JP2000205284A - 転がり摺動部品 - Google Patents

転がり摺動部品

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JP2000205284A JP11006193A JP619399A JP2000205284A JP 2000205284 A JP2000205284 A JP 2000205284A JP 11006193 A JP11006193 A JP 11006193A JP 619399 A JP619399 A JP 619399A JP 2000205284 A JP2000205284 A JP 2000205284A
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roller
sliding component
coating
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康夫 浅井
Kozo Hashimoto
紘造 橋本
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/664Retaining the liquid in or near the bearing
    • F16C33/6651Retaining the liquid in or near the bearing in recesses or cavities provided in retainers, races or rolling elements
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転がり摺動部品において、転がり接触あるいは
すべり接触となる部位の損傷を長期にわたって抑制でき
るようにすること。 【解決手段】相手部材1aとの間で相対的に転がり接触
またはすべり接触が生ずる転がり摺動部品10であっ
て、その表面に、粗さ中心線を基準とする深さ0.5μ
m以上のくぼみ20が1mm幅当たり15個以上互いに
独立して設けられていて、この表面における面粗さのパ
ラメータSK値が0未満かつパラメータRq値が0.1
以上とされており、この表面に、潤滑油の保持性に優れ
た皮膜21が被覆形成されている。これにより、潤滑油
が希薄な環境であっても、相手部材1aと転がり摺動部
品10との間に油膜が途切れずに形成されることになる
から、金属どうしの接触となることが避けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり摺動部品に
関する。この転がり摺動部品としては、例えばエンジン
の動弁機構用のロッカーアームやバルブリフターなどの
カムフォロワ装置のローラまたは支軸や、ころ軸受およ
び円錐ころ軸受の転動体または軌道輪などが挙げられ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンの動弁機構において、耐
久性の向上とメインテナンスフリー化を達成させるに
は、特にカム軸におけるカムおよびこれに接触するカム
フォロワ装置のローラの潤滑性が問題となる。
【0003】近年では、カムフォロワ装置のローラを支
軸に対して転がり支持させる構造が採用されている。一
般的に、カムフォロワ装置のローラは、理論的にはカム
に対して転がり接触となるはずであるが、カム形状から
くるローラの回転速度変化や軸受作用荷重の急激な変動
など、純転がり運動は不可能で、滑りを伴う転がり接触
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カムフォロ
ワ装置では、そのローラ外周面とカムとの当接圧力が例
えば150Kgf/mm2と非常に高くなるような厳し
い使用条件となる。また、潤滑油の供給不良などにより
潤滑油が希薄で潤滑条件が厳しくなる。
【0005】このようなことから、カムフォロワ装置の
ローラとカムとが、油膜を介さずに金属母材どうしの接
触になりやすいために、この金属接触を起こした部分が
発熱して特にピーリング、スメアリング、焼き付きなど
の損傷が発生しやすくなるなど、耐久性つまり寿命が低
下しやすくなる。
【0006】特に、ディーゼルエンジンなどでは、ブロ
ーバイガスによりエンジンオイルが劣化しやすくて、煤
などの燃焼生成物が発生するために、ローラとカムとの
接触部位の潤滑条件がさらに厳しくなりやすいと言え、
上述したような損傷がさらに早期段階で発生しやすくな
る。
【0007】したがって、本発明は、転がり摺動部品に
おいて、転がり接触あるいはすべり接触となる部位の損
傷を長期にわたって抑制できるようにすることを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
転がり摺動部品は、相手部材との間で相対的に転がり接
触またはすべり接触が生ずるもので、その表面に、粗さ
中心線を基準とする深さ0.5μm以上のくぼみが1m
m幅当たり15個以上互いに独立して設けられていて、
この表面における面粗さのパラメータSK値が0未満か
つパラメータRq値が0.1以上とされており、この表
面に、潤滑油の保持性に優れた皮膜が被覆形成されてい
る。
【0009】請求項2の発明にかかる転がり摺動部品
は、上記請求項1において、前記皮膜の膜厚が5μm以
下とされ、この皮膜の表面粗さのパラメータRq値が
1.5以下に設定される。
【0010】請求項3の発明にかかる転がり摺動部品
は、上記請求項1または2において、前記くぼみおよび
皮膜が、リン酸塩皮膜処理液を用いる化学的加工により
得られるものである。
【0011】請求項4の発明にかかる転がり摺動部品
は、上記請求項1または2において、前記くぼみが、機
械的加工により得られるものであり、前記皮膜が、リン
酸塩皮膜処理液を用いる化学的加工により得られるもの
である。
【0012】以上、本発明では、転がり摺動部品の表面
の面粗さや粗さの形態を特定することにより、潤滑油の
保持性に優れた皮膜の付着強度を可及的に高めて残存さ
せやすくして、表面に油膜を途切れずに形成させるよう
にしている。これにより、潤滑油の希薄な環境であって
も、転がり摺動部品と相手部材とが油膜を介する接触と
なって金属母材どうしの接触とならずに済むから、表面
が損傷しにくくなる。
【0013】また、請求項2の発明のように、皮膜の膜
厚や表面粗さを特定すれば、転がり摺動部品と相手部材
との相対位置合わせ時の位置合わせ作業が容易に行える
ようになるとともに、両者の接触圧管理を高精度に行え
るようになる。
【0014】また、請求項3の発明のように、転がり摺
動部品の表面のくぼみと皮膜とをリン酸塩皮膜処理液を
用いる化学的加工により得るようにすれば、製造工程が
簡略化できるようになる。
【0015】さらに、請求項4の発明のように、転がり
摺動部品の表面にくぼみを機械的加工により形成するよ
うにすれば、この機械的加工によって転がり摺動部品の
表面に残留応力が付与されることになるから、この表面
の疲労剥離に対しても有効となって、より苛酷な潤滑条
件での耐久性が増すようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0017】図1ないし図3は本発明の一実施形態を示
している。この実施形態では、転がり摺動部品を、カム
フォロワ装置の支軸およびローラとした例を挙げてい
る。図1は、カムフォロワ装置の縦断面図、図2は、支
軸およびローラの表面を模式的に示す断面図、図3は、
試験装置の縦断面図である。
【0018】まず、本発明のカムフォロワ装置の利用形
態について、図4および図5を参照して説明する。
【0019】図4には、OHV型式エンジンの動弁機構
を示しており、カム軸1のカム1aによりプッシュロッ
ド2を上下動させることによりその上端と連動するロッ
カアーム4を揺動させて、このロッカアーム4の揺動で
バルブ5を開閉動作させるようになっており、ロッカア
ーム4の下端のバルブリフター6の下部にカムフォロワ
装置7が設けられている。
【0020】図5には、OHC型式エンジンの動弁機構
を示しており、カム軸1のカム1aにより直接的にロッ
カアーム4を揺動させて、このロッカアーム4の揺動で
バルブ5を開閉動作させるようになっており、このロッ
カアーム4の端部にカムフォロワ装置7が設けられてい
る。
【0021】いずれのカムフォロワ装置7も、図1に示
すように、ロッカーアーム4やバルブリフター6の遊端
部に一体的に形成される二股のアーム8,8と、アーム
8,8間に架設される支軸9と、支軸9に対して複数の
針状ころ11を介して回動自在に転がり支持されるロー
ラ10とを含む。
【0022】支軸9は、その両端がアーム8,8の軸挿
入孔に対して挿入されていて、支軸9の両端面を打刻し
て塑性変形させるかしめにより抜け出し不可能なように
固定される。この支軸9は、カム軸1からローラ10を
介して繰り返し受ける荷重により変形しにくくなるよう
に、例えばJIS規格SUJ−2により形成される。但
し、この支軸9は、その両端部分を除いて高周波焼き入
れなどの硬化処理を施してもよい。
【0023】ローラ10は、例えばJIS規格でのSU
J−2、SCr420H、SCM420H、SNCM2
20H、SNCM420H、SNCM815や、SAE
規格での4320、5120などにより形成される。
【0024】そして、支軸9の外周面およびローラ10
の内外周面には、リン酸塩皮膜処理と呼ばれる化学的加
工が施される。このリン酸塩皮膜処理とは、リン酸マン
ガン皮膜処理、リン酸亜鉛皮膜処理、リン酸鉄皮膜処
理、リン酸すず皮膜処理などを含む広義の表現であり、
これらいずれを採用してもよい。
【0025】この実施形態では、リン酸マンガン皮膜処
理を施す例を挙げる。このリン酸マンガン皮膜処理で
は、例えば特開平6−159371号公報に示されるよ
うに、リン酸マンガン皮膜処理液(リン酸マンガン化合
物の水溶液)を用いる。このリン酸マンガン皮膜処理を
施すと、支軸9の外周面およびローラ10の内外周面の
表面には、例えば図2に誇張して示すように、互いに独
立したくぼみ20が腐食により形成されるとともに、こ
の表面全体にリン酸マンガンからなる皮膜21が被覆形
成される。このリン酸マンガン皮膜21は、化学式で
(Mn1-xFex)32(PO44・4H2Oと表され、
結晶構造が単斜晶系である。
【0026】そして、この実施形態では、リン酸マンガ
ン皮膜処理を施すにあたって、処理対象となる金属母材
の表面状態や皮膜21の膜厚や表面状態を、下記〜
に記載の条件を満たすように管理している。
【0027】 支軸9およびローラ10の表面に、粗
さ中心線を基準(=0)とする深さ0.5μm以上のく
ぼみ20を1mm幅当たり15個以上互いに独立して設
ける。
【0028】 支軸9およびローラ10の表面におけ
る面粗さのパラメータSK値を0未満かつパラメータR
q値を0.1以上とする。SKとは、周知のように表面
粗さ分布の偏りを見るのに用いるもので、このSK値が
0未満とは、マイナス値であり、凹凸分布が凹側に偏っ
た非対称な分布になるような表面状態を示す。Rqと
は、周知のように自乗平均平方根粗さのことである。
【0029】 皮膜12の膜厚を、5μm以下とす
る。
【0030】 皮膜12の表面の面粗さのパラメータ
Rqを1.5以下、好ましくは0.3〜0.7とする。
【0031】ここで、図3に示す試験装置50を用い
て、種々な条件での性能を評価しているので、説明す
る。
【0032】図3において、51は図示しないモータな
どにより回転駆動される駆動軸、52は駆動軸51によ
り回転される従動軸、53は駆動軸51の支持台、54
は従動軸52の支持枠、55,56は駆動軸51のサポ
ート軸受、57,58は従動軸52のサポート軸受、6
0は駆動軸51に固定される駆動試料、61は従動軸5
2に固定される従動試料である。
【0033】試験では、駆動軸51の回転数を1000
rpmとし、駆動試料60と従動試料61とに対して付
加するラジアル荷重を最大接触面圧で換算して2.25
GPaとし、運転時間を20時間(hr)とする。使用
する潤滑油は、タービン油VG32とし、駆動試料60
と従動試料61との間の潤滑油の最小膜厚を、0.28
4μmとなるように管理する。この潤滑油の最小膜厚
(μm)と、下記する駆動試料60の表面粗さ(Rq)
とで求められる油膜係数Λ(μm/Rq)については、
0.48〜0.6の範囲に管理される。この油膜係数
は、潤滑状態を示す指標であり、上述した具体数値は、
カムフォロワ装置7の一般的な潤滑状態に近似させるよ
うに考慮している。
【0034】駆動試料60は、上記動弁機構のカム1a
に相当するものであり、例えば表面硬度がHRC61〜
62に設定された一般的なJIS規格SUJ−2で形成
し、その表面粗さを自乗平均平方根粗さ(Rq)で0.
528〜0.594に設定している。
【0035】従動試料61は、上記カムフォロワ装置7
の支軸9およびローラ10に相当するものであり、例え
ば表面硬度がHRC61〜62に設定された一般的なJ
IS規格SUJ−2で形成し、その表面に種々な条件の
リン酸マンガン皮膜処理による皮膜21を形成してい
る。このリン酸マンガン皮膜処理の条件は、下記表1に
示すような8つ(実施形態1〜5、比較例6〜8)とす
る。
【0036】なお、実施形態1〜5と比較例1は、従動
試料61表面に互いに独立したくぼみ20が存在する形
態になっており、比較例2,3は、従動試料61表面に
のごぎり歯状あるいはサインカーブ状などのような連続
する凹凸が存在する形態になっている。
【0037】つまり、比較例2,3は、実施形態1〜5
における試料表面粗さや粗さの形態の優位性を証明する
ためのものであり、また、比較例1は、実施形態1〜5
における試料表面のくぼみ20の密度や深さを特定する
ことの優位性を示すためのものである。
【0038】
【表1】
【0039】上記表1において、nは1mm幅当たりの
くぼみ20の個数、hはくぼみ20の平均深さを表す。
【0040】上記表1の評価欄の○、×は、特にピーリ
ングの発生度合いに基づいて決定している。このピーリ
ングとは、一般的に、微視的には表面亀裂を伴った深さ
数ミクロン、大きさ数十ミクロンの微小はくりが発生す
る現象のことであり、巨視的には、表面の薄皮がはがれ
たようになる現象のことである。
【0041】つまり、試験終了後に従動試料61の表面
状態を観察すると、実施形態1〜5ではピーリングがほ
とんど発生しなかったが、比較例1ではピーリングの発
生が多く見られ、比較例2,3では、皮膜21が摩耗し
た状態での表面の凹凸状態とピーリングとの識別が困難
であるものの、亀裂の発生が見られたので、ピーリング
が発生しているものと判断した。
【0042】なお、実施形態1〜5や比較例1〜3のい
ずれでも、経時的に皮膜21が全体的に摩耗するのであ
るが、実施形態1〜5の場合では、くぼみ20内に皮膜
21の一部が残存した状態になるのに対し、比較例1〜
3の場合では、凹み内に皮膜21の一部があまり残存し
ていない状態になる。このくぼみ20内に残存する皮膜
21の一部には、潤滑油が浸透して保持されるので、こ
の潤滑油の染みだしにより、表面に油膜が途切れること
なく形成されることになり、上述したような結果につな
がったと言える。
【0043】このような結果により、カムフォロワ装置
7の支軸9やローラ10などの転がり摺動部品につい
て、その表面粗さを上述したような条件に特定したうえ
で、この表面にリン酸マンガンからなる皮膜21を形成
すれば、耐久性が向上して長寿命化に貢献できると言え
る。
【0044】以上説明した実施形態でのカムフォロワ装
置7では、潤滑油の希薄な環境であっても、支軸9の外
周面およびローラ10の内外周面に、潤滑油の油膜が途
切れることなく形成されることになって、ローラ10と
カム1aとの直接的な金属接触や、ローラ10および支
軸9と針状ころ11との直接的な金属接触を防止できる
ようになるので、支軸9およびローラ10の表面のピー
リング損傷の発生を長期にわたって抑制できるようにな
る。ところで、ディーゼルエンジンなどでは、潤滑油の
劣化が早い上に、潤滑油に煤などの燃焼生成物が多いな
ど、潤滑条件が厳しいが、本発明を適用すれば潤滑性の
改善に有効となる。
【0045】また、上記実施形態のようにカムフォロワ
装置7の支軸9やローラ10の外周面に膜厚や表面粗さ
を特定した皮膜21を形成していれば、カムフォロワ装
置7の組み立て時や、カム1aとの接触圧調整などが簡
単かつ適正に行いやすくなるなど、使い勝手が向上す
る。つまり、カムフォロワ装置7の組み立て時には、ア
ーム8,8間に支軸9を架設するときの支軸9の挿入が
比較的容易となり、また、支軸9に対して複数の針状こ
ろ11を介してローラ10を外嵌装着するときの三者の
はめ合いが比較的容易になる。さらに、ローラ10とカ
ム1aとの接触圧調整時には、それらを接触させた状態
での皮膜21の膜厚変化が少なくなるので、接触圧調整
作業が簡単にして高精度に行えるようになる。
【0046】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0047】(1)上記実施形態では、支軸9とローラ
10の両方にリン酸マンガン皮膜処理を施すとしている
が、いずれか一方のみに施した形態とすることができ
る。なお、リン酸マンガン皮膜処理は、少なくとも、ロ
ーラ10に対してはその外周面に、また、支軸9に対し
てはその外周面においてアーム8,8への固定部位を除
く領域に、施せばよい。
【0048】(2)上記実施形態では、支軸9にローラ
10を転がり軸受(針状ころ11)を介して支持させて
いるが、転がり軸受を用いずにすべり支持させるように
したものも本発明に含まれる。
【0049】(3)上記実施形態では、転がり摺動部品
をカムフォロワ装置7の支軸9やローラ10とした例を
挙げているが、ころ軸受や円錐ころ軸受の転動体や軌道
輪の少なくともいずれか一つとすることができる。但
し、円錐ころ軸受の場合では、円錐ころの端面や軌道輪
の鍔部の少なくともいずれか一方にも、上記実施形態で
説明した条件のリン酸マンガン皮膜処理を施すようにし
てもよい。この場合、円錐ころの端面と軌道輪の鍔部と
の間の焼き付き抑制に効果がある。
【0050】(4)上記実施形態では、皮膜21を形成
する対象の表面を特定の表面粗さとするために、リン酸
マンガン皮膜処理液を用いた化学的加工を施すようにし
ているが、例えばショットブラストやバレル研磨などの
機械的加工を施すようにしてもよい。そして、この機械
的加工の後でリン酸マンガン皮膜処理液を用いた化学的
加工を施すことにより、皮膜21を形成する。この場
合、機械的加工によって、皮膜21を形成する対象の表
面に残留応力が付与される結果になるが、この残留応力
を例えば500MPa以上となるように管理すれば、よ
り苛酷な潤滑条件であっても、ピーリングだけではなく
疲労剥離も抑制できるようになるなど、耐久性がさらに
向上する。
【0051】(5)上記実施形態において、皮膜21を
形成する対象の金属を、上記実施形態での試験で例示し
た金属の表面硬度よりも高め、例えば表面硬度をHRC
で64以上に設定してもよい。この場合、上記(4)と
同様に、より苛酷な潤滑環境であっても、耐久性がさら
に向上する。しかも、この場合では、上記(4)に比べ
て、転がり摺動部品が接触相手部材に対して損傷を与え
る度合い(攻撃性)を低く抑制できるようになる。この
攻撃性のみについて言えば、上記実施形態での試験で例
示した場合が最も少ないと言える。
【0052】(6)上記各実施形態では、転がり摺動部
品の表面にリン酸マンガン皮膜処理を施す例を挙げた
が、その他にも、広義の表現であるリン酸塩皮膜処理に
含まれるリン酸亜鉛皮膜処理、リン酸鉄皮膜処理、リン
酸すず皮膜処理などとすることができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1ないし4の発明では、転がり摺
動部品の表面に適度な深さかつ個数の互いに独立したく
ぼみを形成しかつ表面粗さを適切な形態にしたうえで、
潤滑油の保持性に優れた適度な膜厚かつ表面粗さの皮膜
を被覆形成しているから、潤滑油の希薄な環境において
も、転がり摺動部品と相手部材とが金属母材どうしの接
触ではなく油膜を介する接触となって、転がり摺動部品
表面におけるピーリングなどの損傷を長期にわたって抑
制できるようになるなど、耐久性を向上できて長寿命化
に貢献できるようになる。
【0054】特に、請求項2の発明のように、皮膜の膜
厚や表面粗さを特定すれば、転がり摺動部品と相手部材
との相対位置合わせ時の位置合わせ作業が容易に行うこ
とが可能になるとともに、両者の接触圧管理を高精度に
行うことが可能になるなど、使い勝手が向上する。
【0055】また、請求項3の発明のように、転がり摺
動部品の表面のくぼみと皮膜とをリン酸マンガン皮膜処
理液を用いる化学的加工により得るようにすれば、製造
工程が簡略化できるようになる。
【0056】さらに、請求項4の発明のように、転がり
摺動部品の表面にくぼみを機械的加工により形成するよ
うにすれば、この機械的加工によって転がり摺動部品の
表面に残留応力が付与されることになるから、この表面
のピーリングだけでなく疲労剥離をも長期にわたって抑
制できるようになり、耐久性がさらに向上することにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるカムフォロワ装置
の縦断面図
【図2】カムフォロワ装置の支軸およびローラの表面を
模式的に示す断面図
【図3】性能評価試験に用いる試験装置の縦断面図
【図4】本発明のカムフォロワの利用形態を示す説明図
【図5】本発明のカムフォロワの他の利用形態を示す説
明図
【符号の説明】
1a カム 7 カムフォロワ装置 9 支軸 10 ローラ 20 くぼみ 21 皮膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 1/18 F01L 1/18 N M Fターム(参考) 3G016 AA05 AA06 AA19 BB03 BB08 BB22 CA04 CA13 EA02 EA24 FA16 FA21 GA00 3J101 AA13 AA16 AA62 BA04 BA10 BA55 BA70 CA15 DA02 DA05 DA20 EA04 FA32 GA21 4K026 AA02 AA21 BA03 BA04 BA05 BB04 CA23 4K044 AA02 BA17 BB01 BC01 CA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相手部材との間で相対的に転がり接触また
    はすべり接触が生ずる転がり摺動部品であって、 その表面に、粗さ中心線を基準とする深さ0.5μm以
    上のくぼみが1mm幅当たり15個以上互いに独立して
    設けられていて、この表面における面粗さのパラメータ
    SK値が0未満かつパラメータRq値が0.1以上とさ
    れており、 この表面に、潤滑油の保持性に優れた皮膜が被覆形成さ
    れている、ことを特徴とする転がり摺動部品。
  2. 【請求項2】請求項1の転がり摺動部品において、 前記皮膜の膜厚が5μm以下とされ、この皮膜の表面粗
    さのパラメータRq値が1.5以下に設定される、こと
    を特徴とする転がり摺動部品。
  3. 【請求項3】請求項1または2の転がり摺動部品におい
    て、 前記くぼみおよび皮膜が、リン酸塩皮膜処理液を用いる
    化学的加工により得られるものである、ことを特徴とす
    る転がり摺動部品。
  4. 【請求項4】請求項1または2の転がり摺動部品におい
    て、 前記くぼみが、機械的加工により得られるものであり、
    前記皮膜が、リン酸塩皮膜処理液を用いる化学的加工に
    より得られるものである、ことを特徴とする転がり摺動
    部品。
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