JP2000220259A - 繊維強化プラスチックシートの接合方法、及びこれによる防水工法 - Google Patents

繊維強化プラスチックシートの接合方法、及びこれによる防水工法

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JP2000220259A
JP2000220259A JP11059100A JP5910099A JP2000220259A JP 2000220259 A JP2000220259 A JP 2000220259A JP 11059100 A JP11059100 A JP 11059100A JP 5910099 A JP5910099 A JP 5910099A JP 2000220259 A JP2000220259 A JP 2000220259A
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reinforced plastic
sheet
frp
ultraviolet
fiber reinforced
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Yasuji Takeuchi
康詞 竹内
Koji Kainuma
浩二 貝沼
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YAMATOMI SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚等の品質が一定であり、作業時間も大幅
に短縮でき、なおかつ熟練した技能を必要としないで高
い水密性を確保できる、FRPシートのつなぎ方法、並
びにこれによる防水工法を得る。 【解決手段】 品質管理された工場において生産された
FRPシートを、やはり工場生産された紫外線硬化型F
RPシートを貼り合わせてつないで行くことによって、
水密性に優れた一連の防水層を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根やバ
ルコニーなど、防水処理が必要な部位に用いる繊維強化
プラスチック(FRP)防水材、及びこれを用いた施工
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のFRP防水材、及びその施工方法
は、液状の防水用樹脂を現場ライニング法により、ガラ
ス繊維などの繊維強化材に塗布、含浸、一体化させて硬
化せしめ、主たるFRP防水層を形成している。また、
工場生産されたFRPシートを応用する場合にあって
も、シート同士をつなぐ場合には、やはり現場ライニン
グ法により接合する方法をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のFRP防水の施
工では、現場ライニング法であるため、作業者の技能の
度合いにより仕上がり品質や防水層の膜厚にバラツキが
生じやすく、品質の均一化に問題があった。また、硬化
剤の混合や材料の塗布、ガラスマット等の裁断、混入し
た気泡の脱泡作業などの施工工程が長く、さらに、気温
等の気象条件により防水材の硬化時間が大幅に変わるな
ど、かなり経験を積まないと効率的な作業ができない問
題もあった。さらに、防水材として一般に不飽和ポリエ
ステル樹脂が用いられるため、塗布作業時のスチレン臭
による作業者の健康障害の危険性や、近隣住民への悪臭
被害の危険性もあった。
【0004】一方、従来の現場ライニング法によるFR
P防水では、下地材の過剰な水分により硬化不良を引き
起こすことから、濡れた下地へ直接施工した場合に、後
日防水層が下地から剥離して、いわゆる膨れ現象を起こ
す場合が多く見られた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、工場生産され
た均一なFRPシートを主たる防水材として用い、これ
を接合する方法として、やはり工場生産された自着性の
紫外線硬化型繊維強化プラスチック(UV−FRPと称
す)シートをつなぎ目に貼り合わせることによって、強
固で水密性に優れた一連のFRP防水層を形成させるも
のである。
【0006】現場ライニング法による様々な問題を解決
するため、従来より工場生産されたFRPシートを応用
する方法は一部にあった。しかし、この場合もシート同
士のつなぎは、やはり現場ライニング法によって行われ
るため、十分な解決方法とは言えなかった。
【0007】本発明は、FRPシート同士のつなぎ目に
沿って、UV−FRPシートを展圧ローラー等の器具を
用いて圧着貼りしてゆき、そのまま自然光によりUV−
FRPシートを硬化させるか、紫外線ランプによる人工
光により硬化させてつないでいくものである。
【0008】UV−FRPシートは光を通す必要から、
硬化前は透明であり、圧着作業時に気泡の抱き込みや下
地材との隙間などが発生しても容易に発見でき、作業品
質の管理がしやすい利点がある。
【0009】また、自着性であるため、一般の粘着性の
防水テープのように誰でも簡単に作業ができ、しかも表
面は保護フィルムで覆われているため、スチレン臭の希
散も極わずかであり、作業環境上も好ましい。
【0010】FRPシートを端部に沿ってか、中央部に
一定間隔ごとにタッカー、釘、ビスなどで直接下地材へ
機械的に固定し、固定した部分へは上からさらにUV−
FRPシートを重ね貼りすることによって、防水層の固
定と防水材としての水密性が確保できることになる。こ
の方法ならば、たとえ下地材が雨水などにより濡れてい
たとしても何ら問題なく施工でき、下地材と防水層との
間には隙間が存在するため、脱気筒などを適時設置すれ
ば、いわゆる通気工法となるなど、工期短縮に有効であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1において、均一な厚さに生産さ
れたFRPシート3を下地材面5へ敷き並べ、シートの
端部を一定間隔ごとに釘、ビス、タッカー針4などで固
定する。
【0012】FRPシートの厚さは、用途により任意に
定めてよいが、おおむね1〜3mmが望ましく、端部の
固定間隔は50〜300mmが望ましい。この時、FR
Pシートを接着剤を併用して下地材へ固定するか、また
は接着剤のみで固定しても構わない。
【0013】一定幅にカットされた紫外線硬化型FRP
シート1の裏面保護フィルム8を剥がして粘着面2を露
出させ、敷き並べたFRPシートの接合部に沿って圧着
貼りしてゆく。紫外線硬化型FRPシートの厚さは、お
おむね0.5〜3mm程度、幅は50〜200mm程度
が望ましい。
【0014】太陽光や紫外線ランプにより紫外線硬化型
FRPシートが硬化したら、表側保護フィルムを剥がし
て主たるFRP防水層ができあがる。
【0015】図3は、FRPシート3の接合部の納まり
断面図であるが、前記接合方法により接合する際、FR
Pシート3同士の隙間に紫外線硬化型樹脂パテ10を埋
めて平らに均しておくとよい。また、主たる防水層の保
護、及び美観向上のため、着色した樹脂液(主に不飽和
ポリエステル樹脂液)を塗布して仕上げ、トップコート
層9を形成せしめておいてもよい。
【0016】FRPシート3の固定具として、図4のよ
うに押さえ金具(ワッシャー)11とビス12を組み合
わせて、一定間隔ごとに下地材へ固定してもよい。この
時、押さえ金具11全体を覆い隠すように、紫外線硬化
型FRPシート1を貼り合わせ、さらに、トップコート
層9を塗布して形成させる。
【0017】図5は、防火等のために保護仕上げ層とし
て、防水層を形成させた後にモルタル13を施工した場
合の構成概念図である。前記方法によりFRP防水層を
形成せしめた後、防水層へ直接接着剤によりスピンドル
鋲15を接着固定させ、さらにラス網をスピンドル鋲1
5で固定させて後、モルタルを流して仕上げる。ただ
し、モルタルの代わりにコンクリート平板などの乾式不
燃材を防水層の上に直接敷き並べてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているた
め、次のような効果を有する。
【0019】紫外線硬化型FRPシート1は、未硬化時
透明であるため、例えば貼り合わせ中に気泡や隙間が生
じたとしても目で見て容易に確認でき、直ちに修復可能
である。これにより、より確実な施工ができ、つなぎ目
の不良が発生しにくい。
【0020】また、スチレン等の溶剤成分を含むのは、
未硬化時の紫外線硬化型FRPシート1のみで、しかも
硬化するまで表面は保護フィルム6で覆われているた
め、作業中の溶剤の希散はほとんどなく、作業者の溶剤
中毒の危険性や、近隣住民への悪臭公害の可能性もほと
んどない。
【0021】さらに、粘着性のある紫外線硬化型FRP
シート1を貼り合わせるだけであるため、従来のような
熟練した特殊技能を必要とせず、硬化剤として混合して
いた有機過酸化物を用いることも、トップコート層を塗
布する場合を除けば、全くないため、作業の安全性が高
い。
【0022】一方、工場生産されたFRPシートをつな
いで一連の防水層を形成させるため、ほとんど完全な乾
式防水工法となり、作業性が著しく向上し、工期短縮効
果が大きい。
【0023】さらに、FRPシートは品質管理された工
場生産品であるため、膜厚がより均一となり、品質の一
定した防水層を形成し得る。
【0024】また、ほぼ完全な乾式防水工法であるた
め、下地が少々濡れていたとしても、防水層と下地との
隙間を利用して脱気工法が可能となり、従来のような下
地の乾燥待ちによる工期の遅れも発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】FRPシートのつなぎ目部分の納まり模式図で
ある。
【図2】紫外線硬化型FRPシートの構成図である。
【図3】FRPシートのつなぎ目部分の縦断面図であ
る。
【図4】FRPシートの固定部縦断面図である。
【図5】モルタルとの組み合わせ模式図である。
【符号の説明】
1 紫外線硬化型FRPシート 2 粘着面 3 FRPシート 4 釘、ビス、タッカー針など 5 下地材 6 表側保護フィルム 7 主たる紫外線硬化型FRPシート層 8 裏側保護フィルム 9 トップコート層 10 紫外線硬化型樹脂パテ 11 押さえ金具 12 ビス 13 モルタル 14 水切材 15 スピンドル鋲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 5/28 E04D 5/00 C E04D 5/00 5/10 E 5/10 B29C 67/14 G // B29K 105:06 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F100 AD20D AE01D AK01D AK44 BA03 BA04 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10D BA13 CB04 DD09A DH02A DH02B DH02C EC122 EC132 EC141 EC182 EH012 EH463 EJ082 EJ083 EJ172 EJ271 EJ522 EJ542 EJ913 GB07 JB02D JB07 JB14A JB14C JB15C JJ07D JL10D 4F203 AA44 AD16 AD18 AD24 AD34 AG03 AH47 DA12 DB02 DB11 DC07 DC08 DD01 DF01 DF24 DJ01 DJ05 DN21 DW41 4F205 AA44 AD16 AD18 AD24 AD34 AG03 AH47 HA08 HA14 HA25 HA33 HA35 HA40 HA44 HB02 HB13 HF05 HF37 HG04 HK02 HK03 HK05 HK10 HK16 HK17 HM13 HT02 HT13 HT18 HT27 HW02 HW41 4F211 AA44 AD16 AD18 AD24 AD34 AG03 AH47 TA03 TA06 TA15 TC02 TD11 TH18 TH22 TJ21 TJ30 TN45 TN72 TQ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化プラスチック(FRP)シート
    同士を接合するに当たり、未硬化の自着性紫外線硬化型
    繊維強化プラスチックシートを接合部に貼り合わせ、自
    然光、又は紫外線ランプにより硬化せしめて一連の強固
    なシートを形成する方法、並びにこれによる防水工法。
  2. 【請求項2】 繊維強化プラスチックシートをタッカ
    ー、釘、ビス等を用いて下地材へ機械的に固定し、固定
    部に自着性紫外線硬化型繊維強化プラスチックシートを
    重ね貼りして覆い隠すことにより、水密性を確保するこ
    とを特徴とした請求項1記載の接合、及び防水工法。
  3. 【請求項3】 繊維強化プラスチックシートの目地部に
    できた凹部を、紫外線硬化型樹脂パテにて埋め、平滑に
    仕上げた後、自着性紫外線硬化型繊維強化プラスチック
    シートを圧着貼りして接合することを特徴とする請求項
    1記載の接合、及び防水工法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法により接合されたF
    RPシートの表層部に、保護層として着色樹脂層、また
    は耐食性樹脂層を塗布、硬化せしめ、一体化したことを
    特徴とする防水工法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法により接合されたF
    RPシート上に、保護層として、モルタル、コンクリー
    ト、漆喰等の湿式不燃材を直接施工して形成せしめる
    か、モルタル平板、コンクリート平板、タイル、不燃シ
    ングル、瓦、コロニアル、サイディング等の乾式不燃材
    を設置することを特徴とした防水工法。
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KR100707284B1 (ko) 2005-07-18 2007-04-12 주식회사 대화 정밀화학 방수 시공 방법 및 방수층 구조
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