JPH09155493A - リベット締結工具 - Google Patents
リベット締結工具Info
- Publication number
- JPH09155493A JPH09155493A JP31925295A JP31925295A JPH09155493A JP H09155493 A JPH09155493 A JP H09155493A JP 31925295 A JP31925295 A JP 31925295A JP 31925295 A JP31925295 A JP 31925295A JP H09155493 A JPH09155493 A JP H09155493A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rivet
- tip
- cutter blades
- slot
- mandrel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21J—FORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
- B21J15/00—Riveting
- B21J15/02—Riveting procedures
- B21J15/04—Riveting hollow rivets mechanically
- B21J15/048—Setting self-drilling hollow rivets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リベット穴の穿孔とリベット締結の同時施工
ができ、消耗品コストを削減できるリベット締結工具を
提供する。 【解決手段】 リベット締結工具1にはリベット2の2
段階の中心穴径にそれぞれ対応する大径部9と小径部1
0とが形成されている。小径部10のすり割り11に2
枚のカッター刃7が左右対称に重ねてピン16によって
装着されている。リベット締結工具1をリベット2へ挿
入し、打ち込み対象に押当てて回転駆動すると、対称に
配列した長穴14とピン16のガイド作用によって2枚
のカッター刃が拡開し、リベット穴が開穿されると同時
にリベットがリベット穴に挿入される。更にリベット締
結工具を押し込むと、大径部9によってリベットの内径
小径部5bが拡張されてリベットがかしめられる。その
後にリベット締結工具1を引き上げれば、カッター刃の
外側傾斜面7cがリベットの内周面に接触してカッター
刃が縮小し、リベット締結工具1が引き抜かれる。
ができ、消耗品コストを削減できるリベット締結工具を
提供する。 【解決手段】 リベット締結工具1にはリベット2の2
段階の中心穴径にそれぞれ対応する大径部9と小径部1
0とが形成されている。小径部10のすり割り11に2
枚のカッター刃7が左右対称に重ねてピン16によって
装着されている。リベット締結工具1をリベット2へ挿
入し、打ち込み対象に押当てて回転駆動すると、対称に
配列した長穴14とピン16のガイド作用によって2枚
のカッター刃が拡開し、リベット穴が開穿されると同時
にリベットがリベット穴に挿入される。更にリベット締
結工具を押し込むと、大径部9によってリベットの内径
小径部5bが拡張されてリベットがかしめられる。その
後にリベット締結工具1を引き上げれば、カッター刃の
外側傾斜面7cがリベットの内周面に接触してカッター
刃が縮小し、リベット締結工具1が引き抜かれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リベット締結工
具に関するものであり、特に、リベット孔の穿孔とリベ
ット締めを一工程で行えるリベット締結工具に関するも
のである。
具に関するものであり、特に、リベット孔の穿孔とリベ
ット締めを一工程で行えるリベット締結工具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、動力工具を使用して穿孔と締結を
一工程で行えるようにしたドリル付リベットが知られて
いる。このドリル付リベットは、中空管状リベットとリ
ベットの孔へ挿入されて圧着或いは接着されたドリルと
によって構成されている。ドリルの全長はリベットより
も長く、リベットの先端からリベットの胴部とほぼ等し
い外径に成形されたドリルビットが突出し、リベットの
頭部からドリル軸が突出している。
一工程で行えるようにしたドリル付リベットが知られて
いる。このドリル付リベットは、中空管状リベットとリ
ベットの孔へ挿入されて圧着或いは接着されたドリルと
によって構成されている。ドリルの全長はリベットより
も長く、リベットの先端からリベットの胴部とほぼ等し
い外径に成形されたドリルビットが突出し、リベットの
頭部からドリル軸が突出している。
【0003】空気ドリル或いは電気ドリルのドリルチャ
ックによってドリル軸をつかみ、ドリルを回転駆動する
とドリルビットによって被締結部材にリベット穴が穿孔
され、リベット穴にリベットが挿入される。続いて、リ
ベットの頭部をリベットホルダにて押さえてドリル軸を
引抜く方向へ引っ張ると、リベットの内径よりも大径の
ドリルビットが、被締結部材を貫通しているリベットの
胴部を放射方向へ膨拡させてかしめる。
ックによってドリル軸をつかみ、ドリルを回転駆動する
とドリルビットによって被締結部材にリベット穴が穿孔
され、リベット穴にリベットが挿入される。続いて、リ
ベットの頭部をリベットホルダにて押さえてドリル軸を
引抜く方向へ引っ張ると、リベットの内径よりも大径の
ドリルビットが、被締結部材を貫通しているリベットの
胴部を放射方向へ膨拡させてかしめる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のドリル付リベッ
トは、リベットの孔から突出しているドリルを引抜き方
向へ引っ張ることによってリベットをかしめ、ドリルが
リベットの膨拡部分に嵌合した状態でかしめを終了し、
一個のリベットに対して一個のドリルが消費されるので
コストが高いという欠点がある。
トは、リベットの孔から突出しているドリルを引抜き方
向へ引っ張ることによってリベットをかしめ、ドリルが
リベットの膨拡部分に嵌合した状態でかしめを終了し、
一個のリベットに対して一個のドリルが消費されるので
コストが高いという欠点がある。
【0005】そこで、穿孔及びリベット締結の同時施工
ができ、且つリベットかしめ作業のコストを削減するた
めに解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発
明は上記課題を解決することを目的とする。
ができ、且つリベットかしめ作業のコストを削減するた
めに解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発
明は上記課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、中空管状リベット
の中心穴の内径を先端部位において縮小したリベットを
使用するリベット締結工具であって、前記リベットの2
段階の内径に対応する外径の先端小径部並びに中間大径
部と、空気ドリルや電動ドライバ等に接続される基部と
が連続するマンドレルの先端面にすり割りを形成し、2
枚の平板状カッター刃にマンドレルの軸心に対して傾斜
した長穴を開穿し、前記2枚のカッター刃を左右対称に
重合わせてすり割り内に挿入し、前記長穴へピンを挿通
してすり割り内に装着し、前記2枚のカッター刃の先端
を前記マンドレルの先端から軸方向へ突出させ、且つ、
2枚のカッター刃の外側面上部にテーパ状の傾斜面を形
成し、前記長穴はカッター刃を軸の基部方向へ移動した
ときにそれぞれ外周方向へ斜行し、且つ軸の先端方向へ
移動したときに軸心方向へ斜行する形状であり、前記2
枚のカッター刃の全幅を前記リベットの外径と同一寸法
から前記リベットの中心穴大径部よりも小となる範囲で
拡縮自在としたリベット締結工具を提供するものであ
る。
達成するために提案するものであり、中空管状リベット
の中心穴の内径を先端部位において縮小したリベットを
使用するリベット締結工具であって、前記リベットの2
段階の内径に対応する外径の先端小径部並びに中間大径
部と、空気ドリルや電動ドライバ等に接続される基部と
が連続するマンドレルの先端面にすり割りを形成し、2
枚の平板状カッター刃にマンドレルの軸心に対して傾斜
した長穴を開穿し、前記2枚のカッター刃を左右対称に
重合わせてすり割り内に挿入し、前記長穴へピンを挿通
してすり割り内に装着し、前記2枚のカッター刃の先端
を前記マンドレルの先端から軸方向へ突出させ、且つ、
2枚のカッター刃の外側面上部にテーパ状の傾斜面を形
成し、前記長穴はカッター刃を軸の基部方向へ移動した
ときにそれぞれ外周方向へ斜行し、且つ軸の先端方向へ
移動したときに軸心方向へ斜行する形状であり、前記2
枚のカッター刃の全幅を前記リベットの外径と同一寸法
から前記リベットの中心穴大径部よりも小となる範囲で
拡縮自在としたリベット締結工具を提供するものであ
る。
【0007】また、上記リベットの2段階の内径に対応
する外径の先端大径部並びに中間小径部と、空気ドリル
や電動ドライバ等に接続される基部とが連続するマンド
レルの先端面にすり割りを形成し、2枚の平板状カッタ
ー刃にマンドレルの軸心に対して傾斜した長穴を開穿
し、前記2枚のカッター刃を左右対称に重合わせてすり
割り内に挿入し、前記長穴へピンを挿通してすり割り内
に装着し、前記2枚のカッター刃の先端を前記マンドレ
ルの先端から軸方向へ突出させ、且つ、2枚のカッター
刃の外側面上部にテーパ状の傾斜面を形成し、前記長穴
はカッター刃を軸の基部方向へ移動したときにそれぞれ
外周方向へ斜行し、且つ軸の先端方向へ移動したときに
軸心方向へ斜行する形状であり、前記2枚のカッター刃
の全幅を前記リベットの外径と同一寸法から前記リベッ
トの中心穴大径部よりも小となる範囲で拡縮自在とした
リベット締結工具を提供するものである。
する外径の先端大径部並びに中間小径部と、空気ドリル
や電動ドライバ等に接続される基部とが連続するマンド
レルの先端面にすり割りを形成し、2枚の平板状カッタ
ー刃にマンドレルの軸心に対して傾斜した長穴を開穿
し、前記2枚のカッター刃を左右対称に重合わせてすり
割り内に挿入し、前記長穴へピンを挿通してすり割り内
に装着し、前記2枚のカッター刃の先端を前記マンドレ
ルの先端から軸方向へ突出させ、且つ、2枚のカッター
刃の外側面上部にテーパ状の傾斜面を形成し、前記長穴
はカッター刃を軸の基部方向へ移動したときにそれぞれ
外周方向へ斜行し、且つ軸の先端方向へ移動したときに
軸心方向へ斜行する形状であり、前記2枚のカッター刃
の全幅を前記リベットの外径と同一寸法から前記リベッ
トの中心穴大径部よりも小となる範囲で拡縮自在とした
リベット締結工具を提供するものである。
【0008】請求項1並びに2記載のリベット締結工具
において、マンドレルの先端部位に装着された2枚のカ
ッター刃は拡縮自在であり、カッター刃の先端部をリベ
ット打ち込み対象の表面に押当てると、長穴とピンのガ
イド作用によって2枚のカッター刃が拡開し、逆にカッ
ター刃を先端方向へ移動すると縮小する。
において、マンドレルの先端部位に装着された2枚のカ
ッター刃は拡縮自在であり、カッター刃の先端部をリベ
ット打ち込み対象の表面に押当てると、長穴とピンのガ
イド作用によって2枚のカッター刃が拡開し、逆にカッ
ター刃を先端方向へ移動すると縮小する。
【0009】請求項1記載のリベット締結工具は、カッ
ター刃を縮小させて先端方向からマンドレルへ中空リベ
ットを挿入し、カッター刃を打ち込み対象の表面に押当
て、動力工具によりリベット締結工具を回転駆動する
と、拡張した2枚のカッター刃によってリベットと同径
のリベット穴が開穿されると同時にリベットがリベット
穴に挿入される。そして、更にリベット締結工具を押し
込み方向へ駆動するとリベット締結工具の中間大径部に
よってリベットの内径小径部が拡張されてリベットがか
しめられる。かしめ終了後にリベット締結工具を引き上
げれば、カッター刃の外側面上部の傾斜面がリベットの
内周面に接触してカッター刃は縮小し、リベットからリ
ベット締結工具が引き抜かれる。
ター刃を縮小させて先端方向からマンドレルへ中空リベ
ットを挿入し、カッター刃を打ち込み対象の表面に押当
て、動力工具によりリベット締結工具を回転駆動する
と、拡張した2枚のカッター刃によってリベットと同径
のリベット穴が開穿されると同時にリベットがリベット
穴に挿入される。そして、更にリベット締結工具を押し
込み方向へ駆動するとリベット締結工具の中間大径部に
よってリベットの内径小径部が拡張されてリベットがか
しめられる。かしめ終了後にリベット締結工具を引き上
げれば、カッター刃の外側面上部の傾斜面がリベットの
内周面に接触してカッター刃は縮小し、リベットからリ
ベット締結工具が引き抜かれる。
【0010】請求項2記載のリベット締結工具は、動力
工具に接続されるマンドレルの基部側から中間小径部へ
中空リベットを挿入し、カッター刃を打ち込み対象の表
面に押当ててリベット締結工具を回転駆動すると、拡張
した2枚のカッター刃によってリベットと同径のリベッ
ト穴が開穿される。中間小径部に挿着されたリベットを
リベット穴に挿入し、リベットの頭部をリベットホルダ
等の固定手段によって押さえ、リベット締結工具を引き
抜き方向へ駆動すると、リベット締結工具の先端大径部
によりリベットの内径小径部が拡張変形してリベットが
かしめられる。そして、かしめと同時に、カッター刃の
外側面上部の傾斜面がリベットの内周面に接触してカッ
ター刃は縮小し、先端大径部内に格納されてリベットか
らリベット締結工具が引き抜かれる。
工具に接続されるマンドレルの基部側から中間小径部へ
中空リベットを挿入し、カッター刃を打ち込み対象の表
面に押当ててリベット締結工具を回転駆動すると、拡張
した2枚のカッター刃によってリベットと同径のリベッ
ト穴が開穿される。中間小径部に挿着されたリベットを
リベット穴に挿入し、リベットの頭部をリベットホルダ
等の固定手段によって押さえ、リベット締結工具を引き
抜き方向へ駆動すると、リベット締結工具の先端大径部
によりリベットの内径小径部が拡張変形してリベットが
かしめられる。そして、かしめと同時に、カッター刃の
外側面上部の傾斜面がリベットの内周面に接触してカッ
ター刃は縮小し、先端大径部内に格納されてリベットか
らリベット締結工具が引き抜かれる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図1は請求項1記載のリベット締
結工具1を示し、2はリベットである。リベット2は頭
部3から胴部4の先端へ貫通する中心穴を設けた中空円
筒形で、中心穴は、上部の大径部5aと胴部4の先端近
傍の小径部5bとの2段階に内径が変化している。
図に従って詳述する。図1は請求項1記載のリベット締
結工具1を示し、2はリベットである。リベット2は頭
部3から胴部4の先端へ貫通する中心穴を設けた中空円
筒形で、中心穴は、上部の大径部5aと胴部4の先端近
傍の小径部5bとの2段階に内径が変化している。
【0012】リベット締結工具1は、マンドレル6と2
枚の平板状カッター刃7とによって構成され、マンドレ
ル6は空気ドリル等の動力工具のチャックに保持される
基部8と、リベットの中心穴の2段階の内径にそれぞれ
対応する中間大径部9と先端小径部10とが形成されて
いる。
枚の平板状カッター刃7とによって構成され、マンドレ
ル6は空気ドリル等の動力工具のチャックに保持される
基部8と、リベットの中心穴の2段階の内径にそれぞれ
対応する中間大径部9と先端小径部10とが形成されて
いる。
【0013】小径部10の先端面にはすり割り11が形
成され、すり割り11に2枚のカッター刃7が装着され
ている。また、中間大径部9の長さはリベット2の中心
穴の大径部5aの全長よりも長く、基部8と中間大径部
9との間にフランジ12が設けられている。
成され、すり割り11に2枚のカッター刃7が装着され
ている。また、中間大径部9の長さはリベット2の中心
穴の大径部5aの全長よりも長く、基部8と中間大径部
9との間にフランジ12が設けられている。
【0014】図2に示すように、カッター刃7は傾斜し
た剣先と外側面とに刃部13が成形され、カッター刃7
の中央部には表裏へ貫通する長穴14が開穿されてい
る。長穴14は上方へ向かって外側面方向へ傾斜し、カ
ッター刃7の上端面7aは長穴14と平行な傾斜面とな
っており、上端面7aと外側面7bとの角部は切欠され
て上端面7aとは逆傾斜の外側傾斜面7cが形成されて
いる。
た剣先と外側面とに刃部13が成形され、カッター刃7
の中央部には表裏へ貫通する長穴14が開穿されてい
る。長穴14は上方へ向かって外側面方向へ傾斜し、カ
ッター刃7の上端面7aは長穴14と平行な傾斜面とな
っており、上端面7aと外側面7bとの角部は切欠され
て上端面7aとは逆傾斜の外側傾斜面7cが形成されて
いる。
【0015】図1に示すように、2枚のカッター刃7は
対称的に重ね合わせてすり割り11へ挿入され、マンド
レル6の小径部10に開穿されたピン穴15とカッター
刃7の長穴14へピン16を挿通してカッター刃7が支
持されている。すり割り11の天面11aは、2枚のカ
ッター刃7の上端面7aに対応する左右対称のV字形傾
斜面であり、カッター刃7は長穴14の範囲内でピン1
6並びにすり割り11の天面11aに沿って平行移動で
き、マンドレル6の軸心に対して斜行する。
対称的に重ね合わせてすり割り11へ挿入され、マンド
レル6の小径部10に開穿されたピン穴15とカッター
刃7の長穴14へピン16を挿通してカッター刃7が支
持されている。すり割り11の天面11aは、2枚のカ
ッター刃7の上端面7aに対応する左右対称のV字形傾
斜面であり、カッター刃7は長穴14の範囲内でピン1
6並びにすり割り11の天面11aに沿って平行移動で
き、マンドレル6の軸心に対して斜行する。
【0016】従って、カッター刃7を上下に移動するこ
とにより2枚のカッター刃7は拡縮し、カッター刃7の
先端をリベット打込み対象へ押し当てると2枚のカッタ
ー刃7は押し上げられて拡開する。2枚のカッター刃7
がなす外径は、拡開させた状態でリベット2の外径とほ
ぼ等しくなり、縮小させればリベット2の中心穴の大径
部5aよりも小径となる寸法に形成されている。
とにより2枚のカッター刃7は拡縮し、カッター刃7の
先端をリベット打込み対象へ押し当てると2枚のカッタ
ー刃7は押し上げられて拡開する。2枚のカッター刃7
がなす外径は、拡開させた状態でリベット2の外径とほ
ぼ等しくなり、縮小させればリベット2の中心穴の大径
部5aよりも小径となる寸法に形成されている。
【0017】次に、動力工具とリベット締結工具1を使
用したリベット締結方法を説明する。先ず、2枚のカッ
ター刃7を縮小させてマンドレル6の小径部10内へ格
納した状態でマンドレル6の先端からリベット2を挿入
し、カッター刃7の先端を打ち込み対象Pへ押し当てれ
ば、図3(a)に示すように、2枚のカッター刃7が拡
開する。そして、動力工具を起動してマンドレル6を回
転させることにより、カッター刃7によってリベット2
とほぼ同径のリベット穴が打ち込み対象Pに開穿され
る。
用したリベット締結方法を説明する。先ず、2枚のカッ
ター刃7を縮小させてマンドレル6の小径部10内へ格
納した状態でマンドレル6の先端からリベット2を挿入
し、カッター刃7の先端を打ち込み対象Pへ押し当てれ
ば、図3(a)に示すように、2枚のカッター刃7が拡
開する。そして、動力工具を起動してマンドレル6を回
転させることにより、カッター刃7によってリベット2
とほぼ同径のリベット穴が打ち込み対象Pに開穿され
る。
【0018】続いて、動力工具を介してマンドレル6に
加わる軸方向の推進力によってリベット2がリベット穴
へ挿入され、頭部が打ち込み対象Pの表面に当接して進
行を停止し、図3(b)に示すように、推進されるマン
ドレル6の大径部9がリベット2の先端部位の小径部5
aを拡開方向へ変形させて、リベット2がかしめられ
る。
加わる軸方向の推進力によってリベット2がリベット穴
へ挿入され、頭部が打ち込み対象Pの表面に当接して進
行を停止し、図3(b)に示すように、推進されるマン
ドレル6の大径部9がリベット2の先端部位の小径部5
aを拡開方向へ変形させて、リベット2がかしめられ
る。
【0019】続いて、動力工具を上昇させると、図3
(c)に示すように、カッター刃7の外側傾斜面7cが
リベット2の内周面に接触してカッター刃7は縮小方向
へスライドし、リベット締結工具1がリベット2から引
き抜かれる。
(c)に示すように、カッター刃7の外側傾斜面7cが
リベット2の内周面に接触してカッター刃7は縮小方向
へスライドし、リベット締結工具1がリベット2から引
き抜かれる。
【0020】次に、請求項2記載のリベット締結工具を
図4に従って説明する。同図に示すリベット締結工具2
1のマンドレル22は、リベット2の中心穴5の2段階
の内径にそれぞれ対応する先端大径部23と中間小径部
24とが形成され、複数のリベット2が重ねて挿通され
る中間小径部24の上端に、動力工具のチャックに保持
される基部(図示せず)が形成されている。基部の外径
は中間小径部24と同径であり、基部側から中間小径部
24へリベットが挿通される。
図4に従って説明する。同図に示すリベット締結工具2
1のマンドレル22は、リベット2の中心穴5の2段階
の内径にそれぞれ対応する先端大径部23と中間小径部
24とが形成され、複数のリベット2が重ねて挿通され
る中間小径部24の上端に、動力工具のチャックに保持
される基部(図示せず)が形成されている。基部の外径
は中間小径部24と同径であり、基部側から中間小径部
24へリベットが挿通される。
【0021】大径部23の先端面にはすり割り25が形
成され、すり割り25に2枚のカッター刃26が対称的
に重ね合わせて装着されている。すり割り25並びにカ
ッター刃26に設けられた長穴27とマンドレル22の
ピン28の形状は、図1のリベット締結工具1と同様で
あり、拡張並びに縮小の動作も同一であるので、その説
明を省略する。
成され、すり割り25に2枚のカッター刃26が対称的
に重ね合わせて装着されている。すり割り25並びにカ
ッター刃26に設けられた長穴27とマンドレル22の
ピン28の形状は、図1のリベット締結工具1と同様で
あり、拡張並びに縮小の動作も同一であるので、その説
明を省略する。
【0022】カッター刃26の幅並びに長穴27の寸法
は、2枚のカッター刃26を拡開させた状態でリベット
2の外径とほぼ等しくなり、縮小させればマンドレル2
2の大径部23内へ格納されるように形成されている。
は、2枚のカッター刃26を拡開させた状態でリベット
2の外径とほぼ等しくなり、縮小させればマンドレル2
2の大径部23内へ格納されるように形成されている。
【0023】続いて、動力工具とリベット締結工具21
とによるリベット締結方法を説明する。先ず、マンドレ
ル22の基部側から中間小径部24へ複数のリベット2
を挿通し、動力工具のチャックへリベット締結工具21
を装着する。
とによるリベット締結方法を説明する。先ず、マンドレ
ル22の基部側から中間小径部24へ複数のリベット2
を挿通し、動力工具のチャックへリベット締結工具21
を装着する。
【0024】そして、図5(a)に示すように、カッタ
ー刃26の先端を打ち込み対象Pへ押し当てれば、2枚
のカッター刃26が拡開し、動力工具を起動してマンド
レル22を回転させることにより、カッター刃26によ
ってリベット2とほぼ同径のリベット穴が打ち込み対象
に開穿され、図5(b)に示すように、マンドレル22
とともにリベット2がリベット穴へ挿入され、頭部が打
ち込み対象の表面に当接して進行を停止する。
ー刃26の先端を打ち込み対象Pへ押し当てれば、2枚
のカッター刃26が拡開し、動力工具を起動してマンド
レル22を回転させることにより、カッター刃26によ
ってリベット2とほぼ同径のリベット穴が打ち込み対象
に開穿され、図5(b)に示すように、マンドレル22
とともにリベット2がリベット穴へ挿入され、頭部が打
ち込み対象の表面に当接して進行を停止する。
【0025】続いて、リベット2の頭部をリベットホル
ダ等の固定手段(図示せず)によって押さえ、リベット
締結工具21を引き抜き方向へ引っ張ると、図5(c)
に示すように、マンドレル22の先端大径部23がリベ
ット2の先端部位の小径部5aを拡開方向へ変形させて
リベット2がかしめられる。そして、同時にカッター刃
26の外側傾斜面26cがリベット2の内周面に接触し
てカッター刃26は縮小方向へスライドし、マンドレル
22の大径部23内に格納されてリベット締結工具21
がリベット2から引き抜かれるとともに、上段のリベッ
ト2が大径部23まで落下して次のリベット2が準備が
される。このようにして、リベット締結作業が連続して
行われる。
ダ等の固定手段(図示せず)によって押さえ、リベット
締結工具21を引き抜き方向へ引っ張ると、図5(c)
に示すように、マンドレル22の先端大径部23がリベ
ット2の先端部位の小径部5aを拡開方向へ変形させて
リベット2がかしめられる。そして、同時にカッター刃
26の外側傾斜面26cがリベット2の内周面に接触し
てカッター刃26は縮小方向へスライドし、マンドレル
22の大径部23内に格納されてリベット締結工具21
がリベット2から引き抜かれるとともに、上段のリベッ
ト2が大径部23まで落下して次のリベット2が準備が
される。このようにして、リベット締結作業が連続して
行われる。
【0026】尚、動力工具は、空気釘打ち機や電動ドラ
イバ等の回転駆動機構を備えたものが使用できるが、回
転駆動機構とマンドレルを押し出しまたは引き抜き方向
へ衝撃的に駆動するインパクト駆動機構とを備えたネジ
締め機等を使用することにより、能率的且つ確実にリベ
ット締めを行うことができる。
イバ等の回転駆動機構を備えたものが使用できるが、回
転駆動機構とマンドレルを押し出しまたは引き抜き方向
へ衝撃的に駆動するインパクト駆動機構とを備えたネジ
締め機等を使用することにより、能率的且つ確実にリベ
ット締めを行うことができる。
【0027】また、この発明は上記の実施形態に限定す
るものではなく、例えば、長穴とピンとによるスライド
ガイド機構を2組上下平行に設ける等、種々の改変が可
能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶこ
とは当然である。
るものではなく、例えば、長穴とピンとによるスライド
ガイド機構を2組上下平行に設ける等、種々の改変が可
能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶこ
とは当然である。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のリベット
締結工具は、リベット穴の穿孔とかしめとを連続的に行
えるとともに、リベット穴を穿孔するカッター刃を縮小
させてリベットから引き抜けるので、リベット締結工具
を反復使用することができ、従来のリベットとドリルと
が一体的に嵌合するものとは異なり、リベットのみを消
費するため消耗品のコストが削減され、工事の能率向上
と費用の削減に効果を発揮する。
締結工具は、リベット穴の穿孔とかしめとを連続的に行
えるとともに、リベット穴を穿孔するカッター刃を縮小
させてリベットから引き抜けるので、リベット締結工具
を反復使用することができ、従来のリベットとドリルと
が一体的に嵌合するものとは異なり、リベットのみを消
費するため消耗品のコストが削減され、工事の能率向上
と費用の削減に効果を発揮する。
【図1】請求項1記載のリベット締結工具を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】カッター刃を示し、(a)は左側面図、(b)
は正面図、(c)は右側面図である。
は正面図、(c)は右側面図である。
【図3】請求項1記載のリベット締結工具を示し、
(a)は穿孔工程、(b)はかしめ工程、(c)は工具
引き抜き工程を示す解説図である。
(a)は穿孔工程、(b)はかしめ工程、(c)は工具
引き抜き工程を示す解説図である。
【図4】請求項2記載のリベット締結工具を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】請求項2記載のリベット締結工具を示し、
(a)は穿孔工程、(b)はリベット挿入工程、(c)
はかしめ及び工具引き抜き工程を示す解説図である。
(a)は穿孔工程、(b)はリベット挿入工程、(c)
はかしめ及び工具引き抜き工程を示す解説図である。
1,21 リベット締結工具 2 リベット 5a 中心穴大径部 5b 中心穴小径部 6,22 マンドレル 7,26 カッター刃 7c,26c 外側傾斜面 9,23 大径部 10,24 小径部 11,25 すり割り 14,27 長穴 16,28 ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 中空管状リベットの中心穴の内径を先端
部位において縮小したリベット(2)を使用するリベッ
ト締結工具であって、前記リベットの2段階の内径に対
応する外径の先端小径部(10)並びに中間大径部
(9)と、空気ドリルや電動ドライバ等に接続される基
部(8)とが連続するマンドレル(6)の先端面にすり
割り(11)を形成し、2枚の平板状カッター刃(7)
にマンドレルの軸心に対して傾斜した長穴(14)を開
穿し、前記2枚のカッター刃を左右対称に重合わせてす
り割り内に挿入し、前記長穴へピン(16)を挿通して
すり割り内に装着し、前記2枚のカッター刃の先端を前
記マンドレルの先端から軸方向へ突出させ、且つ、2枚
のカッター刃の外側面上部にテーパ状の傾斜面(7c)
を形成し、前記長穴はカッター刃を軸の基部方向へ移動
したときにそれぞれ外周方向へ斜行し、且つ軸の先端方
向へ移動したときに軸心方向へ斜行する形状であり、前
記2枚のカッター刃の全幅を前記リベットの外径と同一
寸法から前記リベットの中心穴大径部(5a)よりも小
となる範囲で拡縮自在としたリベット締結工具。 - 【請求項2】 中空管状リベットの中心穴の内径を先端
部位において縮小したリベット(2)を使用するリベッ
ト締結工具であって、前記リベットの2段階の内径に対
応する外径の先端大径部(23)並びに中間小径部(2
4)と、空気ドリルや電動ドライバ等に接続される基部
とが連続するマンドレル(22)の先端面にすり割り
(25)を形成し、2枚の平板状カッター刃(26)に
マンドレルの軸心に対して傾斜した長穴(27)を開穿
し、前記2枚のカッター刃を左右対称に重合わせてすり
割り内に挿入し、前記長穴へピン(28)を挿通してす
り割り内に装着し、前記2枚のカッター刃の先端を前記
マンドレルの先端から軸方向へ突出させ、且つ、2枚の
カッター刃の外側面上部にテーパ状の傾斜面(26c)
を形成し、前記長穴はカッター刃を軸の基部方向へ移動
したときにそれぞれ外周方向へ斜行し、且つ軸の先端方
向へ移動したときに軸心方向へ斜行する形状であり、前
記2枚のカッター刃の全幅を前記リベットの外径と同一
寸法から前記リベットの中心穴大径部(5a)よりも小
となる範囲で拡縮自在としたリベット締結工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31925295A JP3301290B2 (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | リベット締結工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31925295A JP3301290B2 (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | リベット締結工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09155493A true JPH09155493A (ja) | 1997-06-17 |
JP3301290B2 JP3301290B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=18108125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31925295A Expired - Fee Related JP3301290B2 (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | リベット締結工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3301290B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101013397B1 (ko) * | 2010-10-19 | 2011-02-14 | 인파스텍코리아(주) | 리벳 해체용 커팅 공구 및 리벳 해체용 커팅 장치 |
JP2017030003A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | 未来工業株式会社 | 貫通孔加工装置、穿孔具及び加工済板材の製造方法 |
-
1995
- 1995-12-07 JP JP31925295A patent/JP3301290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101013397B1 (ko) * | 2010-10-19 | 2011-02-14 | 인파스텍코리아(주) | 리벳 해체용 커팅 공구 및 리벳 해체용 커팅 장치 |
JP2017030003A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | 未来工業株式会社 | 貫通孔加工装置、穿孔具及び加工済板材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3301290B2 (ja) | 2002-07-15 |
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