできる。インジェクションランス38は、切り
出し装置46にて所定量切り出された貯蔵タンク42内
の成分調整剤4を、窒素ガスと共に溶銑1中に吹き込み
添加することができる。
【0048】高炉鋳床10に設置したこのような構成の
脱珪処理設備を用いて、ク溶性カリ化合物組成の溶融ス
ラグを製造する方法を以下に説明する。
【0049】高炉スラグ11が分離された後の溶銑樋1
4内の溶銑1に、上吹き酸素ランス35からの酸素ガス
の吹き付けとインジェクションランス36からの固体酸
素源6の添加とを併用し、又は、上吹き酸素ランス35
からの酸素ガスの吹き付け若しくはインジェクションラ
ンス36からの固体酸素源6の添加により、脱珪処理を
施す。酸素ガス及び固体酸素源6中の酸素は、溶銑1中
の珪素と反応してSiO2 を生成し、脱珪処理が行なわ
れる。生成したSiO2 は溶銑1中に混入した高炉スラ
グ11と混合・融合し、こうして、SiO2 を主成分と
する脱珪スラグ2が生成する。尚、その際に、インジェ
クションランス36から造滓剤5を同時に添加して脱珪
反応を促進しても良い。
【0050】その後、生成した脱珪スラグ2中、又は溶
銑1中に、インジェクションランス37から所定量のカ
リ原料3を吹き込み添加する、若しくは、インジェクシ
ョンランス37から脱珪スラグ2に投射して添加する。
更に、必要な場合には、インジェクションランス38か
ら所定量の成分調整剤4を添加する。この場合、カリ原
料3の歩留りを向上させるには、上述したように、脱珪
スラグ2中に吹き込み添加するか、又は、脱珪スラグ2
に投射して添加することが好ましい。
【0051】この脱珪処理での酸素ガスの吹き付け量及
び固体酸素源6の添加量は、出銑された溶銑1の重量
と、溶銑1の脱珪処理前の珪素濃度と脱珪処理後の目標
珪素濃度との差とから算出し、算出された所定量を吹き
付け及び添加する。又、脱珪処理前後の珪素濃度から、
生成するSiO2 量を把握する。そして、SiO2 の生
成量と、高炉スラグ11の混入量及び組成とから、生成
する脱珪スラグ2の概略組成及び概略重量を把握する。
このようにして把握した脱珪スラグ2の概略組成から、
生成されるク溶性カリ化合物組成の溶融スラグのC/S
を推定し、C/Sが0.4〜1.4の範囲となるよう
に、必要ならばSiO2 又はCaOを主体とする成分調
整剤4の添加量を決定する。同時に、その他の成分を主
体とする成分調整剤4の添加量を必要に応じて決定す
る。
【0052】次いで、把握した脱珪スラグ2の概略重量
と成分調整剤4の添加量とに基づいて、生成されるク溶
性カリ化合物組成の溶融スラグのK2 O濃度が15〜3
0wt%の範囲になるようにカリ原料3の添加量を決定
する。そして、決定された所定量のカリ原料3及び成分
調整剤4を添加する。尚、高炉スラグ11の混入量は、
操業条件により経験上定まる混入量の平均値(通常1〜
4kg/溶銑トン)とし、又、高炉スラグ11の組成
は、短時間では殆ど変化しないので、前の出銑時採取し
た高炉スラグ11の分析値を用いれば良い。
【0053】添加されたカリ原料3及び成分調整剤4
は、脱珪スラグ2と混合・融合しながら溶銑樋14を流
れて傾注樋17に落下し、更に、傾注樋17から取鍋型
の溶銑保持容器7に落下して注入される。尚、図中の溶
銑保持容器7aは待機中であり、溶銑保持容器7への所
定量の溶銑1の注入が完了すれば、傾注樋17を切り換
えて、溶銑保持容器7aへの注入を開始する。このよう
にして、溶銑1、脱珪スラグ2、カリ原料3、及び成分
調整剤4は、落下の際の重力エネルギーにより攪拌・混
合され、脱珪スラグ2とカリ原料3と成分調整剤4とが
融合して、ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグが製造さ
れると同時に、ク溶性カリ化合物組成の溶融スラグと溶
銑1が攪拌・混合されるので、溶銑1の脱硫処理が施さ
れる。
【0054】尚、脱珪スラグ2、カリ原料3、及び、成
分調整剤4の融合を促進させると共に、生成する溶融ス
ラグの組成を均一化し、同時に、溶銑1の脱硫反応を促
進させるために、注入終了後、溶銑保持容器7内の溶銑
1に不活性ガスを吹き込み、溶銑を攪拌することが好ま
しい。又、上記説明は、溶銑樋14において脱珪処理を
行い、且つ、カリ原料3ならびに成分調整剤4の添加を
行う場合であるが、傾注樋17において、カリ原料3及
び成分調整剤4の添加を行っても、又、脱珪処理及びカ
リ原料3ならびに成分調整剤4の添加を行っても、溶銑
1が傾注樋17から落下する際の重力エネルギーにより
攪拌・混合されるので、同様に本発明によるク溶性カリ
肥料の製造方法を実施することができる。
【0055】次いで、上記のようにして融合して生成し
たク溶性カリ化合物組成の溶融スラグを溶銑保持容器7
から取り出し、冷却して固化させる。冷却・固化は、溶
銑保持容器7から取り出す際に行なっても、又、別の容
器に収納した後、その容器から取り出す際に行なって
も、何方でも良い。
【0056】冷却固化の方法は、生成した溶融スラグに
高圧空気を吹きつけて飛散させ、冷却すると共に粒状化
する方法(「風砕法」という)、あるいは高圧水を吹き
つけて飛散させ、冷却すると共に粒状化する方法(「水
砕法」という)、あるいは厚鋼板上に生成した溶融スラ
グを流出させ、厚鋼板による強制冷却と空気への放熱に
より冷却する方法があり、何れの方法でも可能だが、ク
溶性カリ肥料中の水溶性カリも肥料としては重要であ
り、水砕法では水溶性カリが減少する虞があるため、水
量を適正化し、冷却水が蒸発して残留する冷却水を極力
少なくした冷却方法が好ましい。冷却、固化後の形状が
塊状の場合には、破砕して所定の寸法に整粒し、ク溶性
カリ肥料とする。溶銑1は次の処理工程に送られる。
【0057】このようにして、既設の製鉄設備を用いて
極めて熱経済性が高く且つ短時間で、ク溶性カリ肥料の
製造が可能になると共に、同時に溶銑1の脱硫処理が施
される。そのため、一部の鋼種では脱硫工程を省略する
ことができ、又、脱硫工程が省略できない鋼種でも次工
程の脱硫工程の負荷を大幅に低減することができ、溶銑
温度の低下、作業能率の低下、及び溶銑保持容器7の耐
火物消耗量の増加等の弊害を抑えることができる。その
結果、ク溶性カリ肥料の製造コストのみならず、溶銑の
処理コストを大幅に低減することができる。
【0058】尚、上記説明は取鍋型の溶銑保持容器7に
ついて説明したが、溶銑保持容器7は上記の取鍋型に限
るものではなくトーピードカーであっても、本発明は上
記に従って何ら支障なく実施できる。更に、図4におい
て脱珪処理設備とク溶性カリ製造設備とを分離しても良
く、又、成分調整剤4を収納する貯蔵タンクやホッパー
をそれぞれ複数個設置しても良く、処理設備の詳細や攪
拌ガスも上記に限るものでないことはいうまでもない。
【0059】
【実施例】〔実施例1〕図4に示す脱珪処理設備にて本
発明を実施した。高炉から出銑された溶銑を脱珪処理設
備に搬送した。溶銑重量は150トン、溶銑組成は、炭
素;4.68wt%、珪素;0.24wt%、燐;0.
100wt%、硫黄;0.030wt%、溶銑温度は1
395℃であった。溶銑保持容器内には、前工程の高炉
スラグ(CaO=44wt%、SiO2 =35wt%、
MgO=6wt%、Al2 3 =13wt%)が残留
し、残留スラグ量は目視観察で400kgであった。
【0060】先ず、脱珪処理を行なった。脱珪処理は、
上吹き酸素ランスからの酸素ガス流量を800〜900
Nm3 /hrとして溶銑湯面に連続して吹きつけ、鉄鉱
石焼結粉添加速度を200〜240kg/minで連続
して上置き添加し、更に、造滓剤として生石灰を20〜
40kg/minの添加速度で窒素ガスと共にインジェ
クションランスにて連続して溶銑中に吹き込み、5分間
で脱珪処理を終了した。添加した酸素ガス総量は74N
3 、鉄鉱石焼結粉総量は1100kg、生石灰総量は
139kg、脱珪処理後の溶銑温度は、1337℃であ
った。
【0061】脱珪処理後の溶銑中珪素濃度は0.12w
t%になり、脱珪処理によるSiO 2 の生成量を、脱珪
処理前後の溶銑中の珪素濃度から、385kgと推定し
た。又、脱珪処理前の残留スラグ量;400kgと、脱
珪処理時添加した生石灰量;139kgと、生成したS
iO2 量;385kgとから、脱珪スラグのC/Sを
0.60と推定した。このC/Sの値から、成分調整剤
の添加は不要とした。カリ原料は炭酸カリを用い、K2
O濃度の目標を22wt%とし、歩留りを80%として
炭酸カリの添加量を算出して480kgと決定した。
【0062】次いで、ク溶性カリ肥料の製造を行なっ
た。インジェクションランスより窒素ガスを溶銑中に吹
き込みながら、約30mm直径のブリケットに予め成形
した炭酸カリを、80〜120kg/minの添加速度
で上置き添加し、5分間の連続添加で480kgを添加
終了した。炭酸カリ添加終了後、インジェクションラン
スより窒素ガスを更に5分間溶銑中に吹き込み、脱珪ス
ラグと炭酸カリとの融合を促進して溶融スラグを得た。
この時、溶銑の硫黄濃度は0.0066wt%まで低下
し、ク溶性カリ肥料の製造に伴う脱硫効率は0.78で
あった。
【0063】その後、生成した溶融スラグを、溶銑保持
容器から鋳鋼製の取鍋(以下、「ノロパン」と記す)内
に、滓掻機を用いて一旦掻き出し、次いで、建屋内に設
けられた厚み15〜20mmの厚鋼板で底面及び側面を
構築した鉄箱内に溶融スラグを流し込み、冷却・固化さ
せて1190kgの塊状スラグを得た。この塊状スラグ
を4mm以下に破砕してク溶性カリ肥料とした。このク
溶性カリ肥料の成分及び溶銑の脱硫効率を表1に示す。
表1において、T.K2 Oは全カリ、C−K2Oはク溶
性カリ、W−K2 Oは水溶性カリを示す。尚、ク溶性カ
リは2wt%クエン酸に溶解したK2 O分である。表1
に示すように、製造されたカリ肥料は、ク溶性カリ肥料
として極めた優れた性質を有することが分かった。
【0064】
【表1】
【0065】〔実施例2〕図5に示す脱珪処理設備にて
本発明を実施した。高炉から出銑された直後の溶銑を分
析して溶銑珪素濃度0.24wt%を得た。他の溶銑組
成は、炭素;4.78wt%、燐;0.098wt%、
硫黄;0.030wt%、溶銑温度は1470℃であっ
た。脱珪処理後の目標珪素濃度を0.14wt%とする
と共に、高炉スラグ(CaO=42wt%、SiO2
33wt%)の混入量を2kg/溶銑トンとして、溶銑
150トンを取鍋型の溶銑保持容器に注入した。
【0066】この条件から脱珪剤としての上吹き酸素ガ
ス量と固体酸素源の添加量とを求め、81Nm3 の上吹
き酸素ガスを溶銑に吹き付けると共に、1200kgの
鉄鉱石焼結粉を溶銑中に吹き込み添加して脱珪処理を施
した。
【0067】脱珪処理前後の珪素濃度から、脱珪処理に
よるSiO2 の生成量を354kgと推定した。又、高
炉スラグの混入量;300kg(2kg/溶銑トン×1
50溶銑トン)と、生成するSiO2 量;354kgと
から脱珪スラグのC/Sを0.28と推定し、スラグの
C/Sを0.55とするために、成分調整剤として生石
灰を124kg添加した。又、カリ原料として炭酸カリ
を用い、K2 O濃度の目標を22wt%とし、歩留りを
80%として炭酸カリの添加量を算出して403kgと
決定し、粉体状の炭酸カリを生石灰と共に脱珪スラグ中
に吹き込み添加した。
【0068】このようにして、溶銑150トンを溶銑保
持容器に注入した時点で注入を停止し、次いで、インジ
ェクションランス(図示せず)にて窒素ガスを2分間溶
銑保持容器内の溶銑に吹き込み、脱珪スラグとカリ原料
の融合を促進させて生成する溶融スラグの組成の均一化
を図ると共に、溶銑とスラグとを混合して溶銑脱硫を促
進させた。この時、溶銑の硫黄濃度は0.0075wt
%まで低下しており、ク溶性カリ肥料の製造に伴う脱硫
効率は0.75であった。
【0069】その後、滓掻機にて生成したスラグを、溶
銑保持容器からノロパン内に一端掻き出し、次いで、風
砕法により冷却・固化させて、990kgの約4mm直
径の粒状スラグを得て、ク溶性カリ肥料とした。このク
溶性カリ肥料の成分及び脱硫効率を表1に示す。表1に
示すように、製造されたカリ肥料は、ク溶性カリ肥料と
して極めた優れた性質を有することが分かった。
【0070】
【発明の効果】本発明では、SiO2 を主成分とする脱
珪スラグにカリ原料を添加してク溶性カリ肥料を製造す
るので、脱珪スラグを加熱するための熱量が不要である
と共にカリ原料の溶融、分解、融合に要する熱量を溶銑
が供給し、極めて熱経済性が高く、更に、脱珪スラグの
加熱時間が不要のために短時間で製造可能になり、その
結果、製造コストを大幅に低減できる。そして、利材化
が困難であった脱珪スラグを有効活用することができる
と共に、新たな製造設備を設けることなく既存の製鉄設
備でク溶性カリ肥料を製造できる。更に、ク溶性カリ肥
料の製造工程において、同時に溶銑の脱硫処理が施され
るので、一部の鋼種では脱硫工程を省略することがで
き、その工業的効果は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶銑の脱硫効率に及ぼすスラグのC/Sの影響
を調査した結果を示す図である。
【図2】カリ肥料中の水溶性カリ濃度に及ぼすスラグの
C/Sの影響を調査した結果を示す図である。
【図3】溶銑の脱硫効率に及ぼすスラグ中のK2 O濃度
の影響を調査した結果を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の1例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例を示す図である。
【図6】図5における主要部の側断面概略図である。
【符号の説明】
1 溶銑 2 脱珪スラグ 3 カリ原料 4 成分調整剤 5 造滓剤 6 固体酸素源 7 溶銑保持容器 8 台車
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21C 1/04 101 C21C 1/04 101 F27D 15/00 F27D 15/00 B (72)発明者 磯尾 典男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 高橋 達人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4H061 AA02 BB54 BB55 BB57 CC02 CC08 EE05 EE70 GG10 GG18 GG20 GG23 GG24 GG43 GG67 GG70 HH03 HH04 LL25 4K014 AA01 AA02 AB03 AB11 AC08 AC11 AC16 AD01 AD25 AE01 4K063 HA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱珪処理された溶銑と、この溶銑の脱珪
    処理の際に生成した脱珪スラグとを収納した溶銑保持容
    器内にカリ原料を添加する工程と、溶銑中に攪拌用ガス
    を吹き込んで攪拌し、脱珪スラグとカリ原料とを融合さ
    せる工程と、融合して生成したスラグを冷却して固化さ
    せる工程とからなるク溶性カリ肥料の製造方法であっ
    て、脱珪スラグとカリ原料とが融合して生成するスラグ
    中のCaO濃度とSiO2 濃度との重量濃度比を0.4
    〜1.4の範囲に制御すると共に、このスラグ中のK2
    O濃度を15〜30wt%の範囲に制御して、溶銑の脱
    硫処理を同時に行うことを特徴とするク溶性カリ肥料の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 脱珪処理された溶銑と、この溶銑の脱珪
    処理の際に生成した脱珪スラグとを収納した溶銑保持容
    器内にカリ原料と成分調整剤とを添加する工程と、溶銑
    中に攪拌用ガスを吹き込んで攪拌し、脱珪スラグとカリ
    原料と成分調整剤とを融合させる工程と、融合して生成
    したスラグを冷却して固化させる工程とからなるク溶性
    カリ肥料の製造方法であって、脱珪スラグとカリ原料と
    成分調整剤とが融合して生成するスラグ中のCaO濃度
    とSiO2 濃度との重量濃度比を0.4〜1.4の範囲
    に制御すると共に、このスラグ中のK2 O濃度を15〜
    30wt%の範囲に制御して、溶銑の脱硫処理を同時に
    行うことを特徴とするク溶性カリ肥料の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶銑保持容器内での攪拌用ガスを用いた
    溶銑の脱珪処理中に、カリ原料を添加し、脱珪処理によ
    り生成する脱珪スラグとカリ原料とを、前記攪拌用ガス
    にて攪拌して融合させる工程と、融合して生成したスラ
    グを冷却して固化させる工程とからなるク溶性カリ肥料
    の製造方法であって、脱珪スラグとカリ原料とが融合し
    て生成するスラグ中のCaO濃度とSiO2 濃度との重
    量濃度比を0.4〜1.4の範囲に制御すると共に、こ
    のスラグ中のK2 O濃度を15〜30wt%の範囲に制
    御して、溶銑の脱硫処理を同時に行うことを特徴とする
    ク溶性カリ肥料の製造方法。
  4. 【請求項4】 溶銑保持容器内での攪拌用ガスを用いた
    溶銑の脱珪処理中に、カリ原料と成分調整剤とを添加
    し、脱珪処理により生成する脱珪スラグとカリ原料と成
    分調整剤とを、前記攪拌用ガスにて攪拌して融合させる
    工程と、融合して生成したスラグを冷却して固化させる
    工程とからなるク溶性カリ肥料の製造方法であって、脱
    珪スラグとカリ原料と成分調整剤とが融合して生成する
    スラグ中のCaO濃度とSiO2 濃度との重量濃度比を
    0.4〜1.4の範囲に制御すると共に、このスラグ中
    のK2 O濃度を15〜30wt%の範囲に制御して、溶
    銑の脱硫処理を同時に行うことを特徴とするク溶性カリ
    肥料の製造方法。
  5. 【請求項5】 高炉から出銑された後の高炉鋳床溶銑樋
    内又は傾注樋内の溶銑に脱珪剤とカリ原料とを添加する
    工程と、脱珪剤の添加による脱珪処理により生成する脱
    珪スラグとカリ原料とを溶銑と共に溶銑保持容器内に注
    入して融合させる工程と、融合して生成したスラグを冷
    却して固化させる工程とからなるク溶性カリ肥料の製造
    方法であって、脱珪スラグとカリ原料とが融合して生成
    するスラグ中のCaO濃度とSiO2 濃度との重量濃度
    比を0.4〜1.4の範囲に制御すると共に、このスラ
    グ中のK2 O濃度を15〜30wt%の範囲に制御し
    て、溶銑の脱硫処理を同時に行うことを特徴とするク溶
    性カリ肥料の製造方法。
  6. 【請求項6】 高炉から出銑された後の高炉鋳床溶銑樋
    内又は傾注樋内の溶銑に脱珪剤とカリ原料と成分調整剤
    とを添加する工程と、脱珪剤の添加による脱珪処理によ
    り生成する脱珪スラグとカリ原料と成分調整剤とを溶銑
    と共に溶銑保持容器内に注入して融合させる工程と、融
    合して生成したスラグを冷却して固化させる工程とから
    なるク溶性カリ肥料の製造方法であって、脱珪スラグと
    カリ原料と成分調整剤とが融合して生成するスラグ中の
    CaO濃度とSiO2 濃度との重量濃度比を0.4〜
    1.4の範囲に制御すると共に、このスラグ中のK2
    濃度を15〜30wt%の範囲に制御して、溶銑の脱硫
    処理を同時に行うことを特徴とするク溶性カリ肥料の製
    造方法。
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