JP2000202992A - 印刷用パウダ散布装置 - Google Patents

印刷用パウダ散布装置

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JP2000202992A
JP2000202992A JP11009152A JP915299A JP2000202992A JP 2000202992 A JP2000202992 A JP 2000202992A JP 11009152 A JP11009152 A JP 11009152A JP 915299 A JP915299 A JP 915299A JP 2000202992 A JP2000202992 A JP 2000202992A
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air
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roller
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Hisao Nagai
尚雄 永井
Takashi Okamoto
隆 岡本
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COSMO TEC KK
Cosmotec KK
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COSMO TEC KK
Cosmotec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パウダ散布の均一性を高める。 【解決手段】 周囲に網目状の溝を有するローラ31は
ブレード301、302に接触しつつ回転し、それに伴
い溝の中に押し込まれたパウダは下端開口に達する。ロ
ーラ31の直下には剥離用ノズル38が配設されてお
り、このノズル38から吹き出す空気流によってローラ
31周面の溝に入り込んでいるパウダは強制的に剥離さ
れて撹拌室37内に飛散し、ベンチュリノズル42から
下方に噴射されている空気により希釈されてチューブ4
4を介してノズルバーへと送給される。撹拌室37内に
はローラ31の回転速度に応じた一定量のパウダが安定
的に供給されるため、空気中に混入されるパウダの量が
一定に維持され、散布の均一性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機より排出さ
れた刷り上がりの紙を堆積するに際し、未乾燥の印刷イ
ンクが裏移りすることを防止するための印刷用パウダ散
布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷し終えた紙の裏移り防止のために、
堆積される直前の紙の表面にパウダを散布する印刷用パ
ウダ散布装置が従来より利用されている。この種の印刷
用パウダ散布装置は、主として、印刷用パウダと空気と
を撹拌・混合して圧送するパウダ供給部と、刷り上がっ
た紙の搬送方向に対し略垂直に延伸し、圧送された空気
と共にパウダを紙の上に噴出するパウダ散布部とを含ん
で構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記印刷用パウダ散布
装置では、紙の表面へのパウダの散布が不均一である
と、散布量が不足している箇所で裏移りが発生する恐れ
がある。その反面、パウダの散布量を多くし過ぎると、
印刷物自体が不良品となる恐れがある。したがって、少
ない量でもって、できる限り均一にパウダを散布するこ
とが望ましい。
【0004】パウダの散布の均一化を図るために、従来
のこの種の装置では、パウダを散布するノズルの形状を
改良するなどの各種工夫が成されている。しかしなが
ら、従来の装置では、パウダ供給部からチューブを介し
てパウダがノズルへ送られてくる時点でもって空気中に
含まれるパウダの量が安定していないために、均一なパ
ウダ散布に支障をきたすことがあった。
【0005】また、パウダは吸湿により固まり易いた
め、ノズルの噴射孔に詰まってパウダ散布の均一性を妨
げることもあった。更には、ノズルの噴射孔の外側など
にパウダが堆積し、紙の上にボタ落ちするなどの問題点
もあった。
【0006】本発明はこれらの課題を解決するために成
されたものであり、その第1の目的とは、常に均一なパ
ウダ散布を達成することができる印刷用パウダ散布装置
を提供することである。また、第2の目的は、簡単な構
造でしかも確実に、パウダの目詰まりやボタ落ちを防止
することができる印刷用パウダ散布装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された第1の発明は、印刷済みの紙の表面に裏移り
防止用のパウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布
装置において、 a)回転自在の円柱状ローラと、下端部が該ローラの表面
に接触又は近接するように配置されたホッパとを含み、
該ローラの回転に伴ってパウダをホッパの上方空間から
下端開口へと少量ずつ案内するパウダ定量手段と、 b)前記ホッパの下端開口に露出したローラの周面に付着
したパウダを剥離させる強制剥離手段と、 c)前記ホッパの下方においてパウダと空気とを混合して
ノズルへと送給するパウダ送給手段と、 を備えることを特徴としている。
【0008】また、上記課題を解決するために成された
第2の発明は、印刷済みの紙の表面に裏移り防止用のパ
ウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布装置におい
て、 a)前記ノズルに至る送給管の一端が接続され、パウダと
空気とを混合する混合室と、 b)該混合室内から送給管に向けて空気を噴出することに
より、パウダが拡散した空気を吸い込みつつ希釈しなが
ら送給管へ送り込む空気噴出手段と、 c)前記混合室内の圧力を検出する圧力検出手段と、 d)該圧力検出手段の検出値に基づいてノズル又は送給管
の詰まりを検知する目詰まり検知手段と、 を備えることを特徴としている。
【0009】また、上記課題を解決するために成された
第3の発明は、印刷済みの紙の表面に裏移り防止用のパ
ウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布装置におい
て、 a)前記ノズルに至る送給管の一端が接続され、パウダと
空気とを混合する混合室と、 b)該混合室内にパウダを供給するパウダ定量手段と、 c)該混合室内から送給管に向けて空気を噴出することに
より、パウダが拡散した空気を吸い込みつつ希釈しなが
ら送給管へ送り込む空気噴出手段と、 d)印刷運転の終了時に、混合室内へのパウダの供給を停
止すると共に所定時間空気を噴出すべく前記パウダ定量
手段及び空気噴出手段を制御する制御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0010】更に、上記課題を解決するために成された
第4の発明は、印刷済みの紙の表面に裏移り防止用のパ
ウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布装置におい
て、 a)前記ノズルに機械的振動を与える加振手段と、 b)該加振手段を所定時間作動させる制御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態及び発明の効果】上記第1の発明に
係る印刷用パウダ散布装置では、例えばローラの周面に
は網目状溝などの凹部が全周に亘って略均等に形成され
ており、その周面はホッパの下端部に接触しつつ回転す
るように構成される。ローラが回転すると、ホッパの上
から投入されたパウダはローラ周面の凹部に押し込ま
れ、下端開口へと送られる。パウダはホッパによってロ
ーラ周面の凹部の中に強く押し詰められるため、ホッパ
の下端開口に達してもそのままでは落下しにくいが、強
制剥離手段の作用によりローラ周面から離脱して下方に
落下する。凹部に押し詰められ得るパウダの量は決まっ
ているため、ローラが一定速度で回転されるとき、パウ
ダはほぼ一定量ずつ下端開口から落下する。このため、
ノズルに送給される空気中に含まれるパウダの量もほぼ
一定となり、ノズルから均一にパウダを散布することが
できる。
【0012】ローラの回転速度を変えると、ホッパの下
端開口から単位時間当たりに落下するパウダの量が変わ
るから、ローラの回転速度を制御することによりノズル
から紙に散布するパウダ量を可変することができる。
【0013】第1の発明に係る印刷用パウダ散布装置に
おいて、前記強制剥離手段は種々の態様とすることがで
きるが、例えば、ホッパの下端開口に露出したローラの
周面に向けて空気を吹き付ける空気噴出手段とすること
ができる。この構成では、吹き付けられる空気によって
パウダがローラ周面から剥離すると共に、剥離したパウ
ダは空気流に乗って広く飛散する。そのため、パウダと
空気との撹拌が促進され、空気中のパウダの密度の均一
性が向上する。したがって、ノズルから紙にパウダを散
布する際の均一性も一層高まる。
【0014】また、前記強制剥離手段は、ホッパの下端
開口に露出したローラの周面と所定距離離間して架設さ
れた棒状又は線状の金属体と、該金属体に高電圧を印加
する電圧印加手段とから構成するようにしてもよい。こ
の構成では、高電圧が印加された金属体により空気振動
が発生し、ローラ周面に付着しているパウダを微細振動
させる。これにより、ローラ周面に付着しているパウダ
の離脱が促進される。
【0015】上記第2の発明に係る印刷用パウダ散布装
置では、送給管を介して送給される空気が円滑にノズル
から外部へ排出される場合には、空気の吸引によって混
合室内は大気圧よりも低い、負圧になる。ところが、ノ
ズルの噴射孔や送給管自体がパウダによって目詰まりし
て空気の送給が滞ると、空気噴出手段から噴出した空気
が混合室内に戻り混合室内の圧力が上昇する。目詰まり
検知手段は圧力検出手段により圧力の上昇を検知する
と、ノズル又は送給管の目詰まりが生じたと判断する。
その結果、例えば、必要に応じて警告ブザーの鳴動又は
警告ランプの点灯などの方法により作業者に異常を報知
することができる。
【0016】したがって、この第2の発明に係る印刷用
パウダ散布装置によれば、印刷運転中であってもノズル
などの目詰まりにより適正なパウダ散布が行えないこと
を作業者が容易に知ることができるので、裏移りの恐れ
のある印刷作業を中断するなどの適切な処置を迅速にと
ることが可能となる。
【0017】また、上記第3の発明に係る印刷用パウダ
散布装置では、制御手段は、印刷運転の終了時に、例え
ば印刷機の印刷終了動作と連動して、パウダ定量手段の
動作を停止させることにより混合室内へのパウダの供給
を停止する一方、空気噴出手段からは所定時間空気が継
続して噴出されるように制御する。これにより、パウダ
を含まない空気のみが所定時間送給管を介してノズルか
ら外部へ排出される。送給管やノズル内部に残留してい
たパウダはこの空気流によって外部へと運ばれ一掃され
るので、残留していたパウダが固まって目詰まりを発生
させることを防止できる。
【0018】また、上記第4の発明に係る印刷用パウダ
散布装置では、加振手段によりノズルに機械的振動が与
えられると、ノズルの外面に付着していたパウダが振る
い落とされる。このため、ノズルの噴射孔の周囲などに
多量のパウダが堆積することを防止できるので、固まっ
たパウダがパウダ散布の際に紙の上にボタ落ちすること
を回避できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る印刷用パウダ散布装置の
一実施例を図面を参照して説明する。図1は本実施例の
印刷用パウダ散布装置の全体構成図、図2は本実施例の
印刷用パウダ散布装置の要部の電気系構成図、図3はパ
ウダ供給部の詳細な構成図、図4は運転開始から終了ま
での制御動作を示すタイミング図、図5はパウダ散布量
とパウダ供給部のローラの回転速度との関係を示すグラ
フ、図6は目詰まり検知動作を説明するための図であ
る。
【0020】まず、図1により、この印刷用パウダ散布
装置の構成を概略的に説明する。この印刷用パウダ散布
装置は印刷機と組み合わせて使用される。印刷機から排
出された紙3は図示しない搬送機構によって1枚ずつ搬
送路1を通過し、その表面にパウダが散布された後に堆
積される。
【0021】本印刷用パウダ散布装置は、搬送路1を搬
送される印刷直後の紙3に対してパウダを噴射するパウ
ダ散布部4と、パウダ散布部4に圧搾空気と共にパウダ
を送給するパウダ供給部20と、パウダ供給部20に圧
搾空気を送給するブロア12と、パウダ散布部4に含ま
れる除電バー7に高電圧を印加する高電圧発生部13
と、これら各部の動作を制御する制御部10と、作業者
が動作に必要なパラメータや動作開始などを指示するた
めの操作部11とを備えている。
【0022】パウダ散布部4は、紙3の搬送方向に対し
直交する方向に紙3の表面から所定距離離間して架設さ
れたノズルバー5と、ノズルバー5に近接して略平行に
延伸する金属製の除電バー7とを有しており、両者は連
結器具により連結されてユニットとなっており、防振ゴ
ムを介して図示しない機枠に固定されている。ノズルバ
ー5には、紙3の表面方向に向けてパウダを噴射するた
めの噴射孔を穿孔したノズル6が複数備えられている。
また、ノズルバー5には後記の目的を果たすために加振
器8が取り付けられており、加振器8が駆動されるとノ
ズルバー5と除電バー7とは一体に振動するようになっ
ている。
【0023】次に、パウダ供給部20の構成を図3によ
り説明する。最上部のパウダ貯留室21の上面にはパウ
ダ投入口22が設けられており、逆円錐形状に絞られて
成る底部には垂直軸25を中心に回転する撹拌フィン2
4が設けられている。垂直軸25の上端にはプーリ26
が取り付けられており、このプーリ26とフィン用モー
タ27の回転軸に取り付けられたモータプーリ28とに
巻き掛けられたベルト29によってフィン用モータ27
の回転駆動力が撹拌フィン24に伝達される。
【0024】パウダ貯留室21の下方には断面略逆ハ字
形状に両側から延出して二枚のブレード301、302
が取り付けられており、両ブレード301、302の対
向する傾斜面に接して、水平軸32を中心に回転自在の
ローラ31が設けられている。そのローラ31の周面に
は細かな網目状の溝が形成されている。この溝の形状は
網目状に限るものではなく、適宜の凹凸であればよい。
水平軸32の一端にはプーリ33が取り付けられてお
り、このプーリ33とローラ用モータ34の回転軸に取
り付けられたモータプーリ35とに巻き掛けられたベル
ト36によってローラ用モータ34の回転駆動力がロー
ラ31に伝達されるようになっている。
【0025】ブレード301、302の下方は外部に連
通する空気導入開口40を備えた撹拌室37となってお
り、ローラ31の直下にはローラ31の延伸方向と同一
方向に延伸する剥離用ノズル38が架設されている。剥
離用ノズル38は上方、つまりローラ31の下面に対し
て空気を噴射する複数の噴射孔を有しており、剥離用ノ
ズルバルブ39を介して空気が送給されるようになって
いる。また、撹拌室37の内部には圧力センサ41が設
けられている。撹拌室37の底壁は下方に向かって逆円
錐形状に絞られており、その底部には下向きに空気を噴
出するベンチュリノズル42が取り付けられている。ベ
ンチュリノズル42にはベンチュリノズルバルブ43を
介して圧搾空気が送給されるようになっている。ベンチ
ュリノズル42の直下には複数に分岐したチューブ44
が接続されており、このチューブ44を介して上記ノズ
ルバー5に圧搾空気及びパウダを送るようになってい
る。
【0026】パウダ送給時の上記パウダ供給部20の動
作を具体的に説明する。作業者はパウダ投入口22から
適宜量のパウダをパウダ貯留室21内へ投入する。撹拌
フィン24は所定の回転速度でもって回転しており、パ
ウダを常に撹拌することによってパウダが吸湿により固
まることや架橋することを防止している。前述のように
ローラ31の周面には細かい溝があり、ローラ31は所
定回転速度でもって回転しているので、上方から落下し
たパウダは周面の溝に押し込まれ、その周面から盛り上
がったパウダはブレード302ですり切られる。したが
って、その溝に入り込む量のパウダのみが両ブレード3
01、302の間の下端開口に達する。剥離用ノズル3
8からローラ31の下面に向けては空気が噴出してお
り、その空気流によってローラ31の周面に張り付いて
いるパウダは吹き飛ばされる。すなわち、上述のように
パウダはブレード302の押圧によりローラ31周面の
溝内へ押し詰められた状態にあるので重力のみでは剥離
しにくいが、噴射空気により強制的に剥離され、その空
気流に乗って撹拌室37内へ飛散する。
【0027】一方、ベンチュリノズル42からは下向き
に多量の空気が噴出されている。すると、ベンチュリノ
ズル42の側方は負圧になり、上方よりパウダの混合さ
れた空気が流れ込む。このとき下方に吸い込まれる空気
の量は剥離用ノズル38から吹き出す空気の量よりも多
いので、撹拌室37内も負圧に保たれ、空気導入開口4
0を介して外気が撹拌室37内に流れ込む。撹拌室37
内ではこのような外気や撹拌用ノズル38から吹き出し
た空気にパウダが略均一に混合され、更にベンチュリノ
ズル42から吹き出す空気によって数倍程度に希釈され
て送出される。このようにして、チューブ44を介して
微細化されたパウダが略均一に混じった空気が次々に送
り出されることになる。
【0028】次に、この印刷用パウダ散布装置の電気系
構成を図2により説明する。操作部11は、散布量設定
部111及び紙長さ設定部112の2つのパラメータの
設定部を含んでいる。本装置では、パウダ散布量は、最
大散布量を100%とし0〜99.9%の範囲において
0.1%ステップの数値でもって任意に設定できるよう
になっている。一方、紙の長さは、0〜999cmの範
囲において1cmステップの数値でもって任意に設定で
きるようになっている。制御部10にはこれらのパラメ
ータを含む指示信号が操作部11から入力されると共
に、印刷機から印刷運転信号が、搬送機構に含まれるタ
イミングギア2から散布開始信号が入力される。タイミ
ングギア2は紙の搬送動作に対応して信号を出力するよ
うに構成され、ノズル6からパウダが噴射される位置に
紙の端部が達するときに散布開始信号が得られるように
なっている。制御部10はCPUなどを含むマイクロコ
ンピュータを中心に構成されており、負荷駆動部14を
介してフィン用モータ27及びローラ用モータ34の動
作を制御すると共に、剥離用ノズルバルブ39及びベン
チュリノズルバルブ43の開閉動作を制御している。ま
た、加振器8の動作を制御すると共にブザー15の鳴動
を制御している。
【0029】以下、この印刷用パウダ散布装置において
印刷開始から終了までの間の一連の動作を図4を参照し
て説明する。
【0030】作業者は、印刷作業に先立って操作部11
によりパウダ散布量と紙の長さとを設定する。適切な散
布量は予備的な作業によって決めることができる。制御
部10は印刷機からの印刷運転信号が「1」になると
(図4(a)参照)、印刷が開始されたと判断し、負荷
駆動部14を介してローラ用モータ34を駆動させる
(図4(c)参照)と共に剥離用ノズルバルブ39を開
放する。その際、制御部10は設定されたパウダ散布量
に対応してローラ用モータ34の回転速度を決定する。
【0031】上記パウダ供給部20では、ローラ31が
所定角度回転する毎に撹拌室37に落下するパウダの量
はほぼ一定である。したがって、単位時間当たりに撹拌
室37に落下するパウダの量は、ローラ31の回転速度
に依存している。ローラ31の回転速度が遅くなるほど
撹拌室37に供給されれる単位時間当たりのパウダ量が
増加するから、その結果、単位時間当たりにノズルバー
5へ送給されるパウダ量も増加する。すなわち、図5に
示すようにパウダ散布量とローラ31(及びローラ用モ
ータ34)の回転速度とは予め対応付けがなされている
から、このような関係に基づいて散布量から回転速度を
決定することができる。
【0032】制御部10は紙の搬送に対応してタイミン
グギア2から得られる散布開始信号を受けると(図4
(b)参照)、ベンチュリノズルバルブ43を開放させ
る(図4(d)参照)。そして、設定された紙の長さに
応じて決まる噴射時間t1が経過するとベンチュリノズ
ルバルブ43を閉鎖する。ベンチュリノズルバルブ43
が開放されると、上述のようにしてパウダ供給部20か
らノズルバー5へとパウダが混入した空気が送られノズ
ル6から噴出する。このとき、高電圧発生部13から除
電バー7に高電圧を印加しておくと、静電気が除去さ
れ、噴射されたパウダが片寄ることなく平均的に飛散す
る。
【0033】ベンチュリノズルバルブ43が閉鎖される
とノズル6からのパウダの噴出が停止するから、紙3が
ノズルバー5の対面に存在しない期間ではパウダは周囲
に撒き散らされない。なお、ローラ用モータ34はこの
期間も回転し続けるため撹拌室37にはパウダが供給さ
れ続けるが、紙3は1秒間に4枚程度のきわめて速い速
度で送られるため、実際に紙の存在していない期間は短
く、これにより散布量がむらになることは無視できる。
勿論、ローラ用モータ34をベンチュリノズルバルブ4
3の開閉動作に同期して作動及び停止するようにしても
よいが、実際上、上述のような速い速度でローラ31の
回転を制御することは難しい。
【0034】このようにして、散布開始信号が得られる
毎に所定の噴射時間t1の間だけベンチュリノズルバル
ブ43を開放させ、ノズル6から紙3の表面にパウダを
散布する(図4(f)参照)。また、印刷運転期間中、
制御部10は圧力センサ41からの検出値を所定の閾値
Pthと比較する。パウダ供給部20からノズルバー5へ
の空気の圧送が円滑である場合(図6中の曲線L1参
照)、撹拌室37は負圧に維持される。しかしながら、
例えばノズル6にパウダが目詰まりして空気の送給が滞
ると、ベンチュリノズル42から噴出した空気が撹拌室
37へ逆流して、撹拌室37内の空気圧は上昇し(図6
中の曲線L2参照)、外部の大気圧よりも高い正圧とな
って空気は空気導入開口40を介して外部へ流れ出る。
【0035】そこで、上記閾値Pthを適切に定めておく
ことにより、ノズル6などの目詰まりを検知することが
できる。制御部10は圧力検出値が閾値Pthに達したこ
とを検知すると、ブザー15を鳴動させて作業者の注意
を喚起する。これにより、万が一、印刷動作中にノズル
6が目詰まりして適切なパウダ散布が行えなくなった場
合でも、作業者にいち早く異常を報知して、無駄な(裏
移りする恐れのある)印刷を中止することができる。勿
論、このような異常報知は表示など他の方法により行っ
てもよい。
【0036】印刷が終了して印刷運転信号が「0」にな
ると(図4(a)参照)、制御部10はローラ用モータ
34を停止させる(図4(c)参照)。これによりロー
ラ31の回転が停止し、撹拌室37へはパウダが供給さ
れなくなる。一方、ベンチュリノズルバルブ43はその
時点で又は継続して開放されるため、ベンチュリノズル
42からは勢いよく空気が噴出する。したがって、パウ
ダを含まない空気のみがチューブ44を介してノズルバ
ー5へと送られ、ノズル6から噴出する。これにより、
チューブ44からノズル6の噴射孔に至るまでの流路中
に残存していたパウダは吹き飛ばされて流路内は清掃さ
れる。また、印刷が終了すると、制御部10は加振器8
を作動させる(図4(e)参照)。すると、ノズルバー
5及び除電バー7は細かく振動し、その表面に付着して
いるパウダは振るい落とされる。これにより、特にノズ
ル6の噴射孔周辺にパウダが堆積することを防止するこ
とができる。制御部10は所定時間t2(例えば数秒程
度)、空吹きと加振を行った後に動作を終了する。
【0037】なお、上記実施例では制御を簡単化するた
めに、印刷終了時に空吹きと加振とを同時に行うように
しているが、これは必ずしも同時に行う必要はない。
【0038】次に、印刷用パウダ散布装置におけるパウ
ダ供給部20の他の実施例を図7により説明する。この
実施例では、ローラ31の周面に付着したパウダの強制
剥離手段の構成が図3に示したものと相違している。す
なわち、ローラ31から所定距離離間して、ローラ31
の延伸方向と並行に金属ワイヤ50が架設されており、
該金属ワイヤ50には高電圧発生部51より所定周波数
の高電圧が印加されるようになっている。高電圧発生部
51より金属ワイヤ50に高電圧が印加されると、金属
ワイヤ50により空気が微細振動し、ローラ31の周面
に振動を与える。これにより、ローラ31周面の凹部か
らパウダが剥離し、空気中に飛散する。
【0039】なお、上記実施例は一例であって、本発明
の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である印刷用パウダ散布装
置の全体構成図。
【図2】 本実施例の印刷用パウダ散布装置の要部の電
気系構成図。
【図3】 パウダ供給部の詳細な構成図。
【図4】 運転開始から終了までの制御動作を示すタイ
ミング図。
【図5】 パウダ散布量とパウダ供給部のローラの回転
速度との関係を示すグラフ。
【図6】 目詰まり検知動作を説明するための図。
【図7】 本発明の他の実施例によるパウダ供給部の構
成図。
【符号の説明】
1…搬送路 2…タイミングギア 3…紙 4…パウダ散布部 5…ノズルバー 6…ノズル 7…除電バー 8…加振器 10…制御部 11…操作部 21…パウダ貯留室 22…パウダ投入口 24…撹拌フィン 27…フィン用モータ 301、302…ブレード(ホッパ) 31…ローラ 34…ローラ用モータ 37…撹拌室 38…剥離用ノズル 39…剥離用ノズルバルブ 40…空気導入開口 41…圧力センサ 42…ベンチュリノズル 43…ベンチュリノズルバルブ 44…チューブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷済みの紙の表面に裏移り防止用のパ
    ウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布装置におい
    て、 a)回転自在の円柱状ローラと、下端部が該ローラの表面
    に接触又は近接するように配置されたホッパとを含み、
    該ローラの回転に伴ってパウダをホッパの上方空間から
    下端開口へと少量ずつ案内するパウダ定量手段と、 b)前記ホッパの下端開口に露出したローラの周面に付着
    したパウダを剥離させる強制剥離手段と、 c)前記ホッパの下方においてパウダと空気とを混合して
    ノズルへと送給するパウダ送給手段と、 を備えることを特徴とする印刷用パウダ散布装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラの回転速度を制御することに
    よりノズルからのパウダの散布量を可変することを特徴
    とする請求項1に記載の印刷用パウダ散布装置。
  3. 【請求項3】 前記強制剥離手段は、前記ホッパの下端
    開口に露出したローラの周面に向けて空気を吹き付ける
    空気噴出手段であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の印刷用パウダ散布装置。
  4. 【請求項4】 前記強制剥離手段は、前記ホッパの下端
    開口に露出したローラの周面と所定距離離間して架設さ
    れた棒状又は線状の金属体と、該金属体に高電圧を印加
    する電圧印加手段とから成ることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の印刷用パウダ散布装置。
  5. 【請求項5】 印刷済みの紙の表面に裏移り防止用のパ
    ウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布装置におい
    て、 a)前記ノズルに至る送給管の一端が接続され、パウダと
    空気とを混合する混合室と、 b)該混合室内から送給管に向けて空気を噴出することに
    より、パウダが拡散した空気を吸い込みつつ希釈しなが
    ら送給管へ送り込む空気噴出手段と、 c)前記混合室内の圧力を検出する圧力検出手段と、 d)該圧力検出手段の検出値に基づいてノズル又は送給管
    の詰まりを検知する目詰まり検知手段と、 を備えることを特徴とする印刷用パウダ散布装置。
  6. 【請求項6】 印刷済みの紙の表面に裏移り防止用のパ
    ウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布装置におい
    て、 a)前記ノズルに至る送給管の一端が接続され、パウダと
    空気とを混合する混合室と、 b)該混合室内にパウダを供給するパウダ定量手段と、 c)該混合室内から送給管に向けて空気を噴出することに
    より、パウダが拡散した空気を吸い込みつつ希釈しなが
    ら送給管へ送り込む空気噴出手段と、 d)印刷運転の終了時に、混合室内へのパウダの供給を停
    止すると共に所定時間空気を噴出すべく前記パウダ定量
    手段及び空気噴出手段を制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする印刷用パウダ散布装置。
  7. 【請求項7】 印刷済みの紙の表面に裏移り防止用のパ
    ウダをノズルから散布する印刷用パウダ散布装置におい
    て、 a)前記ノズルに機械的振動を与える加振手段と、 b)該加振手段を所定時間作動させる制御手段と、 を備えることを特徴とする印刷用パウダ散布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005118307A1 (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Cosmotech Co., Ltd. 印刷用裏写り防止パウダー
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DE102012206170A1 (de) * 2012-04-16 2013-10-17 Weitmann & Konrad Gmbh & Co Kg Vorrichtung zum Austrag eines Puder-Luft-Gemisches auf Druckbögen und Bestäubungsvorrichtung
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