JP2000210482A - ブラインドリベットの分解装置及びその分解方法及びその分解方法を用いた生産システム - Google Patents
ブラインドリベットの分解装置及びその分解方法及びその分解方法を用いた生産システムInfo
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Abstract
を、容易かつ迅速に母材から除去することのできるブラ
インドリベットの分解装置を提供する。 【解決手段】 本発明のブラインドリベットの分解装置
100Aは、ブラインドリベット10のフランジ部11
cと母材1との間に進入して胴部軸方向と直交する方向
から貫通孔中心に向かって胴部11bを切断する切断手
段111、121と、胴部軸方向に沿ってフランジ部1
1cから膨らみ11dに向かう方向に残留マンドレル1
2’を押し出す押し出し手段140と、貫通孔中心に向
かって切断手段111、121を移動させる移動手段1
12、122と、切断手段112、122の移動に連動
して残留マンドレル12’を押し出すために押し出し手
段140を貫通孔11aに進入させる進入手段151、
152とを有し、切断手段111、121によって胴部
11bを切断する。
Description
とを有しかつ胴部軸方向に胴部からフランジ部に向かっ
て貫通する貫通孔が形成されたブラインドリベット本体
が母材に形成された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ
軸部と実質的に一体で貫通孔の孔径よりも大きい頭部が
形成されたマンドレルが貫通孔に挿入され、マンドレル
の引っ張りに基づく頭部の貫通孔内への引き込みによっ
て、貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形されて膨らまさ
れると共にマンドレルが破断されて残留マンドレルが貫
通孔に残存され、胴部周壁の膨らみと頭部とに基づき母
材が挟み込まれて母材と締結状態とされているブライン
ドリベットを母材から分離するブラインドリベット分解
装置及びその分解方法及びその分解方法を用いる生産シ
ステムに関する。
るいは、この母材に他の部材を接合する接合技術とし
て、リベット締結技術が知られ、このリベット締結の一
種に、ブラインドリベットを用いて、母材1、2を機械
的に接合する締結方法がある。
(a)に示すように、ブラインドリベット本体11と、
マンドレル(芯軸)12とを有する。そのブラインドリ
ベット本体11は胴部11bとこの胴部11bと実質的
に一体のフランジ部11cとからなっている。ブライン
ドリベット本体11には胴部11bからフランジ部11
cに向かって胴部軸方向に貫通する貫通孔11aが形成
されている。マンドレル12は頭部12aとこの頭部1
2aと実質的に一体の軸部12cとを有する。その頭部
12aの外径は貫通孔11aの孔径よりも大きい。その
軸部12cにはその延びる方向途中箇所にくびれ部12
bが設けられている。
10を用いて、例えば、以下に説明する手順によって機
械的に締結される。
11bを図15(a)に示すように母材1、2の締結穴
1a、2aに差し込み、図15(b)に示すようにマン
ドレル12の端部にブラインドリベット締結装置13を
セットする。
インドリベット本体11のフランジ部11cにブライン
ドリベット締結装置13のノーズピース13aを密着さ
せて、フランジ部11cをノーズピース13aにより母
材1に押しつけつつ、ブラインドリベット締結工具13
をトリガーする。
13のジョー部材13bによってマンドレル12が掴ま
れて押しつけ方向と反対方向に引っ張られ、頭部12b
の貫通孔11aへの引き込みによって、胴部11bの母
材2の背面側に突出している胴部周壁がマンドレル12
の頭部12aによって塑性変形されて膨らみ11dとな
り、母材2に圧着される。
つけ方向と反対方向に引っ張ると、図15(d)に示す
ように、マンドレル12がくびれ部12bの部分で破断
されて、母材1と母材2とがブラインドリベット10に
よって締結される。マンドレル12の一部は図14
(b)に示すように残留マンドレル12’として貫通孔
11a内に残存する。
しつけ方向と反対方向に引っ張って締結を行う作業方法
であるので、図15(a)〜図15(d)に示すよう
に、母材1、2の背面側を支持せずに、母材1、2の締
結作業を行うことができることになり、母材1、2の背
面側に手が入らないような箇所の締結に適している。
ンドリベット10は、ブラインドリベット本体11の貫
通孔11aに挿通されたマンドレル12の引っ張りによ
る胴部周壁の塑性変形に基づく膨らみ11dとフランジ
部11cとによって、母材1、2と締結状態となってお
り、このブラインドリベット10の母材1、2への締結
時に締結不良が発生して締結し直す必要が生じた場合、
あるいは、母材1、2をリサイクル使用する必要が生じ
た場合には、このブラインドリベット10を分解して除
去しなければならない。
して、一般に図16に示すように、ドリル14によっ
て、ブラインドリベット10のフランジ部11cを切削
し、このブラインドリベット10のフランジ部11cを
胴部11bから除去し、胴部11bが締結穴1a、2a
から抜け出る方向にその切削部を叩いて、母材1、2か
らブラインドリベット10を抜き取る方法が知られてい
る。
では、ドリル14の準備、選定、切削作業等の段取りに
手間がかかる。また、図17に示すように、フランジ部
11cの切削時に、ドリル14の先端部が母材1に達し
て、この母材1の締結穴1aが切削され、締結穴1aが
大きくなると、この母材1をリサイクルしてブラインド
リベット10を用いて再締結したとしても、十分な締結
力を確保することができず、一般に、ブラインドリベッ
トの分解作業を行ったときに母材1、2に傷をつける
と、その母材1、2をリサイクルによって再使用するこ
とが困難である。
の分解方法の場合には、ブラインドリベット10のフラ
ンジ部11cを切削する際に、ドリル14の回転によっ
てブラインドリベット本体11が連れ回りして、母材1
に擦り傷が付いたり、フランジ部11cを切削できなか
ったりするという問題もある。特に、母材1が製品の外
装に用いられるものでは、母材1の表面に擦り傷がつい
ていたりすると、製品の商品価値が著しく低下するの
で、そのような擦り傷のついている母材1をリサイクル
で再使用することはできず、分解時の母材の不良率が著
しく高くなる。
の連れ回りを阻止するために、図16に示すように、頭
部11c又は胴部11bをプライヤー又はペンチ等の把
持工具15によって掴んで、連れ回りを阻止しつつドリ
ル14によってフランジ部11cを切削しているが、こ
の作業を一人で行うと危険であるため、二人以上で行っ
ており、分解作業に人件費がかさむという問題がある。
ベット10のフランジ部11cが皿形形状で、このフラ
ンジ部11cを把持工具15で掴みにくいとき、ブライ
ンドリベット10が母材1、2の背面側で手が入らない
箇所を締結しているときには、胴部11bを把持工具1
5によって掴めないため、連れ回りを防止し難い。
2から除去する他の方法として、ブラインドリベット1
0のフランジ部11cをニッパ等の切断工具で挟み込
み、フランジ部11cと胴部11bとを切断する方法も
ある。この方法によれば、フランジ部11cと胴部11
bとの切断時にブラインドリベット10の連れ回りを回
避できるので、ドリル14を用いた分解方法のような不
具合を解消できる。
図14(b)に示すように、その胴部11bがマンドレ
ル12の頭部12aによって塑性変形されて母材1、2
にカシメ付けられており、このマンドレル12は胴部1
1bを塑性変形させるためにその胴部11bの硬度より
も高い硬度の素材で形成され、このマンドレル12はブ
ラインドリベット10が母材1、2に締結されている状
態で、貫通孔11aに残留マンドレル12’として残存
している。
1bをニッパ等の切断工具で挟み込んで、フランジ部1
1cと胴部11bとを分離する方法では、胴部11bの
切断時にブラインドリベット本体11の貫通孔11aに
残存している残留マンドレル12’に切断工具の刃先が
当接して、切断工具による切断が阻止される場合があ
る。
を無理やりに切断しようとすると、フランジ部11cの
切断に大きな切断力を必要とし、また、切断工具の刃先
を傷つけるおそれがある。
を避けつつフランジ部11cと胴部11bとを分離する
ために、胴部11bの周部に対する刃先の接触部位を周
回り方向に変更しながら胴部11bとフランジ部11c
とを切断する方法を採用しているが、このような切断方
法では、一度の切断動作で胴部11bとフランジ部11
cとを切断できないので、切断作業に手間がかかるとい
う不具合がある。
孔11a内に残存している残留マンドレル12’が短く
てフランジ部11cと胴部11bとの間の切断箇所より
も胴部11b側にのみ存在して、切断の際に切断工具の
刃先が残留マンドレル12’に当接しない場合には、こ
の種の切断工具を用いてもフランジ部11cと胴部11
bとを比較的容易に切断できる。
1cと胴部11bとを切断したとしても、ブラインドリ
ベット10の胴部11bは残留マンドレル12’によっ
て母材1、2に食い込んでカシメ付けられた状態となっ
ているために、フランジ部11cが分離されたブライン
ドリベット本体11を母材1の側から叩いて、母材1、
2の締結穴1a、2aからブラインドリベット本体11
を抜き取るという二次的作業が必要である。
のであり、その目的は、母材に締結されているブライン
ドリベットを、容易かつ迅速に母材から除去することの
できるブラインドリベットの分解装置及びその分解方法
及びその分解方法を用いた生産システムを提供すること
にある。
ンドリベット分解装置は、胴部とフランジ部とを有しか
つ胴部軸方向に前記胴部から前記フランジ部に向かって
貫通する貫通孔が形成されたブラインドリベット本体が
母材に形成された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該
軸部と実質的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭
部が形成されたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該
マンドレルの引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内
への引き込みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が
塑性変形されて膨らまされると共に前記マンドレルが破
断されて残留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記
胴部周壁の膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み
込まれて該母材と締結状態とされているブラインドリベ
ットを前記母材から分離するブラインドリベット分解装
置において、前記フランジ部と前記母材との間に進入し
て、前記胴部軸方向と直交する方向から貫通孔中心に向
かって前記胴部を切断する切断手段と、前記胴部軸方向
に沿って前記フランジ部から前記膨らみに向かう方向に
前記残留マンドレルを押し出す押し出し手段と、前記貫
通孔中心に向かって前記切断手段を移動させる移動手段
と、前記切断手段の移動に連動して、前記残留マンドレ
ルを押し出すために前記押し出し手段を前記貫通孔に進
入させる進入手段と、を有することを特徴とする。
ドレルを貫通孔から押し出した後に、ブラインドリベッ
トの胴部を切断するので、胴部切断の際に大きな切断力
を必要とせずに容易に胴部を切断でき、また、切断手段
の刃先部を傷つけることを防止できる。
記切断手段の刃先部に、前記押し出し手段の進退を許容
する切り欠きが設けられていることを特徴とする。
の際に、切断手段と押し出し手段との干渉を回避するこ
とができる。
装置は、前記進入手段は、前記胴部の切断後、前記切断
手段の前記貫通孔中心から離間する方向への移動に連動
して、前記押し出し手段を前記貫通孔から退避させるこ
とを特徴とする。
の移動に連動して、押し出し手段を貫通孔に対して進退
させることができる。
装置は、前記胴部から分離されて前記押し出し手段に残
留しているフランジ部を該押し出し手段から除去する除
去手段が設けられていることを特徴とする。
て押し出し手段に残留しているフランジ部を除去手段に
よって押し出し手段から取り除くことができる。
解装置は、胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸方向に
前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する貫通孔
が形成されたブラインドリベット本体が母材に形成され
た締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実質的に
一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成された
マンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレルの引
っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き込みに
よって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形されて
膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて残留マ
ンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁の膨ら
みと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて該母材
と締結状態とされているブラインドリベットを前記母材
から分離するブラインドリベットの分解装置において、
前記胴部を挟んで対向して配置されかつ刃先の略中央部
に半円形状の切り欠きが形成された少なくとも第1刃と
第2刃とを有する切断部材と、前記切断部材によって前
記胴部を切断して前記フランジ部と前記胴部とを分離す
るために、前記第1刃と第2刃とを前記貫通孔中心に向
かって移動させる移動部材と、外径が前記貫通孔の孔径
よりも小径でかつ前記半円形状の切り欠きによって構成
される開口の径よりも小径で、前記貫通孔に進入して前
記マンドレルを前記貫通孔に沿って前記フランジ部から
前記膨らみへ向かう方向に押し出す押し出し部材と、前
記切断部材の切断動作に連動して、前記マンドレルが前
記ブラインドリベット本体から取り去さられるまで前記
押し出し部材を前記貫通孔に進入させる連動部材とを有
することを特徴とする。
に切断部材の切断方向への移動の際に、残留マンドレル
が押し出し部材によって貫通孔から押し出されるので、
切断刃を傷つけることなく胴部の切断を行うことができ
る。
欠きが形成されているので、胴部切断の際に、第1刃、
第2刃と押し出し手段との干渉を回避することができ
る。
解装置は、前記連動部材が、前記切断部材の離間動作に
連動して、前記押し出し部材を前記貫通孔から退避させ
ることを特徴とする。
の切断方向への移動と反対方向への移動に連動して、押
し出し部材を貫通孔から退避させることができる。
解装置は、前記胴部から分離されかつ前記押し出し部材
が進入しているフランジ部を前記押し出し部材から取り
除く除去部材と、前記移動部材による前記切断部材の離
間動作に連動して、前記除去部材を前記胴部軸方向に沿
って移動させる連動部材とを有することを特徴とする。
が切断部材の切断方向と反対方向への移動に連動して、
押し出し部材に残存しているフランジ部を自動的に除去
するので、迅速に別のブラインドリベットの分解作業態
勢に移行することができる。
解装置は、胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸方向に
前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する貫通孔
が形成されたブラインドリベット本体が母材に形成され
た締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実質的に
一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成された
マンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレルの引
っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き込みに
よって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形されて
膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて残留マ
ンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁の膨ら
みと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて該母材
と締結状態とされているブラインドリベットを前記母材
から分離するブラインドリベットの分解装置において、
互いに対向して噛み合う一対の切断刃を備えた切断部材
と、前記一対の切断刃を前記胴部軸方向と略直交する方
向に接離させる切断刃接離手段と、前記一対の切断刃が
前記フランジ部の外周面に略接する位置で前記貫通孔に
挿通されかつ前記残留マンドレルを押し出す押し出しピ
ンと、前記切断刃接離手段による前記一対の切断刃の接
近動作に連動して前記押し出ピンを前記貫通孔に沿って
前記フランジ部から前記膨らみに向かう方向に進出させ
かつ前記一対の切断刃の離間動作に連動して前記押し出
しピンを後退させる押し出しピン進退手段とを有し、前
記切断刃部材は前記一対の切断刃が一端に形成されかつ
他端に把持部が形成された一対の把持アームからなり、
該一対の把持アームは前記一対の切断刃に近い部位で互
いに交差される交差部を有し、前記一対の把持アームは
前記交差部が回動自在に相互に軸支され、前記切断刃接
離手段は前記交差部を支点とする梃子からなることを特
徴とする。
理によってブラインドリベットの胴部を切断することが
できるので、請求項5の効果に加えて、より一層小さな
切断力で胴部を切断できる。
解装置は、前記押し出しピン進退手段が前記切断刃を離
間させる方向の弾発力を前記切断刃部材に付与する弾性
部材から構成されていることを特徴とする。
し出しリンクを弾性部材によって構成したので、各切断
刃を離間させる方向に一対の把持アームを常時付勢する
ことができ、切断作業をより一層迅速に行うことができ
ると共に、その押し出しリンクの構成の簡単化を図るこ
とができる。
分解装置は、胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸方向
に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する貫通
孔が形成されたブラインドリベット本体が母材に形成さ
れた締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実質的
に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成され
たマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレルの
引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き込み
によって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形され
て膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて残留
マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁の膨
らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて該母
材と締結状態とされているブラインドリベットを前記母
材から分離するブラインドリベットの分解装置におい
て、互いに対向して噛み合う一対の切断刃を備えた切断
部材と、前記一対の切断刃を前記胴部軸方向と略直交す
る方向に接離させる切断刃接離手段と、前記一対の切断
刃が前記フランジ部の外周面に略接する位置で前記貫通
孔に挿通されかつ前記残留マンドレルを押し出す押し出
しピンと、前記切断刃接離手段による前記一対の切断刃
の接近動作に連動して前記押し出ピンを前記貫通孔に沿
って前記フランジ部から前記膨らみに向かう方向に進出
させかつ前記一対の切断刃の離間動作に連動して前記押
し出しピンを後退させる押し出しピン進退手段とを有
し、前記押し出しピン進退手段は、第1スライダリンク
機構と、第2スライダリンク機構とからなり、前記第1
スライダリンク機構は、前記押し出しピンをスライダと
して該押し出しピンと前記一対の把持アームとに対して
回り待遇をなす一対の押し出しリンクを有し、前記第2
スライダリンク機構は、前記押し出しピンを摺動自在に
保持する保持部材をスライダとして該保持部材に対して
回り待遇をなす一対の保持リンクを有し、前記一対の把
持アームにより前記押し出しピンの退避方向と反対方向
に前記保持部材を移動させることを特徴とする。
しピンを安定してスライドさせることができると共に、
押し出しピンに残存しているフランジ部を自動的に押し
出しピンから除去することができる。
解装置は、前記切断刃の刃先が前記境界面に食い込む形
状に形成されていることを特徴とする。
の刃先をフランジ部と母材との間の境界面に容易に進入
させることができる。
解方法は、胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸方向に
前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する貫通孔
が形成されたブラインドリベット本体が母材に形成され
た締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実質的に
一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成された
マンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレルの引
っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き込みに
よって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形されて
膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて残留マ
ンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁の膨ら
みと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて該母材
と締結状態とされているブラインドリベットを前記母材
から分離するブラインドリベット分解方法において、前
記貫通孔に押し出し手段を挿通して前記残留マンドレル
を貫通孔に沿って押し出しつつ前記フランジ部と前記母
材との間に切断刃を進入させて、前記胴部を胴部軸方向
と直交する方向から挟みつつ切断することを特徴とす
る。
の効果を奏する。
解方法は、前記切断刃によって切断されかつ前記押し出
し手段が前記貫通孔に進入している状態で残留している
フランジ部を前記押し出し手段から除去することを特徴
とする。
の効果を奏する。
とフランジ部とを有しかつ胴部軸方向に前記胴部から前
記フランジ部に向かって貫通する貫通孔が形成されたブ
ラインドリベット本体が母材に形成された締結穴に挿入
され、軸部を有しかつ該軸部と実質的に一体で前記貫通
孔の孔径よりも大きい頭部が形成されたマンドレルが前
記貫通孔に挿入され、該マンドレルの引っ張りに基づく
前記頭部の前記貫通孔内への引き込みによって、前記貫
通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形されて膨らまされると
共に前記マンドレルが破断されて残留マンドレルが前記
貫通孔に残存され、前記胴部周壁の膨らみと前記頭部と
に基づき前記母材が挟み込まれて該母材と締結状態とさ
れているブラインドリベットを前記母材から除去するこ
とによって前記母材を回収する生産システムにおいて、
前記母材に対する前記ブラインドリベットの締結状況を
検査し、前記検査に基づいて前記ブラインドリベットと
前記母材との締結状況が不良のときに、前記残留マンド
レルを前記貫通孔から押し出すと共に、前記胴部を胴部
軸方向と直交する方向から挟みつつ切断し、前記母材か
ら前記ブラインドリベットを除去して前記母材を回収す
ることを特徴とする。
とフランジ部とを有しかつ胴部軸方向に前記胴部から前
記フランジ部に向かって貫通する貫通孔が形成されたブ
ラインドリベット本体が母材に形成された締結穴に挿入
され、軸部を有しかつ該軸部と実質的に一体で前記貫通
孔の孔径よりも大きい頭部が形成されたマンドレルが前
記貫通孔に挿入され、該マンドレルの引っ張りに基づく
前記頭部の前記貫通孔内への引き込みによって、前記貫
通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形されて膨らまされると
共に前記マンドレルが破断されて残留マンドレルが前記
貫通孔に残存され、前記胴部周壁の膨らみと前記頭部と
に基づき前記母材が挟み込まれて該母材と締結状態とさ
れているブラインドリベットを前記母材から除去するこ
とによって前記母材を回収する生産システムにおいて、
前記残留マンドレルを前記貫通孔から押し出すと共に、
前記胴部を胴部軸方向と直交する方向から挟みつつ切断
し、前記母材から前記ブラインドリベットを除去して前
記母材を回収することを特徴とする。
が分解除去された母材の回収が容易である。
実施の形態1]図1において、符号100Aはブライン
ドリベット分解装置である。このブラインドリベット分
解装置100Aは切断刃部材(切断手段)としての一対
の把持アーム110、120を有する。各把持アーム1
10、120はその一端に互いに対向して噛み合う一対
の切断刃111、121を有しかつ他端に作業者が把持
する把持部(移動手段、移動部材)112、122を有
する。各把持アーム110、120は切断刃接離手段と
して機能するもので、各把持アーム110、120は切
断刃(第1刃、第2刃)111、121に近い側に交差
部を有し、この交差部は支軸130によって互いに回動
自在に軸支されている。
は、一対の把持アーム110、120の他端が離反・接
近される方向に一対の把持アーム110、120を支軸
130を支点にして回動させることによって、一対の切
断刃111、121が互いに離反接近する方向に移動さ
れ、梃子の原理によって各把持部112、122に加わ
る把持力が増大されて、各切断刃111、121の刃先
111a、121aが接離される。
には、一対の切断刃111、121の切断刃111、1
21に近い側の部位でかつ一対の切断刃111、121
の対向間に押し出しピン(押し出し手段、押し出し部
材)140が設けられている。この押し出しピン140
は図14(b)に示す貫通孔11aに進入されて、貫通
孔11aに残存している残留マンドレル12’を押し出
す役割を果たす。
孔11aの孔径よりも小径でかつ半円形状の切り欠きに
よって構成される開口の孔径よりも小径とされている。
退手段(進入手段)150によって進退される。この押
し出しピン進退手段150は一対の押し出しリンク(連
動部材)151、152を有する。一対の押し出しリン
ク151、152の一端は押し出しピン140の三角板
状基部140Aに回動自在に取り付けられている。押し
出しリンク151、152の他端は各把持アーム11
0、120の切断刃111、121に近い側の部位に回
動自在に取り付けられている。
一対の押し出しリンク151、152を押し出しピン1
40及び一対の把持アーム110、120に対して回り
待遇を為すリンクとし、押し出しピン140をスライダ
ーとする一種のスライダーリンク機構によって構成され
ている。
1aに嵌合する形状とされ、各切断刃111、121の
刃先部には、図1に示すように、押し出しピン140の
進退を許容する半円形状の切り欠き111b、121b
が形成されている。
段150によって各切断刃111、121の刃先111
a、121aが図2(a)に示すように大きく離間した
状態では一対の把持アーム110、120の対向間に後
退され、各切断刃111、121の刃先111a、12
1aが接触した状態では、一対の把持アーム112、1
21の対向間から進出される構成とされている。一対の
切り欠き111b、121bは刃先111a、121a
が接触した状態で押し出しピン140の外径よりも若干
大きい径の開口を図2(c)に示すように形成し、この
切り欠き111b、121bの存在によって刃先111
a、121aと押し出しピン140との干渉が回避され
ている。
は、図3(a)に示すように、刃先111a、121a
がブラインドリベット10のフランジ部11cの外周面
に当接した状態で、押し出しピン140の先端部が貫通
孔11aに挿通可能な位置に臨むように配置されてい
る。
は、押し出しピン140の後退時に、各押し出しリンク
151、152が、その思案点を超えて把持部112、
122の側に大きく回動しないようにするために、押し
出しピン進退手段150を構成する各把持アーム11
0、120又は各押し出しリンク151、152の回動
量をストッパー(図示を略す)によって規制する構成と
されている。
00Aを用いてのブラインドリベット10の胴部11b
を切断する過程を示している。
ピン140の先端部がブラインドリベット10の貫通孔
11aに嵌合するようにして、各切断刃11、121の
刃先111a、121aを母材1とブラインドリベット
10のフランジ部11cとの間に位置させる。
部112、122を強く握りしめる。すると、各切断刃
111、121の刃先111a、121aが接近する方
向に、各把持アーム110、120が支軸130を回動
支点として回動する。すなわち、刃先111a、121
aが胴部軸方向と直交する方向から貫通孔中心に向かう
方向に移動する。これによって、刃先111a、121
aがフランジ部11cの外周面にほぼ接し、各刃先11
1a、121aが図3(b)に示すように母材1とフラ
ンジ部11cとの間に食い込むこととなる。
連動して、押し出しピン進退手段150が押し出しピン
140の先端部をフランジ部11cから膨らみ11dに
向かって胴部軸方向に押し込む。すなわち、各把持アー
ム110、120の回動に連動して、押し出しピン14
0の先端部がフランジ部11cの内周壁によって囲まれ
た貫通孔11aの箇所から胴部内周壁によって囲まれた
貫通孔11aの箇所に向かって進入し、残留マンドレル
12’が押し出しピン140によってフランジ部11c
から膨らみ11dに向かう胴部軸方向に沿って貫通孔1
1aから押し出され、残留マンドレル12’の破断箇所
(くびれ部12bに相当する箇所)が図3(b)に示す
ように刃先111a、121aによって切断される切断
箇所から後退され、刃先111a、121aによる切断
に際して干渉しない位置に位置される。
持部112、122を強く握り締めると、刃先111
a、121aが胴部11bの周壁に食い込んで、図3
(c)に示すように胴部11bフランジ部11cとの境
界箇所が刃先111a、121aによって挟み込まれて
切断される。
し出しピン進退手段150によって貫通孔11aの奥部
に押し込まれ、これによって、残留マンドレル12’が
貫通孔11aから押し出される。
1、121の刃先111a、121aによって絞り込ま
れるようにして切断され、胴部11bの切断箇所の切断
後の外径は切断前の外径よりも小さくなる。この胴部1
1bの切断箇所の切断後の外径は、押し出しピン140
の外径が貫通孔11aの孔径に対して小さければ小さい
ほど大きく、この胴部11bの外径の収縮によって、切
断後に胴部11bを母材1、2から取り除くことが容易
となる。
によれば、胴部11bとフランジ部11cとの切断の際
に、各切断刃111、121の刃先111a、121a
が残留マンドレル12’に当接することが防止され、マ
ンドレル12’を無理やりに切断しようとして刃先11
1a、121aを傷つけたり、切断の際に大きな切断力
を必要とすることがなく、母材1、2に締結されたブラ
インドリベット10の胴部11bとフランジ部11cと
を一度の切断動作で容易に切断できる。 [ブラインドリベット分解装置の実施の形態2]図4は本
発明のブラインドリベット分解装置100Bの構成を示
す図である。
のブラインドリベット分解装置100Aの場合には、図
3(c)に示すように、胴部11bの切断後、胴部11
bから分離されたフランジ部11cは、その把持アーム
110、120を開いた状態で、押し出しピン140に
挿通された状態のままとなる。
0Aの場合には、作業者は押し出しピン140に挿通さ
れてこの押し出しピン140に残っているフランジ部1
1cを後から抜き取って除去する必要がある。
は、胴部11bの切断後、その把持アーム110、12
0を開いて元の位置に復帰させると、押し出しピン14
0に残っているフランジ部11cが押し出しピン140
から自動的に抜き取られるように構成したものである。
置100Bは、第2スライダリンク機構を有する。第2
スライダリンク機構は、図4に示すように、押し出しピ
ン140を摺動自在に保持する保持部材160と、保持
部材160に対して回り待遇を為す一対の保持リンク
(連動部材)161、162とを有し、第2スライダリ
ンク機構は、一対の把持アーム110、120と一対の
保持リンク161、162とによって、押し出しピン1
40の進退方向と反対方向に保持部材160をスライダ
として進退させる。
分解装置100Bにおいて、図3に示すブラインドリベ
ット分解装置100Aの構成要素と同一構成要素につい
ては、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
00Bを用いて胴部11bを切断する作業について説明
する。
ピン140の先端部がブラインドリベット10の貫通孔
11aに嵌合するようにして、各切断刃11、121の
刃先111a、121aを母材1とブラインドリベット
10のフランジ部11cとの間に位置させる。
部112、122を強く握りしめる。すると、各切断刃
111、121の刃先111a、121aが接近する方
向に、各把持アーム110、120が支軸130を回動
支点として回動する。これによって、各刃先111a、
121aが図4(b)に示すように母材1とフランジ部
11cとの間に食い込むこととなる。
連動して、押し出しピン進退手段150が押し出しピン
140の先端部をフランジ部11cから膨らみ11dに
向かって胴部軸方向に押し込む。すなわち、各把持アー
ム110、120の回動に連動して、押し出しピン14
0の先端部がフランジ部11cの内周壁によって囲まれ
た貫通孔11aの箇所から胴部内周壁によって囲まれた
貫通孔11aの箇所に向かって進入し、残留マンドレル
12’が押し出しピン140によってフランジ部11c
から膨らみ11dに向かう胴部軸方向に沿って貫通孔1
1aから押し出され、残留マンドレル12’の破断箇所
(くびれ部12bに相当する箇所)が図4(b)に示す
ように刃先111a、121aによって切断される切断
箇所から後退され、刃先111a、121aによる切断
に際して干渉しない位置に位置される。
持部112、122を強く握り締めると、刃先111
a、121aが胴部11bの周壁に食い込んで、図4
(c)に示すように胴部11bフランジ部11cとの境
界箇所が切断される。
0、120を開いて、図4(a)に示す元の位置に復帰
させる。その刃先111a、121aが離間する方向へ
の把持アーム110、120の支軸130を支点にして
の回動動作に連動して、押し出しピン140の先端部が
一対の把持アーム110、120の対向間に引き込ま
れ、この押し出しピン140の引き込み動作に対向し
て、保持部材160が反対方向に摺動し、これによって
押し出しピン140に挿通された状態で残っているフラ
ンジ部11cが押し出しピン140から押し出される。
すなわち、保持部材160は押し出しピン140に残存
しているフランジ部11cを自動的に除去する除去手段
としての役割を果たす。
装置100Bによれば、ブラインドリベット10の分解
後、把持アーム110、120を元の位置に復帰させる
ことによって、押し出しピン140に残存していたフラ
ンジ部11cが自動的に抜き取られることとなる。
00Bによれば、押し出しピン140が保持部材160
と保持リンク161、162とによって保持されている
ので、押し出しピン140の進退動作、切断刃111、
121の離反・接近動作を安定させて行わせることがで
き、しかも、その押し出しピン進退手段150の機械的
強度も向上させることができる。 [ブラインドリベット分解装置の実施の形態3]図5は本
発明のブラインドリベット分解装置100Cの構成を示
す図である。このブラインドリベット分解装置100C
は、ブラインドリベット分解装置100Aの一対の押し
出しリンク151、152の代わりに弾性部材としての
コイルバネ170を用いて押し出しピン進退手段150
を用いたものである。
ム110、120に、各切断刃111、121を離間さ
せる方向の弾発力を与えるように、その一対の把持アー
ム110、120に取り付けられている。
によれば、把持アーム110、120を握りしめていな
い状態のときには、各切断刃111、121は常時離間
状態に維持される。これによって、ブラインドリベット
10の切断作業開始時に、閉じている把持アーム11
0、120を開く手間を省くことができ、また、ブライ
ンドリベット10の切断作業終了時に、閉じている把持
アーム110、120を開く手間を省くことができ、切
断作業の迅速化を図ることができる。
ピン140を進退させる押し出しピン進退手段150と
しての機能に加えて、各切断刃111、121を離間さ
せる方向に付勢する付勢手段としての機能を果たす。
100Cによれば、別個独立の弾性部材を用いることな
く1個のコイルバネ170によって、押し出しピン14
0の進退動作と把持アーム110、120の元位置復帰
動作とを行わせることができる。
が、各ブラインドリベット分解装置100A、100
B、100Cの各切断刃111、121の刃先111
a、121aは、母材1とフランジ部11cとの間に食
い込み易い形状に形成されていることが望ましく、この
ようにすると、ブラインドリベット10の切断作業をよ
り一層迅速に行わせることができる。
0A、100B、100Cの押し出しピン140の先端
部の形状は貫通孔11aに進入し易い形状に形成するの
が好ましい。
しピン140の先端部をテーパー部140Bとすれば、
押し出しピン140の先端部が貫通孔11aに対して多
少ずれたとしても、押し出しピン140の先端部を貫通
孔11aに容易に進入させることができる。
押し出しピン140を全体的にテーパー形状とすれば、
押し出しピン140の先端部が貫通孔11aに対して多
少ずれたとしても、押し出しピン140を貫通孔11a
に容易に進入させることができ、かつ、胴部11bから
切断されたフランジ部11cが押し出しピン140にき
つく絡みついて挿通状態となって残存している場合で
も、フランジ部11cを押し出しピン140から容易に
抜き取ることができる。 [ブラインドリベットの構造]図7〜図10はブラインド
リベット10のフランジ部11cと母材1との間の境界
面に切断刃111、121の刃先111a、121aを
食い込み易くするためのブラインドリベット10の構造
を示すもので、図7(a)はフランジ部11cであって
母材1に臨む下部に傾斜部11eを形成したものであ
り、この傾斜部11eはアルミニウム系のブラインドリ
ベットよりも鉄系のブラインドリベットに設けるのが望
ましい。鉄系のブラインドリベットは材質が固いため、
傾斜部21eを設けないと切断刃111、121の刃先
111a、121aを食い込ませにくいからである。
11cに傾斜部11eを設ける代わりにフランジ部11
cの下部に段差部11fを図7(b)に示すように設け
る構成としても良く、また、フランジ部11cの下部に
図7(c)に示すように肉厚部11gを設ける構成とし
ても良い。
に、ブラインドリベット10の胴部11bに平板形状の
カラー11hを挿入して、フランジ部11cと母材1と
の間にカラー11hを介在させて、切断刃111、12
1の刃先111a、121aを食い込み易くする構成と
することもできる。このカラー11hはブラインドリベ
ット10の分解の際に破壊される。
にスリ割り11iを形成したものでも良いし、図9
(b)に示すようにカラー11の周部にV字溝11jを
形成したものでも良いし、カラー11hに図9(c)に
示すように等間隔に貫通孔11kを形成しても良い。図
9(b)に示す構成のカラー11hによれば、カラー1
1hを刃先111a、121aによって挟み付けた際に
そのV字溝11jに応力が集中するので、カラー11h
がV字溝11jの近傍から破壊される。カラー11hの
外周部にV字溝11jを形成する代わりに、カラー11
hの内周部にV字溝11jを形成しても良い。また、V
字溝11jの代わりにU字溝をカラー11hに形成して
も良い。図9(c)に示す構成のカラー11eの場合、
貫通孔11kを形成した箇所が残余の箇所に較べて圧縮
力に対して強度が低くなるので、この貫通孔11kを形
成した箇所の近傍からカラー11eが破壊される。
hの上端面に固着層11mを形成したものであり、この
固着層11mは両面テープを用いて形成しても良いし、
接着剤を用いて形成しても良い。このように構成する
と、あらかじめ、図10(c)に示すように、ブライン
ドリベット10のフランジ部11cの底面にカラー11
hを付着させておくことができ、母材1、2にブライン
ドリベット10を締結する都度、カラー11hを胴部1
1bに挿入する必要がなく、締結作業時間の短縮とカラ
ー11hの挿入忘れとを防止できる。 [作業ミスをしたリベットを分解するための生産ライン]
以下に、母材に対する締結部材の締結状況を検査し、検
査に基づいて締結部材と母材との締結状況が不良のとき
に、フランジ部11cと胴部11bとの間から切断して
胴部11bとフランジ部11cとを互いに分離し、母材
1、2から締結部材を除去して母材を回収する工程を図
11を参照しつつ説明する。 S.1(リベット締結工程) 市販品のブラインドリベット締結装置13を用いて少な
くとも2つの母材(ワーク)をブラインドリベットによ
って締結する。 S.2(締結具合検査工程) S.1のリベット締結工程において、例えば、締結した
ブラインドリベット10とワーク(母材1、2)との間
に隙間が発生しているかどうか(ワークががたついてい
るかどうか)、ブラインドリベット10がワークの締結
穴表面に対して斜めになっているかどうか等を検査す
る。この締結具合検査工程は、リベット締結工程(S.
1)と同時に実施しても良い。 S.3(リベット分解工程) 締結具合検査工程(S.2)でブラインドリベット締結
不備が発見されたときには、ブラインドリベット分解装
置100Aを用いて、ブラインドリベット10をワーク
から除去する。このリベット分解工程(S.3)は締結
具合検査工程(S.2)と同時に実施しても良い。リベ
ット締結具合検査工程(S.2)をリベット締結工程
(S.1)と同時に実施する場合には、このリベット分
解工程(S.3)をリベット締結工程(S.1)と同時
に実施しても良い。 S.4(ワーク検査工程) リベット分解工程(S.3)において分解されたワーク
を再利用できる場合には、再びリベット締結工程(S.
1)に移行して、2つのワークをリベットによって締結
する。
されたワークを再利用できない場合には、ワークを廃棄
処分とする。
分解作業によって、締結穴1a、2aが曲がったり、傷
ついていたり、変形していたりする場合、ワークそのも
のが変形していたりした場合には、そのワークを廃棄処
分とする。 S.5(ユニット組み付け工程) 締結具合検査工程(S.2)において、締結良好と判定
されたワークは、生産ラインのユニット組み付け工程に
送られる。その工程数は例えばn(nは整数)である。 S.6(ユニット検査工程) そのユニットはユニット検査工程に送られる。その工程
数は例えばm(mは整数)である。このユニット検査工
程においては、組み付けの良好性、性能検査等が行われ
る。全てのユニット検査工程において、検査を満足した
ときには、そのユニットが出荷される。
手作業によって実施しても良いし、自動化ラインのロボ
ットによって、自動的に実施しても良い。
ラインドリベット分解作業の生産ラインは、以下に説明
するようにすれば良い。
ンドリベット締結状態のワーク(母材1、2)を分解装
置によって分解する。分解したワークが再利用可能な状
態のとき、そのワークを再利用する。その分解したワー
クが再利用不可能な状態のとき、そのワークを廃棄処分
とする。金属製のワークと樹脂製のワークとが混在して
いる場合には、これらのワークの分別作業を行ってから
再利用することにすれば作業性が向上する。 [生産ラインに使用する自動リベット分解装置]この生産
ラインに使用する自動リベット分解装置には例えば、図
12に示す構成のものを使用する。以下に、自動リベッ
ト分解装置の一例を説明する。
いる。この複腕型ロボット装置703は一対のアーム機
構を有する。各アーム機構は、順次に連結された第1ア
ーム704、第2アーム705、第3アーム706から
なる。第1アーム704はベルト駆動ユニット(図示を
略す)によって移動するベース711、ベース711に
形成されたガイド711aに係合してベース711を案
内するガイドレール712からなる。ベース711には
第2アーム705が載置連結され、第2アーム705は
原点O1で互いに交差する所定の3座標軸X1、Z1、
Y1のうち座標軸X1の方向に移動される。
動プーリ、符号717は駆動プーリ(図示を略す)と従
動プーリ716とに巻掛けられて両端部がベースに固着
されたベルトを示している。駆動プーリはモータによっ
て駆動されて、この駆動プーリの回転によってベルト7
17が走行され、同時に、ベース711がガイドレール
712に案内されて第2アーム705を座標軸X1方向
に高精度で移動させる。
04のベース711上に固定されたフレーム718と、
このフレーム718に形成されたスリット718aにガ
イドロッドが挿入されかつ第3アーム706の基端部7
06aが固定された移動ベース719と、移動ベース7
19に螺合するスクリュー(図示を略す)を回転させて
移動ベース719を移動させるモータ720とからな
る。この第2アーム705はモータ720の回転によっ
て第3アーム706を移動ベース719と共に座標軸Z
1方向に移動させる。
リューが螺合する移動ベース719の雄ネジは移動ベー
ス719の移動の円滑化と高精度化とのために、多数の
ボールを内蔵するボールネジにより構成されている。ま
た、ガイドロッドは移動ベース719の回り止めのため
に設けられている。第3アーム706は第2アーム70
5の移動ベース719に固定されて第2アーム705に
連結された基端部706aを一端に有する第1アーム部
材721と、基端部706aに対向する先端部706b
を一端に有する第2アーム部材722と、第1アーム部
材721の他端に第2アーム部材722の他端を連結し
かつ第2アーム部材722を第1アーム部材721に対
して回動させる関節部723とからなっている。そし
て、第3アーム706は関節部723によって先端部7
06bを所定の3座標軸X1、Z1、Y1のうち座標軸
Y1方向に移動させる。なお、第3アーム706の先端
部706bには、ブラインドリベット分解装置100D
を把持するハンド部725が設けられている。
は、図13に拡大して示すように、エアーホース72
6、エアーバルブ727、取り付け部728、エアーシ
リンダ729、調整つまみ730を有する。エアーシリ
ンダ729の先端には切断刃111、121、押し出し
ピン140が設けられている。この切断刃111、12
1はピストンシリンダ駆動機構によってその刃先が離反
・接近する方向に駆動され、このピストンシリンダ駆動
機構は、ブラインドリベット締結装置13を改良するこ
とによって構成できる。
ータで自動制御され、生産ラインにおいて、母材1、2
の締結不良が生じたとき、図11に示すフローチャート
に従って、自動的に締結部材が分解される。
動して押し出しピン140が貫通孔11aに進入され
る。
解装置及び分解方法によれば、ブラインドリベット本体
に残留している残留マンドレルの破断部を切断の際に干
渉しない位置に移動させた状態でブラインドリベットの
胴部を切断するので、切断の際に、各切断刃の刃先が残
留マンドレルに当たることが回避され、従って、大きな
切断力で切断しなくとも容易にかつ一度の動作で胴部を
切断することができると共に、ブラインドリベットを無
理やりに切断して切断刃の刃先を傷つけることが防止さ
れる。
材の回収が容易である。
ベットの分解装置の外観を示す斜視図である。
面図であり、(a)はその切断刃の刃先が開いた状態を
示し、(b)はその切断刃の刃先が閉じた状態を示し、
(c)はその刃先が閉じた状態で(b)に示す刃先を矢
印X方向から目視した状態を示す。
よるブラインドリベットの切断過程を示す説明図であっ
て、(a)はブラインドリベットのフランジ部と母材と
の間に刃先をあてがった状態を示し、(b)はブライン
ドリベット分解装置の把持アームを握りしめて刃先をブ
ラインドリベットの胴部に食い込ませた状態を示し、
(c)は(b)に示す状態から更に把持アームを握りし
めてブラインドリベットの胴部を切断した状態を示す。
ベットの分解装置による切断過程を示す説明図であっ
て、(a)はブラインドリベットのフランジ部と母材と
の間に刃先をあてがった状態を示し、(b)はブライン
ドリベット分解装置の把持アームを握りしめて刃先をブ
ラインドリベットの胴部に食い込ませた状態を示し、
(c)は(b)に示す状態から更に把持アームを握りし
めてブラインドリベットの胴部を切断した状態を示す。
ベットの分解装置を示す平面図である。
説明するための説明図であって、(a)は押し出しピン
の先端部にテーパー部を設けた図であり、(b)は押し
出しピン全体をテーパー形状に形成した図である。
ジ部と母材との間に食い込み易くした構成のブラインド
リベットを示し、(a)はフランジ部に傾斜部が設けら
れたブラインドリベット、(b)はフランジ部に段差部
が形成されたブラインドリベット、(c)はフランジ部
に肉厚部を設けたブラインドリベットを示している。
明図であって、(a)はスリ割りが形成されているカラ
ーをブラインドリベットの胴部に挿入する直前の状態を
示し、(b)はカラーが介在されたブラインドリベット
を母材1、2に挿通した状態を示し、(c)はブライン
ドリベットの胴部を塑性変形させて、母材1、2をブラ
インドリベットによって締結した状態を示す。
スリ割りが形成されているカラーを示し、(b)はV字
溝が形成されているカラーを示し、(c)は貫通孔が形
成されているカラーを示す。
て、(a)はスリ割り付きのカラーに固着層を設けた平
面図を示し、(b)は(a)に示すカラーの側面図であ
り、(c)は(b)に示すカラーをブラインドリベット
のフランジ部の下面に取り付けた状態を示す側面図であ
る。
る生産システムを説明するためのフローチャートであ
る。
成を示す説明図である。
ームの先端に取り付けられたブラインドリベット分解装
置の部分拡大図である。
図であり、(a)はブラインドリベットを母材に締結す
る前の状態を示し、(b)はブラインドリベットを母材
に締結した後の状態を示す。
る締結工程の説明図であり、(a)は母材の締結穴にブ
ラインドリベットを挿通する直前の状態を示し、(b)
はそのブラインドリベットのマンドレルの端部をブライ
ンドリベット締結装置のジョー部材によって把持する直
前の状態を示し、(c)はそのジョー部材によってマン
ドレルの軸部を把持した状態を示し、(d)はそのジョ
ー部材によってマンドレルの軸部を引っ張ることによ
り、マンドレルがくびれ部が破断箇所から破断されるこ
とによって、胴部の突出端部がカシメ付けられて膨らみ
が形成された状態が示されている。
てブラインドリベットを分解している状態を示す図であ
る。
ための図である。
の分解作業の不具合を説明するための説明図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸方
向に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する貫
通孔が形成されたブラインドリベット本体が母材に形成
された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実質
的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成さ
れたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレル
の引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き込
みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形さ
れて膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて残
留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁の
膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて該
母材と締結状態とされているブラインドリベットを前記
母材から分離するブラインドリベット分解装置におい
て、 前記フランジ部と前記母材との間に進入して、前記胴部
軸方向と直交する方向から貫通孔中心に向かって前記胴
部を切断する切断手段と、 前記胴部軸方向に沿って前記フランジ部から前記膨らみ
に向かう方向に前記残留マンドレルを押し出す押し出し
手段と、 前記貫通孔中心に向かって前記切断手段を移動させる移
動手段と、 前記切断手段の移動に連動して、前記残留マンドレルを
押し出すために前記押し出し手段を前記貫通孔に進入さ
せる進入手段と、 を有することを特徴とするブラインドリベットの分解装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のリベット分解装置にお
いて、前記切断手段の刃先部に、前記押し出し手段の進
退を許容する切り欠きが設けられていることを特徴とす
る。 - 【請求項3】 請求項1に記載のブラインドリベットの
分解装置において、前記進入手段は、前記胴部の切断後
前記切断手段の前記貫通孔中心から離間する方向への移
動に連動して、前記押し出し手段を前記貫通孔から退避
させることを特徴とする。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
に記載のブラインドリベットの分解装置において、前記
胴部から分離されて前記押し出し手段に残留しているフ
ランジ部を該押し出し手段から除去する除去手段が設け
られていることを特徴とする。 - 【請求項5】 胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸方
向に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する貫
通孔が形成されたブラインドリベット本体が母材に形成
された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実質
的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成さ
れたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレル
の引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き込
みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形さ
れて膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて残
留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁の
膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて該
母材と締結状態とされているブラインドリベットを前記
母材から分離するブラインドリベット分解装置におい
て、 前記胴部を挟んで対向して配置されかつ刃先の略中央部
に半円形状の切り欠きが形成された少なくとも第1刃と
第2刃とを有する切断部材と、 前記切断部材によって前記胴部を切断して前記フランジ
部と前記胴部とを分離するために、前記第1刃と第2刃
とを前記貫通孔中心に向かって移動させる移動部材と、 外径が前記貫通孔の孔径よりも小径でかつ前記半円形状
の切り欠きによって構成される開口の径よりも小径で、
前記貫通孔に進入して前記マンドレルを前記貫通孔に沿
って前記フランジ部から前記膨らみへ向かう方向に押し
出す押し出し部材と、 前記切断部材の切断動作に連動して、前記マンドレルが
前記ブラインドリベット本体から取り去さられるまで前
記押し出し部材を前記貫通孔に進入させる連動部材と、 を有することを特徴とするブラインドリベットの分解装
置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のブラインドリベットの
分解装置において、前記連動部材は、前記切断部材の離
間動作に連動して、前記押し出し部材を前記貫通孔から
退避させることを特徴とする。 - 【請求項7】 請求項5に記載のブラインドリベットの
分解装置において、前記胴部から分離されかつ前記押し
出し部材が進入しているフランジ部を前記押し出し部材
から取り除く除去部材と、前記移動部材による前記切断
部材の離間動作に連動して、前記除去部材を前記胴部軸
方向に沿って移動させる連動部材とを有することを特徴
とする。 - 【請求項8】 胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸方
向に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する貫
通孔が形成されたブラインドリベット本体が母材に形成
された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実質
的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成さ
れたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレル
の引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き込
みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形さ
れて膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて残
留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁の
膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて該
母材と締結状態とされているブラインドリベットを前記
母材から分離するブラインドリベットの分解装置におい
て、 互いに対向して噛み合う一対の切断刃を備えた切断部材
と、 前記一対の切断刃を前記胴部軸方向と略直交する方向に
接離させる切断刃接離手段と、 前記一対の切断刃が前記フランジ部の外周面に略接する
位置で前記貫通孔に挿通されかつ前記残留マンドレルを
押し出す押し出しピンと、 前記切断刃接離手段による前記一対の切断刃の接近動作
に連動して前記押し出ピンを前記貫通孔に沿って前記フ
ランジ部から前記膨らみに向かう方向に進出させかつ前
記一対の切断刃の離間動作に連動して前記押し出しピン
を後退させる押し出しピン進退手段とを有し、 前記切断刃部材は前記一対の切断刃が一端に形成されか
つ他端に把持部が形成された一対の把持アームからな
り、該一対の把持アームは前記一対の切断刃に近い部位
で互いに交差される交差部を有し、前記一対の把持アー
ムは前記交差部が回動自在に相互に軸支され、前記切断
刃接離手段は前記交差部を支点とする梃子からなること
を特徴とするブラインドリベットの分解装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載のブラインドリベットの
分解装置において、前記押し出しピン進退手段が前記切
断刃を離間させる方向の弾発力を前記切断刃部材に付与
する弾性部材から構成されていることを特徴とする。 - 【請求項10】 胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸
方向に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する
貫通孔が形成されたブラインドリベット本体が母材に形
成された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実
質的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成
されたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレ
ルの引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き
込みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形
されて膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて
残留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁
の膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて
該母材と締結状態とされているブラインドリベットを前
記母材から分離するブラインドリベット分解装置におい
て、 互いに対向して噛み合う一対の切断刃を備えた切断部材
と、 前記一対の切断刃を前記胴部軸方向と略直交する方向に
接離させる切断刃接離手段と、 前記一対の切断刃が前記フランジ部の外周面に略接する
位置で前記貫通孔に挿通されかつ前記残留マンドレルを
押し出す押し出しピンと、 前記切断刃接離手段による前記一対の切断刃の接近動作
に連動して前記押し出ピンを前記貫通孔に沿って前記フ
ランジ部から前記膨らみに向かう方向に進出させかつ前
記一対の切断刃の離間動作に連動して前記押し出しピン
を後退させる押し出しピン進退手段とを有し、 前記押し出しピン進退手段は、第1スライダリンク機構
と、第2スライダリンク機構とからなり、 前記第1スライダリンク機構は、前記押し出しピンをス
ライダとして該押し出しピンと前記一対の把持アームと
に対して回り待遇をなす一対の押し出しリンクを有し、 前記第2スライダリンク機構は、前記押し出しピンを摺
動自在に保持する保持部材をスライダとして該保持部材
に対して回り待遇をなす一対の保持リンクを有し、前記
一対の把持アームにより前記押し出しピンの退避方向と
反対方向に前記保持部材を移動させることを特徴とする
ブラインドリベットの分解装置。 - 【請求項11】 請求項8ないし請求項10のいずれか
一項に記載のブラインドリベットの分解装置において、
前記切断刃の刃先が前記境界面に食い込む形状に形成さ
れていることを特徴とする。 - 【請求項12】 胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸
方向に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する
貫通孔が形成されたブラインドリベット本体が母材に形
成された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実
質的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成
されたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレ
ルの引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き
込みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形
されて膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて
残留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁
の膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて
該母材と締結状態とされているブラインドリベットを前
記母材から分離するブラインドリベットの分解方法にお
いて、 前記貫通孔に押し出し手段を挿通して前記残留マンドレ
ルを貫通孔に沿って押し出しつつ前記フランジ部と前記
母材との間に切断刃を進入させて、前記胴部を胴部軸方
向と直交する方向から挟みつつ切断することを特徴とす
るブラインドリベットの分解方法。 - 【請求項13】 請求項12に記載のブラインドリベッ
ト分解方法において、前記切断刃によって切断されかつ
前記押し出し手段が前記貫通孔に進入している状態で残
留しているフランジ部を前記押し出し手段から除去する
ことを特徴とする。 - 【請求項14】 胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸
方向に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する
貫通孔が形成されたブラインドリベットの本体が母材に
形成された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と
実質的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形
成されたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンド
レルの引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引
き込みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変
形されて膨らまされると共に前記マンドレルが破断され
て残留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周
壁の膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれ
て該母材と締結状態とされているブラインドリベットを
前記母材から除去することによって前記母材を回収する
生産システムにおいて、 前記母材に対する前記ブラインドリベットの締結状況を
検査し、前記検査に基づいて前記ブラインドリベットと
前記母材との締結状況が不良のときに、前記残留マンド
レルを前記貫通孔から押し出すと共に、前記胴部を胴部
軸方向と直交する方向から挟みつつ切断し、前記母材か
ら前記ブラインドリベットを除去して前記母材を回収す
ることを特徴とする生産システム。 - 【請求項15】 胴部とフランジ部とを有しかつ胴部軸
方向に前記胴部から前記フランジ部に向かって貫通する
貫通孔が形成されたブラインドリベット本体が母材に形
成された締結穴に挿入され、軸部を有しかつ該軸部と実
質的に一体で前記貫通孔の孔径よりも大きい頭部が形成
されたマンドレルが前記貫通孔に挿入され、該マンドレ
ルの引っ張りに基づく前記頭部の前記貫通孔内への引き
込みによって、前記貫通孔の周辺の胴部周壁が塑性変形
されて膨らまされると共に前記マンドレルが破断されて
残留マンドレルが前記貫通孔に残存され、前記胴部周壁
の膨らみと前記頭部とに基づき前記母材が挟み込まれて
該母材と締結状態とされているブラインドリベットを前
記母材から除去することによって前記母材を回収する生
産システムにおいて、 前記残留マンドレルを前記貫通孔から押し出すと共に、
前記胴部を胴部軸方向と直交する方向から挟みつつ切断
し、前記母材から前記ブラインドリベットを除去して前
記母材を回収することを特徴とする生産システム。
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