JP3343228B2 - 圧力調理器 - Google Patents

圧力調理器

Info

Publication number
JP3343228B2
JP3343228B2 JP32396199A JP32396199A JP3343228B2 JP 3343228 B2 JP3343228 B2 JP 3343228B2 JP 32396199 A JP32396199 A JP 32396199A JP 32396199 A JP32396199 A JP 32396199A JP 3343228 B2 JP3343228 B2 JP 3343228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
opening
cooking
cooking pot
pot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32396199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001137113A (ja
Inventor
浩幸 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP32396199A priority Critical patent/JP3343228B2/ja
Publication of JP2001137113A publication Critical patent/JP2001137113A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3343228B2 publication Critical patent/JP3343228B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸し器や炊飯器
等、調理鍋内に圧力を投入して調理する圧力調理器に関
し、特に、その調理鍋内に投入する圧力を調節可能とし
たものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧力調理器は、圧力セン
サによって調理鍋の内圧を一定に維持しながら、また
は、温度センサと調理鍋の内圧との相関関係により調理
鍋の内圧を一定に維持しながら、前記圧力センサまたは
温度センサの検出値に応じて調理鍋の加熱手段を制御し
て所定の調理フローを実行することにより、希望する食
材を調理するものである。
【0003】前記調理鍋の内部に圧力を投入する手段と
しては、所定重量の調圧ボールと、該調圧ボールを移動
させるソレノイドからなる調圧器が好適に用いられてい
る。この調圧器は、調理鍋の上端開口を閉塞する蓋体の
内部に配設されており、該蓋体の調理鍋と連通する開口
上に前記調圧ボールを移動させることにより、自重によ
って開口を閉鎖し、調理鍋内を大気圧以上に昇圧できる
ようにしている。
【0004】しかし、前記調圧器では、調理鍋の内部に
圧力を投入するか否かのオン、オフ制御だけであり、調
理鍋の内圧を調節する手段は搭載されていない。
【0005】そこで、特開平10−328022号で
は、圧力調理器である電気炊飯器において、内鍋内の圧
力を複数段階に調圧できるようにしたものを提供してい
る。具体的には、この電気炊飯器では、蓋体に設けた開
口を自重によって閉鎖する弁体を磁性材料によって形成
し、該弁体を磁力発生体によって閉弁方向に吸引するこ
とにより、2種類の調圧機能を発揮できるようにしてい
る。また、前記磁力発生体としては電磁石が適用され、
該電磁石への通電電流を制御することにより複数段階の
調圧を可能に構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
気炊飯器では、内鍋の内圧を制御する際に、電磁石に電
力を通電し続けなければならず、この電磁石を構成する
コイルが温度上昇するため、コイルの冷却機構が必要に
なる。そのうえ、冷却機構を搭載しても、温度上昇が大
きい場合には磁力の維持が困難になる可能性がある。同
様に、前記電磁石に通電するための回路は、電力を通電
し続けると温度上昇するため、回路基板の冷却機構が必
要になる。そのため、トータルコストが高くなるという
不都合がある。
【0007】そこで、本発明では、調理鍋内に投入する
圧力調節を、安価かつ確実に実行できる圧力調理器を提
供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の圧力調理器は、調理鍋と、該調理鍋を収容
する本体と、前記調理鍋を加熱する加熱手段と、前記本
体に開閉可能に取り付けられ前記調理鍋の開口部を閉塞
する蓋体と、該蓋体に設けられ前記調理鍋内と連通する
開口を閉塞する弁体および該弁体を駆動して前記開口を
閉塞させる駆動機構からなる圧力投入手段とを備えた圧
力調理器において、前記弁体として球状の調圧ボールを
用いるとともに、前記圧力投入手段による調理鍋内への
圧力投入時に、前記弁体を微動させて前記開口を間欠的
に開放する振動付与機構からなる開放手段を設け、該開
放手段による開口の開放時間(t1)と閉塞時間(t
2)のデューティ比を設定することによって前記調理鍋
内の圧力を調節するように構成している。
【0009】前記圧力調理器によれば、開放手段によっ
て調理鍋と連通する開口を開放すると、圧力平衡によっ
て調理鍋内の圧力が大気に流出するため、該調理鍋内を
減圧することができる。そのため、この開放時間(t
1)と閉鎖時間(t2)のデューティ比を設定すること
により、調理鍋の内圧を希望の圧力に調節することがで
きる。また、前記デューティ比の設定を変更することに
より、調理鍋内の設定圧力を圧力炊飯工程中に変更する
こともできる。さらに、前記弁体として球状の調圧ボー
ルを用い、前記開放手段として調圧ボールを微動させる
振動付与機構を用いているため、開放手段による開口の
オン、オフを迅速に実行できる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は本発明の圧力調理器である圧
力制御方式の炊飯器1を示す。この第1実施形態の炊飯
器1は、内鍋2と、該内鍋2を収容する本体3と、該本
体3に回動可能に取り付けられる蓋体8とからなる。
【0014】前記内鍋2は、熱伝導率が高いアルミ等か
らなる鍋母材の外面に、後述する誘導加熱コイル6への
高周波電流の通電時に生じる渦電流によって電磁誘導加
熱される強磁性材料をコーティングや接合等を施したも
のである。
【0015】前記本体3は、有底筒形状をなす胴体4の
内部に、前記内鍋2を収容する非導電性材料からなる保
護枠5を備えている。これら胴体4と保護枠5との間に
は、加熱手段である誘導加熱コイル6と、内鍋用温度セ
ンサ7と、マイコン33を実装した制御基板32とが配
設されている。
【0016】前記誘導加熱コイル6は、前記保護枠5の
下面に配設され、高周波電流が通電されることにより、
前記内鍋2を電磁誘導加熱するものである。
【0017】前記内鍋用温度センサ7は、前記保護枠5
の側部に配設され、その先端の検出部を前記保護枠5に
設けた貫通孔を通して内鍋2の側面に接触させ、該内鍋
2の温度をマイコン33に出力するものである。
【0018】前記蓋体8は、前記本体3の開口部を閉塞
するもので、上板9と、下板11と、該下板11の底面
に着脱可能に取り付けられ内鍋2の開口部を密閉する内
蓋19とからなる。そして、この蓋体8の内部には、図
示しない蓋用の温度センサと、安全弁21と、圧力投入
手段である調圧器22とが配設されている。
【0019】前記上板9には、炊飯時に内鍋2内の圧力
が設定圧力を越えると、その圧力とともに蒸気を外部
(大気)に排気する排気口10が設けられ、この排気口
10の下側縁を囲むように、後述するダクト17が配設
されている。
【0020】前記下板11には、従来と同様に下面に放
熱板12が配設されるとともに、該放熱板12と下板1
1との間に蓋ヒータ13が配設されている。この下板1
1は、後述する調圧器22の取付部分が開口され、この
開口を囲繞するように調圧器22の加圧機構23を収容
するケース14が取り付けられている。このケース14
には、後述する駆動機構であるソレノイド30を配設す
る側にプランジャを挿通させる挿通口15が設けられ、
この挿通口15に内鍋2からの蒸気の漏れを防止するシ
ール部材16が配設されている。また、このケース14
の下部には、該ケース14内と前記上板9の排気口10
と連通させるためのダクト17が一体に設けられてい
る。このダクト17の上端縁には、上板9の下面に圧接
されるパッキン18が配設されている。
【0021】前記内蓋19には、内鍋2の上端縁に圧接
して該内鍋2内を密閉するパッキン20が全周にかけて
配設されている。また、この内蓋19には、前記下板1
1の開口と対応する位置が開口され、この開口に調圧器
22を構成する加圧機構23が一体に取り付けられてい
る。
【0022】前記蓋用温度センサは、内鍋2の上部の温
度を検出することによって、炊飯する米の温度(飯温)
を検出し、その検出温度を後述する制御手段に出力する
ものである。
【0023】前記安全弁21は、何等かの要因で前記内
鍋2の内圧が設定値以上である異常圧力に昇圧すること
を防止するもので、前記内鍋2の内部を臨むように前記
内蓋19に配設されている。
【0024】前記調圧器22は、内蓋19の開口に配設
され、前記内鍋2内に圧力を投入する加圧機構23と、
前記蓋体8の下板11に配設され、前記加圧機構23を
駆動させる駆動機構であるソレノイド30とからなる。
【0025】前記加圧機構23は、逆止弁24と、台座
部材26と、開口27を閉塞する弁体である調圧ボール
28と、キャップ29とからなり、前記内鍋2内を大気
圧以上に維持するものである。前記逆止弁24は、内蓋
19の開口に固定されるもので、その中央には内鍋2と
連通する流入口25が設けられている。前記台座部材2
6は、前記流入口25を囲繞する大きさの上下開口の筒
体からなる。この台座部材26の上端開口27は、開口
面積を狭めるように縮径されている。前記調圧ボール2
8は、自重によって内鍋2内に連通する前記開口27を
閉塞するもので、本実施形態では、内鍋2内の圧力が約
1.25atmを越えると、その圧力で浮き上がる重さ
のものを使用している。前記キャップ29は、前記調圧
ボール28を内部に収容した状態で台座部材26に着脱
可能に取り付けられるもので、後述するソレノイド30
のプランジャを挿通する挿通孔と、ダクト17に連通す
る多数の通気口が設けられている。
【0026】前記駆動機構であるソレノイド30は、前
記下板11におけるケース14の側部に配設されてい
る。このソレノイド30は、そのプランジャを退避位置
とすることにより前記調圧ボール28を開口27上に転
動させ内鍋2内に圧力を投入するものである。また、本
実施形態のソレノイド30は、圧力炊飯工程において、
プランジャを間欠的に進出位置とすることにより調圧ボ
ール28を開口27上から退避させ、前記開口27を間
欠的に開放する開放手段の役割をなす。
【0027】前記制御手段であるマイコン33は、前記
本体3内に配設した制御基板32に実装され、記憶され
たプログラムに従って、予熱、中ぱっぱ、電力制御、炊
き上げ、むらし、及び、保温の各工程を順次実行して炊
飯動作を実行するとともに、前記内鍋用温度センサ7、
および、蓋用温度センサからの出力に基づいて、前記加
熱手段による内鍋2の加熱量を調節するものである。
【0028】また、本実施形態のマイコン33は、炊飯
工程のうち、内鍋2内に圧力を投入する圧力炊飯工程に
おいて、前記ソレノイド30を所定時間をもって駆動さ
せ、開口27の開放時間(t1)と閉塞時間(t2)の
デューティ比により、内鍋2内を希望の圧力に調節でき
るようにしている。
【0029】例えば、図2に示すように、内鍋2の内圧
を大気圧(1.00atm)より若干高い約1.03a
tmに設定する場合には、前記ソレノイド30のデュー
ティ比を約50%で、かつ、そのオン、オフの周期を2
秒毎とする。そして、内鍋2の内圧を昇圧したい場合に
は、開放時間(t1)を短くし、閉塞時間(t2)が長
くなるようにデューティ比を設定する。逆に、内鍋2の
内圧を降圧したい場合には、開放時間(t1)を長く
し、閉塞時間(t2)が短くなるようにデューティ比を
設定する。
【0030】このように、本実施形態では、前記調圧ボ
ール28によって開口27を開放するデューティ比を設
定することにより、開口27の開放時に圧力平衡によっ
て内鍋2内の圧力を大気に流出させて内鍋2内を減圧
し、開口27の閉塞時に内鍋2内を昇圧する。そして、
これらの単位時間当たりの平均圧力を調節することによ
り、希望の圧力に維持するものである。
【0031】次に、前記構成の炊飯器1のマイコン33
により制御可能な炊飯動作の一例について説明する。図
3および図4に示すように、炊飯スイッチが操作される
と、従来と同様に、ステップS1で、誘導加熱コイル6
に通電を開始し、内鍋2の温度が約50℃を維持するよ
うに温度調節して予熱工程を実行する。
【0032】そして、炊飯メニューによって予め設定さ
れた時間が経過すると、ステップS2で、誘導加熱コイ
ル6に対して100%(フルパワー)の電力で通電を開
始した後、ステップS3で、内鍋用温度センサ7を介し
て検出した温度の上昇勾配によって炊飯容量を判別す
る。
【0033】次に、ステップS4で、蓋用温度センサを
介して検出した温度が設定したしきい値になるまで待機
し、しきい値に達すると、ステップS5で、前記調圧器
22のソレノイド30を駆動させ、調圧ボール28を開
口27上に転動させて内鍋2内を密閉し、圧力炊飯工程
を実行する。
【0034】そして、ステップS6で、圧力炊飯工程の
処理1として、3分間タイマをスタートした後、ステッ
プS7で、内鍋2の内圧を1.16atmに制御するよ
うにデューティ比を設定する。ついで、ステップS8
で、ソレノイド30の駆動を開始した後、ステップS9
で、設定したデューティ比に従って、ソレノイド30を
間欠的にオン、オフ制御して圧力調節処理(1)を実行
する。
【0035】その後、ステップS10で、前記3分タイ
マがカウントアップしたか否かを検出し、カウントアッ
プした場合にはステップS11に進み、カウントアップ
していない場合にはステップS9に戻る。なお、前記圧
力調節処理(1)の実行時間、および、維持する内鍋2
の内圧は、希望に応じて設定可能である。また、この圧
力調節処理は、誘導加熱コイル6に対する周知の電力制
御が平行して実行される。
【0036】次に、ステップS11では、圧力炊飯工程
の処理2として、内鍋2の内圧を1.06atmに制御
するようにデューティ比を設定変更する。ついで、ステ
ップS12で、設定変更したデューティ比に従って、ソ
レノイド30を間欠的にオン、オフ制御して圧力調節処
理(2)を実行する。
【0037】その後、ステップS13で、周知の方法で
内鍋2内がドライアップしたか否かを検出し、ドライア
ップを検出した場合にはステップS14に進み、ドライ
アップを検出しない場合にはステップS12に戻る。即
ち、ドライアップを検出するまで、内鍋2の内圧が1.
06atmを維持するように圧力制御する。なお、前記
圧力調節処理(2)の実行時間、および、維持する内鍋
2の内圧は、前記(1)と同様に希望に応じて設定可能
である。
【0038】ついで、ステップS14では、ソレノイド
30の駆動を停止した後、ステップS15で、誘導加熱
コイル6に対してフルパワーで電力供給して炊き上げ工
程を実行する。
【0039】ついで、ステップS16で、誘導加熱コイ
ル6に対する電力供給を低減してむらし工程を実行しな
がら、このむらし工程が終了した状態で内鍋2の内圧が
大気圧と同等にするため、開放時間(t1)の比率が徐
々に長くなるようにデューティ比の設定を徐々に変更し
て減圧制御処理を実行する。
【0040】そして、これらの処理が終了すると、ステ
ップS17で、ソレノイド30を駆動させ、調圧ボール
28が開口27上から完全に退避した状態を維持するよ
うにして圧力投入状態を解除した後、ステップS18
で、露とばし工程を実行すると、炊飯動作が終了する。
【0041】このように、本発明の炊飯器1では、弁体
である調圧ボール28の開放手段を構成するソレノイド
30を、設定したデューティ比に従って間欠的に駆動さ
せることにより、内鍋2内を希望の圧力に調節すること
ができる。また、内鍋2内に投入する圧力は、プログラ
ム上で希望に応じて設定が可能になるうえ、前記のよう
に、圧力炊飯工程中に変更することも可能である。即
ち、炊飯する米に対して希望のタイミングで希望(最
適)の圧力を加えることができるため、よりおいしいご
飯を炊き上げることが可能になるうえ、炊飯動作におけ
るロスを無くし、炊飯時間の短縮を図ることもできる。
【0042】さらに、この第1実施形態では、調圧ボー
ル28とソレノイド30からなる周知の圧力投入手段を
適用しているため、従来例のように、電磁石を構成する
コイルの冷却機構や、電磁石に通電するための回路の冷
却機構は不要であり、トータルコストが高くなることは
ない。そのうえ、既存の炊飯器1でもマイコン33によ
って制御するプログラムを周知の方法で変更するだけ
で、容易に実行可能である。
【0043】図5は、第2実施形態の炊飯器1を示す。
この炊飯器1は、前記ソレノイド30の代わりに、ステ
ッピングモータやインダクションモータ等のモータ35
を調圧ボール28の駆動機構および開放手段として用い
ている点でのみ、第1実施形態と相違している。
【0044】前記モータ35の回転軸36にはねじ溝が
設けられている。この回転軸36には、前記ねじ溝に螺
合するナット部を備えたガイド部材37が配設され、こ
のガイド部材37がモータ35の駆動によって進退する
ようになっている。また、このガイド部材37には、前
記モータ35の動作に従ってシール部材16を介して調
圧ボール28を押圧して動作させる押圧部材38が、回
転軸36の軸と同一方向にスライド可能に配設されてい
る。
【0045】この第2実施形態の炊飯器1では、前記第
1実施形態と同様に、マイコン33は、炊飯動作におけ
る圧力炊飯動作を実行すると、モータ35に電力を通電
して調圧ボール28を開口27上に転動させて該開口2
7を閉塞する。そして、内鍋2内を希望の圧力に調節す
る際には、前記モータ35を設定したデューティ比に従
って正転または逆転させる。これにより、第1実施形態
と同様に、開口27が、所定時間(t1)開放された
後、所定時間(t2)閉塞されることにより、内鍋2内
が希望の内圧に調節、維持される。
【0046】図6は、第3実施形態の炊飯器1を示す。
この炊飯器1は、弁体である調圧ボール40を電磁力発
生機構によって開放可能とした点で、前記第1および第
2実施形態と相違している。
【0047】具体的には、本実施形態の調圧ボール40
は、磁性材料からなる球状部材の外周を樹脂で被覆した
ものを使用している。また、本実施形態では、開放手段
として、通電される電流の大きさに応じて電磁力を発生
する電磁力発生機構である電磁コイル41を使用してい
る。この電磁コイル41はケース14の上部に配設され
てい。
【0048】この第3実施形態の炊飯器1では、マイコ
ン33は、炊飯動作における圧力炊飯動作を実行する
と、ソレノイド30に電力を通電して調圧ボール40を
開口27上に転動させて該開口27を閉塞する。
【0049】そして、内鍋2内を希望の圧力に調節する
際には、設定したデューティ比に従って前記電磁コイル
41への電力の通電および遮断を繰り返す。そうする
と、電磁コイル41では通電時に電磁力が発生し、その
電磁力によって調圧ボール40が上向きに吸引される。
そして、開口27は、前記電磁コイル41への通電によ
り所定時間(t1)開放された後、遮断により所定時間
(t2)閉塞される。これにより、内鍋2内では、前記
実施形態と同様に、希望の内圧に調節、維持される。
【0050】なお、この第3実施形態では、電磁コイル
41を適用して一部を磁性材料によって形成した調圧ボ
ール40を動作させる点で、従来例に記載の特開平10
−328022号と類似している。しかし、この第3実
施形態では、電磁コイル41に対して通電し続けるので
はなく、デューティ比の設定に従って通電と遮断を繰り
返すため、電磁コイル41の冷却機構は必要ない。同様
に、前記電磁石に通電するための回路の冷却機構も必要
ない。そのため、トータルコストが高くなることを防止
できる。
【0051】図7は、第4実施形態の炊飯器1を示す。
この炊飯器1は、第1実施形態に示すソレノイド30の
代わりに電磁力発生機構を調圧ボール40の駆動機構お
よび開放手段として使用するようにした点で相違してい
る。なお、本実施形態では、駆動機構および開放手段と
して電磁力発生機構を適用するため、ケース14には、
挿通口15は形成していない。
【0052】この第4実施形態の電磁力発生機構は、第
3実施形態と同様に通電される電流の大きさに応じて電
磁力を発生するコイル45を備えている。このコイル4
5には、図中、破線で示すように、調圧ボール40の重
心に位置するようにケース14の両側に所定間隔をもっ
て延びる金属部材46が設けられている。
【0053】この第4実施形態の炊飯器1では、マイコ
ン33は、炊飯動作を開始すると、前記コイル45に電
力を供給し続ける。これにより、コイル45から金属部
材46及び調圧ボール25を経てコイル45に戻る磁気
回路が形成される。その結果、調圧ボール40は、その
電磁力で図中左側へ吸引され、内鍋2内と連通する開口
27が開放状態に維持される。
【0054】そして、圧力炊飯動作を実行する際には、
コイル45への通電を遮断することにより、電磁力の発
生を停止することにより、調圧ボール40を開口27上
に転動させて該開口27を閉塞する。
【0055】さらに、内鍋2内を希望の圧力に調節する
際には、設定したデューティ比に従って前記電磁コイル
45への電力の通電および遮断を繰り返す。これによ
り、開口27は、前記電磁コイル45への通電により所
定時間(t1)開放された後、遮断により所定時間(t
2)閉塞され、内鍋2内の圧力は、前記実施形態と同様
に、希望の内圧に調節、維持される。
【0056】図8は、第5実施形態の炊飯器1を示す。
この炊飯器1は、駆動機構として、第1実施形態と同様
にソレノイド30を適用し、開放手段として振動付与機
構である振動子50を適用した点で前記各実施形態と相
違している。
【0057】前記開放手段である振動子50は、第1実
施形態と同様の調圧ボール28を収容したキャップ29
に振動を加えることによって、調圧ボール28を振動さ
せて開口27を開放するものである。具体的には、この
振動子50は、前記ケース14におけるキャップ29と
対応する上位置に開口51を設けるとともに、該開口5
1にシール部材52を配設し、該シール部材52を介し
てキャップ29と接触するように配設されている。
【0058】この第5実施形態の炊飯器1では、マイコ
ン33は、炊飯動作における圧力炊飯動作を実行する
と、ソレノイド30に電力を通電して調圧ボール40を
開口27上に転動させて該開口27を閉塞する。そし
て、内鍋2内を希望の圧力に調節する際には、設定した
デューティ比に従って前記振動子50への電力の通電お
よび遮断を繰り返す。これにより、開口27は、前記振
動子50への通電により所定時間(t1)開放された
後、遮断により所定時間(t2)閉塞され、内鍋2内
は、前記実施形態と同様に、希望の内圧に調節、維持さ
れる。
【0059】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではない。例えば、前記第5実施形態では、振動付
与手段である振動子50により、調圧ボール28を収容
したキャップ29に振動を付与するようにしたが、図9
に示すように、内蓋19に振動子50を配設し、内蓋1
9を介して調圧ボール28に振動を付与するようにして
もよい。
【0060】また、前記各実施形態に示すように、調圧
ボール28,40の駆動機構、および、開放手段は、種
々の変形が可能である。
【0061】また、内鍋2内と連通する開口27を閉塞
する弁体は、前記調圧ボール28,40に限定されず、
例えば、図10に示すように、前記キャップ29のソレ
ノイド30側にケース14内と内鍋2内とを連通させる
開口55を設けるとともに、この開口55を閉塞する弁
体56をシール部材16に一体に成形し、この弁体56
をソレノイド30のプランジャによって進退させるよう
にしてもよい。このようにした場合でも、前記第1実施
形態と同様にソレノイド30を設定したデューティ比に
従って駆動させることにより、同様の作用、効果を得る
ことができる。
【0062】即ち、内鍋2内への加圧機構23、該加圧
機構を構成する弁体の駆動機構、弁体を動作させて前記
開口27を開放する開放手段は、種々の変形が可能であ
り、内鍋2内と連通する開口27を開放手段によって開
放し、その開放時間(t1)と閉塞時間(t2)をデュ
ーティ比に従って制御することにより、内鍋2の内圧を
制御することができる。
【0063】また、前記実施形態では、圧力調理器とし
て炊飯器1に適用したが、蒸し器や圧力調理鍋等に適用
しても同様の作用、効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の圧力調理器では、開放手段によって調理鍋と連通する
開口を設定したデューティ比に従って開放および閉鎖す
ることにより、調理鍋の内圧を調節することができる。
そのため、前記開口の開放時間(t1)と閉鎖時間(t
2)のデューティ比を希望に応じて設定することによ
り、また、調理中に設定変更することにより、調理する
食物に対して希望の時期に希望の圧力を調理鍋内の圧力
を加えることができる。その結果、よりおいしい調理を
行うことが可能になるうえ、調理動作におけるロスを無
くし、調理時間の短縮を図ることもできる。
【0065】さらに、前記弁体として球状の調圧ボール
を用い、前記開放手段として調圧ボールを微動させる振
動付与機構を用いているため、開放手段による開口のオ
ン、オフを迅速に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の圧力調理器である炊
飯器を示す断面図である。
【図2】 図1の炊飯器によって内鍋の内圧を制御する
一例を示すグラフである。
【図3】 第1実施形態の炊飯器によって実行可能な炊
飯フローの一例を示すグラフである。
【図4】 図3の炊飯フローを実行するマイコンの制御
フローを示すフローチャートである。
【図5】 第2実施形態の炊飯器を示す断面図である。
【図6】 第3実施形態の炊飯器を示す断面図である。
【図7】 第4実施形態の炊飯器を示す断面図である。
【図8】 第5実施形態の炊飯器を示す断面図である。
【図9】 第5実施形態の炊飯器の変形例を示す断面図
である。
【図10】 炊飯器の他の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…炊飯器(圧力調理器)、2…内鍋(調理鍋)、3…
本体、6…誘導加熱コイル、7…内鍋用温度センサ、8
…蓋体、13…蓋ヒータ、14…ケース、16…シール
部材、17…ダクト、19…内蓋、20…パッキン、2
1…安全弁、22…調圧器、23…加圧機構、27…開
口、28…調圧ボール(弁体)、29…キャップ、30
…ソレノイド(駆動機構および開放手段)、32…制御
基板、33…マイコン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理鍋と、該調理鍋を収容する本体と、
    前記調理鍋を加熱する加熱手段と、前記本体に開閉可能
    に取り付けられ前記調理鍋の開口部を閉塞する蓋体と、
    該蓋体に設けられ前記調理鍋内と連通する開口を閉塞す
    る弁体および該弁体を駆動して前記開口を閉塞させる駆
    動機構からなる圧力投入手段とを備えた圧力調理器にお
    いて、 前記弁体として球状の調圧ボールを用いるとともに、前
    記圧力投入手段による調理鍋内への圧力投入時に、前記
    弁体を微動させて前記開口を間欠的に開放する振動付与
    機構からなる開放手段を設け、該開放手段による開口の
    開放時間(t1)と閉塞時間(t2)のデューティ比を
    設定することによって前記調理鍋内の圧力を調節するよ
    うにしたことを特徴とする圧力調理器。
JP32396199A 1999-11-15 1999-11-15 圧力調理器 Expired - Fee Related JP3343228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32396199A JP3343228B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 圧力調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32396199A JP3343228B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 圧力調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001137113A JP2001137113A (ja) 2001-05-22
JP3343228B2 true JP3343228B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=18160572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32396199A Expired - Fee Related JP3343228B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 圧力調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3343228B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4663347B2 (ja) * 2004-04-28 2011-04-06 三洋電機株式会社 圧力式炊飯器
CN1689491A (zh) * 2004-04-28 2005-11-02 三洋电机株式会社 煮饭器
JP4596979B2 (ja) * 2005-05-24 2010-12-15 三洋電機株式会社 炊飯器
JP2010188185A (ja) * 2010-06-08 2010-09-02 Sanyo Electric Co Ltd 炊飯器
JP5281125B2 (ja) * 2010-10-21 2013-09-04 気高電機株式会社 炊飯器
JP6467629B2 (ja) * 2015-03-19 2019-02-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 圧力式炊飯器
CN113017429B (zh) * 2021-03-16 2024-05-17 新乡市智安自动化设备有限公司 一种自动煮饭机器人及使用方法
CN113455893B (zh) * 2021-08-24 2022-02-25 珠海格力电器股份有限公司 一种烹饪器具的泄压方法及泄压装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001137113A (ja) 2001-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3417916B2 (ja) 電気圧力釜の蒸気排出装置
US20120017769A1 (en) Cooking apparatus
JP3343228B2 (ja) 圧力調理器
JP2004057556A (ja) 圧力炊飯器
JP4046696B2 (ja) 圧力炊飯器
JP3569695B2 (ja) 炊飯器
JP4595239B2 (ja) 電気圧力鍋
JP3520229B2 (ja) 圧力調理器
JP3948920B2 (ja) 圧力炊飯器
JP3670973B2 (ja) 炊飯器
JP3541141B2 (ja) 圧力炊飯器
JP3420962B2 (ja) 圧力炊飯器
JP3212269B2 (ja) 定圧調理器
JP2000005058A (ja) 炊飯器
JP3595712B2 (ja) 加圧調理器
JP3586625B2 (ja) 圧力炊飯器
JP3420974B2 (ja) 圧力調理器
JP2007313084A (ja) 圧力炊飯器
JP2001169912A (ja) 圧力調理器
JP3458071B2 (ja) 圧力調理器
JP3567093B2 (ja) 加圧調理器
JP3076608B2 (ja) 炊飯器
JP2010188185A (ja) 炊飯器
JPH0495384A (ja) 電磁誘導加熱調理器
JP3235931B2 (ja) 電気炊飯器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees