JP2000219789A - 樹脂組成物とそれを用いた容器 - Google Patents

樹脂組成物とそれを用いた容器

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JP2000219789A
JP2000219789A JP2420299A JP2420299A JP2000219789A JP 2000219789 A JP2000219789 A JP 2000219789A JP 2420299 A JP2420299 A JP 2420299A JP 2420299 A JP2420299 A JP 2420299A JP 2000219789 A JP2000219789 A JP 2000219789A
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propylene
container
lid
container body
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Shizuka Horino
静 堀野
Koro Yasumoto
公郎 安元
Taku Nishioka
卓 西岡
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GIKEN KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱接着層を必要とせずに、しかも良好な熱接
着性とイージーピール性とを兼ね備えた容器本体や蓋体
などを形成できる新規な樹脂組成物と、それを用いた容
器とを提供する。 【解決手段】 樹脂組成物は、(a) スチレン系樹脂中
に、ゴム状重合体が単一オクルージョン型の分散粒子形
状となるように分散され、かつ不飽和カルボン酸、その
エステルまたは酢酸ビニルと、エチレンとの共重合体が
含有されたゴム変成スチレン系樹脂、(b) プロピレン系
樹脂、および(c) 不飽和カルボン酸、そのエステルまた
は酢酸ビニルと、エチレンとの共重合体、を重量比で
(a)/(b)/(c)=10/87/3〜50/30/20の
割合で含有する。容器は、上記樹脂組成物、またはプロ
ピレン系樹脂を成形して得られた容器本体1と、当該容
器本体1に対する熱接着面がプロピレン系樹脂、または
上記樹脂組成物で形成された蓋体2とを組み合わせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、とくにプロピレン
系樹脂に対する熱接着(ヒートシール)性にすぐれると
ともに、熱接着後のイージーピール性にもすぐれた新規
な樹脂組成物と、それを用いた、たとえば豆腐や納豆な
どの食品の包装に好適に使用される容器とに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、豆腐をスーパーマーケットなどの
店頭で販売する際には、1丁分などの所定の分量に切り
分けた豆腐を、その全体を収容しうる容器本体内に水と
ともに収容したのち、当該容器本体の開口に蓋体となる
フィルムを熱接着して閉じる、いわゆる切り豆腐式の包
装が一般的であったが近時、生産性を高めるために、凝
固する前の豆乳などを容器本体内に充てんした後、当該
容器本体内で凝固させる充てん豆腐式の包装が広がりつ
つある。
【0003】切り豆腐式の包装の場合は、豆腐と容器と
の隙間を狙って、蓋体に包丁などの刃物の先端を入れて
切り開けば豆腐を取り出すことができるため、蓋体は、
水の漏れを確実に防止する観点から、容器本体に強固に
熱接着されていた。しかし充てん豆腐式の包装の場合
は、上記と同様に蓋体に刃物の先端を入れて切り開くと
中の豆腐まで切れ目が入ってしまい、豆腐の切りくずが
出て見た目がよくないという問題があった。
【0004】そこでこれを解決するために、熱接着した
蓋体を、包丁などの刃物を使わずに、容器本体から比較
的簡単に引き剥がすことができるようにした、いわゆる
イージーピール性を有する容器の利用が広がりつつあ
る。かかるイージーピール性を有する容器としては、た
とえば図5(a)〜(c)に示すように、プロピレン系、スチ
レン系などの樹脂にて形成された容器本体91と、当該
容器本体91に対する熱接着面に、上記樹脂に対する熱
接着性と、熱接着後、比較的簡単に引き剥がすことので
きる、いわゆるイージーピール性とを兼ね備えた樹脂の
層(熱接着層)g1を積層したフィルム状の蓋体92と
を組み合わせたものが一般的である。
【0005】上記容器における蓋体92の剥離のメカニ
ズムには、 図(a)にみるように熱接着層g1が、容器本体91
との熱接着の界面で剥離する界面剥離、 図(b)にみるように、熱接着層g1自体が層内で破
壊される凝集破壊、および 図(c)にみるように熱接着層g1が、熱接着された
容器本体91と剥離せずに、当該容器本体91側に残っ
て、もともと積層されていた蓋体92の基材層921と
の間で剥離する層間剥離、 がある。なおこれらの図において符号922は、通常、
プロピレン系の樹脂などで形成されるために印刷性が十
分でない基材層921の表面に、内容物の名称や説明な
どの印刷をするとともに、当該基材層921を補強する
ために積層される、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(PET)やナイロンなどで形成された表面層である。
【0006】上記いずれのメカニズムにおいても、輸送
時の振動などによる容器内容物の飛び出しや、あるいは
液漏れなどを生じないために、容器本体91と蓋体92
との熱接着後のシール強度は、およそ0.4〜1.5k
gf/15mm程度に設定される。シール強度をこの範
囲に調整するには、たとえば熱接着層g1を形成する樹
脂の組成を調整したり、あるいは熱接着層g1の厚みを
調整したりすることが行われる。
【0007】どの剥離のメカニズムを採用するかは、内
容物の種類、容器の形状などに応じて適宜、選択され
る。しかしの凝集破壊やの層間剥離では、蓋体92
の剥離時に、熱接着層g1が、容器本体91の熱接着部
であるフランジ91aに熱接着された領域と、容器中央
部の、熱接着されずに蓋体92側に残った領域とに破断
され、しかもそれがきれいに破断されずに、破断された
切れ端が、フランジ91aから容器本体91の内側には
み出したり垂れ下がったり、あるいは容器本体91の2
辺間に跨ったりした状態で残る場合がある。
【0008】このため従来は、上記のような切れ端が残
らないの界面剥離が好適に採用される。しかし界面剥
離は、熱接着時の設定条件(熱接着温度や時間など)、
作業時の環境温度、内容物の付着などの影響を受けて、
シール強度が大きく変化しやすいために、前述したシー
ル強度の好適範囲を維持するのが難しいという問題があ
った。
【0009】そこで、たとえば特許第2740014号
公報の第3欄第8行〜第14行などに記載されているよ
うに、蓋体92側でなく容器本体91側に熱接着層g1
を設けるとともに、剥離のメカニズムとして、界面剥離
よりもシール強度などを安定させることができる、前記
の層間剥離を採用した容器が提案された〔図6参
照〕。
【0010】なおかかる容器においては、やはり蓋体9
2の剥離時に、熱接着層g1が、蓋体92側に熱接着さ
れたフランジ91aの領域と、容器本体91側に残った
領域とに破断されて切れ端が生じるおそれがあるので、
上記特許公報に記載の発明のように、フランジ91a
に、図示していないが蓋体92の剥離時に熱接着層g1
をきれいに破断するための構造(打ち抜き穴など)を設け
ることが行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の容器はいず
れも熱接着層が必要で、その分、全体としての層数が多
くなる上、前記のように熱接着層をきれいに破断するた
めの構造を設けるために容器本体と、その成形のための
金型の構造が複雑になるなどして、生産性の低下、コス
トアップ等の問題を生じていた。
【0012】また、上記のように層数の多い容器は、近
年の、省資源とゴミの減量化の要求に十分に対応できな
いという問題もあった。すなわち容器のうち容器本体は
一般に、平板状の原反シートを真空成形、圧空成形など
によって容器本体の形状に成形するとともに、成形され
た容器本体の周囲に残るシートの端材を除去して製造さ
れるが、近年、省資源とゴミの減量化の要求に対応すべ
く、かかる成形時に多量に出る端材を、再び原反シート
の原料として再利用することが検討されている。
【0013】しかし、前記図5(a)〜(c)のように熱接着
層が蓋体側に積層され、容器本体は単層構造でよい場合
には、その原反シートも単一の樹脂で形成された単層構
造となるため、端材を原反シートの原料として再利用で
きるが、図6のように容器本体側に熱接着層を形成する
場合は、その原反シートとして、基材となる樹脂の層
と、熱接着層とを積層した積層構造のものが使用される
ために、多量に出る端材を再利用することができず、省
資源とゴミの減量化の要求に応じることができないので
ある。
【0014】また、やはり省資源とゴミの減量化を目的
として、使用後の容器本体をリサイクルする動きが盛ん
になりつつあり、そのために、たとえば樹脂ゴミの場合
は樹脂の種類ごとに分別することが求められるが、上記
のように熱接着層を積層した2層構造の容器本体は層ご
とに分離できないために、現状ではリサイクルが容易で
ないという問題もある。
【0015】本発明の主たる目的は、上記のように種々
の問題を生じる熱接着層を必要としないにも拘わらず、
良好な熱接着性とイージーピール性とを兼ね備えた容器
本体や蓋体を形成しうる、新規な樹脂組成物を提供する
ことにある。また本発明の他の目的は、かかる樹脂組成
物を用いることによって、容器本体と蓋体とが良好な熱
接着性とイージーピール性とを兼ね備えた、新規な容器
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者らはまず熱接着の対象を、蓋体の基材層や容
器本体の原料として最も一般的なプロピレン系樹脂に設
定して、かかるプロピレン系樹脂に対する熱接着性、イ
ージーピール性などの特性にすぐれ、しかも容器本体や
蓋体の基材層としても十分に使用できる強度や形態安定
性などを有する樹脂を見出すべく、種々検討した。
【0017】その結果、(a) スチレン系樹脂からなる連
続相中に、スチレン系樹脂からなる単一の連続相を内包
するゴム状重合体が分散した、単一オクルージョン(oc
clusion、内包)型の分散粒子形状を有するとともに、
不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび酢
酸ビニルからなる群より選ばれた少なくとも1種とエチ
レンとの共重合体が含有されたゴム変成スチレン系樹脂
と、(b) プロピレン系樹脂と、を含み、基本的には相溶
性を有しない(a)のゴム変成スチレン系樹脂中のスチレ
ン系樹脂と(b)のプロピレン系樹脂とを、(a)中のスチレ
ン系樹脂以外の成分と、(a)の特有の分散粒子形状との
作用によって均一に相溶させた樹脂組成物が、適度な熱
接着性とイージーピール性とを兼ね備えたものであるこ
とを見出した。
【0018】すなわちかかる樹脂組成物は、熱接着の対
象であるプロピレン系樹脂と同系で、きわめて高い熱接
着性を有するものの、それゆえにイージーピール性が殆
どない(b)のプロピレン系樹脂に、熱接着性を有しな
い、(a)のゴム変成スチレン系樹脂中のスチレン系樹脂
を均一に相溶させて、イージーピール性を付与したもの
に相当し、両成分の含有割合を調整することによって、
上記のように適度な熱接着性とイージーピール性とを兼
ね備えたものとなるのである。
【0019】ところが、発明者らがさらに検討を行った
ところ、上記(a)(b)の2成分だけでは、熱接着が通常行
われる温度範囲、すなわち樹脂が溶融し、かつヤケを生
じない温度範囲である、およそ160〜230℃の温度
範囲の全域に亘って安定して熱接着を行えず、とくに熱
接着温度が180℃未満の低温域での熱接着性が十分で
ないために、必要なシール強度が得られないことが判明
した。
【0020】そこで、上記樹脂組成物のとくに低温域で
の熱接着性を向上して、広い温度範囲に亘る熱接着の安
定性を高めるべくさらに検討を行った結果、上記(a)(b)
の2成分にさらに、両成分と相溶性を有する、(c) 不飽
和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび酢酸ビ
ニルからなる群より選ばれた少なくとも1種とエチレン
との共重合体を所定量、含有させればよいことを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0021】すなわち本発明の樹脂組成物は、上記(a)
のゴム変成スチレン系樹脂と、(b)のプロピレン系樹脂
と、(c)の共重合体とを重量比で(a)/(b)/(c)=10/
87/3〜50/30/20の割合で含有することを特
徴とするものである。また、本発明の容器は、上記の樹
脂組成物を成形して得られた容器本体と、当該容器本体
に対する熱接着面がプロピレン系樹脂にて形成されたフ
ィルム状の蓋体とを備えるか、または逆に、プロピレン
系樹脂を成形して得られた容器本体と、当該容器本体に
対する熱接着面が、上記の樹脂組成物にて形成されたフ
ィルム状の蓋体とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。まず
本発明の樹脂組成物は、前記のように、(a) スチレン系
樹脂からなる連続相中に、スチレン系樹脂からなる単一
の連続相を内包するゴム状重合体が分散した、単一オク
ルージョン型の分散粒子形状を有するとともに、不飽和
カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび酢酸ビニ
ルからなる群より選ばれた少なくとも1種とエチレンと
の共重合体が含有されたゴム変成スチレン系樹脂と、
(b) プロピレン系樹脂と、(c) 不飽和カルボン酸、不飽
和カルボン酸エステルおよび酢酸ビニルからなる群より
選ばれた少なくとも1種とエチレンとの共重合体と、を
重量比で(a)/(b)/(c)=10/87/3〜50/30
/20の割合で含有するものである。
【0023】このうち(a)のゴム変性スチレン系樹脂に
含まれるスチレン系樹脂としては、スチレンの単独重合
体の他、スチレンと、他のビニルモノマーとの共重合体
なども使用できる。スチレンと共重合可能な他のビニル
モノマーとしては、たとえばアクリロニトリル、メタク
リロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチルなどがあげられる。これら
のスチレン系樹脂はそれぞれ単独で使用される他、2種
以上を併用することもできる。
【0024】また、かかるスチレン系樹脂中に分散され
るゴム状重合体としては、樹脂組成物の強度を向上させ
る効果などを考慮すると、とくにジエン系ゴムが好まし
く、かかるジエン系ゴムとしてはたとえばポリブタジエ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピ
レン−非共役ジエン三元共重合体などがあげられる。ま
た、上記のうちポリブタジエンとしては、シス結合の含
有率が高いハイシスポリブタジエンから、シス結合の含
有率が低いローシスポリブタジエンまでの種々のポリブ
タジエンが、いずれも使用可能である。
【0025】これらのゴムもそれぞれ単独で使用される
他、2種以上を併用することもできる。上記ゴム状重合
体は、スチレン系樹脂からなる連続相中に、単一オクル
ージョン型の分散粒子形状を有するように分散される。
単一オクルージョン型の分散粒子形状とは、スチレン系
樹脂の連続相中に分散された多数のゴム状重合体の粒子
がそれぞれ、当該ゴム状重合体を外殻とする粒子内部
に、スチレン系樹脂からなる単一の連続相を内包した、
いわゆるコアシェル構造を有するものを指す。
【0026】かかる単一オクルージョン型の分散粒子形
状は、通常の多くのゴム変性スチレン系樹脂において、
スチレン系樹脂の連続相中に分散されたゴム状重合体の
粒子が示す、当該ゴム状重合体を外殻とする粒子内部
に、多数のスチレン系樹脂の小粒子を内包したいわゆる
サラミ構造とは明らかに異なるものである。上記の、単
一オクルージョン型の分散粒子形状を有するゴム変性ス
チレン系樹脂は、サラミ構造を有するものと比べて、光
沢などの外観が向上するという利点がある。
【0027】単一オクルージョン型の分散粒子形状を有
するゴム変性スチレン系樹脂はたとえば、スチレン含量
が15〜65%程度である、スチレンとゴム分とのブロ
ック共重合体(スチレン−ブタジエンブロック共重合体
など)の存在下で、スチレンを重合させるなどして製造
される。単一オクルージョン型の分散粒子形状におけ
る、ゴム状重合体の粒子の、スチレン系樹脂の連続相中
での分散粒径(平均粒径)は、およそ0.1〜0.5μ
m程度であるのが好ましい。
【0028】ゴム状重合体の粒子の分散粒径が上記の範
囲未満では、樹脂組成物の強度が低下するおそれがあ
る。また逆に、分散粒径が上記の範囲を超えた場合に
は、ゴム変性スチレン系樹脂の均一性が低下するため
に、やはり樹脂組成物の強度が低下するおそれがある
他、光沢などの外観が悪化するおそれもある。なおゴム
状重合体の粒子の分散粒径は、上記の範囲内でもとくに
0.1〜0.3μm程度であるのが好ましい。
【0029】かかる、ゴム状重合体の粒子の分散粒子形
状や分散粒径は、下記のようにして測定、観察される。
すなわち、ウルトラミクロトームなどを用いてゴム変性
スチレン系樹脂の超薄切片を作製し、四塩化オスミウム
溶液におよそ一日、浸漬して染色したのち、その透過型
電子顕微鏡写真を撮影して、写真中のゴム状重合体の粒
子の分散粒子形状を確認するとともに、上記ゴム状重合
体の分散粒径を計測する。
【0030】上記ゴム変性スチレン系樹脂中に含有させ
る、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよ
び酢酸ビニルからなる群より選ばれた少なくとも1種と
エチレンとの共重合体としては、たとえばエチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メ
タクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、お
よびエチレン−酢酸ビニル共重合体などがあげられる。
これらの共重合体もそれぞれ単独で使用される他、2種
以上を併用することもできる。
【0031】かかる共重合体は、ゴム変性スチレン系樹
脂100重量部に対して0.1〜10重量部程度の範囲
で含有させるのが好ましい。共重合体の含有量が上記の
範囲未満では、樹脂組成物の強度が低下するおそれがあ
る。また逆に共重合体の含有量が上記の範囲を超えた場
合には、樹脂組成物の耐熱性が低下するおそれがある。
【0032】なお共重合体の含有量は、上記の範囲内で
もとくに、ゴム変性スチレン系樹脂100重量部に対し
て1〜5重量部程度であるのが好ましい。上記の、(a)
のゴム変性スチレン系樹脂としては、たとえば特開平8
−151500号公報に開示された各種の樹脂があげら
れる。その具体例としては、これに限定されないがたと
えば住友化学工業(株)製の商品名スミブライトDJシ
リーズがあげられ、その中でもとくに品番DJ800
0、DJ9000などが、とくに耐油性にすぐれるため
に好適に使用される。
【0033】前記(b)のプロピレン系樹脂としては、プ
ロピレンの単独重合体の他、プロピレンとエチレンとの
ランダムあるいはブロック共重合体なども使用できる。
これらのプロピレン系樹脂もそれぞれ単独で使用される
他、2種以上を併用することもできる。なおプロピレン
の単独重合体、すなわちポリプロピレンや、あるいはプ
ロピレンとエチレンとのブロック共重合体中のプロピレ
ン部分としては、種々の立体規則性を有するものがいず
れも使用可能であるが、本発明においては、(a)のゴム
変性スチレン系樹脂自体が、前記のようにプロピレン系
樹脂との相溶性にすぐれるため、通常の、プロピレン系
樹脂との相溶性が低いスチレン系樹脂との相溶性を確保
すべく使用される、特殊でかつ高価なシンジオタクチッ
ク構造を有する特殊なポリプロピレンなどを使用する必
要がなく、主としてアイソタクチック構造やアタクチッ
ク構造を有する(もちろんシンジオタクチック成分が少
量含まれていてもよい)、通常の汎用のポリプロピレン
を使用することができる。
【0034】前記(c)の共重合体は、前述したようにと
くに熱接着温度が180℃未満の低温域での、樹脂組成
物の熱接着性を改善して、熱接着の安定性を高めるため
の成分であって、(a)のゴム変成スチレン系樹脂におい
て説明したのと同様の、不飽和カルボン酸、不飽和カル
ボン酸エステルおよび酢酸ビニルからなる群より選ばれ
た少なくとも1種とエチレンとの共重合体が、いずれも
使用可能である。
【0035】すなわちエチレン−アクリル酸共重合体、
エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、およびエチレン−酢酸
ビニル共重合体などを、それぞれ単独で使用できる他、
これらのうち2種以上を併用することもできる。
【0036】本発明に好適な(c)の共重合体としては、
上記のうちエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が
あげられる。かかるEVAにおいては、酢酸ビニル成分
の含有割合が、低温での熱接着性に密接に拘わってお
り、これに限定はされないが、酢酸ビニルの含有割合が
5〜25重量%程度のものが、本発明に好適なEVAと
してあげられる。
【0037】本発明においては、上記 (a)のゴム変性ス
チレン系樹脂と、(b)のプロピレン系樹脂と、(c)の共重
合体とを、前述したように重量比で(a)/(b)/(c)=1
0/87/3〜50/30/20の割合で含有させる必
要がある。すなわち図2に示す三角図のうち斜線とそれ
を囲む実線の領域が、本発明の樹脂組成物における、
(a)〜(c)の3成分の含有割合の範囲に相当する。
【0038】上記の範囲よりも(a)のゴム変性スチレン
系樹脂が少ない場合、あるいは(b)のプロピレン系樹脂
が多い場合には、とくに熱接着温度が180℃以上の高
温域でのシール強度が高くなりすぎて、イージーピール
性が低下するとともに、とくに樹脂組成物を容器本体に
使用した場合に、当該容器本体の強度が低下し、かつ腰
が弱くなって容器本体の形態安定性が低下してしまう。
【0039】また逆に、上記の範囲よりも(a)のゴム変
成スチレン系樹脂が多い場合、あるいは(b)のプロピレ
ン系樹脂が少ない場合には、前述した、熱接着が通常行
われる温度範囲(160〜230℃)のほぼ全域に亘っ
てシール強度が不足するとともに、容器の耐油性および
耐熱性が低下し、かつ脆性が高くなってしまう。また、
上記範囲よりも(c)の共重合体が少ない場合には、当該
共重合体を含有させたことによる、とくに熱接着温度が
180℃未満の低温域での熱接着性を改善する効果が不
十分となって、かかる低温域でのシール強度が不足す
る。
【0040】また逆に、上記の範囲よりも(c)の共重合
体が多い場合には、とくにかかる樹脂組成物を容器本体
に使用した場合に、当該容器本体の強度が低下し、かつ
腰が弱くなって容器本体の形態安定性が低下してしま
う。なお上記3成分の含有割合(a)/(b)/(c)は、上述
した各特性、とくに低温域でのシール強度と、高温域で
のイージーピール性とのバランスなどを考慮すると、前
記の範囲内でもとくに15/80/5〜30/50/2
0程度であるのが好ましく、15/80/5〜20/6
0/20程度であるのがさらに好ましい。
【0041】またとくに、かかる樹脂組成物を容器本体
に使用する場合には、上記の、低温域でのシール強度
と、高温域でのイージーピール性とのバランスに加え
て、さらに前述した容器本体の強度や腰の強さなどをも
考慮して、3成分の含有割合(a)/(b)/(c)は、上記の
範囲内でもとくに15/80/5〜30/55/15程
度であるのが好ましく、15/80/5〜20/65/
15程度であるのがより一層、好ましい。
【0042】本発明の樹脂組成物には、たとえば充てん
剤、着色剤、難燃剤、滑剤(炭化水素系、脂肪酸系、脂
肪酸アミド系、エステル系、アルコール系などの各種ワ
ックス類、金属石けん類、シリコーン油、低分子量ポリ
エチレンなど)、展着剤(流動パラフィン、ポリエチレ
ングリコール、ポリブテンなど)、分散剤、熱安定剤な
どの添加剤を添加してもよい。これらの添加剤は、製造
された樹脂組成物の特性に影響を及ぼさない程度の範囲
で添加される。
【0043】また、本発明の樹脂組成物は基本的に非発
泡で使用されるが、必要に応じて発泡させてもよい。樹
脂を発泡させるには通常の発泡剤を使用して、たとえば
容器本体の元になる原反シートなどを押出成形する際
に、同時に発泡させればよい。つぎに、本発明の容器に
ついて説明する。本発明の容器の例としては、たとえば
図1に示すように、単一の樹脂にて形成された単層構造
の容器本体1と、フィルム状の蓋体2とを組み合わせた
ものがあげられる。
【0044】そして本発明においては、(1) 上記のうち
容器本体1を、前述した本発明の樹脂組成物にて形成す
るとともに、蓋体2のうち、容器本体1に対する熱接着
面となる基材層21を、プロピレン系樹脂にて形成する
か、または逆に、(2) 容器本体1をプロピレン系樹脂に
て形成するとともに、蓋体2のうち、容器本体1に対す
る熱接着面となる基材層21を、本発明の樹脂組成物に
て形成することによって、容器本体1と蓋体2との間
に、適度な熱接着性とイージーピール性とが付与され
る。
【0045】上記のうち容器本体1は、本発明の樹脂組
成物、またはプロピレン系樹脂を押出成形するなどして
形成した平板状でかつ単層構造の原反シートを、従来同
様に真空成形、圧空成形などによって容器本体の形状に
成形するとともに、成形された容器本体の周囲に残るシ
ートの端材を除去して製造される。また蓋体2は、やは
り従来同様にプロピレン系樹脂、または本発明の樹脂組
成物を押出成形するなどして形成したフィルム状の基材
層21に、必要に応じて、図に示す表面層22などを積
層して製造される。
【0046】表面層22は、先に述べたように、内容物
の名称や説明などの印刷をするとともに、基材層21を
補強するために積層されるもので、従来同様に、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(PET)やナイロンなどで
形成される。印刷は、表面層22の、基材層21と積層
される側の面に形成するのが好ましい。当該表面層22
は、基材層21の押出成形時、ないしは成形後の任意の
段階で積層することができる。
【0047】なお本発明の樹脂組成物は、前述した分散
粒子形状ゆえに半透明ないし不透明状を呈するため、蓋
体2をその意匠上の理由などで透明にしたい場合には、
容器本体1を本発明の樹脂組成物にて形成するととも
に、蓋体2の基材層21を、より透明性の高いプロピレ
ン系樹脂にて形成するのが好ましい。ただし蓋体2が透
明である必要のない場合は、いずれの組み合わせを採用
してもよい。
【0048】上記の容器本体1と蓋体2とを備えた容器
は、従来のものと同様にして、豆腐などの各種食品の包
装などに使用することができる。たとえば前述した充て
ん豆腐式の、豆腐の包装の場合は、凝固する前の豆乳な
どを容器本体1内に充てんした後、当該容器本体1の熱
接着部であるフランジ1aに、通常の熱接着装置を使用
して、通常の熱接着の条件で、蓋体2を熱接着してやれ
ばよい。
【0049】かかる本発明の容器は、容器本体1と、蓋
体2の熱接着面となる基材層21とが、それぞれ上記の
ように本発明の樹脂組成物と、プロピレン系樹脂とを組
み合わせて形成されるために、熱接着層を有しないにも
拘わらず適度な熱接着性とイージーピール性とを兼ね備
えたものとなる。また容器本体1は、図の例の場合、本
発明の樹脂組成物、またはプロピレン系樹脂のみによっ
て単層構造に形成されているため、たとえば端材の再利
用や使用後のリサイクルが可能となる。ただし容器本体
1には、必要に応じて他のフィルムを積層してもよい。
【0050】本発明の容器における、蓋体2のシール強
度はとくに限定されないが、実用的な熱接着温度の範囲
で、上述したように適度な熱接着性とイージーピール性
とを兼ね備えたものとするためには、たとえば170〜
230℃の熱接着温度範囲でおよそ0.4〜1.5kg
f/15mm程度であるのが好ましく、それより広い1
60〜230℃の熱接着温度範囲でおよそ0.4〜1.
5kgf/15mm程度であるのがさらに好ましく、上
記160〜230℃の熱接着温度範囲でおよそ0.5〜
1.5kgf/15mm程度であるのがより一層、好ま
しい。
【0051】なお本発明の構成は、以上で説明した例の
ものには限定されない。たとえば、本発明の樹脂組成物
の用途は容器には限定されず、プロピレン系樹脂との熱
接着性およびイージーピール性を利用して、種々の分野
への応用が可能である。また容器に使用する場合、容器
本体1や蓋体2の形状、層構成、樹脂の組み合わせなど
は図の例のものには限定されず、容器の用途などにあわ
せて適宜の設計変更が可能である。
【0052】その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の変更を施すことができる。
【0053】
【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明する。 実施例1 下記で製造した容器本体と蓋体とを組み合わせて容器を
得た。 〈容器本体の製造〉前記(a)のゴム変性スチレン系樹脂
としての、下記A1の樹脂15重量部と、(b)のプロピ
レン系樹脂としての、下記B1の樹脂75重量部と、
(c)の共重合体としての、下記C1の樹脂10重量部
と、これら樹脂の合計100重量部に対して1.5重量
部の着色剤〔住化カラー(株)製の商品名YPPC12
79〕とをドライブレンドしたのち、混合物を、単軸押
出成形機のホッパに供給し、スクリュー径φ100mm
のスクリューシリンダ内で溶融、混練させた。
【0054】A1:ポリスチレンからなる連続相中に、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体の粒子が、単一
オクルージョン型の分散粒子形状を有するように分散さ
れているとともに、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体が含有されたゴム変性スチレン系樹脂〔前出の住友
化学工業(株)製の商品名スミブライトDJ9000〕 B1:エチレン−プロピレンブロック共重合体〔日本ポ
リケム(株)製の商品名EG−7F〕 C1:エチレン−酢酸ビニル共重合体〔日本ポリケム
(株)製の商品名LV540〕 つぎに上記の溶融、混練物を、スクリューシリンダの先
端に取り付けたTダイから、大気中にシート状に押出成
形して、厚み0.6mm、1m2あたりの重量560g
の、非発泡の原反シートを製造した。
【0055】そしてこの原反シートを、単発真空成形機
を使用して、加熱温度(ヒーター設定温度):上=20
0℃、下=200℃、加熱時間25秒間の条件下で真空
成形して、容器の開口の内法が縦115mm×横115
mmの矩形状で、かつ深さが31mm、フランジの幅が
10mmの、角形の容器本体を製造した。 〈蓋体の製造〉プロピレン系樹脂としての、上記B1の
樹脂をフィルム状に押出成形しつつ、表面層としての厚
み12μmのPETフィルムの片面に連続的に積層する
ことで、厚み40μmの基材層を形成して、当該基材層
と表面層の2層構造を有する、蓋体となる積層フィルム
を製造した。
【0056】実施例2〜7、比較例1、2 容器本体を形成する(a)〜(c)の3種の樹脂としての、前
記A1〜C1の樹脂の使用量(重量部)を、下記表1、
2に示す値としたこと以外は実施例1と同様にして容器
本体を製造し、それを実施例1で製造したのと同じ蓋体
と組み合わせて容器を得た。
【0057】比較例3〜6 容器本体を形成する樹脂として、(c)の共重合体を使用
せずに、(a)のゴム変性スチレン系樹脂としてのA1の
樹脂と、(b)のプロピレン系樹脂としてのB1の樹脂の
2種のみを使用するとともに、この2種の樹脂の使用量
(重量部)を、下記表3、4に示す値としたこと以外は
実施例1と同様にして容器本体を製造し、それを実施例
1で製造したのと同じ蓋体と組み合わせて容器を得た。
【0058】熱接着性試験 上記各実施例、比較例で得た、真空成形前の原反シート
と、蓋体となる積層フィルムとを、熱接着装置を用い
て、熱接着圧力(設定値)1.0kg/cm、熱接着時
間0.5秒間の条件下、下記表1〜4に示す熱接着温度
(ヒーター設定温度)で熱接着した。
【0059】そして上記の熱接着物を幅15mm、長さ
50mmに亘って切り出したのち、180°引き剥がし
時における15mm幅でのシール強度〔kgf/15m
m〕を測定した。結果を表1〜3および図3、4に示
す。また各実施例、比較例における容器本体の組成を、
前述した図2の三角図上にプロットした。なお、これら
の図においては実施例を「ex.」、比較例を「c
e.」と略記した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】上記表、ならびに図の結果より、各実施例
の容器はいずれも、各比較例のものに比べてより広い熱
接着温度の範囲で、十分なシール強度とイージーピール
性とを兼ね備えたものとなることが判明した。 実施例8 容器本体の原料として、プロピレン系樹脂である前記B
1の樹脂を使用するとともに、蓋体となる積層フィルム
のうち基材層の原料として、前記実施例1で容器本体を
形成したのと同じ樹脂組成物を使用したこと以外は実施
例1と同様にして容器を得た。
【0064】そして、容器本体を真空成形する前の原反
シートと、蓋体となる積層フィルムとについて、上記と
同様にして、その熱接着性を評価したところ、実施例1
とほぼ同様の測定結果が得られた。
【0065】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
種々の問題を生じる熱接着層を必要としないにも拘わら
ず、良好な熱接着性とイージーピール性とを兼ね備え
た、容器の容器本体や蓋体を形成しうる、新規な樹脂組
成物を提供できるという特有の作用効果を奏する。また
本発明によれば、かかる樹脂組成物を用いることによっ
て熱接着層を省略して、容器本体は、端材の再利用や使
用後のリサイクルが可能な単層構造としつつ、しかも容
器本体と蓋体とが良好な熱接着性とイージーピール性と
を兼ね備えた、新規な容器を提供することも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器を構成する容器本体と蓋体の、層
構成の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の樹脂組成物における、3成分の樹脂
の、含有割合の範囲を示す三角図である。
【図3】本発明の実施例、比較例における、熱接着温度
とシール強度との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の比較例における、熱接着温度とシール
強度との関係を示すグラフである。
【図5】同図(a)〜(c)はそれぞれ、従来の容器を構成す
る容器本体と蓋体の、層構成の一例を示す概略断面図で
ある。
【図6】従来の容器を構成する容器本体と蓋体の、層構
成の他の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋体
フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA08 AA10 BA18 BA22 BB08 DA06 DA08 DD01 GA03 3E084 AA06 AA14 AA24 AB10 BA01 CA03 CC03 DA03 DC03 FA09 FD13 GB12 4J002 BB06U BB06Y BB07U BB07Y BB08U BB08Y BB12Z BB15Z BC03W BC04W BC06W BC07W BN06X BN14X BP02Z GG01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) スチレン系樹脂からなる連続相中に、
    スチレン系樹脂からなる単一の連続相を内包するゴム状
    重合体が分散した、単一オクルージョン型の分散粒子形
    状を有するとともに、不飽和カルボン酸、不飽和カルボ
    ン酸エステルおよび酢酸ビニルからなる群より選ばれた
    少なくとも1種とエチレンとの共重合体が含有されたゴ
    ム変成スチレン系樹脂と、 (b) プロピレン系樹脂と、 (c) 不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよ
    び酢酸ビニルからなる群より選ばれた少なくとも1種と
    エチレンとの共重合体と、を重量比で(a)/(b)/(c)=
    10/87/3〜50/30/20の割合で含有するこ
    とを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の樹脂組成物を成形して得ら
    れた容器本体と、当該容器本体に対する熱接着面がプロ
    ピレン系樹脂にて形成されたフィルム状の蓋体とを備え
    ることを特徴とする容器。
  3. 【請求項3】プロピレン系樹脂を成形して得られた容器
    本体と、当該容器本体に対する熱接着面が、請求項1記
    載の樹脂組成物にて形成されたフィルム状の蓋体とを備
    えることを特徴とする容器。
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