JP2000207944A - 回路体、成形回路体の製造方法、及び回路体の取付構造 - Google Patents

回路体、成形回路体の製造方法、及び回路体の取付構造

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JP2000207944A
JP2000207944A JP11005315A JP531599A JP2000207944A JP 2000207944 A JP2000207944 A JP 2000207944A JP 11005315 A JP11005315 A JP 11005315A JP 531599 A JP531599 A JP 531599A JP 2000207944 A JP2000207944 A JP 2000207944A
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insulating coating
conductor
circuit
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Masuo Sugiura
万寿夫 杉浦
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボディ等の他の部材に取り付けるのを容易に
し、配線パターンの自由度を広くする。 【解決手段】 絶縁被覆層11の内部に複数の導体10
を平行に有し、他の部材のパネル壁に添う形状に屈曲自
在である。絶縁被覆層11の内部に複数の導体10を平
行に配置し、絶縁被覆層11内には導体10を避けて成
形可能且つ成形状態を保持しうる補強手段31が設けら
れている。補強手段31が、導体10の曲げ強度より大
きく、且つ導体10の長手方向に配置された補強部材3
2である。補強部材32が複数の導体10の両側に配置
されている。絶縁被覆層11が、導体10をインサート
成形したエラストマー材から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のボ
ディに取付ける際に利用される回路体、成形回路体の製
造方法、及び回路体の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のボディに取り付けるワイヤ
ハーネスとして、図14のようなワイヤハーネス90が
提案されている(特開平3−8214号公報)。このワ
イヤハーネス90は、並設された複数の電線91と、電
線91を合成樹脂層92によって一体成形したフラット
ワイヤハーネス93とから成る。そして、ワイヤハーネ
ス90はフラットワイヤハーネス93の合成樹脂層92
と溶着又は接着材で接着することにより形成される。
【0003】しかしながら、ボディ(図示せず)にワイ
ヤハーネス90を取り付ける場合には、クリップやネジ
等の別部材(図示せず)を用いるか、又は別途、溶着作
業を行う必要がある。そのため、ボディへのワイヤハー
ネス90の取り付け作業性が悪かった。また、車両(図
示せず)のグレードによってワイヤハーネス90の配線
パターンが変更されるので、配線パターン毎の成形金型
(図示せず)が必要になる。それにより、設計上又は製
造上で配線パターンの自由度が大きく制約された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した点に
鑑み、ボディ等の他の部材に取り付けるのが容易であ
り、配線パターンの自由度が広い回路体、成形回路体の
製造方法、及び回路体の取付構造を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、絶縁被覆層の内部に複数の導体を平行に
有し、他の部材のパネル壁に添う形状に屈曲自在である
回路体を特徴とする(請求項1)。絶縁被覆層の内部に
複数の導体を平行に配置し、前記絶縁被覆層内には前記
導体を避けて成形可能且つ成形状態を保持しうる補強手
段が設けられている回路体を特徴とする(請求項2)。
前記補強手段が、前記導体の曲げ強度より大きく、且つ
前記導体の長手方向に配置された補強部材である回路体
を特徴とする(請求項3)。前記補強部材が複数の導体
の両側に配置されている回路体を特徴とする(請求項
4)。前記絶縁被覆層が、前記導体をインサート成形し
たエラストマー材から成る回路体を特徴とする(請求項
5)。前記2乃至5のいずれか記載の回路体を形成し、
プレス加工により前記回路体を扁平させ、前記回路体を
その扁平面に沿って変形して成る成形回路体の製造方法
を特徴とする(請求項6)。請求項1又は2記載の回路
体に複数の孔を形成し、前記孔に係合される突起を他の
部材の壁面に設けた回路体の取付構造を特徴とする(請
求項7)。前記孔が等間隔で規則的に配列されている回
路体の取付構造を特徴とする(請求項8)。前記孔内に
は少なくとも一方から挿入された前記突起と係合する係
合部が形成されている回路体の取付構造を特徴とする
(請求項9)。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を、図面を参照して説明する。図1は本発明に係る回
路体の第一実施例を示すものである。この回路体50
は、複数の電線10(請求項の導体に相当)と、電線1
0を一括して覆う絶縁被覆層11とから成る。複数の電
線10はそれぞれ平行且つ等間隔に配列されている。本
実施例では、回路体50の両端末にコネクタ51が電気
的に接続されているが、コネクタ51以外でも可能であ
る。また、両端末に異なる電気部品や電子部品(図示せ
ず)を電気的に接続することもできる。
【0007】絶縁被覆層11は、成形後に電線10と同
様に屈曲自在である樹脂材(図示せず)で、電線10を
インサート成形(モールド成形)することにより形成さ
れる。そのため、例えば、車両(図示せず)のインスト
ルメントパネル52(請求項の他の部材に相当)の形状
に添うように回路体50を容易に変形できる。インスト
ルメントパネル52の他には、ドアパネルやルーフパネ
ル等である。
【0008】インストルメントパネル52の上壁53及
び側壁54(請求項のパネル壁に相当)に回路体50を
添わす場合には、側壁54は上壁53に対して一回屈曲
された状態であるから、それに対応させて回路体50も
一回屈曲してL字状に変形する。一回屈曲させるだけ
で、上壁53及び側壁54の各内壁面53a,54aに
対応した形状の回路体50を容易に形成できる。なお、
屈曲回数は二度以上でも可能である。そして、インスト
ルメントパネル52の形状に対応する多種類の回路体5
0が、不図示の成形金型を使ってインサート成形(モー
ルド成形)される場合と比較し、種類毎の成形金型が不
要になる。これにより、成形金型の点数を削減できる。
【0009】なお、回路体50を屈曲する手段は、絶縁
被覆層11の材質により手、治具、プレス等である。ま
た、所望の取付手段(例えば、ロック機構)により、回
路体50がインストルメントパネル52の上壁53及び
側壁54に取付けられる。
【0010】図2〜図7は本発明に係る回路体の第二実
施例を示すものである。図2に示すように、この回路体
30は、複数の電線10(請求項の導体に相当)と、電
線10を一括して覆う絶縁被覆層11と、絶縁被覆層1
1内に設けられた補強手段31とから成る。
【0011】電線10以外の導体としては、例えば、銅
系又はアルミニウム系材料から形成されている。又は、
導体としてブスバーを利用することもできる。電線10
は各々平行に配列されている。絶縁被覆層11は、電線
10を不図示の樹脂材でインサート成形(モールド成
形)することにより、又は不図示の絶縁性フィルムで電
線10をラミネートする(サンドウィッチ状に包む)こ
とにより形成される。なお、樹脂材は、例えば、PP
(ポロプロピレン)やエラストマー(弾性高分子)材で
ある。樹脂材としてエラストマー材を選択すれば、回路
体30を屈曲自在にできる。
【0012】なお、エラストマー材は、例えば、合成ゴ
ム、ポリイソブチレン、ポリエチレン、ポリエステル材
である。また、合成ゴムは、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、イソブチレン
−イソプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピ
レン−ブタジエンゴムである。
【0013】第一実施例の屈曲自在な回路体50(図1
参照)を何度も左右(又は上下)方向に屈曲すると、電
線10や絶縁被覆層11が切断される恐れがあった。そ
こで、本実施例では、図2に示すように、電線10及び
絶縁被覆層11を保護をするために絶縁被覆層11内に
補強手段31が設けられている。補強手段31は、断面
矩形状や円状、又は帯状の補強部材32である。補強部
材32は、電線10の長手方向と平行であると共に、複
数の電線10の両側に配置されている。そして、補強部
材32は、電線10の材質強度よりも強い(大きい)材
質、即ち電線10の曲げ強度よりも大きい(強い)材
質、例えば鉄系材料である。また、補強部材32が電気
を通さない材質であることが好ましい。補強部材32の
長さは電線10と同一である。そのため、屈曲の繰り返
しにより、回路体10の切断を防止できる。なお、補強
部材32を絶縁被覆層11内に部分的に設けることも可
能である。
【0014】又は、補強手段31として、絶縁被覆層1
1に硬部及び軟部(いずれも図示せず)を形成する。こ
れにより、軟部で回路体30を屈曲し易くすると共に、
硬部で屈曲後の回路体30を保持する。即ち、硬部に補
強の役目を行わせる。なお、符号41は絶縁被覆層11
に形成された接続部である。接続部41内には電線10
が露出されているので、不図示の外部回路を露出した電
線10に直付けできる。また、接続部41の形状及び
(又は)形成場所は任意である。本実施例では、回路体
30を構成する絶縁被覆層11の両面11a、11bが
平坦(フラット、平らな)面であるが、扁平面でも可能
である。なお、成形された回路体30を一旦プレス加工
することにより、絶縁被覆層11の上面11a及び(又
は)下面11bを扁平面にする。
【0015】次に、多種類の成形回路体30B,30
C,30D(図5乃至図7参照)を製造する方法につい
て説明する。図3のように、複数の電線10をそれぞれ
等間隔毎に平行に配列する。一対の補強部材32,32
の間に電線10が位置するように、一対の補強部材3
2,32を電線10と平行に配列する。この状態で、複
数の電線10と一対の補強部材32,32とを、例えば
エラストマー材でインサート成形することにより、長尺
状回路体30′を形成する。長尺状回路体30′を所望
の箇所で切断することにより、図8の如くに、所望の長
さの回路体30Aを予め複数製造する。なお、初めか
ら、短尺状の回路体30Aを複数形成することもでき
る。
【0016】それから、配線パターンに対応するよう
に、回路体30Aを標準形としてプレス加工(プレス曲
げ)で、図5乃至図7のように、所望の形状の成形回路
体30B,30C,30Dを製造する。その際、図4の
プレス装置35内で上下(昇降)運動するラム(図示せ
ず)の下端と、ラムの下方に配置されたベッド(図示せ
ず)の上端とにプレス型36の上型37と下型38とを
それぞれ取付ける。代表的なサイズの上型37及び下型
38とを用意し、それを適宜組合せることにより、図2
の回路体30Aの一方の面11a(11b)に沿って任
意の形状(例えば、図5の成形回路体30B)にするこ
とができる。
【0017】この時、図5に示すように、電線10、絶
縁被覆層11、及び補強部材32がプレス型36の形状
に変形される。電線10及び絶縁被覆層11の各材質は
補強部材32よりも弱いので、プレス加工後に変形状態
を維持できない。ところが、補強部材32が塑性(可塑
性)を有するから、電線10及び絶縁被覆層11が変形
後の補強部材32の形状に拘束(保持)される。そのた
め、プレス加工後に、成形回路体30Bの形状を保持で
きる共に、電線10をも保護できる。図6の成形回路体
30C及び図13の成形回路体30Dも図5の成形回路
体30Bと殆ど同様であるので説明を省略する。
【0018】このように、プレス型36を組み合わせる
ことで、予め設定した標準形の回路体30A(図2参
照)から所望の形状の成形回路体30B〜30D(図5
乃至図7参照)を得ることができる。そのため、プレス
型36(図4参照)を必要な個数だけ容易しておけば、
図5乃至図7に示すように、所望の配線パターンに対応
する成形回路体30B〜30Dを簡単に製造できる。こ
れにより、従来と比較し、成形金型(図示せず)の種類
を削減できる。また、配線パターンに対応するように、
一々樹脂材で電線10をインサート成形(モールド成
形)する場合と比較し、図2の回路体30Aの形状を変
更する作業の方が簡単である。そのため、製造コストを
削減できる。
【0019】なお、本実施例では、図2の如くに、プレ
ス加工後に回路体30の形状を保持するための一手段と
して補強部材31を利用したのであるから、他の手段も
可能である。
【0020】図8〜図13は本発明に係る回路体の取付
構造の一実施例を示すものである。図8に示すように、
この取付構造は、回路体1に複数形成された孔2と、他
の部材3の壁面4に形成され、且つ孔2に係合される突
起5とから成る。
【0021】図9のように、回路体1は、複数の電線1
0(請求項の導体に相当)と、電線10を一括して覆う
絶縁被覆層11と、絶縁被覆層11に複数設けられた孔
2とから成る。なお、絶縁被覆層11内に上記実施例の
補強部材32(図2参照)を設けることも可能である。
導体の材質や構成は第一又は第二実施例と同様なので説
明を省略する。また、絶縁被覆層11の成形材料や成形
方法も第一又は第二実施例と同様なので説明を省略す
る。
【0022】図10(a)の如くに、孔2は、内部の電
線10を避ける(干渉しない)ように、絶縁被覆層11
の両面11a,11bに等間隔dで規則的に複数形成さ
れると共に、電線10の長手方向と平行な一直線上に配
列されている。孔2のサイズは突起5を完全に収容でき
るような大きさである。孔2には内壁面12の中央に係
止段部13(請求項の係合部に相当)が突出形成されて
いる。そのため、図10(b)に示すように、孔2の中
央は開口面14よりも狭い。
【0023】図11のように、他の部材3の壁面4は、
例えば、不図示の車両のインストルメントパネル(以
下、インパネという)(図1の符号52参照)の壁面
や、ボディ(図示せず)の壁面である。壁面4には突起
5が複数設けられている。突起5は、壁面4から突出す
る突起本体15と、突起本体15の外面に一体的に設け
られた円錐状の引っ掛け部16とから成る。複数の突起
5は一直線上に等間隔Dで並んでいる。突起本体15の
先端面17はフラット(平坦)である。突起本体15の
突出距離(高さ)Hは孔2の深さh(図10(a)参
照)と略等しい。本実施例では、突起本体15の突出距
離Hは絶縁被覆層11の厚さと略同一である。引っ掛け
部16は傾斜面18とストッパ面19とを有する。
【0024】図13の如くに、傾斜面18によって孔2
への突起5の挿入が容易になる。また、ストッパ面19
と係止段部13の段差面20とが引っ掛けられることに
より、突起5が孔2に係合される。他の部材3がインパ
ネの場合には、インパネの成形時に、突起5とインパネ
とを一体的に設けることも可能である。
【0025】そして、突起5同士の間の間隔Dと、孔2
同士の間の間隔dとの比は整数nである(D=nd)。
即ち、図12のように、全ての突起5を必ずどこかの孔
2に係合できる。そのため、回路体1を壁面4に向けて
押し込めば、ワンタッチで回路体1を他の部材3に装着
できる。また、従来と比較し、回路体1を他の部材3の
壁面4に取り付ける際に、別部材を必要としないから、
部品点数を削減できる。そして、溶着等の作業工程も不
要になるので、製造工程を減らすことができる。そのた
め、製品の生産性を向上できる。
【0026】次に、図8の第一他の部材3Aと第二他の
部材3Bとに対して回路体1を取り付ける過程(方法)
を説明する。図8に示すように、第一他の部材3A及び
第二他の部材3Bの各壁面4A,4Bには、回路体1を
取り付ける場所に予め突起5A,5Bが設けられてい
る。孔2が突起5に相対向するように、回路体1を屈曲
させる。回路体1を各壁面4A,4Bに同時又は順番に
押し付けると、図12のように、第一他の部材3Aの突
起5Aが絶縁被覆層11の上面11a側から孔2Aに係
合される。それと共に、第二他の部材3Bの突起5Bが
絶縁被覆層11の下面11b側から孔2Bに嵌入され
る。これにより、第一他の部材3A及び第二他の部材3
Bにワンタッチで回路体1を装着できる。この時、突起
5は孔2内に完全に収容されているので、回路体1の取
付(装着)後に、絶縁被覆層11の両面11a,11b
はフラット(平ら)である。
【0027】このように、孔2が絶縁被覆層11の両面
11a,11bを貫通するので、どちらの面からでも容
易に突起5を係合(嵌入)できる。そのため、従来と比
較し、第一他の部材3A及び第二他の部材3Bに回路体
1を取り付ける際の自由度を向上できる。これにより、
手探りで回路体1を第一他の部材3A及び第二他の部材
3Bに取り付ける作業の場合には、特に、有効である。
また、突起5の引っ掛け部16が円錐状に形成されてい
るので、回路板1を他の部材3に取り付ける際に、回路
体1の長手方向からだけでなく、長手方向と交差する方
向からでも孔2を突起5に挿入できる。そのため、挿入
作業時の方向性が良い。
【0028】なお、本実施例では、図8のように、他の
部材3に回路体1を取り付ける一手段として突起5と孔
2とを利用したのであるから、他の手段も可能である。
【0029】
【発明の効果】以上の如くに、請求項1の発明によれ
ば、絶縁被覆層の内部に複数の導体を平行に有する回路
体が、他の部材のパネル壁に添う形状に屈曲自在であ
る。そのため、回路体の形状変更が容易である。これに
より、パネル壁が屈曲している場合でも、回路体の形状
をパネル壁の形状に容易に対応できる。また、多種類の
パネル壁の形状に対応するように成形金型を使って多種
類の回路体を成形する場合と比較し、成形金型の点数を
削減できる。そのため、回路体の製造コストも削減でき
る。
【0030】請求項2の発明によれば、導体と成形可能
である補強手段が、絶縁被覆層内に導体を避けて設けら
れている。そのため、成形後の回路体の形状を保持する
ことができる。これにより、成形時及び成形後に、導体
を補強手段によって保護することができる。
【0031】請求項3の発明によれば、補強手段が導体
の長手方向に配置される補強部材である。そして、補強
部材が導体の曲げ強度よりも大きい(強い)。そのた
め、成形後に、導体及び絶縁被覆層が補強部材の形状に
規制(拘束)されるので、成形後の回路体の変形が防止
される。これにより、回路体の品質を向上できる。
【0032】請求項4の発明によれば、補強部材を複数
導体の両側に配置するので、二つの補強部材の間に複数
の導体を配列できる。そのため、成形後に、複数の導体
を二つの補強部材の形状に確実に規制できる。これによ
り、回路体の品質を更に向上できる。
【0033】請求項5の発明によれば、絶縁被覆層が導
体をエラストマー材でインサート成形することにより形
成される。そして、エラストマーが弾性高分子なので、
回路体が屈曲自在になる。そのため、補強手段を絶縁被
覆層内に設けることにより、絶縁被覆層にエラストマー
材を利用できる。
【0034】請求項6の方法によれば、プレス加工によ
り回路体を扁平にした後、回路体の扁平面に沿ってプレ
ス型で変形すれば、プレス型を交換することで任意の形
状の成形回路体を製造できる。そのため、例えば、多種
類の形状の回路体をインサート成形で形成するのと比較
し、各回路体の形状に対応した成形金型が不要になる。
これにより、成形金型の種類を削減できる。それと共
に、多種類の形状の成形回路体を製造する際の製造コス
トを下げることができる。また、回路体を任意の形状の
成形回路体に容易に変形できるので、成形回路体の生産
性を向上できる。更に、配線パターン毎にインサート成
形で回路体を成形する場合と比較し、回路体を変形する
ことにより、配線パターンに対応する成形回路体を形成
する方が、形成後の品質を向上できる。
【0035】請求項7の発明によれば、回路体の絶縁被
覆層に孔が複数形成され、孔に係合される突起が他の部
材の壁面に設けられている。そのため、回路体を他の部
材の壁面にワンタッチで装着できる。また、従来と比較
し、取り付けの際に、別部材や溶着等の手段を必要とし
ないので、部品点数を減らすことができる。これによ
り、取付作業が容易になり、生産性も向上できる。
【0036】請求項8の発明によれば、孔を等間隔で規
則的に配列する。そのため、突起を該間隔と同じように
配置すれば、突起と孔とを一対一で係合できる。また、
突起を該間隔より広くして配置すれば、孔の個数を突起
より多くできる。そのため、他の部材への回路体の取付
時に、任意の場所の孔に突起を自由に係合できる。これ
により、回路体を他の部材に取り付ける際に、設計上の
自由度を向上できる。
【0037】請求項9の発明によれば、孔内には少なく
とも一方から挿入された突起と係合する係合部が形成さ
れている。そのため、突起を孔の一方から挿入して孔に
係合できるし、他方から挿入して孔に係合することもで
きる。これにより、回路体のどちらの面でも他の部材に
取付けることができる。即ち、取付自由度を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路体の第一実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明に係る回路体の第二実施例を示す斜視図
である。
【図3】長尺状回路体を示す拡大斜視図である。
【図4】図2の回路体をプレス加工するためのプレス装
置を示す図である。
【図5】図4のプレス装置により形成された成形回路体
を示す斜視図である。
【図6】図4のプレス装置により形成された他の成形回
路体を示す斜視図である。
【図7】図4のプレス装置により形成された別の成形回
路体を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る回路体の取付構造の一実施例を示
す断面図である。
【図9】図8における回路体を示す拡大斜視図である。
【図10】図9における孔を示し、(a)は断面図であ
り、(b)は矢視X方向から見た図である。
【図11】図8における他の部材を示す拡大斜視図であ
る。
【図12】図8の回路体を他の部材に装着した状態を示
す断面図である。
【図13】図12における突起と孔との係合状態を示す
断面図である。
【図14】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1,30,50 回路体 2 孔 3 他の部材 4 壁面 5 突起 10 電線(導体) 11 絶縁被覆層 13 係止段部(係合部) 31 補強手段 32 補強部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁被覆層の内部に複数の導体を平行に
    有し、他の部材のパネル壁に添う形状に屈曲自在である
    ことを特徴とする回路体。
  2. 【請求項2】 絶縁被覆層の内部に複数の導体を平行に
    配置し、前記絶縁被覆層内には前記導体を避けて成形可
    能且つ成形状態を保持しうる補強手段が設けられている
    ことを特徴とする回路体。
  3. 【請求項3】 前記補強手段が、前記導体の曲げ強度よ
    り大きく、且つ前記導体の長手方向に配置された補強部
    材であることを特徴とする請求項2記載の回路体。
  4. 【請求項4】 前記補強部材が複数の導体の両側に配置
    されていることを特徴とする請求項3記載の回路体。
  5. 【請求項5】 前記絶縁被覆層が、前記導体をインサー
    ト成形したエラストマー材から成ることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか記載の回路体。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれか記載の回路体
    を形成し、プレス加工により前記回路体を扁平させ、前
    記回路体をその扁平面に沿って変形して成ることを特徴
    とする成形回路体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の回路体に複数の孔
    を形成し、前記孔に係合される突起を他の部材の壁面に
    設けたことを特徴とする回路体の取付構造。
  8. 【請求項8】 前記孔が等間隔で規則的に配列されてい
    ることを特徴とする請求項7記載の回路体の取付構造。
  9. 【請求項9】 前記孔内には少なくとも一方から挿入さ
    れた前記突起と係合する係合部が形成されていることを
    特徴とする請求項7又は8記載の回路体の取付構造。
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