JP2000219280A - 耐熱容器 - Google Patents

耐熱容器

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JP2000219280A
JP2000219280A JP11019657A JP1965799A JP2000219280A JP 2000219280 A JP2000219280 A JP 2000219280A JP 11019657 A JP11019657 A JP 11019657A JP 1965799 A JP1965799 A JP 1965799A JP 2000219280 A JP2000219280 A JP 2000219280A
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JP11019657A
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Takehiko Uchida
健彦 内田
Akira Sugisako
明 杉迫
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Nippo Co Ltd
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Nippo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 即席めん等の耐熱容器において、環境ホルモ
ンが問題となる素材を用いることなく耐熱性等やリサイ
クルに適した容器を開示する。 【解決手段】 耐熱容器を耐熱性PET、PP等の耐熱
性プラスチックで成型した内容器と、これに巻着または
嵌着する紙製の外容器で構成し、内容器と外容器の間に
断熱層として作用する空気層を形成する。このとき、カ
ップ状またはどんぶり状の容器において内容器の外周に
リブ、フランジ、段部等を設けて内容器と外容器の間に
空気層を形成する。また、外容器にジッパーを設けて切
り離しやすくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席めんや即席ス
ープなどを収容する耐熱容器の改良に関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から即席めんなど
の容器には発泡ポリスチレン容器が広く利用されてい
る。しかし、最近では特定の合成物が人体に長期付与さ
れた場合にはホルモン調節などの諸機能に影響を与える
ことが知られるようになった。さらに、この影響は世代
を超えて影響するおそれがあるので、いわゆる環境ホル
モンの問題は非常に重要である。従って、環境ホルモン
の問題に少しでも疑義がある物質は、特に経口摂取され
る可能性があれば忌避すべきである。
【0003】ところで、発泡ポリスチレンは発泡材とし
て費用の面、量産性などから有用な材料である。また、
発泡材単体で容器を形成することができると同時に、耐
熱性にも優れ、容器に直接触れても熱く感じないという
点では耐熱容器としては最適な構成の1つであるという
ことができる。しかしながら、環境ホルモンの問題に鑑
みた場合には経口摂取の可能性がある部分への応用は避
けるほうが好ましいということができる。
【0004】一方、即席めんなどの容器には紙を二重構
造に成形したカップ状の容器も一部で使用されている。
紙は環境ホルモンの問題に関しても優良な素材である。
しかしながら、容器のすべてを紙で製造すると、容器の
コストが非常に高くなるという問題がある。すなわち、
製品自体のコストも高くなると共に、製造設備にかかる
経費も高くなるのである。
【0005】さらに、従来の発泡ポリスチレンの容器は
使い捨てされ、使用後は焼却して廃棄される。従って、
資源の有効利用やリサイクルに対する認識が高まってい
る最近の実状に反するものとなっている。
【0006】本発明では、上述したような環境ホルモン
が問題になる素材を用いることなく、かつ耐熱性や取り
扱い性に優れた容器を開示することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため本発明は、即席めん等の耐熱容器を耐熱性プラスチ
ックで成型した内容器と、これに外側から巻着または嵌
着する紙製の外容器で構成し、内容器と外容器の間に断
熱層として作用する空気層を形成するという手段を採用
した。かかる空気層の存在によって、内容器の熱が外容
器に伝達されず、外容器を直接触れても熱を感じなくな
るのである。なお、ここで言う耐熱性プラスチックとは
いわゆる環境ホルモンを含まない素材を言うものとす
る。例えば、耐熱性PET、PP(ポリプロピレン)、
PA(ポリアセタール)、エンジニアリング・プラスチ
ックなどが知られている。従って内容器としてこれらの
素材を使用することにより環境ホルモンを経口摂取する
という問題も排除できる。
【0008】そして、カップ状の容器の場合、耐熱性プ
ラスチックで成型したカップ状の内容器の胴部外周に一
定間隔をあけて紙製の外容器を巻着し、内容器と外容器
の間に空気層を形成するという手段を採用した。かかる
空気層が断熱層として作用する。
【0009】具体的には、請求項3記載の発明は、内容
器の胴部外周面の縦方向に多数のリブを条設し、その外
周に紙製の外容器を巻着した。このリブによって内容器
と外容器の間の胴部に空気層が形成され、断熱層として
作用する。
【0010】また、請求項4記載の発明は、内容器の胴
部外周面の縦方向に多数のリブを条設し、紙をカップ状
に成形した外容器を内容器の底部まで覆うように嵌着し
た。かかるリブにより内容器と外容器の間に空気層が形
成され、断熱層として作用し、底部も断熱される。
【0011】また、請求項5記載の発明は、内容器の胴
部外周形状を上から下に行くに従って半径が小さくなる
同心円筒状とし、その外周に紙製の外容器を巻着した。
このため、内容器胴部に段部が形成され、内容器と外容
器が段部でのみ接して両者間に断熱層としての空気層が
形成される。
【0012】また、請求項6記載の発明は、内容器の胴
部外周の上端近傍に多数の突起を設け、下端開口を内容
器の底部より幅広とした紙製の外容器の上端近傍に上記
突起が嵌入する形状の透孔を多数設けて互いに嵌着し
た。かかる構成によって、外容器は内容器に固定される
と共に、内容器と外容器の間に空気層が形成され、これ
が断熱層として作用する。
【0013】また、請求項7記載の発明は、内容器の上
端縁に段部を設けると共に該段部に下方が幅広の楔状の
突起を複数設け、紙製の外容器の上端周縁に上記突起と
嵌合する形状の切欠を複数設けて互いに嵌着した。かか
る構成によって、外容器は内容器に固定されると共に、
内容器と外容器の間に空気層が形成され、これが断熱層
として作用する。
【0014】また、請求項8記載の発明は、内容器の上
端縁に段部を形成し、内容器の底部近傍にドーナツ状の
フランジ部材を嵌着し、紙製の外容器は上端縁を上記段
部に接合すると共に、下端近傍を上記フランジ部材に接
合した。このフランジ部材が外容器を支承して、内容器
と外容器の間に空気層が形成され、断熱層として作用す
る。
【0015】一方、請求項9記載の発明では、耐熱性プ
ラスチックで成型したカップ状の内容器の胴部外周に、
内周面縦方向に多数のリブを条設した紙製の外容器を巻
着するという手段も採用した。外容器のリブによって内
容器と外容器の間に空気層が形成され、断熱層として作
用する。
【0016】また、請求項10記載の発明では、耐熱性
プラスチックで成型したカップ状の内容器の胴部外周面
の縦方向に一定ピッチで多数の凹溝を条設し、内周面の
縦方向に上記凹溝のピッチと異なるピッチで多数のリブ
を条設した外容器を内容器の外周面に巻着するという手
段も採用した。この場合、凹溝とリブのピッチが異なる
ため必ず空気層が形成され、断熱層として作用する。
【0017】どんぶり状の容器の場合、耐熱性プラスチ
ックで成型したどんぶり状の内容器の胴部外周および底
部に一定間隔をあけて紙製の外容器を嵌着し、内容器と
外容器の間に空気層を形成するという手段を採用した。
この空気層が断熱層として作用し、容器の胴部および底
部を触れた場合にも、熱を感じることがない。
【0018】そして具体的には、請求項12記載の発明
は、内容器の胴部外周から底部の途中まで多数のリブを
条設し、紙をどんぶり状に成形した外容器を上記リブに
沿って嵌着した。このリブによって容器の胴部全周と底
部の一部に空気層が形成され、断熱層として作用する。
【0019】また、請求項13記載の発明は、内容器の
胴部外周および底部の全面にわたって多数のリブを条設
し、紙を成形した外容器を上記リブに沿って嵌着した。
この場合は、リブによって容器の胴部および底部の全面
にわたって断熱層として作用する空気層が形成される。
【0020】また、請求項14の発明は、内容器の胴部
から底部にかけて複数の段部を形成すると共に、底部に
多数の突起を設け、紙を成形した外容器を嵌着した。段
部や突起によって内容器と外容器の間に空気層が形成さ
れ、断熱層として作用する。
【0021】そして、上記各耐熱容器において、外容器
の素材を段ボール紙とするという手段を採用した。段ボ
ール紙にはあらかじめ空気層が形成されているため、こ
の空気層が断熱層として作用する。
【0022】また、この場合、段ボール紙の上端縁を外
側に開口するように切除することとした。この開口によ
って空気層内の空気の流れが良好となり断熱性を高める
ことができる。
【0023】さらに、請求項17記載の発明では、上記
各耐熱容器において、外容器の胴部縦方向に連続する切
り込みで形成するジッパーを設けるという手段も採用し
た。このジッパーを切り開くことで内容器と外容器の分
離が容易となる。
【0024】上述した本発明に係る耐熱容器は、食品が
直接触れる内容器を耐熱性プラスチックで成型したの
で、食品中にいわゆる環境ホルモンが溶出することを完
全に回避したものである。そして、内容器と外容器の間
に形成される空気層を断熱層として作用するようにし、
熱の伝達を遮断して耐熱性、取り扱い性に優れた容器を
提供するものである。
【0025】縦長のカップ状容器の場合は、胴部に断熱
層を形成して胴部が持ち易くなり、また、どんぶり状の
容器の場合は、胴部および底部に断熱層を形成して、容
器上縁と底部に指をかけて容器を持つ場合にも持ちやす
くなる。
【0026】さらに、外容器にジッパーを設けることで
内容器と外容器を分離することが容易となり、それぞれ
リサイクルして資源の有効活用を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい複数の実
施形態を、添付した図面に従って説明する。図1は第1
の実施形態を示した分解斜視図であるが、1は比較的縦
長のカップ状に成型した内容器で、その胴部外周面の縦
方向に多数のリブ2を条設したものである。この内容器
は耐熱性プラスチックを射出成型等することによって一
体に成型する。ここで言う耐熱性プラスチックとは、例
えば耐熱性PETや、PP、PA、エンプラなどの環境
ホルモンを含まない素材を言う。即ち、直接食品に触れ
る内容器の素材を耐熱性プラスチックとして、いわゆる
環境ホルモンの溶出を完全に排除するものである。3は
この内容器1の外周面に添って巻着する外容器で、紙で
構成したものである。なお4は容器の廃棄時に外容器を
剥がし易くするために設けたジッパーである。図2
(A)はこの容器の半截断面図、同図(B)は四半平面
断面図であるが、上記構成の容器は、図に示すように耐
熱性プラスチック製の内容器1と紙製の外容器3の間に
多数のリブ2があるので、両者間に空気層5が形成され
る。この空気層5が断熱層として作用し、内容器1に熱
湯を注いだ場合でも、外容器3に熱が伝達されず、外容
器3を直接触れても熱を感じないのである。
【0028】図3は第2の実施形態を示すもので、6は
耐熱性プラスチックをカップ状に成型した内容器で胴部
外周面にリブ7を条設すると共に底部中央を嵩高とした
ものである。8は紙をカップ状に成形して上記内容器6
の底部まで覆って嵌着するようにした外容器である。こ
の場合、上記リブ7の存在によって空気層9が形成され
て断熱層として作用することはもちろんであるが、さら
に容器の底部も紙の外容器8が覆っているので、容器の
底部に指先を添えて持つ場合にも熱が伝わらない。
【0029】図4は第3の実施形態を示すもので、図に
おいて10は耐熱性プラスチックをカップ状に成型した
内容器であるが、その外周形状を上から下に行くに従っ
て半径が小さくなる同心円筒状として複数の段部11が
形成されるようにしたものである。12はこの内容器の
外周面に巻着する紙製の外容器である。この場合は上例
のようにリブを条設しなくても、外容器は内容器の段部
とのみ接し、内容器の各段部11と外容器の間に断熱層
として作用する空気層13がそれぞれ形成され、断熱性
を得ることができる。
【0030】図5は第4の実施形態を示し、図において
14は耐熱性プラスチックをカップ状に成型した内容器
で胴部外周の上端近傍に多数の突起15を設けたもので
ある。16はこの容器の外周面に巻着する紙製の外容器
であるが、その上端近傍に上記内容器の突起15が嵌入
する形状の透孔(凹部でもよい)17を多数設けると共
に下端開口16aを内容器の底部より幅広としたもので
ある。このため外容器は内容器に対して嵌め殺し状に固
定されると共に、内容器と外容器の間に空気層18が形
成され断熱層として作用する。
【0031】図6は第5の実施形態を示し、図において
19は耐熱性プラスチックをカップ状に成型した内容器
で、同図(B)に示すように、上端縁に鍔部20を延成
すると共に段部21を設け、該段部21の周縁には複数
の突起22を設けたものである。この突起22は下方が
やや幅広の楔状の形状とする。23はこの内容器に嵌着
する紙製の外容器であるが、その上端周縁に上記内容器
の楔状突起22に嵌合する形状の切欠24を設けたもの
である。この外容器は上記突起の形状が楔状であるから
内容器に対して嵌め殺し状に固定されることとなり、ま
た段部21によって両者間に断熱層として作用する空気
層25が形成される。
【0032】図7は第6の実施形態を示し、図において
26は耐熱性プラスチックをカップ状に成型した内容器
で、上端縁に鍔部27を延成し、段部28を設けたもの
である。29はドーナツ状のフランジ部材で、上記内容
器26の底部近傍に嵌着したものである。30はこの内
容器に巻着する紙製の外容器であるが、上端縁を内容器
の段部28に接合すると共に、下端近傍を上記フランジ
部材29に接合するようにしたものである。このフラン
ジ部材によって、内容器と外容器の間に空気層31が構
成され、断熱層として作用するのである。
【0033】上記第1から第6の実施形態では、要する
に、耐熱性プラスチックでカップ状に成型した内容器の
胴部外周にリブや段部またはフランジ等を介して紙製の
外容器を巻着または嵌着し、内容器と外容器の間に空気
層を形成するようにして、この空気層を断熱層として作
用させることで、安全でかつ耐熱性や断熱性、保温性に
優れた即席めん等の耐熱容器を提供するものである。
【0034】図8(A)は第7の実施形態を示すもの
で、32は耐熱性プラスチックでカップ状に成型した内
容器(図示せず)の胴部外周に巻着する紙製の外容器で
ある。この外容器32はプレス成形等で内周面縦方向に
多数のリブ33を形成している。この場合は、内容器の
外周にリブや段部を形成しなくても、外容器内周面のリ
ブによって図8(B)に示すように内容器34と外容器
32の間に空気層35を形成して断熱性を得ることがで
きる。
【0035】図9は第8の実施形態を示すもので容器の
四半平面断面図であるが、図において36は耐熱性プラ
スチックをカップ状に成型した内容器で、胴部外周面縦
方向に一定ピッチで多数の凹溝37を条設したものであ
る。38はこの内容器の外周面に巻着する紙製の外容器
であるが、その内周面縦方向に上記内容器の凹溝37の
ピッチと異なるピッチで多数のリブ39を形成したもの
である。かかる構成とした容器は、凹溝37とリブ39
のピッチが異なるため必ず大きな空気層40が形成され
断熱層として作用するものである。
【0036】次に図10はどんぶり状の容器における第
9の実施形態を示すものである。図において41は耐熱
性プラスチックをどんぶり状に成型した内容器で、上記
第1実施形態等と同様に胴部外周に多数のリブ42を形
成したものであるが、このリブは内容器の底部の途中ま
で条設している。43は紙をどんぶり状に成形した外容
器で、上記リブに添って内容器に嵌着するものである。
この場合も前記各実施形態と同様に、リブによって空気
層44が形成され断熱層となるのであるが、どんぶり状
容器を手に持つ場合、縦長のカップ状容器のように胴部
を持つのでなく、容器上縁と底部に指をかけて持つ場合
が多いので、容器底部にも断熱層を形成したものであ
る。
【0037】図11は第10の実施形態を示し、耐熱性
プラスチックでどんぶり状に成型した内容器45の胴部
および底部の全面にわたって多数のリブ46を条設した
ものである。47は紙を成形した外容器で、上記リブに
添って内容器に嵌着するものである。この場合も、上例
と同様にリブ46によって空気層48が形成され、断熱
層として作用するものである。
【0038】図12は第11の実施形態を示すもので、
49は耐熱性プラスチックをどんぶり状に成型した内容
器である。この内容器49は胴部から底部にかけて複数
の段部50を形成すると共に、底部に多数の突起51を
設けたものである。52は紙を成形した外容器で、上記
内容器に嵌着するものである。紙を成形する場合、どう
してもしわができるので、内容器の胴部と外容器の胴部
が完全に密着することはなく、両者間に空気層53が形
成される。また段部50や突起51を設けた部分にも、
内容器と外容器の間に空気層54、55が形成されるの
で、それぞれの空気層が断熱層として作用し、断熱性が
得られるのである。
【0039】上記第9から第11の実施形態では、要す
るに、耐熱性プラスチックでどんぶり状に成型した内容
器の胴部外周および底部にリブや段部、突起等を介して
外容器を嵌着し、両容器間に空気層を形成するようにし
て、この空気層を断熱層として作用させることで、安全
でかつ耐熱性や断熱性、保温性に優れた即席めん等の耐
熱容器を提供するものである。
【0040】図13は第12の実施形態を示し、上記各
実施形態において内容器56に巻着または嵌着する外容
器57の素材を段ボール紙としたものである。段ボール
紙は周知のようにそれ自体に空気層58を有しているた
め、断熱材として有効であり、この種の容器に適した断
熱性が得られる。この場合、外容器の上端縁を外側に開
口59するように斜めに切除しておく。これによって空
気層58内の空気の流れが良好となって断熱性を高める
ことができる。
【0041】図14は上記各実施形態における外容器6
0を示すものであるが、その胴部縦方向に連続する切込
みで形成するジッパー61を設けたものである。容器の
廃棄時にはこのジッパーを利用して内容器から外容器を
剥がし、耐熱性プラスチックの内容器と紙製の外容器を
分別し、資源の有効利用を図ろうとするものである。な
お、図15に示すように外容器62の貼り合わせ部分に
摘み片63を延成し、この貼り合わせ部分から外容器を
剥がすようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】上述した本発明に係る耐熱容器は、食品
に直接触れる内容器を耐熱性プラスチックで成型したの
で、食品中にいわゆる環境ホルモンが溶出することがな
く、近年問題とされている環境ホルモンの問題を完全に
回避することができた。また、耐熱性プラスチックで成
型した内容器とこの内容器の外側に嵌着する紙製の外容
器の間に空気層を形成するようにしたので、空気層が断
熱層として作用し、内容器の熱を外周面に伝達すること
がなく、耐熱性や取り扱い性に優れた容器を提供するこ
とができた。
【0043】縦長のカップ状容器の場合は、胴部に断熱
層を形成して胴部を持ちやすくすることができた。ま
た、どんぶり状の容器の場合は、胴部および底部に断熱
層を形成し、容器上縁と底部に指をかけて容器を持つ場
合にも持ちやすくすることができた。
【0044】また、内容器を耐熱性プラスチックで成型
し、その外側に紙製の外容器を巻着するようにしたの
で、すべてを紙で構成する場合に比べて製品コストや設
備コストを低減することが可能となった。
【0045】さらに、外容器にジッパーを設けて内容器
と外容器を分離できるようにしたので、耐熱性プラスチ
ックの内容器と、紙製の外容器をそれぞれ別個に回収可
能となり、それぞれを資源としてリサイクルできるよう
になって、資源の有効活用を図ることができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる耐熱容器の第1の実施形態の分
解斜視図である。
【図2】(A)は上記容器の半截断面図、(B)は四半
平面断面図である。
【図3】第2の実施形態の半截断面図である。
【図4】第3の実施形態の半截断面図である。
【図5】第4の実施形態の半截断面図である。
【図6】(A)は第5の実施形態の正面図、(B)はそ
の半截断面図である。
【図7】第6の実施形態の半截断面図である。
【図8】(A)は第7の実施形態の外容器の斜視図、
(B)は四半平面断面図である。
【図9】第8の実施形態の四半平面断面図である。
【図10】第9の実施形態の半截断面図である。
【図11】第10の実施形態の半截断面図である。
【図12】第11の実施形態の半截断面図である。
【図13】第12の実施形態の半截断面図である。
【図14】上記各実施形態における外容器の斜視図であ
る。
【図15】外容器の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 内容器 2 リブ 3 外容器 4 ジッパー 5 空気層 6 内容器 7 リブ 8 外容器 9 空気層 10 内容器 11 段部 12 外容器 13 空気層 14 内容器 15 突起 16 外容器 16a 開口 17 凹部 18 空気層 19 内容器 20 鍔部 21 段部 22 突起 23 外容器 24 切欠 25 空気層 26 内容器 27 鍔部 28 段部 29 フランジ部材 30 外容器 31 空気層 32 外容器 33 リブ 34 内容器 35 空気層 36 内容器 37 凹溝 38 外容器 39 リブ 40 空気層 41 内容器 42 リブ 43 外容器 44 空気層 45 内容器 46 リブ 47 外容器 48 空気層 49 内容器 50 段部 51 突起 52 外容器 53 空気層 54 空気層 55 空気層 56 内容器 57 外容器 58 空気層 59 開口 60 外容器 61 ジッパー 62 外容器 63 摘み片

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性プラスチックで成型した内容器と、
    これに外側から巻着または嵌着する紙製の外容器からな
    り、内容器と外容器の間に断熱層として作用する空気層
    を形成したことを特徴とする耐熱容器。
  2. 【請求項2】耐熱性プラスチックで成型したカップ状の
    内容器の胴部外周に一定間隔をあけて紙製の外容器を巻
    着し、内容器と外容器の間に空気層を形成したことを特
    徴とする耐熱容器。
  3. 【請求項3】内容器の胴部外周面の縦方向に多数のリブ
    を条設し、その外周に紙製の外容器を巻着した請求項2
    記載の耐熱容器。
  4. 【請求項4】内容器の胴部外周面の縦方向に多数のリブ
    を条設し、紙をカップ状に成形した外容器を内容器の底
    部まで覆うように嵌着した請求項2記載の耐熱容器。
  5. 【請求項5】内容器の胴部外周形状を上から下に行くに
    従って半径が小さくなる同心円筒状とし、その外周に紙
    製の外容器を巻着した請求項2記載の耐熱容器。
  6. 【請求項6】内容器の胴部外周の上端近傍に多数の突起
    を設け、下端開口を内容器の底部より幅広とした紙製の
    外容器の上端近傍に上記突起が嵌入する形状の透孔を多
    数設けて互いに嵌着した請求項2記載の耐熱容器。
  7. 【請求項7】内容器の上端縁に段部を設けると共に該段
    部に下方が幅広の楔状の突起を複数設け、紙製の外容器
    の上端周縁に上記突起と嵌合する形状の切欠を複数設け
    て互いに嵌着した請求項2記載の耐熱容器。
  8. 【請求項8】内容器の上端縁に段部を形成し、内容器の
    底部近傍にドーナツ状のフランジ部材を嵌着し、紙製の
    外容器は上端縁を上記段部に接合すると共に、下端近傍
    を上記フランジ部材に接合した請求項2記載の耐熱容
    器。
  9. 【請求項9】耐熱性プラスチックで成型したカップ状の
    内容器の胴部外周に、内周面縦方向に多数のリブを条設
    した紙製の外容器を巻着したことを特徴とする耐熱容
    器。
  10. 【請求項10】耐熱性プラスチックで成型したカップ状
    の内容器の胴部外周面の縦方向に一定ピッチで多数の凹
    溝を条設し、内周面の縦方向に上記凹溝のピッチと異な
    るピッチで多数のリブを条設した外容器を内容器の外周
    面に巻着したことを特徴とする耐熱容器。
  11. 【請求項11】耐熱性プラスチックで成型したどんぶり
    状の内容器の胴部外周および底部に一定間隔をあけて紙
    製の外容器を嵌着し、内容器と外容器の間に空気層を形
    成したことを特徴とする耐熱容器。
  12. 【請求項12】内容器の胴部外周から底部の途中まで多
    数のリブを条設し、紙をどんぶり状に成形した外容器を
    上記リブに沿って嵌着した請求項11記載の耐熱容器。
  13. 【請求項13】内容器の胴部外周および底部の全面にわ
    たって多数のリブを条設し、紙を成形した外容器を上記
    リブに沿って嵌着した請求項11記載の耐熱容器。
  14. 【請求項14】内容器の胴部から底部にかけて複数の段
    部を形成すると共に、底部に多数の突起を設け、紙を成
    形した外容器を嵌着した請求項11記載の耐熱容器。
  15. 【請求項15】外容器を形成する素材を段ボール紙とし
    た請求項1から14のいずれか1項記載の耐熱容器。
  16. 【請求項16】外容器の上端縁を外側に開口するように
    切除した請求項15記載の耐熱容器。
  17. 【請求項17】外容器の胴部縦方向に連続する切り込み
    で形成するジッパーを設けた請求項1から16のいずれ
    か1項記載の耐熱容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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