JP2000220658A - シンクロナイザリング - Google Patents

シンクロナイザリング

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JP2000220658A
JP2000220658A JP11020657A JP2065799A JP2000220658A JP 2000220658 A JP2000220658 A JP 2000220658A JP 11020657 A JP11020657 A JP 11020657A JP 2065799 A JP2065799 A JP 2065799A JP 2000220658 A JP2000220658 A JP 2000220658A
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JP
Japan
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synchronizer
spline teeth
tooth
synchronizer ring
ring
Prior art date
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Application number
JP11020657A
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English (en)
Inventor
Tomomoto Oishi
智基 大石
Masahiro Arai
政宏 新井
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車変速機の同期装置において周辺部品への
影響なくシンクロナイザリングのスプライン歯の強度の
増大を図るようにしたシンクロナイザリングを提供す
る。 【解決手段】 シンクロナイザリング13の外周面13
aに周方向に等間隔で且つ軸線方向に延設されたスプラ
イン歯13bの一端をこのシンクロナイザリング13の
半径方向に所定量cの基部13cを残して山形形状のチ
ャンファ面13dに形成して、実質的にスプライン歯1
3bの歯丈を小さくする。これによりスプライン歯13
bは、同期時にシンクロナイザスリーブ12のスプライ
ン歯12aから受ける荷重によるモーメントが減少して
付け根部の応力が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車変速機の同期
装置におけるシンクロナイザリングに関する。
【0002】
【従来の技術】手動変速機には、変速を迅速且つ容易に
行うために前進段側に同期装置が設けられている。図8
は、一般的に採用されているキー式同期装置の一例を示
す。図8においてシフトフォーク1が矢印で示す左方向
に移動するとシンクロナイザスリーブ2は、僅かに左側
に移動し、これに伴い中央の突起部を介してシンクロナ
イザスリーブ2に噛合しているシフティングキー2’が
左側に移動してシンクロナイザリング3をドライブギヤ
4のテーパコーン部5に押し付ける。
【0003】シンクロナイザリング3のテーパ面がテー
パコーン部5に接触すると、テーパ面により円錐クラッ
チの作用をし、その摩擦トルクによってシンクロナイザ
リング3がシンクロナイザリングハブ6との遊びだけド
ライブギヤ4の回転方向に連れ回され、シンクロナイザ
リング3のスプライン歯3aの面取り部(チャンファ
面)とシンクロナイザスリーブ2のスプライン歯2aの
面取り部(チャンファ面)とがずれた状態で向かい合
う。
【0004】シンクロナイザスリーブ2が更に左側に移
動すると、シフティングキー2’がシンクロナイザリン
グ3の端面に当接係止されて移動を阻止され、シンクロ
ナイザスリーブ2との噛合が外れる。シンクロナイザリ
ング3は、スプライン歯3aがシンクロナイザスリーブ
2のスプライン歯2aとずれたままになっているので、
シンクロナイザスリーブ2のスプライン歯2aの面取り
部がシンクロナイザリング3のスプライン歯3aの面取
り部を押し、シンクロナイザリング3をテーパコーン部
5に強く押し付ける。
【0005】これに伴いテーパコーン部5のテーパ面で
は摩擦トルクが更に作用し、同期側と被同期側の相対速
度が次第に小さくなる。そして、シンクロナイザスリー
ブ2とドライブギヤ4とが等速になると、摩擦トルクが
消滅し、シンクロナイザスリーブ2の阻止力が解除され
るため、シンクロナイザスリーブ2は、移動可能とな
り、ストッパ部2bがテーパコーン部5の端面に当接し
て係止されるまで更に左側に移動して、テーパコーン部
5のスプライン歯5aと円滑に噛み合う。これにより変
速が終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の同期装置においては、シンクロナイザリング3の
スプライン歯3aの形状を小さくする(細くする)こと
で同期した後シンクロナイザスリーブ2が更に移動する
(進む)ときにシンクロナイザリング3を押し分ける回
転方向の角度が小さくて済むことから操作性がよいとい
う利点がある。
【0007】しかし、シンクロナイザリング3のスプラ
イン歯3aの形状をスリーブの当接力に対し相対的に小
さくしたことで、スプライン歯3aの強度が問題となる
場合がある。このような場合の解決方法として、スプラ
イン先端に加わる応力を小さくするべくスプライン歯3
aの歯丈を低くすることが考えられる。しかしながら、
図9に示すようにシンクロナイザリング3の隣り合うス
プライン歯3aと3aとの間にはシンクロナイザスリー
ブ2のストッパ部2bが通過するために歯底径を確保す
る必要がある。そのため歯丈を低くしてスプライン歯3
aに加わるモーメントを低減させる構造をとることがで
きない。
【0008】また、シンクロナイザリング3のスプライ
ン歯3aの付け根部に隅Rをとることが困難であるため
に隅Rによる応力集中の緩和も期待することができな
い。また、近年開発されている変速機にはシフトフォー
クを油圧等のアクチュエータ等の駆動力を用いて作動さ
せるものもある。このようなタイプの変速機では、シン
クロナイザスリーブ2のシンクロナイザリング3への当
接力が大きくなりがちでもある。
【0009】更に、シンクロナイザリング3のスプライ
ン歯3aの強度を大きくするためには、シンクロナイザ
スリーブ2、テーパコーン部5等の周辺部品まで形状を
変更してスプライン歯2a、5aの歯厚を増大したり、
スプライン諸元を変更する等の大幅な変更を余儀なくさ
れる場合があり、コストが増大する等の問題がある。こ
のため、本発明では、歯車変速機の同期装置において周
辺部品への影響なくシンクロナイザリングのスプライン
歯の強度の増大を図るようにしたシンクロナイザリング
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1では、シンクロナイザリングの外
周に軸方向に沿って形成するスプライン歯の一端を半径
方向に所定量の基部を残して山形形状に形成して、実質
的に歯丈を小さくする。これにより、同期時にスプライ
ン歯がシンクロナイザスリーブのスプライン歯から受け
る荷重によるモーメントが減少して、付け根部の応力が
減少する。
【0011】請求項2では、基部を山形形状から連続し
た斜面により形成して急激な形状変化をなくし、応力集
中を回避する。これによりスプライン歯の強度が増大す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明
に係わるシンクロナイザリングを適用した歯車変速機の
同期装置11のシンクロナイザスリーブ12、シンクロ
ナイザリング13、及びテーパコーン部14の一部を示
し、図2は、図1の矢線II方向端面図である。図1及び
図2に示すようにシンクロナイザリング13は、外周面
13aにスプライン歯13bが周方向に等間隔で、且つ
軸方向に延設して形成されている。スプライン歯13b
は、台座状の基部13cが外周面13aから半径方向に
所定量の高さcで形成されており、図3及び図4に示す
ようにシンクロナイザリング13の一端面13e側即
ち、シンクロナイザスリーブ12のスプライン歯12a
の山形形状のチャンファ面12dと対向する側が基部1
3cを残して山形形状に形成されてチャンファ面13d
とされている。
【0013】シンクロナイザリング13のスプライン歯
13bの全体の歯丈即ち、基部13cを含めた歯丈は、
図9に示す従来のシンクロナイザリング3のスプライン
歯3aの歯丈と同じとされている。即ち、シンクロナイ
ザリング13の外周面13aとシンクロナイザスリーブ
12のストッパ部12bの下端面12cとの間の隙間a
は、当該ストッパ部12bが通過するための隙間であ
り、変更することはできない。尚、ストッパ部12b
は、シンクロナイザスリーブ12のスプライン歯12a
がテーパコーン部14のスプライン歯14aと噛合した
ときに当該テーパコーン部14の端面14bに当接して
当該シンクロナイザスリーブ12の移動を規制するため
のものである。
【0014】また、基部13cの高さcは、同期過程で
シンクロナイザリング13のスプライン歯13bのチャ
ンファ面13dとシンクロナイザスリーブ12のスプラ
イン歯12aのチャンファ面12dとが噛合するため
に、スプライン歯12aの歯先面とシンクロナイザリン
グ13の外周面13aとの間の間隔b以下である必要が
ある。従って、基部13cの高さcは、前記間隔b以下
に設定されている。これにより、シンクロナイザリング
13のスプライン歯13bは、シンクロナイザスリーブ
12のスプライン歯12aのチャンファ面12dと噛合
するチャンファ面13dの歯丈即ち、実質的な歯丈が基
部13cの高さcだけ小さく(低く)なる。
【0015】スプライン歯13bは、実質的に歯丈が小
さくなることで、シンクロナイザスリーブ12のスプラ
イン歯12aと噛合したときに荷重によるモーメントが
減少して付け根部の応力が減少する。即ち、シンクロナ
イザリング13は、シンクロナイザスリーブ12の通過
を阻害することなく見かけの歯底径を増大して、荷重に
よるモーメントを小さくすることにより、応力の低減が
図られる。これにより、スプライン歯13bを細かく設
計しても破損等が有効に防止される。しかも、シンクロ
ナイザスリーブ12やテーパコーン部14等の周辺部品
への影響なくスプライン歯13bの強度の増大を実現す
ることができる。
【0016】図5乃至図7は、本発明に係るシンクロナ
イザリングのスプライン歯の他の実施例を示す。図5乃
至図7に示すようにシンクロナイザリング13のスプラ
イン歯13bは、基部13cのチャンファ面13d側が
当該チャンファ面13dの下端から外周面13aに至る
隅部を面取りして面取状斜面13fとし、隅Rに代わる
応力集中緩和形状を形成したものである。このようにチ
ャンファ面13dの付け根部としての基部13cの隅部
を面取り傾斜面13fとして急激な形状変化をなくすこ
とで、応力の分散を図ることができる。これによりスプ
ライン歯13bの破損等が有効に防止される。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、シンクロナイザリング
のスプライン歯を台座状の基部を残して山形形状に形成
することで、スプライン歯を細かく形成しても、同期時
に歯先に加わるモーメントを小さくすることができ、強
度の増大を図ることができ、破損等を有効に防止するこ
とができる。
【0018】また、請求項2の発明では、スプライン歯
の基部を山形形状部と連続した斜面とすることで、山形
形状部分と基部との応力集中を回避することができ、強
度の増大が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシンクロナイザリングを適用した
歯車変速機における同期装置の要部説明図である。
【図2】図1の矢線II方向端面図である。
【図3】図2に示すシンクロナイザリングのスプライン
歯の平面図である。
【図4】図3に示すスプライン歯の側面図である。
【図5】図2に示すシンクロナイザリングのスプライン
歯の他の実施例を示す平面図である。
【図6】図5に示すスプライン歯の矢線VI−VIに沿う断
面図である。
【図7】図5に示すスプライン歯の側面図である。
【図8】従来の歯車変速機の同期装置の概要を示す断面
図である。
【図9】図8に示すシンクロナイザスリーブのスプライ
ン歯とシンクロナイザリングのスプライン歯との関係を
示す説明図である。
【符号の説明】
11 同期装置 12 シンクロナイザスリーブ 13 シンクロナイザリング 13b スプライン歯 13c 基部(台座) 13d チャンファ面(山形形状部) 13f 面取り傾斜面 14 テーパコーン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 政宏 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3J030 BA10 BB07 BC10 3J056 AA12 BA03 BC01 CB05 GA05 GA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リングの外周に周方向に等間隔で且つ軸
    線方向に延設されたスプライン歯の一端を該リングの半
    径方向に所定量の基部を残して山形形状に形成すること
    を特徴とするシンクロナイザリング。
  2. 【請求項2】 前記基部は、前記山形形状から連続した
    斜面により形成されたことを特徴とする請求項1に記載
    のシンクロナイザリング。
JP11020657A 1999-01-28 1999-01-28 シンクロナイザリング Pending JP2000220658A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822213B2 (ja) * 2003-12-18 2011-11-24 シエフレル・コマンデイトゲゼルシヤフト 車輪軸受の外レース
JP2014031849A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Honda Motor Co Ltd 変速機の同期装置
CN106763270A (zh) * 2016-11-14 2017-05-31 中国船舶重工集团公司第七�三研究所 混合式离合器
CN111156264A (zh) * 2019-12-19 2020-05-15 中国第一汽车股份有限公司 一种双排齿同步器及变速箱

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CN106763270A (zh) * 2016-11-14 2017-05-31 中国船舶重工集团公司第七�三研究所 混合式离合器
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