JP2000083312A - 電気接続箱及びその製造方法 - Google Patents

電気接続箱及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000083312A
JP2000083312A JP10248581A JP24858198A JP2000083312A JP 2000083312 A JP2000083312 A JP 2000083312A JP 10248581 A JP10248581 A JP 10248581A JP 24858198 A JP24858198 A JP 24858198A JP 2000083312 A JP2000083312 A JP 2000083312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
bus bars
terminal
bottom wall
mounting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10248581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3334640B2 (ja
Inventor
Yuji Saka
雄次 阪
Yoshihiro Isshiki
義博 一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP24858198A priority Critical patent/JP3334640B2/ja
Publication of JP2000083312A publication Critical patent/JP2000083312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3334640B2 publication Critical patent/JP3334640B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外部回路との接続作業を円滑に行うことのでき
る電気接続箱を提供する。 【解決手段】電気接続箱11は底壁11aと、その外周
側を囲う側壁11b,11c,11d,11eと、側壁
11b,11cに設けられたコネクタ装着部16を備え
ている。そして内部には、絶縁板23により相互に絶縁
された状態で積層された3つのバスバー22が埋設され
ている。各バスバー22にはクランク状に屈曲された端
子片27が設けられており、これら端子片27は3段に
配置されてコネクタ装着部16の開口部16aにその先
端側が突出している。コネクタ装着部16は、同コネク
タ装着部16に装着されるコネクタの形状に合わせて底
壁11a及び側壁11b,11c,11d,11eとと
もに一体形成されている。又、突出された端子片27の
先端側はコネクタの形状に合わせて配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続箱及びそ
の製造方法に関し、特にその側壁に外部回路との接続の
ためのコネクタ装着部が形成された電気接続箱及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用の種々の電送回
路、電子部品等を収容するとともに、ワイヤハーネス等
の接続分岐点として電気接続箱が用いられている。
【0003】従来の電気接続箱及びその製造方法として
は、例えば特開平10−117420号公報に記載され
たものが知られている。図15に示すように、同公報に
記載された電気接続箱81はアッパーケース82、ロア
ケース83、及び、積層基板84を備えている。積層基
板84は、絶縁板85及び同絶縁板85の直上に固着さ
れたバスバー86からなる積層体87を複数層(3層)
に積み上げて形成されている。各バスバー86の端子片
88はそれぞれクランク状に屈曲されており、その先端
側はアッパーケース82及びロアケース83により電気
接続箱81の側壁に形成されたコネクタ装着部89内に
配置されている。したがって、コネクタ装着部89内に
は3枚のバスバー86により複数段(3段)の端子片8
8が配置されている。そして、電気接続箱81は、コネ
クタ装着部89に装着される図示しないコネクタハウジ
ングを介して外部回路と接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
積層体87を複数層に積み上げて、コネクタ装着部89
内に複数段の端子片88を配置する電気接続箱81の場
合、各段の端子片88が相互にずれた状態で配置される
ことがある。この場合、コネクタ装着部89にコネクタ
ハウジングを装着できなくなったり、逆に無理な力を加
えて同コネクタハウジングを装着して端子片88を損傷
させたりし、電気接続箱81と外部回路との接続作業に
手間取ることがある。
【0005】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、外部回路との接続作業を円滑に
行うことのできる電気接続箱を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、底壁と、該底壁の外周側を
囲う側壁と、該側壁に設けられたコネクタ装着部と、相
互に絶縁された状態で積層されて内部に埋設された複数
のバスバーとを備え、各バスバーにはクランク状に屈曲
された屈曲部を有する端子片が設けられ、該端子片は該
複数のバスバーを積層することで複数段に配置されて該
コネクタ装着部内にその先端側が突出された電気接続箱
において、前記コネクタ装着部は、該コネクタ装着部に
装着されるコネクタの形状に合わせて前記底壁及び前記
側壁とともに一体形成され、前記突出された端子片の先
端側は該コネクタの形状に合わせて配置されたことをそ
の要旨とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
電気接続箱において、前記バスバー間の相互絶縁は、該
バスバーを所定の配置に維持するために該バスバーに形
成された絶縁体によることをその要旨とする。
【0008】請求項3記載の発明は、クランク状に屈曲
された屈曲部を有する端子片が設けられた複数のバスバ
ーを相互に絶縁した状態で積層して該端子片を複数段に
配置し、該複数段に配置された端子片の先端側に嵌合す
る嵌合孔を有するとともにこれらに装着されるコネクタ
の形状に合わせて形成された金型を同端子片の先端側に
嵌合した状態で底壁、該底壁の外周側を囲う側壁、及
び、該側壁に設けられ該コネクタを装着するためのコネ
クタ装着部を一体形成し、前記複数のバスバーを内部に
埋設することをその要旨とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
電気接続箱の製造方法において、前記バスバー間の相互
絶縁は、該バスバーを所定の配置に維持するために該バ
スバーにモールド成形された絶縁体によることをその要
旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を自動車に搭載される電気接続箱及びその製造方法に
具体化した第1の実施の形態について図1〜図8を参照
して説明する。
【0011】まず、本実施の形態における電気接続箱に
ついて、図1及び図2を参照して説明する。図1に示す
ように、電気接続箱11はほぼ有底四角筒状に形成され
ている。詳述すると、電気接続箱11は、ほぼ四角板状
に形成された底壁11a、及びその外周側を囲って一体
的に立設される4つの側壁11b,11c,11d,1
1eを備えている。そして、これら側壁11b,11
c,11d,11eによってほぼ四角枠状に電気接続箱
11の上面11fが形成されている。
【0012】側壁11b,11cにはそれぞれ同側壁1
1b,11cの外側に突出してほぼ四角筒状に一体形成
されたコネクタ装着部16が設けられている。このよう
に側壁11b,11cにコネクタ装着部16を設けるの
は、自動車への搭載においてその配置に融通性を増大さ
せ、且つ、同搭載の作業性やコネクタとの接続の作業性
を向上させるためである。そして、コネクタ装着部16
の内壁面によって開口部16aが形成される。この開口
部16aは、コネクタ装着部16に装着されるコネクタ
の形状に合わせて形成されている。さらに、側壁11
b,11cには、それぞれコネクタ装着部16の位置に
合わせてその上端の高さと同じ高さで同側壁11b,1
1cの内側に突出する段差部17が形成されている(図
2参照)。
【0013】図2に示すように、底壁11aの内部には
積層基板21が埋め込まれている。この積層基板21は
バスバー22及び絶縁基板23が複数(3つ)の層に積
み上げられて形成されている。
【0014】バスバー22はバスバー本体24、絶縁基
板23よりも外側に突出する端子部25、及び、電子部
品接続用端子26(図1参照)からなる。端子部25は
図1に示すように、水平方向に並設される複数(4つ)
の端子片27からなり、各端子片27は2つの屈曲部2
7a,27bにおいてクランク状に曲げられている(図
2参照)。このような形状を有する端子片27の基端側
は前記段差部17によりその内部に埋め込まれている。
これにより、端子片27の基端側が外部に露出すること
が回避されている。一方、端子片27の先端側は前記コ
ネクタ装着部16の開口部16aに突出している。ここ
で、バスバー22(及び絶縁基板23)は複数の層に積
み上げられているため、端子片27の先端側は複数段に
配置されている。また、端子片27の各屈曲部27a,
27bの位置に対応してその先端側には、それぞれ断面
四角形状の絶縁体31,32がモールド成形され、並設
される各端子片27同士が連結されている。これら絶縁
体31,32は、端子片27を上記各屈曲部27a,2
7bにおいてプレスによって曲げ加工する際に、並設さ
れる各端子片27間の間隔が乱れることを防止するため
のものである。
【0015】また、電子部品接続用端子26は、図1に
示すように底壁11aから垂直に立設されており、互い
に対向配置される一対の挟持片を有している。一対の挟
持片に図示しない電子部品の接続端子が挟入されること
により、バスバー22と電子部品との接続がなされる。
【0016】絶縁基板23は、その直上に配置されるバ
スバー22を所定の位置に固着するととともに、各バス
バー22間の相互絶縁をするためのものである。このよ
うな電気接続箱11の各コネクタ装着部16にそれぞれ
対応するコネクタを装着することで、同電気接続箱11
と外部回路との接続がなされる。
【0017】次に、本実施の形態における電気接続箱の
製造方法について、図3〜図8を参照して説明する。図
3に示すように、所要とするバスバー回路に応じて金属
板をプレスで打ち抜くことにより、バスバー本体24、
複数(4つ又は2つ)の端子片27が並設された端子部
25、及び、電子部品接続用端子26を備えたバスバー
の原型36を形成する。このとき、端子片27の先端側
及び基端側、並びにバスバー本体24の適宜の中間部は
キャリア37により連結した状態とされている。このキ
ャリア37は、バスバーの原型36を打ち抜いた後に、
端子部25の各端子片27間の間隔が乱れたり、バスバ
ー本体24そのものがばらばらになったりすることを防
止するためのものである。尚、電子部品接続用端子26
は、プレスによるその後の曲げ加工によってバスバー本
体24に対して垂直方向に屈曲されている。
【0018】次に、図4に示すように、端子片27の各
屈曲部27a,27bの位置に対応してその先端側にそ
れぞれ絶縁体31,32をモールド成形し、バスバーの
加工品38を形成する。これら絶縁体31,32によ
り、各端子片27間が連結される。
【0019】次に、図5に示すように、キャリア37を
除去して端子部25の各端子片27間、及び、バスバー
本体24を分断し、バスバーの加工品39を形成する。
そして分断したバスバーの加工品39を、その配置を維
持した状態で絶縁基板23上に固着する。これにより、
バスバーの加工品39はばらばらになることなく、絶縁
基板23上に配置される。尚このとき、端子部25は絶
縁基板23よりも外側に配置されている。
【0020】次に、図6に示すように、プレスによる曲
げ加工によって、端子片27を各屈曲部27a,27b
の位置でクランク状に屈曲し、バスバー22を完成す
る。尚、絶縁体31,32は、この曲げ加工において、
各端子片27間の間隔が乱れることを防止している。
【0021】絶縁基板23及び同絶縁基板23上に固着
されたバスバー22を、図7に示すように複数(3つ)
の層に積み上げることで、積層基板21が完成する。こ
の積層基板21によって所要のバスバー回路が構成され
る。
【0022】積層基板21は、図8に示すように電気接
続箱11の底壁11a及び側壁11b,11c,11
d,11e等を射出成形するための3種類の金型、すな
わち外形金型41,42及びコネクタ形金型43内に収
容される。
【0023】外形金型41は電気接続箱11の底壁11
aの下面及び側壁11b,11c,11d,11eの下
側半分の外側面を形成するためのものである。詳述する
と、外形金型41はほぼ四角板状に形成された底壁部4
4及び同底壁部44の外周側を囲って上側に立設された
側壁部45からなる。底壁部44の上面44aは上記底
壁11aの下面を形成し、側壁部45の内側面45aは
上記側壁11b,11c,11d,11eの下側半分の
外側面を形成する。また、前記端子片27の先端側の位
置に対応する側壁部45の内側の上端にはほぼ直方体状
に切り欠かれた第1凹部45cが形成されている。この
第1凹部45cは、コネクタ装着部16の下側半分の外
側面を形成するためのものである。
【0024】一方、外形金型42は、電気接続箱11の
底壁11aの上面、並びに、側壁11b,11c,11
d,11eの上側半分の外側面、上面11f及び内側面
を形成するためのものである。詳述すると、外形金型4
2はほぼ四角枠板状に形成された天井壁部46、同天井
壁部46の外周側を囲って下側に立設された側壁部4
7、及び、同天井壁部46の内周側に囲まれて側壁部4
7の高さと同じ高さだけ下側にほぼ直方体状に突設され
た突出壁部48からなる。天井壁部46の下面46aは
側壁11b,11c,11d,11eの上面11fを形
成し、側壁部47の内側面47aは側壁11b,11
c,11d,11eの上側半分の外側面を形成する。ま
た、突出壁部48の外側面48aは側壁11b,11
c,11d,11eの内側面を形成し、同突出壁部48
の下面48bは底壁11aの上面を形成する。さらに、
前記端子片27の先端側の位置に対応する側壁部47の
内側の下端にはほぼ直方体状に切り欠かれた第2凹部4
7bが形成されている。この第2凹部47bは、コネク
タ装着部16の上側半分の外側面を形成するためのもの
である。さらにまた、前記端子部25の基端側の位置に
対応する突出壁部48の外側の下端にはほぼ直方体状に
切り欠かれた凹部48cが形成されている。この凹部4
8cは、前記段差部17の外側面を形成するためのもの
である。
【0025】また、コネクタ形金型43は、コネクタ装
着部16に装着されるコネクタの形状に対応して、ほぼ
直方体状に形成されている。このコネクタ形金型43
は、コネクタ装着部16の内側面を形成するためのもの
である。また、コネクタ形金型43の内側面43a側に
は各端子片27にそれぞれ嵌合する嵌合孔49が形成さ
れている。コネクタ形金型43の各嵌合孔49に各端子
片27を嵌合することで、各段の端子片27の位置が電
気接続箱11の成形後においてコネクタの装着に支障の
ない位置に矯正される。
【0026】このような形状を有する金型41,42,
43によって内部に形成される空間に合成樹脂を充填す
ることにより、電気接続箱11の底壁11a、側壁11
b,11c,11d,11e、及び、コネクタ装着部1
6等が一体形成される。
【0027】電気接続箱11はその内部に積層基板21
を埋め込んで形成されるため、同電気接続箱11は全体
として堅固な構造とされ、特に端子片27の先端側に外
力が印加された場合においてもその影響は低減される。
また、各段の端子片27の位置はコネクタの装着に支障
のない位置に矯正されているため、同端子片27が前記
開口部16aに突出するコネクタ装着部16も同コネク
タの装着に支障のない形状に形成される。
【0028】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)電気接続箱11を全体として堅固な構造とするこ
とができる。特に端子片27の先端側に印加される外力
の影響を低減することができ、その変形を防止すること
ができる。
【0029】(2)コネクタ装着部16をコネクタの装
着に支障のない形状に形成することができる。 (3)端子片27の変形を防止し、且つ、コネクタ装着
部16をコネクタの装着に支障のない形状に形成するこ
とができるため、コネクタ装着部16にコネクタを装着
する作業を円滑に行うことができる。又、電気接続箱1
1とコネクタとの電気的接続を確実に行うことができ
る。したがって、電気接続箱11と外部回路との接続を
円滑に行うことができる。
【0030】(4)電気接続箱11を一体形成したこと
により、部品点数を低減するとともに、製造工程を簡略
化することができる。 (5)端子片27はコネクタ装着部16の開口部16a
に直接、突出しているため、例えば水分がここから内部
の積層基板21へと流入することを回避することができ
る。
【0031】(6)絶縁体31,32をモールド成形し
て並設される各端子片27間を連結したことにより、端
子片27を屈曲部27a,27bにおいてプレスにより
曲げ加工する際に同端子片27間の間隔が乱れることを
防止することができる。
【0032】(7)コネクタ装着部16を側壁11b,
11cに設けて外部回路との接続をできるようにしたた
め、自動車への搭載においてその配置に融通性を増大
し、且つ、同搭載の作業性やコネクタとの接続の作業性
を向上することができる。
【0033】(第2の実施の形態)以下、本発明を自動
車に搭載される電気接続箱及びその製造方法に具体化し
た第2の実施の形態について図9〜図14を参照して説
明する。
【0034】本実施の形態の電気接続箱51において
は、図9に示すように、前記絶縁基板23に代えて、各
層のバスバー22のバスバー本体24に断面四角形状の
絶縁体56をモールド成形して、バスバー55を形成し
たことが、前記第1の実施の形態と異なる。この絶縁体
56は、当該バスバー55を所要の配置に維持するとと
ともに、各バスバー55間の相互絶縁をするためのもの
である。
【0035】本実施の形態における電気接続箱の製造方
法について、図10〜図14を参照して説明する。尚、
所要とするバスバー回路に応じて金属板をプレスで打ち
抜くことにより、バスバー本体24、複数(4つ又は2
つ)の端子片27が並設された端子部25、及び、電子
部品接続用端子26を備えたバスバーの原型36を形成
することは、前記第1の実施の形態と同様である(図3
参照)。又、端子片27の各屈曲部27a,27bの位
置に対応してその先端側にそれぞれ断面四角形状の絶縁
体31,32をモールド成形することも前記第1の実施
の形態と同様である(図10参照)。ただし、図10に
示すように、絶縁体31,32のモールド成形の際、バ
スバー本体24を連結するキャリア37の近隣にも絶縁
体56を同時にモールド成形する。この絶縁体56によ
り、バスバー本体24が所要の配置に維持される。この
ように絶縁体56をモールド成形することにより、バス
バーの加工品57を形成する。
【0036】次に、図11に示すように、キャリア37
を除去して端子部25の各端子片27間、及び、バスバ
ー本体24を分断し、バスバーの加工品58を形成す
る。このとき、絶縁体56がモールド成形されているた
め、バスバーの加工品58がばらばらになることはな
い。
【0037】次に、図12に示すように、プレスによる
曲げ加工によって、端子片27を各屈曲部27a,27
bの位置でクランク状に屈曲し、バスバー55を完成す
る。絶縁体56がモールド成形されたバスバ55を、図
13に示すように複数(3つ)の層に積み上げること
で、積層基板59が完成する。この積層基板59によっ
て所要のバスバー回路が構成される。この際、各バスバ
ー55間は絶縁体56によって離隔されて相互絶縁され
る。
【0038】積層基板59は、図15に示すように電気
接続箱51の底壁及び側壁等を射出成形するための3種
類の金型、すなわち外形金型41,42及びコネクタ形
金型43内に収容されることは、前記第1の実施の形態
と同様である。そしてこのような形状を有する金型4
1,42,43によって内部に形成される空間に合成樹
脂を充填することにより、電気接続箱51の底壁、側
壁、及び、コネクタ装着部16等が一体形成される。
【0039】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、前記第1の実施の形態の(1)〜(7)の効果に加
えて以下に示す効果が得られるようになる。 (8)絶縁体56をモールド成形したことにより、積層
される各バスバー55間を離隔し、相互に絶縁すること
ができる。また、バスバー本体24の分断後においても
その配置を維持することができる。
【0040】(9)各バスバー55を固着するための絶
縁基板を形成する必要がないため、更に部品点数を低減
するとともに、製造工程を簡略化することができる。
尚、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるも
のではなく、次のように変更してもよい。
【0041】・前記各実施の形態においては、段差部1
7を設けて端子片27の基端側をその内部に埋め込み、
同端子片27の基端側が外部に露出するを回避した。こ
れに対して、端子片27の基端側をその内部に埋め込む
のに十分な厚さに側壁部11b,11cの厚さを設定す
れば、この段差部17は必ずしもなくてもよい。
【0042】・前記各実施の形態においては、絶縁体3
1,32をモールド成形したが、これは別途用意した樹
脂製ブロックを組み付けるようにしてもよい。 ・前記各実施の形態においては、端子片27の各屈曲部
27a,27bに対応してその先端側にそれぞれ絶縁体
31,32をモールド成形したが、これら絶縁体31,
32のうち一方だけをモールド成形するようにしてもよ
い。また、これら両絶縁体31,32は必ずしもなくて
もよい。
【0043】・前記各実施の形態においては、4つ又は
2つの端子片27が並設される端子部を有するバスバー
22,55が3つの層に積み上げられる積層基板21,
59の場合について説明したが、これらの数量は何ら限
定されるものではなく、回路設計に応じて任意に設定す
ればよい。
【0044】次に、以上の実施の形態から把握すること
ができる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに
以下に記載する。 (イ)請求項1又は2に記載の電気接続箱において、各
バスバーの端子片は複数並設され、該並設される各端子
片間は、前記屈曲部に隣接する位置に設けられた絶縁体
により相互に連結された電気接続箱。同構成によれば、
上記並設される核端子片間は、上記絶縁体により相互に
連結されている。したがって、特に上記端子片の曲げ加
工に先立ち、上記絶縁体を設けておくことにより、同曲
げ加工において各端子片間の間隔が乱れることを防止す
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明では、突出された端子片の先端側はコネクタ装着部
に装着されるコネクタの形状に合わせて配置されてい
る。すなわち、上記突出された端子片の先端側の位置は
コネクタの装着に支障のない位置に矯正されている。
【0046】また、バスバーは電気接続箱の内部に埋設
されており、コネクタ装着部は底壁及び側壁とともに一
体形成されている。したがって、電気接続箱は全体とし
て堅固な構造とされ、特に端子片の先端側に外力が印加
された場合の影響は低減され、その変形も防止される。
【0047】以上により、コネクタ装着部にコネクタを
装着する作業を円滑に行うことができる。又、電気接続
箱とコネクタとの電気的接続を確実に行うことができ
る。したがって、電気接続箱と外部回路との接続を円滑
に行うことができる。
【0048】さらに、内部にバスバーを埋設し、底壁、
側壁、及び、コネクタ装着部を一体として電気接続箱を
形成したことにより、部品点数を低減するとともに、製
造工程を簡略化することができる。
【0049】さらにまた、端子片の先端側は内部に埋設
されたバスバーからコネクタ装着部内に直接、突出して
いるため、例えば水分がここから内部のバスバーへと流
入することを回避することができる。
【0050】請求項2及び4に記載の発明では、バスバ
ーを所定の配置に維持するために同バスバーにモールド
成形された絶縁体により、バスバー間の相互絶縁をする
ことができる。したがって、例えばバスバーを絶縁基板
上に固着して相互絶縁をする場合に比べ、部品点数を低
減するとともに、製造工程を簡略化することができる。
【0051】請求項3に記載の発明では、複数段に配置
された端子片の先端側に装着されるコネクタの形状に合
わせて形成された金型を同端子片の先端側に嵌合した状
態で底壁、側壁、及び、コネクタ装着部を一体形成して
電気接続箱を製造する。したがって、上記端子片の先端
側の位置は上記金型が嵌合することでコネクタの装着に
支障のない位置に矯正された状態でコネクタ装着部は形
成される。
【0052】また、バスバーを電気接続箱の内部に埋設
し、底壁、側壁、及び、コネクタ装着部を一体形成して
電気接続箱を製造する。したがって、電気接続箱は全体
として堅固な構造とされ、特に端子片の先端側に外力が
印加された場合の影響は低減され、その変形も防止され
る。
【0053】以上により、請求項1と同様の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の第1の実施の形態を
示す斜視図。
【図2】同実施の形態の断面図。
【図3】同実施の形態の形成態様を示す斜視図。
【図4】同実施の形態の形成態様を示す斜視図。
【図5】同実施の形態の形成態様を示す斜視図。
【図6】同実施の形態の形成態様を示す斜視図。
【図7】同実施の形態の形成態様を示す断面図。
【図8】同実施の形態の形成態様を示す断面図。
【図9】本発明に係る電気接続箱の第2の実施の形態を
示す断面図。
【図10】同実施の形態の形成態様を示す斜視図。
【図11】同実施の形態の形成態様を示す斜視図。
【図12】同実施の形態の形成態様を示す斜視図。
【図13】同実施の形態の形成態様を示す断面図。
【図14】同実施の形態の形成態様を示す断面図。
【図15】従来の電気接続箱を示す断面図。
【符号の説明】
11,51…電気接続箱、11a…底壁、11b,11
c,11d,11e…側壁、16…コネクタ装着部、2
2…バスバー、27…端子片、27a,27b…屈曲
部、41,42…外形金型、43…コネクタ形金型、4
9…嵌合孔、56…絶縁体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁と、該底壁の外周側を囲う側壁と、
    該側壁に設けられたコネクタ装着部と、相互に絶縁され
    た状態で積層されて内部に埋設された複数のバスバーと
    を備え、各バスバーにはクランク状に屈曲された屈曲部
    を有する端子片が設けられ、該端子片は該複数のバスバ
    ーを積層することで複数段に配置されて該コネクタ装着
    部内にその先端側が突出された電気接続箱において、 前記コネクタ装着部は、該コネクタ装着部に装着される
    コネクタの形状に合わせて前記底壁及び前記側壁ととも
    に一体形成され、前記突出された端子片の先端側は該コ
    ネクタの形状に合わせて配置された電気接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気接続箱において、 前記バスバー間の相互絶縁は、該バスバーを所定の配置
    に維持するために該バスバーにモールド成形された絶縁
    体による電気接続箱。
  3. 【請求項3】 クランク状に屈曲された屈曲部を有する
    端子片が設けられた複数のバスバーを該端子片が複数段
    に配置されるように相互に絶縁した状態で積層し、該複
    数段に配置された端子片の先端側に嵌合する嵌合孔を有
    するとともにこれらに装着されるコネクタの形状に合わ
    せて形成されたコネクタ形金型に同端子片の先端側を嵌
    合した状態で、底壁、該底壁の外周側を囲う側壁、及
    び、該側壁に設けられ該コネクタを装着するためのコネ
    クタ装着部の外形に合わせて内部が形成された外形金型
    に該複数のバスバーを収容してこれら底壁、側壁、及
    び、コネクタ装着部を射出成形し、前記複数のバスバー
    を内部に埋設する電気接続箱の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電気接続箱の製造方法
    において、 前記バスバー間の相互絶縁は、該バスバーを所定の配置
    に維持するために該バスバーにモールド成形された絶縁
    体による電気接続箱の製造方法。
JP24858198A 1998-09-02 1998-09-02 電気接続箱及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3334640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24858198A JP3334640B2 (ja) 1998-09-02 1998-09-02 電気接続箱及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24858198A JP3334640B2 (ja) 1998-09-02 1998-09-02 電気接続箱及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000083312A true JP2000083312A (ja) 2000-03-21
JP3334640B2 JP3334640B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=17180263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24858198A Expired - Fee Related JP3334640B2 (ja) 1998-09-02 1998-09-02 電気接続箱及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3334640B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325355A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気接続箱
US7619896B2 (en) * 2004-07-27 2009-11-17 Autonetworks Technologies, Ltd. Electrical junction box
JP2009303405A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Autonetworks Technologies Ltd 回路構成体および電気接続箱
KR101446529B1 (ko) 2013-07-17 2014-10-06 주식회사 유라코퍼레이션 차량용 분배박스 제조방법
JP2016178717A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 愛三工業株式会社 電子制御装置及びその製造方法
JP2019212829A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 回路ユニット、電気接続箱及び回路ユニットの製造方法
JP2021048268A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 住友電装株式会社 回路ユニット、電気接続箱及び回路ユニットの製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619896B2 (en) * 2004-07-27 2009-11-17 Autonetworks Technologies, Ltd. Electrical junction box
JP2006325355A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気接続箱
JP4723907B2 (ja) * 2005-05-20 2011-07-13 株式会社オートネットワーク技術研究所 電気接続箱
JP2009303405A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Autonetworks Technologies Ltd 回路構成体および電気接続箱
KR101446529B1 (ko) 2013-07-17 2014-10-06 주식회사 유라코퍼레이션 차량용 분배박스 제조방법
JP2016178717A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 愛三工業株式会社 電子制御装置及びその製造方法
JP2019212829A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 回路ユニット、電気接続箱及び回路ユニットの製造方法
JP7159625B2 (ja) 2018-06-07 2022-10-25 株式会社オートネットワーク技術研究所 回路ユニット、電気接続箱
JP2021048268A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 住友電装株式会社 回路ユニット、電気接続箱及び回路ユニットの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3334640B2 (ja) 2002-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8545265B2 (en) Device connector and method of manufacture
US8556660B2 (en) Device connector
EP0500219A1 (en) A method for producing a metal elements-resin insert; a connector block for injectors, and a method for producing the connector block
JP2000251996A (ja) スプライス吸収構造
US6177635B1 (en) Wiring substrate and manufacturing method thereof
JP3334640B2 (ja) 電気接続箱及びその製造方法
JP4588522B2 (ja) 電気接続箱
JPH0274114A (ja) ブスバー回路板およびその製造方法
JP3399383B2 (ja) 電気接続箱
JP2514432Y2 (ja) 電気接続箱
JPH10255950A (ja) 電気コネクタの製造法
JP4205275B2 (ja) 配線接続装置
JP3298513B2 (ja) 電気接続箱
JPH05114310A (ja) フラツトワイヤハーネスおよびその製造方法
JPS5910898Y2 (ja) 組立式ブスバ−回路
JPH0247164B2 (ja) Denkisetsuzokubakotowaiyaahaanesunokumitsukehoho
JP2003017177A (ja) コネクタ
JP2525430Y2 (ja) 電気接続箱
JPH0724898Y2 (ja) 配線接続箱
JPH021810Y2 (ja)
JP3501056B2 (ja) 電気接続箱
JP2001008333A (ja) 電気接続箱、電気接続箱用ケース
JPH10117420A (ja) バスバーの端子部およびその形成方法
JP2000040565A (ja) 電気接続箱
JP3981253B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130802

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees