JP2000224743A - 相間スペーサ - Google Patents

相間スペーサ

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JP2000224743A
JP2000224743A JP11020342A JP2034299A JP2000224743A JP 2000224743 A JP2000224743 A JP 2000224743A JP 11020342 A JP11020342 A JP 11020342A JP 2034299 A JP2034299 A JP 2034299A JP 2000224743 A JP2000224743 A JP 2000224743A
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JP
Japan
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electric wire
spacer
collar
clamp
snow
Prior art date
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Pending
Application number
JP11020342A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kikuchi
均 菊池
Kenji Yamamoto
健次 山本
Hiroshi Kubokawa
弘 窪川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線に発生する翼形状の着氷雪の方向がその
長手方向に揃うのを防止し、電線に一定方向の揚力の発
生を防ぎ、ギャロッピングの誘発を低減する。 【解決手段】 並列された架空送電線2をそれぞれ把持
する電線把持部4と、これら電線把持部4を連結する連
結棒3とを備えた相間スペーサ1において、上記電線把
持部4が、上記電線2がその周方向に回転自在となるよ
うに電線2を支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列された架空送
電線間に掛け渡される相間スペーサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、従来の相間スペーサ
51は、並列された架空送電線52間に掛け渡されてお
り、連結棒53の両端に電線52を把持する電線把持部
54がそれぞれ設けられて成っている。
【0003】電線把持部54は、クランプによって電線
52を挟み込んで固定するようになっている。また電線
把持部54は、各電線52を含む面に沿って折れ曲がる
ヒンジ55を介して、連結棒53に取り付けられてお
り、各電線52の軸方向の伸縮を許容するようになって
いる。
【0004】なお、図中56は碍子を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
相間スペーサ51では、電線把持部54でクランプによ
って電線52を固定するため、電線52の周方向の回転
が抑制されていた。
【0006】そのため、図4に示すように、降雪の際に
電線52に発生する翼形状の着氷雪57の付着方向が、
電線52の長手方向に沿って揃ってしまい、電線52に
一定方向の揚力が発生し、ギャロッピングを誘発しやす
いという問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解決するため
に案出されたものであり、その目的は、電線に発生する
翼形状の着氷雪の方向が、その長手方向に揃うのを防止
し、電線に一定方向の揚力の発生を防ぎ、ギャロッピン
グの誘発を低減すべく、電線の周方向の回転を許容する
ことができる相間スペーサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、並列された架空送電線をそれぞれ把持する
電線把持部と、これら電線把持部を連結する連結棒とを
備えた相間スペーサにおいて、上記電線把持部が、上記
電線がその周方向に回転自在となるように電線を支持し
たものである。
【0009】上記構成によれば、電線がその周方向に回
転自在となるので、電線に発生する翼形状の着氷雪の付
着方向が、その長手方向に沿って揃うのを防止でき、電
線に一定方向の揚力の発生を防ぎ、ギャロッピングの誘
発を低減することができる。
【0010】また、上記電線把持部が、上記電線に取り
付けられた円筒形のカラーと、そのカラーの外周に所定
の間隔を明けて取り付けられたスペーサクランプとから
成るものが好ましい。
【0011】そして、上記カラーに、その中央部に上記
スペーサクランプを係止する段差部が形成されたものが
好ましい。
【0012】さらに、上記電線把持部が、上記電線の断
面方向に沿って折れ曲がるヒンジを介して上記連結棒に
取り付けられたものが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を実施する好適一形態を添
付図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は本発明に係る相間スペーサの実施の
形態を示した(a)は要部拡大側面図、(b)は電線把
持部を示した断面図である。
【0015】まず、相間スペーサの全体構成を説明す
る。
【0016】図1に示すように、相間スペーサ1は、並
列された架空送電線2間に掛け渡されており、連結棒3
の両端に電線2を把持する電線把持部4がそれぞれ設け
られて成っている。
【0017】連結棒3は、絶縁部材によって形成されて
おり、その両端部には、各電線2を含む面に直交するピ
ン5を有し各電線2を含む面に沿って折れ曲がるヒンジ
6を介して、電線把持部4が屈曲自在に取り付けられて
いる。
【0018】ところで、本発明に係る相間スペーサ1
は、連結棒3の両端部に設けられた電線把持部4が、電
線2がその周方向に回転自在となるように電線2を支持
したことを特徴とするものである。
【0019】電線把持部4は、電線2に取り付けられた
円筒形のカラー7と、そのカラー7の外周に所定の間隔
を明けて取り付けられたスペーサクランプ8とから構成
されている。
【0020】カラー7は、2つの半円筒部材9を対向さ
せて構成されており、その周方向一端がピン結合され、
他端がボルト11によって締め付けられ、電線2を挟持
して固定するようになっている。
【0021】また、カラー7には、その軸方向中央部に
スペーサクランプ8を係止するための段差部12が形成
されている。この段差部12は、カラー7の軸方向中央
部の円筒部分14の両端に位置されるピン結合部15及
びボルト締結部16との側壁面によって形成されてい
る。円筒部分14は、その長さがスペーサクランプ8の
厚さよりも若干長く形成されている。
【0022】スペーサクランプ8は、カラー7と同様に
2つの半円筒部材17を対向させて構成されており、そ
の一端がピン結合され、他端がボルト18によって締め
付けられている。
【0023】スペーサクランプ8の内径は、カラー7の
円筒部分14の外径よりも若干大きくなるように形成さ
れており、スペーサクランプ8がカラー7の外周に所定
の間隔を明けて取り付けられるようになっている。これ
によって、カラー7は電線2の周方向に回転自在に支持
されることとなる。
【0024】なお、図中19は碍子を示す。
【0025】次に、上記構成による相間スペーサ1の作
用を説明する。
【0026】カラー7によって電線2は固定されるが、
カラー7はスペーサクランプ8に所定の間隔を明けて取
り付けられているため、電線2はカラー7と共に、スペ
ーサクランプ8内で周方向に自由に回転することができ
る。
【0027】ところで、電線2に雪等が付着した場合、
その雪の荷重で電線2が回転しようとするが、本発明の
相間スペーサ1によれば、電線2の回転が抑制されない
ので、電線2がその周方向に回転する。これによって、
電線2に付着する翼形状の着氷雪の付着方向が、一方向
に揃わない。従って、電線2に一定方向の揚力が発生せ
ず、ギャロッピングの誘発を低減することができる。
【0028】そのため、各電線2の距離が極端に小さく
なることがなく、相間短絡を防止することができる。ま
た、電線2に過度の荷重変動が起こらず、断線を防止す
ることができる。
【0029】また、カラー7には段差部12が形成され
ているため、電線2の軸方向への移動は規制され、相間
スペーサ1が各電線2間の所定の位置に掛け渡されるよ
うになっている。
【0030】さらに、カラー7の円筒部分14は、その
長さがスペーサクランプ8の厚さよりも若干長く形成さ
れているので、スペーサクランプ8が段差部12に挟ま
れて回転の支障となるのを防ぐと共に、電線2の伸縮を
許容するようになっている。
【0031】次に、本発明に係る相間スペーサの他の実
施の形態を説明する。
【0032】図2は本発明に係る相間スペーサの他の実
施の形態の(a)は直線状態を示した要部拡大側面図、
(b)は屈曲状態を示した要部拡大側面図である。
【0033】図2に示すように、上記相間スペーサ21
は、電線把持部22が、電線2の断面方向に沿って折れ
曲がるヒンジ23を介して連結棒24に取り付けられた
ことを特徴とするものである。
【0034】電線把持部22は、連結棒24の両端に取
り付けられており、クランプ25によって構成されてい
る。
【0035】クランプ25は、各電線2を含む面に沿っ
て折れ曲がるヒンジ26を介して、連結棒24に取り付
けられるようになっており、各電線2の軸方向の伸縮を
許容するようになっている。
【0036】ヒンジ26の連結棒24側には、さらに電
線2の断面方向に沿って折れ曲がるヒンジ23が設けら
れている。
【0037】ヒンジ23は、電線2の長手方向に沿った
ピン27が設けられており、このピン27を中心とし
て、ヒンジ26とクランプ25とが回転することによっ
て、電線2が回転するようになっている。
【0038】上記構成による相間スペーサ21によれ
ば、通常は図2(a)に示すような状態になっている
が、電線2に雪等が付着して、その雪の荷重で電線2が
回転しようとした場合には、図2(b)に示すように、
ヒンジ23のピン27を中心として電線把持部22と共
に電線2が回転して、電線2に付着する翼形状の着氷雪
の付着方向が、一方向に揃わない。従って、電線2に一
定方向の揚力が発生せず、ギャロッピングの誘発を低減
することができる。
【0039】なお、本発明は、上記実施の形態以外に
も、電線2がその周方向に回転自在となるように電線2
を支持したものであればよい。
【0040】例えば、電線の外周面と所定の間隔を明け
て、電線を覆うクランプを設けると共に、そのクランプ
の両側に位置する電線に、上記クランプを係止するスト
ッパをそれぞれ設けたものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、電線をそ
の周方向に回転自在に支持したことによって、電線に付
着する翼形状の着氷雪の付着方向が、一方向に揃わず、
電線に一定方向の揚力が発生せず、ギャロッピングの誘
発を低減することができるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る相間スペーサの実施の形態を示し
た(a)は要部拡大側面図、(b)は電線把持部を示し
た断面図である。
【図2】本発明に係る相間スペーサの他の実施の形態の
(a)は直線状態を示した要部拡大側面図、(b)は屈
曲状態を示した要部拡大側面図である。
【図3】従来の相間スペーサを示した側面図である。
【図4】電線に発生した着氷雪の状態を示した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 相間スペーサ 2 電線 3 連結棒 4 電線把持部 7 カラー 8 スペーサクランプ 12 段差部 21 相間スペーサ 22 電線把持部 23 ヒンジ 24 連結棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪川 弘 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 Fターム(参考) 5G367 HA03 HB02 HC01 HC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列された架空送電線をそれぞれ把持す
    る電線把持部と、これら電線把持部を連結する連結棒と
    を備えた相間スペーサにおいて、上記電線把持部が、上
    記電線がその周方向に回転自在となるように電線を支持
    したことを特徴とする相間スペーサ。
  2. 【請求項2】 上記電線把持部が、上記電線に取り付け
    られた円筒形のカラーと、そのカラーの外周に所定の間
    隔を明けて取り付けられたスペーサクランプとから成る
    請求項1記載の相間スペーサ。
  3. 【請求項3】 上記カラーに、その中央部に上記スペー
    サクランプを係止する段差部が形成された請求項2記載
    の相間スペーサ。
  4. 【請求項4】 上記電線把持部が、上記電線の断面方向
    に沿って折れ曲がるヒンジを介して上記連結棒に取り付
    けられた請求項1記載の相間スペーサ。
JP11020342A 1999-01-28 1999-01-28 相間スペーサ Pending JP2000224743A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101882773A (zh) * 2010-06-23 2010-11-10 南京线路器材厂 在覆冰时可保持扭转特性的间隔棒导线夹头
CN103746325A (zh) * 2014-01-16 2014-04-23 江苏省电力公司东台市供电公司 一种电力高压线连接方法
JP2016129459A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 中国電力株式会社 ケーブル防護管ユニット

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CN103746325A (zh) * 2014-01-16 2014-04-23 江苏省电力公司东台市供电公司 一种电力高压线连接方法
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