JP2000201816A - 加圧調理器 - Google Patents

加圧調理器

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JP2000201816A
JP2000201816A JP11011618A JP1161899A JP2000201816A JP 2000201816 A JP2000201816 A JP 2000201816A JP 11011618 A JP11011618 A JP 11011618A JP 1161899 A JP1161899 A JP 1161899A JP 2000201816 A JP2000201816 A JP 2000201816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 器外に蒸気を排出することなく、調理鍋の内
圧を調節することができる加圧調理器を提供する。 【解決手段】 加圧調理器は、調理鍋3、調理鍋3を収
容する内胴15、調理鍋3及び内胴15を収容する本体
2、調理鍋を加熱する加熱手段25、及び本体2に開閉
可能に取り付けられ調理鍋3の開口部を閉塞する蓋体1
を備える。また、加圧調理器は、調理鍋3と内胴15の
隙間16,17に冷却風を送る冷却ファン21を備え
る。制御手段26は、内圧検出手段10が検出する調理
鍋3の内圧に基づいて、加熱手段25及び冷却ファン2
1を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力式炊飯器、電
気圧力鍋等の加圧調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加圧調理器には、調理鍋
の内部と器外を連通する蒸気通路上に設けられたすり鉢
状の弁座と、この弁座に配置された球状の弁体とからな
る圧力調節手段を備え、この圧力調節手段と調理鍋の加
熱手段に対する通電制御により調理鍋内を一定の内圧に
維持する調圧工程を行うものがある。
【0003】この調圧工程では、調理鍋の内圧が所定値
以上となれば加熱手段に対する通電を停止し、内圧が所
定値を下回ると加熱手段に対する通電を行う。また、加
熱手段の通電制御にかかわらず調理鍋の内圧がさらに上
昇した場合には、内圧により押し上げられた弁体が弁座
から離脱し、調理鍋内の蒸気が蒸気通路を介して器外に
排出される。
【0004】調圧工程の終了後は、器外への自然放熱で
調理鍋内の温度が低下することにより、大気圧まで内圧
が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
蒸気通路を開閉することにより内圧を調節するのでは、
器外への蒸気の排出を防止することができず、加圧調理
器が配置された室内で結露が生じる等の問題がある。ま
た、調理鍋内が高温高圧であるときに弁体が移動して蒸
気通路が開放されると、急激な減圧のために調理鍋内で
突沸が生じたり、調理鍋内の内容物が器外に飛散するお
それがある。さらに、上記のように調圧工程の終了後
に、自然放熱により内圧が大気圧まで低下するには長時
間を要する。さらにまた、上記のような圧力調節手段を
備える加熱調理器では、加熱後に調理鍋内を密閉状態で
保持する工程(保圧工程)の継続時間を設定することが
できなかった。
【0006】かかる従来の加圧調理器における問題に鑑
み、第1の発明は、器外に蒸気を排出させることなく、
調理鍋の内圧を調節することができる加圧調理器を提供
することを課題としている。
【0007】また、第2の発明は、上記保圧工程の継続
時間を設定することができる加圧調理器を提供すること
を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第1の発明は、調理鍋と、該調理鍋を収容する内胴
と、上記調理鍋及び内胴を収容する本体と、上記調理鍋
を加熱する加熱手段と、上記本体に開閉可能に取り付け
られ上記調理鍋の開口部を閉塞する蓋体とを備える加圧
調理器において、上記調理鍋を冷却するために上記調理
鍋と内胴の隙間内の空気を換気するファンを備えること
を特徴とする加圧調理器を提供するものである。
【0009】具体的には、上記ファンは、上記調理鍋と
内胴の隙間に器外の空気を冷却風として送るものであ
る。あるいは、上記ファンは、上記調理鍋と内胴の隙間
の空気を吸気して器外に排出するものであってもよい。
【0010】さらに具体的には、上記加熱調理器は、上
記調理鍋の内圧を検出する内圧検出手段と、該内圧検出
手段が検出する調理鍋の内圧に基づいて、上記加熱手段
及び上記ファンを制御する制御手段とを備えている。
【0011】第1の発明の加圧調理器では、上記ファン
から送られる冷却風により又は隙間内の空気をファンで
排気することにより、調理鍋を直接冷却して調理鍋の内
圧を減圧することができる。よって、減圧のために調理
鍋内の蒸気を器外に排出する必要がない。また、第1の
発明の加圧調理器では、調理鍋を強制的に冷却すること
ができるため、調理終了の際には調理鍋を速やかに冷却
し、短時間で内圧を低下させることができる。
【0012】上記内胴の一側部に上記ファンと対向する
冷却風入口を設け、上記内胴の冷却風入口と内鍋を挟ん
で対向する側部に冷却風出口を設けることが好ましい。
【0013】冷却風入口と冷却風出口をかかる位置に設
ければ、隙間内で冷却風が一様に流れ、調理鍋を効率良
く冷却することができる。
【0014】上記加熱手段が調理鍋の下部側に位置し、
上記調理鍋と内胴の隙間には、上記ファンからの冷却風
が上記内胴の下部側に流入するのを規制する冷却風規制
手段を設けてもよい。
【0015】かかる構成とすれば、調理鍋の加熱手段に
より加熱される部分は冷却風により冷却されないため、
加熱効率を必要以上に低下させることなく調理鍋を冷却
することができる。
【0016】上記内胴の冷却風入口に、隙間側へ下向き
に傾斜するルーバーを設けることが好ましい。
【0017】この場合、調理鍋と内胴の隙間に誤って水
が浸入しても、水分が冷却風入口からファン側へ浸入す
るのをルーバーにより防止することができる。
【0018】上記ファンを内胴の底部側に配置し、内胴
の底部側に冷却風入口を設け、内胴の側部に冷却風出口
を設けてもよい。
【0019】この場合、ファンから冷却風入口を介して
隙間に流入した冷却風は、調理鍋に沿って下方から上方
へ流れる。この冷却風の流れの向きは、加熱手段により
調理鍋の加熱時に隙間内に生じる空気の対流と同方向で
あるため、効率良く調理鍋を冷却することができる。
【0020】上記冷却風入口は、平面視でファンに対し
て変位した位置に設けることが好ましい。
【0021】かかる構成とすることにより、隙間内に誤
って浸入した水が冷却風入口からファン側へ流れるのを
防止することができる。
【0022】内胴の底部に調理鍋と内胴の隙間に浸入し
た水を器外に排出するための排水口を設けることが好ま
しい。
【0023】かかる排水口を設ければ誤って浸入した水
が内胴内に残留するのを防止することができる。
【0024】第2の発明は、調理鍋と、該調理鍋を収容
する本体と、上記調理鍋を加熱する加熱手段と、上記本
体に開閉可能に取り付けられ上記調理鍋の開口部を閉塞
する蓋体とを備える加圧調理器において、上記調理鍋を
強制的に冷却する強制冷却手段と、上記加熱手段及び強
制冷却手段を制御する制御手段と、上記調理鍋を密閉状
態で保持する保圧工程の継続時間を設定する保圧時間設
定手段とを備え、上記制御手段は、上記調理鍋の加熱終
了後、上記設定された継続時間の上記保圧工程を実行
し、該継続時間の経過後上記強制冷却手段により調理鍋
を強制的に冷却する減圧工程を実行することを特徴とす
る加圧調理器を提供するものである。
【0025】第2の発明の加圧調理器では、上記のよう
に保圧工程の継続時間を設定することができるため、種
々の調理を行う上での使用性に優れている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に示す本発明の加圧調理
器であるスチームレス方式の炊飯器は、蓋体1により開
閉される本体2内に導電性材料からなる内鍋3(本発明
における調理鍋に相当する。)を取出し自在に配設した
ものである。
【0027】上記蓋体1は、ヒンジ4により本体2に回
転自在に取り付けられた非導電性材料からなる蓋本体5
と放熱板6とを備えている。
【0028】放熱板6には内鍋3の内部と蓋本体5の内
部を連通する放熱板蒸気孔6aが設けられており、この
放熱板蒸気孔6aと保持部材7の間に調圧ボール8が収
容されている。また、放熱板6上には調圧ボール8の駆
動手段であるソレノイド9が取付けられている。ソレノ
イド9の非通電時には、調圧ボール8は図1において実
線で示すように放熱板蒸気孔6aを閉鎖する位置にあ
る。調圧ボール8の重量は、ソレノイド9の非通電時に
内鍋3の内圧が異常値まで上昇したときに一点鎖線で示
すように、放熱板蒸気孔6aから退避した位置に移動す
るように設定されている。一方、ソレノイド9の通電時
には、調圧ボール8は、ソレノイド9のプランジャによ
り押され、放熱板蒸気孔6aから退避した位置に移動す
る。また、放熱板6には、内鍋3の内圧を検出する圧力
センサ10(本発明における内圧検出手段に相当す
る。)が取付けられている
【0029】蓋本体5には蓋本体蒸気孔5aが設けられ
ており、上記放熱板蒸気孔6aの開放時には、この蓋本
体蒸気孔5aを介して内鍋3内の蒸気が器外に排出され
るようになっている。
【0030】上記本体2は、非導電性材料からなり有底
筒形状である。本体2の正面上部に設けられた操作パネ
ル部12には、炊飯開始スイッチ13a、圧力設定スイ
ッチ13b、調圧時間設定スイッチ13c及び保圧時間
設定スイッチ13dが設けられている。
【0031】本体2の内部には、内鍋3を収容するため
の内胴15が設けられている。内胴15は非導電性材料
からなり有底筒形状である。内胴15の内寸は内鍋3の
側壁3aと内胴15の側壁15aの間に隙間(側部隙間
16)が形成され、かつ、内鍋3の底壁3bと内胴15
の底壁15bの間に隙間(底部隙間17)が形成される
ように設定されている。
【0032】内胴15の側壁15aの図において左側部
には、冷却風入口19が設けられている。この冷却風入
口19には、水平方向に延びる冷却風導入管20の一端
が連結されている。一方、この冷却風導入管20の他端
と対向して冷却ファン21が配置されている。
【0033】内胴15の側壁15aの図において右側部
には、図2に示すように平面視で内鍋3を挟んで冷却風
入口19と対向する位置に、冷却風出口22が設けられ
ている。冷却風出口22には、水平方向に延びる冷却風
排出管23が連結されている。一方、この冷却風排出管
23の他端は本体2に設けられた本体側冷却風出口2a
と対向している。冷却風排出管23の他端は、本体2の
壁部内面と当接していてもよい。本体側冷却風出口2a
の反対側には冷却ファン21が空気を吸い込むことがで
きるように吸気口2bが設けられている。
【0034】内胴15と本体2の間には、誘導加熱コイ
ルからなる加熱手段25および制御手段26が配設され
ている。また、内胴15には内鍋3の温度を検出する温
度センサ27が取付けられている。
【0035】上記制御手段26は、マイクロコンピュー
タ26a、読み出し専用メモリ(ROM)26b、読み
書き可能メモリ(RAM)26c及びタイマ26dを備
えている。
【0036】上記マイクロコンピュータ26aは、圧力
センサ10、温度センサ27及びスイッチ13a〜13
dより入力された信号を、RAM26c及びタイマ26
dと協働してROM26bに記憶されたプログラムに従
って処理し、加熱手段25及び冷却ファン21を制御し
て炊飯工程を行う。
【0037】次に、上記炊飯器による炊飯工程について
説明する。
【0038】まず、炊飯工程の前に、内鍋3内に所要量
の米及びこの米が吸収するのに適した量の水を収容す
る。
【0039】次に、使用者は上記圧力設定スイッチ13
bにより後述する調圧工程での内鍋3の内圧(第1内圧
設定値P1)を設定し、調圧時間設定スイッチ13cに
より調圧工程の継続時間(調圧時間TM1)を設定す
る。また、使用者は保圧時間設定スイッチ13dにより
保圧工程の継続時間(保圧時間TM2)を設定する。以
上の設定終了後、使用者が炊飯開始スイッチ13aをオ
ンすると、炊飯工程が開始される。炊飯工程中のソレノ
イド9は非通電であり、調圧ボール8が放熱板蒸気孔6
aを封鎖しているため、内鍋3は密閉状態で保持され
る。
【0040】この炊飯工程では、まず、図3のステップ
S1で予熱工程が実行される。この予熱工程では、一定
時間、一定周波数の高周波電流を加熱手段25に通電す
る。
【0041】次に、ステップS2の加熱工程が実行され
る。
【0042】この加熱工程では、図4のステップS2−
1で加熱手段25に高周波電流が通電される。この通電
はステップS2−2で圧力センサ10の検出する内鍋3
の内圧(検出内圧P)が第1内圧設定値P1以上である
ことが検出されるまで継続する。
【0043】ステップS2−2で検出内圧Pが第1内圧
設定値P1以上であることが検出されると、図3のステ
ップS3で上記設定された調圧時間TM1の間、内鍋3
の内圧を第1内圧設定値P1に維持する調圧工程が実行
される。
【0044】まず、図5のステップS3−1で検出内圧
Pが第1内圧設定値P1以上であればステップS3−2
に移行し、第1内圧設定値P1以上でなければ後述する
ステップS3−5に移行する。
【0045】上記ステップS3−2では、加熱手段25
への通電を停止する。次に、ステップS3−3で検出内
圧Pが第1内圧設定値P1よりも所定値だけ高圧の第2
内圧設定値P2以上であればステップS3−4に移行
し、第2内圧設定値P2以上でなければステップS3−
5に移行する。
【0046】上記ステップS3−4では、冷却ファン2
1が駆動される。冷却ファン21は、吸気口2bから吸
入した器外の空気を冷却風として冷却風入口19へ送
る。この冷却風は図1及び図2に点線で示すように、冷
却風入口19から側部隙間16内に流入し、内鍋3の側
壁3aの外周面に沿って側部隙間16内を冷却風出口2
2に向けて流れる。冷却風出口22から流出した冷却風
は、冷却風排出管23及び本体側冷却風出口2aを介し
て器外へ排出される。この冷却風により内鍋3が冷却さ
れ、その結果、内鍋3の内圧が低下する。
【0047】上記のように冷却風入口19と冷却風出口
22は内鍋3を挟んで対向するように設けられているた
め、側部隙間16内での冷却風の流れが一様であり、そ
の結果、内鍋3は効率良く冷却される。
【0048】ステップS3−5で検出内圧Pが上記第1
内圧設定値P1よりも所定値だけ低圧の第3内圧設定値
P3以下であればステップS3−6に移行し、第3内圧
設定値P3以下でなければステップS3−8に移行す
る。上記ステップS3−6では加熱手段25への通電が
開始される。次に、ステップS3−7で冷却ファン21
が停止される。
【0049】ステップS3−8でタイマ26dが計測し
た調圧工程開始からの経過時間TMが調圧時間TM1以
上であればステップS3−9に移行し、調圧時間TM1
以上でなければステップS3−1からステップS3−8
を繰り返す。
【0050】上記ステップS3−9では加熱手段25へ
の通電が停止される。次に、ステップS3−10で冷却
ファン21が停止され、調圧工程が終了する。
【0051】このように本実施形態における調圧工程で
は、冷却ファン21からの冷却風により内鍋3を冷却す
ることにより内圧を低下させており、減圧のために内鍋
3内の蒸気を器外に排出しない。よって、内鍋3内から
排出された蒸気の結露、内鍋3内が急激に減圧されるこ
とによる突沸、内鍋3の内容物の器外への飛散等の問題
が生じない。
【0052】調圧工程終了後は、図3のステップS4の
保圧工程が実行される。
【0053】この保圧工程は内鍋3を密閉状態で保持す
る工程であり、加熱手段25に対する通電は停止された
状態で維持され、冷却ファン21も停止状態で維持され
る。この状態は、図6のステップS4−1において、タ
イマ26dの計測する保圧工程開始からの経過時間TM
が、使用者が保圧時間設定スイッチ13dで設定した保
圧時間TM2以上となるまで維持される。保圧工程中
は、上記のように加熱手段25による加熱及び冷却ファ
ン21による冷却の両方が行われないため、内鍋3内の
温度は自然放熱により低下し、それに伴って内鍋3の内
圧も漸次低下する。
【0054】このように第1実施形態の炊飯器は、使用
者が保圧工程の継続時間を設定することができるため、
種々の調理を行う上での使用性に優れている。
【0055】保圧工程終了後は図3のステップS5の減
圧工程が実行される。
【0056】この減圧工程では、図7のステップS5−
1で冷却ファン21が駆動される。そして、ステップS
5−2で検出内圧Pが大気圧Pair以下であることが検
出されると、ステップS5−3で冷却ファン21が停止
される。次に、蓋体1の開放を容易にするためにソレノ
イド9に通電され、内鍋3内部は放熱板蒸気孔6aと蓋
本体蒸気孔5aを介して器外と連通する。このように本
実施形態における減圧工程では、冷却ファン21から送
られる冷却風により内鍋3を強制冷却するため、内鍋3
の内圧が大気圧まで低下するのに要する時間を短縮する
ことができる。
【0057】(第2実施形態)
【0058】図8に示す本発明の第2実施形態の炊飯器
では、内鍋3が加熱手段25と対向している下側部にお
ける内胴15と内鍋3の側部隙間16の幅t1を、上側
部の隙間の幅t2よりも小さく設定している。例えば、
上記上側部では幅t2が5〜8mm程度であるのに対し
て、上記下側部での隙間t2の幅t1は2〜4mm程度に
設定される。この側部隙間16の上側部と下側部での幅
の差が本発明における冷却風規制手段を構成している。
【0059】側部隙間16の幅t1,t2を上記のよう
に設定すれば、冷却ファン21から側部隙間16内に流
入する冷却風の大部分が側部隙間16の上側部を流れて
冷却風出口22から排出される。そのため、冷却ファン
21の駆動時には、主として内鍋3の上側部が冷却さ
れ、下側部は上側部程は冷却されない。
【0060】加熱手段25の通電時には主として内鍋3
の下側部で渦電流による発熱が生じる。よって、上記調
圧工程中に、冷却ファン21からの冷却風により内鍋3
の下側部が過度に冷却されると、内圧を上昇させるため
に加熱手段25に通電する際には、いったん冷却された
部分を発熱させることになるため、加熱効率が大幅に低
下する。しかし、第2実施形態では、側部隙間16の幅
t1,t2を上記のように設定して下側部への冷却風の
流入を防止しているため、加熱効率を必要以上に低下さ
せることなく内鍋3を冷却することができる。
【0061】冷却風入口19には側部隙間16側へ下向
きに傾斜する複数のルーバー28が設けてあり、各ルー
バー28の間に通風用のスリットが形成されている。同
様に、冷却風出口22にも側部隙間16側へ下向きに傾
斜する複数のルーバー28が設けられている。
【0062】内鍋3を内胴15に収容する際等に、誤っ
て側部隙間16に水が浸入する場合があるが、上記冷却
風入口19では、浸入した水は下向きのルーバー28上
を流れて内胴15の底部へ落下するため、冷却風入口1
9を介して冷却ファン21側へ水分が浸入するのを防止
することができる。同様に、冷却風出口22の部分でも
浸入した水分はルーバー28を流れて内胴15の底部へ
落下するため、冷却風出口22から本体2内へ水分が浸
入するのを防止することができる。
【0063】第2実施形態のその他の構成及び動作は第
1実施形態と同様である。
【0064】図9は第2実施形態の変形例であり、側部
隙間16の幅は上側部と下側部でほぼ同一に設定してい
るが、内胴15の内周面に環状のリブ30を設けて部分
的に側部隙間16の幅を狭くすることにより、内鍋3の
下部側への冷却風の流れを規制している。かかる構造と
した場合も、加熱効率を必要以上に低下させることなく
内鍋3の冷却を行うことができる。
【0065】(第3実施形態)
【0066】図10に示す本発明の第3実施形態では、
本体2の底部に内胴15の底壁15bと対向して冷却フ
ァン21が収容されている。本体2の底部の冷却ファン
21を配置した部分にスリット状の吸気口2bが設けら
れている。
【0067】内胴15の底壁15bの中央部には排水管
32が下向きに突設されている。この排水管32の上端
側開口は底部隙間17に連通し、下端側開口は器外と連
通している。排水管32には冷却ファン21と近接する
位置に冷却風入口19が設けられている。また、内胴1
5の側壁15aには第2実施形態と同様にルーバー28
を備える冷却風出口22が設けられている。
【0068】この第3実施形態では、冷却ファン21か
らの冷却風は、点線で示すように、冷却風入口19から
底部隙間17に流入する。そして、冷却風はこの底部隙
間17から側部隙間16へ流入し、冷却風出口22を介
して器外へ排出される。この下方から上方への冷却風の
流れは、加熱手段25により内鍋3が加熱された場合に
側部隙間15内に生じる空気の対流と同方向であるた
め、効率良く内鍋3を冷却することができる。
【0069】内鍋3を内胴15に収容する際等に、誤っ
て側部隙間16に浸入した水は、内胴15の内周面を流
れ、排水管32を通って器外に排出される。
【0070】また、上記のように冷却風入口19は、上
下方向に延びる排水管32の一部に設けてあり、冷却フ
ァン21とは非対向位置、すなわち平面視で冷却ファン
21に対して変位した位置にある。よって、側部隙間1
6に誤って水が浸入した場合でも、冷却ファン21側に
水が流れるのを防止することができる。
【0071】さらに、冷却風出口22にもルーバー28
を設けているため、側部隙間16に浸入した水が本体2
内に流出するのを防止することができる。
【0072】本発明の加圧調理器は上記構成に限定され
るものではない。例えば、上記第1実施形態から第3実
施形態では、内鍋3と内胴15の隙間16,17に冷却
ファン21により冷却風を送ることにより内鍋3を強制
冷却しているが、この冷却ファンに代えて隙間16,1
7の空気を吸気して器外に排出するファンを設けても良
い。この場合、隙間16,17の空気が上記各実施形態
における冷却風入口19を介してファンにより吸い出さ
れる一方、上記各実施形態における冷却風出口22を介
して器外の空気が隙間16,17に流入する。このよう
に本発明におけるファンは隙間の空気を換気するもので
あれば、隙間に冷却風を送るものであっても、隙間の空
気を吸気して器外に排出するものであってもよい。
【0073】また、上記加熱手段は抵抗熱を利用するヒ
ータであってもよい。さらに、上記実施形態では、加圧
調理器として炊飯器を例に説明したが、電気圧力鍋等の
他の加圧調理器に本発明を適用しても同様の作用、効果
を得ることができる。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明の加圧調理器は、調理鍋を冷却するために調理鍋と
内胴の隙間内の空気を換気するファンを備えるため、調
理鍋を直接冷却して調理鍋の内圧を減圧することができ
る。よって、この加圧調理器では、減圧のために調理鍋
内の蒸気を器外に排出する必要がなく、排出された蒸気
の結露等を防止することができる。
【0075】また、第2の発明の加圧調理器は、内鍋を
密閉状態で保持する保圧工程の継続時間を設定すること
ができるため、種々の調理を行う上での使用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定圧調理器である炊飯器を示す概略
構成図である。
【図2】 内鍋と内胴を示す横断面図である。
【図3】 炊飯工程を示すフローチャートである。
【図4】 加熱工程を示すフローチャートである。
【図5】 調圧工程を示すフローチャートである。
【図6】 保圧工程を示すフローチャートである。
【図7】 減圧工程を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第2実施形態の炊飯器を示す概略構
成図である。
【図9】 第2実施形態の変形例を示す概略構成図であ
る。
【図10】 本発明の第3実施形態の炊飯器を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1 蓋体 2 本体 3 内鍋(調理鍋) 10 圧力センサ(内圧検出手段) 13a 炊飯開始スイッチ 13b 圧力設定スイッチ 13c 調圧時間設定スイッチ 13d 保圧時間設定スイッチ 15 内胴 19 冷却風入口 21 冷却ファン 22 冷却風出口 25 加熱手段 26 制御手段 28 ルーバー 30 リブ(冷却風規制手段) 32 排水管(排水口)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理鍋と、 該調理鍋を収容する内胴と、 上記調理鍋及び内胴を収容する本体と、 上記調理鍋を加熱する加熱手段と、 上記本体に開閉可能に取り付けられ上記調理鍋の開口部
    を閉塞する蓋体とを備える加圧調理器において、 上記調理鍋を冷却するために上記調理鍋と内胴の隙間内
    の空気を換気するファンを備えることを特徴とする加圧
    調理器。
  2. 【請求項2】 上記ファンは、上記調理鍋と内胴の隙間
    に器外の空気を冷却風として送るものである請求項1に
    記載の加圧調理器。
  3. 【請求項3】 上記ファンは、上記調理鍋と内胴の隙間
    の空気を吸気して器外に排出するものである請求項1に
    記載の加圧調理器。
  4. 【請求項4】 上記調理鍋の内圧を検出する内圧検出手
    段と、 該内圧検出手段が検出する調理鍋の内圧に基づいて、上
    記加熱手段及び上記ファンを制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1
    項に記載の加圧調理器。
  5. 【請求項5】 上記内胴の一側部に上記ファンと対向す
    る冷却風入口を設け、上記内胴の冷却風入口と調理鍋を
    挟んで対向する側部に冷却風出口を設けたことを特徴と
    する請求項2に記載の加圧調理器。
  6. 【請求項6】 上記加熱手段が調理鍋の下部側に位置
    し、 上記調理鍋と内胴の隙間には、上記ファンからの冷却風
    が上記内胴の下部側に流入するのを規制する冷却風規制
    手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載の加圧調
    理器。
  7. 【請求項7】 上記内胴の冷却風入口に、隙間側へ下向
    きに傾斜するルーバーを設けたことを特徴とする請求項
    5に記載の加圧調理器。
  8. 【請求項8】 上記ファンを内胴の底部側に配置し、 内胴の底部側に冷却風入口を設け、内胴の側部に冷却風
    出口を設けたことを特徴とする請求項2に記載の加圧調
    理器。
  9. 【請求項9】 上記冷却風入口は、平面視でファンに対
    して変位した位置に設けていることを特徴とする請求項
    8に記載の加圧調理器。
  10. 【請求項10】 内胴の底部に調理鍋と内胴の隙間に浸
    入した水を器外に排出するための排水口を設けたことを
    特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載
    の加圧調理器。
  11. 【請求項11】 調理鍋と、 該調理鍋を収容する本体と、 上記調理鍋を加熱する加熱手段と、 上記本体に開閉可能に取り付けられ上記調理鍋の開口部
    を閉塞する蓋体とを備える加圧調理器において、 上記調理鍋を強制的に冷却する強制冷却手段と、 上記加熱手段及び強制冷却手段を制御する制御手段と、 上記調理鍋を密閉状態で保持する保圧工程の継続時間を
    設定する保圧時間設定手段とを備え、 上記制御手段は、上記調理鍋の加熱終了後、上記設定さ
    れた継続時間の上記保圧工程を実行し、該継続時間の経
    過後上記強制冷却手段により調理鍋を強制的に冷却する
    減圧工程を実行することを特徴とする加圧調理器。
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