JP7034253B2 - 冷蔵庫及びその冷蔵庫の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫及びその冷蔵庫の製造方法に関するものである。
一般に、冷蔵庫は、前面に開口部が設けられ、少なくとも一つの貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、貯蔵室の開口部を開閉自在に塞ぐ扉部と、を備えている。扉部は、回転式又は引き出し式で構成されている。家庭用の冷蔵庫の扉部は、エンドユーザーに最も視認される部品であるため、特に意匠性に優れていることが重要とされている。そのため、近年では、扉部の表面をガラス部材で形成し、全体として美しい外観を呈する構成としている。
例えば特許文献1に開示された扉体は、直方体形状の枠体と、枠体の一方の開口面を塞ぐガラス製の正面パネルと、枠体の他方の開口面を塞ぐ背面パネルと、を備えた構成である。枠体は、内方へ向かって延出させた支持板を有している。正面パネルは、背面側に化粧シートを有しており、該化粧シートの外周縁が両面粘着フィルムによって支持板に貼り付けられている。正面パネルと背面パネルとによって密閉された枠体の内部には、発泡性樹脂からなる断熱材が充填されている。
特開2016-125792号公報
特許文献1の扉体では、両面粘着フィルムを、枠体の形状に合わせてロの字状に打ち抜いた形状又はテープ状とした構成である。しかし、ロの字状の両面粘着フィルムを支持板へ精度良く丁寧に貼り付ける作業は、非常に難しい。そのため、両面粘着フィルムが位置ずれし、支持板と正面パネルとの間に隙間が形成されるおそれがある。また、テープ状の両面粘着フィルムでは、端部を重ね合わせる必要があるため、一方の端部に段差が形成され、該段差部分に僅かな隙間が形成されるおそれがある。更に、枠体は、上下左右の4辺をそれぞれ異なる部品として成形した後に、組み合わせて形成される場合がある。各部品を組み合わせる際に、隣り合う部品同士に僅かな段差が生じてしまうことがある。この場合、粘着両面テープは、当該段差を吸収しきれず、支持板と正面パネルとの間に隙間が形成されるおそれがある。このように、支持板と正面パネルとの間に隙間が形成された状態で、例えば発泡性樹脂の原液が枠体の内部に注入されると、原液が隙間へ入り込んで発泡し、正面パネルが剥がれ、或いは隙間から発泡性樹脂が漏れ出て外部に露出することによって、外観の意匠性が損なわれるおそれがある。
また、冷蔵庫は、扉部を開閉する度に、正面パネルに衝撃が加わる。このとき、支持板と正面パネルとの間に形成された隙間によって、支持板と正面パネルとの接着強度が低下していると、扉部を開閉させる際に、正面パネルが剥がれて落ちてしまうおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、枠部材と化粧板とを隙間なく密着させて接着された構成とし、意匠性に優れた外観を呈することができ、安全且つ安心して使用することができる信頼性の高い冷蔵庫及びその冷蔵庫の製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る冷蔵庫は、前面に開口部が設けられ、少なくとも一つの貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、前記貯蔵室の開口部を開閉自在に塞ぐ扉部と、を備え、前記扉部は、矩形状の枠部材と、前記枠部材の貯蔵室側の開口面を塞ぐ内板と、前記枠部材の前面側の開口面を塞ぐ化粧板と、前記枠部材、前記内板及び前記化粧板で密閉された空間に設けられた断熱材と、前記枠部材と前記化粧板とを接着させ、湿気で硬化して固まると熱で溶けないホットメルトと、を有し、前記ホットメルトは、厚さが0.2mm以上0.3mm以下である。
本発明によれば、接着力が高く、熱を加えて融けると流動性を有するホットメルトで、枠部材と化粧板とを隙間なく密着させて接着した構成なので、密閉された内部空間に充填された断熱材が外部へ漏れ出ることがなく、意匠性に優れた外観を呈することができる。また、枠部材と化粧板との接着強度を高めることができるので、安全且つ安心して使用することができる。
本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の扉部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の扉部の断面図である。 図3に示したA部の拡大図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の変形例を示した説明図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の変形例を示した説明図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の枠部材にホットメルトを設けた状態を示した平面図である。 図7に示したB部の拡大図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫であって、枠部材に化粧板を取り付ける要領を示した説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態.
先ず、図1に基づいて、本実施の形態の冷蔵庫100の全体構造について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の斜視図である。図1に示すように、冷蔵庫100は、前面に開口部を有し、内部を複数の仕切り板で仕切られて複数段の貯蔵室2が形成された冷蔵庫本体1と、冷蔵庫本体1の前面に設けられ、各貯蔵室の開口部を開閉自在に塞ぐ扉部3と、で構成されている。冷蔵庫本体1には、冷蔵庫100の内側である硬質樹脂製の内箱と、冷蔵庫100の外側である鋼板製の外箱とで密封された空間が形成されている。内箱と外箱で密閉された空間には、真空断熱材が設置され、ウレタンフォームなどの発泡断熱材が充填されている。
貯蔵室2は、一例として上から順に冷蔵室20、切替室21及び製氷室22、冷凍室23、野菜室24で構成されている。各貯蔵室は、設定可能な温度帯(設定温度帯)によって区別されており、例えば、冷蔵室20が約3℃、切替室21が0℃又は-7℃、製氷室22及び冷凍室23が約-12℃~-18℃、野菜室24が約5℃に設定可能となっている。なお、貯蔵室2は、図示した構成に限定されない。また、各貯蔵室の設定温度もこれに限定されるものではなく、設置場所及び内容物に応じて適宜設定を変更することができる。
冷蔵室20は、使用頻度が高く、使用者が腰を屈めずに出し入れができる最上段に配置されている。冷蔵室20の前面開口部には、冷蔵室左扉及び冷蔵室右扉で構成された観音開き式の冷蔵室扉30が設けられている。冷蔵室左扉及び冷蔵室右扉は、それぞれ扉回転軸を支えるヒンジ部により回転自在に軸支されている。
切替室21は、例えば約0℃のチルド又は約-7℃のソフト冷凍温度に切替可能とした構成である。切替室21の前面開口部には、引き出し式の切替室扉31が設けられている。製氷室22の前面開口部には、引き出し式の製氷室扉32が設けられている。冷凍室23の前面開口部には、引き出し式の冷凍室扉33が設けられている。また、野菜室24の前面開口部には、引き出し式の野菜室扉34が設けられている。なお、図示することは省略したが、各扉部には、室内冷気の外部流出を防ぐ扉ガスケットが、内側周縁に沿って取り付けられている。
次に、図2~図6に基づいて冷蔵庫100の扉部3の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の扉部の分解斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の扉部の断面図である。図4は、図3に示したA部の拡大図である。なお、本実施の形態では、扉部3の一例として、野菜室24の前面開口部に設けられた野菜室扉34について説明するが、これに限定されない。他の貯蔵室2を構成する扉部3であっても同様に実施できるものである。
図2に示すように、野菜室扉34は、矩形状の枠部材4と、枠部材4の野菜室側の開口面を塞ぐ内板5と、枠部材4の前面側の開口面を塞ぐ化粧板6と、を有している。また、図3及び図4に示すように、野菜室扉34は、枠部材4、内板5及び化粧板6で密閉された空間に設けられた断熱材7と、枠部材4と化粧板6とを接着させるホットメルト8と、を有している。
枠部材4は、図2に示すように、例えば合成樹脂製であり、平面的に見て略長方形状を成している。枠部材4は、例えば上下左右の4辺をそれぞれ異なる部品として成形し、その後に組み合わせることで形成される。各部品を成形するために用いる金型のコストを抑えると共に、成形後の取り扱いを容易にするためである。
枠部材4は、外周を形成する外枠部40と、外枠部40の周縁に沿って設けられた接着面部41と、を有している。図2及び図3に示すように、外枠部40の上縁辺に設けられた接着面部41は、外枠部40の端縁から外方に向かって屈曲させて設けられている。一方、外枠部40の左右縁辺及び下縁辺に設けられた接着面部41は、外枠部40の端縁から内方に向かって屈曲させて設けられている。この接着面部41は、10mm以上30mm以下の幅寸法Lで形成されている。接着面部41の幅寸法Lが10mmよりも小さいと、接着面積が小さくなり、接着強度が低くなるので、化粧板6が枠部材4から剥がれてしまうおそれがある。一方、接着面部41は、僅かに反りを有する場合がある。そのため、接着面部41の幅寸法Lが30mmよりも大きいと、化粧板6を接着面部41に圧着させる際に、接着面部41の剛性によって矯正することが難しくなり、接着面部41と化粧板6とを十分に面接触させることができず、接着強度が低下するおそれがある。また、ホットメルト8の塗布量も多くなり、製造コストが嵩むおそれがある。つまり、本実施の形態の冷蔵庫100では、10mm以上30mm以下の幅寸法Lで接着面部41を設けることで、接着面積を十分に確保して接着面部41と化粧板6との接着強度を高めることができ、接着面部41から化粧板6が剥がれる不具合を防止できる。なお、接着面部41の幅寸法Lは、15mm以上30mm以下であることが、より好ましい。
図3に示すように、外枠部40の上縁辺に設けられた接着面部41の端縁には、化粧板6を掛け留めるフック部42が設けられている。また、図3及び図4に示すように、外枠部40の左右縁辺及び下縁辺と接着面部41との間には、接着面部41に載面にさせた化粧板6の外端縁を突き当てる段差部43が設けられている。なお、外枠部40の左縁辺、右縁辺又は下縁辺の接着面部41を、外枠部40の端縁から外方に向かって屈曲させて形成し、該接着面部41の端縁にフック部42を設けてもよい。また、外枠部40の上縁辺の接着面部41を、外枠部40の端縁から内方に向かって屈曲させて形成し、外枠部40の上縁辺と接着面部41との間に段差部43を設けてもよい。
内板5は、例えば合成樹脂製であり、図3に示すように、断熱材7を介して化粧板6に対向するように設けられている。なお、図示することは省略したが、内板5の野菜室側には、冷蔵庫本体1に対して野菜室扉34を移動自在に支持するフレーム構造が取り付けられる。
化粧板6は、野菜室扉34の表面を形成するものである。図2に示すように、化粧板6は、透明なガラス板60と、ガラス板60の裏面に貼り付けられる意匠シート61と、で構成されている。ガラス板60は、例えば厚さが4mm程度である。意匠シート61は、例えば厚さが0.1mm~0.5mm程度である。意匠シート61は、表面に様々な色及び模様が施されており、ガラス板60から透けて見える色及び模様によって、扉部3の意匠性を高めるものである。
断熱材7は、図3に示すように、ウレタンフォームから成る発泡断熱材70と、真空断熱材71と、で構成されている。発泡断熱材70は、枠部材4、内板5及び化粧板6で密閉された空間に、ポリオール、イソシアネート、水分、および例えばシクロペンタンのような発泡剤を混合させたウレタン原液を注入して発泡させたものである。発泡断熱材70は、ウレタン原液が固まりながら反応熱によって発泡剤を気化させ、スポンジ状に発泡膨張することで枠部材4の内部に充填される。真空断熱材71は、例えばゴム系のホットメルトによって内板5の内面側に取り付けられている。
ホットメルト8は、例えば湿気で硬化するタイプのような一度固まると再び熱で溶けないウレタン系のホットメルトが用いられる。発泡断熱材70は、発泡するときに、反応熱が最大で140℃近くまで上昇する場合がある。そのため、例えば真空断熱材を固定するために用いられるゴム系のホットメルトのように、一度固まった後に再び熱で溶けるタイプのホットメルトでは、発泡断熱材70の発泡中に溶けてしまい、発泡する圧力で、化粧板6と枠部材4との隙間から外部へ押し出されてしまうおそれがある。そこで、本実施の形態では、ウレタン系のホットメルトが用いられている。但し、ホットメルト8は、ウレタン系のホットメルトに限定されるものでなく、他の種類でもよい。また、扉部3の構造等によっては、ゴム系のホットメルトを使用してもよい場合がある。
ホットメルト8は、枠部材4の周縁に沿って接着面部41の表面に設けられている。ホットメルト8は、厚さが0.2mm以上0.3mm以下である。ホットメルト8は、厚さが0.2mmよりも薄いと、接着面部41と化粧板6とを十分に接着させることができないおそれがある。また、ホットメルト8は、0.3mmよりも厚いと、塗布した一部が接着面部41と化粧板6との隙間から外部へ漏れ出るおそれがある。つまり、本実施の形態の冷蔵庫100は、ホットメルト8を上記厚さとすることで、接着面部41と化粧板6とを十分に接着させることができ、且つ塗布したホットメルト8の一部が接着面部41と化粧板6との隙間から外部へ漏れ出る事態を防止することができる。
また、図4に示すように、ホットメルト8は、段差部43との間に2mm~3mm程度の隙間Sをあけて設けられている。ホットメルト8は、段差部43に近接する位置まで設けると、外部へ露出するおそれがある。一方、段差部43との間に隙間を設け過ぎると、該隙間に水、食品の汁又は掃除用の洗剤等が入り込み、意匠シート61が剥がれたり、変色したりするおそれがある。つまり、冷蔵庫100は、段差部43との間に2mm~3mm程度の隙間Sをあけてホットメルト8を設けることで、ホットメルト8が外部から見えず、且つ水、食品の汁又は掃除用の洗剤等が小さな隙間に入り込んでも意匠シート61の表面にまで及ばないから、外観の意匠性を長期間に亘って維持することができる。
図5及び図6は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の変形例を示した説明図である。図5に示すように、ホットメルト8は、接着面部41の先端縁から一部がはみ出した延出部81が形成された構成とすることが望ましい。接着面部41の先端部分と化粧板6との間に隙間があると、枠部材4の内部に注入したウレタン原液が当該隙間に入り込み、ウレタンフォームの発泡する圧力で化粧板6と接着面部41との接着強度を低下させるおそれがある。つまり、ホットメルト8に延出部81を形成することによって、接着面部41の先端部分と化粧板6との間にウレタン原液が入り込む事態を防止することができる。
また、図6に示すように、ホットメルト8は、枠部材4の角部に、辺部の幅寸法よりも大きい幅寸法を有する拡幅部82を設けた構成とすることが望ましい。ホットメルト8は、外枠部40の周縁に沿って接着面部41の表面にビード状に塗布されると、枠部材4の角部がR状となり、押し潰された際に端部まで十分に行き届かないおそれがある。この場合、角部において化粧板6と接着面部41との接着面積が小さくなり、接着強度が低いものとなる。そこで、ホットメルト8に拡幅部82を設けることで、枠部材4の角部における化粧板6と接着面部41との接着強度を高めることができる。
次に、図2~図6を参照しつつ、図7~図9に基づいて、本実施の形態に係る冷蔵庫の製造方法について説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の枠部材にホットメルトを設けた状態を示した平面図である。図8は、図7に示したB部の拡大図である。図9は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫であって、枠部材に化粧板を取り付ける要領を示した説明図である。
図7に示すように、接着面部41の表面に、ホットメルト8を外枠部40の周縁に沿ってビード状に塗布し、図8に示すように、いずれか一の辺部の中間部で、塗付を開始した箇所と、塗付を終了させる箇所とを重複させて重複部80を形成する。いずれか一の辺部の中間部で重複部80を形成する理由は、接着面部41の角部に比べて辺部の方が、重複部80を形成しやすく、作業者にとって作業しやすいことを考慮したものである。なお、ホットメルト8は、図8及び図9に示すように、接着面部41の先端部分から5mm程度離れた位置に塗布される。
重複部80は、接着面部41の幅寸法Lの半分以下の長さLで形成する。つまり、重複部80は、接着面部41の幅寸法Lが20mmである場合、10mm以下の長さLで形成する。重複部80におけるホットメルト8は、他の部分のホットメルト8と比べて塗布量が倍である。そのため、接着面部41の幅寸法Lの半分よりも長い長さで重複部80を形成すると、化粧板6を接着面部41に圧着させた時に、余剰分のホットメルト8が外部へ漏れ出るおそれがある。そこで、本実施の形態の冷蔵庫100の製造方法では、接着面部41の幅寸法Lの半分以下の長さLで重複部80を形成し、余剰分のホットメルト8が外部へ漏れ出る事態を防止した構成としている。
そして、図9に示すように、化粧板6の外縁部を接着面部41に載置し、化粧板6の外縁部と接着面部41とを圧着し、図4に示すように、ホットメルト8を押し潰して接着面部41と化粧板6を接着する。ホットメルト8は、少ない量で広い接着面積を確保することができる。また、ホットメルト8は、扱いが容易であるため、作業者の技術に寄らず、誰でも途切れずに安定してビード状に塗付することができる。なお、発泡断熱材70は、枠部材4に内板5と化粧板6を取り付けた後に、内板5に設けた注入孔から原液が注入される。
以上のように、本実施の形態の冷蔵庫100は、前面に開口部が設けられ、少なくとも一つの貯蔵室2を有する冷蔵庫本体1と、貯蔵室2の開口部を開閉自在に塞ぐ扉部3と、を備えている。扉部3は、矩形状の枠部材4と、枠部材4の貯蔵室側の開口面を塞ぐ内板5と、枠部材4の前面側の開口面を塞ぐ化粧板6と、枠部材4と内板5と化粧板6とで密閉された空間に設けられた断熱材7と、枠部材4と化粧板6とを接着させるホットメルト8と、を有している。具体的には、枠部材4には、外周を形成する外枠部40と、外枠部40の周縁に沿って設けられた接着面部41と、を有している。ホットメルト8は、枠部材4の周縁に沿って接着面部41の表面に設けられている。そして、接着面部41と化粧板6とがホットメルト8によって接着されている。よって、この冷蔵庫100は、接着力が高く、熱を加えて融けると流動性を有するホットメルト8で、枠部材4と化粧板6とを隙間なく密着させて接着した構成なので、密閉された内部空間に充填された断熱材7が外部へ漏れ出ることがなく、意匠性に優れた外観を呈することもできる。また、枠部材4と化粧板6との接着強度を高めることができるので、安全且つ安心して使用することができる。
また、ホットメルト8は、不定形であるため、枠部材4を複数の異なる部品で組み立てた構成とし、各部品の結合部分に段差が生じても、その段差に馴染むので、隙間の発生を確実に防止することができる。
接着面部41は、10mm以上30mm以下の幅寸法Lで設けられている。よって、本実施の形態の冷蔵庫100では、化粧板6と接着面部41との接着面積を十分に確保することができ、且つ接着面部41を矯正させる必要もないので、接着面部41と化粧板6との接着強度を高めることができ、接着面部41から化粧板6が剥がれる不具合を防止できる。
また、ホットメルト8には、接着面部41の先端縁から一部がはみ出した延出部81が形成されている。よって、本実施の形態の冷蔵庫100は、接着面部41の先端部分と化粧板6との間にウレタン原液が入り込む事態を防止することができ、枠部材4と化粧板6との接着強度を高めることができる。
また、ホットメルト8は、厚さが0.2mm以上0.3mm以下である。つまり、本実施の形態の冷蔵庫100は、接着面部41と化粧板6とを十分に接着させることができ、且つ塗布したホットメルト8の一部が接着面部41と化粧板6との隙間から外部へ漏れ出る事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る冷蔵庫の製造方法は、接着面部41の表面に、ホットメルト8を外枠部40の周縁に沿ってビード状に塗付し、いずれか一の辺部の中間部で、塗付を開始した箇所と、塗付を終了させる箇所とを重複させて重複部80を形成する。そして、接着面部41に化粧板6を圧着し、ホットメルト8を押し潰して接着面部41と化粧板6とを接着する。よって、当該製造方法によって製造された冷蔵庫100は、外枠部40の周縁に沿って隙間なくホットメルト8が塗布されているので、枠部材4と化粧板6との接着強度を確実に高めることができ、意匠性に優れた外観を呈することもできる。
重複部80は、接着面部41の幅寸法Lの半分以下の長さLで重複させて形成する。よって、化粧板6を接着面部41に圧着させた時に、余剰分のホットメルト8が外部へ漏れ出る事態を防止することができる。
以上に本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば化粧板6は、鋼板とした構成又はアクリル板に意匠シートを貼り付けた構成等でもよい。また、枠部材4は、図示した形態に限定されず、外周を形成する外枠部40と、外枠部40の周縁に沿って設けられた接着面部41と、を有していれば、他の形態でもよい。要するに、本発明は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。
1 冷蔵庫本体、2 貯蔵室、3 扉部、4 枠部材、5 内板、6 化粧板、7 断熱材、8 ホットメルト、20 冷蔵室、21 切替室、22 製氷室、23 冷凍室、24 野菜室、30 冷蔵室扉、31 切替室扉、32 製氷室扉、33 冷凍室扉、34 野菜室扉、40 外枠部、41 接着面部、42 フック部、43 段差部、60 ガラス板、61 意匠シート、70 発泡断熱材、71 真空断熱材、80 重複部、81 延出部、82 拡幅部、100 冷蔵庫。

Claims (6)

  1. 前面に開口部が設けられ、少なくとも一つの貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、
    前記貯蔵室の開口部を開閉自在に塞ぐ扉部と、を備え、
    前記扉部は、
    矩形状の枠部材と、
    前記枠部材の貯蔵室側の開口面を塞ぐ内板と、
    前記枠部材の前面側の開口面を塞ぐ化粧板と、
    前記枠部材、前記内板及び前記化粧板で密閉された空間に設けられた断熱材と、
    前記枠部材と前記化粧板とを接着させ、湿気で硬化して固まると熱で溶けないホットメルトと、を有し、
    前記ホットメルトは、厚さが0.2mm以上0.3mm以下である、冷蔵庫。
  2. 前記枠部材には、外周を形成する外枠部と、前記外枠部の周縁に沿って設けられた接着面部と、を有し、
    前記ホットメルトは、前記枠部材の周縁に沿って前記接着面部の表面に設けられており、
    前記接着面部と前記化粧板とが前記ホットメルトによって接着されている、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記接着面部は、10mm以上30mm以下の幅寸法で設けられている、請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記ホットメルトには、前記接着面部の先端縁から一部がはみ出した延出部が形成されている、請求項2又は3に記載の冷蔵庫。
  5. 請求項2に記載の冷蔵庫の製造方法であって、
    前記接着面部の表面に、前記ホットメルトを前記外枠部の周縁に沿ってビード状に塗付し、いずれか一の辺部の中間部で、塗付を開始した箇所と、塗付を終了させる箇所とを重複させて重複部を形成し、
    前記接着面部に前記化粧板を圧着し、前記ホットメルトを押し潰して前記接着面部と前記化粧板とを接着する、冷蔵庫の製造方法。
  6. 前記重複部は、前記接着面部の幅寸法の半分以下の長さで重複させて形成する、請求項に記載の冷蔵庫の製造方法。
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