JP4421447B2 - トランスミッションの同期結合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手動変速機(マニュアルトランスミッション)の同期結合装置(シンクロ機構)に関する。
一般的に、マニュアルトランスミッションは複数段の変速ギヤ列を有しており、シフトレバーによって変速段を切り換えて各段のギヤを噛み合いさせることにより、エンジンの動力を走行条件に応じて変換して取り出し、車輪を駆動している。このようなマニュアルトランスミッションにおいては、ギヤの噛み合い状態を切り換えて変速する際に、変速を迅速且つ容易に行うために、同期結合装置を備えている。
従来のマニュアルトランスミッションの同期結合装置としては、シンクロリング(シンクロナイザーリング)とドグギヤとをテーパー面同士で当接させるシングルコーン方式の同期結合装置が一般的に使用されていたが、シンクロ荷重(シフト操作荷重)を低減する構造として、インナーリング及びアウターリングの間に挟んだシンクロコーンを内外周のテーパー面でインナーリング及びアウターリングにそれぞれ当接させるダブルコーン方式の同期結合装置が、例えば特公昭48−24086号公報により知られている。さらにトリプルコーン方式も提案されている。
上記公告公報に開示された同期結合装置では、半径方向外側に配置されたアウターリングと、半径方向内側に配置されアウターリングに相対回転不能に係止されたインナーリングと、アウターリング及びインナーリングに挟まれたシンクロコーンからブロッキングリングを構成する。
この同期結合装置は、トランスミッションの回転軸に固定したシンクロハブにスプライン結合したシンクロスリーブを軸方向に移動させ、このシンクロスリーブの内周に形成したスプライン歯の凸部でシンクロスプリングを介してブロッキングリングを半径方向内向きに押圧し、回転軸に相対回転可能に支持した変速ギヤをブロッキングリングに摩擦係合させて同期回転させることにより、シンクロスリーブのスプライン歯をブロッキングリングのドグ歯及び変速ギヤのドグ歯に噛み合せて、該変速ギヤを回転軸に結合するようになっている。
特公昭48−24086号公報 特開2000−46070号公報 特開2001−132771号公報 特開2002−98166号公報 特開2003−42183号公報 特開2004−125112号公報
シンクロコーンを内周側及び外周側のテーパー面でそれぞれインナーリング及びアウターリングに当接させるシンクロ機構のマルチ化は、シフト操作を実行する該当段のシフト操作荷重を低減できる反面、シフト操作以外ではシンクロ機構自体のフリクションが増加するという問題を有している。
即ち、通常走行時には、シンクロ機構をマルチ化したことによりシンクロコーンがアウターリング及びインナーリングに当接することにより引き起こされる引きずりによるフリクションが増加し、トランスミッション効率が悪化する。また、シフト時に該当段以外の引きずりによるフリクションにより、シフト荷重効率が悪化(または低減)する。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来のダブルコーン同期結合装置の同期能力を向上できるとともに引きずりによるフリクションを低減可能なトランスミッションの同期結合装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明によると、外周にドグ歯を有して回転軸に相対回転可能に支持された変速ギヤと、前記回転軸に結合されたシンクロハブと、該シンクロハブに軸方向移動可能にスプライン結合されたシンクロスリーブと、該シンクロスリーブ内周に形成されたスプライン歯に噛み合い可能なドグ歯を外周に有するとともに、前記変速ギヤとの摩擦係合を可能にして前記シンクロハブと前記変速ギヤ間に配置されたブロッキングリングと、該ブロッキングリングの外周に支持されたシンクロスプリングとを備えたトランスミッションの同期結合装置において、前記ブロッキングリングは、半径方向外側に配置されたアウターリングと、半径方向内側に配置され前記アウターリングに相対回転不能に係止されたインナーリングと、前記アウターリング及び前記インナーリングに挟まれたシンクロコーンとから構成され、前記シンクロスリーブがニュートラル位置にあるとき、前記シンクロコーンは円周方向に所定角度離間した位置で前記アウターリング及び前記インナーリングに交互に点接触するように環状波形形状に成形され、前記シンクロスリーブが軸方向に移動した際に、前記ブロッキングリングの前記アウターリングを前記変速ギヤに向けて付勢することで、前記アウターリング及び前記インナーリングの間に前記シンクロコーンが挟みつけられ、前記シンクロコーンの点接触が変形し、前記シンクロコーンのテーパ面と前記アウターリング及び前記インナーリングとが前記シンクロコーンの弾性変形により密着状態となることを特徴とするトランスミッションの同期結合装置が提供される。
本発明によると、シンクロコーンを環状波形形状に成形したことにより、シンクロコーンとアウターリング及びインナーリングとの接触面積を減少させることができ、フリクションを低減できる。
また、シフト操作荷重作用時にはシンクロコーンが弾性変形してアウターリング及びインナーリングと密着状態となることにより、従来のダブルコーン同期結合装置と同等の同期能力を発揮することができる。
図1を参照すると、本発明実施形態に係る1速−2速同期結合装置(シンクロ機構)S1の縦断面図が示されている。図2は図1の2点鎖線2で囲まれた部分の拡大断面図である。一般的に、前進5速、後進1速の車両用マニュアルトランスミッションでは、1速−2速同期結合装置のほかに3速−4速同期結合装置及び5速同期結合装置が備えられているが、これらの同期結合装置の構造は1速−2速同期結合装置S1の構造と実質的に同一である。
1速−2速同期結合装置S1は、実質的に同じ構造の1速同期結合機構及び2速同期結合機構を左右対称に備えているため、その代表として本明細書では右側の2速同期結合機構を中心に説明する。
2速同期結合機構は、カウンタシャフトScの外周にカラー61及びニードルベアリング62を介して相対回転自在に支持されたカウンタ2速ギヤ37をカウンタシャフトScに結合するためのもので、カウンターシャフトScにスプライン結合された環状のシンクロハブ63の外周に軸方向摺動自在にスプライン結合されたシンクロスリーブ43を備えている。
シンクロスリーブ43は1速−2速シフトフォーク44で図1に示すニュートラル位置から左右に移動され、左側の1速位置への移動により1速変速段を確立し、右側の2速位置への移動により2速変速段を確立する。
シンクロハブ63の外周にはスプライン歯64が形成されており、シンクロスリーブ45の内周に形成されてシンクロハブ63のスプライン歯64に噛み合うスプライン歯は2種類の形状が存在する。
即ち、大多数のスプライン歯(図示せず)は直線的な頂面を有しているが、カウンタシャフトScの軸線を中心として120°ずつ離間した3つの位置に2本ずつ配置された合計6本のスプライン歯66は、その軸方向両端部に半径方向内向きに突出する凸部66aが形成されている。
シンクロハブ63の側面に形成された環状の凹部63aに、ブロッキングリング67が配置されている。ブロッキングリング67は半径方向外側に配置されたアウターリング68と、半径方向内側に配置されたインナーリング69と、アウターリング68及びインナーリング69に挟まれたシンクロコーン(テーパーコーン)70とから構成される。
アウターリング68に形成した係止爪68aとインナーリング69に形成した係止爪69aとの係合により、アウターリング68及びインナーリング69は相対回転不能に係止される。
シンクロコーン70は半径方向外側及び内側にそれぞれテーパー面70a,70bを備えており、半径方向外側のテーパー面70aはアウターリング68の内周面に摺動自在に接触し、半径方向内側のテーパー面70bはインナーリング69の外周面に摺動自在に接触する。
アウターリング68の軸方向外端には半径方向外側に突出する複数のドグ歯68bが形成されるとともに、このドグ歯68bに臨むカウンタ2速ギヤ37の端部にドグ歯37aが形成されている。
シンクロスリーブ45が図1において右方向に移動すると、そのスプライン歯66はアウターリング68のドグ歯68b及びカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aに噛み合い可能である。
同様に、シンクロスリーブ45が図1において左方向に移動すると、そのスプライン歯66はアウターリング68のドグ歯68b及びカウンタ1速ギヤ36のドグ歯36aに噛み合い可能である。
アウターリング68の外周の120°ずつ離間した3つの位置にスプリング支持部が形成されており、これらのスプリング支持部に環状のシンクロスプリング71が支持されている。
シンクロスリーブ45がニュートラル位置にあるとき、シンクロスプリング71はアウターリング68のドグ歯68bと、シンクロハブ63の軸方向端面と、シンクロスリーブ45のスプライン歯66の軸方向端部とに囲まれた位置にある(図2参照)。
図3は本発明実施形態のシンクロコーン70の正面図を示している。図4は図3の4−4線断面図である。図3からは明らかではないが、本実施形態のシンクロコーン70は真円形状ではなく、90°周期でうねった環状波形形状をしている。
図5(A)はシンクロスリーブ45がニュートラル位置の場合の、すなわち軸方向荷重が0の場合の、シンクロコーン70の外周の真円度を模式的に示している。θは45°であり、シンクロコーン70外周の山の頂点と谷との間の距離S1は0.1〜0.15mmである。
図5(B)は200ニュートン(N)の軸方向荷重が印加された場合の、シンクロコーン70の外周形状を模式的に示している。このように軸方向荷重が印加された場合には、シンクロコーン70が変形し、山の頂点と谷との間の距離S2は最大で0.03mmとなる。
図6はシンクロスリーブ45がニュートラル位置にあり、軸方向荷重が0の場合の、アウターリング68及びインナーリング69に対するシンクロコーン70の接触の様子を模式的に示している。
即ち、シンクロコーン70は90°周期でうねっているため、シンクロコーン70は円周方向に45°離間した位置P1,P2でアウターリング68及びインナーリング69に交互に点接触する。アウターリング68との接触点がP1で示され、インナーリング69との接触点がP2で示されている。
図3に示すように、シンクロコーン70は互いに120°離間した3つの凸部70cを有している。これらの凸部70cが、カウンタ2速ギヤ37の側面に形成した凹部37b(及びカウンタ1速ギヤ36の側面に形成した凹部36b)に緩く係合する。
なお、アウターリング68は、その外周から突出する3個のスプリング支持部(図示せず)をシンクロハブ63の凹部(図示せず)に係合させることにより、ドグ歯68bの半ピッチ分だけ相対回転することができる。
図2から明らかなように、シンクロスリーブ45内周のスプライン歯66の軸方向端部に形成された凸部66aは、第1傾斜面α、平坦面γ、及び第2傾斜面βを有しており、内径が一定の平坦面γの両端から延びる第1傾斜面α及び第2傾斜面βの内径は該平坦面γから遠ざかるにつれて増加している。
第1傾斜面αの長さと平坦面γの長さとを足した軸方向距離は、シンクロスプリング71の頂点からカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aの端部までの軸方向距離と概略同等であり、前者のほうが若干短く設定されている。
図7から明らかなように、シンクロスリーブ45内周のスプライン歯66の軸方向端部にはテーパー状のチャンファーC1が形成されており、アウターリング68のドグ歯68b及びカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aにはスプライン歯66のチャンファーC1と逆方向にテーパーするチャンファーC2,C3が形成されている。
次に、上述した構造を有する本発明実施形態の同期結合装置の作用について説明する。
図2及び図7に示すように、シンクロスリーブ45がニュートラル位置にあるときには、シンクロスリーブ45内周のスプライン歯66の凸部66aの第1傾斜面αがシンクロスプリング71に接触しないため、シンクロスプリング71からの荷重が作用しないブロッキングリング67は、図6に示すようにシンクロコーン70が円周方向に45°離間した位置でアウターリング68及びインナーリング69に交互に点接触しており、シンクロコーン70はアウターリング68及びインナーリング69に対して自由に相対回転できる状態にある。
従って、ブロッキングリング67のアウターリング68及びインナーリング69はシンクロハブ63と一体的に回転し、またシンクロコーン70はカウンタ2速ギヤ37と一体的に回転するため、シンクロスリーブ45及びカウンタ2速ギヤ37の同期作用は発生しない。
図8及び図9に示すように、2速変速段を確立すべくシンクロスリーブ45をシンクロハブ63に対して右方向に移動させると、シンクロスリーブ45内周のスプライン歯66の凸部66aの第1傾斜面αがシンクロスプリング71の円周方向3箇所を半径方向内側に押圧する。
すると、シンクロスプリング71は凸部66aとの間の摩擦力で軸方向右向きに荷重を受け、ブロッキングリング67のアウターリング68をカウンタ2速ギヤ37に向けて右方向に付勢するため、アウターリング68及びインナーリング69間にシンクロコーン70が挟みつけられて、シンクロコーン70が図5(B)に示すように変形する。その結果、シンクロコーン70のテーパー面70a,70bとアウターリング68及びインナーリング69間に摩擦力が発生する。
これと同時に、スプライン歯66の先端のチャンファーC1がアウターリング68のドグ歯68bのチャンファーC2に押し付けられてシンクロスリーブ45及びアウターリング68が相対回転し、その際に両チャンファーC1,C2間に発生する軸方向荷重でシンクロコーン70のテーパー面70a,70bとアウターリング68及びインナーリング69との間に大きな摩擦力が発生する。
その結果、前記摩擦力でブロッキングリング67のシンクロコーン70がシンクロスリーブ45に一体化され、このシンクロコーン70の凸部70cに凹部37bを係合させたカウンタ2速ギヤ37の回転がシンクロスリーブ45の回転に同期する。
シンクロスリーブ45が更に右方向に移動すると、スプライン歯66のチャンファーC1とアウターリング68のドグ歯68bのチャンファーC2との係合が外れて、スプライン歯66とドグ歯68bとが完全に噛み合い、両チャンファーC1,C2の係合による軸方向荷重が消滅するため、シンクロコーン70のテーパー面70a,70bに作用する摩擦力は減少する。
しかしながら、このとき依然としてスプライン歯66の凸部66aの平坦面γがシンクロスプリング71を押圧しているため、平坦面γとシンクロスプリング71との間の軸方向摩擦力により該シンクロスプリング71でアウターリング68に軸方向の荷重を与え、その荷重でシンクロコーン70のテーパー面70a,70bに作用する摩擦力が確保され、カウンタ2速ギヤ37及びシンクロスリーブ45間の同期ずれが防止される。
図10及び図11に示すように、シンクロスリーブ45が更に右方向に移動すると、スプライン歯66のチャンファーC1とカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aのチャンファーC3とが係合し、その楔作用でシンクロスリーブ45及びカウンタ2速ギヤ37が僅かに相対回転することにより、シンクロスリーブ45のスプライン歯66がカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aに噛み合って2速変速段が確立する。
スプライン歯66のチャンファーC1とカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aのチャンファーC3とが係合する直前に、スプライン歯66の凸部66aの第2傾斜面βがシンクロスプリング71上に移行するため、スプライン歯66からシンクロスプリング71に作用する荷重が減少し、シンクロコーン70のテーパー面70a,70bに作用する摩擦力が減少する。
その結果、シンクロスリーブ45及びカウンタ2速ギヤ37を同期させる荷重が減少し、両チャンファーC1,C3の接触により発生する楔作用でシンクロスリーブ45及びカウンタ2速ギヤ37をスムーズに相対回転させ、シンクロスリーブ45のスプライン歯66をカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aに確実に噛み合わせることができる。
また、仮に平坦面γに続く第2傾斜面βが存在しないとすると、シンクロスプリング71が平坦面γから外れると同時に、シンクロスプリング71に加わる半径方向内向きの荷重が消滅して同期荷重が急激に減少する。
従って、特にシフトチェンジをゆっくりと行った場合に、シンクロスプリング71に加わる半径方向内向きの荷重が消滅してからシンクロスリーブ45のスプライン歯66のチャンファーC1がカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aのチャンファーC3に噛み合う前に同期作用が失われてしまい、スプライン歯66及びドグ歯37aのスムーズな噛み合いができなくなる。
しかし、本実施形態によれば平坦面γに続く第2傾斜面βによってシンクロスプリング71に加わる半径方向内向きの荷重が緩やかに減少するため、同期荷重が直ちに消滅することがない。これにより、シフト操作をゆっくりと行った場合でも、シンクロスリーブ45のスプライン歯66をカウンタ2速ギヤ37のドグ歯37aにスムーズに噛み合わせることができる。
なお、2速変速段の確立を解除してニュートラルに戻すべくシンクロスリーブ45が左方向に移動する際に、第2傾斜面βの作用でシンクロスプリング71を平坦面γにスムーズに導くことができる。
上述した本実施形態によれば、シンクロコーンを環状波形形状または花びら形状に成形することにより、シンクロコーンとアウターリング及びインナーリングとの接触面積を減少させることができ、接触に起因するフリクションを低減することができる。
また、シフト操作荷重作用時には、シンクロコーンが弾性変形してアウターリング及びインナーリングと密着状態となることで、従来のダブルコーンシンクロ機構(同期結合装置)の同期能力を向上することができる。更には、シンクロコーンの弾性を利用してシンクロ機構回りの遊びを減らすことにより、フィーリングの向上も期待できる。
上述した実施形態では、シンクロコーン70を90°周期の波形形状に成形したが、波形形状の周期はこれに限定されるものではなく、例えば60°周期、120°周期等の他の周期も取り得るものである。
1速−2速同期結合装置の縦断面図である。 図1の2点鎖線2部分で囲まれた部分の拡大断面図である。 シンクロコーンの正面図である。 図3の4−4線断面図である。 シンクロコーンの真円度を模式的に示す図であり、図5(A)は軸方向荷重が0の場合の、図5(B)は軸方向荷重が200ニュートンの場合のシンクロコーンの真円度をそれぞれ模式的に示している。 アウターリング及びインナーリングに対するシンクロコーンの接触状態を模式的に示す図である。 図2の7−7線断面図である。 2速変速段確立前期の作用説明図である。 図8の9−9線断面図である。 2速変速段確立後期の作用説明図である。 図10の11−11線断面図である。
符号の説明
37 カウンタ2速ギヤ
37a ドグ歯
45 シンクロスリーブ
63 シンクロハブ
66 スプライン歯
66a 凸部
67 ブロッキングリング
68 アウターリング
69 インナーリング
70 シンクロコーン
71 シンクロスプリング

Claims (1)

  1. 外周にドグ歯を有して回転軸に相対回転可能に支持された変速ギヤと、
    前記回転軸に結合されたシンクロハブと、
    該シンクロハブに軸方向移動可能にスプライン結合されたシンクロスリーブと、
    該シンクロスリーブ内周に形成されたスプライン歯に噛み合い可能なドグ歯を外周に有するとともに、前記変速ギヤとの摩擦係合を可能にして前記シンクロハブと前記変速ギヤ間に配置されたブロッキングリングと、
    該ブロッキングリングの外周に支持されたシンクロスプリングとを備えたトランスミッションの同期結合装置において、
    前記ブロッキングリングは、半径方向外側に配置されたアウターリングと、半径方向内側に配置され前記アウターリングに相対回転不能に係止されたインナーリングと、前記アウターリング及び前記インナーリングに挟まれたシンクロコーンとから構成され、
    前記シンクロスリーブがニュートラル位置にあるとき、前記シンクロコーンは円周方向に所定角度離間した位置で前記アウターリング及び前記インナーリングに交互に点接触するように環状波形形状に成形され
    前記シンクロスリーブが軸方向に移動した際に、
    前記ブロッキングリングの前記アウターリングを前記変速ギヤに向けて付勢することで、
    前記アウターリング及び前記インナーリングの間に前記シンクロコーンが挟みつけられ、
    前記シンクロコーンの点接触が変形し、
    前記シンクロコーンのテーパ面と前記アウターリング及び前記インナーリングとが前記シンクロコーンの弾性変形により密着状態となることを特徴とするトランスミッションの同期結合装置。
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