JP4622708B2 - 高周波シールによるインナーシール - Google Patents

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Description

本発明は、高周波シールによりガラス瓶等の容器と溶着するインナーシール材で、かつ開封後の密着性を向上させるために、発泡シートがリシール部に構成品として含まれている高周波シールによるインナーシールに関するものである。
従来、インスタントコーヒー等のガラス瓶容器等に密封用として用いられているリシール部に、発泡ポリエチレン(PE)シートや発泡ポリプロピレン(PP)シートがパッキング材として使用されているインナーシールが多く見られるが、このような構成のインナーシールは高周波シールによる密封の際に、アルミ(AL)箔の発熱により発泡シートの気泡が溶けて、潰れて、その結果凹んでしまい、リシールする際、パッキンとしての機能を果たせなくなってしまう問題があった。
上記に述べたように、従来リシール部に、発泡ポリエチレンシートや発泡ポリプロピレンシートがパッキング材として使用さたインナーシールであったが、この構成のインナーシールは高周波シールによる瓶等の密封の際、メンブレン部に使用されているアルミ箔の発熱により発泡シートの気泡が溶けて、潰れて、その結果凹んでしまい、密封用のパッキンとしての機能が劣化する。
そこで本発明は、上記の問題を解決するため、開封後気密性が必要なリシール部を構成としてもつ高周波シール方式のインナーシールにおいて、リシール部の発泡シートに熱により溶けて凹むことがない発泡シートを用いた高周波シールによるインナーシールを提供するものである。
本発明は、開封後気密性のリシール部を構成にもつ高周波シール方式のインナーシールおいて、溶着時に熱で発泡シートが溶けて凹むことがない高周波シール方式のインナーシールを提供するもので、図1に示すように、台紙(11)、接着性樹脂(12)、ポリエチレン発泡シート(13)、接着性樹脂(14)、耐熱性フィルム(15)、アンカーコート(16)、サンドポリエチレン(17)順次積層してなるリシール部(30)と、剥離ニス(21)、アルミ箔(22)、イージーピール材(23)を積層してなるメンブレン部(35)とをヒートシール剤(25)を介し積層した構成のインナーシールにおいて、前記リシール部の発泡シートに繊維状のポリブチレンテレフタレートフィラーを混練したポリエチレン発泡シートを用いたことを特徴とする高周波シールによるインナーシールである。
従来より発泡ポリエチレンシートや発泡ポリプロピレンシートがパッキング材として使用されているが、この構成のインナーシールは高周波シールを施すと、メンブレン部に設けたアルミ箔の発熱により発泡シートの気泡が溶けて潰れてしまい、リシールする際、パッキンとして機能を果たせない。これに対して本発明の高周波シールによるインナーシールにおいては、リシール部にポリブチレンテレフタレート(PBT)フィラーが入ったポリエチレン発泡シートを用いることにより、溶着時に熱で発泡シートが溶けて凹むことがなくなる。従って、開封後の密封性が向上する等の優れた効果を奏する。
図に基づき本発明の最良の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例における高周波シールによるインナーシールの断面説明図である。
本発明は、台紙(11)、接着性樹脂(12)、ポリエチレン発泡シート(13)、接着性樹脂(14)、耐熱性フィルム(15)、アンカーコート(16)、ポリエチレン(17)順次積層してなるリシール部(30)と、剥離ニス(21)、アルミ箔(22)、イージーピール材(23)を積層してなるメンブレン部(35)とをヒートシール材(25)を介し一体化した構成のインナーシールにおいて、前記リシール部の発泡シートに繊維状のポリブチレンテレフタレートフィラーを混練したポリエチレン発泡シートを特徴とする高周波シールによるインナーシールである。
図1に示すように、この本発明のインナーシールを詳細に説明すると、台紙(11)は、リシール部に剛性を付与するもので、インナーシール自体に剛度を付与するものとして必要なもので、坪量としては100g/m2 以上1000g/m2 以下が望ましい。それ以下であるとコシが無く(剛性が弱い)、キャップ(K)にセットしにくく、またそれ以上であるとコスト的に無駄である。
次に、接着性樹脂(12,14)は、台紙と発泡シートの接着及びポリエチレンテレフタレート(PET)と発泡シートとの接着に用いられるもので、通常はホットメルトを加熱し、グラビアコートにより塗工するが、アドマー等の接着性樹脂を用いることも可能である。
ポリエチレン発泡シート(13)は、耐熱性を有する発泡層として必ず必要なもので、本発明においては、ポリブチレン(PBT)フィラー入りのポリエチレン(PE)発泡シートとしたものである。この発泡シートは、ポリエチレン(PE)とポリブチレン(PBT)フィラーを混練し、マスターバッチとする。その際、PEとPBTは相溶性が無いため混ざらず、PBTフィラーは上になり樹脂内に存在する。この上記マスターバッチにPEを混ぜて、化学発泡性発泡剤を添加し発泡シート化する。出来上がったシートは、PE単体の耐熱性(通常100℃以下)と比較して170℃以上得られた。
次に、耐熱性フィルム(15)層としてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いたが、延伸ナイロンやポリミイド、PPS(ポリスチレン)等の耐熱性フィルムも使用可能である。また、アンカーコート(16)は上記のPETにポリエチレン(17)がサンドラミネーションできるように設けたものである。
次に、メンブレン部(35)として、剥離ニス層(21)、アルミ箔(22)を設けたもので、アルミ箔は高周波発振で発熱させる為のもので、高周波シールで発熱するためには、10μm以上の厚みが必要である。これ以下では効率良く発熱しない。また、60μm以上であると、開封時に手を切るなどの恐れがあるので使用することはできない。
このアルミ箔の裏面にイージーピール材(23)を設けてメンブレン部としたもので、このイージーピール材は直に接するガラス瓶に対して熱溶着・易開封であることが必要で、アルミ箔の発熱で溶けてガラス瓶口元に溶着するものである。特に素材は限定しないが一般的なものとしては、ロジンやテルペン類等の粘着付与剤を添加したポリオレフィンや合成ゴム等のホットメルト材、同様な粘着付与剤を添加したEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)、EMAA(エチレン−メタクリル酸共重合樹脂)、EAA(エチレン−アク
リル酸共重合樹脂)が使用できる。またアイオノマーでも構わない。
次に、リシール部(30)とメンブレン部(35)との間にヒートシール(HS)ニス剤(25)を設けると共に、両シートを合わせ高周波シールにより積層するものであるが、キャップ開封時にリシール部とメンブレン部(サンドラミポリエチレン/HSニス/剥離ニス)が易剥離するように剥離強度制御を行う。すなわち、リシール部とメンブレン部の剥離強度を塗布量・塗布面積にてコントロールするものである。
このインナーシールをキャップ(K)に嵌め込み高周波シールによりガラス瓶の開口部を密封する。次に、キャップ開封時にリシール部とメンブレン部が容易に剥離し、リシール部はキャップに、メンブレン部はイージーピール材によりガラス瓶口に密封した状態になる。
上記の構成に基づき具体的なインナーシールを作成し実施例1、2、3とすると共に、評価試料とした。
<実施例1>
発明のポイント通り、発泡シートに「PBTの極細繊維(フィラー)入りのPE発泡シート」を使用してインナーシールを作成した。インナーシールの抜き径は直径60mm、高周波溶着時間は2秒にてガラス瓶口元との溶着を確認した。
・台紙 :ノーコートアイボリー350g/m2
・PBT入り発泡シート:厚み600μm、発泡倍率5倍、PBT含有率30%
・接着性樹脂 :ポリエチレンWAXによるグラビアコートワックスラミネー
ション、塗工厚み30μm
・耐熱フィルム層 :PETフィルム12μm
・アンカーコート :2液硬化型ポリウレタン系コーティング剤
・SPE :エクストルーダーによりLDPE(低密度ポリエチレン)
15μm
・ヒートシールニス :主成分がアクリル、ポリエチレン、粘着付与剤が添加された
ヒートシール剤
・剥離ニス :主成分がポリエチレンワックス、アクリル等が含まれた剥離
性ニス
・イージーピール材 :EVA主成分にロジン系粘着付与剤を添加したホットメルト
材を30μmの厚みにてグラビアコート
<実施例2>
発泡シートをポリエチレン主体の通常のPE発泡シート(厚み600μm、発泡倍率5倍)にしたもので、その他の構成、工程は実施例1と同一に作成し、評価試料とした。
<実施例3>
発泡シートをポリプロピレン主体の通常のPP(ポリプロピレン)発泡シート(厚み600μm、発泡率5倍)にしたもので、その他の構成、工程は実施例1と同一に作成し、評価試料とした。
<評価テスト>
以上の実施例1、2、3を評価試料として評価テストをしてその結果を表1に示す。
Figure 0004622708
評価テストの結果は表に示す通り、総合評価で本発明品インナーシールが良好な結果が得られた。
本発明の一実施例における高周波シールによるインナーシールの断面説明図である。
符号の説明
11……台紙
12,14…接着性樹脂
13……PBT入りPE発泡シート
15……ポリエチレンテレフタレート
16……アンカーコート
17……サンドラポリエチレン
21……剥離ニス
22……アルミ箔
23……イージーピール材
25……ヒートシールニス
K……キャップ

Claims (1)

  1. 台紙、接着性樹脂、ポリエチレン発泡シート、接着性樹脂、耐熱性フィルム、アンカーコート、ポリエチレン順次積層してなるリシール部と、剥離ニス、アルミ箔、イージーピール材を積層してなるメンブレン部とをヒートシール剤を介し積層した構成のインナーシールにおいて、前記リシール部の発泡シートに繊維状のポリブチレンテレフタレートフィラーを混練したポリエチレン発泡シートを用いたことを特徴とする高周波シールによるインナーシール。
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