JP2000212517A - 部材接着方法 - Google Patents

部材接着方法

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JP2000212517A
JP2000212517A JP2031899A JP2031899A JP2000212517A JP 2000212517 A JP2000212517 A JP 2000212517A JP 2031899 A JP2031899 A JP 2031899A JP 2031899 A JP2031899 A JP 2031899A JP 2000212517 A JP2000212517 A JP 2000212517A
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JP
Japan
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adhesive
film
bonding
backing material
members
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JP2031899A
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English (en)
Inventor
Takehiro Murayama
武弘 村山
Unji Kumagai
運治 熊谷
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤の垂れ落ちや接着部の形状不良を防止
して2つの接着部材を隙間なく接着し、かつよりスムー
スな接着部形状を得ることができる部材接着方法を提供
する。 【解決手段】 (A)2つの接着部材1,2の接着部の
下側形状に一致しかつ接着剤のはみ出し箇所に所定の凹
み部5aを有する裏当て材5と、接着剤に付着しない材
質の薄いフィルム6とを準備し、(B)フィルム6に微
小貫通孔6aを分散させて設け、このフィルムで裏当て
材5の接着部材との密着面を覆っておき、(C)2つの
接着部材の接着面に接着剤を塗って両部材間に面圧を加
えて保持し、かつフィルムで覆った裏当て材を接着部材
の接着部の下側に面圧を加えた状態で保持し、これによ
り、裏当て材の凹み部5aが接着部から出た接着剤で充
填された状態で接着剤を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤の垂れ落ち
や接着部の形状不良を防止して2つの接着部材を隙間な
く接着する部材接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型のFRP部材を用い、この部材に補
強等の目的で別の部材(例えばFRP材)を接着する場
合がある。かかる接着には、図2に模式的に示す(A)
横向き重ね継手と(B)突合せ継手とがある。ここで、
1、2は互いに接着される接着部材(例えば主部材と補
強板)、3は接着剤である。従来、かかる接着剤3とし
て例えばシリコン系耐熱接着剤を用い、接着部材1,2
の間に接着剤を塗り、両部材間に治具等で面圧を加えた
状態で、接着剤が固化するまで放置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる部材接
着方法では、接着剤の流動性により、固化するまでの時
間(例えば約6時間)の間に、接着部から接着剤が図2
(A)(B)のように垂れ下がり、甚だしい場合には、
接着剤が垂れ落ちて、他の部材に付着して硬化する問題
点があった。
【0004】すなわち、図2に示すような横向重ね継手
や突き合せ継手を液状接着剤を用いて接着すると重力に
より接着剤が垂れ落ち、他の部材に付着硬化したり、垂
れた状態で硬化して形状不具合などを生じる。接着剤が
垂れ落ちて他の部材上で硬化した場合、付着して硬化し
た接着剤を人手によりそぎ取る等の除去作業が必要とな
り、多くの時間を費やすばかりでなく、精度の高い部材
に傷等を付けるおそれがある。特に、この付着箇所が狭
隘部の場合はその対応が非常に大変であった。
【0005】また、接着剤が垂れて接合部が形状不良と
なった場合には、この垂れ下がり部分を切削等で除去
し、この部分に再度接着剤を所定の形状に盛り付ける作
業を行う必要があった。更に、接着剤を少なめに使用す
れば、接着剤が垂れ落ちや垂れ出しを防止できるが、こ
の場合には接合部に接着されていない隙間ができるおそ
れがあり、接合強度が不足して精密な部材が不良品にな
るおそれがあった。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、接着
剤の垂れ落ちや接着部の形状不良を防止して2つの接着
部材を隙間なく接着し、かつよりスムースな接着部形状
を得ることができ、これにより、補修接着や接着部の修
正作業を激減することができる部材接着方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
2つの接着部材(1,2)の接着部の下側形状に一致し
かつ接着剤のはみ出し箇所に所定の凹み部(5a)を有
する裏当て材(5)と、接着剤に付着しない材質の薄い
フィルム(6)とを準備し、(B)前記フィルム(6)
に微小貫通孔(6a)を分散させて設け、このフィルム
で裏当て材(5)の接着部材との密着面を覆っておき、
(C)前記2つの接着部材の接着面に接着剤を塗って両
部材間に面圧を加えて保持し、かつ前記フィルムで覆っ
た裏当て材を接着部材の接着部の下側に面圧を加えた状
態で保持し、これにより、裏当て材の凹み部(5a)が
接着部から出た接着剤で充填された状態で接着剤を硬化
させる、ことを特徴とする部材接着方法が提供される。
【0008】本発明の方法によれば、接着部端面からは
み出した接着剤は、裏当て材(5)の凹み部(5a)を
充填して硬化するので、所定の凹み部形状に固化させる
ことができる。従って、かかる裏当て材の使用により、
接着剤の垂れ落ちや接着部の形状不良を防止し、かつス
ムースな接着部形状を得ることができる。また、最適量
の接着剤を使用することにより、2つの接着部材間を隙
間なく接着し、かつ接着剤のはみ出し量を適正量に調整
することができる。これにより、補修接着や接着部の修
正作業が激減する。
【0009】また、接着剤に付着しない材質の薄いフィ
ルム(6)で裏当て材(5)の接着部材との密着面を覆
ってあるので、接着剤硬化後に裏当て材を取り外すだけ
で、裏当て材を容易に取り外すことができる。更に、前
記フィルム(6)に微小貫通孔(6a)を分散させて設
けてあるので、この貫通孔を通して接着剤が空気と接触
して硬化するので、接着剤の硬化を促進することができ
る。この微小貫通孔は、直径が0.05mm以上0.2
mm未満であり、孔ピッチが2〜4mmであれば、この
孔から接着剤が突起することなく、比較的短い硬化時間
で硬化する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図1は、本発明の部材接着方法を模式的に示す図で
ある。この図において、(A)は、横向き重ね継手の場
合、(B)は突合せ継手との場合であり、(1)(2)
(3)は接着工程の順序を示している。
【0011】図1に示すように、本発明の方法では、
(A)まず、裏当て材5とフィルム6とを準備する。裏
当て材5は、2つの接着部材1,2の接着部の下側形状
に一致する形状を有し、かつ接着剤のはみ出し箇所に所
定の凹み部5aを有している。凹み部5aの形状は必要
に応じて任意であり、(A)の例では隅肉溶接に近い三
角形、(B)の例では半円筒形になっている。フィルム
6は、使用する接着剤に付着しない材質の薄いもの、例
えばテフロンフィルム等を使用する。
【0012】(B)次に、フィルム6に微小貫通孔6a
を分散して設け、このフィルム6で裏当て材5の接着部
材1,2との密着面を覆っておく。微小貫通孔6aは後
述する実施結果から、直径が0.05mm以上0.2m
m未満であり、孔ピッチが2〜4mmであるのがよい。
また、フィルム6は接着材等を用いることなく、裏当て
材5を単に覆うだけにしておく。この状態で、フィルム
6は裏当て材5の表面に見掛け上は密着しているが、実
際にはわずかな隙間があり、この隙間を通して凹み部5
aに位置する微小貫通孔6aから外気まで通じる通路が
形成され、接着剤硬化時の空気との接触を促進すること
ができる。なお、微小貫通孔6aは、フィルム6に予め
設けておいてもよい。
【0013】(C)次いで、2つの接着部材1,2の接
着面に接着剤3を塗って両部材間に治具等で面圧を加え
て保持し、かつフィルム6で覆った裏当て材5を接着部
材1,2の接着部の下側に同様に別の治具で面圧を加え
た状態で保持する。この際、凹み部5aが接着剤のはみ
出し箇所に正確に一致するように位置決めする。
【0014】この状態で、裏当て材5の凹み部5aが接
着部から出た接着剤3で充填された状態で硬化するまで
放置する。この際、必要に応じて、加熱等を行ってもよ
い。次いで、裏当て材5をフィルム6と共に取り外すこ
とにより、接着が完了する。
【0015】
【実施例】表1は、上述した本発明の部材接着方法にお
いて、フィルム6の種類と孔寸法を変化させた場合の試
験結果である。
【表1】 この結果から明らかなように、フィルムを使用しない場
合には、6時間程度で硬化できるが、垂れによる凹凸や
上述した種々の問題が発生する(試験No.1)。ま
た、フィルムを使用しても、微小貫通孔6aがない場合
には、硬化時間が21時間にもなり、実用的でない(試
験No.2)。更に、フィルムの種類が、接着剤に付着
する材質の場合には、硬化後にフィルムを剥がすことが
できず、良好な表面状態が得られない(試験No.
7)。また貫通孔の直径が0.2mmである場合(試験
No.5)には、孔部に突起ができ、表面状態が不良に
なる。従って、接着剤に付着しない材質の薄いフィルム
を用い、かつ微小貫通孔の直径を0.05mm以上0.
2mm未満、孔ピッチを2〜4mmにするのがよいこと
がわかった。特に、微小貫通孔の直径が0.1mm、孔
ピッチが2mmの場合(試験No.4)には、硬化時間
も短く(8時間)、表面状態も良好であり、最良の結果
が得られた。
【0016】上述したように、本発明の方法によれば、
接着部端面からはみ出した接着剤3は、裏当て材5の凹
み部5aを充填して硬化するので、所定の凹み部形状に
固化させることができる。従って、かかる裏当て材5の
使用により、接着剤3の垂れ落ちや接着部の形状不良を
防止し、かつスムースな接着部形状を得ることができ
る。また、最適量の接着剤を使用することにより、2つ
の接着部材間を隙間なく接着し、かつ接着剤のはみ出し
量を適正量に調整することができる。これにより、補修
接着や接着部の修正作業が激減する。
【0017】また、接着剤3に付着しない材質の薄いフ
ィルム6で裏当て材5の接着部材との密着面を覆ってあ
るので、接着剤硬化後に裏当て材を取り外すだけで、裏
当て材を容易に取り外すことができる。更に、フィルム
6に微小貫通孔6aを分散させて設けてあるので、この
貫通孔を通して接着剤が空気と接触して硬化するので、
接着剤の硬化を促進することができる。
【0018】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】上述したように、本発明の部材接着方法
は、接着剤の垂れ落ちや接着部の形状不良を防止して2
つの接着部材を隙間なく接着し、かつよりスムースな接
着部形状を得ることができ、これにより、補修接着や接
着部の修正作業を激減することができる、等の優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部材接着方法を模式的に示す図であ
る。
【図2】従来の部材接着方法の模式図である。
【符号の説明】
1 接着部材 2 接着部材 3 接着剤 5 裏当て材 5a 凹み部 6 フィルム 6a 微小貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F211 AD05 AD08 AG01 AG08 AG23 AH81 AM32 TA03 TC09 TC13 TD04 TD06 TD07 TD11 TH02 TH17 TH18 TH19 TH20 TJ21 TJ29 TW50 4J040 MA10 MB05 MB09 PA37 PB20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)2つの接着部材(1,2)の接着
    部の下側形状に一致しかつ接着剤のはみ出し箇所に所定
    の凹み部(5a)を有する裏当て材(5)と、接着剤に
    付着しない材質の薄いフィルム(6)とを準備し、 (B)前記フィルム(6)に微小貫通孔(6a)を分散
    させて設け、このフィルムで裏当て材(5)の接着部材
    との密着面を覆っておき、 (C)前記2つの接着部材の接着面に接着剤を塗って両
    部材間に面圧を加えて保持し、かつ前記フィルムで覆っ
    た裏当て材を接着部材の接着部の下側に面圧を加えた状
    態で保持し、これにより、裏当て材の凹み部(5a)が
    接着部から出た接着剤で充填された状態で接着剤を硬化
    させる、ことを特徴とする部材接着方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの微小貫通孔(6a)は、
    直径が0.05mm以上0.2mm未満であり、孔ピッ
    チが2〜4mmである、ことを特徴とする、請求項1に
    記載の部材接着方法。
JP2031899A 1999-01-28 1999-01-28 部材接着方法 Pending JP2000212517A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014169080A (ja) * 2009-08-20 2014-09-18 Bridgestone Corp タイヤ、及びタイヤの製造方法
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