JP3108982B2 - 食品容器 - Google Patents
食品容器Info
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Description
に使用する円形の容器、特に容器本体に食品を収納した
状態で電子レンジやオーブンレンジ等により加熱した
後、嵌合蓋を被着する使用に好適な食品容器に関するも
のである。
のある合成樹脂発泡体により成形した容器本体と、これ
に被着される合成樹脂製の嵌合蓋との組合せからなる容
器が多くなっている。
図3にも示すように、嵌合蓋(5)の周縁部外周に垂設
した周側板部(8)を、容器本体(1)の開口端部
(3)の外側に嵌合し、さらにこの周側板部(8)の内
周側に突出させた係止用凸部(9)を容器本体(1)の
開口端部(3)の外フランジ(4)に係合させる構造が
一般的である。
に収納したまま加熱調理することがあり、また内容物で
ある食品の種類によっては、容器本体に収納した食品を
電子レンジやオーブンレンジ等で加熱した後、嵌合蓋を
被着して包装し、出荷、販売することがある。
加熱時の保形性や強度等の点から、耐熱性に優れる樹
脂、例えば最近ではポリエステル系樹脂の発泡体が用い
られることも多くなっている。
エステル系樹脂等の発泡体よりなる容器本体は、高温下
での使用、例えば食品収納状態でオーブンレンジ等によ
りガラス転移点(Tg)以上の高い温度に加熱した後、
嵌合蓋を被着する使用においては、前記の加熱による容
器本体の変形が生じ、嵌合蓋を具合よく被着できなくな
ることがある。
による収縮等の変形が生じ易くて、その変形後の寸法に
もバラつきが生じ易いものであり、そのため変形を想定
して設定した寸法で嵌合蓋を形成しておいても、嵌合蓋
を被着できなくなったり、あるいは係止用凸部の外フラ
ンジに対する係合が緩くなってしまい、容易に外れてし
まうことがあった。
り、外形が平面略真円形をなす容器本体に対して被着さ
れる嵌合蓋を、僅かに楕円形に形成しておくことによ
り、容器本体の加熱による変形や寸法のバラつきに容易
に対応させるでき、加熱した後でも確実に被着できるよ
うにした食品容器を提供するものである。
発明は、耐熱性に優れる樹脂発泡体により成形され、開
口端部に外フランジを有する平面略真円形をなす容器本
体と、非発泡の合成樹脂シートにより成形され、容器本
体の開口端部に被着される嵌合蓋との組合せからなる食
品容器であって、嵌合蓋は、容器本体の開口端部外側に
嵌合する周側板部による形状が僅かに楕円形をなしてお
り、該周側板部の少なくとも短径側の部分に前記外フラ
ンジに係合する係止用凸部が設けられてなることを特徴
とする。
径との平均径が、容器本体の高温下での使用による変形
を想定して設定した開口端部外径に対応し、かつ長短両
径の差が前記平均径の10〜2%となる楕円形とする。
くなると、被着状態の体裁が悪くなり、また前記より小
さいと、変形や寸法のバラつきに対する対応性の効果が
小さくなる。
での使用、例えば容器本体に食品を収納してそのまま電
子レンジやオーブンレンジで加熱した後、嵌合蓋を被着
する使用において、熱可塑性樹脂発泡体よりなる容器本
体が、前記の加熱による収縮変形が生じ、開口端外径の
寸法にバラつきが生じても、嵌合蓋は、周側板部による
形状が僅かに楕円形をなしているために、前記容器本体
の変形や寸法のバラつきに容易に対応でき、容器本体に
対し確実に被着できる。
定した径より小さくなったものに対しては、嵌合蓋は、
周側板部の楕円形状の短径側の部分で容器本体の開口端
外側に密着するように嵌合して、この短径側の部分に有
する係止用凸部が外フランジに係合することになる。ま
た容器本体の開口端部外径の大きいものに対しては、嵌
合蓋の周側板部の短径側の部分を押し拡げるようにして
略真円化させることにより、開口端部外周に嵌合でき、
係止用凸部を外フランジに係合させた被着状態に保持で
きる。
る。
を素材として、主にシート状に押出し発泡成形した発泡
シートから真空成形、圧空成形等の熱成形手段により成
形した平面略真円形の容器本体であって、上拡がりテー
パー状をなす側壁(2)の上端、すなわち開口端部
(3)に外フランジ(4)が形成されている。この外フ
ランジ(4)は成形後のトリミングにより所定寸法
(径)の略真円形に打ち抜き形成される。
トから成形された嵌合蓋であって、その周縁部、すなわ
ち上方に膨出形成された内方部分(6)の外周部に、容
器本体(1)の開口端部(3)上に載接する段部(7)
を介して開口端部(3)の外フランジ(4)の外側に嵌
合する周側板部(8)が垂設され、この周側板部(8)
の周方向に適当な間隔で閉蓋時に外フランジ(4)に係
合する係止用凸部(9)が内向きに突出形成されてい
る。周側板部(8)は、図のように下端縁が僅かに外方
へ張出している場合、さらに僅かにテーパー状をなして
いる場合がある。このようになっていると、容器本体
(1)に対する嵌合操作が行ない易い。
る平面形状は、図2のように僅かに楕円形をなしてお
り、少なくともその短径側の部分の両側に係止用凸部
(9)が形成されている。
(a)と短径(b)との平均径が、容器本体(1)の開
口端部外径に対応するように、特に容器本体(1)が高
温下での使用や加熱による収縮変形を考慮し、加熱によ
る収縮変形を想定して設定した外径を基準として、該外
径と略同じかごく僅かに大きい(1mm程度)平均径と
なる楕円形とする。
との差は、容器の大きさ等によっても異なるが、前記平
均径での周長に対して殆ど差が生じない範囲で、前記平
均径の10〜2%、特に好ましくは8〜3%程度となる
ように設定する。すなわち、長短両径の差がありまり大
きくなると、被着状態が不体裁になり、またあまり小さ
いと、寸法のバラつきに対する対応性の効果が得られな
くなる。
部外径が93mm、使用段階での加熱後の開口端部外径
が約91mmである場合、嵌合蓋(5)の周側板部
(8)の平均径は、略92mmになるように、長径
(a)を93〜96mmの範囲、短径(b)を88〜9
1mmの範囲の楕円形に形成される。
用凸部(9)の突出寸法は、アンダーカットの形状にな
るため、成形時の型抜きや外フランジに対する係止作用
を考慮して設定するもので、前記容器の場合は0.5〜
1.5mmとするのがよく、特に1mm前後が好適であ
る。
のように周方向の適当な間隔で断続状に形成すること
も、また全周に渡って連続状に形成することもできる。
連続状の場合には、突出寸法をやや小さくする。また断
続状の場合には、楕円形の短径側の部分で間隔を狭めて
設けるのが、開口端部外径が小さい容器本体(1)に対
する係合状態が確実になり好ましい。
は、ポリスチレン樹脂およびスチレンを主体とする共重
合体等のポリスチレン系樹脂等の各種の熱可塑性樹脂の
発泡体を用いることができるが、中でも高温下での使用
もあることから、耐熱性に優れる樹脂、例えばポリエチ
レンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等の
ポリエステル系樹脂の発泡体が特に好適に用いられる。
通常、これらの樹脂をシート状に押出し発泡成形して得
られた発泡シートを素材として容器本体(1)を成形す
る。この発泡体の厚みや発泡倍率については、素材の種
類や容器の大きさ、および内容物や使用形態等によって
異なるが、上記した寸法程度の容器の場合、例えば発泡
倍率は数倍〜15倍、厚みは0.5〜3mmである。
性に優れており、200℃前後の加熱にも耐える。この
ポリエステル系樹脂は結晶性であり、この結晶度を高く
るほうが、耐熱性は向上する。例えば結晶度が15〜3
0%で、軟化温度は230℃〜250℃である。従って
結晶度は15%以上好ましくは30%とする。
おいて、例えば容器本体(1)に内容物である食品を収
納した状態で、これを電子レンジやオーブンレンジ等で
かなり高温に加熱した後、嵌合蓋(5)を被着する際、
前記の加熱による収縮等の変形により、容器本体(1)
の開口端部外径にバラつきが生じたとしても、嵌合蓋
(5)は、周側板部(8)による形状が僅かに楕円形を
なしているため、前記の変形や寸法のバラつきに容易に
対応できる。例えば、開口端部外径が加熱により収縮変
形を想定して設定した径より小さくなっている場合に
は、周側板部(8)の短径側の部分が開口端部(3)の
外フランジ(4)の外側に嵌合して、該部分の係止用凸
部(9)により外フランジ(4)に確実に係合し、抜脱
のおそれのない被着状態を保持できる。
くなっているものに対しては、嵌合蓋(5)の周側板部
(8)の短径側の部分を押し拡げ、長径側を縮径させる
ようにして略真円化させることにより、開口端部外周に
嵌合でき、係止用凸部(9)を外フランジ(4)に係合
させることができる。
みでなく、製造上のトリミングでの容器本体の外径のバ
ラつきに対しても、上記同様に嵌合蓋を容易に対応させ
ることがてきる。
器本体と、これに被着される嵌合蓋との組合せによる食
品容器として、嵌合蓋を僅かに楕円形にしたことによ
り、容器本体の外径寸法のバラつきに対し嵌合蓋を容易
に対応させることができるもので、特に高温下での使
用、例えば内容物を容器本体ごと加熱した後、嵌合蓋を
被着する使用おいて、容器本体が加熱による収縮変形に
よって外径に少々のバラつきがあっても、同一の嵌合蓋
を使用して確実に閉蓋できる。
離した縦断面図である。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】耐熱性に優れる樹脂発泡体により成形さ
れ、開口端部に外フランジを有する平面略真円形をなす
容器本体と、非発泡の合成樹脂シートにより成形され、
容器本体の開口端部に被着される嵌合蓋とからなる容器
であって、 嵌合蓋は、容器本体の開口端部外側に嵌合する周側板部
による形状が、長短両径の差が長短両径の平均径の10
〜2%となる楕円形をなしており、該周側板部の少なく
とも短径側の部分に前記外フランジに係合する係止用凸
部が設けられてなることを特徴とする食品容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06250505A JP3108982B2 (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 食品容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06250505A JP3108982B2 (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 食品容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08113259A JPH08113259A (ja) | 1996-05-07 |
JP3108982B2 true JP3108982B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=17208890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06250505A Expired - Fee Related JP3108982B2 (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 食品容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3108982B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020019540A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | リスパック株式会社 | 嵌合容器 |
JP2020090290A (ja) * | 2018-12-04 | 2020-06-11 | 吉村化成株式会社 | 蓋付容器、容器蓋および容器蓋の脱着方法 |
-
1994
- 1994-10-17 JP JP06250505A patent/JP3108982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020019540A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | リスパック株式会社 | 嵌合容器 |
JP7278727B2 (ja) | 2018-08-01 | 2023-05-22 | リスパック株式会社 | 嵌合容器 |
JP7427126B2 (ja) | 2018-08-01 | 2024-02-02 | リスパック株式会社 | 嵌合容器 |
JP2020090290A (ja) * | 2018-12-04 | 2020-06-11 | 吉村化成株式会社 | 蓋付容器、容器蓋および容器蓋の脱着方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08113259A (ja) | 1996-05-07 |
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