JP2000217239A - ケ―ブル収納用地下埋設管及びその連結構造 - Google Patents

ケ―ブル収納用地下埋設管及びその連結構造

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JP2000217239A
JP2000217239A JP11013084A JP1308499A JP2000217239A JP 2000217239 A JP2000217239 A JP 2000217239A JP 11013084 A JP11013084 A JP 11013084A JP 1308499 A JP1308499 A JP 1308499A JP 2000217239 A JP2000217239 A JP 2000217239A
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underground
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tube
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Toshimasa Kobayashi
敏正 小林
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Original Assignee
SHIRATAKA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話線や通信線、電力線等のケーブルの地中
化を確実且つ能率的に施工する。 【解決手段】 合成樹脂製の円筒状の外管2内に合成樹
脂製の円筒状の内管3を略同心に納設する。外管2と内
管3との間に形成した環状空間10を、内管3の外面に
突設した仕切片5によって、周方向に複数に区画し、各
区画を、ケーブル収納空間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話線や通信線、
電力線等のケーブルを地中化する工法で用いるケーブル
収納用地下埋設管に関するものである。又その連結構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電話線や通信線、電力線等のケーブルを
地中化する工法の一例としては、運搬や施工の容易性等
を考慮して、軽量な合成樹脂製の地下埋設管を用いる施
工法が提供されている。この施工法に用いる地下埋設管
aとしては、例えば図21に示すように、大径の外管b
内に小径の、蛇腹管等としての可撓性の内管cを多数本
収容し、該内管cにケーブルdを収納する構成のもので
あった。そして、前記のように収納したケーブルの接続
や分岐、保守点検等を行うために、例えば図22に示す
ように、200〜250mの管路長さ毎にボックス状構
造体eを配置し、該ボックス状構造体e内に地下埋設管
の端部分fを挿入していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成の地下埋設管を用いて施工するときには次のような問
題点があった。 地下埋設管の長さは、前記のように200〜250
m程もある長距離に亘るものであるために、外管b内に
多数本の内管cを挿入したとき、途中で内管cが交差し
て、多数本の内管cの配置状態が、外管bの一端gと他
端hでは異なったものになりやすい。このように内管c
の配置状態が異なったものになると、前記ボックス状構
造体e内におけるケーブル相互の接続に際して、所要の
ケーブルを収納した内管を直ちには判別し難く、ケーブ
ルの接続に手間取る問題があった。又このように内管が
交差すると、外管の一端側においては内管の端部が全て
揃った状態にあっても、外管の他端側においては、交差
した分だけ長さに不足を来たして内管の端部が不揃いと
なり、従って、該内管内に収納されたケーブルを前記ボ
ックス状構造物内で接続したり分岐したりする作業が煩
雑となる問題があった。更に、前記交差によって蛇行し
た内管内にケーブルを通すことは、ケーブルの損傷を招
く原因ともなった。そして内管の交差及び該交差に伴う
前記問題は、外管がカーブする部分において特に発生し
やすかった。
【0004】 又、多数本の内管が収納状態にある外
管内に、更に内管を増設挿入せんとする場合は、図21
に示すように内管集合部jの上部分が凹凸面kを呈し、
しかも管路が長距離に亘ることから、先端が該凹凸面k
のあちこちに引っ掛かりながら内管が進入することにな
るために摩擦抵抗が大きく、該内管の挿入を円滑に行い
難い問題があった。特に外管がカーブする部分において
は、内管進入時の摩擦抵抗増大に伴う問題が大きかっ
た。
【0005】 外管内に多数本の内管を挿入して後に
該内管にケーブルを収納する構成であったため、ケーブ
ルを収納するに先立って内管を外管内に挿通させる特別
の作業手間を要し、施工コストの上昇を招く問題があっ
た。本発明は、かかる問題点を解決し得るケーブル収納
用地下埋設管の提供を目的とするものであり、又その連
結構造の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
ケーブル収納用地下埋設管は、合成樹脂製の円筒状の外
管内に合成樹脂製の円筒状の内管を略同心に納設し、且
つ該外管と内管との間に周方向の環状空間を形成した二
重管構造を有し、前記環状空間は、前記二重管の略半径
方向に延長する仕切片が周方向に所要間隔をおいて並設
されて複数の収納空間に区画され、各収納空間にケーブ
ルが収納可能となされており、又前記仕切片の一端が、
前記外管又は内管と一体であることを特徴とするもので
ある。
【0007】前記地下埋設管において、仕切片を内管の
外面に突設し、前記並設された仕切片の内の、略等角度
ピッチで配置された少なくとも3枚の仕切片に関し、そ
の先端部分を、外管の内面に設けた条溝と略密接な嵌合
状態とするのがよい。
【0008】又前記地下埋設管において、前記仕切片を
外管の内面に突設し、前記並設された仕切片の内の、略
等角度ピッチで配置された少なくとも3枚の仕切片に関
し、その先端部分を、内管の外面に設けた条溝と略密接
な嵌合状態とするのがよい。
【0009】又本発明に係るケーブル収納用地下埋設管
の他の態様は、合成樹脂製の円筒状の外管内に合成樹脂
製の円筒状の内管を略同心に納設し、且つ該外管と内管
との間に周方向の環状空間を形成した二重管構造を有
し、前記環状空間は、前記二重管の略半径方向に延長す
る仕切片が周方向に所要間隔をおいて並設されて複数の
収納空間に区画され、各収納空間にケーブルが収納可能
となされている。そして前記仕切片は、前記内管の外面
に一体に突設された内側の仕切片部と前記外管の内面に
一体に突設された外側の仕切片部とに分割されており、
いずれか一方の仕切片部の先端部分にその長さ方向に設
けた条溝に他方の仕切片部の先端部分が略密接に嵌合さ
れて前記仕切片が構成されていることを特徴とするもの
である。
【0010】又本発明に係るケーブル収納用地下埋設管
相互の連結構造は、前記いずれかの地下埋設管相互を連
結管を介して連結する連結構造であり、該連結される地
下埋設管は、前記収納空間の配置状態が同一である。そ
して前記連結管は、前記地下埋設管の端部分を左右側か
ら挿入させるための左右の挿入筒部を具えた管本体の各
挿入筒部の内周面を、内端から外端に向けて径が大きく
なるテーパー面に形成し、且つ該内周面の外端寄り部位
には、周方向に連続する嵌合溝を設け、該嵌合溝にゴム
パッキンを該内周面から突出するように嵌着してなり、
該ゴムパッキンが、前記ケーブル収納用地下埋設管の端
部分の外面に弾性的に当接するように構成したことを特
徴とするものである。
【0011】前記連結構造は、前記連結管を、前記左右
の挿入筒部の軸線が互いに交差する屈曲管として構成す
ることもある。この場合、前記地下埋設管に設けられて
いる各収納空間に連通し得る連通孔が周方向に並設され
た仕切板部を、両挿入筒部間に設けるのがよい。
【0012】なお前記仕切片の並設枚数やその配置状態
は、土圧等の外力に対するケーブル収納用地下埋設管の
耐力等を考慮して適宜に設定される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において本発明に係るケーブ
ル収納用地下埋設管(以下地下埋設管という)1は、合
成樹脂製の円筒状の外管2内に合成樹脂製の円筒状の内
管3を略同心に納設してなるものである。
【0014】前記内管3の外面4には、図1〜2に示す
ように、該内管3との一体成形によって、内管の略半径
方向に延長する板状の仕切片5の例えば6枚が、60度
の角度ピッチで一体に突設されており、全ての仕切片5
の突出長さは等しく設定されている。
【0015】一方前記外管2は、図2〜3に示すように
その内面に、60度の角度ピッチで、前記仕切片5の先
端部分6を略密接に嵌め入れることのできる条溝7が、
小間隔を置いて対向状態に突設された突条9,9間に形
成されている。
【0016】然して図1、図3に示すように、前記内管
3が前記外管2内に挿入せしめられ且つ前記仕切片5の
夫々の先端部分6が、外管2の一端側から前記条溝7内
にスライドして挿入せしめられることにより、外管2と
内管3との間に形成された環状空間10が、前記仕切片
5によって6個の収納空間11,11,11,11,1
1,11に分割されている。各収納空間11には、後述
の如く、電話線や通信線、電力線等の各種のケーブル1
2が納められる。
【0017】本実施の形態においては、全ての仕切片5
の先端部分6が外管の前記条溝7内に挿入状態にあるた
め、外管2内における内管3の周方向の回転が確実に阻
止されると共に、各仕切片5の突っ張り作用によって、
地下埋設管1の横断面及び縦断面での剛性が向上せしめ
られている。
【0018】なお、かかる構成の地下埋設管1の内管3
の内部空間13もケーブル収納のために利用できる。
【0019】そして前記構成を有する地下埋設管1,1
相互は、連結管15を介して、例えば図4〜5、図8に
示すように連結される。図5、図10に示す連結管15
は、地下埋設管1,1相互を直線状に連結するために用
いるものであり、円筒状をなす管本体14の中央部を境
とした両側部分は、連結される地下埋設管1,1の端部
分16,16を左右側から挿入させるための挿入筒部1
7,17とされている。
【0020】該挿入筒部17,17の内周面20,20
は、夫々、内端22から外端23に向けて径が若干大き
くなるテーパー面に形成されている。なお本実施の形態
においては図6に示すように、左右のテーパー面の境界
部分に、地下埋設管1の挿入量を規制するための規制突
条25が周設されている。そして前記端部分16の挿入
状態において、該端部分16の外面先端部分19は、挿
入筒部17の内周面20の内端部分21に略密接状態と
なる。
【0021】又挿入筒部17の内周面20の外端寄り部
位に、図5、図7、図10に示すように、周方向に連続
する嵌合溝26が設けられており、該嵌合溝26にはゴ
ムパッキン27が、内周面20から稍突出するように嵌
着されている。このゴムパッキン27は、挿入筒部17
内に挿入された地下埋設管の端部分16の外面29に弾
性的に当接状態となり、止水作用を発揮する。
【0022】又図8、図11は、連結される地下埋設管
1,1相互を屈曲状態で連結するために用いる連結管1
5を示すものである。該連結管15は、地下埋設管1,
1の端部分16,16を左右側から挿入させるための左
右の挿入筒部17,17の軸線が互いに交差する円筒状
の屈曲した管本体14を有し、その両挿入筒部17,1
7間には仕切り板部30が設けられている。前記挿入筒
部17は、前記と同様の構成を有しており、その内周面
20は、内端22から外端23に向けて径が大きくなる
テーパー面に形成されている。なお、前記端部分16の
挿入状態において、該端部分16の外面先端部分19
は、挿入筒部17の内周面20の内端部分21に略密接
状態となる。
【0023】又前記挿入筒部17の内周面20の外端寄
り部位には、図8〜9、図11に示すように、周方向に
連続する嵌合溝26が設けられ、該嵌合溝26にはゴム
パッキン27が、内周面20から稍突出するように嵌着
されている。そして該ゴムパッキン27は、挿入筒部1
7内に挿入された地下埋設管の端部分16の外面29に
弾性的に当接状態となり、止水作用を発揮する。
【0024】又前記仕切り板部30は、図8、図11〜
12に示すように、地下埋設管の内管端面32(図
1)、外管端面33(図1)、各仕切片5の端面35
(図1)と、端面が夫々当接状態となり得る内側環状部
36と外側環状部37と仕切り39とを有しており、地
下埋設管の各収納空間11が、仕切り板部30の仕切り
39,39間に形成される連通孔40に連通するように
構成されている。
【0025】図5及び図8に示す連結状態においては、
挿入筒部17の内周面20が、内端22から外端23に
向けて径が大きくなるテーパー面に形成されているた
め、地下埋設管1は、前記ゴムパッキン27の弾性圧縮
を伴って、図13に一点鎖線で示す状態から同図に実線
で示す状態となるように、連結管15の軸線に対して傾
くことができ、可撓性ある連結状態が得られる。これに
加えて地下埋設管1は、挿入筒部の長さ方向で移動でき
る伸縮性も具えていることから、前記連結構造の耐震性
向上が図られている。
【0026】このように連結されて連通状態にある収納
空間11の夫々には、図1に一点鎖線で示すように、電
話線や通信線、電力線等の各種のケーブル12が収納さ
れる。そして、所定長さに延長された地下埋設管1の両
端部分41,41は、図4に示すように、ケーブルの接
続や分岐、保守点検等を行うためのボックス状構造体4
2に連結される。
【0027】図14〜15は、前記連結管15を介して
連結される地下埋設管1,1の端部相互の連結構造を示
すものであり、図15に示すように、一方の地下埋設管
1aの端部分41aにおいては、内管3の端部分43
が、外管2の端部45から稍突出した状態となされ、又
他方の地下埋設管1bの内管3の端部分46は、該内管
3が外管2の端部47から内側に稍退いた状態となされ
ている。そして、前記一方の地下埋設管1aの突出した
端部分43の各仕切片端部分49が、他方の地下埋設管
1bの外管の端部分に設けられている各条溝7に挿入せ
しめられ、これによって、連結された地下埋設管1a,
1bの周方向の相対的な回転が防止され、地下埋設管の
連結部における収納空間11,11のズレが防止される
ことになる。
【0028】〔その他の実施の形態〕 外管2と内管3との間の環状空間10を複数の収納
空間11に分割するための仕切片5は、図16に示すよ
うに、外管2の内面50に突設してもよい。或いは、内
管3の外面4と外管2の内面50の双方に突設してもよ
い。これらの場合、図3に示すと同様にして、各仕切片
の先端部分6を条溝7に挿入させる。
【0029】又外管2内における内管3の納設状態の安
定性を向上させるために、例えば図1又は図16に示す
ように、内管3又は外管2に一体に設けた仕切片5の先
端部分6を、外管2又は内管3に設けた条溝7に嵌め合
わせるのがよい。
【0030】このように条溝7に嵌め合わせる場合、前
記のように、全ての仕切片5の先端部分6を略密接に嵌
め入れることができるように、各仕切片5に対応させて
条溝7を設けるのが、地下埋設管の剛性増大によってそ
の横断面及び縦断面での耐圧性を高めことができて好ま
しいが、地下埋設管1に加わる土圧等の外力の程度によ
っては、例えば図17に示すように、約120度の角度
ピッチで選択された仕切片5a,5b,5cの先端部分
6を嵌め入れるための条溝7を各仕切片に対応させて設
けるだけでもよい。このように、少なくとも3箇所の条
溝によって仕切片の先端部分を固定状態とすることによ
り、地下埋設管の剛性を向上させてその耐圧性を確保で
きる。
【0031】又図18に示すように、仕切片5の先端部
分6に、仕切片の長さ方向に連続する条溝7を設ける一
方、外管2の内面50又は内管3の外面4に、該条溝に
嵌め入れられる突条51を設けることとしてよい。
【0032】 必要に応じて、前記内管3の前記内部
空間13を、仕切り壁によって複数に区画することもあ
る。
【0033】 図19は、内管3を半割の分割内管5
2,52の合体によって構成した場合を示すものであ
り、該合体によって構成された内管3の、外管2内にお
ける安定性を向上させるために、内管3の内周面53に
内接するように円筒管55を挿入するのがよい。そして
この場合も前記と同様にして、各分割内管52,52の
外面56,56に仕切片5が突設されており、各仕切片
5の先端部分6は、図3に示すと同様にして条溝7に挿
入状態にある。なお、分割内管52,52の外面の端部
に突設されている仕切片5a,5aは当接状態にあり、
共通の条溝7aに挿入状態にある。地下埋設管1をこの
ように構成する場合、仕切片5は外管内面に突設されて
もよい。又内管3は、3分割乃至それ以上に分割された
分割内管の合体によって構成されてもよい。
【0034】 仕切片の先端部分は、それが前記条溝
7に嵌合せしめられずに外管2の内面や内管3の外面に
当接する場合、その当接面を広幅に形成するのがよい。
【0035】 図20は、本発明に係る地下埋設管1
の他の形態を示すものであり、、図1に示す場合におい
て、前記仕切片5が、内管3の外面に一体に突設された
内側の仕切片部5aと外管2の内面に一体に突設された
外側の仕切片部5bとに分割されてなり、いずれか一方
の仕切片部、例えば内側の仕切片部5aの先端部分にそ
の長さ方向に設けた条溝57に他方の仕切片部5bの先
端部分59が略密接に嵌合されて前記仕切片5が構成さ
れている。
【0036】
【発明の効果】本発明によるときは、ケーブルの地下埋
設施工を簡易且つ能率的にしかもコスト低減を図って施
工できることになる。以下これを具体的に説明する。
【0037】 本発明に係る地下埋設管は、内管と外
管との間に形成された環状空間が、その周方向に並列状
態に、複数の収納空間に分割されているため、これらの
収納空間に収納する各ケーブルを順序よく整列させるこ
とが可能となる。従って、外管内にそれよりも小径の内
管を多数本収容した前記従来の地下埋設管に比し、内管
を挿入するための施工手間が全く不要であって施工能率
の向上を達成できることになる。そして、地下埋設管内
における各収納空間の配置は固定的であるため、収納空
間に収納されているケーブルの配置状態が明確である。
従って、ケーブルの接続や分岐等の作業を行うに際し、
収納されているケーブルを容易且つ確実に判別でき、こ
れらの作業を正確且つ能率的に行うことができる。
【0038】 外管内に内管を多数本収容する前記従
来工法によるときは、内管が交差することによって収納
空間が蛇行状態になる場合が生じ、該内管内へのケーブ
ルの収納作業を円滑に行い難い場合が生じたのである
が、各収納空間が明確に区画されている本発明の地下埋
設管によるときは、収納空間の蛇行がないために、該収
納空間へのケーブル収納を円滑且つ能率的に行い得るこ
とになる。
【0039】 外管内に内管を収容する前記地下埋設
管によるときは、地下埋設管の組み立てに多くの手間を
要して施工能率が悪く施工コストの上昇を招く問題があ
ったのであるが、本発明によるときは、内管と外管とを
組み合わせるだけで、区画された複数の収納空間を具え
た地下埋設管を能率的に構成できることになる。
【0040】 当初の施工においては収納空間の一部
のものだけにケーブルを収納し、将来的に残りの収納空
間にケーブルを収納する場合であっても、残りの収納空
間が、ケーブルが既に収納されている収納空間とは全く
別個独立であるために、該収納空間へのケーブルの収納
を円滑且つ確実に行うことができる。外管内に増設空間
を具える前記従来の地下埋設管によるときは、内管の集
合部の上部分が凹凸面であって挿入時の摩擦抵抗が大き
かったために、内管の挿入を円滑に行うことができなか
った。その結果、このような内管の挿入と該内管内への
ケーブルの収納とを伴う将来的なケーブル増設に多くの
手間と時間を要する問題を招来した。又、このように挿
入した内管は長距離に亘るために蛇行しやすく、蛇行内
管内にケーブルを通す際にケーブルが損傷を受けやすい
問題もあった。これに対して本発明によるときは、ケー
ブル増設に当たり、前記のような手間のかかる内管挿入
を必要とせず、既に設けられている増設用の収納空間に
そのままケーブルを通して収納すればよく、従って、将
来的なケーブル収納を能率的にしかも安全に行ない得る
こととなる。
【0041】 本発明に係る地下埋設管は、内管及び
外管が共に円筒状を呈しており、且つ仕切片が突っ張り
作用を発揮するため、土圧等の外力に対して強度が大き
い。これに加え、図1に示すように、仕切片の先端部分
を条溝に略密接に嵌め入れて固定状態とするとき、或い
は図20に示すように、内側の仕切片部と外側の仕切片
部とを、いずれか一方の仕切片部の条溝に他方の仕切片
部の先端部分を略密接に嵌合させて一体化するときは、
内管と外管との相対的な回転を阻止できると共に仕切片
の突っ張り作用がより有効に発揮されることになるた
め、地下埋設管の横断面及び縦断面での耐圧性を一層向
上させることができる。
【0042】 又本発明に係る連結構造によるとき
は、連結管の左右に設けた挿入筒部に地下埋設管の端部
分を、周方向の向きを合わせて挿入させるだけで、地下
埋設管相互を確実且つ容易に連結できることになる。そ
して各挿入筒部の内周面を、内端から外端に向けて径が
大きくなるテーパー面に形成しているため、挿入筒部内
に挿入された地下埋設管の挿入部が、該挿入筒部の軸線
に対して傾くことが可能であり、従って、地下埋設管の
連結部分に可撓性を付与できることになる。又、挿入筒
部の長さ方向で挿入部が移動できる伸縮性も具えている
ことから、これらによって、耐震性に優れた連結構造を
提供できることとなる。そして、地下埋設管相互の連結
部分における水密性をゴムパッキンによって確保でき
る。
【0043】 本発明に係る連結構造を、屈曲した連
結管によって行う場合、該連結管の中間部分を、地下埋
設管の各収納空間に連通する連通孔を具えた仕切り板部
で仕切る構成を採用することにより、地下埋設管相互が
屈曲状態で連結されてその端部間に一定の隙間が生ずる
場合であっても、この隙間を前記連通孔によって概略継
ぐことが可能となるため、収納空間に収納状態にあるケ
ーブルを連結部分においても安定的に支持できることに
なる。
【0044】 地下埋設管相互を連結するに際し、一
方の地下埋設管の端部において、内管を外管の端部から
突出状態とし、且つ他方の地下埋設管の端部分において
は、内管の端部を外管の端部から内方に退けかせる構成
を採用し、一方の地下埋設管における突出した内管の仕
切片の先端部分を他方の地下埋設管における条溝に嵌め
込み状態とする場合は、地下埋設管相互の周方向での相
対的な回転を防止でき、連結部分において、収納空間を
直線的に確実に連通させ得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下埋設管を示す部分斜視図であ
る。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】その部分断面図である。
【図4】地下埋設管相互の連結状態、及び、所定長さに
延長された地下埋設管の端部分をボックス状構造体に連
結した状態を示す断面図である。
【図5】地下埋設管相互の連結状態を示す断面図であ
る。
【図6】その部分断面図である。
【図7】その部分断面図である。
【図8】地下埋設管相互の他の連結状態を示す断面図で
ある。
【図9】その部分断面図である。
【図10】直管として構成された連結管を示す一部欠切
斜視図である。
【図11】屈曲管として構成された連結管を示す一部欠
切斜視図である。
【図12】その仕切り板部を示す正面図である。
【図13】連結管の可撓性連結状態を示す断面図であ
る。
【図14】地下埋設管相互の連結構造を示す断面図であ
る。
【図15】その連結構造を構成する地下埋設管の端部分
を示す斜視図である。
【図16】地下埋設管の他の態様を示す部分斜視図であ
る。
【図17】地下埋設管のその他の態様を示す部分斜視図
である。
【図18】仕切り片の先端部分と条溝との他の嵌め合い
状態を示す断面図である。
【図19】地下埋設管のその他の態様を示す側面図であ
る。
【図20】本発明に係る地下埋設管の他の態様を示す斜
視図である。
【図21】従来の地下埋設管を例示する部分斜視図であ
る。
【図22】従来の地下埋設管を例示する部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 地下埋設管 2 外管 3 内管 5 仕切片 5a 内側の仕切片部 5b 外側の仕切片部 7 条溝 10 環状空間 11 収納空間 12 ケーブル 15 連結管 17 挿入筒部 20 内周面 26 嵌合溝 27 ゴムパッキン 30 仕切板部 40 連通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の円筒状の外管内に合成樹脂
    製の円筒状の内管を略同心に納設し、且つ該外管と内管
    との間に周方向の環状空間を形成した二重管構造を有
    し、前記環状空間は、前記二重管の略半径方向に延長す
    る仕切片が周方向に所要間隔をおいて並設されて複数の
    収納空間に区画され、各収納空間にケーブルが収納可能
    となされており、又前記仕切片の一端が、前記外管又は
    内管と一体であることを特徴とするケーブル収納用地下
    埋設管。
  2. 【請求項2】 前記仕切片は内管の外面に突設されてお
    り、前記並設された仕切片の内の、略等角度ピッチで配
    置された少なくとも3枚の仕切片は、その先端部分が、
    外管の内面に設けた条溝と略密接に嵌合されていること
    を特徴とする請求項1記載のケーブル収納用地下埋設
    管。
  3. 【請求項3】 前記仕切片は外管の内面に突設されてお
    り、前記並設された仕切片の内の、略等角度ピッチで配
    置された少なくとも3枚の仕切片は、その先端部分が、
    内管の外面に設けた条溝と略密接に嵌合されていること
    を特徴とする請求項1記載のケーブル収納用地下埋設
    管。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製の円筒状の外管内に合成樹脂
    製の円筒状の内管を略同心に納設し、且つ該外管と内管
    との間に周方向の環状空間を形成した二重管構造を有
    し、前記環状空間は、前記二重管の略半径方向に延長す
    る仕切片が周方向に所要間隔をおいて並設されて複数の
    収納空間に区画され、各収納空間にケーブルが収納可能
    となされており、又前記仕切片は、前記内管の外面に一
    体に突設された内側の仕切片部と前記外管の内面に一体
    に突設された外側の仕切片部とに分割されており、いず
    れか一方の仕切片部の先端部分にその長さ方向に設けた
    条溝に他方の仕切片部の先端部分が略密接に嵌合されて
    前記仕切片が構成されていることを特徴とするケーブル
    収納用地下埋設管。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のケーブ
    ル収納用地下埋設管相互を連結管を介して連結する連結
    構造であって、該連結されるケーブル収納用地下埋設管
    は、前記収納空間の配置状態が同一であり、又前記連結
    管は、前記ケーブル収納用地下埋設管の端部分を左右側
    から挿入させるための左右の挿入筒部を具えた管本体の
    各挿入筒部の内周面を、内端から外端に向けて径が大き
    くなるテーパー面に形成し、且つ該内周面の外端寄り部
    位には、周方向に連続する嵌合溝を設け、該嵌合溝にゴ
    ムパッキンを該内周面から突出するように嵌着してな
    り、該ゴムパッキンが、前記ケーブル収納用地下埋設管
    の端部分の外面に弾性的に当接状態にあることを特徴と
    するケーブル収納用地下埋設管の連結構造。
  6. 【請求項6】 前記管本体は、前記左右の挿入筒部の軸
    線が互いに交差する屈曲管として構成されており、又両
    挿入筒部間には仕切板部が設けられ、該仕切板部は、前
    記ケーブル収納用地下埋設管に設けられている各収納空
    間に連通し得る連通孔が周方向に並設されていることを
    特徴とする請求項5記載のケーブル収納用地下埋設管の
    連結構造。
JP11013084A 1999-01-21 1999-01-21 ケ―ブル収納用地下埋設管及びその連結構造 Withdrawn JP2000217239A (ja)

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