JP2000220079A - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2000220079A
JP2000220079A JP11019314A JP1931499A JP2000220079A JP 2000220079 A JP2000220079 A JP 2000220079A JP 11019314 A JP11019314 A JP 11019314A JP 1931499 A JP1931499 A JP 1931499A JP 2000220079 A JP2000220079 A JP 2000220079A
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layer
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flooring material
olefin
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Masaki Tsukada
正樹 塚田
Masaru Okamoto
優 岡本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却などするときに塩化水素ガス等の有害な
ガスの発生のない、意匠性に優れ、かつ、耐摩擦性、耐
汚染性、耐薬品性等の諸物性、中でも特に積圧耐久性に
優れた床材を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 基材層上に、1ないし2層以上のオレフ
ィン系熱可塑性樹脂からなる中間層と、非ハロゲン系熱
可塑性樹脂からなる表面層とが順に設けられた床材にお
いて、前記中間層の少なくとも1層が前記オレフィン系
熱可塑性樹脂100重量部に対して無機充填剤を200 〜600
重量部含有している補強層からなると共に該補強層の
1層が発泡層であることを特徴とする床材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋等の建築物の
床材に関し、更に詳しくは、焼却処分をしても塩化水素
ガス等の有害なガスの発生のない床材であって、意匠
性、耐摩擦性、耐汚染性、耐薬品性等に優れると共に、
特に積圧耐久性に優れた床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基材上に塩化ビニル樹脂層を形成
し、この塩化ビニル樹脂層上に絵柄層を設け、さらに前
記絵柄層上に塩化ビニル樹脂層を設けた構成からなる、
いわゆる塩ビ床材が広く用いられている。
【0003】この理由としては、製造に手間がかかり、
また、綺麗な色がでない等の問題を有するリノリューム
に比べて、低コストであると共に製造が容易であり、ま
た、色や柄が自由自在に表現可能なためにデザイン性に
優れるといったこと等から、リノリュームに代えて塩ビ
床材が用いられるようになったためである。
【0004】しかし、この塩ビ床材は、通常表面フィル
ムとして塩化ビニルフィルムが用いられており、表面の
耐摩擦性が不足するといった問題、また、透明性や光輝
性が今一つであるといった意匠性の問題、さらに、耐汚
染性や耐薬品性に劣るといった問題を含んでいる。
【0005】また一方、近年、塩ビ床材は燃焼時に塩化
水素ガス等の有害なガスを発生するために、一般の焼却
炉では焼却処分ができないといった廃材処理の問題や、
火災時にはこの塩化水素ガス等の有害なガスを吸引する
ことによる中毒といった問題があり、使用することを避
けるようになってきている。そこで、塩化ビニル樹脂の
代わりに、燃焼時や火災時に塩化水素ガス等の有害なガ
スの発生のない非塩ビ系(非ハロゲン系)樹脂、たとえ
ば、オレフィン系樹脂等を用いた非塩ビ系(非ハロゲン
系)床材が提案されている。
【0006】しかし、オレフィン系樹脂を用いた床材、
特にオレフィン系樹脂からなる発泡層を有する床材は、
オレフィン系樹脂自身の強度が弱く、発泡層の積圧耐久
性が従来の塩化ビニル樹脂からなる発泡層に比べて劣る
という問題があり、満足できる床材とはなっていないの
が現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、焼却などするときに塩化水素ガス等の有害なガ
スの発生のない、意匠性に優れ、かつ、耐摩擦性、耐汚
染性、耐薬品性等の諸物性、中でも特に積圧耐久性に優
れた床材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記のよ
うな問題点を解決するため、請求項1記載の本発明の床
材は、基材層上に、1ないし2層以上のオレフィン系熱
可塑性樹脂からなる中間層と、非ハロゲン系熱可塑性樹
脂からなる表面層とが順に設けられた床材において、前
記中間層の少なくとも1層が前記オレフィン系熱可塑性
樹脂100 重量部に対して無機充填剤を200 〜600 重量部
含有している補強層からなると共に該補強層の1層が発
泡層であることを特徴とするものである。このように構
成することにより、焼却などするときに塩化水素ガス等
の有害なガスの発生のない、積圧耐久性に優れた床材と
することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載する床材において、前記発泡層の厚さが、1.2 mm
〜5.0 mmであることを特徴とするものである。このよう
に構成することにより、歩行に影響のない適度なクッシ
ョン性を有する床材とすることができる。すなわち、発
泡層の厚さが1.2mm 未満だと衝撃吸収性が乏しく、ま
た、5mmを越えると歩行時の抵抗感が乏しく歩きにくい
ばかりか、嵩張って扱い難い床材となる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項
1、2のいずれかに記載する床材において、前記表面層
の厚さが、0.1 mm〜0.5 mmであることを特徴とするもの
である。このように構成することにより、耐久性のある
表面層を有する床材となる。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれかに記載する床材において、前記中間層と
前記表面層との層間に絵柄層が設けられていることを特
徴とするものである。このように構成することにより、
意匠性に優れた床材とすることができる。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4のいずれかに記載する化粧シートにおいて、前記表
面層を形成する非ハロゲン系熱可塑性樹脂がエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物であることを特徴するもの
である。このように構成することにより、耐摩擦性、耐
汚染性、耐薬品性に優れた床材とすることができると共
に、透明性や光輝性においても優れた床材とすることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に更に詳しく説明する。まず、図1は本発明
の床材の第1の実施形態の層構成図、図2は本発明の床
材の第2の実施形態の層構成図、図3は本発明の床材の
第3の実施形態の層構成図、図4は本発明の床材の第4
の実施形態の層構成図である。図中の1,1’,1'',
1''' は床材、2は基材層、3は中間層、31は補強層、
32は発泡層、33は第1支持層、34は第2支持層、4は表
面層、5は絵柄層をそれぞれ示す。
【0014】図1は本発明の床材の第1の実施形態の層
構成図を示したものであり、本発明の床材の最もシンプ
ルな層構成である。本発明の床材1は、基材層2上にオ
レフィン系熱可塑性樹脂からなる中間層3と、非ハロゲ
ン系樹脂からなる表面層4とを順に積層したものであ
る。前記中間層3は前記オレフィン系熱可塑性樹脂100
重量部に対して無機充填剤が200 〜600 重量部の範囲で
含有された補強層31であって、該補強層31を発泡させて
発泡層32としたものである。このように構成することに
より焼却などするときに塩化水素ガス等の有害なガスの
発生のない、積圧耐久性に優れた床材とすることができ
る。
【0015】本発明の前記基材層2としては、紙、難燃
紙、不燃紙、有機繊維または無機繊維の織布、不織布な
どを用いることができ、その厚さとしては、100 〜 300
g/m2が適当である。
【0016】また、本発明の前記中間層3を形成するオ
レフィン系熱可塑性樹脂としては、たとえば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、
ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレ
ン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、イソプレン等の
オレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が
4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチ
レン)、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物、あるいは、これらの混合樹脂を
挙げることができる。ここで、中間層3を形成する樹脂
をオレフィン系熱可塑性樹脂に限定したのは、従来の塩
ビ床材と同等な柔軟性や低温での加工性を有し、耐薬品
性、耐汚染性においては従来の塩ビ床材に優れると共
に、燃焼時に塩化水素ガス等の有害なガスの発生もな
く、また、比較的低コストであるからである。
【0017】また、前記中間層3を前記補強層31とする
ためにオレフィン系熱可塑性樹脂に混合する無機充填剤
としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸バリウム、三酸化アンチモン、酸
化チタン、タルク、クレー等の無機物の1種ないし2種
以上の混合物を用いることができ、この無機充填剤の前
記オレフィン系熱可塑性樹脂に対する混合量は、前記オ
レフィン系熱可塑性樹脂100 重量部に対して無機充填剤
200 〜600 重量部が適当である。このように、オレフィ
ン系熱可塑性樹脂100 重量部に対して無機充填剤を200
〜600 重量部混合して前記補強層31とするのは、床材と
しての積圧耐久性を向上させるためである。前記オレフ
ィン系熱可塑性樹脂100 重量部に対する前記無機充填剤
の混合量が200 重量部未満だと積圧耐久性が不足し、逆
に600 重量部を越えると前記補強層31の表面が粗野にな
り、意匠性において問題となる。さらに、前記補強層31
を前記発泡層32とした場合は、一層意匠性において問題
となる。特に、前記中間層3と前記表面層4との間に絵
柄層5(図2参照)を設けた場合は、絵柄層が前記補強
層31の粗野な表面の影響をまともに受けて意匠的価値が
低いものとなる。
【0018】また、前記発泡層32に用いる発泡剤として
は、低沸点の炭化水素、または、フロンガスや石油エー
テル等の揮発性物質等を内包した熱膨張型カプセル発泡
剤、あるいは、アゾジカルボンアミドやオキシビスベン
ゼンスルホニルヒドラジド等の分解型発泡剤のいずれ
か、ないし、いずれをも用いることができる。前記熱膨
張型カプセル発泡剤は、その膨張温度がほぼ一定してい
ると共に膨張率もほぼ一定であり、均一な発泡セルから
なる発泡層を容易に形成することができる点、また、ア
ゾジカルボンアミドやアゾビスホルムアミド等のアゾ系
化合物の熱分解型発泡剤は、発泡剤のコストが安価であ
ることと、発泡剤が難燃性や自己消化性に優れ、また、
殆ど無毒性である点から、いずれの発泡剤も好適な発泡
剤である。これらの発泡剤の前記オレフィン系熱可塑性
樹脂に対する混合量は、要求される意匠性等により適宜
決めればよいが、一般的には前記オレフィン系熱可塑性
樹脂100 重量部に対して0.5 〜15重量部が適当である。
【0019】また、本発明の前記表面層4を形成する非
ハロゲン系熱可塑性樹脂としては、前記中間層3に用い
たオレフィン系熱可塑性樹脂を用いることができる他
に、たとえば、ポリアクリルやポリウレタン、ポリアミ
ド、ポリエステル系などの非ハロゲン系熱可塑性樹脂も
適宜用いることができる。また、この表面層4は単層に
限る必要はなく、上記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を組み
合わせた複数の層から構成されていてもよいし、上記非
ハロゲン系熱可塑性樹脂の混合系から構成された層であ
ってもよい。しかし、前記表面層4の最表層は床材とし
ての表面物性、たとえば、耐摩擦性、耐薬品性、耐汚染
性などが要求され、これらを考慮すると、前記表面層4
の最表層はエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物とす
るのが好適である。また、前記表面層4の厚さとして
は、床材としての耐久性を考慮すると0.1mm 以上は必要
であり、コストや加工性を考慮すると0.5mm 以下が望ま
しい。
【0020】また、前記表面層4と前記中間層との層
間、あるいは、前記表面層4が複数の層からなる場合に
あっては、各層の層間に必要に応じて接着層を設け、各
層間接着力を向上させることもできる。この接着層を形
成する樹脂としては、たとえば、アドマー〔三井石油化
学工業(株)〕等の接着性ポリオレフィン、あるいは、
イソシアネート基を有する2液硬化型ウレタン樹脂や1
液湿気硬化型ウレタン樹脂を挙げることができる。この
接着層の形成方法としては、押し出しコート法、ロール
コート法などの周知のコート法を用いて形成することが
できる。
【0021】図2は本発明の床材の第2の実施形態の層
構成図であって、本発明の第2の実施形態の床材1’
は、図1に示した第1の実施形態の床材1の前記中間層
3と前記表面層4との間に絵柄層5を設けた以外は本発
明の床材1と同じであり説明は省略するが、この絵柄層
5は本発明の床材の意匠性を高めるために設けるもので
ある。
【0022】この絵柄層5は、グラビア印刷、オフセッ
ト印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写
印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することがで
きる。印刷絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮
紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等
の印刷絵柄がある。インキとしては、ビヒクルとして、
塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化
ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリ
オールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、
ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用
い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化
したものを用いることができるが、より好ましくは、ポ
リエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリ
ウレタン、アクリル、酢酸ビニル、セルロース系樹脂、
ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合した非ハ
ロゲン系樹脂が本発明の目的からして好適である。
【0023】この絵柄層5の形成方法としては、前記中
間層3の前記表面層4面側の面に上記周知の印刷法で形
成してもよいし、また、前記表面層4の前記中間層3面
側の面に上記周知の印刷法で形成してもよい。また、前
記絵柄層5を形成する被印刷面には、該被印刷面と前記
絵柄層5との接着性を向上させるために、必要に応じて
適当な接着手段を用いることもできる。この接着手段と
しては、たとえば、前記絵柄層5を設ける前記被印刷面
全面にコロナ放電処理を施す手段、および/ないし、前
記絵柄層5を設ける前記被印刷面全面に接着層を設ける
等の手段である。また、この接着層の形成方法として
は、2液硬化型ウレタン樹脂、あるいは、1液湿気硬化
型ウレタン樹脂を溶液化したものを周知のグラビア印刷
法、ロールコート法等の塗工方法で前記被印刷面に塗工
することにより形成することができるし、また、1液湿
気硬化型ウレタン樹脂の場合は加熱溶融した前記1液湿
気硬化型ウレタン樹脂を周知のロールコート法、押し出
しコート法等の塗工方法で同様に塗工することにより形
成することができる。
【0024】図3は本発明の床材の第3の実施形態の層
構成図であって、本発明の第3の実施形態の床材1''
は、図2に示した第2の実施形態の床材1’の前記中間
層3を形成する前記発泡層32と前記絵柄層5との間に前
記中間層3の一つの層を形成するオレフィン系熱可塑性
樹脂からなる第1支持層33を設けた以外は本発明の床材
1’と同じであり説明は省略するが、この第1支持層33
を設けることにより前記絵柄層5が前記発泡層32とこの
第1支持層33を介して設けられることになり、本発明の
床材の意匠性を尚一層高めることができる。
【0025】図4は本発明の床材の第4の実施形態の層
構成図であって、本発明の第4の実施形態の床材1'''
は、図3に示した第3の実施形態の床材1''の前記中間
層3を形成する前記発泡層32と前記基材層2の間に前記
中間層3の一つの層を形成するオレフィン系熱可塑性樹
脂からなる第2支持層34を設けた以外は本発明の床材
1''と同じであり説明は省略するが、この第2支持層34
を設けることにより前記発泡層32と前記基材層2との接
着を一層強固なものとすることができる。
【0026】また、前記第1支持層33と前記第2支持層
34は、無機充填剤を含有させて補強層31としてもよく、
このように前記第1支持層33と前記第2支持層34を補強
層31とすることにより、一層積圧耐久性に優れた床材と
することができる。また、前記中間層3を構成する各
層、および、前記表面層4には、必要に応じて顔料等を
添加して着色しても構わない。この顔料添加による着色
は透明着色であってもよいし、また、不透明(隠蔽)着
色であっても構わない。さらに、本発明の床材を構成す
る前記基材層2以外の各層には、紫外線による劣化を防
止する目的で、必要に応じて周知のラジカル捕捉剤、お
よび/ないし、紫外線吸収剤を添加しても構わない。
【0027】
【実施例】上記の本発明について、以下に実施例を挙げ
てさらに詳しく説明する。 実施例1 まず、坪量200g/m2 のポリエステル織布の表面に、表1
に示す配合の発泡層形成組成物を押出機により単層で押
出して、ポリエステル織布不200g/m2 /発泡層形成組成
物700 μmの積層体Aを作製し、該積層体Aの表出した
前記発泡層形成組成物面にコロナ放電処理を施して後
に、該コロナ放電処理面に2液硬化型ウレタン樹脂を周
知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2 となるよう
に塗工して接着層となし、該接着層上にアクリル−ウレ
タン樹脂(プレポリマーとしてアクリルポリオールを用
い、イソシアネートと反応してウレタン結合を形成させ
る2液反応型樹脂をいう)からなる印刷インキを用いて
周知のグラビア印刷法で印刷して砂目柄模様の絵柄層を
形成した中間体Bを作製した。その後に、一方の面にコ
ロナ放電処理を施した0.2mm 厚さのエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物フィルムのコロナ放電処理面に2液
硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時
に5g/m2 となるように塗工して接着層となし、該接
着層と前記中間体Bの前記絵柄層面とを加熱圧着して後
に、このものを加熱発泡炉(220 ℃、50秒)で前記発泡
層形成組成物を発泡させて発泡層となし、総厚みが2.5m
m の本発明の床材を得た。
【0028】
【0029】比較例1 まず、坪量200g/m2 のポリエステル織布の表面に、表2
に示す配合の発泡層形成組成物を押出機により単層で押
出して、ポリエステル織布不200g/m2 /発泡層形成組成
物700 μmの積層体Cを作製し、該積層体Cの表出した
前記発泡層形成組成物面にコロナ放電処理を施して後
に、該コロナ放電処理面に2液硬化型ウレタン樹脂を周
知のグラビア印刷法でドライ時に2g/m2 となるよう
に塗工して接着層となし、該接着層上にアクリル−ウレ
タン樹脂(プレポリマーとしてアクリルポリオールを用
い、イソシアネートと反応してウレタン結合を形成させ
る2液反応型樹脂をいう)からなる印刷インキを用いて
周知のグラビア印刷法で印刷して砂目柄模様の絵柄層を
形成した中間体Dを作製した。その後に、一方の面にコ
ロナ放電処理を施した0.2mm 厚さのエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物フィルムのコロナ放電処理面に2液
硬化型ウレタン樹脂を周知のグラビア印刷法でドライ時
に5g/m2 となるように塗工して接着層となし、該接
着層と前記中間体Dの前記絵柄層面とを加熱圧着して後
に、このものを加熱発泡炉(220 ℃、50秒)で前記発泡
層形成組成物を発泡させて発泡層となし、総厚みが2.5m
m の比較例となす床材を得た。
【0030】
【0031】上記実施例1、および、比較例1で作製し
た床材について下記テスト条件で積圧耐久性のテストを
実施し、その結果を表3に纏めて示した。 テスト条件:荷重50kg/m2 で40℃、湿度60%RHおよ
び0℃、湿度50%RH下の条件で1ヶ月、半年、1年間
荷重をかけ、荷重除去後24時間無荷重放置した後に、床
材表面からの凹み量〔単位:ミリメートル(mm)〕を測
定した。
【0032】 表3からも明らかなように、実施例1の本発明の床材
は、比較例1に比較して積圧耐久性に優れた床材であ
る。
【0033】なお、本発明の床材は、実施例1において
は、中間体Bの絵柄層と、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物フィルムのコロナ放電処理面に2液硬化型ウ
レタン樹脂を塗工して形成した接着層とを加熱圧着して
後に、加熱発泡炉で発泡層形成組成物を発泡させる製造
方法を採ったが、これに限ることはなく、たとえば、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルムのコロナ
放電処理面にアクリル−ウレタン樹脂(プレポリマーと
してアクリルポリオールを用い、イソシアネートと反応
してウレタン結合を形成させる2液反応型樹脂をいう)
からなる印刷インキを用いて周知のグラビア印刷法で印
刷して絵柄層を形成し、該絵柄層面に2液硬化型ウレタ
ン樹脂を周知のグラビア印刷法で同様に塗工して接着層
とし、該接着層と積層体Aの発泡層形成組成物面とを加
熱圧着して後に、加熱発泡炉で発泡層形成組成物を発泡
させる製造方法を採ることもできるし、また一方、中間
体Bの絵柄層面に2液硬化型ウレタン樹脂を周知のグラ
ビア印刷法で同様に塗工して接着層とし、該接着層面に
加熱溶融したエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を
Tダイ押出機で押し出して後に、加熱発泡炉で発泡層形
成組成物を発泡させる製造方法を採ることもできる。ま
た、本発明の床材は、必要に応じて表面保護層あるいは
表面保護層と中間層に凹凸模様を形成することもでき
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の床材は、今まで縷々説明してき
たように、特に積圧耐久性に優れた効果を奏すると共
に、焼却などするときに塩化水素ガス等の有害なガスの
発生もなく、また、意匠性や耐摩擦性、耐汚染性、耐薬
品性等の諸物性にも優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる床材の第1の実施形態の層構
成図である。
【図2】 本発明にかかる床材の第2の実施形態の層構
成図である。
【図3】 本発明にかかる床材の第3の実施形態の層構
成図である。
【図4】 本発明にかかる床材の第4の実施形態の層構
成図である。
【符号の説明】
1,1’,1'',1''' 床材 2 基材層 3 中間層 31 補強層 32 発泡層 33 第1支持層 34 第2支持層 4 表面層 5 絵柄層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA12 BA10 BA12 BA30 CA15 CA16 EA22 EA24 FA05 FA07 FA40 4F100 AA08 AA18 AA21 AK03B AK03C AK25G AK41 AK51G AK69D AL01G AS00D AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10D CA01 CA23B CA23C CB01 DG12 DJ01C GB08 HB00 JB01 JK16 JL00 JL00D JL06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層上に、1ないし2層以上のオレフ
    ィン系熱可塑性樹脂からなる中間層と、非ハロゲン系熱
    可塑性樹脂からなる表面層とが順に設けられた床材にお
    いて、前記中間層の少なくとも1層が前記オレフィン系
    熱可塑性樹脂100 重量部に対して無機充填剤を200 〜60
    0 重量部含有している補強層からなると共に該補強層の
    1層が発泡層であることを特徴とする床材。
  2. 【請求項2】 前記発泡層の厚さが、1.2 mm〜5.0 mmで
    あることを特徴とする請求項1記載の床材。
  3. 【請求項3】 前記表面層の厚さが、0.1 mm〜0.5 mmで
    あることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の
    床材。
  4. 【請求項4】 前記中間層と前記表面層との層間に絵柄
    層が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の床材。
  5. 【請求項5】 前記表面層を形成する非ハロゲン系熱可
    塑性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物であ
    ることを特徴する請求項1〜4のいずれかに記載の床
    材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105874A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Toppan Printing Co Ltd オレフィン系床材
JP2008138450A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Mirai Ind Co Ltd 配線用床板
CN114872413A (zh) * 2022-06-10 2022-08-09 浙江省林业科学研究院 一种芯层发泡复合材料及其制备方法

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