JP2001169912A - 圧力調理器 - Google Patents

圧力調理器

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JP2001169912A
JP2001169912A JP36441199A JP36441199A JP2001169912A JP 2001169912 A JP2001169912 A JP 2001169912A JP 36441199 A JP36441199 A JP 36441199A JP 36441199 A JP36441199 A JP 36441199A JP 2001169912 A JP2001169912 A JP 2001169912A
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voltage
pressure
opening
holding voltage
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Masaharu Irie
正治 入江
Makoto Chokai
誠 鳥海
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ソレノイドの消費電力を積極的に低減させる
ことによって、消費電力の低減を図るとともに、ソレノ
イドの安定した動作状況を確保する。 【解決手段】 調理鍋(内鍋2)収容する本体3と、調
理鍋を加熱する加熱手段(誘導加熱コイル6)と、調理
鍋の開口部を閉塞する蓋体8と、該蓋体に設けられ調理
鍋内と連通する開口27を閉塞する調圧ボール28およ
び該調圧ボールを駆動して開口を閉塞または開放させる
ソレノイド30からなる圧力投入手段と、加熱手段およ
び圧力投入手段を制御する制御手段(マイコン33)を
備えた圧力調理器において、制御手段は、ソレノイドに
プランジャを駆動させる駆動電圧を印加した後に、ソレ
ノイドのプランジャを定位置に保持する保持電圧を印加
するとともに、その保持電圧の印加をオン、オフ制御し
て調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸し器や炊飯器
等、調理鍋内に圧力を投入して調理する圧力調理器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧力調理器は、圧力セン
サによって調理鍋の内圧を一定に維持しながら、また
は、温度センサと調理鍋の内圧との相関関係により調理
鍋の内圧を一定に維持しながら、前記圧力センサまたは
温度センサの検出値に応じて調理鍋の加熱手段を制御し
て所定の調理フローを実行することにより、希望する食
材を調理するものである。
【0003】そして、前記調理鍋内に圧力を投入する手
段としては、調理鍋の開口部を閉塞する蓋体に設けら
れ、前記調理鍋内と連通する開口を閉塞する調圧ボール
と、該調圧ボールを駆動して前記開口を閉塞または開放
させるソレノイドとを備えたものが好適に用いられてい
る。
【0004】前記ソレノイドは、調理の開始当初は、内
蔵したスプリングによりプランジャを進出させて調圧ボ
ールを移動させ、これによって前記調理鍋と連通する開
口を開放させ、非加圧状態で調理を行う。そして、調理
が所定の段階に達した時に、前記ソレノイドヘ通電する
ことによりプランジャを後退させ、調圧ボールを元の状
態に戻して開口を閉塞し、その調圧ボールの重量に見合
った圧力で調理鍋内を加圧した状態で調理を行うように
なっている。
【0005】なお、調理当初にソレノイドに通電して調
圧ボールを移動させて開口を開放し、調理が所定の段階
に達した時点でソレノイドヘの通電を停止し、調圧ボー
ルを元の状態に戻して開口を閉塞する形式もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記圧
力調理器では、上記のいずれの形式においても、調理中
に長い時間にわたってソレノイドに通電を行う必要があ
るため、その間電力が消費されるとともに、発熱して周
囲温度を上昇させる原因となる。なお、従来は、ソレノ
イドの消費電力を低減させる手段は何も施されておら
ず、温度上昇対策としては放熱板を設置する程度の対策
しか施されていない。
【0007】また、前記ソレノイドが発熱したり、プラ
ンジャを駆動させる駆動力および定位置に保持する保持
力が変化するため、無駄な電力を消費することになる場
合があるとともに、安定した動作を確保できない場合が
生じる。
【0008】さらに、この種の圧力調理器を接続する商
用電源は、その供給電力に圧力変動が生じるため、ソレ
ノイドに印加する電圧が変動する。さらに、50/60
Hzの周波数の違いにより、ソレノイドに印加する電圧
が変動する。その結果、前記と同様に、ソレノイドの動
作を安定させることができないという問題がある。
【0009】そこで、この発明はソレノイドの消費電力
を積極的に低減させることによって、消費電力の低減を
図るとともに、ソレノイドの安定した動作状況を確保で
きるようにすることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の圧力調理器は、調理鍋と、該調理鍋を収容
する本体と、前記調理鍋を加熱する加熱手段と、前記調
理鍋の開口部を閉塞する蓋体と、該蓋体に設けられ前記
調理鍋内と連通する開口を閉塞する調圧ボールおよび該
調圧ボールを駆動して前記開口を閉塞または開放させる
ソレノイドからなる圧力投入手段と、前記加熱手段およ
び圧力投入手段を制御する制御手段を備えた圧力調理器
において、前記制御手段は、前記ソレノイドにプランジ
ャを駆動させる駆動電圧を印加した後に、前記ソレノイ
ドのプランジャを定位置に保持する保持電圧を印加する
とともに、その保持電圧の印加をオン、オフ制御して調
節するように構成している。
【0011】前記圧力調理器によれば、調圧ボールを駆
動させる際にソレノイドに印加する駆動電圧と、ソレノ
イドのプランジャを定位置に保持する保持電圧とを区別
し、保持電圧をオン、オフ制御して調節する構成として
いるため、保持状態でのソレノイドの発熱量を低減でき
るとともに、消費電力の低減を図ることができる。
【0012】前記圧力調理器では、前記ソレノイドへの
通電をオン、オフするソレノイド駆動回路を設け、前記
制御手段は、前記ソレノイド駆動回路を介して前記ソレ
ノイドへの通電を許容するパルス信号の送信幅を調節
し、前記ソレノイドに印加する保持電圧を位相制御する
ようにし、回路構成の簡略化を図ることが好ましい。
【0013】また、前記制御手段は、本体に供給される
零電圧の周期に同期させて前記ソレノイドに保持電圧を
印加し、該保持電圧を前記駆動電圧の全波整流波形内で
位相制御するようにし、オン、オフによるノイズの発生
を抑制することが好ましい。
【0014】さらに、前記本体に供給される商用電源の
電圧検出手段を設け、該電圧検出手段によって検出した
電圧値に応じて前記ソレノイドに印加する保持電圧を調
節するようにし、常に一定の電圧をソレノイドに印加で
きるようにすることが好ましい。
【0015】さらにまた、前記本体に供給される商用電
源の周波数検出手段を設け、該周波数検出手段によって
検出した周波数に応じて前記ソレノイドに印加する保持
電圧を調節するようにし、常に一定の電圧をソレノイド
に印加できるようにすることが好ましい。
【0016】かつ、前記ソレノイドの温度を検出する温
度検出手段を設け、該温度検出手段によって検出した温
度に応じて前記ソレノイドに印加する保持電圧を調節す
るようにし、常に一定の電圧をソレノイドに印加できる
ようにすることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の圧力調理器である
圧力制御方式の炊飯器1を示す。この炊飯器1は、内鍋
2と、該内鍋2を収容する本体3と、該本体3に回動可
能に取り付けられる蓋体8とからなる。
【0018】前記内鍋2は、熱伝導率が高いアルミ等か
らなる鍋母材の外面に、後述する誘導加熱コイル6への
高周波電流の通電時に生じる渦電流によって電磁誘導加
熱される強磁性材料をコーティングや接合等を施したも
のである。
【0019】前記本体3は、有底筒形状をなす胴体4の
内部に、前記内鍋2を収容する非導電性材料からなる保
護枠5を備えている。これら胴体4と保護枠5との間に
は、加熱手段である誘導加熱コイル6と、内鍋用温度セ
ンサ7と、マイコン33を実装した制御基板32とが配
設されている。
【0020】前記誘導加熱コイル6は、前記保護枠5の
下面に配設され、高周波電流が通電されることにより、
前記内鍋2を電磁誘導加熱するものである。
【0021】前記内鍋用温度センサ7は、前記保護枠5
の側部に配設され、その先端の検出部を前記保護枠5に
設けた貫通孔を通して内鍋2の側面に接触させ、該内鍋
2の温度をマイコン33に出力するものである。
【0022】前記蓋体8は、前記本体3の開口部を閉塞
するもので、上板9と、下板11と、該下板11の底面
に着脱可能に取り付けられ内鍋2の開口部を密閉する内
蓋19とからなる。そして、この蓋体8の内部には、図
示しない蓋用温度センサと、安全弁21と、圧力投入手
段である調圧器22とが配設されている。
【0023】前記上板9には、炊飯時に内鍋2内の圧力
が設定圧力を越えると、その圧力とともに蒸気を外部
(大気)に排気する排気口10が設けられ、この排気口
10の下側縁を囲むように、後述するダクト17が配設
されている。
【0024】前記下板11には、従来と同様に下面に放
熱板12が配設されるとともに、該放熱板12と下板1
1との間に蓋ヒータ13が配設されている。この下板1
1は、後述する調圧器22の取付部分が開口され、この
開口を囲繞するように調圧器22の加圧機構23を収容
するケース14が取り付けられている。このケース14
には、後述する駆動機構であるソレノイド30を配設す
る側にプランジャを挿通させる挿通口15が設けられ、
この挿通口15に内鍋2からの蒸気の漏れを防止するシ
ール部材16が配設されている。また、このケース14
の下部には、該ケース14内と前記上板9の排気口10
と連通させるためのダクト17が一体に設けられてい
る。このダクト17の上端縁には、上板9の下面に圧接
されるパッキン18が配設されている。
【0025】前記内蓋19には、内鍋2の上端縁に圧接
して該内鍋2内を密閉するパッキン20が全周にかけて
配設されている。また、この内蓋19には、前記下板1
1の開口と対応する位置が開口され、この開口に調圧器
22を構成する加圧機構23が一体に取り付けられてい
る。
【0026】前記蓋用温度センサは、内鍋2の上部の温
度を検出することによって、炊飯する米の温度(飯温)
を検出し、その検出温度を後述する制御手段に出力する
ものである。
【0027】前記安全弁21は、何等かの要因で前記内
鍋2の内圧が設定値以上である異常圧力に昇圧すること
を防止するもので、前記内鍋2の内部を臨むように前記
内蓋19に配設されている。
【0028】前記調圧器22は、内蓋19の開口に配設
され、前記内鍋2内に圧力を投入する加圧機構23と、
前記蓋体8の下板11に配設され、前記加圧機構23を
駆動させる駆動機構であるソレノイド30とからなる。
【0029】前記加圧機構23は、逆止弁24と、台座
部材26と、開口27を閉塞する調圧ボール28と、キ
ャップ29とからなり、前記内鍋2内を大気圧以上に維
持するものである。前記逆止弁24は、内蓋19の開口
に固定されるもので、その中央には内鍋2と連通する流
入口25が設けられている。前記台座部材26は、前記
流入口25を囲繞する大きさの上下開口の筒体からな
る。この台座部材26の上端開口27は、開口面積を狭
めるように縮径されている。前記調圧ボール28は、自
重によって内鍋2内に連通する前記台座部材26上に載
って開口27を閉塞するもので、本実施形態では、内鍋
2内の圧力が約1.15atmを越えると、その圧力で
浮き上がる重さのものを使用している。前記キャップ2
9は、前記調圧ボール28を内部に収容した状態で台座
部材26に着脱可能に取り付けられるもので、後述する
ソレノイド30のプランジャを挿通する挿通孔と、ダク
ト17に連通する多数の通気口が設けられている。
【0030】前記駆動機構であるソレノイド30は、前
記下板11におけるケース14の側部に配設されてい
る。本実施形態のソレノイド30は、非通電状態でプラ
ンジャを進出位置を維持し、調圧ボール28を開口27
上から退避させる一方、通電状態で、プランジャを退避
させ、前記調圧ボール28を開口27上に自重で転動さ
せ、内鍋2内に圧力を投入するものである。本実施形態
では、このソレノイド30の近傍には、温度検出手段で
ある温度センサ44(図2参照)が設けられている。
【0031】前記制御基板32は、図2に示すように、
前記ソレノイド30への電力の供給をオン、オフするた
めのソレノイド駆動回路35を備えている。このソレノ
イド駆動回路35は、ソレノイド30に並列に接続した
ダイオード36と、トランジスタ37とを備えている。
このトランジスタ37は、コレクタに前記ソレノイドが
直列に接続され、エミッタが整流回路38に接続される
とともにアースされている。また、このトランジスタ3
7のベースには、抵抗39を介してマイコン33の接続
ポート33aが接続されるとともに、抵抗40を介して
アースされている。さらに、本実施形態の制御基板32
には、商用電源41に電圧を検出する電源電圧測定器4
2が接続されるとともに、周波数を検出する電源周波数
測定器43が接続されている。
【0032】前記制御基板32に実装されたマイコン3
3は、前記本体3内に配設した制御基板32に実装さ
れ、記憶されたプログラムに従って、予熱、中ぱっぱ、
電力制御、炊き上げ、むらし、及び、保温の各工程を順
次実行して炊飯動作を実行するとともに、前記内鍋用温
度センサ7、および、蓋用温度センサからの出力に基づ
いて、前記加熱手段による内鍋2の加熱量を調節するも
のである。
【0033】また、本実施形態のマイコン33は、内鍋
2内に圧力を投入する際に、前記ソレノイド駆動回路3
5を介してソレノイド30に駆動電圧(DC90V)を
印加する。これにより、該ソレノイド30のプランジャ
を退避させ、図1中、調圧ボール28を破線で示す位置
から実線で示す位置に駆動させ、開口27を閉塞する。
また、この開口27の閉塞状態を保持するために、前記
ソレノイド駆動回路35を介してソレノイド30に保持
電圧を供給するとともに、その保持電圧の印加をオン、
オフ制御して調節するようになっている。
【0034】本実施形態では、前記保持電圧の印加を調
節する手段としては、前記ソレノイド駆動回路35を介
して前記ソレノイド30に通電を許容するパルス信号
(トランジスタをオンさせる信号)の送信幅Wを調節す
ることによって、駆動電圧の全波整流波形内で位相制御
するように構成している。また、前記パルス信号の送信
タイミングは、本体3に供給される零電圧の周期に同期
させ、かつ、前記ソレノイド30用の温度センサ44、
電源電圧測定器42および電源周波数測定器43の検出
値に基づいて前記送信幅Wを調節するように構成してい
る。
【0035】次に、前記マイコン33による制御動作の
一例について説明する。炊飯スイッチが操作されること
により、炊飯動作を開始すると、マイコン33は、従来
と同様に、予熱工程を実行する。この際、マイコン33
は、図3(A)に示すように、接続ポート33aからは
ソレノイド駆動回路35のトランジスタ37へオン状態
とするための信号は出力していない。ソレノイド駆動回
路35のトランジスタ37は、オフ状態を維持する。そ
の結果、図3(B)に示すように、ソレノイド30には
駆動電圧が印加されず、プランジャを進出させた非駆動
状態を維持する。これにより、調圧ボール28は、開口
27を開放した状態に維持する。
【0036】そして、予熱工程が終了する炊飯工程に移
行し、容量判別をして沸騰維持を行うとともに、内鍋2
内に圧力を投入する。この際、マイコン33は、まず、
図3(A)に示すように、接続ポート33aからソレノ
イド駆動回路35のトランジスタ37へオン状態とする
ための信号は出力する。そうすると、ソレノイド駆動回
路35のトランジスタ37は、ベース電位がしきい値を
越えてオン状態になる。その結果、図3(B)に示すよ
うに、ソレノイド30には、全波整流波形で駆動電圧が
印加され、プランジャを退避させて駆動状態となる。こ
れにより、調圧ボール28は、自重によって開口27上
に転動する。
【0037】その後、前記ソレノイド30のプランジャ
が完全に退避した位置になると、マイコン33は、図4
(A)に示すように、前記トランジスタ37をオン状態
とするための信号をパルス制御する。その結果、ソレノ
イド駆動回路35のトランジスタ37は、全波整流波形
と同じ周期でオン状態とオフ状態を繰り返す。その結
果、ソレノイド30には、図4(B)に示すように、破
線で示す全波整流波形内で保持電圧が印加され、プラン
ジャを退避した位置に保持する。これにより、調圧ボー
ル28は、自重によって開口27を閉塞した状態を維持
し、内鍋2内には大気圧以上の圧力が投入される。
【0038】ついで、前記ソレノイド30に対して保持
電圧を印加しながらソレノイド30用の温度センサ4
4、電源電圧測定器42および電源周波数測定器43に
より、ソレノイド30近傍の温度、商用電源41の電圧
および周波数を検出する。そして、これらの検出値と予
め設定した基準値とを比較し、トランジスタ37へのパ
ルス信号の送信幅Wを調節することによって、前記ソレ
ノイドの保持電圧を調節する。
【0039】例えば、温度センサ44によりソレノイド
30の昇温を検出した場合には、該ソレノイド30の特
性でプランジャへの出力が低下するため、パルス信号の
送信幅Wを広くし、ソレノイド30への通電状態を長く
する。また、電源電圧測定器42により、商用電源41
からの電圧が基準値以上に高い場合には、パルス信号の
送信幅Wを狭くし、ソレノイド30への通電状態を短く
する一方、基準値以上に低い場合には、パルス信号の送
信幅Wを広くし、ソレノイド30への通電状態を長くす
る。さらに、電源周波数測定器43により、商用電源4
1からの周波数が基準値以上に高い場合には、パルス信
号の送信幅Wを狭くし、ソレノイド30への通電状態を
短くする一方、基準値以上に低い場合には、パルス信号
の送信幅Wを広くし、ソレノイド30への通電状態を長
くする。
【0040】このようにして、ソレノイド30のプラン
ジャを退避状態に保持する保持電圧の調節処理を実行し
ながら、並行して従来と同様の炊飯制御を実行し、炊飯
が完了すると、トランジスタ37への信号の出力を停止
して該トランジスタ37をオフ状態とする。その結果、
ソレノイド30への通電が遮断され、プランジャが進出
して調圧ボール28を開口27上から退避させる。
【0041】このように、本発明では、ソレノイドを定
位置に保持するための保持電圧を、駆動電圧の全波整流
波形内においてパルス制御するようにしているため、消
費電力の低減を図ることができるとともに、ソレノイド
の昇温を抑制することができる。その結果、図1に示す
放熱板12を不要な構成とすることも可能である。ま
た、ソレノイドの温度、商用電源41の電圧および周波
数に応じ、前記ソレノイドに印加する保持電圧をパルス
制御によって調節するため、該ソレノイド自体の動作を
安定させることができる。
【0042】なお、本発明の実施形態は前記構成に限定
されるものではない。例えば、前記実施形態では、駆動
電圧の全波整流波形内で位相制御するようにしたが、図
5に示すように、保持電圧自体の全波整流波形を駆動電
圧の全波整流波形より低電圧とし、その保持電圧用の全
波整流波形内において位相制御するようにしてもよい。
このようにすれば、より確実にソレノイドの発熱を低減
できるとともに、消費電力の低減を図ることができる。
【0043】また、前記実施形態では、ソレノイド30
は、非通電状態でプランジャを進出させた状態に維持
し、通電状態でプランジャを退避した状態に維持するも
のを適用したが、通電状態でプランジャを進出させた状
態に維持し、非通電状態でプランジャを退避した状態に
維持するものを適用しても、プランジャを駆動する電圧
と、定位置に保持する電圧とを変更することにより、前
記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0044】さらに、前記実施形態では、圧力調理器と
して炊飯器1に適用したが、蒸し器や圧力調理鍋等に適
用しても同様の作用、効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の圧力調理器では、調圧ボールを駆動させる際にソレノ
イドに印加する駆動電圧と、ソレノイドのプランジャを
定位置に保持する保持電圧とを区別し、保持電圧をオ
ン、オフ制御して調節する構成としているため、保持状
態でのソレノイドの発熱量を低減できるとともに、消費
電力の低減を図ることができる。また、保持電圧を調節
する手段として、前記ソレノイドへの通電をオン、オフ
するソレノイド駆動回路を設け、前記ソレノイド駆動回
路を介して前記ソレノイドへの通電を許容するパルス信
号の送信幅を調節することによって、前記ソレノイドの
保持電圧を位相制御するようにしているため、その制御
基板の回路構成が複雑になることはない。
【0046】さらに、本体に供給される零電圧の周期に
同期させて前記ソレノイドに印加する保持電圧を駆動電
圧の全波整流波形内で位相制御するようにしているた
め、オン、オフによるノイズの発生を抑制することがで
きる。さらにまた、商用電源の電圧検出手段、商用電源
の周波数検出手段、または、ソレノイドの温度を検出す
る温度検出手段を設け、それらの検出値に応じてソレノ
イドに印加する保持電圧を調節するようにしているた
め、ソレノイドに対して常に一定の電圧を印加すること
ができる。その結果、該ソレノイド自体の動作を安定さ
せることができるため、調理鍋に連通する開口を不完全
な開放状態または閉塞状態とし、調理品の味やかたさ等
に影響が及ぶことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧力調理器である炊飯器の断面図で
ある。
【図2】 ソレノイドの制御回路を示す回路図である。
【図3】 (A)はソレノイドを駆動させる際のマイコ
ンの信号の出力状態、(B)は(A)に対応したソレノ
イドへの通電状態を示すグラフである。
【図4】 (A)はソレノイドのプランジャを定位置に
保持する際のマイコンの信号の出力状態、(B)は
(A)に対応したソレノイドへの通電状態を示すグラフ
である。
【図5】 ソレノイドに印加する保持電圧の変形例を示
すグラフである。
【符号の説明】
1…炊飯器(圧力調理器)、2…内鍋(調理鍋)、3…
本体、6…誘導加熱コイル、7…内鍋用温度センサ、8
…蓋体、13…蓋ヒータ、14…ケース、16…シール
部材、17…ダクト、19…内蓋、20…パッキン、2
1…安全弁、22…調圧器、23…加圧機構、27…開
口、28…調圧ボール(弁体)、29…キャップ、30
…ソレノイド(駆動機構および開放手段)、32…制御
基板、33…マイコン、35…ソレノイド駆動回路、4
2…電源電圧測定器、43…電源周波数測定器、44…
ソレノイド用の温度センサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理鍋と、該調理鍋を収容する本体と、
    前記調理鍋を加熱する加熱手段と、前記調理鍋の開口部
    を閉塞する蓋体と、該蓋体に設けられ前記調理鍋内と連
    通する開口を閉塞する調圧ボールおよび該調圧ボールを
    駆動して前記開口を閉塞または開放させるソレノイドか
    らなる圧力投入手段と、前記加熱手段および圧力投入手
    段を制御する制御手段を備えた圧力調理器において、 前記制御手段は、前記ソレノイドにプランジャを駆動さ
    せる駆動電圧を印加した後に、前記ソレノイドのプラン
    ジャを定位置に保持する保持電圧を印加するとともに、
    その保持電圧の印加をオン、オフ制御して調節するよう
    にしたことを特徴とする圧力調理器。
  2. 【請求項2】 前記ソレノイドへの通電をオン、オフす
    るソレノイド駆動回路を設け、前記制御手段は、前記ソ
    レノイド駆動回路を介して前記ソレノイドへの通電を許
    容するパルス信号の送信幅を調節し、前記ソレノイドに
    印加する保持電圧を位相制御するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の圧力調理器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、本体に供給される零電
    圧の周期に同期させて前記ソレノイドに保持電圧を印加
    し、該保持電圧を前記駆動電圧の全波整流波形内で位相
    制御するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    圧力調理器。
  4. 【請求項4】 前記本体に供給される商用電源の電圧検
    出手段を設け、該電圧検出手段によって検出した電圧値
    に応じて前記ソレノイドに印加する保持電圧を調節する
    ようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載の圧力調理器。
  5. 【請求項5】 前記本体に供給される商用電源の周波数
    検出手段を設け、該周波数検出手段によって検出した周
    波数に応じて前記ソレノイドに印加する保持電圧を調節
    するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれか1項に記載の圧力調理器。
  6. 【請求項6】 前記ソレノイドの温度を検出する温度検
    出手段を設け、該温度検出手段によって検出した温度に
    応じて前記ソレノイドに印加する保持電圧を調節するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか1項に記載の圧力調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7446684B2 (ja) 2020-05-11 2024-03-11 象印マホービン株式会社 調理器

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