JP2004358523A - 締結した自己穿孔型リベットを補修し、取外し、ソリッドリベットを締結する装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修し、自己穿孔型リベットを取外し、取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できること。
【解決手段】圧縮用プレス装置10と、自己穿孔型リベットの締結状態を補修する自己穿孔型リベット再圧縮用部品(11)と、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外す自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品(13)と、自己穿孔型リベットの取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結するソリッドリベット締結用部品(14)とを包含する。圧縮用プレス装置10のC型フレーム15の一方の端部にダイ支持部17が設けられ、他端にパンチ支持部18が移動可能に保持されて、パンチをダイに向けて押圧したり該ダイから離すようにパンチ支持部を移動させる電動モータ27が設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】圧縮用プレス装置10と、自己穿孔型リベットの締結状態を補修する自己穿孔型リベット再圧縮用部品(11)と、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外す自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品(13)と、自己穿孔型リベットの取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結するソリッドリベット締結用部品(14)とを包含する。圧縮用プレス装置10のC型フレーム15の一方の端部にダイ支持部17が設けられ、他端にパンチ支持部18が移動可能に保持されて、パンチをダイに向けて押圧したり該ダイから離すようにパンチ支持部を移動させる電動モータ27が設けられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部と頭部から垂下する中空脚部とを有する自己穿孔型リベットをが被締結部材に締結された後、自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッド(むく)リベットを締結できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自己穿孔型リベットは、大径の頭部とその頭部から垂下する中空の筒状脚部からなる。自己穿孔型リベットは、例えば、自動車組立て作業等の板金組立作業に用いられ、特に、軽量化のためにアルミニウムで成る自動車のボデーに、他の板部材や部品を連結する組立作業のように溶接による連結が望めない場合に適している。自己穿孔型リベットによる連結は、例えば、アルミニウムボデー等の第1の被締結部材に、他の板部材等の第2の被締結部材(又は更に第3の被締結部材等)を重ねて配置し、第1被締結部材にダイを配置するとともに、反対側の第2被締結部材(又は第3被締結部材)の側の所定の締結位置に自己穿孔型リベットの脚部を配置してパンチで頭部を押圧して、脚部を被締結部材に穿通させ脚部先端を拡がるように変形して、変形した拡開脚部と頭部とによって複数の被締結部材を相互に連結する。自己穿孔型リベットは、パンチの側の第2(及び第3)被締結部材を穿通するが、ダイに隣接する受側の第1被締結部材を貫通せずにその中に留まるように打込まれる。第1被締結部材の表面にはリベット穿通穴が形成されないので、第1被締結部材は、外観を損なうことがなく、音を遮断し雨水等の浸入を阻止する密封性が維持され、錆の発生を防止できる等の利点がある。
【0003】
図1(A)及び(B)には、自己穿孔型リベット1が、アルミニウム製のボデーパネル等の第1被締結部材2と他の板部材等の第2被締結部材3にリベット当該と拡開した脚部6とによって締結された様子が示されている。自己穿孔型リベットの打込みにおいて、締結強度を安定的に確保するため、リベット頭部5の頂部は第2被締結部材3の表面に対してほぼ面一になるように締結装置において制御される。しかし、図1(A)に示すような、リベット頭部5の頂部が第2被締結部材3の表面から突出した、打込み不足や、図1(B)に示すような、リベット頭部5が第2被締結部材3の中に沈み込んだ、打込み過剰が発生することがある。また、自己穿孔型リベットが被締結部材に斜めに傾いて締結されたり、更には、横に倒れて締結されたりすることもある。これら締結不良の自己穿孔型リベットは、打込みの補修をしたり、除去したりすることが必要となる。また、自己穿孔型リベット1の締結が正常であっても、第1被締結部材2に連結された第2被締結部材3の全体を交換したり、あるいは第2被締結部材3を廃棄する場合には自己穿孔型リベットの締結部分を破壊して除去する必要があるときもある。
【0004】
従来これらの補修や除去また被締結部材の交換等を行うにはそれぞれ専用の装置を必要とした。例えば、図1(A)の打込み不足では再圧縮用のプレス装置が必要であり、図1(B)の打込み過剰では自己穿孔型リベットを抜取るためのドリル装置が必要であり、除去後の取付穴にソリッド(むく)リベットを打込む場合には、ソリッドリベットの締結装置が必要である。抜取るためのドリル装置及びソリッドリベットの締結装置については、被締結部材の交換等を行う場合にも必要である。これらの面倒及び不便をなくするために、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる装置が望まれる。
【0005】
実開昭62−6943号公報(特許文献1:実公平3−31466号公報)及び実開平5−93639号公報(特許文献2:実公平7−47161号公報)には、被締結部材に締結されたソリッドリベットを被締結部材から除去する工具を開示している。米国特許第4,365,401号明細書(特許文献3)は、被締結部材に締結されたソリッドリベットを被締結部材から除去することも、被締結部材にソリッドリベットを被締結部材に締結することもできる工具を開示している。特表平9−500059号公報(米国特許第5,722,144号明細書)には、締結された自己穿孔型リベットを被締結部材から取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる工具が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭62−6943号公報
【特許文献2】
実開平5−93639号公報
【特許文献3】
米国特許第4,365,401号明細書
【特許文献4】
特表平9−500059号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び特許文献2は、ソリッドリベットが被締結部材に締結された場合のソリッドリベットの除去を行うだけの装置を開示するに過ぎない。特許文献3は、ソリッドリベットの被締結部材からの除去と被締結部材へのソリッドリベットの締結の両方を行える装置を開示するが、自己穿孔型リベットの除去及びソリッドリベットの締結を示してはいない。特許文献4は、締結された自己穿孔型リベットを被締結部材から取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる装置を開示している。しかし、この特許文献4にも、自己穿孔型リベットの締結の補修を行うことについては、何も示していない。従って、1つの装置で、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できることの要望は高い。
【0008】
従って、本発明の目的は、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の装置は、頭部と該頭部から垂下する頭部より小径の中空脚部とから成る自己穿孔型リベットを被締結部材に締結した後、該自己穿孔型リベットの締結状態を補修し、又は締結した自己穿孔型リベットを被締結部材から取外し、又は取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結する。この本発明の装置は、圧縮用プレス装置と、自己穿孔型リベットの締結状態を補修するための自己穿孔型リベット再圧縮用部品と、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外すための自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品と、自己穿孔型リベットの取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結するためのソリッドリベット締結用部品とを包含する。圧縮用プレス装置は、C型フレームを包含し、該C型フレームの対向する2つの端部の一方にはダイを支持するためのダイ支持部が設けられ、他方の端部には、ダイ支持部に対向する先端にパンチを支持するパンチ支持部が、ダイ支持部に対して移動可能に保持されており、更に、パンチ支持部の先端に保持したパンチをダイに向けて押圧したり該ダイから離すように、該パンチ支持部を移動させる手段が設けられており、自己穿孔型リベット再圧縮用部品は、ダイ支持部に取外し可能に固定される締結用ダイと、パンチ支持部の先端に取外し可能に固定される再圧縮用パンチとを包含し、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品は、ダイ支持部に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きダイと、パンチ支持部の先端に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きパンチとを包含し、ソリッドリベット締結用部品は、ダイ支持部に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結ダイと、パンチ支持部の先端に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結パンチとを包含する。
【0010】
上記の装置において、打込み不足の自己穿孔型リベットに対しては、圧縮用プレス装置のC型フレームのダイ支持部に締結用ダイを固定し、パンチ支持部の先端に再圧縮用パンチを固定して圧縮用プレス装置の移動手段を動作させて、再圧縮用パンチを自己穿孔型リベットの頭部にあてがって締結用ダイに向けて押圧すれば、打込み不足の自己穿孔型リベットの打込みを適正に打込んで補修することができ、打込み過剰の自己穿孔型リベットや被締結部材の交換の際の自己穿孔型リベットの除去の場合には、圧縮用プレス装置のC型フレームのダイ支持部に自己穿孔型リベット打抜きダイを固定し、パンチ支持部の先端に自己穿孔型リベット打抜きパンチを固定して、圧縮用プレス装置の移動手段を動作させ、自己穿孔型リベット打抜きパンチを自己穿孔型リベットの頭部にあてがって打抜きダイに向けて押圧すれば、自己穿孔型リベット全体が全被締結部材を貫通して被締結部材から除去され、更に、取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結するには、圧縮用プレス装置のC型フレームのダイ支持部にソリッドリベット締結ダイを固定し、パンチ支持部の先端にソリッドリベット締結パンチを固定して、ソリッドリベットの軸部を被締結部材の取付穴に挿入した状態で圧縮用プレス装置の移動手段を動作させてソリッドリベット締結パンチをソリッドリベット締結ダイに押圧すれば、ソリッドリベットが被締結部材に締結される。このように、本発明の装置は、1つの装置で、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる。従って、再圧縮用のプレス装置や、自己穿孔型リベットの除去及びソリッドリベットの締結装置を用意する必要がなくなり、また、費用の負担を軽減した。
【0011】
上記の装置において、圧縮用プレス装置は、更に、C型フレームの他端に固定されてパンチ支持部をダイ支持部に対して移動可能に収容及び保持する細長いツールハウジングと、ツールハウジングのC型フレームから離れた位置でツールハウジングから交差するように延びるハンドルと、ハンドルに設けられたトリガレバーとを包含し、パンチ支持部移動手段は、パンチ支持部をツールハウジング内で直線運動させる動力発生手段であり、動力発生手段はトリガレバーの操作によって動作するように構成できる。これによって、圧縮用プレス装置は、作業者の手持ち式工具として利用可能になり、作業がし易くなる。この場合、動力発生手段が、ツールハウジングに設けられた電動モータと、電動モータに電気エネルギーを供給するためのハンドルに設けられたバッテリとを包含するように構成することができる。また、動力発生手段が、ツールハウジングに設けられた空圧ピストンシリンダ装置と、空圧ピストンシリンダ装置への圧縮空気の供給を制御するトリガバルブとを包含し、トリガバルブはトリガレバーによって制御される構成であってもよい。更に、動力発生手段が、ツールハウジングに設けられた油圧ピストンシリンダ装置と、油圧ピストンシリンダ装置への流体の方向を制御するトリガバルブとを包含し、トリガバルブはトリガレバーによって制御されるように構成してもよい。
【0012】
上記装置において、自己穿孔型リベット再圧縮用部品は、更に、ダイ支持部に保持されて締結用ダイを中に保持する筒状のダイベースを包含するように構成できる。また、ソリッドリベット締結用部品は、更に、ダイ支持部に保持されてソリッドリベット締結ダイを中に保持する筒状のダイベースを包含してもよい。その場合、C型フレームのダイ支持部には、自己穿孔型リベット打抜きダイ又はダイベースを受入れて保持する受入穴が形成され、ダイベース及び自己穿孔型リベット打抜きダイのいずれも、ダイ支持部の受入穴に共通に収容保持される外形形状に形成されているのが好ましい。上記のように、自己穿孔型リベット再圧縮用部品と自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品とソリッドリベット締結用部品とは、簡便な形状にすると同時に、従来の自己穿孔型リベット締結装置の部品を流用し費用負担を軽減した。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の1実施例を説明する。本発明の実施例に係る、締結した自己穿孔型リベットの締結状態を補修し、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外し、取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結する装置は、主装置となる、図2の圧縮用プレス装置10と、図3に示す、自己穿孔型リベットの締結状態を補修するための自己穿孔型リベット再圧縮用部品11と、図4に示す、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外すための自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13と、図5に示す、自己穿孔型リベットの取外し後の被締結部材取付穴にソリッドリベットを締結するためのソリッドリベット締結用部品14とを包含する。
【0014】
図2に示すように、圧縮用プレス装置10は、C型フレーム15を包含する。C型フレーム15の対向する2つの端部の一方には、ダイを支持するためのダイ支持部17が設けられ、他方の端部には、ダイ支持部17に対向する先端にパンチを支持するためのパンチ支持部18が、ダイ支持部17に対して移動可能に保持されている。ダイ支持部17には、ダイを収容し保持する受入穴19が形成されている。パンチ支持部18は、細長い棒状体として形成され、ダイ支持部17に向う先端にパンチを収容し保持する受入穴21が形成されている。圧縮用プレス装置10は、C型フレームの他端に固定されてパンチ支持部18をダイ支持部17に対して移動可能に収容及び保持する細長いツールハウジング22と、ツールハウジング22のC型フレームから離れた位置でツールハウジング22から交差するように延びるハンドル23とを包含する。これによって、圧縮用プレス装置10は、作業者の手持ち式工具として利用可能になり、作業がし易くなる。
【0015】
ハンドル23には、トリガレバー25が設けられ、自己穿孔型リベットの締結の補修、自己穿孔型リベットの取外し、ソリッドリベットの締結等の諸作業の起動を行う。ツールハウジング22には、パンチ支持部18を矢印26の方向に直線移動する、パンチ支持部移動手段としての動力発生手段が設けられている。図示の実施例においては、その動力発生手段は電動モータ(リニアモータ又は回転を直線運動に変換する機構が設けられた回転モータ等)27である。また、電動モータ27に電気エネルギーを供給するため、ハンドル23にはバッテリ29が設けられている。バッテリの使用によって電源コードがなくなり、携帯及び使用に便利である。バッテリ29は、再充電可能なバッテリとすることによって同じバッテリを長期に渡って使用でき、費用の軽減になり、また、乾電池等の一次バッテリのようなバッテリ交換の手間も無くなる。
【0016】
また、動力発生手段を、電動モータとバッテリに代えて、ツールハウジングに設けられた空圧ピストンシリンダ装置と、空圧ピストンシリンダ装置への圧縮空気の供給を制御するトリガバルブとによって構成することもできる。この場合には、トリガレバーはトリガバルブを制御するように関連付けられる。また、トリガバルブにはコンプレッサ等の圧縮空気源から圧縮空気が供給され、空圧ピストンシリンダ装置にその圧縮空気が供給される。空圧ピストンシリンダ装置のピストンはパンチ支持部18に連結されて、パンチ支持部18を矢印26の方向に直線運動させる。別の例においては、動力発生手段を、ツールハウジング22に設けられた油圧ピストンシリンダ装置と、油圧ピストンシリンダ装置への流体の流れの方向を制御するトリガバルブとで構成することもできる。この場合には、トリガバルブは、トリガレバー25によって油圧ピストンシリンダ装置への圧油の供給が制御されるように構成する。また、油圧ピストンシリンダ装置のピストンをパンチ支持部18に連結し、パンチ支持部18を矢印26の方向に直線運動させる。
【0017】
図3において、自己穿孔型リベット再圧縮用部品11は、ダイ支持部17に取外し可能に固定される締結用ダイ30と、パンチ支持部18の先端に取外し可能に固定される再圧縮用パンチ31とを包含する。締結用ダイ30は、現在、自己穿孔型リベット締結工具に用いられている締結用ダイが、そのまま用いられるのが好ましい。これによって、新規な部品を用意する必要がなくなる。自己穿孔型リベット再圧縮用部品11は、更に、ダイ支持部17の受入穴19に保持されて締結用ダイ30をその中に保持する筒状のダイベース33を包含する。締結用ダイ30は、締結された自己穿孔型リベットの直径の大きさに合わせた円形凹部が形成されたダイ本体部34と、ダイベース33に形成された支持穴35に適合する直径の軸部37を有する。締結用ダイ30は、現在の自己穿孔型リベット締結工具に用いられている締結用ダイと同様に、締結された自己穿孔型リベットの直径の大きさに合わせて、種々の直径の締結用ダイから選定して、ダイベース33に留めねじ38を用いて固定することができる。ダイベース33は、ダイ支持部17の受入穴19に収容されて、図2の留めねじ39によってダイ支持部17に固定される。再圧縮用パンチ31は、先端のヘッド41とパンチ支持部への固定部42とを有する。再圧縮用パンチ31も、現在、自己穿孔型リベット締結工具に用いられている締結用パンチがそのまま用いられるのが好ましい。固定部42はパンチ支持部18の受入穴21(図2参照)に留めねじ43によって固定される。ダイベース33(ひいては締結用ダイ30)及び再圧縮用パンチ31は、留めねじ39及び43によって、C型フレーム15に使用時には固定されるが、他の部品と交換するのを可能にするように取外しできる。
【0018】
図4において、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13は、ダイ支持部17に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きダイ45と、パンチ支持部18の先端に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きパンチ46とを包含する。打抜きパンチ46は、打込み過剰又は打込不良の自己穿孔型リベットを打抜き、あるいはボデーパネル等に締結された被締結部材を取外すため、自己穿孔型リベットの頭部を打抜きダイ45に向けて押圧して、自己穿孔型リベットを打抜く。打抜きダイ46は、自己穿孔型リベットの頭部に当接して自己穿孔型リベットを打抜く、打抜き部47と圧縮用プレス装置10のパンチ支持部18の受入穴21に収容保持される固定部49とを有する。打抜きダイ45は、打抜きパンチ46の打抜き部47と協働して自己穿孔型リベットを打抜く穴50を有する中空円筒に形成される。打抜きダイ45は、ダイ支持部17の受入穴19に収容して保持される外径に形成される。
【0019】
図5において、ソリッドリベット締結用部品14は、ダイ支持部17に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結ダイ51と、パンチ支持部18の先端に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結パンチ53とを包含する。ソリッド(むく)リベットは、図5に符号54で示され、大径の頭部55と中実の軸部57とからなる、よく知られたリベットである。ソリッドリベット締結ダイ51は、ソリッドリベット締結工具に用いられている締結用ダイが、そのまま用いられるのが好ましい。これにより、新規な部品を用意する必要がなくなる。更に、ダイ支持部17の受入穴19に保持されてソリッドリベット締結ダイ51をその中に保持する筒状のダイベース57を包含する。ソリッドリベット締結ダイ51は、ソリッドリベット54の頭部55の直径の大きさに合わせた円形凹部59が形成されたダイ本体部60と、ダイベース58に形成された支持穴61に適合する直径の軸部62を有する。ソリッドリベット締結ダイ51は、ソリッドリベットの頭部の直径の大きさに合わせて、種々の直径のソリッドリベット締結用ダイから選定して、ダイベース58に留めねじ63を用いて固定できる。ダイベース58は、ダイ支持部17の受入穴19に収容されて、図2の留めねじ39によってダイ支持部17に固定される。ソリッドリベット締結パンチ53には、現在用いられているソリッドリベット締結パンチと同様に、ソリッドリベット軸部57の先端を押し広げるように変形するのに適した凹部(図示せず)が形成され、パンチ支持部18の受入穴21に収容されて、留めねじ43によってパンチ支持部18に固定される。ダイベース58(及びソリッドリベット締結ダイ51)並びにソリッドリベット締結パンチ53は、留めねじ39及び43によって、C型フレーム15に使用時には固定されるが、他の部品と交換するのを可能にするように取外しできる。
【0020】
なお、上記のように、ダイ支持部17の1つの受入穴19には、自己穿孔型リベット再圧縮用部品11のダイベース33と、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13の打抜きダイ45と、ソリッドリベット締結用部品14のダイベース58とが共通に収容保持される。これによって、圧縮用プレス装置も簡単な形状にでき、自己穿孔型リベット再圧縮用部品11と自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13とソリッドリベット締結用部品14を、簡便な形状にできる。
【0021】
図6を参照して、打込み不足の自己穿孔型リベット65を補修する作業を説明する。図2の圧縮用プレス装置10のC型フレーム15のダイ支持部17には、留めねじ39によって、図3の自己穿孔型リベット再圧縮用部品11のダイベース33及び締結用ダイ30が固定され、パンチ支持部18には、留めねじ43によって再圧縮用パンチ31が固定される。作業者は、図6(A)に示すように、打込み不足の自己穿孔型リベット65に対して、第1被締結部材66及び第2被締結部材67を締結用ダイ30と再圧縮用パンチ31とで挟むように配置する。その状態でトリガレバー25を操作すると、バッテリ29から電力の供給を受けた電動モータ27が、その直動押圧力を棒状のパンチ支持部18に与えて図2の矢印26の左側方向にパンチ支持部18を強く移動させる。これにより、再圧縮用パンチ31が自己穿孔型リベット65の頭部を被締結部材65、66側に押圧し、それを受ける締結用ダイ30の凹部の形状によって自己穿孔型リベットの脚部が被締結部材の中で拡開するように変形されつつ規定位置まで打込まれ、適正な締結にされる。図6(B)は補修後の自己穿孔型リベット65を示す。なお、締結の補修後、トリガレバーの解放により、電動モータ27は押圧力を解除するとともに、逆転して再圧縮用パンチ31を原位置(最も開いた状態)に自動復帰させる。
【0022】
次に、図7を参照して、打込み過剰の自己穿孔型リベットや傾き締結又は倒れ締結等の締結不良の自己穿孔型リベットを打抜いたり、あるいは、第1被締結部材66から第2被締結部材67を交換や除去等のために自己穿孔型リベットを除去したりする場合の作業について説明する。図示の例では、打込み過剰の自己穿孔型リベット69が除去される。図2の圧縮用プレス装置10のダイ支持部17には、図4の自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13の自己穿孔型リベット打抜きダイ45が固定され、パンチ支持部18には、自己穿孔型リベット打抜きパンチ46が固定される。打抜きダイ45には、中央に、打抜きパンチ46の打抜き部47の直径よりわずかに大きい穴70が設けてある。また、打抜き部47は、自己穿孔型リベット69の頭部直径とほぼ同じの直径のものが選定される。打抜きダイ45は、留めねじ39によって、また、打抜きパンチ46は、留めねじ43によってそれぞれ固定される。作業者は、図7(A)に図示のように、打込み過剰の自己穿孔型リベット69に対して、第1被締結部材66及び第2被締結部材67を打抜きダイ45と打抜きパンチ46とで挟むように配置する。
【0023】
その状態でトリガレバー25を操作すると、電動モータ27が、直動押圧力を棒状のパンチ支持部18に与えてパンチ支持部8を移動させ、打抜きパンチ46が自己穿孔型リベット65の頭部を被締結部材66、67に強く押圧する。その押圧を続けると、被締結部材66、67の裏側には打抜きダイ45が配置されているので、自己穿孔型リベット69はその周辺の被締結部材とともに被締結部材を打抜きダイ45の穴70を通って貫通する。図7(B)にその状態が示されている。これによって、自己穿孔型リベット69は被締結部材66、67から除去できる。なお、自己穿孔型リベット69が被締結部材66、67を貫通した後、トリガレバー25を解放すると、電動モータ27は押圧力を解除するとともに、逆転して打抜きパンチ46を原位置(最も開いた状態)に自動復帰させる。被締結部材66、67には、自己穿孔型リベット69が打抜かれた跡に打抜き穴71が形成される。
【0024】
打抜き穴71は、第1被締結部材66及び第2被締結部材67を連結するように、ソリッドリベットによって締結されて塞がれる。図8を参照して、打抜き穴71に、ソリッドリベット55を締結する場合の作業について説明する。圧縮用プレス装置10のダイ支持部17から自己穿孔型リベット打抜きダイ45が外されて、代わりに、図5のソリッドリベット締結用部品14のダイベース58及びソリッドリベット締結用ダイ51が固定される。また、パンチ支持部18から打抜きパンチ46が外されて、代わりに、ソリッドリベット締結パンチ53が固定される。作業者は、図5に示すように、ソリッドリベット54を、頭部55を締結用ダイ51の凹部59に収まるように保持する。次に、圧縮用プレス装置10を、被締結部材66の打抜き穴71にソリッドリベット54の軸部57を挿入するように配置する。図8(A)では圧縮用プレス装置が省略されているが、ソリッドリベット55の軸部57が被締結部材66、67の打抜き穴71を貫通する位置にある。そのまま軸部57を打抜き穴71を貫通させ、軸部57の先端を反対側に突出させる。
【0025】
その状態でトリガレバー25を操作すると、電動モータ27が、直動押圧力をパンチ支持部18に与えてパンチ支持部18を強く移動させ、ソリッドリベット締結パンチ53がソリッドリベット54の軸部57の先端を強く押圧し始める。その押圧を続けると、締結パンチ53が軸部57を強く圧縮してその端部を半径方向外方に広げるように変形しつつ軸部57も圧縮変形される。図8(B)は、軸部57の端部が半径方向外方に変形されて頭部55と同じような形状に形成されて、頭部55と協働して被締結部材66、67にソリッドリベット54が締結されて、被締結部材66、67を連結した様子を示している。締結後、トリガレバー25を解放すると、電動モータ27は押圧力を解除するとともに、逆転して締結パンチ53を原位置(最も開いた状態)に自動復帰させる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、1つの装置で、打込み不足の自己穿孔型リベットに対しては、適正に打込んで補修することができ、打込み過剰の自己穿孔型リベットや被締結部材の交換の際の自己穿孔型リベットの除去等の場合にも、自己穿孔型リベット全体が全被締結部材を貫通して被締結部材から除去でき、更に、取外し後の被締結部材の取付穴にはソリッドリベットを締結することができる。従って、再圧縮用のプレス装置や、自己穿孔型リベットの除去及びソリッドリベットの締結装置を用意する必要がなくなり、また、費用の負担を軽減した。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は打込み不足の自己穿孔型リベットを示す断面図、(B)は打込み過剰の自己穿孔型リベットを示す断面図である。
【図2】本発明の1実施例に係る、主装置となる圧縮用プレス装置の正面図である。
【図3】本発明の1実施例に係る、自己穿孔型リベット再圧縮用部品の分解斜視図である。
【図4】本発明の1実施例に係る、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品の分解斜視図である。
【図5】本発明の1実施例に係る、ソリッドリベット締結用部品を示す分解斜視図であって、ソリッドリベットを締結用ダイと締結パンチの間に配置して示す図である。
【図6】(A)は打込み不足の自己穿孔型リベットの再圧縮前の状態を示す断面図、(B)は自己穿孔型リベットの再圧縮後の状態を示す断面図である。
【図7】(A)は打込み過剰の自己穿孔型リベットの打抜き前の状態を示す断面図、(B)は自己穿孔型リベットを被締結部材から打抜いた後の状態を示す断面図である。
【図8】(A)は被締結部材の打抜き穴にソリッドリベットを位置決めした状態を示す斜視図、(B)はソリッドリベットが締結された状態を示す被締結部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 自己穿孔型リベット
2 第1被締結部材
3 第2被締結部材
5 リベット頭部
6 リベット脚部
10 圧縮用プレス装置
11 自己穿孔型リベット再圧縮用部品
13 自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品
14 ソリッドリベット締結用部品
15 C型フレーム
17 ダイ支持部
18 パンチ支持部
19 ダイ支持部の受入穴
21 パンチ支持部の受入穴
22 ツールハウジング
23 ハンドル
25 トリガレバー
27 電動モータ
29 バッテリ
30 締結用ダイ
31 再圧縮用用パンチ
33 ダイベース
34 ダイ本体部
35 ダイベースの支持穴
37 締結ダイの軸部
38、39 留めねじ
41 再圧縮用パンチのヘッド
43 留めねじ
45 自己穿孔型リベット打抜きダイ
46 自己穿孔型リベット打抜きパンチ
51 ソリッドリベット締結ダイ
53 ソリッドリベット締結パンチ
58 ダイベース
71 打抜き穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部と頭部から垂下する中空脚部とを有する自己穿孔型リベットをが被締結部材に締結された後、自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッド(むく)リベットを締結できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自己穿孔型リベットは、大径の頭部とその頭部から垂下する中空の筒状脚部からなる。自己穿孔型リベットは、例えば、自動車組立て作業等の板金組立作業に用いられ、特に、軽量化のためにアルミニウムで成る自動車のボデーに、他の板部材や部品を連結する組立作業のように溶接による連結が望めない場合に適している。自己穿孔型リベットによる連結は、例えば、アルミニウムボデー等の第1の被締結部材に、他の板部材等の第2の被締結部材(又は更に第3の被締結部材等)を重ねて配置し、第1被締結部材にダイを配置するとともに、反対側の第2被締結部材(又は第3被締結部材)の側の所定の締結位置に自己穿孔型リベットの脚部を配置してパンチで頭部を押圧して、脚部を被締結部材に穿通させ脚部先端を拡がるように変形して、変形した拡開脚部と頭部とによって複数の被締結部材を相互に連結する。自己穿孔型リベットは、パンチの側の第2(及び第3)被締結部材を穿通するが、ダイに隣接する受側の第1被締結部材を貫通せずにその中に留まるように打込まれる。第1被締結部材の表面にはリベット穿通穴が形成されないので、第1被締結部材は、外観を損なうことがなく、音を遮断し雨水等の浸入を阻止する密封性が維持され、錆の発生を防止できる等の利点がある。
【0003】
図1(A)及び(B)には、自己穿孔型リベット1が、アルミニウム製のボデーパネル等の第1被締結部材2と他の板部材等の第2被締結部材3にリベット当該と拡開した脚部6とによって締結された様子が示されている。自己穿孔型リベットの打込みにおいて、締結強度を安定的に確保するため、リベット頭部5の頂部は第2被締結部材3の表面に対してほぼ面一になるように締結装置において制御される。しかし、図1(A)に示すような、リベット頭部5の頂部が第2被締結部材3の表面から突出した、打込み不足や、図1(B)に示すような、リベット頭部5が第2被締結部材3の中に沈み込んだ、打込み過剰が発生することがある。また、自己穿孔型リベットが被締結部材に斜めに傾いて締結されたり、更には、横に倒れて締結されたりすることもある。これら締結不良の自己穿孔型リベットは、打込みの補修をしたり、除去したりすることが必要となる。また、自己穿孔型リベット1の締結が正常であっても、第1被締結部材2に連結された第2被締結部材3の全体を交換したり、あるいは第2被締結部材3を廃棄する場合には自己穿孔型リベットの締結部分を破壊して除去する必要があるときもある。
【0004】
従来これらの補修や除去また被締結部材の交換等を行うにはそれぞれ専用の装置を必要とした。例えば、図1(A)の打込み不足では再圧縮用のプレス装置が必要であり、図1(B)の打込み過剰では自己穿孔型リベットを抜取るためのドリル装置が必要であり、除去後の取付穴にソリッド(むく)リベットを打込む場合には、ソリッドリベットの締結装置が必要である。抜取るためのドリル装置及びソリッドリベットの締結装置については、被締結部材の交換等を行う場合にも必要である。これらの面倒及び不便をなくするために、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる装置が望まれる。
【0005】
実開昭62−6943号公報(特許文献1:実公平3−31466号公報)及び実開平5−93639号公報(特許文献2:実公平7−47161号公報)には、被締結部材に締結されたソリッドリベットを被締結部材から除去する工具を開示している。米国特許第4,365,401号明細書(特許文献3)は、被締結部材に締結されたソリッドリベットを被締結部材から除去することも、被締結部材にソリッドリベットを被締結部材に締結することもできる工具を開示している。特表平9−500059号公報(米国特許第5,722,144号明細書)には、締結された自己穿孔型リベットを被締結部材から取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる工具が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭62−6943号公報
【特許文献2】
実開平5−93639号公報
【特許文献3】
米国特許第4,365,401号明細書
【特許文献4】
特表平9−500059号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び特許文献2は、ソリッドリベットが被締結部材に締結された場合のソリッドリベットの除去を行うだけの装置を開示するに過ぎない。特許文献3は、ソリッドリベットの被締結部材からの除去と被締結部材へのソリッドリベットの締結の両方を行える装置を開示するが、自己穿孔型リベットの除去及びソリッドリベットの締結を示してはいない。特許文献4は、締結された自己穿孔型リベットを被締結部材から取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる装置を開示している。しかし、この特許文献4にも、自己穿孔型リベットの締結の補修を行うことについては、何も示していない。従って、1つの装置で、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できることの要望は高い。
【0008】
従って、本発明の目的は、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の装置は、頭部と該頭部から垂下する頭部より小径の中空脚部とから成る自己穿孔型リベットを被締結部材に締結した後、該自己穿孔型リベットの締結状態を補修し、又は締結した自己穿孔型リベットを被締結部材から取外し、又は取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結する。この本発明の装置は、圧縮用プレス装置と、自己穿孔型リベットの締結状態を補修するための自己穿孔型リベット再圧縮用部品と、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外すための自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品と、自己穿孔型リベットの取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結するためのソリッドリベット締結用部品とを包含する。圧縮用プレス装置は、C型フレームを包含し、該C型フレームの対向する2つの端部の一方にはダイを支持するためのダイ支持部が設けられ、他方の端部には、ダイ支持部に対向する先端にパンチを支持するパンチ支持部が、ダイ支持部に対して移動可能に保持されており、更に、パンチ支持部の先端に保持したパンチをダイに向けて押圧したり該ダイから離すように、該パンチ支持部を移動させる手段が設けられており、自己穿孔型リベット再圧縮用部品は、ダイ支持部に取外し可能に固定される締結用ダイと、パンチ支持部の先端に取外し可能に固定される再圧縮用パンチとを包含し、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品は、ダイ支持部に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きダイと、パンチ支持部の先端に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きパンチとを包含し、ソリッドリベット締結用部品は、ダイ支持部に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結ダイと、パンチ支持部の先端に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結パンチとを包含する。
【0010】
上記の装置において、打込み不足の自己穿孔型リベットに対しては、圧縮用プレス装置のC型フレームのダイ支持部に締結用ダイを固定し、パンチ支持部の先端に再圧縮用パンチを固定して圧縮用プレス装置の移動手段を動作させて、再圧縮用パンチを自己穿孔型リベットの頭部にあてがって締結用ダイに向けて押圧すれば、打込み不足の自己穿孔型リベットの打込みを適正に打込んで補修することができ、打込み過剰の自己穿孔型リベットや被締結部材の交換の際の自己穿孔型リベットの除去の場合には、圧縮用プレス装置のC型フレームのダイ支持部に自己穿孔型リベット打抜きダイを固定し、パンチ支持部の先端に自己穿孔型リベット打抜きパンチを固定して、圧縮用プレス装置の移動手段を動作させ、自己穿孔型リベット打抜きパンチを自己穿孔型リベットの頭部にあてがって打抜きダイに向けて押圧すれば、自己穿孔型リベット全体が全被締結部材を貫通して被締結部材から除去され、更に、取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結するには、圧縮用プレス装置のC型フレームのダイ支持部にソリッドリベット締結ダイを固定し、パンチ支持部の先端にソリッドリベット締結パンチを固定して、ソリッドリベットの軸部を被締結部材の取付穴に挿入した状態で圧縮用プレス装置の移動手段を動作させてソリッドリベット締結パンチをソリッドリベット締結ダイに押圧すれば、ソリッドリベットが被締結部材に締結される。このように、本発明の装置は、1つの装置で、被締結部材に締結された自己穿孔型リベットの締結状態を補修したり、締結した自己穿孔型リベットを取外したり、自己穿孔型リベットを取外した後の被締結部材にソリッドリベットを締結できる。従って、再圧縮用のプレス装置や、自己穿孔型リベットの除去及びソリッドリベットの締結装置を用意する必要がなくなり、また、費用の負担を軽減した。
【0011】
上記の装置において、圧縮用プレス装置は、更に、C型フレームの他端に固定されてパンチ支持部をダイ支持部に対して移動可能に収容及び保持する細長いツールハウジングと、ツールハウジングのC型フレームから離れた位置でツールハウジングから交差するように延びるハンドルと、ハンドルに設けられたトリガレバーとを包含し、パンチ支持部移動手段は、パンチ支持部をツールハウジング内で直線運動させる動力発生手段であり、動力発生手段はトリガレバーの操作によって動作するように構成できる。これによって、圧縮用プレス装置は、作業者の手持ち式工具として利用可能になり、作業がし易くなる。この場合、動力発生手段が、ツールハウジングに設けられた電動モータと、電動モータに電気エネルギーを供給するためのハンドルに設けられたバッテリとを包含するように構成することができる。また、動力発生手段が、ツールハウジングに設けられた空圧ピストンシリンダ装置と、空圧ピストンシリンダ装置への圧縮空気の供給を制御するトリガバルブとを包含し、トリガバルブはトリガレバーによって制御される構成であってもよい。更に、動力発生手段が、ツールハウジングに設けられた油圧ピストンシリンダ装置と、油圧ピストンシリンダ装置への流体の方向を制御するトリガバルブとを包含し、トリガバルブはトリガレバーによって制御されるように構成してもよい。
【0012】
上記装置において、自己穿孔型リベット再圧縮用部品は、更に、ダイ支持部に保持されて締結用ダイを中に保持する筒状のダイベースを包含するように構成できる。また、ソリッドリベット締結用部品は、更に、ダイ支持部に保持されてソリッドリベット締結ダイを中に保持する筒状のダイベースを包含してもよい。その場合、C型フレームのダイ支持部には、自己穿孔型リベット打抜きダイ又はダイベースを受入れて保持する受入穴が形成され、ダイベース及び自己穿孔型リベット打抜きダイのいずれも、ダイ支持部の受入穴に共通に収容保持される外形形状に形成されているのが好ましい。上記のように、自己穿孔型リベット再圧縮用部品と自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品とソリッドリベット締結用部品とは、簡便な形状にすると同時に、従来の自己穿孔型リベット締結装置の部品を流用し費用負担を軽減した。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の1実施例を説明する。本発明の実施例に係る、締結した自己穿孔型リベットの締結状態を補修し、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外し、取外し後の被締結部材の取付穴にソリッドリベットを締結する装置は、主装置となる、図2の圧縮用プレス装置10と、図3に示す、自己穿孔型リベットの締結状態を補修するための自己穿孔型リベット再圧縮用部品11と、図4に示す、自己穿孔型リベットを被締結部材から取外すための自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13と、図5に示す、自己穿孔型リベットの取外し後の被締結部材取付穴にソリッドリベットを締結するためのソリッドリベット締結用部品14とを包含する。
【0014】
図2に示すように、圧縮用プレス装置10は、C型フレーム15を包含する。C型フレーム15の対向する2つの端部の一方には、ダイを支持するためのダイ支持部17が設けられ、他方の端部には、ダイ支持部17に対向する先端にパンチを支持するためのパンチ支持部18が、ダイ支持部17に対して移動可能に保持されている。ダイ支持部17には、ダイを収容し保持する受入穴19が形成されている。パンチ支持部18は、細長い棒状体として形成され、ダイ支持部17に向う先端にパンチを収容し保持する受入穴21が形成されている。圧縮用プレス装置10は、C型フレームの他端に固定されてパンチ支持部18をダイ支持部17に対して移動可能に収容及び保持する細長いツールハウジング22と、ツールハウジング22のC型フレームから離れた位置でツールハウジング22から交差するように延びるハンドル23とを包含する。これによって、圧縮用プレス装置10は、作業者の手持ち式工具として利用可能になり、作業がし易くなる。
【0015】
ハンドル23には、トリガレバー25が設けられ、自己穿孔型リベットの締結の補修、自己穿孔型リベットの取外し、ソリッドリベットの締結等の諸作業の起動を行う。ツールハウジング22には、パンチ支持部18を矢印26の方向に直線移動する、パンチ支持部移動手段としての動力発生手段が設けられている。図示の実施例においては、その動力発生手段は電動モータ(リニアモータ又は回転を直線運動に変換する機構が設けられた回転モータ等)27である。また、電動モータ27に電気エネルギーを供給するため、ハンドル23にはバッテリ29が設けられている。バッテリの使用によって電源コードがなくなり、携帯及び使用に便利である。バッテリ29は、再充電可能なバッテリとすることによって同じバッテリを長期に渡って使用でき、費用の軽減になり、また、乾電池等の一次バッテリのようなバッテリ交換の手間も無くなる。
【0016】
また、動力発生手段を、電動モータとバッテリに代えて、ツールハウジングに設けられた空圧ピストンシリンダ装置と、空圧ピストンシリンダ装置への圧縮空気の供給を制御するトリガバルブとによって構成することもできる。この場合には、トリガレバーはトリガバルブを制御するように関連付けられる。また、トリガバルブにはコンプレッサ等の圧縮空気源から圧縮空気が供給され、空圧ピストンシリンダ装置にその圧縮空気が供給される。空圧ピストンシリンダ装置のピストンはパンチ支持部18に連結されて、パンチ支持部18を矢印26の方向に直線運動させる。別の例においては、動力発生手段を、ツールハウジング22に設けられた油圧ピストンシリンダ装置と、油圧ピストンシリンダ装置への流体の流れの方向を制御するトリガバルブとで構成することもできる。この場合には、トリガバルブは、トリガレバー25によって油圧ピストンシリンダ装置への圧油の供給が制御されるように構成する。また、油圧ピストンシリンダ装置のピストンをパンチ支持部18に連結し、パンチ支持部18を矢印26の方向に直線運動させる。
【0017】
図3において、自己穿孔型リベット再圧縮用部品11は、ダイ支持部17に取外し可能に固定される締結用ダイ30と、パンチ支持部18の先端に取外し可能に固定される再圧縮用パンチ31とを包含する。締結用ダイ30は、現在、自己穿孔型リベット締結工具に用いられている締結用ダイが、そのまま用いられるのが好ましい。これによって、新規な部品を用意する必要がなくなる。自己穿孔型リベット再圧縮用部品11は、更に、ダイ支持部17の受入穴19に保持されて締結用ダイ30をその中に保持する筒状のダイベース33を包含する。締結用ダイ30は、締結された自己穿孔型リベットの直径の大きさに合わせた円形凹部が形成されたダイ本体部34と、ダイベース33に形成された支持穴35に適合する直径の軸部37を有する。締結用ダイ30は、現在の自己穿孔型リベット締結工具に用いられている締結用ダイと同様に、締結された自己穿孔型リベットの直径の大きさに合わせて、種々の直径の締結用ダイから選定して、ダイベース33に留めねじ38を用いて固定することができる。ダイベース33は、ダイ支持部17の受入穴19に収容されて、図2の留めねじ39によってダイ支持部17に固定される。再圧縮用パンチ31は、先端のヘッド41とパンチ支持部への固定部42とを有する。再圧縮用パンチ31も、現在、自己穿孔型リベット締結工具に用いられている締結用パンチがそのまま用いられるのが好ましい。固定部42はパンチ支持部18の受入穴21(図2参照)に留めねじ43によって固定される。ダイベース33(ひいては締結用ダイ30)及び再圧縮用パンチ31は、留めねじ39及び43によって、C型フレーム15に使用時には固定されるが、他の部品と交換するのを可能にするように取外しできる。
【0018】
図4において、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13は、ダイ支持部17に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きダイ45と、パンチ支持部18の先端に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きパンチ46とを包含する。打抜きパンチ46は、打込み過剰又は打込不良の自己穿孔型リベットを打抜き、あるいはボデーパネル等に締結された被締結部材を取外すため、自己穿孔型リベットの頭部を打抜きダイ45に向けて押圧して、自己穿孔型リベットを打抜く。打抜きダイ46は、自己穿孔型リベットの頭部に当接して自己穿孔型リベットを打抜く、打抜き部47と圧縮用プレス装置10のパンチ支持部18の受入穴21に収容保持される固定部49とを有する。打抜きダイ45は、打抜きパンチ46の打抜き部47と協働して自己穿孔型リベットを打抜く穴50を有する中空円筒に形成される。打抜きダイ45は、ダイ支持部17の受入穴19に収容して保持される外径に形成される。
【0019】
図5において、ソリッドリベット締結用部品14は、ダイ支持部17に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結ダイ51と、パンチ支持部18の先端に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結パンチ53とを包含する。ソリッド(むく)リベットは、図5に符号54で示され、大径の頭部55と中実の軸部57とからなる、よく知られたリベットである。ソリッドリベット締結ダイ51は、ソリッドリベット締結工具に用いられている締結用ダイが、そのまま用いられるのが好ましい。これにより、新規な部品を用意する必要がなくなる。更に、ダイ支持部17の受入穴19に保持されてソリッドリベット締結ダイ51をその中に保持する筒状のダイベース57を包含する。ソリッドリベット締結ダイ51は、ソリッドリベット54の頭部55の直径の大きさに合わせた円形凹部59が形成されたダイ本体部60と、ダイベース58に形成された支持穴61に適合する直径の軸部62を有する。ソリッドリベット締結ダイ51は、ソリッドリベットの頭部の直径の大きさに合わせて、種々の直径のソリッドリベット締結用ダイから選定して、ダイベース58に留めねじ63を用いて固定できる。ダイベース58は、ダイ支持部17の受入穴19に収容されて、図2の留めねじ39によってダイ支持部17に固定される。ソリッドリベット締結パンチ53には、現在用いられているソリッドリベット締結パンチと同様に、ソリッドリベット軸部57の先端を押し広げるように変形するのに適した凹部(図示せず)が形成され、パンチ支持部18の受入穴21に収容されて、留めねじ43によってパンチ支持部18に固定される。ダイベース58(及びソリッドリベット締結ダイ51)並びにソリッドリベット締結パンチ53は、留めねじ39及び43によって、C型フレーム15に使用時には固定されるが、他の部品と交換するのを可能にするように取外しできる。
【0020】
なお、上記のように、ダイ支持部17の1つの受入穴19には、自己穿孔型リベット再圧縮用部品11のダイベース33と、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13の打抜きダイ45と、ソリッドリベット締結用部品14のダイベース58とが共通に収容保持される。これによって、圧縮用プレス装置も簡単な形状にでき、自己穿孔型リベット再圧縮用部品11と自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13とソリッドリベット締結用部品14を、簡便な形状にできる。
【0021】
図6を参照して、打込み不足の自己穿孔型リベット65を補修する作業を説明する。図2の圧縮用プレス装置10のC型フレーム15のダイ支持部17には、留めねじ39によって、図3の自己穿孔型リベット再圧縮用部品11のダイベース33及び締結用ダイ30が固定され、パンチ支持部18には、留めねじ43によって再圧縮用パンチ31が固定される。作業者は、図6(A)に示すように、打込み不足の自己穿孔型リベット65に対して、第1被締結部材66及び第2被締結部材67を締結用ダイ30と再圧縮用パンチ31とで挟むように配置する。その状態でトリガレバー25を操作すると、バッテリ29から電力の供給を受けた電動モータ27が、その直動押圧力を棒状のパンチ支持部18に与えて図2の矢印26の左側方向にパンチ支持部18を強く移動させる。これにより、再圧縮用パンチ31が自己穿孔型リベット65の頭部を被締結部材65、66側に押圧し、それを受ける締結用ダイ30の凹部の形状によって自己穿孔型リベットの脚部が被締結部材の中で拡開するように変形されつつ規定位置まで打込まれ、適正な締結にされる。図6(B)は補修後の自己穿孔型リベット65を示す。なお、締結の補修後、トリガレバーの解放により、電動モータ27は押圧力を解除するとともに、逆転して再圧縮用パンチ31を原位置(最も開いた状態)に自動復帰させる。
【0022】
次に、図7を参照して、打込み過剰の自己穿孔型リベットや傾き締結又は倒れ締結等の締結不良の自己穿孔型リベットを打抜いたり、あるいは、第1被締結部材66から第2被締結部材67を交換や除去等のために自己穿孔型リベットを除去したりする場合の作業について説明する。図示の例では、打込み過剰の自己穿孔型リベット69が除去される。図2の圧縮用プレス装置10のダイ支持部17には、図4の自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品13の自己穿孔型リベット打抜きダイ45が固定され、パンチ支持部18には、自己穿孔型リベット打抜きパンチ46が固定される。打抜きダイ45には、中央に、打抜きパンチ46の打抜き部47の直径よりわずかに大きい穴70が設けてある。また、打抜き部47は、自己穿孔型リベット69の頭部直径とほぼ同じの直径のものが選定される。打抜きダイ45は、留めねじ39によって、また、打抜きパンチ46は、留めねじ43によってそれぞれ固定される。作業者は、図7(A)に図示のように、打込み過剰の自己穿孔型リベット69に対して、第1被締結部材66及び第2被締結部材67を打抜きダイ45と打抜きパンチ46とで挟むように配置する。
【0023】
その状態でトリガレバー25を操作すると、電動モータ27が、直動押圧力を棒状のパンチ支持部18に与えてパンチ支持部8を移動させ、打抜きパンチ46が自己穿孔型リベット65の頭部を被締結部材66、67に強く押圧する。その押圧を続けると、被締結部材66、67の裏側には打抜きダイ45が配置されているので、自己穿孔型リベット69はその周辺の被締結部材とともに被締結部材を打抜きダイ45の穴70を通って貫通する。図7(B)にその状態が示されている。これによって、自己穿孔型リベット69は被締結部材66、67から除去できる。なお、自己穿孔型リベット69が被締結部材66、67を貫通した後、トリガレバー25を解放すると、電動モータ27は押圧力を解除するとともに、逆転して打抜きパンチ46を原位置(最も開いた状態)に自動復帰させる。被締結部材66、67には、自己穿孔型リベット69が打抜かれた跡に打抜き穴71が形成される。
【0024】
打抜き穴71は、第1被締結部材66及び第2被締結部材67を連結するように、ソリッドリベットによって締結されて塞がれる。図8を参照して、打抜き穴71に、ソリッドリベット55を締結する場合の作業について説明する。圧縮用プレス装置10のダイ支持部17から自己穿孔型リベット打抜きダイ45が外されて、代わりに、図5のソリッドリベット締結用部品14のダイベース58及びソリッドリベット締結用ダイ51が固定される。また、パンチ支持部18から打抜きパンチ46が外されて、代わりに、ソリッドリベット締結パンチ53が固定される。作業者は、図5に示すように、ソリッドリベット54を、頭部55を締結用ダイ51の凹部59に収まるように保持する。次に、圧縮用プレス装置10を、被締結部材66の打抜き穴71にソリッドリベット54の軸部57を挿入するように配置する。図8(A)では圧縮用プレス装置が省略されているが、ソリッドリベット55の軸部57が被締結部材66、67の打抜き穴71を貫通する位置にある。そのまま軸部57を打抜き穴71を貫通させ、軸部57の先端を反対側に突出させる。
【0025】
その状態でトリガレバー25を操作すると、電動モータ27が、直動押圧力をパンチ支持部18に与えてパンチ支持部18を強く移動させ、ソリッドリベット締結パンチ53がソリッドリベット54の軸部57の先端を強く押圧し始める。その押圧を続けると、締結パンチ53が軸部57を強く圧縮してその端部を半径方向外方に広げるように変形しつつ軸部57も圧縮変形される。図8(B)は、軸部57の端部が半径方向外方に変形されて頭部55と同じような形状に形成されて、頭部55と協働して被締結部材66、67にソリッドリベット54が締結されて、被締結部材66、67を連結した様子を示している。締結後、トリガレバー25を解放すると、電動モータ27は押圧力を解除するとともに、逆転して締結パンチ53を原位置(最も開いた状態)に自動復帰させる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、1つの装置で、打込み不足の自己穿孔型リベットに対しては、適正に打込んで補修することができ、打込み過剰の自己穿孔型リベットや被締結部材の交換の際の自己穿孔型リベットの除去等の場合にも、自己穿孔型リベット全体が全被締結部材を貫通して被締結部材から除去でき、更に、取外し後の被締結部材の取付穴にはソリッドリベットを締結することができる。従って、再圧縮用のプレス装置や、自己穿孔型リベットの除去及びソリッドリベットの締結装置を用意する必要がなくなり、また、費用の負担を軽減した。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は打込み不足の自己穿孔型リベットを示す断面図、(B)は打込み過剰の自己穿孔型リベットを示す断面図である。
【図2】本発明の1実施例に係る、主装置となる圧縮用プレス装置の正面図である。
【図3】本発明の1実施例に係る、自己穿孔型リベット再圧縮用部品の分解斜視図である。
【図4】本発明の1実施例に係る、自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品の分解斜視図である。
【図5】本発明の1実施例に係る、ソリッドリベット締結用部品を示す分解斜視図であって、ソリッドリベットを締結用ダイと締結パンチの間に配置して示す図である。
【図6】(A)は打込み不足の自己穿孔型リベットの再圧縮前の状態を示す断面図、(B)は自己穿孔型リベットの再圧縮後の状態を示す断面図である。
【図7】(A)は打込み過剰の自己穿孔型リベットの打抜き前の状態を示す断面図、(B)は自己穿孔型リベットを被締結部材から打抜いた後の状態を示す断面図である。
【図8】(A)は被締結部材の打抜き穴にソリッドリベットを位置決めした状態を示す斜視図、(B)はソリッドリベットが締結された状態を示す被締結部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 自己穿孔型リベット
2 第1被締結部材
3 第2被締結部材
5 リベット頭部
6 リベット脚部
10 圧縮用プレス装置
11 自己穿孔型リベット再圧縮用部品
13 自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品
14 ソリッドリベット締結用部品
15 C型フレーム
17 ダイ支持部
18 パンチ支持部
19 ダイ支持部の受入穴
21 パンチ支持部の受入穴
22 ツールハウジング
23 ハンドル
25 トリガレバー
27 電動モータ
29 バッテリ
30 締結用ダイ
31 再圧縮用用パンチ
33 ダイベース
34 ダイ本体部
35 ダイベースの支持穴
37 締結ダイの軸部
38、39 留めねじ
41 再圧縮用パンチのヘッド
43 留めねじ
45 自己穿孔型リベット打抜きダイ
46 自己穿孔型リベット打抜きパンチ
51 ソリッドリベット締結ダイ
53 ソリッドリベット締結パンチ
58 ダイベース
71 打抜き穴
Claims (8)
- 頭部と該頭部から垂下する頭部より小径の中空脚部とから成る自己穿孔型リベットを被締結部材に締結した後、該自己穿孔型リベットの締結状態を補修し、又は締結した自己穿孔型リベットを被締結部材から取外し、又は前記取外し後の被締結部材の取付穴にソリッド(むく)リベットを締結する装置であって、
圧縮用プレス装置と、前記自己穿孔型リベットの締結状態を補修するための自己穿孔型リベット再圧縮用部品と、前記自己穿孔型リベットを被締結部材から取外すための自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品と、前記自己穿孔型リベットの取外し後の被締結部材の取付穴に前記ソリッドリベットを締結するためのソリッドリベット締結用部品とを包含し、
前記圧縮用プレス装置は、C型フレームを包含し、該C型フレームの対向する2つの端部の一方にはダイを支持するためのダイ支持部が設けられ、他方の端部には、前記ダイ支持部に対向する先端にパンチを支持するパンチ支持部が、前記ダイ支持部に対して移動可能に保持されており、更に、前記パンチ支持部の先端に保持したパンチを前記ダイに向けて押圧したり該ダイから離すように、該パンチ支持部を移動させる手段が設けられており、
前記自己穿孔型リベット再圧縮用部品は、前記ダイ支持部に取外し可能に固定される締結用ダイと、前記パンチ支持部の先端に取外し可能に固定される再圧縮用パンチとを包含し、
前記自己穿孔型リベット取外し用打抜き部品は、前記ダイ支持部に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きダイと、前記パンチ支持部の先端に取外し可能に固定される自己穿孔型リベット打抜きパンチとを包含し、
前記ソリッドリベット締結用部品は、前記ダイ支持部に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結ダイと、前記パンチ支持部の先端に取外し可能に固定されるソリッドリベット締結パンチとを包含する
締結した自己穿孔型リベットを補修し、取外し、ソリッドリベットを締結する装置。 - 請求項1に記載の装置において、前記圧縮用プレス装置は、更に、前記C型フレームの前記他端に固定されてパンチ支持部を前記ダイ支持部に対して移動可能に収容及び保持する細長いツールハウジングと、該ツールハウジングの前記C型フレームから離れた位置で該ツールハウジングから交差するように延びるハンドルと、該ハンドルに設けられたトリガレバーとを包含し、前記パンチ支持部移動手段は、パンチ支持部を前記ツールハウジング内で直線運動させる動力発生手段であり、該動力発生手段は前記トリガレバーの操作によって動作することを特徴とする装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記動力発生手段が、前記ツールハウジングに設けられた電動モータと、該電動モータに電気エネルギーを供給するための前記ハンドルに設けられたバッテリとを包含することを特徴とする装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記動力発生手段が、前記ツールハウジングに設けられた空圧ピストンシリンダ装置と、該空圧ピストンシリンダ装置への圧縮空気の供給を制御するトリガバルブとを包含し、前記トリガバルブは前記トリガレバーによって制御されることを特徴とする装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記動力発生手段が、前記ツールハウジングに設けられた油圧ピストンシリンダ装置と、該油圧ピストンシリンダ装置への流体の方向を制御するトリガバルブとを包含し、該トリガバルブは前記トリガレバーによって制御されることを特徴とする装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置において、前記自己穿孔型リベット再圧縮用部品は、更に、前記ダイ支持部に保持されて前記締結用ダイを中に保持する筒状のダイベースを包含することを特徴とする装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置において、前記ソリッドリベット締結用部品は、更に、前記ダイ支持部に保持されて前記ソリッドリベット締結ダイを中に保持する筒状のダイベースを包含することを特徴とする装置。
- 請求項6又は7に記載の装置において、前記C型フレームの前記ダイ支持部には、前記自己穿孔型リベット打抜きダイ又は前記ダイベースを受入れて保持する受入穴が形成されており、前記ダイベース及び前記自己穿孔型リベット打抜きダイのいずれも、前記ダイ支持部の受入穴に共通に収容保持される外形形状に形成されていることを特徴とする装置。
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