JP2000218645A - ゴム要素の成形型、及びゴム要素 - Google Patents
ゴム要素の成形型、及びゴム要素Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 上型と下型の少なくとも一方に、成形すべき
ゴム要素形状に対応する複数のキャビティを形成したゴ
ム要素の成形型を用い、コンプレッション成形法で成形
されるゴム要素を成形ゴムシートから切り離す際のカッ
ト面の大きさを小さくできる成形型を得る。 【構成】 上型と下型の少なくとも一方に、各キャビテ
ィの周囲に位置させて、キャビティ以外の上型と下型の
対向面間の型間隔より型間隔を短縮する突起を形成した
ゴム要素の成形型。
ゴム要素形状に対応する複数のキャビティを形成したゴ
ム要素の成形型を用い、コンプレッション成形法で成形
されるゴム要素を成形ゴムシートから切り離す際のカッ
ト面の大きさを小さくできる成形型を得る。 【構成】 上型と下型の少なくとも一方に、各キャビテ
ィの周囲に位置させて、キャビティ以外の上型と下型の
対向面間の型間隔より型間隔を短縮する突起を形成した
ゴム要素の成形型。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、ゴム要素、例えば容器の口部に
挿入される栓体や、注射器シリンジに挿入されるピスト
ンのようなゴム要素の成形型、及びゴム要素に関する。
挿入される栓体や、注射器シリンジに挿入されるピスト
ンのようなゴム要素の成形型、及びゴム要素に関する。
【０００２】
【従来技術およびその問題点】この種の柱状ゴム要素は
一般に、コンプレッション成形法により形成されてい
る。すなわち、素練りしたゴム生地を平板状に前成形
（分出し成形）し、この分出しゴム生地を複数の成形キ
ャビティを有する金型で成形する。金型の上型と下型の
最大接近位置（最小接近間隔）は、複数のキャビティ以
外の型対向面間に適当な間隔が保持されるように設定さ
れる。従って複数のキャビティで形成されるゴム要素
は、この型対向面の間に位置する薄いゴムにより接続さ
れた成形シートとして取り出され、この成形シートから
各ゴム要素が切り離される。
一般に、コンプレッション成形法により形成されてい
る。すなわち、素練りしたゴム生地を平板状に前成形
（分出し成形）し、この分出しゴム生地を複数の成形キ
ャビティを有する金型で成形する。金型の上型と下型の
最大接近位置（最小接近間隔）は、複数のキャビティ以
外の型対向面間に適当な間隔が保持されるように設定さ
れる。従って複数のキャビティで形成されるゴム要素
は、この型対向面の間に位置する薄いゴムにより接続さ
れた成形シートとして取り出され、この成形シートから
各ゴム要素が切り離される。
【０００３】図８は、ゴムピストンの成形型の従来例を
示している。下型１０には、ゴムピストン形状に対応す
る複数の略円柱状のキャビティ１１が形成されており、
上型２０はこのキャビティ１１内に非接触で挿入される
雄ねじ部２５を有している。平板状に成形された分出し
ゴム生地は、この下型１０と上型２０の間に供給され
る。下型１０のキャビティ１１以外の上型２０との対向
面は平面１２であり、成形時のこの平面１２と上型２０
の最小接近間隔ｄは、分出しゴム生地の厚さに応じて定
まり、一般的に、最小接近間隔ｄと分出しゴム生地の厚
さは等しく設定される。
示している。下型１０には、ゴムピストン形状に対応す
る複数の略円柱状のキャビティ１１が形成されており、
上型２０はこのキャビティ１１内に非接触で挿入される
雄ねじ部２５を有している。平板状に成形された分出し
ゴム生地は、この下型１０と上型２０の間に供給され
る。下型１０のキャビティ１１以外の上型２０との対向
面は平面１２であり、成形時のこの平面１２と上型２０
の最小接近間隔ｄは、分出しゴム生地の厚さに応じて定
まり、一般的に、最小接近間隔ｄと分出しゴム生地の厚
さは等しく設定される。
【０００４】図９は、図８の成形型で成形した成形シー
ト３０を示しており、複数の成形ゴムピストン３１が接
続ゴム３２で接続されている。この成形ゴムピストン３
１を接続ゴム３２から切り離すと、図１０のように、カ
ット面３３が露出する。成形ゴムピストン３１の中心部
には、上型２０の雄ねじ部２５による雌ねじ部３５が形
成され、この雌ねじ部に注射器プランジャが螺合結合さ
れる。
ト３０を示しており、複数の成形ゴムピストン３１が接
続ゴム３２で接続されている。この成形ゴムピストン３
１を接続ゴム３２から切り離すと、図１０のように、カ
ット面３３が露出する。成形ゴムピストン３１の中心部
には、上型２０の雄ねじ部２５による雌ねじ部３５が形
成され、この雌ねじ部に注射器プランジャが螺合結合さ
れる。
【０００５】図１１は、ゴム栓の成形型の従来例を示し
ている。下型１０には、ゴム栓の形状に対応する複数の
円柱状のキャビティ１１が形成されており、上型２０に
も、このキャビティ１１に対応させて、キャビティ１１
より大径のキャビティ２１が同軸に形成されている。下
型１０のキャビティ１１以外の上型２０との対向面、及
び上型２０のキャビティ２１以外の下型１０との対向面
はそれぞれ平面１２、２２であり、成形時のこの平面１
２と２２の最小接近間隔ｄは、分出しゴム生地の厚さに
応じて定まる。成形された成形シート４０からは、成形
ゴム栓４１が接続ゴム４２からカット面４３で切り離さ
れる。
ている。下型１０には、ゴム栓の形状に対応する複数の
円柱状のキャビティ１１が形成されており、上型２０に
も、このキャビティ１１に対応させて、キャビティ１１
より大径のキャビティ２１が同軸に形成されている。下
型１０のキャビティ１１以外の上型２０との対向面、及
び上型２０のキャビティ２１以外の下型１０との対向面
はそれぞれ平面１２、２２であり、成形時のこの平面１
２と２２の最小接近間隔ｄは、分出しゴム生地の厚さに
応じて定まる。成形された成形シート４０からは、成形
ゴム栓４１が接続ゴム４２からカット面４３で切り離さ
れる。
【０００６】このようにして切り離される成形ゴムピス
トン３１や成形ゴム栓４１は、切り離しの際のカット面
３３、４３がむき出しになっている。ところが、むき出
しのカット面３３、４３は、粘着性が高いため、カット
面どうしが接触すると粘着するおそれがあり、また、多
数の成形ゴムピストン３１、成形ゴム栓４１をライン搬
送するとき、装置の一部に引っかかり、流れを阻害する
という問題がある。また、成形ゴムピストン３１では、
シリンジとの摺動抵抗を増加させる原因となる。さら
に、カット面が大きいということは、接続ゴム３２、４
２のゴムが厚いということであり、無駄になるゴム生地
が多い。
トン３１や成形ゴム栓４１は、切り離しの際のカット面
３３、４３がむき出しになっている。ところが、むき出
しのカット面３３、４３は、粘着性が高いため、カット
面どうしが接触すると粘着するおそれがあり、また、多
数の成形ゴムピストン３１、成形ゴム栓４１をライン搬
送するとき、装置の一部に引っかかり、流れを阻害する
という問題がある。また、成形ゴムピストン３１では、
シリンジとの摺動抵抗を増加させる原因となる。さら
に、カット面が大きいということは、接続ゴム３２、４
２のゴムが厚いということであり、無駄になるゴム生地
が多い。
【０００７】勿論、下型１０と上型２０の最小接近間隔
を狭めれば、カット面の大きさ（厚さ）も小さくなる
が、カット面の大きさは分出しゴム生地の厚さによって
定まってしまい、カット面を小さくすることは非常に難
しい。特に、分出し生地が薄すぎると、成形不良が発生
するため、分出し生地は厚めに設定するのが普通であ
り、従来の成形型でカット面の大きさを小さくするのは
限界がある。
を狭めれば、カット面の大きさ（厚さ）も小さくなる
が、カット面の大きさは分出しゴム生地の厚さによって
定まってしまい、カット面を小さくすることは非常に難
しい。特に、分出し生地が薄すぎると、成形不良が発生
するため、分出し生地は厚めに設定するのが普通であ
り、従来の成形型でカット面の大きさを小さくするのは
限界がある。
【０００８】
【発明の目的】本発明は、同時に成形される複数のゴム
要素を成形ゴムシートから切り離す際のカット面を小さ
くできる成形型及びカット面を小さくしたゴム要素を得
ることを目的とする。
要素を成形ゴムシートから切り離す際のカット面を小さ
くできる成形型及びカット面を小さくしたゴム要素を得
ることを目的とする。
【０００９】
【発明の概要】本発明のゴム要素の成形型は、上型と下
型の少なくとも一方に、成形すべきゴム要素形状に対応
する複数のキャビティを形成したゴム要素の成形型にお
いて、上型と下型の少なくとも一方に、各キャビティの
周囲に位置させて、キャビティ以外の上型と下型の対向
面間の型間隔より型間隔を短縮する突起を形成したこと
を特徴としている。
型の少なくとも一方に、成形すべきゴム要素形状に対応
する複数のキャビティを形成したゴム要素の成形型にお
いて、上型と下型の少なくとも一方に、各キャビティの
周囲に位置させて、キャビティ以外の上型と下型の対向
面間の型間隔より型間隔を短縮する突起を形成したこと
を特徴としている。
【００１０】本発明の成形型は、基本的にはゴム要素
（キャビティ）の形状に拘わらず適用することができる
が、具体的には、例えば、柱状のゴム栓体またはゴムピ
ストンの成形に用いることができる。
（キャビティ）の形状に拘わらず適用することができる
が、具体的には、例えば、柱状のゴム栓体またはゴムピ
ストンの成形に用いることができる。
【００１１】柱状のゴム栓体またはゴムピストンの場
合、キャビティの最大径が１０ｍｍ以下のときキャビテ
ィ周囲の突起による上型と下型の最小接近間隔を０．５
ｍｍ以下、同最大径が１０〜２０ｍｍのとき同最小接近
間隔を０．８ｍｍ以下、同最大径が３０ｍｍ以上のとき
同最小接近間隔を１．０ｍｍ以下とすることが好まし
い。
合、キャビティの最大径が１０ｍｍ以下のときキャビテ
ィ周囲の突起による上型と下型の最小接近間隔を０．５
ｍｍ以下、同最大径が１０〜２０ｍｍのとき同最小接近
間隔を０．８ｍｍ以下、同最大径が３０ｍｍ以上のとき
同最小接近間隔を１．０ｍｍ以下とすることが好まし
い。
【００１２】成形型は、一般的に、耐食性の向上のため
にクロムやニッケルでメッキした炭素鋼が使用されてい
るが、このメッキ処理には、メッキ層の厚さが均一にな
らないなどの表面精度の問題や、数ヶ月でメッキが剥離
するなどの耐久性の問題があり、医薬品等に用いるゴム
栓やピストンの成形に用いるのは好ましくない。成形型
をステンレス製とすると、メッキ処理が不要となるため
このような問題を解消することができ、錆の発生もない
ことから医薬品用のゴム栓やピストンの成形に適してい
る。
にクロムやニッケルでメッキした炭素鋼が使用されてい
るが、このメッキ処理には、メッキ層の厚さが均一にな
らないなどの表面精度の問題や、数ヶ月でメッキが剥離
するなどの耐久性の問題があり、医薬品等に用いるゴム
栓やピストンの成形に用いるのは好ましくない。成形型
をステンレス製とすると、メッキ処理が不要となるため
このような問題を解消することができ、錆の発生もない
ことから医薬品用のゴム栓やピストンの成形に適してい
る。
【００１３】また本発明は、ゴム要素の態様では、円柱
状の複数のゴム要素を接続ゴムで接続した状態でコンプ
レッション成形し、成形後、接続ゴムから切り離すゴム
要素において、ゴム要素の径が１０ｍｍ以下のとき接続
ゴムからの切り離しカット面の厚さを０．５ｍｍ以下、
同最大径が１０〜２０ｍｍのとき同カット面の厚さを
０．８ｍｍ以下、同最大径が２０ｍｍ以上のとき同カッ
ト面の厚さを１．０ｍｍ以下としたことを特徴としてい
る。
状の複数のゴム要素を接続ゴムで接続した状態でコンプ
レッション成形し、成形後、接続ゴムから切り離すゴム
要素において、ゴム要素の径が１０ｍｍ以下のとき接続
ゴムからの切り離しカット面の厚さを０．５ｍｍ以下、
同最大径が１０〜２０ｍｍのとき同カット面の厚さを
０．８ｍｍ以下、同最大径が２０ｍｍ以上のとき同カッ
ト面の厚さを１．０ｍｍ以下としたことを特徴としてい
る。
【００１４】
【発明の実施形態】図１は、本発明をゴムピストンの成
形型に適用した実施形態を示しており、図８の従来型と
同一の要素（部分）には同一の符号を付している。図８
の従来型との相違は、下型１０の略円柱状キャビティ１
１の周囲に、上型２０側に突出する環状突起１３を形成
した点にあり、他の部分は、図８と同一である。下型１
０と上型２０は、ステンレスからなっている。
形型に適用した実施形態を示しており、図８の従来型と
同一の要素（部分）には同一の符号を付している。図８
の従来型との相違は、下型１０の略円柱状キャビティ１
１の周囲に、上型２０側に突出する環状突起１３を形成
した点にあり、他の部分は、図８と同一である。下型１
０と上型２０は、ステンレスからなっている。
【００１５】この成形型によると、従来と同じ精度（厚
さ）の分出しゴム生地を用いたとしても、下型１０の環
状突起１３と上型２０との最小接近間隔ｔを従来例の同
間隔ｄより小さくすることができる。図２は、図１の成
形型で成形した成形シート３０を示しており、成形ゴム
ピストン３１の周囲に、接続ゴム３２の厚さを薄くす
る、上記最小接近間隔ｔに対応する環状凹部３４が形成
されている。従って、接続ゴム３２から成形ゴムピスト
ン３１を切り出す際のカット面３３の大きさは、図８な
いし図１０の従来例よりも小さくなり、カット面による
問題点を少なくすることができる。
さ）の分出しゴム生地を用いたとしても、下型１０の環
状突起１３と上型２０との最小接近間隔ｔを従来例の同
間隔ｄより小さくすることができる。図２は、図１の成
形型で成形した成形シート３０を示しており、成形ゴム
ピストン３１の周囲に、接続ゴム３２の厚さを薄くす
る、上記最小接近間隔ｔに対応する環状凹部３４が形成
されている。従って、接続ゴム３２から成形ゴムピスト
ン３１を切り出す際のカット面３３の大きさは、図８な
いし図１０の従来例よりも小さくなり、カット面による
問題点を少なくすることができる。
【００１６】図３は、下型１０側に環状突起１３を形成
する代わりに、上型２０側に、キャビティ１１の周囲に
突出する環状突起２３を形成した実施形態、図４は、下
型１０と上型２０にそれぞれ、キャビティ１１の周囲に
突出する環状突起１３と２３を形成した実施形態であ
る。これらの成形型によっても、上型２０の環状突起２
３と下型１０との最小接近間隔ｔ、あるいは上型２０の
環状突起２３と下型１０の環状突起２４との最小接近間
隔ｔを、従来例の同間隔ｄより小さくすることができる
する代わりに、上型２０側に、キャビティ１１の周囲に
突出する環状突起２３を形成した実施形態、図４は、下
型１０と上型２０にそれぞれ、キャビティ１１の周囲に
突出する環状突起１３と２３を形成した実施形態であ
る。これらの成形型によっても、上型２０の環状突起２
３と下型１０との最小接近間隔ｔ、あるいは上型２０の
環状突起２３と下型１０の環状突起２４との最小接近間
隔ｔを、従来例の同間隔ｄより小さくすることができる
【００１７】図５ないし図７は、本発明をゴム栓の成形
型に適用した実施形態を示しており、図１１の従来型と
同一の要素（部分）には同一の符号を付している。図５
の実施形態では、上型２０のキャビティ２１の周囲に、
下型１０側に突出する環状突起２４を形成し、図６の実
施形態では、下型１０のキャビティ１１の周囲に、上型
２０側に突出する環状突起１４を形成している。この環
状突起１４の内径は、キャビティ２１の内径に対応して
いる。さらに、図７は、下型１０と上型２０にそれぞ
れ、環状突起１４と２４を形成した実施形態である。
型に適用した実施形態を示しており、図１１の従来型と
同一の要素（部分）には同一の符号を付している。図５
の実施形態では、上型２０のキャビティ２１の周囲に、
下型１０側に突出する環状突起２４を形成し、図６の実
施形態では、下型１０のキャビティ１１の周囲に、上型
２０側に突出する環状突起１４を形成している。この環
状突起１４の内径は、キャビティ２１の内径に対応して
いる。さらに、図７は、下型１０と上型２０にそれぞ
れ、環状突起１４と２４を形成した実施形態である。
【００１８】この成形型によると、従来と同じ精度（厚
さ）の分出しゴム生地を用いたとしても、上型２０の環
状突起２４と下型１０との最小接近間隔ｓ、下型１０の
環状突起１４と上型２０との最小接近間隔ｓ、あるいは
上型２０の環状突起２４と下型１０の環状突起１４との
最小接近間隔ｓを、従来例の同間隔ｄより小さくするこ
とができる。従って、成形した成形シート４０には、そ
の成形ゴム栓４１の周囲に、接続ゴム４２の厚さを薄く
する、上記間隔ｓに対応する環状凹部４４が形成され
る。従って、接続ゴム４２から成形ゴム栓４１を切り出
す際のカット面４３の大きさは、図１１の従来例よりも
小さくなり、カット面による問題点を少なくすることが
できる。
さ）の分出しゴム生地を用いたとしても、上型２０の環
状突起２４と下型１０との最小接近間隔ｓ、下型１０の
環状突起１４と上型２０との最小接近間隔ｓ、あるいは
上型２０の環状突起２４と下型１０の環状突起１４との
最小接近間隔ｓを、従来例の同間隔ｄより小さくするこ
とができる。従って、成形した成形シート４０には、そ
の成形ゴム栓４１の周囲に、接続ゴム４２の厚さを薄く
する、上記間隔ｓに対応する環状凹部４４が形成され
る。従って、接続ゴム４２から成形ゴム栓４１を切り出
す際のカット面４３の大きさは、図１１の従来例よりも
小さくなり、カット面による問題点を少なくすることが
できる。
【００１９】以上の成形型によると、成形ゴムピストン
３１または成形ゴム栓４１の最大径（キャビティ１１、
２１の最大径）をＤとしたとき、Ｄが１０ｍｍ以下のと
き最小接近間隔ｔまたはｓを０．５ｍｍ以下とする、Ｄ
が１０〜２０ｍｍのとき最小接近間隔ｔまたはｓを０．
８ｍｍ以下とする、Ｄが３０ｍｍ以上のとき最小接近間
隔ｔまたはｓを１．０ｍｍ以下とする、ことができた。
３１または成形ゴム栓４１の最大径（キャビティ１１、
２１の最大径）をＤとしたとき、Ｄが１０ｍｍ以下のと
き最小接近間隔ｔまたはｓを０．５ｍｍ以下とする、Ｄ
が１０〜２０ｍｍのとき最小接近間隔ｔまたはｓを０．
８ｍｍ以下とする、Ｄが３０ｍｍ以上のとき最小接近間
隔ｔまたはｓを１．０ｍｍ以下とする、ことができた。
【００２０】なお、分出しゴム生地は、例えばＩＩＲ、
ＮＢＲ、ＢＲ、ＥＰＤＭ等から構成されるもので、その
種類は問わない。
ＮＢＲ、ＢＲ、ＥＰＤＭ等から構成されるもので、その
種類は問わない。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、同時に成形される複数
のゴム要素を成形ゴムシートから切り離す際のカット面
を小さくすることができ、カット面が大きいことに起因
する問題点をほぼ解消することができる。
のゴム要素を成形ゴムシートから切り離す際のカット面
を小さくすることができ、カット面が大きいことに起因
する問題点をほぼ解消することができる。
【図１】本発明のゴム要素の成形型をゴムピストンの成
形型に適用した第一の実施形態を示す断面図である。
形型に適用した第一の実施形態を示す断面図である。
【図２】図１の成形型で成形した成形シートの形状を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図３】本発明のゴム要素の成形型をゴムピストンの成
形型に適用した第二の実施形態を示す断面図である。
形型に適用した第二の実施形態を示す断面図である。
【図４】同第三の実施形態を示す断面図である。
【図５】本発明のゴム要素の成形型をゴム栓の成形型に
適用した第一の実施形態を示す断面図である。
適用した第一の実施形態を示す断面図である。
【図６】同第二の実施形態を示す断面図である。
【図７】同第三の実施形態を示す断面図である。
【図８】従来のゴムピストンの成形型の例を示す断面図
である。
である。
【図９】図８の成形型で成形した成形シートの形状を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図１０】図８の成形型から切り離したゴムピストンを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図１１】従来のゴム栓の成形型の例を示す断面図であ
る。
る。
１０ 下型 １１ キャビティ １３ １４ 環状突起 ２０ 上型 ２１ キャビティ ２３ ２４ 環状突起 ３０ ４０ 成形シート ３１ 成形ゴムピストン ３２ ４２ 接続ゴム ３３ ４３ カット面 ３４ ４４ 環状凹部 ４１ 成形ゴム栓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年１月５日（２０００．１．５）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１１
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１１】柱状のゴム栓体またはゴムピストンの場
合、キャビティの最大径が１０ｍｍ以下のときキャビテ
ィ周囲の突起による上型と下型の最小接近間隔を０．５
ｍｍ以下、同最大径が１０〜２０ｍｍのとき同最小接近
間隔を０．８ｍｍ以下、同最大径が２０ｍｍ以上のとき
同最小接近間隔を１．０ｍｍ以下とすることが好まし
い。
合、キャビティの最大径が１０ｍｍ以下のときキャビテ
ィ周囲の突起による上型と下型の最小接近間隔を０．５
ｍｍ以下、同最大径が１０〜２０ｍｍのとき同最小接近
間隔を０．８ｍｍ以下、同最大径が２０ｍｍ以上のとき
同最小接近間隔を１．０ｍｍ以下とすることが好まし
い。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１６】図３は、下型１０側に環状突起１３を形成
する代わりに、上型２０側に、閉型時にキャビティ１１
の周囲に突出する環状突起２２を形成した実施形態、図
４は、下型１０と上型２０にそれぞれ、キャビティ１１
の周囲に突出する環状突起１３と２３を形成した実施形
態である。これらの成形型によっても、上型２０の環状
突起２３と下型１０との最小接近間隔ｔ、あるいは上型
２０の環状突起２３と下型１０の環状突起１３との最小
接近間隔ｔを、従来例の同間隔ｄより小さくすることが
できる。
する代わりに、上型２０側に、閉型時にキャビティ１１
の周囲に突出する環状突起２２を形成した実施形態、図
４は、下型１０と上型２０にそれぞれ、キャビティ１１
の周囲に突出する環状突起１３と２３を形成した実施形
態である。これらの成形型によっても、上型２０の環状
突起２３と下型１０との最小接近間隔ｔ、あるいは上型
２０の環状突起２３と下型１０の環状突起１３との最小
接近間隔ｔを、従来例の同間隔ｄより小さくすることが
できる。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１９
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１９】以上の成形型によると、成形ゴムピストン
３１または成形ゴム栓４１の最大径（キャビティ１１ま
たは２１の最大径）をＤとしたとき、Ｄが１０ｍｍ以下
のとき最小接近間隔ｔまたはｓを０．５ｍｍ以下とす
る、Ｄが１０〜２０ｍｍのとき最小接近間隔ｔまたはｓ
を０．８ｍｍ以下とする、Ｄが２０ｍｍ以上のとき最小
接近間隔ｔまたはｓを１．０ｍｍ以下とする、ことがで
きた。
３１または成形ゴム栓４１の最大径（キャビティ１１ま
たは２１の最大径）をＤとしたとき、Ｄが１０ｍｍ以下
のとき最小接近間隔ｔまたはｓを０．５ｍｍ以下とす
る、Ｄが１０〜２０ｍｍのとき最小接近間隔ｔまたはｓ
を０．８ｍｍ以下とする、Ｄが２０ｍｍ以上のとき最小
接近間隔ｔまたはｓを１．０ｍｍ以下とする、ことがで
きた。
【手続補正５】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図３
【補正方法】変更
【補正内容】
【図３】
【手続補正６】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図４
【補正方法】変更
【補正内容】
【図４】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 幸一 東京都墨田区墨田３丁目38番２号 株式会 社大協精工内 Ｆターム(参考） 4F202 AA45 AC03 AH57 AR12 CA09 CB01 CK83 4F204 AA45 AC03 AH57 AR12 FA01 FB01 FN17 FQ15 FW23
Claims (6)
- 【請求項１】 上型と下型の少なくとも一方に、成形す
べきゴム要素形状に対応する複数のキャビティを形成し
たゴム要素の成形型において、 上型と下型の少なくとも一方に、各キャビティの周囲に
位置させて、キャビティ以外の上型と下型の対向面間の
型間隔より型間隔を短縮する突起を形成したことを特徴
とするゴム要素の成形型。 - 【請求項２】 請求項１記載の成形型において、キャビ
ティは、柱状のゴム栓体またはゴムピストン用の全体と
して略柱状のキャビティであるゴム要素の成形型。 - 【請求項３】 請求項２記載の成形型において、キャビ
ティの最大径が１０ｍｍ以下のときキャビティ周囲の突
起による上型と下型の最小接近間隔は０．５ｍｍ以下、
同最大径が１０〜２０ｍｍのとき同最小接近間隔が０．
８ｍｍ以下、同最大径が２０ｍｍ以上のとき同最小接近
間隔が１．０ｍｍ以下であるゴム要素の成形型。 - 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれか１項記載の
成形型において、該成形型はステンレス製である成形
型。 - 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれか１記載のゴ
ム要素の成形型を用いて成形したゴム要素。 - 【請求項６】 円柱状の複数のゴム要素を接続ゴムで接
続した状態でコンプレッション成形し、成形後、接続ゴ
ムから切り離すゴム要素において、上記ゴム要素の径が
１０ｍｍ以下のとき接続ゴムからの切り離しカット面の
厚さが０．５ｍｍ以下、同最大径が１０〜２０ｍｍのと
き同カット面の厚さが０．８ｍｍ以下、同最大径が２０
ｍｍ以上のとき同カット面の厚さが１．０ｍｍ以下であ
ることを特徴とするゴム要素。
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