JP2010268879A - 炊飯器 - Google Patents

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俊英 杉崎
Takuya Watanabe
卓也 渡邊
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【課題】使い勝手と安全性を向上させ、炊飯時間を短縮できる炊飯器を提供する。
【解決手段】鍋5と、鍋5を収納する本体1と、本体1を覆う蓋体21と、本体1内の圧力を可変する調整手段としての加圧手段33と減圧手段34を備え、炊飯中は加圧手段33により本体1内を加圧状態にする炊飯器において、この加圧状態に本体1内を所定の上限温度以下、若しくは所定の上限圧力以下で制御し、炊飯完了前の所定時間になると、減圧手段34が自動的に駆動して、炊飯完了時までに本体1内を常圧に減圧する構成を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯を行なう炊飯器に関する。
この種の炊飯器は特許文献1などに開示されるように、本体内の圧力を調整手段により可変する構成となっている。
また、使用者が行なう操作や、炊飯器の状態を確実に知らせるために、報知を行なっている。
特開2008−295493号公報
しかし従来は、本体内を減圧するために手動操作が必要で、使い勝手が悪い。自然減圧で本体内を減圧する方法もあるが、炊飯時間が延長して好ましくない。さらに、本体内が残圧状態で蓋体を開く場合もあり、安全性への配慮が不足していた。
また、報知音が睡眠を妨げたり、報知音が聞こえ難いなどの問題を有していた。
本発明は上記問題点に鑑み、使い勝手と安全性を向上させ、炊飯時間を短縮できる炊飯器を提供することをその第1の目的とする。
また本発明の第2の目的は、使用状況に合わせた音に報知音を簡単に設定でき、その音を継続して使用できる炊飯器を提供することにある。
請求項1の炊飯器では、炊飯中に本体内が加圧状態になっても、本体内を所定温度以下若しくは所定圧力以下にし、その後、炊飯完了前の所定時間になると、今度は調整手段が駆動して、本体内を短時間で減圧することができる。このため、自然減圧による炊飯時間の延長を回避できると共に、炊飯完了時には本体内が確実に減圧しており、蓋体を開ける際の安全性が向上する。さらに、調整手段は何の操作もなく自動的に駆動して、本体内を減圧することから、炊飯器としての使い勝手も向上できる。
請求項2の炊飯器では、特に沸騰温度未満で炊飯を行なうコースを選択することで、沸騰温度未満で炊飯を行ないつつ、炊飯完了時までに本体内を確実に減圧することが可能になる。
請求項3の炊飯器では、特に非常圧状態と常圧状態とを繰り返さないコースを選択することで、非常圧状態と常圧状態とを繰り返さない炊飯を行ないつつ、炊飯完了時までに本体内を確実に減圧することが可能になる。
請求項4の炊飯器では、非常圧状態と常圧状態とを繰り返さないコースを選択することで、本体からの蒸気発生を確実に抑制でき、またこのコースを、他の様々なコースの中から選択手段によって自由に選び出すことが可能になる。
請求項5の炊飯器では、操作手段を操作するだけで、報知音を使用状況に合わせて適切に設定できる。さらに設定した音は記憶手段が記憶保持するので、設定した音をそのまま継続して使用できる。
請求項6の炊飯器では、調節時における報知音の内容が表示手段により確認できる。そのため、使用者が設定内容を確認しながら、音の設定を適切に行なうことができる。
請求項1の構成によれば、使い勝手と安全性を向上させ、炊飯時間を短縮することが可能な炊飯器を提供できる。
請求項2の構成によれば、沸騰温度未満で炊飯を行なうコースを選択することで、炊飯完了時までに本体内を確実に減圧することが可能になる。
請求項3の構成によれば、非常圧状態と常圧状態とを繰り返さないコースを選択することで、炊飯完了時までに本体内を確実に減圧することが可能になる。
請求項4の構成によれば、本体からの蒸気発生を確実に抑制でき、また非常圧状態と常圧状態とを繰り返さないコースを、他の様々なコースの中から自由に選び出すことができる。
請求項5の構成によれば、使用状況に合わせた音量に報知音を簡単に設定でき、その音を継続して使用できる。
請求項6の構成によれば、使用者が設定内容を確認しながら、音の設定を適切に行なうことができる。
本発明の一実施例における炊飯器の全体断面図である。 同上、電気的構成を示すブロック図である。 同上、鍋内の温度および圧力の推移について、従来例と共に示したグラフである。 同上、別な変形例における炊飯器の全体断面図である。 同上、図4の炊飯器における操作パネルの正面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明における炊飯器の好ましい実施例を説明する。
炊飯器の全体構成を模式的に示す図1において、1は炊飯器の本体で、本体1の内部には、有底筒状の鍋収容部4が配設され、この鍋収容部4に被炊飯物を収容する鍋5が着脱自在に装着される。鍋収容部4の内部にて、鍋5が吊設状態に収容される。
7は、鍋5の外側に設けられた加熱手段としての加熱コイルである。加熱コイル7は、鍋5の外底面部から外側面下部にかけて、鍋収容部4の外側に配置されており、この加熱コイル7に所定の高周波電流を供給することで、鍋5の外面に接合した磁性金属材料からなる発熱体(図示せず)を発熱させて、鍋5を電磁誘導加熱する構成となっている。また、鍋収容部4の開口する底部中央には、鍋温度検出手段たる鍋温度センサ8が設けられる。鍋温度センサ8は鍋5の外底面に当接しており、鍋5の温度を検出するようになっている。なお、加熱コイル7のような電磁誘導式に代わる加熱手段として、他に発熱ヒータなどの電熱式の加熱手段を用いてもよい。
本体1の内部には、加熱コイル7に高周波電流を供給し、且つ加熱コイル7の加熱出力を調節するインバータ回路や、電源電圧を検知する電源電圧検知回路(図示せず)などを備えた加熱ユニット11が、基板13に実装されている。また、その他に本体1の内部には、本体1の前面に設けた操作パネル14に対向して制御ユニット15が設けられる。
21は、本体1ひいては鍋5の上面開口部を覆う蓋体である。この蓋体21は、蓋体21の下面をなし、鍋5の上面開口部に対向する部分を形成する蓋下面部材24を主な構成部品としている。また、蓋下面部材24を覆うようにして、鍋5の上面開口部を直接覆う内蓋25が、蓋下面部材24に対し着脱可能に設けられる。蓋体21は、本体1の後方に設けたヒンジスプリングを有するヒンジ部26によって、本体1と軸支される。また、ヒンジ部26と反対側にある本体1の前側には蓋開ボタン27が設けられており、この蓋開ボタン27と連結したクランプ(図示せず)が、本体1の前方部に係止することで、本体1に対し蓋体21が閉じた状態になり、蓋開ボタン27を押動操作すると、蓋体21と本体1との係合が解除され、ヒンジ部26の付勢力によって蓋体21が自動的に開く構成となっている。
蓋体21の内部には、蓋下面部材24または内蓋25を加熱する蓋ヒータ28と、内蓋25の上面に当接して、この内蓋25ひいては蓋体21の温度を検出する蓋温度センサ29などが設けられる。なお蓋温度センサ29は、内蓋25の温度ではなく、蓋下面部材24の温度を検出するようにしてもよい。蓋体21の略中央部には、鍋5内の蒸気を外部に放出するための蒸気口31が、蓋体21の上面より着脱自在に設けられる。
さらに蓋体21の内部には、鍋5ひいては本体1内部の圧力を、本体1外部の圧力である常圧よりも高い加圧状態にする加圧手段33と、鍋5ひいては本体1内部の圧力を、常圧よりも低い減圧状態にする減圧手段34をそれぞれ備えている。これらの加圧手段33および減圧手段34は、鍋5内の圧力を常圧以外に可変可能にするいわば調整手段として設けられている。
加圧手段33は、鍋5内から蒸気口31に至る蒸気通路の間にあって、蓋体21の密閉度即ち鍋5内の圧力を調節するボール状の調圧弁36と、この調圧弁36を載置すると弁孔37Aが閉塞する台座部としての調圧弁ホルダー37と、調圧弁36を覆うようにして調圧弁ホルダー37に取付けられるドーム状の調圧弁カバー38とを、前記内蓋25の上面部に配設する一方で、電磁力により出没可能なプランジャー39を備えたソレノイド40を、蓋体21の内部に配設して構成され、内蓋25を蓋下面部材24に装着すると、図1に示すように、調圧弁36に臨んでプランジャー39の先端が位置するようになる。そして、ここでの加圧手段33は、ソレノイド40の非通電状態にプランジャー39が進出し、調圧弁ホルダー37の弁孔37Aを開ける方向に調圧弁36を押し付ける一方で、ソレノイド40の通電状態にプランジャー39が後退し、調圧弁ホルダー37の弁孔37Aを閉じる方向に調圧弁36を動かすようになっており、調圧弁36が弁孔37Aを塞いでいるときに、加熱コイル7によって鍋5を加熱することで、閉ざされた鍋5内の圧力を常圧よりも高くする構成となっている。
減圧手段34は、減圧駆動源としての減圧ポンプ42と、この減圧ポンプ42から蓋体21を経て、内蓋25に設けた孔(図示せず)に至る管状の経路43とにより構成され、その他に、経路43の基端部を開閉する弁体すなわち電磁弁44が設けられる。そして、内蓋25を蓋下面部材24に装着した状態で蓋体21を閉じると、減圧ポンプ42と鍋5内部との間が経路43によって連通するようになっており、ここでソレノイド40のプランジャー39が後退位置にあって、調圧弁36が弁孔37Aを塞いでいれば、減圧ポンプ42を起動することにより、鍋5内からの空気が、経路43および減圧ポンプ42を通って本体1の外部に排出され、密閉した鍋5内の圧力が低下する。また、鍋内5の圧力が常圧よりも一定値下がった場合には、電磁弁44ひいては経路43を閉塞して、鍋5内を減圧状態に保ち、スローリークによって鍋5内の圧力が上昇した場合には、電磁弁44ひいては経路43を開放し、減圧ポンプ42を起動させて、鍋5内を常圧よりも低い状態に維持するようになっている。
次に制御系統について、図2を参照しながら説明する。同図において、51は加熱制御手段で、これは前記鍋温度センサ8および蓋温度センサ29からの各温度情報や、操作パネル14に設けた操作スイッチ52からの操作信号を受けて、炊飯時および保温時に鍋5の底部を加熱する加熱コイル7と、蓋体21を加熱する蓋ヒータ28とを各々制御すると共に、前述したソレノイド40,減圧ポンプ42,電磁弁44の他に、操作パネル14に設けた表示器としてのLCD53や、蓋開ボタン27や操作パネル14に設けたランプとしてのLED54を各々制御するものである。
本実施例の加熱制御手段51は、鍋温度センサ8の検出温度に基づいて、主に加熱コイル7を制御して鍋5の底部を温度管理し、蓋温度センサ29の検出温度に基づいて、主に蓋ヒータ28を制御して蓋下面部材24ひいては内蓋25を温度管理するようになっている。加熱制御手段51は、自身の記憶手段(図示せず)に記憶されたプログラムの制御シーケンス上の機能として、炊飯時に前記鍋5内の被炊飯物を炊飯加熱する炊飯制御手段57と、保温時に鍋5内のご飯を所定の保温温度に保温加熱する保温制御手段58と、操作スイッチ52からの予約炊飯開始の指令を受けて、予め記憶手段に記憶された所定時間に鍋5内の被炊飯物が炊き上がるように炊飯制御手段57を制御する予約炊飯制御手段59を備えている。なお、前記所定時間は、例えば操作スイッチ52の時間キーや分キーを操作することで、適宜変更することができる。
61は、加熱制御手段51からの制御信号を受けて、加熱コイル7に所定の高周波電流を供給する高周波インバータ回路などを内蔵した加熱コイル駆動手段である。またこれとは別に、加熱制御手段51の出力側には、当該加熱制御手段51からの制御信号を受けて蓋ヒータ28を駆動させる蓋ヒータ駆動手段62と、ソレノイド40をオンまたはオフにするソレノイド駆動手段63と、本体1内の減圧時に減圧ポンプ42を動作させるポンプ駆動手段64と、電磁弁44をオンまたはオフにする電磁弁駆動手段65と、LCD53を駆動させるLCD駆動手段66と、LED54を駆動させるLED駆動手段67が各々設けられる。そして、前記炊飯制御手段57による炊飯時、および保温制御手段58による保温時には、鍋温度センサ8と蓋温度センサ29からの各温度検出により、加熱コイル7による鍋5の底部への加熱と、蓋ヒータ28による蓋体21への加熱が行われるように構成する。また、前記炊飯制御手段57による炊飯が終了し、鍋5内の被調理物がご飯として炊き上がった後は、保温制御手段58による保温に自動的に移行し、鍋温度センサ8の検知温度に基づき、ご飯を所定の保温温度(約70℃〜76℃)に保温するように構成している。
操作手段としての操作スイッチ52は、表示手段であるLCD53やLED54と共に、図1に示す操作パネル14に設けられておリ、コース選択キー52Aを含めた複数のキー(操作部)によって構成される。コース選択キー52Aは、加熱制御手段51に記憶保持される複数の炊飯コースの中から、特定の炊飯コースを選択可能にするもので、加熱制御手段51は、コース選択キー52Aで選択される炊飯コースに対応した制御パターンを実行することにより、炊飯時において加熱コイル7,蓋ヒータ28,ソレノイド40,減圧ポンプ42,電磁弁44,LCD53,LED54の何れかまたは全てを、各々の炊飯コースで独自に制御するようになっている。
そして特に本実施例では、前記加熱制御手段51が記憶保持する各種炊飯コースの一つに、本体1ひいては鍋5内が沸点温度未満となる制御パターンで、被炊飯物である白米の炊飯を行ない、それにより鍋5内からの蒸気発生を抑制する「蒸気カットコース」を備えている。この「蒸気カットコース」は、加圧状態と常圧状態を繰り返さないように、鍋5内の圧力を調整する制御パターンを併せて備えている。また、「蒸気カットコース」の制御パターンによって、加熱制御手段51は炊飯完了前の所定時間に、減圧手段34を構成する減圧ポンプ42を、操作スイッチ52からの操作に関係なく自動的に駆動させると共に、経路43を開くように電磁弁44を動作させ、それにより鍋5内を加圧状態から常圧状態に減圧して、少なくとも炊飯完了の時点で鍋5内を常圧に戻すように構成している。
なお、上述した「蒸気カットコース」を特徴付ける各制御パターンは、別々な炊飯コースにそれぞれ組み込んでもよいし、他の例えば白米以外の被炊飯物を炊き上げる炊飯コースに適用してもよい。また本実施例では、炊飯完了時に鍋5内の圧力が自動的に常圧に戻るので、従来の圧力抜き用の操作部が不要になり、その分、限られたスペースの操作パネル14に操作スイッチ52の各キーを自由に配置できる。
次に、上記構成における炊飯器の動作を、図3のグラフに基づき説明する。同図において、本実施例における圧力と温度の時間推移を実線で示しており、また比較のために、従来技術における圧力と温度の時間推移を点線で示している。ここで説明する本実施例の炊飯器は、加圧手段33によって鍋5内を常圧+40kPaにまで加圧し、減圧手段34によって鍋5内を常圧−40kPaにまで減圧する調圧機能を有している。
鍋5に被炊飯物となる水と米を入れ、この鍋5を本体1に収納して蓋体21を閉じた後、炊飯開始のキーを押動操作すると、加熱制御手段51に備えた炊飯制御手段57によって炊飯が開始する。ここでの加圧手段33は、炊飯制御手段57からの駆動信号を受けて、ソレノイド40が通電状態になると、調圧弁36からプランジャー39が離れて、弁孔37Aを調圧弁36で塞ぎ、上記+40kPaの加圧状態への移行を可能にする。
常圧+40kPaにまで加圧すると、水の沸点は110℃となるので、それ未満の温度で鍋5内を加熱すれば、蒸気の発生は少なくなる。そこで、コース選択キー52Aを適宜押動操作するなどして、複数の炊飯コースの中から「蒸気カットコース」を選択すると、炊飯制御手段57は、ソレノイド40を通電状態にして弁孔37Aを調圧弁36で塞ぎ、鍋5内を常圧+40kPaの加圧状態に移行できるように、加圧手段33の動作を制御する。このとき、加熱コイル7の加熱量を調節して、鍋温度センサ8で検出される鍋5の上限温度が107℃となるように温度制御を行なうか、さもなければ、図示しない圧力センサで検出される鍋5内の上限圧力が常圧+30kPaとなるように圧力制御を行なうことで、本体1からの蒸気の発生を抑制した炊飯を実現できる。
炊飯に際しては、加熱コイル7の加熱量を制御しながら、初期のひたし工程を終了した後、沸騰までの加熱工程に移行する。このとき、ソレノイド40を被通電状態にして鍋5内を常圧にした状態で、鍋5内の沸騰を検知した後、前述のようにソレノイド40を通電状態にして鍋5内を加圧状態に移行させてもよいし、或いは鍋5内を加圧状態にしたまま、鍋5内の沸騰検知を行なってもよいが、どちらの場合も一旦蒸気が発生することから、狙いとした蒸気抑制の機能が果たせない。
そこで、狙いとする前記上限温度(例えば107℃)または上限圧力(常圧+30kPa)の近傍に達したのを検知した後、加熱コイル7の加熱量を減らして鍋5への加熱を低減させ、その後の鍋5内の温度或いは圧力の変化を感知するか、さもなければその後の鍋5内の温度或いは圧力が一定値に達した時に、炊飯制御手段57が「蒸気カットコース」の沸騰検知を判断するのが好ましい。
その後は、鍋5内の温度または圧力が、一定値である上限温度または上限圧力を超えないように、加熱コイル7の加熱量を調節して鍋5への加熱制御を行ない、炊飯工程を進める。やがて、鍋5内の水分が蒸発し、鍋温度センサ8からの温度情報によってドライアップを検出したら、むらし工程に移行する。むらし工程は、鍋5内のご飯に対するα化が十分に促進されるように時間設定するが、その間は鍋5内を所定の温度または圧力に維持するように、炊飯制御手段57が加熱コイル7,蓋ヒータ28や、ソレノイド40などを制御する。より具体的には、むらし工程中は110℃以上或いは常圧+40kPa以上にならないように、鍋5内の温度や圧力を維持し制御すると共に、加圧手段33を構成する調圧弁ホルダー37の弁孔37Aを開放させないことが大切である。
炊飯制御手段57は、むらし工程が所定時間経過した後、或いはむらし工程完了前の所定時間に達したら、減圧手段34の減圧ポンプ(真空ポンプ)42を自動的に駆動させ、加圧状態にある鍋5内を速やかに減圧させる。そして図3に示すように、一定時間のむらし行程が完了する前に、鍋5内を常圧に戻すことが望ましい。こうすることで、炊飯制御手段57による制御が終了する炊飯完了時には、鍋5ひいては本体1内が外気と同じ常圧にまで戻り、かつ蒸気口31からの蒸気排出を極力低減させた炊飯を実現できる。
このように本実施例では、鍋5と、鍋5を収納する本体1と、本体1を覆う蓋体21と、本体1内の圧力を可変する調整手段としての加圧手段33と減圧手段34を備え、炊飯中は加圧手段33により本体1内を加圧状態にする炊飯器において、この加圧状態に本体1内を所定の上限温度以下、若しくは所定の上限圧力以下で制御し、炊飯完了前の所定時間になると、減圧手段34が自動的に駆動して、炊飯完了時までに本体1内を常圧に減圧する構成を有している。
こうすると、炊飯中に本体1内が加圧状態になっても、本体1内を所定の上限温度以下若しくは所定の上限圧力以下にして、本体1からの蒸気発生を効果的に抑制する。その後、炊飯完了前の所定時間になると、今度は減圧手段34が駆動するが、それまで本体1からの蒸気発生を抑制していた関係で、本体1内を短時間で減圧して、常圧に戻すことができる。このため、自然減圧による炊飯時間の延長を回避できると共に、炊飯完了時には本体1内が確実に減圧して常圧に戻っており、蓋体21を開ける際の安全性が向上する。さらに、減圧手段34は何の操作もなく自動的に駆動して、本体1内を減圧し常圧に戻すことから、炊飯器としての使い勝手も向上できる。
また本実施例では、沸騰温度未満で炊飯を行なうコースすなわち炊飯コースを選択した場合に、炊飯完了前の所定時間に減圧手段34が自動的に駆動して、本体1内を減圧する構成となっている。
こうすると、特に沸騰温度未満で炊飯を行なう例えば「蒸気カットコース」などの炊飯コースを選択することで、沸騰温度未満で炊飯を行ないつつ、炊飯完了時までに本体1内を確実に減圧して常圧に戻すことが可能になる。
さらに本実施例では、非常圧状態である加圧状態と常圧状態とを繰り返さない炊飯コースを選択した場合は、炊飯完了前の所定時間に減圧手段34が自動的に駆動して、本体1内を減圧する構成となっている。
こうすると、特に加圧状態と常圧状態とを繰り返さない例えば「蒸気カットコース」などの炊飯コースを選択することで、加圧状態と常圧状態とを繰り返さない炊飯を行ないつつ、炊飯完了時までに本体1内を確実に減圧して常圧に戻すことが可能になる。
また本実施例において、加圧状態と常圧状態とを繰り返さない炊飯コースは、本体1からの蒸気発生を抑制する例えば「蒸気カットコース」などのコースであり、このコースを複数の炊飯コースの中から選択できる選択手段として、コース選択キー52Aを設けている。
こうすると、加圧状態と常圧状態とを繰り返さない例えば「蒸気カットコース」などの炊飯コースを選択することで、本体1からの蒸気発生を確実に抑制でき、またこの炊飯コースを、他の様々な炊飯コースの中からコース選択キー52Aによって自由に選び出すことが可能になる。
次に、別な炊飯器の例を、図4および図5に基づき説明する。なお、上記実施例と共通する箇所には共通する符号を付し、重複する説明は極力省略する。
炊飯器の断面図を示す図4において、加熱ユニット11を搭載する基板13には、可変抵抗たるボリューム71が設けられる。このボリューム71の上面に設けられた回転操作部(図示せず)に対抗して、底板3にはボリューム71の調整用孔72が設けられる。調整用孔72は、ボリューム71の回転操作部にドライバーなどの工具を差し入れることができる程度の大きさに形成される。また、操作パネル14は本体1若しくは蓋体21の前面に設けられ、操作パネル14に対向して設けられる制御ユニット15の基板73には、LED54や電池(図示せず)などが配設される。本体1の内部には、図示しない報知手段としてのブザーが設けられており、このブザーは前記加熱制御手段51からの制御信号を受けて、前記ボリューム71の抵抗値に応じた音量で鳴動するようになっている。このとき、本体1の底側から調整用孔72に工具を挿入して、ボリューム71の回転操作部を回転操作することにより、ブザーからの報知音の音量を使用する家庭の状況に合わせて可変調節できるようになっている。
なお、ここでのボリューム71は、加熱ユニット11の基板13ではなく、制御ユニット15の基板73に設けてもよい。それにより、本体1を持ち上げずに音量の調節を行うことができる。
次に、図4に代わる別な変形例として、操作パネル14の構成を図5に基づき説明する。操作パネル14の略中央部にはLCD53が配置されると共に、操作パネル14の周辺部に複数のLED54A〜54Cと、操作スイッチ52を構成する複数のキー52B〜52Kが各々配置される。LCD53は、セグメント形式の時刻表示部53Aの他に、予約である旨を表示する予約表示部53Bと、メニューを特定するメニュー設定表示部53Cと、各々長さの異なる複数の棒状表示体を備えてなる音量レベル表示部54Dとにより概ね構成される。またLED54は、予約時に点灯する予約LED54Aと、炊飯時に点灯する炊飯LED54Bと、保温時に点灯する保温LED54Cとを、一列に並べて構成される。さらに操作スイッチ52は、時刻調整時に操作する時刻キー52Bと、設定した時刻を時間単位で変更する際に操作する時キー52Cと、設定した時刻を分単位で変更する際に操作する分キー52Dと、炊飯開始時に操作する炊飯スタートキー52Eと、メニュー選択時に操作するメニューキー52Fと、予約時に操作する予約キー52Gと、各種操作及び動作の取消時に操作する切(取消)キー52Hと、内蔵するブザーからの報知音の音量を大きくする際に操作する大キー52Iと、当該ブザーの音量を小さくする際に操作する小キー52Jと、保温時或いはその保温時の再加熱の際に操作する保温再加熱キー52Kとを備えている。特に図5では、音量調節手段として前記ボリューム71に代わり大キー52Iおよび小キー52Jを備え、さらにブザーの報知音がどの程度のレベルであるのかを示す音量レベル表示部54Dを備えた点が注目される。ブザーは図4の変形例と同様に、炊飯メニューの設定や、炊飯開始時および炊飯完了などの工程において、使用者が行なう操作や、炊飯器の状態を知らせるために、マイコンに搭載された加熱制御手段51が適切なタイミングで鳴動させるものである。
そして、この変形例では、本体1を持ち上げたりしなくても、大キー52I或いは小キー52Jを押動操作するだけで、設定した報知音の音量が簡単に変更され、その音量でのブザー報知が行われると共に、変更された設定音量が音量レベル表示部54Dに表示される。すなわち、使用者はブザーの音量だけでなく、音量のレベルを視認しながら音量の設定を簡単に行なうことができる。
また設定した音量を、例えばマイコンの記憶手段に記憶させ、炊飯器への電源供給が遮断された場合でも、バックアップ手段としての例えば電池により、記憶手段の記憶内容を保持し、音量レベル表示部54Dで設定音量を表示できるように構成する。そうすることで、電源を抜いた場合でも、いちいち音量を再設定する必要がなく、設定した音量で継続して使用することができる。
以上のように、ここでは報知音の設定音量を調節する操作手段としてのボリューム71や、大キー52Iおよび小キー52Jと、設定した音の音量を記憶する記憶手段とを備えている。これにより、ボリューム71や、大キー52I或いは小キー52Jを操作するだけで、報知音の音量を使用状況に合わせて適切に設定できる。さらに設定した音は記憶手段が記憶保持するので、例えば電源を遮断しても、設定した音をそのまま継続して使用できる。
また、音の調節内容を表示する表示手段として、操作パネル14に音量レベル表示部54Dを備えていることから、調整時における報知音の音量が音量レベル表示部54Dにより確認できる。そのため、使用者が目視で音の設定内容を確認しながら、音の設定を適切に行なうことができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
1 本体
21 蓋体
33 加圧手段(調整手段)
34 減圧手段(調整手段)
52A コース選択キー(選択手段)
52I 大キー(音量調節手段)
52J 小キー(音量調節手段)
54D 音量レベル表示部(表示手段)
71 ボリューム(音量調節手段)

Claims (6)

  1. 本体と、前記本体を覆う蓋体と、前記本体内の圧力を可変する調整手段とを備え、炊飯中は前記調整手段により前記本体内を加圧状態にする炊飯器において、
    前記加圧状態に前記本体内を所定温度以下、若しくは所定圧力以下で制御し、
    前記炊飯完了前の所定時間に前記調整手段が自動的に駆動して、前記本体内を減圧する構成としたことを特徴とする炊飯器。
  2. 沸騰温度未満で炊飯を行なうコースを選択した場合は、前記炊飯完了前の所定時間に前記調整手段が駆動して、前記本体内を減圧する構成としたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 非常圧状態と常圧状態とを繰り返さないコースを選択した場合は、前記炊飯完了前の所定時間に前記調整手段が駆動して、前記本体内を減圧する構成としたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  4. 前記非常圧状態と常圧状態とを繰り返さないコースは、前記本体からの蒸気発生を抑制するコースであり、このコースを複数のコースの中から選択できる選択手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の炊飯器。
  5. 報知音を調節する操作手段と、前記音を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の炊飯器。
  6. 前記音の調節内容を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の炊飯器。
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