JP2000329159A - シンクロナイザリング - Google Patents

シンクロナイザリング

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JP2000329159A
JP2000329159A JP11140583A JP14058399A JP2000329159A JP 2000329159 A JP2000329159 A JP 2000329159A JP 11140583 A JP11140583 A JP 11140583A JP 14058399 A JP14058399 A JP 14058399A JP 2000329159 A JP2000329159 A JP 2000329159A
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chamfer
sleeve
ring
tooth
teeth
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JP11140583A
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Shigemi Omura
繁美 大村
Mitsugi Kawamoto
貢 川元
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Aisin AI Co Ltd
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Aisin AI Co Ltd
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    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シンクロメッシュ機構のギヤ鳴りを防止する。 【解決手段】 シンクロナイザリング21は、ピースギ
ヤのコーン面に外装されるコーン部6と該コーン部6の
外周面に形成された外歯22とから構成され、外歯22
の一方の歯形端面に形成されたリング側チャンファ歯2
3にカット面25を形成し、スリーブ側チャンファ歯の
エッジ部に対しカット面25が退避することにより、チ
ャンファ面26等の角度の減少を防止してギヤ鳴りを対
策する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期噛み合い式変
速機に用いられるシンクロナイザリングに関し、特に、
ギヤ鳴りを低減したものである。
【0002】
【従来の技術】シンクロメッシュ機構を採用する変速機
は、回転軸に空転状態で装着されたサードギヤ、セカン
ドギヤ、ローギヤ等の遊転ギヤの一つに、回転軸と同回
転するクラッチハブとスプライン等で嵌合したスリーブ
が軸方向に移動することによりコーン状のシンクロナイ
ザリングを介して遊転ギヤに摩擦力を付与し、遊転ギヤ
のスリーブに対する回転速度差を無くした状態でスリー
ブを更に軸方向に移動してスリーブと遊転ギヤとを同期
状態で噛合わせるものである。
【0003】図9は上記シンクロメッシュ機構を示した
ものであり、シンクロメッシュ機構は、スリーブ1とシ
ンクロナイザリング2(以下、リングという)とを主要
素として構成されている。リング2は、図略された回転
軸上の遊転ギヤ3(以下、ピースギヤという)のコーン
面5と同回転軸上のクラッチハブ4に嵌合されたスリー
ブ1との間に介装されている。リング2は、図10に拡
大して示すように、コーン部6と該コーン部6の外周面
に形成され歯すじ方向に対し交差した二面からなるチャ
ンファ歯8(以下、リング側チャンファ歯という)をも
つ外歯9とからなる。
【0004】スリーブ1は、スプライン嵌合等によりク
ラッチハブ4の外周に軸方向に移動自在に噛合する内周
スプライン7が形成されるとともに、外周には図外のシ
フトフォークと係合する周溝11が形成されている。ス
リーブ1の内周スプライン7の端部には、リング側チャ
ンファ歯8に対向したチャンファ歯10(以下、スリー
ブ側チャンファ歯という)が形成されている。
【0005】なお、ピースギヤ3の外周にも、リング側
チャンファ8と同じ向きでスリーブ側チャンファ歯10
に対向したギヤ側チャンファ歯12をもつ外歯13が形
成されている。外歯13もスリーブ1の内周スプライン
7とスプライン嵌合等の噛合形態によりスリーブ1を軸
方向に移動自在としている。上記シンクロメッシュ機構
では、シフトフォークを介してスリーブ1にX方向の操
作力が加えられると、スリーブ1がX方向に移動してリ
ング2をピースギヤ3のコーン面5に押付ける。
【0006】リング2とスリーブ1の相対回転差により
図11に示すように、スリーブ側チャンファ歯10の片
面(チャンファ面)10bとリング側チャンファ歯9の
片面(チャンファ面)が当接し、スリーブ1はリング2
に軸方向力Fxと押分け力Fsを与える。軸方向力Fx
は、リング2をコーン面5に押付ける力の成分であり、
図13に示すコーントルクTcと比例する。押分け力F
sはリング2を周方向に回動させるトルクである。Fx
とFsの合力Foは、リング側チャンファ歯8の片面に
対し直角の方向に作用する。
【0007】同期がギヤ鳴り無く行われるためには、図
13に示すように、コーントルクTcが押分けトルクF
sより常に大きいことが必要である。スリーブ側チャン
ファ歯10は、同期の完了まで図11に示す状態でリン
グ2を押圧しており、同期の完了後、更に軸方向Xに移
動し(押分け)、ギヤ側チャンファ歯12と嵌合して変
速が完結する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のシン
クロナイザリングは、リング側チャンファ歯8の先端角
2θrが、スリーブ側チャンファ歯10の先端角2θs
より小さく設定されている(θs>θr)ため、スリー
ブ側チャンファ歯10とリング側チャンファ歯8とが同
期過程で噛合した状態は、図11に示すように、スリー
ブ側チャンファ歯10の稜線部10fと反対側のエッジ
部10eがリング側チャンファ歯8の片面に当接した形
態となる。そして、リング2に作用する力Foの力点P
は、エッジ部10eとなる。
【0009】このようにリング側チャンファ歯8の片面
に対しスリーブ側チャンファ歯10のエッジ部10eが
当接すると、焼入鋼製のスリーブ1に対し銅合金製又は
焼結金属製のリング2は、図12に示すように、リング
側チャンファ歯8の片面(斜線部分)がエッジ部10e
によって摩耗させるという問題がある。そして、リング
2のチャンファ面の摩耗が進むと、図12に示すよう
に、リング側チャンファ歯8の先端角2θrが減少し、
θr≫Aという極めて鋭角な先端角Aをもつ稜線部8f
が形成されてしまう。鋭角の稜線部8fにスリーブ側チ
ャンファ歯10のエッジ部10eが当接した状態でリン
グ2を押圧すると、図11と図12とを比較してわかる
ように、押分け力Fsが摩耗が生じていないときより大
きくなる。押分け力Fsが小さくなると、図13に示す
同期時のボーク比Tc/Ts>1(ギヤ鳴きが発生しな
い条件)以上が成立しなくなり、リング2をコーン面5
に押付ける力が不足して同期がとれなくなり、ギヤ鳴り
を誘発してしまう。コーントルクTcは、シフトフォー
クからのシフト操作力F、コーン面5とリング2との摩
擦係数、リング径及びコーン角で決るほぼ一定の力であ
り、押分けトルクと反対方向に発生する。
【0010】なお、図11に示すスリーブ側チャンファ
歯10は、スプライン7の中心よりオフセットされた位
置に稜線部10fを形成し、歯すじ方向に長い片面10
aと歯すじ方向に短い片面10bとなっており、この長
い片面10aと短い片面10bの関係により、スリーブ
1がリング2を越えた後、ピースギヤ3のギヤ側チャン
ファ歯12とのチャンファ面と当る確率を下げることに
より2段入り確率を下げている。
【0011】そして、上記問題は、前記稜線部位置がオ
フセットされたスリーブ側チャンファ歯10だけに生じ
るものではない。スリーブ側チャンファ歯10の稜線部
位置がスプラインの中心に設けられていてもそのエッジ
部によって同様の問題が生じる。本発明は上記問題点に
鑑みてなされたもので、リング側チャンファ歯の先端角
の減少を防止できるシンクロナイザリングを提供するこ
とを解決すべき課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者等はシンクロメッシュ機構の同期押分け動作を
詳細に検討し、マニュアル変速機における変速操作時の
シフト操作力に対向する荷重が、リングがコーン面に押
付けられている同期状態の初期にピークを迎えることを
考慮し、このピーク時にスリーブ側チャンファ歯のエッ
ジ部がリング側チャンファ歯の稜線部に当接しないよう
にする構成を見出し本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明のシンクロナイザリング
は、遊転ギヤのコーン面に外装されるコーン部と、該コ
ーン部の外周面に形成されスリーブの内周スプラインと
軸方向に移動自在に噛合する外歯と、該外歯の歯形端面
に形成された歯すじ方向に斜めに交差した二面からなる
チャンファ歯とをもち、シフト操作力によって軸方向に
移動される該スリーブが該内周スプラインと該チャンフ
ァ歯とが噛合して該スリーブと該遊転ギヤとの相対回転
差を無くした同期状態から該内周スプラインが該外歯を
通過して該遊転ギヤに噛合う押分け状態を経て該スリー
ブと該遊転ギヤとを同期噛合いさせるシンクロナイザリ
ングにおいて、該外歯の該チャンファ歯は、該同期状態
の初期において該二面の稜線部が該内周スプラインの歯
形端面のエッジ部に対し退避する曲面あるいは一つのカ
ット面若しくは少なくとも二面からなる凹溝にて形成さ
れていることを特徴とするするものである。
【0014】
【作用】本発明のシンクロナイザリングにおいては、シ
フトが開始され、スリーブが軸方向に移動してスリーブ
の内周スプラインとリング外歯のチャンファ歯とが噛合
した同期状態の初期には、リングのチャンファ歯は、ス
リーブの内周スプラインのエッジ部を回避してスリーブ
側チャンファ歯とリング側のチャンファ歯とのチャンフ
ァ面同士を当接(面接触あるいは線接触)させることが
できる。スリーブ側チャンファ歯とリングのチャンファ
歯とが噛合した初期には、シフト操作力に対する荷重が
ピークを呈するので、同時期にスリーブ側チャンファ歯
のエッジ部を回避してスリーブとリングのチャンファ面
同士が当接することにより、スリーブ側チャンファ歯の
エッジ部によるリングのチャンファ歯の角度の減少を防
止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のシンクロナイザリングに
おいて、スリーブ側チャンファ歯のエッジ部を回避して
スリーブ側チャンファ歯の片面をリング側のチャンファ
歯をの稜線部に当接させない形態には、リング側チャン
ファ歯の稜線部を、通常のアールより大きなアールとす
る曲面形状としたり、カット面としたり、少なくとも二
面からなる凹溝とすることが好ましい。
【0016】スリーブ側チャンファ歯のエッジ部をリン
グ側チャンファ歯の稜線部に当接させない更に好ましい
形態には、上記カット面や凹溝がスリーブの内周スプラ
インの圧力角に合わされた部分をもつことが好ましい。
これにより、リング側チャンファ歯の歯元側から歯末側
まで稜線部全体の摩耗を回避できる。また、上記カット
面や凹溝は、外歯の中心線よりオフセットされた位置に
稜線部をもつチャンファ歯に形成することができる。こ
のオフセット位置は、スリーブ側チャンファ歯の稜線部
位置のオフセットと対応してずらすことが好ましい。す
なわち、稜線部位置がオフセットされたスリーブ側チャ
ンファ歯の場合、リングも稜線部位置をオフセットした
リング側チャンファ歯とし、このオフセットされた稜線
部位置にカット面や凹溝を形成する。この場合、リング
側チャンファ歯の両チャンファ面は、オフセット側のチ
ャンファ面を歯すじ方向に短い面とし、反対側を歯すじ
方向に長い面とする。そして、ダウンシフト時とアップ
シフト時とで、リング側チャンファ歯の歯すじ方向に長
い面にスリーブ側チャンファ歯の歯すじ方向に短い面が
当接し、リング側チャンファ歯の歯すじ方向に短い面に
スリーブ側チャンファ歯の歯すじ方向に長い面が当接す
るように使い分けることが、シフト性能を良好とする。
【0017】
【実施例】以下に本発明のシンクロナイザリングを実施
例を示す図面に基づいて更に詳細に説明する。 第一実施例 図1は第一実施例のシンクロナイザリングを部分的に示
す斜視図であり、図2は同期時のリング側チャンファ歯
にスリーブ側チャンファ歯が噛合した状態を示す動作説
明図である。
【0018】第一実施例のシンクロナイザリング21
は、図1に示すように、ピースギヤ3のコーン面5(図
9参照)に外装されるコーン部6と該コーン部6の外周
面に形成された外歯22とから構成され、外歯22の一
方の歯形端面に形成されたリング側チャンファ歯23に
以下の様なカット面25を形成したものである。外歯2
2は、スプライン状の歯面20、20(図2)に対し歯
すじ方向に斜めに交差した二面からなるリング側チャン
ファ歯23をもつ。
【0019】リング側チャンファ歯23は、図2に示す
ように稜線部位置がオフセットされたスリーブ側チャン
ファ歯10に対面して突状となる稜線部位置がオフセッ
トされている。このリング側チャンファ歯23の稜線部
24はリング半径方向のカット面25によってカットさ
れており、リング側チャンファ歯23は、一方に歯すじ
方向に短いチャンファ面27と、他方に歯すじ方向に長
いチャンファ面26とをもつ。
【0020】なお、図2に示すように、稜線部位置がオ
フセットされたスリーブ側チャンファ歯10は、歯すじ
方向に短いリング側のチャンファ面27に対面して歯す
じ方向に長いチャンファ面101と、リング側チャンフ
ァ歯23の歯すじ方向に長いチャンファ面26に対面し
て歯すじ方向に短いチャンファ面102とをもつ。第一
実施例のシンクロナイザリング21によれば、稜線部位
置がオフセットされたスリーブ側チャンファ歯10が同
期時に噛合する時、最もシフト操作力に対する荷重がピ
ークとなる同期初期の状態において、図2に示すよう
に、リング側チャンファ歯23のカット面25は、スリ
ーブ側チャンファ歯10のエッジ部10eに対し退避し
ており、同エッジ部10eはチャンファ面26と当接し
ない。このため、チャンファ面26のチャンファ角θr
は長期的に維持され、ボーク比1以上が保たれギヤ鳴り
を防止することができる。また、同期が完了してスリー
ブ1が押し分け領域に入っても、その時のシフト操作力
Fに対する荷重はピークから低下しているため、チャン
ファ角θrのチャンファ面26の摩耗に与える影響は極
めて少なくできる。
【0021】また、図示しないが、リング側チャンファ
歯23の歯すじ方向に短いチャンファ面27にスリーブ
側チャンファ歯10の歯すじ方向に長いチャンファ面1
01が当接する場合、同チャンファ面101側のエッジ
部10e1がチャンファ面27に当接する時期にはシフ
ト操作力に対する荷重がピークを過ぎているため、チャ
ンファ面27が摩耗される程度は比較的少なく、問題と
なるものでない。しかし、この場合も、エッジ部10e
1に対してカット面25は退避している。
【0022】第二実施例 図3及び図4は本発明の第二実施例のシンクロナイザリ
ング31を示す。なお、図3ではコーン部6を省略てし
ある。この実施例のリング31は、図3からわかるよう
に、第一実施例のカット面25の代りに二面からなる凹
溝32を形成したものである。この凹溝32はリング3
4の半径方向に延びるものであり、凹溝32のV字底部
位置33は外歯22の中心線位置と一致している。
【0023】また、この実施例でも凹溝32を形成する
前の外歯22は、チャンファ歯23の稜線部24を中心
に対しオフセットしてあり、歯すじ方向に短いチャンフ
ァ面27と歯すじ方向に長いチャンファ面26とをも
つ。第二実施例のシンクロナイザリング31において
も、スリーブ側チャンファ歯10のエッジ部10e、1
0e1に対し凹溝32により退避でき、チャンファ面2
6、27のチャンファ角2θrの減少を防止することが
できる。
【0024】第三実施例 図5及び図6は本発明の第三実施例のシンクロナイザリ
ング41を示す。この実施例のリング41は、図5に示
すように、第一実施例のカット面25の代りに曲面42
としたものである。曲面42のアールは、点線にて示す
従来のチャンファ歯8のアールより大きな値である。こ
のような曲面42によっても図4に示すように、スリー
ブ側チャンファ歯10のエッジ部10e、10e1に対
し曲面42が退避し、チャンファ面26、27のチャン
ファ角2θrの減少を防止することができる。
【0025】第一、第二実施例の改良実施例 上記第一、第二実施例では、それぞれカット面25及び
凹溝32が半径方向に形成され、図7の斜線部にて示す
位置なる。しかし、このようなカット面25あるいは凹
溝32であると、スリーブ1の内周スプライン7が半径
線と圧力角αをもつ場合、同期状態において、内周スプ
ライン7のエッジ部10eあるいは10e1は、例えば
歯先側がリング側チャンファ歯23のチャンファ面2
6、27と当接してしまい、リング側チャンファ歯23
の歯元側のチャンファ角2θrを減少させるおそれがあ
る。
【0026】そこで、図8の斜線部に示すように、カッ
ト面25あるいは凹溝32は、内周スプライン7の圧力
角αと一致するように斜めに傾斜した傾斜部分35を形
成することができる。この場合、傾斜部分35は、歯す
じ方向に長いチャンファ面26側に傾斜させる。このよ
うにカット面25あるいは凹溝32にスリーブ側内周ス
プライン7の圧力角αに合わせた傾斜部分35を形成す
ることで、リング側チャンファ歯23のチャンファ面2
6の先端角2θrを、歯元側から歯末側まで減少させる
ことを防止できる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、シン
クロメッシュ機構におけるシフト操作の繰返しによるリ
ングのチャンファ歯の先端角の減少を防止し、ギヤ鳴り
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のシンクロナイザリングを
示す部分斜視図である。
【図2】同期状態の初期の時のスリーブとリングの噛合
い状態を示す動作説明図である。
【図3】本発明の第二実施例のシンクロナイザリングを
示す部分斜視図である。
【図4】第二実施例の噛合い状態を示す動作説明図であ
る。
【図5】本発明の第三実施例のシンクロナイザリングを
示す部分斜視図である。
【図6】第三実施例の噛合い状態を示す動作説明図であ
る。
【図7】軸方向から見たリング側チャンファ歯とスリー
ブ側チャンファ歯の噛合い状態を示し、スリーブ側チャ
ンファ歯先側がカット面あるいは凹溝から外れている状
態を示す説明図である。
【図8】図7を改良し、スリーブ側チャンファ歯先側に
対してもカット面あるいは凹溝が退避している状態を示
す説明図である。
【図9】一般的なシンクロメッシュ機構の断面図であ
る。
【図10】従来のシンクロナイザリングを示す部分斜視
図である。
【図11】半径方向から見たリング側チャンファ歯とス
リーブ側チャンファ歯の噛合い状態を示す従来の動作説
明図である。
【図12】リング側チャンファ歯の先端角が減少する様
子を示す動作説明図である。
【図13】ギヤ鳴きが発生しない条件を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
21、31、41…シンクロナイザリング 22…外歯、 23…リン
グ側チャンファ歯 25…カット面 32…凹溝 42…曲面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊転ギヤのコーン面に外装されるコーン
    部と、該コーン部の外周面に形成されスリーブの内周ス
    プラインと軸方向に移動自在に噛合する外歯と、該外歯
    の歯形端面に形成された歯すじ方向に斜めに交差した二
    面からなるチャンファ歯とをもち、シフト操作力によっ
    て軸方向に移動される該スリーブが該内周スプラインと
    該チャンファ歯とが噛合して該スリーブと該遊転ギヤと
    の相対回転差を無くした同期状態から該内周スプライン
    が該外歯を通過して該遊転ギヤに噛合う押分け状態を経
    て該スリーブと該遊転ギヤとを同期噛合いさせるシンク
    ロナイザリングにおいて、 前記外歯の前記チャンファ歯は、前記同期状態の初期に
    おいて前記二面の稜線部が前記内周スプラインの歯形端
    面のエッジ部に対し退避する曲面あるいは一つのカット
    面若しくは少なくとも二面からなる凹溝にて形成されて
    いることを特徴とするシンクロナイザリング。
  2. 【請求項2】 前記カット面若しくは凹溝は、前記スリ
    ーブの前記内周スプラインの圧力角に合わせて傾斜され
    た部分をもつ請求項1記載のシンクロナイザリング。
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