JP2003182759A - 紙カップ用蓋材 - Google Patents

紙カップ用蓋材

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JP2003182759A
JP2003182759A JP2001387991A JP2001387991A JP2003182759A JP 2003182759 A JP2003182759 A JP 2003182759A JP 2001387991 A JP2001387991 A JP 2001387991A JP 2001387991 A JP2001387991 A JP 2001387991A JP 2003182759 A JP2003182759 A JP 2003182759A
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Teppei Yamamoto
哲兵 山本
Noriyasu Tomizawa
典康 富沢
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、易開封性を有し、特に紙カップの口縁
部の段差を埋めて密封性に優れた紙カップ用蓋材を提供
すること。 【解決手段】紙カップの開口部を覆い、口縁部に熱封緘
される蓋材であって、最上層から印刷基材層(11)/
第1接着補助層(12)/バリア層(13)/第2接着
補助層(14)/クッション層(15)/シーラント層
(16)から構成される紙カップ用蓋材(10)であっ
て、クッション層(15)を構成する樹脂がMFR40
以下の低密度ポリエチレン樹脂であること。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、紙カップの開口部
を覆い、口縁部に熱封緘される蓋材に関するものであ
り、特には、易開封性と共に、紙カップの段差部分の樹
脂埋まり性を向上させた紙カップ用蓋材に関する。 【0002】 【従来の技術】紙カップは一般的には、四隅にアールが
取ってある扇形状の胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁
に重ね合わせて接合させ、下方に向けて先細る円筒形状
の胴部材とし、別に底部材用ロールからほぼ円形状に打
ち抜かれた底紙を外周縁部を下向きに起立させて底部材
とし、前記胴部材の下部内面に底部材の外周縁部の内面
を接合させ、さらに外周縁部を覆うように前記胴部材の
下端縁部が内方に折り曲げられ、底部材の外周縁部の外
面に接合して底部を構成させ、最後に胴部材の上部周縁
を外方に向けてカールさせ、口縁部を形成させたもので
ある。 【0003】従って、図3(a)、(b)に示すよう
に、口縁部(2)の互いの胴部材の重なり合った部分に
は段差(d)が有り、例えば、紙カップ(1)に即席麺
等の内容物を収納後、該紙カップの開口部に薄紙、アル
ミニウム箔、プラスチックフィルム等を単独で、あるい
はそれらを適宜に積層した複合シートの状態で蓋材(2
0)として被せ、この蓋材と紙カップの口縁部周縁とを
密封シールした後、流通工程を経て最終的に消費される
という長期保存可能な容器としての使われ方をした場合
には、蓋材が紙カップから容易に剥離可能であると同時
に、容器に密封性が要求されるため、紙カップの口縁部
(2)の段差(d)を埋める必要が出てくる。 【0004】そして、このような易剥離性を必要とする
紙カップ用の蓋材には、紙カップ口縁部に発生する段差
を埋めるため、ホットメルト樹脂が使用されていた。し
かしながら、ホットメルト樹脂は40〜60°Cの高温
状態で保管された場合には、ホットメルト樹脂が融けだ
し蓋材が剥がれてしまうことがあること、また、ホット
メルト樹脂を蓋材に塗布する際、塗布速度が上がらず加
工賃が高い等の問題がある。 【0005】さらに、ホットメルト樹脂の代わりに、既
存の易剥離性フィルムを使用した場合には、ホットメル
ト樹脂よりも溶融流れ速度、即ちメルトフローレイト
(MFR)が悪いため紙カップの口縁部の段差を完全に
埋めることは困難であった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、密封性と共
に、易剥離性を必要とする、例えば、即席麺紙カップ容
器に使用する蓋材に関する以上のような問題点に着目し
てなされたもので、耐熱性、易開封性を有し、特に紙カ
ップの口縁部の段差を埋めて密封性に優れた紙カップ用
の蓋材を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、紙カップの開口部を覆い、口縁部に熱封緘される蓋
材であって、最上層から印刷基材層/第1接着補助層/
バリア層/第2接着補助層/クッション層/シーラント
層から構成される紙カップ用蓋材であって、前記クッシ
ョン層を構成する樹脂はメルトフローレイト(MFR)
が40以下の低密度ポリエチレン樹脂であることを特徴
とする、紙カップ用蓋材である。なお、メルトフローレ
イト(MFR)は、熱可塑性プラスチックの溶融流れ速
度で、試験方法はJIS K7210で決められてい
る。 【0008】このように、請求項1の発明によれば、ク
ッション層を構成する樹脂にMFRが40以下の低密度
ポリエチレン樹脂を用いているので、樹脂の流れ性が良
くなり、紙カップの口縁部を蓋材で覆って一般的な条件
で熱封緘すると、クッション層を構成する樹脂は融けて
口縁部の段差を完全に埋めることができる。 【0009】なお、MFRが40を超えると、樹脂を押
し出した時に成膜性が悪く、加工性に問題が発生し、包
装材料のように安価なものに要求される高速加工適性が
得られず、使用に不向きである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の紙カップ用蓋材を一実施
形態に基づいて以下に詳細に説明する。本発明の紙カッ
プ用蓋材は、例えば図1に示すように、最上層から印刷
基材層(11)/第1接着補助層(12)/バリア層
(13)/第2接着補助層(14)/クッション層(1
5)/シーラント層(16)が順次積層された複合シー
ト(10)からなるものである。 【0011】印刷基材層(11)は、遮光性、デッドホ
ールド性(紙カップ本体から剥がしたままの状態を維持
できる性質)を担う。このため、坪量50〜150g/
2程度の純白ロール紙、片アート紙、コート紙等が好
ましく使用できる。また、紙に必要に応じて印刷層(表
示せず)を設けることができる。 【0012】第1接着補助層(12)は、印刷基材層
(11)と後記バリア層(13)とを容易に接着させる
ための補助層で、低密度ポリエチレン樹脂、接着剤等が
好ましく使用できる。 【0013】バリア層(13)は、蓋材のガスバリア
性、保香性を維持し、かつ、紙カップから剥がす際の材
質破壊を防止するための層で、アルミニウム箔が好まし
く使用できるが、アルミニウム箔のほかに、ポリエステ
ルフィルム、ナイロンフィルム等のプラスチックフィル
ム単体、あるいは上記素材を適宜に貼り合わせた複合フ
ィルムを使用しても良い。 【0014】第2接着補助層(14)は、バリア層(1
3)と後記するクッション層(15)あるいはシーラン
ト層(16)とを容易に接着させるための補助層で、低
密度ポリエチレン樹脂が好ましく使用できる。 【0015】クッション層(15)は、第2接着補助層
(14)とシーラント層(16)の間に設けられる層
で、シーラント層の内側に下引きすることによってクッ
ション効果を出し、ピール強度の安定化および紙カップ
の段差部分の樹脂埋まりを向上させる目的を担う。クッ
ション層(15)としは、MFRが40以下、より好ま
しくは20〜30程度の範囲の低密度ポリエチレン樹脂
を使用することが必要である。 【0016】シーラント層(16)は、紙カップとヒー
トシール可能とする層であると共に、紙カップを開封す
る際に、紙カップの口縁部から蓋材を破壊させることが
なく容易に剥離させるための層である。 【0017】シーラント層(16)を構成する樹脂(あ
るいはフィルム)としては、アイオノマー樹脂、エチレ
ン・メタアクリル酸共重合体(EMAA)樹脂等が好ま
しく使用できる。 【0018】ドライラミネート法、溶融樹脂押出しラミ
ネート法等の公知のラミネート法により、各層を積層し
て複合シート(10)とすることができる。 【0019】 【実施例】以下実施例により本発明の紙カップ用蓋材を
さらに詳細に説明する。 〈実施例1〉印刷基材層(11)として坪量79.1g
/m2 の片アート紙を、バリア層(13)として厚さ7
μmのアルミニウム箔(Al)を、それぞれ準備した。 【0020】印刷基材層(11)である坪量79.1g
/m2 の片アート紙とバリア層(13)である厚さ7μ
mのAlを、第1接着補助層(12)であるミラソン1
6P(三井化学株式会社製、低密度ポリエチレン樹脂、
MFR;3.7g/10min.、密度;0.923g
/cm3 )を介して溶融押出しラミネート法により積層
し、第1積層シートとした(第1接着補助層の厚さは2
0μm)。 【0021】第1積層シートのバリア層であるAl面に
第2接着補助層(14)であるミラソン14P(三井化
学株式会社製、低密度ポリエチレン樹脂、MFR;5.
1g/10min.、密度;0.919g/cm3 )と
クッション層(15)となるミラソン68P(三井化学
株式会社製、低密度ポリエチレン樹脂、MFR;23.
0g/10min.、密度;0.916g/cm3 )と
を共押出しラミネート法により積層した。なお、第2接
着補助層の厚さは20μm、クッション層の厚さは30
μmである。 【0022】次に、シーラント層(16)であるVMX
−Y150F(三菱化学株式会社製、イージーピール性
樹脂、MFR;5.5g/10min.、密度;0.9
66g/cm3 )を溶融押出し法により30μmの厚さ
に積層し、79.1g/m2の片アート紙(11)/2
0μmミラソン16P(12)/7μmAl(13)/
20μmミラソン14P(14)/30μmミラソン6
8P(15)/30μmVMX−Y150F(16)の
構成からなる複合シート(10)とした。 【0023】この複合シート(10)を断裁、型抜きを
して所望の形状の実施例1の紙カップ用蓋材とした。 【0024】〈比較例1〉クッション層を除き、さらに
第2接着補助層としてMFRが8のEMAA樹脂を厚さ
25μmに塗布した層を使用した以外は、実施例1と同
様の素材とラミネート方法を用いて、79.1g/m2
片アート紙/20μmミラソン16P/7μmAl/2
0μmEMAA樹脂/30μmVMX−Y150Fの構
成からなる複合シートを作製した。 【0025】この複合シートを実施例1と同様に断裁、
型抜きをして実施例1と同じ形状の比較例1の紙カップ
用蓋材とした。 【0026】この実施例1種類、比較例1種類、合計2
種類の蓋材を、材質がカップ原紙(260g/m2 )/
低密度ポリエチレン樹脂(20μm)/Al(7μm)
/低密度ポリエチレン樹脂(40μm)の構成からなる
紙カップの開口部に被せ、カップシーラーでシール圧
力;0.125MPa、シール時間;1sec.、シー
ル温度;160°Cの条件で密封シールし、下記の方法
により紙カップ開口部の開封強度と密封強度(樹脂埋ま
り)を測定、観察した。その結果を表1に示す。 開封強度試験方法 ‥ シール部分を15mm幅の短冊
状に切り取り、インストロン型引っ張り試験機にて、引
っ張り速度;300mm/min.、引っ張り角度;9
0°の条件で測定する。 密封強度試験方法 ‥ カップシーラーで紙カップとシ
ールし、0.4リットル/min.の流量の空気を入
れ、蓋材が剥がれる強度(圧力)を測定する。 【0027】 【表1】【0028】開封強度と密封強度が比較例に較べて高い
値を示したことは、MFRの高い樹脂を使用した本発明
の蓋材の段差部分の樹脂埋まりが改善されているためと
考察できる。 【0029】 【発明の効果】上記のように、MFRが40以下の低密
度ポリエチレン樹脂からなるクッション層を設けること
により、紙カップ口縁部の段差部分の樹脂埋まり性を向
上させることができた。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の紙カップ用蓋材の層構成の一実施例を
示す、断面説明図である。 【図2】本発明の紙カップ用蓋材を紙カップに被せて密
封した状態を示す、概略説明図である。 【図3】従来の紙カップを示す、(a)は胴紙を用いて
紙カップに成形した胴部材口縁部分の拡大説明図であ
り、(b)は蓋材を被せてシールした状態を拡大した断
面模式説明図である。 【符号の説明】 1‥‥紙カップ 2‥‥口縁部 10、20‥‥複合シート、蓋材 11‥‥印刷基材層 12‥‥第1接着補助層 13‥‥バリア層 14‥‥第2接着補助層 15‥‥クッション層 16‥‥シーラント層 d‥‥段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA34 BA09 CA01 FD13 3E086 AA21 AB01 AC07 AC15 AD24 BA04 BA13 BA14 BA15 BA24 BB01 BB22 BB51 BB58 BB62 CA01 4F100 AB10 AB33 AK06E AR00C AT00A BA05 BA07 BA10A BA10E DA03 DG10 EH20 EH202 EH23 EH232 GB18 GB23 HB00A JA06E JA13 JD02C JJ03 JK10E JL11 JL11B JL11D JL12E JL14 YY00E

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】紙カップの開口部を覆い、口縁部に熱封緘
    される蓋材であって、最上層から印刷基材層/第1接着
    補助層/バリア層/第2接着補助層/クッション層/シ
    ーラント層から構成される紙カップ用蓋材であって、 前記クッション層を構成する樹脂はメルトフローレイト
    が40以下の低密度ポリエチレン樹脂であることを特徴
    とする、紙カップ用蓋材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10582787B2 (en) 2012-08-22 2020-03-10 Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. Paper-based container lids and methods for making the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10582787B2 (en) 2012-08-22 2020-03-10 Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. Paper-based container lids and methods for making the same
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