JP2003252384A - 断熱容器及びその製法 - Google Patents
断熱容器及びその製法Info
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Abstract
とのできる断熱容器及びその製法を提供する。 【解決手段】 上方に開口した合成樹脂からなる薄肉カ
ップ状の容器本体の外側に筒状の外カバーが被せられて
いる断熱容器であって、外カバーは、発泡層を有する熱
収縮性シートを容器本体への装着前に熱収縮させて成形
したものであり、且つ、該外カバーの上端部にはカール
部が形成されている。
Description
装着された二重構造の断熱容器とその製法に関し、例え
ば熱湯を注いで食する即席麺等の乾燥食品や電子レンジ
で加熱して食する食品等を収容したり、スープやコーヒ
ー等の高温のもの、あるいは、冷凍品や冷蔵品等の低温
のものを収容したりするのに適した断熱容器とその製法
に関する。
電子レンジで加熱する食品やホットコーヒーあるいは非
常に冷たい飲料等の容器は、火傷の危険や持ち易さ等を
考慮して、容器自体に断熱の工夫が施されている。
脂や発泡ポリスチレンシートをシート成形したものに代
えて、ポリプロピレンを材料とする射出成形により形成
した容器も使用されつつある。例えば、多数のリブを放
射線状に有する容器本体の胴部に、熱収縮性フィルムか
らなる筒状ラベルを外装したものがあり、この場合、筒
状ラベルを介してリブ付きの容器本体を把持することに
なるため断熱効果が得られる。しかしながら、更なる軽
量化、低コスト化を図ることが望まれており、そのため
に例えばリブをなくしたりして容器本体を更に薄肉にし
た場合、断熱効果が低下するという問題がある。そこ
で、熱収縮性フィルムからなる筒状ラベルに代えて、発
泡層を備えた熱収縮性シートからなる筒状の外カバーを
使用して断熱性を向上させることが考えられる。
を有する熱収縮性シートを容器本体に被せてから加熱に
よって該シートを熱収縮させて容器本体に密着固定させ
ると、シートの熱収縮によって容器本体が変形等し、良
好な外観体裁が得られないという問題がある。また、熱
収縮する際の収縮力に耐え得る強度と耐熱性とを確保す
るために容器本体を厚肉にすれば、軽量化と低コスト化
が図れない。
ルに代えて発泡層を有するシートからなる筒状の外カバ
ーを使用することによって、断熱性が向上すると共に容
器自体の強度もある程度は確保することが可能となる
が、容器本体の強度は従来以上の薄肉化によって大きく
低下するため、更なる強度確保の工夫が要求される。
てなされ、断熱性確保と軽量低コスト化の両立を図るこ
とのできる断熱容器及びその製法を提供することを課題
とする。
決すべくなされたものであり、本発明に係る断熱容器
は、上方に開口した合成樹脂からなる薄肉カップ状の容
器本体の外側に筒状の外カバーが被せられている断熱容
器であって、外カバーは、発泡層を有する熱収縮性シー
トを容器本体への装着前に熱収縮させて成形したもので
あり、且つ、該外カバーの上端部にはカール部が形成さ
れていることを特徴とする。尚、「発泡層を有する」に
は、発泡層と非発泡層とが積層された多層のもの以外
に、シート全体が発泡層からなる単層あるいは多層のも
のを含む。
熱収縮させて成形した外カバーが容器本体に被せられて
いるため、従来構成のように外カバーを容器本体に被せ
た後に熱収縮させる場合において容器本体に加わる熱及
び収縮力の影響が未然に回避される。また、外カバー
は、発泡層を有する熱収縮性シートから構成されている
ために断熱作用を生じると共に、それ自体が容器本体を
補強する作用を生じる。特に、外カバーの上端部にはカ
ール部が形成されているため、断面強度の向上により外
カバーによる容器本体の開口部に対する保形作用が増強
される。
嵌合する嵌合部を有していることが好ましい。強度の大
きいカール部において外カバーが容器本体に嵌合により
固定されるために、確実に嵌合状態が維持される。
フランジ部が突設され、該フランジ部の下部に設けられ
た前記嵌合部にカール部が下側から嵌り込んでいると共
に、該フランジ部の上面に蓋体がヒートシールにより接
着されていることが好ましい。フランジ部の下部の嵌合
部にカール部が下側から嵌り込んでいるため、フランジ
部でカール部が隠れて良好な外観となる。また、ヒート
シールによりフランジ部の上面に蓋体が容易且つ確実に
接着可能となると共に製造するのが容易となって低コス
トとなる。
れていることが好ましい。容器本体を射出成形により形
成することも可能であるが、シート成形により形成する
ことによって容器本体の薄肉化が容易となる。また、ガ
スバリア性を有するプラスチックシートを使用すること
が可能となり、それによって容器本体に容易にガスバリ
ア性を持たせることができる。また、容器本体のフラン
ジ部に嵌合部を形成する構成では、射出成形に比して容
易に嵌合部を形成することができる。
横断面視波形状に形成されていることが好ましく、容器
本体や外カバーを薄肉にして軽量化を図りながら強度を
向上させることができる。
体をヒートシールにより接着した容器本体に、熱収縮性
シートを予め熱収縮させて成形した外カバーを被せて、
容器本体の嵌合部に外カバーのカール部を嵌合させるこ
とを特徴とする。
せる前に容器本体に蓋体をヒートシールにより接着して
いるため、外カバーのカール部がヒートシールの際の押
圧力によって押しつぶされることがなく、また、カール
部のカール形状が維持されるためそれによる補強効果が
確保される。
実施形態について図1乃至図3を参酌しつつ、上方に開
口した薄肉カップ状の容器本体1と、該容器本体1の開
口部を閉塞する蓋体2と、容器本体1の外側に被せられ
た円筒状の外カバー3とを備えた断熱容器について説明
する。但し、蓋体2を有しないものも本発明の意図する
範囲内である。
状に拡径する円筒状の胴部4と、該胴部4の下端部に一
体的に形成された略平坦な底部5と、胴部4の上端部に
全周に亘って外側に突設された環状のフランジ部6とを
備えている。
が一カ所形成されており、段部7を介してその上方側が
大径に、その下方側が小径になるように形成されてい
る。尚、本実施形態の段部7は、容器に水や湯を注ぎ入
れる際の目印となり、入り目線とも称される。段部7に
おける段差は例えば、0.5乃至1mm程度である。そ
れに対して、円筒状の外カバー3の内周面は段部のない
平滑なものであるために、段部7よりも下方側の領域で
は胴部4と外カバー3の内周面との間に所定の隙間Gが
形成される。これは、容器本体1に装着される前に予め
熱収縮して容器本体1の形状に合った形状とされた、い
わゆるプリフォームされた外カバー3が容器本体1に装
着されているからである。尚、本実施形態において隙間
Gは下方に向けて徐々に狭くなっている。
4の上端部から略水平に延設された平坦部6aと、該平
坦部6aの外周縁部から下方に向けて延設されたスカー
ト部6bとから構成されて、全体として断面視略逆L字
状に形成されている。即ち、スカート部6bと胴部4と
の間には下方に開口した環状の溝が形成され、従って、
胴部4、平坦部6a及びスカート部6bから形成された
環状の溝からなる嵌合凹部8(嵌合部)に、後述のカー
ル部9が下側から嵌り込んでいる。
面視円弧状等、種々の形状が採用可能であるが、図1の
ように、スカート部6bの内周面に係止用突起10を突
設することが好ましく、この係止用突起10によってカ
ール部9と嵌合凹部8との嵌合状態がより一層確実とな
る。
状であって、胴部4の肉厚は0.3乃至1mmで、特に
0.3乃至0.5mmが軽量化、低コスト化の点で好ま
しい。
成することもできるが、本実施形態においてはプラスチ
ックシートからシート成形により形成されている。シー
ト成形により形成することによって射出成形に比して薄
肉にすることが容易であるうえに、上述したような係止
用突起10をフランジ部6に形成することも容易とな
る。ここで、プラスチックシートとしては、例えば、ガ
スバリアー性を有する硬質多層シートが使用できる。こ
のようにシート成形によれば容器本体1にガスバリアー
性を持たせることも容易となる。尚、蓋体2をヒートシ
ールにより接着することができるように、少なくとも容
器本体1の内面となる側が蓋体2とヒートシール可能な
材質から構成されることが好ましい。
プロピレン系樹脂からなる外層及び内層と、ガスバリア
ー性を有する例えばEVOH(エチレンビニルアルコー
ル共重合体)からなる中間層とからなる多層シートを用
いることができる。かかる構成において、例えば全厚
0.6mmのシートでは、外層、内層が各々0.27m
m程度で、中間層が0.06mm程度のものが好適であ
る。また、蓋体2のシーラント層としては、ポリエチレ
ンやポリプロピレン系樹脂あるいはそれらを混合したも
の等のイージーピールシーラントが使用できる。
フィルム、紙等の下面にシーラント層を積層したラミネ
ート材からなる、いわゆるシール蓋であって、容器本体
1のフランジ部6の上面にヒートシールにより剥離可能
に接着されている。尚、図1における符号2aは開封用
の摘み部である。
に、予め容器本体1の外形形状に合うように成形された
ものであり、そのように成形された後に容器本体1に被
せられたものである。詳細には、容器本体1の胴部4を
上端から下端まで全長に亘って覆っており、その上端部
には、外側に向けてカールしたカール部9が形成されて
いる。該カール部9は本実施形態では略1.5回巻きの
状態とされている。カール部9の巻き数は1乃至3回が
好ましいが、1回以下や3回以上であってもよい。そし
て、外カバー3は、このカール部9が容器本体1の嵌合
凹部8に下側から嵌入することによって容器本体1に固
定されてその抜け落ちが防止されている。尚、外カバー
3の下端部には、容器本体1の底部5の周縁部所定領域
を全周に亘って覆うように内側に向かって略水平に折れ
曲がったリング状の下鍔部11が形成されている。
字、図柄等の印刷が施された発泡層を有する熱収縮性シ
ート、例えば、一方向(周方向)に熱収縮性を有する発
泡樹脂シートから構成されている。好ましくは、発泡ポ
リスチレンからなるシート、又は発泡ポリスチレン層の
片面又は両面に非発泡樹脂層を有するシートである。発
泡ポリスチレンシートや発泡ポリスチレン層の発泡倍率
は2乃至10倍で好ましくは2.5乃至7倍である。発
泡ポリスチレンは、汎用ポリスチレンを各種発泡剤によ
って発泡したものや、ポリスチレンにブタジエン、アク
リロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、アクリル酸
エステル類等を共重合させたコポリマを主成分とし且つ
そのスチレン成分を50重量%以上(好ましくは70重
量%以上)含有したものを各種発泡剤によって発泡した
もの、等である。
ポリスチレン層の厚さは、0.1乃至1.0mm、好ま
しくは0.2乃至0.5mmである。
ン、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・アクリ
ル酸共重合体等のスチレン系樹脂、又は、これらの混合
物やこれらにポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合
体等の樹脂を混合したスチレン系樹脂が好ましいが、ポ
リエチレンやポリプロピレン系樹脂等も使用できる。
尚、非発泡樹脂層の厚さは、3乃至30μm程度であ
る。
樹脂からなるものが、断熱性、剛性に優れ好ましいが、
ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系の発泡層と非発
泡の熱収縮性ポリエステルフィルムとをラミネートして
使用することもできる。
しているが、その熱収縮率は、例えば所定温度のオイル
中に10秒間浸漬した際の収縮率で測定される。そし
て、外カバー3の周方向の熱収縮率は、上記発泡ポリス
チレンシートでは、80℃において5%以下で、110
℃において30乃至60%であり、ポリエステル等の熱
収縮性フィルムが熱収縮する温度よりも高いものであ
る。
ついて図2及び図3を参酌しつつ詳細に説明すると、ま
ず、図2(イ)の如く容器本体1の外形形状に略合わせ
た治具20を底面20bを上にして載置し、円筒状の非
収縮状態の外カバー3をその治具20に上方から被せ
る。該治具20のテーパ状の外周面20aは容器本体1
の胴部4に沿って形成されていてその全長は胴部4のそ
れと略合致し、また、外カバー3は治具20よりも軸線
方向の長さが長い。
の輻射熱ヒータ等で外カバー3を加熱すると、図2
(ロ)の如く、外カバー3は熱収縮して治具20の外周
面20aに密着すると共に、治具20の底面20bの周
縁部を覆うように内側に折れ曲がってその底面20bに
密着し、これによりその下端部にはリング状の下鍔部1
1が形成される。
せた形状にプリフォームした後、その収縮後の外カバー
3を治具20から外し、図2(ハ)の如く、カール形成
装置30に外カバー3をセットする。該カール形成装置
30は、外カバー3が被せられる円柱状部31と、該円
柱状部31の周囲に凹設された断面視円弧状のカール形
成用凹溝32と、該カール形成用凹溝32の周縁部所定
領域を上から覆うリング状のストッパ33とを備えてい
る。該ストッパ33は、例えば所定の中心角毎に複数割
りに分割されていて、分割された各ストッパ片はそれぞ
れ図2(ハ)に二点鎖線にて示しているように上方に向
けて回動するように構成され、ストッパ片が上方に回動
することによってカール形成用凹溝32は全領域に亘っ
て上方に開口する。尚、カール形成装置30は図示しな
い加熱手段によって所定の温度、例えば略90℃に加熱
されている。
の円柱状部31に、収縮後の外カバー3をその上端部を
下にしてセットした後、リング状のストッパ33を図2
(ハ)に実線にて示す如く略水平状態とする。そして、
外カバー3若しくはカール形成装置30の何れかを外カ
バー3あるいは円柱状部31の軸線まわりに回転させな
がら、外カバー3をカール形成装置30に対して相対的
に下方側に押圧してカール形成用凹溝32に押入させ
る。これによって、外カバー3の上端部は、加熱により
カール形成用凹溝32の円弧状の壁面に沿って徐々に外
側に向けてカールしていくと共に、ストッパ33によっ
てその上方への移動が阻止されて内側に向けられ、その
結果、所定の巻き数のカール部9が形成される。以上で
外カバー3の形成工程は終了する。
空成形等のシート成形することによって容器本体1を形
成し、その開口部から内容物Wを入れた後、図3(イ)
のように、例えば円筒状のシール受け台40でフランジ
部6を下方から支持しながら、上方に接離可能に配置し
た円筒状のシール部材41で蓋体2をフランジ部6の平
坦部6aの上面にヒートシールにより接着する。
が上側になるようにして載置された外カバー3の上から
蓋体2付きの容器本体1を挿入させ、カール部9を嵌合
凹部8に嵌入させて両者を固定し、これによって断熱容
器が完成する。
っては、容器本体1の外側に発泡層を有する外カバー3
を備えているので、容器本体1が薄肉であっても、断熱
効果に優れる。特に、容器本体1の胴部4と外カバー3
との間に形成された所定の隙間Gが断熱層として作用す
るため、密着している場合に比して断熱効果をより一層
向上させることができる。
て容器本体1が効果的に補強され、特に、強度が要求さ
れる開口部が外カバー3のカール部9によって補強され
ているため、十分な強度を容易に確保することができ
る。
本体1に装着された構成ゆえに、外カバー3の収縮力等
が容器本体1には作用せず、従って、その収縮力等に耐
え得るように容器本体1の肉厚を厚くすることも不要と
なる。従って、容器本体1を薄くすることが可能にな
り、容器の軽量化と低コスト化を図ることができる。
て容器本体1からの外カバー3の抜け落ちを防止する構
成ゆえに、基本的には接着剤が不要となって低コスト化
が図れる。しかも、カール部9がフランジ部6の内側に
隠れるために良好な外観体裁が得られる。
した後に外カバー3を被せてカール部9を嵌合凹部8に
嵌合させる方法を採用しているため、以下のような利点
がある。即ち、容器本体1に外カバー3を被せてカール
部9を嵌合凹部8に嵌合させた後に容器本体1に蓋体2
をヒートシールしようとした場合、シール受け台40を
フランジ部6の下面に配置することが困難となり、シー
ル受け台40を配置したとしても、シール部材41で蓋
体2をヒートシールする際の押圧力によってカール部9
が上下に押しつぶされることになる。従って、上述のよ
うに、容器本体1に外カバー3を被せる前に蓋体2を容
器本体1にヒートシールすることが好ましく、これによ
ってカール部9の形状が維持されて、カール部9による
容器の補強効果が十分に確保される。
波形状に形成すると、外カバー3を薄肉にして軽量化を
図りながら強度を向上させることができるため好まし
い。また、図5のように、容器本体1の胴部4を横断面
視波形状に形成すると、容器本体1を薄肉にして軽量化
を図りながら強度を向上させることができるため好まし
い。また、図4や図5のようにすれば、容器本体1の胴
部4と外カバー3との間に縦方向に沿った隙間Gが放射
線状に複数形成されることになり、その隙間Gが断熱層
として作用することによってより一層断熱効果が高まる
という利点もある。
シール蓋を使用した場合について説明したが、例えば、
プラスチックシートからシート成形により形成された嵌
合蓋を容器本体1に嵌合する構成としてもよい。
鍔部11を形成していたが省略することも可能であり、
また、図6のようにリング状の下鍔部11に加えて更に
その内側あるいは外側に底板15を設けて外カバー3も
カップ状に形成することも好ましく、これによって容器
の径方向の剛性がより一層高められる。尚、底板15と
しては、外カバー3と同様に発泡ポリスチレン等からな
る断熱性シートからなるものが好ましい。
凹部8に嵌合させることによって容器本体1に外カバー
3が固定される構成について説明したが、他の嵌合構造
を採用することも無論可能である。例えば、図7のよう
に容器本体1の胴部4に嵌合部としての嵌合凹部8を形
成し、該嵌合凹部8に嵌入する嵌合突起50を外カバー
3の内周面に形成してもよい。尚、図7では嵌合凹部8
が周方向に全周に亘って形成され、また、上下二箇所
(複数箇所)形成されている。但し、強度の大きなカー
ル部9において嵌合するように構成することが好まし
い。また、このような嵌合構造に代えて、若しくは、嵌
合構造と共にその補強のために、接着剤を使用して容器
本体1に外カバー3を接着してもよい。
のように略0.5回転巻きであってもよく、少なくとも
外カバー3の上端部にカール部9を形成することによっ
て外カバー3の強度を向上させることができ、ひいては
容器の剛性を高めることができる。また、外カバー3が
カール部9において容器本体1と嵌合しない場合であっ
ても、カール部9が容器本体1のフランジ部6(スカー
ト部6b)の内側に隠れるようにすることが好ましく、
これによって良好な外観体裁が得られる。
能であり、円筒状以外に、四角形や六角形等の角筒状と
してもよい。角筒状の容器本体1の場合には無論外カバ
ー3も角筒状に合わせて矩形にプリフォームする。
収縮させて成形した外カバーを容器本体に装着すること
により、熱収縮時の熱や収縮力の容器本体への影響を排
除でき、しかも、外カバーの上端部にはカール部が形成
されているため、外カバーの発泡層によって断熱性を高
めることができると共に、容器本体を薄肉化することが
できて軽量化と低コスト化を図ることができる。
容器本体に外カバーを被せる製法によって、カール部の
形状が崩れることなくその補強効果が確保される。
図。
カバーを被せた状態を示し、(ロ)は外カバーを熱収縮
させた状態を示し、(ハ)はカール形成装置によって外
カバーにカール部を形成する工程を示している。
をヒートシールする状態を示し、(ロ)は蓋体付きの容
器本体に外カバーを被せる状態を示している。
線断面に対応した部分横断面図。
線断面に対応した部分横断面図。
の部分縦断面図。
…底部、6…フランジ部、7…段部、8…嵌合凹部(嵌
合部)、9…カール部、10…係止用突起、11…下鍔
部、15…底板、20…治具、30…カール形成装置、
31…円柱状部、32…カール形成用凹溝、33…スト
ッパ、40…シール受け台、41…シール部材、50…
嵌合突起、G…隙間、W…内容物
Claims (6)
- 【請求項1】 上方に開口した合成樹脂からなる薄肉カ
ップ状の容器本体の外側に筒状の外カバーが被せられて
いる断熱容器であって、 外カバーは、発泡層を有する熱収縮性シートを容器本体
への装着前に熱収縮させて成形したものであり、且つ、
該外カバーの上端部にはカール部が形成されていること
を特徴とする断熱容器。 - 【請求項2】 容器本体は、外カバーのカール部が嵌合
する嵌合部を有している請求項1記載の断熱容器。 - 【請求項3】 容器本体の上端部には外側に向けてフラ
ンジ部が突設され、該フランジ部の下部に設けられた前
記嵌合部にカール部が下側から嵌り込んでいると共に、
該フランジ部の上面に蓋体がヒートシールにより接着さ
れている請求項2記載の断熱容器。 - 【請求項4】 容器本体はシート成形により形成されて
いる請求項1乃至3の何れかに記載の断熱容器。 - 【請求項5】 容器本体の胴部若しくは外カバーが横断
面視波形状に形成されている請求項1乃至4の何れかに
記載の断熱容器。 - 【請求項6】 請求項3記載の断熱容器の製法であっ
て、蓋体をヒートシールにより接着した容器本体に、熱
収縮性シートを予め熱収縮させて成形した外カバーを被
せて、容器本体の嵌合部に外カバーのカール部を嵌合さ
せることを特徴とする断熱容器の製法。
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---|---|---|---|
JP2002054327A JP2003252384A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 断熱容器及びその製法 |
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