JP2000201725A - 脱毛装置 - Google Patents

脱毛装置

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JP2000201725A
JP2000201725A JP11008533A JP853399A JP2000201725A JP 2000201725 A JP2000201725 A JP 2000201725A JP 11008533 A JP11008533 A JP 11008533A JP 853399 A JP853399 A JP 853399A JP 2000201725 A JP2000201725 A JP 2000201725A
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哲朗 橋口
Shigezaemon Iwasaki
重左エ門 岩崎
Shuichi Sueyoshi
秀一 末吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動負荷が小さく、小型で、使い勝手がよ
く、駆動騒音の低い脱毛装置を提供する。 【解決手段】 毛を引き抜くための脱毛爪を回転軸方向
に並設すると共に回転により毛を引き抜くための脱毛ヘ
ッドを有し、脱毛爪を回転軸方向に移動させるように回
転軸方向へ移動駆動される開閉レバーと、脱毛爪によっ
て毛を把持する際にのみ開閉レバーを押圧して開閉レバ
ーを移動駆動するためのカムを設けた脱毛装置である。
カムを脱毛ヘッドの両端に回転軸方向に移動自在に設け
る。カムを回転軸方向に押し込むためのばねを設けると
ともにカムを押し込み側の端部において移動規制するス
トッパを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容などの目的の
ために体毛を除毛するために使用される脱毛装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱毛装置として特開平2
−36857号公報、FR2686001号がある。
【0003】前者の脱毛装置は、図16に示すように、
ロータリー脱毛ローラ150の各端に2個のホイール1
51a、151bが設けられ、これらのホイール151
a、151bが摺動バー152のヘッドに圧力を加える
ことにより摺動バー152が摺動して刃153を揺動す
るように構成されている。ここで、図16においてスプ
リング154は摺動バー152を所定位置に保持して刃
の間隔を正常に維持するように作用している。
【0004】また、後者の脱毛装置は、図17に示すよ
うに、戻しばね160の作用と反対にバー161を金属
座金162を介してカム163により押圧してディスク
164を押して毛を挟むようになっている。ここで、カ
ム163は装置165により支えられた固定軸166回
りに回転自在となっていてばね167により押す力が決
定されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の従来例に
おいては、摺動バー152の軸方向のばらつきにより刃
153を把持するためのホイール151a、151bに
よる押圧力のばらつきが大きくなり、摺動バー152の
端面とホイール151a、151bの距離の小さいもの
は駆動負荷が増大し、大きいものでは把持力が小さくな
って毛を把持する力が不足するという問題があった。
【0006】そこで、上記の構造に対して後者の従来例
は、ばね167によりカム163を押してバー161、
161の軸方向の寸法ばらつきによる押圧力の変化を小
さくしたものではあるが、ばね167がカム163を常
に押圧して脱毛ヘッド168を軸方向に押圧するため、
回転駆動負荷が大きく、また騒音が大きくなり、電気モ
ータや伝達手段が大型化して使い勝手が悪くなり、負荷
が大きいので駆動音が大きくなるという問題があった。
【0007】また、ばね167はバー161、161を
元に戻すための戻しばね169の作用方向と反対方向に
押圧しなければならないので、ばね167を強くしてカ
ム163を押すので更に回転駆動負荷が大きくなるとい
う問題があった。
【0008】本発明は上記のような点に鑑みて発明した
ものであって、駆動負荷が小さく、小型で、使い勝手が
よく、駆動騒音の低い脱毛装置を提供することを課題と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る脱毛装置は、毛を引き抜くための脱毛爪
を回転軸方向に並設すると共に回転により毛を引き抜く
ための脱毛ヘッドを有し、脱毛爪を回転軸方向に移動さ
せるように回転軸方向へ移動駆動される開閉レバーと、
脱毛爪によって毛を把持する際にのみ開閉レバーを押圧
して開閉レバーを移動駆動するためのカムを設けたもの
であって、カムを脱毛ヘッドの両端に回転軸方向に移動
自在に設け、カムを回転軸方向に押し込むためのばねを
設けるとともにカムを押し込み側の端部において移動規
制するストッパを設けて成ることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることで、カムにより開閉レバ
ーを常時押さず、毛を把持するときのみ開閉レバーをカ
ムで押すことになり、回転駆動負荷が小さく、また騒音
が小さく、電気モータや伝達手段が小型化できて使い勝
手の良い、駆動音の小さな脱毛装置とすることができ
る。そして、カムがストッパに当たった状態においても
ばねによりカムが押圧されている場合には、カムにばね
の初期圧が付与されていることになり、カムにより開閉
レバーを押す力のばらつきをいっそう小さくでき、押す
力を小さくできていっそう回転駆動負荷を小さくできる
ことになる。
【0010】また、カムが、脱毛ヘッドを回転自在に支
持した基台の脱毛位置側に設けたガイドレールに回転軸
方向に移動可能に支持してあることが好ましい。このよ
うな構成とすることで、カムが基台に脱毛ヘッドの回転
軸方向に移動自在となり、開閉レバー間距離等の部品組
立寸法のばらつきに対しても安定した押し力が得られ、
また、回転軸とカムの位置が基台により決定されるの
で、カムの位置ずれがなくスムーズな回転が得られ、駆
動音が更に小さい脱毛装置とすることができるものであ
る。また、カムを基台の脱毛位置側に配置したガイドレ
ールに回転軸方向に移動可能に支持することで、効率よ
く開閉レバーを押圧する力を加えることができ、負荷が
低減されるものである。
【0011】また、ばねが脱毛ヘッドを回転自在に支持
した基台の外側に設けてあることが好ましい。このよう
な構成とすることで、ばねの組立性が良くなるものであ
る。
【0012】また、脱毛ヘッドを回転自在に支持した基
台を二つ割りし、両側のばねを二つ割りした基台のそれ
ぞれ反対側の基台に支持することが好ましい。このよう
な構成とすることで、開閉レバーの反力に対してばねを
取付ける基台の変形等がないものである。
【0013】また、脱毛装置は、毛を引き抜くための脱
毛爪を回転軸方向に並設すると共に回転により毛を引き
抜くための脱毛ヘッドを有する脱毛装置において、回転
軸方向に移動可能な脱毛爪と、前記脱毛爪を回転軸方向
に移動させる開閉レバーを有し、前記脱毛爪と開閉レバ
ーを脱毛ヘッドに複数列備え、一方の開閉レバーで他方
の開閉レバーを反対方向に移動させる開閉プレートを備
えることを特徴とするものであってもよい。このような
構成とすることで、一方の開閉レバーを移動させるだけ
で他方の開閉レバーを反対方向に移動することができ
て、一方の開閉レバーを移動させて脱毛爪を閉じて毛を
把持する(または脱毛爪を開いて把持した毛を離す)際
に、同時に他方の開閉レバーを反対方向に移動させて脱
毛爪を開いて把持した毛を離す(または脱毛爪を閉じて
毛を把持する)ことができ、従来のように他方の開閉レ
バーを復帰させるための別途戻しばねを必要としないも
のである。
【0014】また、開閉プレートの一部又は全部が弾性
体で構成してあることが好ましい。このような構成とす
ることで、弾性を利用して組み立てることができて組立
性が向上するものである。
【0015】また、開閉プレートは端面に突起を設け、
脱毛ヘッドの主体を構成する爪取付台の端面に開閉プレ
ートの突起を回動自在に配設することが好ましい。開閉
レバーの開閉がスムーズになり負荷が低減できることに
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0017】本発明の脱毛装置は手で把持できる器具本
体に毛を除毛するための脱毛手段を有するものであっ
て、異方向への脱毛手段を構成する二つの脱毛ヘッドの
それぞれの毛の把持のタイミングをずらすようにしたも
のである。
【0018】まず、図1乃至図14に基づいて本発明の
一実施形態につき説明する。本実施形態においては、器
具本体の上部に2つの脱毛ヘッド2aを設け、この2つ
の脱毛ヘッド2aを互いに異方向に回転するようにした
例が示してある。
【0019】図1、図2、図3、図4に示すように、本
体ブロック1は前後二つ割りで形成されたハウジング1
0内にモータ11を固定する基台55L、55Rを組み
込んであり、ハウジング10の上端は、上端に開口を有
するヘッドフレーム5が固定されている。ヘッドフレー
ム5の前後下部には孔5bを有する脚片5aを垂設して
あり、基台55Rに設けられたリブ551にヘッドフレ
ーム5の上記脚片5aに設けた孔5bを係止することで
取付けてある。ここで、モータ11はモータ固定板10
0にねじ止めされて固定され、モータ固定板100の両
側に設けた突片100aを二つ割りの基台55L、55
Rの内面部に設けたはめ込み凹部55iにはめ込んだ状
態で二つ割りの基台55L、55Rに挟まれるように位
置決めされ固定されている。ハウジング10内の下端部
には駆動源となる乾電池102が電池カバー103によ
り内装されており、また、ハウジング10の外面にはス
イッチ15が設けてある。そしてハウジング10が手に
持つ部分、つまり把持部となっている。
【0020】上記のように出力軸にピニオン12を圧入
固定したモータ11をモータ固定板100を介して二つ
割りの基台55L、55R内に取付けるのであるが、こ
の二つ割りの基台55L、55Rにはさらに、図1、4
に示すように軸104jにより回転自在にフェイスギア
104が取付けてあり、フェイスギア104がピニオン
12にかみ合ってピニオン12の回転をフェイスギア1
04に伝達している。フェイスギア104には小歯車1
05が一体に設けてあり、この小歯車105が基台55
L、55Rに軸106j により回転自在に取り付けた
中間ギア106の大歯車107にかみ合って中間ギア1
06に回転を伝達している。中間ギア106には小歯車
108が設けてあり、この小歯車108が基台55L、
55Rに軸109j により回転自在に取り付けた駆動
ギア109に噛み合っている。
【0021】さらに、基台55L、55Rには軸110
jにより基台55L寄りに片寄ってギア110が回転自
在に取付けてあり、また、基台55L、55Rには軸1
11j、112jにより基台55R寄りに片寄ってギア
111、112が回転自在に取付けてあり、上記ギア1
10とギア111とがそれぞれ駆動ギア109にかみ合
っており、ギア111とギア112とがかみ合ってい
る。したがって、モータ11の回転がギア列を介してギ
ア110とギア112とに伝達されるようになってい
る。
【0022】上記のように二つ割りの基台55L、55
R内にモータ11、ギア列を組み込んだ状態で、基台5
5Lに設けたボス55jを基台55Rに設けた凹部55
kにはめ込んで位置決めすると共に、ねじ114により
基台55Lを基台55Rに固定してある。このようにし
て固定された二つ割りの基台55L、55Rの固定はね
じ300が一方のハウジング10の孔10aを通り基台
55L、55Rに設けられたリブ59に挿通され、他方
のハウジング10にねじ止めされている。
【0023】脱毛ヘッド2aは図2、図5に示すよう
に、爪取付台56に脱毛ヘッド2aの回転軸56jに平
行に且つ円周に180°離して配置された2つの爪ブロ
ツク体69と、脱毛ヘッド2aを回転させるためにギア
110またはギア112と噛み合い爪取付台56に連結
される爪取付台ギア60と、爪取付台ギア60とは反対
側に爪ブロック体69の抜け止めをするカバー115と
からなるものとして形成してある。
【0024】ここで2つの脱毛ヘッド2aは本体ブロッ
ク1の上部の前後に回転軸56jが平行となるように配
置して取付けられるものであるが、一方の脱毛ヘッド2
aには軸方向の一方の片側に爪取付台ギア60が設けら
れ、他方の脱毛ヘッド2aには軸方向の他方の片側に爪
取付台ギア60が設けられるものである。
【0025】脱毛ヘッド2aの駆動は以下のようにして
行われる。すなわち、モータ11の回転に伴い軸104
jに取り付けられたフェイスギア104が回転すると、
それに伴い軸106jに取り付けられている中間ギア1
06が小歯車105によって回転伝達されて、更に軸1
09jに取り付けられている駆動ギア109、軸110
jに取り付けられているギア110を介して一方の脱毛
ヘッド2aの爪取付台56に連結された爪取付台ギア6
0を回転させて一方の脱毛ヘッド2aを回転させる。他
方の脱毛ヘッド2aは、爪取付台ギア60が一方の脱毛
ヘッド2aとは反対側に設けられていて、駆動ギア10
9の回転駆動を軸111jに取り付けているギア11
1、軸112jに取り付けているギア112を介して他
方の脱毛ヘッド2aの爪取付台ギア60を回転させて他
方の脱毛ヘッド2aを回転させる。そして、一方のヘッ
ド2aを回転させるためのギア段数を奇数段(駆動ギア
10)、他方の脱毛ヘッド2aを回転させるギア段数を
偶数段(ギア111、ギア112)にすることで、2つ
の脱毛ブロツク2を互いに異なる方向に回転することが
でき、腋などの毛の生え方向の異なる部位をそれぞれの
適した脱毛ヘッド2aで抜くことができるものである。
つまり、2つの脱毛ヘッド2aが共に駆動して脱毛を行
っている場合には異なる方向の脱毛が行われ、生え方向
の異なる部位における異方向の脱毛が効率よく行えるこ
とになる。
【0026】脱毛ヘッド2aを構成する爪ブロック体6
9は、図5、図6に示すように複数の固定爪116を配
設した固定爪ブロック117と、支点部118aを設け
た爪支点部材118と、脱毛爪3と、脱毛爪3を爪ブロ
ック体69の回転軸方向に揺動させるための一対の開閉
レバー67、68とで構成してある。
【0027】固定爪ブロック117は一対の桟117a
間に一定間隔で固定爪116を一体に架設して構成して
あり、固定爪116は下端部が一対の桟117a間に架
設してあって、固定爪116の下部両側が支点部117
bとなっている。
【0028】爪支点部材118は図5に示すように、上
面片の両側から側片を突出したコ字状をしており、上面
片に複数の長方形状の開口部118bを爪支点部材11
8の長手方向に一定間隔で形成してあり、開口部118
bと開口部118bとの間の桟118c及び爪支点部材
118の長手方向の両端部の桟118cはいずれも桟1
18cの長手方向の中央部分が上方(つまりコ字状をし
た爪支点部材118の側片の突出方向と反対方向)に突
出したものになっていて、この桟118cの中央部の突
出部分の両側(両端部の桟118cにおいては内側)が
支点部118aとなっている。桟118cと開口部11
8bは爪支点部材118の長手方向において対称に配列
されてはおらず、どちらかにずれた状態で配列されてい
る。つまり、実施形態においては爪支点部材118の長
手方向の一端部の桟118cの幅を他端部の桟118c
の幅よりも幅広く形成してあり、これにより桟118c
と開口部118bは爪支点部材118の長手方向におい
て対称に配列されてはおらず、どちらかにずれた状態で
配列されている。
【0029】またコ字状をした爪支点部材118の両側
片にはそれぞれ対称に孔118dが設けられており、孔
118dの中央部が下端より突出するリブ118eにな
っている。ここで複数の固定爪116を配設した固定爪
ブロック117は、図6に示すように爪支点部材118
の長方形状の開口部118bに固定爪116と桟118
cが交互にはまり込むように組み立てられ、固定爪ブロ
ック117の抜け止めは爪支点部材118の両端側面部
に対象に設けられたリブ118eが固定爪ブロック11
7の桟117aの下面に当たり抜け止めがされている。
この時、図7に示すように、固定爪ブロック117の桟
117aの長さA1より爪支点部材118の孔118d
の長手方向における長さA2をわずかに長くしてある。
したがって、爪支点部材118の長手方向においては固
定爪ブロック117の桟117aの長手方向の端部と爪
支点部材118の側片の長手方向の両端部(孔118d
の長手方向の縁)との間にわずかな隙間が形成されて固
定爪ブロック117が爪支点部材118に対して長手方
向においてわずかにがたつくことができるようにがたつ
きをもたせてある。
【0030】脱毛爪3は下端の一側よりに突部3aが突
設してあり、また、脱毛爪3の下部両側にそれぞれ突片
3bを設けてある。
【0031】開閉レバー67には長手方向に沿った一側
部に長手方向に一定間隔でスリット溝67aが形成して
あり、また、開閉レバー67の長手方向に沿った他側面
にフック67bが突設してあり、更に、開閉レバー67
の長手方向の一端部にはローラ当たり部67dが設けて
ある。同様に開閉レバー68にも長手方向に沿った一側
部に長手方向に一定間隔でスリット溝68aが形成して
あり、また、開閉レバー68の長手方向に沿った他側面
にフック68bが突設してあり、更に、開閉レバー68
の長手方向の一端部にはローラ当たり部68dが設けて
ある。上記の構成の一対の開閉レバー67、68を並べ
た状態で、スリット溝67aを設けた側面部とスリット
溝68aを設けた側面部とが互いに対向するように開閉
レバー67、68を対向させ、この状態で、一対の開閉
レバー67、68のフック67b、68bをそれぞれ爪
支点部材118の両側片に設けた孔118dにスライド
自在にはめ込むことで、一対の開閉レバー67、68を
爪支点部材118に組み込むものである。
【0032】一対の開閉レバー67の各スリット溝67
aと開閉レバー68の各スリット溝68aとにはそれぞ
れ脱毛爪3の突部3aが揺動自在にはめ込んである。脱
毛爪3は図5に示すように、突部3aが図5において手
前側にずれて位置するものと、突部3aが図5において
奥側にずれて位置するものとを交互に配置し、開閉レバ
ー68に突部3aが手前側にずれて位置する脱毛爪3の
突部3aを揺動自在にはめ込み、開閉レバー67に突部
3aが奥側にずれて位置する脱毛爪3の突部3aを揺動
自在にはめ込んである。
【0033】ここで開閉レバー67の一端部に設けたロ
ーラ当たり部67dが爪支点部材118の一端部から外
方に突出し、また、開閉レバー68の他端部に設けたロ
ーラ当たり部68dが爪支点部材118の他端部から突
出し、更に、開閉レバー67のローラ当たり部67dか
ら爪支点部材118の一端部までの長さと、開閉レバー
68のローラ当たり部68dから爪支点部材118の他
端部までの長さがそれぞれ等しくなるように組み込んで
ある。つまり、後述のようにして爪ブロック体69を爪
取付台56に組み込んで構成する脱毛ヘッド2aを本体
ブロック1の上部に回転軸56jにより取付けた場合、
後述のようにして開閉レバー67、68を駆動するため
に本体ブロック1の上開口の左右両側に設けるローラ7
1から爪支点部材118の長手方向の両端までの長さを
同じとなるように組み込まれるものである。
【0034】脱毛爪3を上記のようにして開閉レバー6
7、68のスリット溝67a、68aに突部3a部分で
揺動自在に組み込むのであるが、この場合、脱毛爪3は
固定爪116間に2枚配置され(固定爪116間に配置
される2枚の脱毛爪3を開閉レバー67、68の各スリ
ット溝67a、68aに組み込んだものが一対となって
いる)、この固定爪116間に配置された2枚の脱毛爪
3間に爪支点部材118の支点部118aが位置するよ
うに脱毛爪3が組み込まれるものであり、各脱毛爪3は
それぞれ固定爪ブロック117と爪支点部材118に設
けられた支点部117b、118aを支点として揺動す
るものである。このように固定爪116間にそれぞれ2
枚ずつ脱毛爪3を配置して組み込むことで脱毛爪列が構
成される。
【0035】上記のようにして爪ブロック体69を組立
構成するのであり、この爪ブロック体69は開閉手段と
毛の把持部材を一つのブロック体として構成してある。
またこのように、固定爪ブロック117の固定爪116
間に2枚の脱毛爪3を配設し、脱毛爪3の揺動支点で特
に爪が閉じている状態のときの、支点に力が加わる所の
支点を固定爪ブロック117とは別部材の爪支点部材1
18に形成することで、この爪支点部材118を好まし
くは板金のような硬い材料で構成することによって揺動
支点を細くすることができ、これにより、固定爪ブロッ
ク117と脱毛爪3のピッチを小さくすることができ、
且つ長手方向の幅も小さくできるために腋などの局部で
も腋に密着できるような小型の脱毛ヘッドとすることが
でき、爪ピッチも小さくできるために、短い毛も脱毛効
率のよいものとすることができる。このとき、脱毛爪3
間にある桟118cと脱毛爪3の距離よりも固定爪ブロ
ック117の固定爪116と脱毛爪3間の距離を小さく
することによって、脱毛爪3が揺動によって開いた時の
角度よりも固定爪116側へ揺動して脱毛爪3が閉じた
ときの角度を小さくして、毛を把持したときに毛切れの
少ない良好な脱毛をすることができる。
【0036】また前述の如く、爪支点部材118の桟1
18cの中央部を上方に突出させてこの部分を支点部1
18aとしてあるので、図8に示すように作用点と支点
間距離(L2)と力点と支点間距離(L1)がL1>L
2という関係とすることができ、把握負荷の小さいもの
とすることができるために、脱毛効率の良い低騒音の脱
毛ブロツクとすることができるものである。
【0037】また、図7に示すように、固定爪ブロック
117の桟117aの長さA1より爪支点部材118の
孔118dの長手方向における長さA2をわずかに長く
してあるので、前述のように固定爪ブロック117の桟
117aの長手方向の両端部と爪支点部材118との間
には僅かながたつきがあり、脱毛爪3が固定爪ブロック
117の固定爪116間で閉じたとき爪支点部材118
の桟118cと固定爪ブロック117の固定爪116の
間で多少のずれがあっても、ずれている量だけ固定爪ブ
ロック117が長手方向に動くことができ、それによっ
て釣り合いがとれて脱毛爪3が固定爪ブロック117の
固定爪116間で毛を把持するときの荷重のばらつきが
なくなり、これにより毛切れのない効率の良い脱毛をす
ることができるものである。
【0038】一端部に爪取付台ギア60を設けた爪取付
台56には回転軸56jと平行に且つ円周に2つの溝5
6aが設けてあり、この溝56aは回転軸56jと平行
な方向の両端部と爪取付台56の外面とに開口しており
(回転軸56jと平行な方向の両端部のうち爪取付台ギ
ア60と反対側においては外面側の開口と連続するもの
として開口し、爪取付台ギア60においては爪取付台ギ
ア60を貫通する孔を形成することで開口している)、
また爪取付台56の半径方向において溝56aの外面側
の開口縁部に支持部56cが設けてある。2つの溝56
aにはそれぞれ前述のようにしてブロック化した爪ブロ
ック体69が爪取付台ギア60と反対側の開口からはめ
込んでスライドして組み込んであるが、ここで、一方の
溝56aには爪取付台ギア60と反対側の開口から開閉
レバー67のローラ当たり部67d側から爪ブロック体
69がはめ込まれて、該爪ブロック体69の開閉レバー
67のローラ当たり部67dが爪取付台ギア60に設け
た孔から外方に突出すると共に開閉レバー68のローラ
当たり部68dが爪取付台ギア60と反対側の溝56a
の開口から外方に突出するようにして組み込まれる。ま
た、他方の溝56aには爪取付台ギア60と反対側の開
口から開閉レバー68のローラ当たり部68d側から他
の爪ブロック体69がはめ込まれて、該他の爪ブロック
体69の開閉レバー68のローラ当たり部68dが爪取
付台ギア60に設けた孔から外方に突出すると共に開閉
レバー67のローラ当たり部67dが爪取付台ギア60
と反対側の溝56aの開口から外方に突出するようにし
て組み込まれる。このように組み込むことで、一方の爪
ブロック体69においては爪支点部材118の長手方向
の両端部のうち幅の広い方の桟118cが爪取付台ギア
60側に位置し、他方の爪ブロック体69においては爪
支点部材118の長手方向の両端部のうち幅の狭い方の
桟118cが爪取付台ギア60側に位置するように組み
込まれ、これにより組み立てられる脱毛ヘッド2aにお
いて一方の爪ブロック体69における固定爪116と他
方の爪ブロック体69における固定爪116との位置が
脱毛ヘッド2aの回転軸56jの軸方向においてずれた
位置関係となるものである(図6(a)(b)、図9等
参照)。
【0039】上記のようにそれぞれの爪ブロック体69
の固定爪116の位置がずれた位置関係にあるため脱毛
ヘッド2aが1回転するとき別の位置にある毛を把持す
ることができる。ここで図8に示すように、爪ブロック
体69の抜け止めは、溝56a内の幅広となった部分に
爪支点部材118の上端がはめ込まれて爪ブロック体6
9が爪取付台56の半径方向に支持され、溝56aの幅
狭となった部分で回転軸56jと直交する方向への抜け
止めがなされることになる。この時同様にして脱毛爪3
は、突片3bが溝56aの幅広となった部分にはめ込ま
れ、溝56aの幅狭となった部分で脱毛爪3の突片3b
が回転軸56jと直交する方向への抜け止めがなされる
ことになる。また、爪ブロック体69における毛の把持
部材を構成する固定爪ブロック117の固定爪116と
脱毛爪3との先端部が溝56aの爪取付台56の外面側
の開口から外方に突出している。これは、爪取付台56
の両端の径よりも内側が凹んでいるためで、固定爪ブロ
ック117の固定爪116と脱毛爪3の間で毛を把持し
やすいものにしている。
【0040】ここで、爪取付台56の外周部の爪ブロッ
ク体69と爪ブロック体69との間には回転軸方向に肌
を伸ばすための突起56dが設けられている。この突起
56dは爪取付台56の両端の径と同一か、若干突出す
るようにしている。この突起56dは、前述のように2
つの脱毛ヘッド2aが回転軸56jに平行にハウジング
10に対し異方向に回転するように前後に取り付けられ
るとき、前後の脱毛ヘッド2aは90°のずれをもって
毛の把握のタイミングがずれるように取り付けられるよ
うになっており、即ち、前の脱毛ヘッド2aが毛を把持
する位置にあるとき、後の脱毛ヘッド2aは肌面には突
起56dが位置し、よって一方の脱毛ヘッド2aが毛を
把持しているとき、他方の脱毛ヘッド2aは逆方向に肌
を伸ばし、それが前後の脱毛ヘッド2aで交互に動作し
ており、さらにそれぞれの脱毛ヘッド2aは半回転で異
なる場所の毛を把持することができるために効率の良い
脱毛をすることができ(図10)、また、把握負荷も1
/(脱毛ヘッド数)×(爪ブロック体の数)だけ低減す
ることができ、また刺激も少なく騒音も小さくすること
ができる。ここで、脱毛ヘッド2aの径(爪取付台56
の直径)を7〜13mmにすれば複数ヘッドが近接で
き、脱毛ヘッド2aを小型化できて使い勝手をよくする
ことができる。
【0041】また爪取付台56のいくつかの溝56aに
はめ込まれる爪ブロック体69は、全てが同じ方向には
め込まれるのではなく、交互にはめ込まれる。つまり、
固定爪ブロック117を組み込んだ爪支点部材118は
桟118cと開口部118bが長手方向において非対称
に配置してあって長手方向のどちらか一方にずれた位置
にあるため、爪ブロック体69を交互にはめ込むことに
よって図6に示すように1回転中に異なる場所を脱毛爪
3と固定爪ブロック117の固定爪116間で毛を把持
することができる。図6(c)には一方の爪ブロック体
69の爪開口幅と他方の爪ブロック体69の爪開口幅を
それぞれハッチングを施して示している。
【0042】また、爪ブロック体69の長手方向(回転
軸56jと平行な方向)の抜け止めは、一方は爪ブロツ
ク体69の爪支点部材118の端部が爪取付台56の一
方の端部に設けた当たり部56eに当たることによって
なされ、また、他端部はカバー115の突出部115a
が爪取付台56の溝56aにはまりこんで爪支点部材1
18の端部を受けている。尚、カバー115の抜け止め
は爪取付台56に設けられたボス56bがカバー115
に設けられた穴115bに挿入され、カバー115の側
面から突出したボス56bをシールすることで抜け止め
がされている。このように両端部で爪ブロック体69の
抜け止めをさせることで取付強度を向上させている。
【0043】脱毛ヘッド2aの回転における脱毛爪3の
揺動は、開閉レバー67、68の両端部に配置されるカ
ム手段と開閉レバー67、68の両端部で上下の位置関
係にある開閉レバー67、68間に設けられた開閉プレ
ート120により行われる。開閉プレート120は図5
に示すように外形は長方形に近い形をしており内側にも
長方形に近い孔120aが開いている。開閉プレート1
20の長手方向に直交する側面の両側面にはフックのよ
うなリブ120bが設けられており、長手方向の両側面
の厚み方向のどちらか一方には突起120cが設けられ
ている。開閉プレート120はリブ120bによって、
前述のように開閉レバー67、68の両端部で上下の位
置関係にある開閉レバー67、68間に取り付けられる
わけであるが、開閉レバー67、68には脱毛爪3が組
み込まれる面とは逆の向きに溝67c、68cが設けら
れていてこの溝67c、68cに開閉プレート120の
リブ120bがはめ込まれている。このとき開閉プレー
ト120は少なくとも一部又は全部が弾性を有していれ
ば組立が容易に行えるものであり、特に、開閉プレート
120が長手方向と直交する方向に弾性を有していれば
組立が容易に行うことができる。ここで開閉プレート1
20は、開閉プレート120に設けられた突起120c
が爪取付台56の端面に回動自在に当接するように組み
込まれている。
【0044】開閉動作は図9に示すように、どちらかの
爪ブロック体69の開閉レバー67、68がカム手段で
ある後述する左右のローラ71によって脱毛爪3を揺動
させるために互いに内側へスライドする(図9において
は下に位置する爪ブロック体69の開閉レバー67のロ
ーラ当たり部67dが左のローラ71により押されて右
内側にスライドすると共に下に位置する爪ブロック体6
9の開閉レバー68のローラ当たり部68dが右のロー
ラ71により押されて左内側にスライドする)と、開閉
プレート120は突起120cを支点としてローラ71
で押している爪ブロック体69の開閉レバー67、68
とは反対側に位置している爪ブロック体69(図9にお
いては上に位置している爪ブロック体69)の開閉レバ
ー67、68を外側へ広げる方向へ揺動する。次に広が
った状態の開閉レバー67、68は脱毛ヘッド2aが回
転することで、ローラ71の位置に来てローラ71によ
って内側へスライドされ、逆に、その前にロ−ラ71に
よって毛を把持するために内側へスライドしていた開閉
レバー67、68は開閉プレート120によって外側へ
広げられる。このようにして脱毛爪3を揺動させるため
に、開閉プレート120を揺動させて開閉レバー67、
68を内外にスライドさせることで、駆動負荷を小さく
することができる。
【0045】次にカム手段について説明する。
【0046】カム手段は図11に示すように、カムの主
体を構成するローラ71と、ローラ71の軸71aと、
ローラ71を押圧するばねである保持ばね80により構
成してある。基台55L、基台55Rの各上部の左右に
はそれぞれ十字状をした孔55cが設けてある。この孔
55cは図14に示すようにガイドレールを構成する軸
挿入孔部55c1とローラ挿入孔部55c2とを十字状に
交差連通させて構成してあり、軸挿入孔部55c1の内
側部には抜け止め部55c3が設けてある。軸71aに
回転自在に挿入されたローラ71をローラ挿入孔部55
2に入れると共に軸71aの両端部がガイドレールを
構成する軸挿入孔部55c1に入れ、抜け止め部55c3
により内側に抜けないように抜け止めしてある。したが
って、カムの主体を構成するローラ71の軸71aが基
台55L、基台55Rに設けたガイドレールを構成する
軸挿入孔部55c1に脱毛ヘッド2aの回転軸方向に移
動可能に挿入支持してあり、また、軸挿入孔部55c1
の奥端部に設けられた抜け止め部55c3が、カムの主
体を構成するローラ71の脱毛ヘッド2aの回転軸方向
における移動制御をするストッパを構成している。ここ
で、軸71aの軸方向が脱毛ヘッド2aの回転の中心と
交差するように(つまり軸1aの軸心が軸方向が脱毛ヘ
ッド2aの回転の中心から放射方向になるように)組み
込まれるものである。
【0047】保持ばね80は図4に示すように、両側上
部に上端部に孔80eを有するばね部80aを設け、中
央上部に孔80gを有する中央凸部80bを設けてあ
る。また、保持ばね80の下部の両側端から背方に向け
て凸部80cが突設してあり、保持ばね80の下端から
2つの突片80dが垂設してある。ばね部80aの上端
部の孔80eの両側が作用部80fとなっている。ここ
で、ばね部80aは中央凸部80bに対して相対的に背
方(凸部80cの突出方向)に向けて曲げられている。
【0048】上記の構成の保持ばね80はそれぞれ基台
55L、基台55Rの外面側に取付けられる。保持ばね
80の取付けは、まず保持ばね80の下端にある2つの
突片80dが基台55L(説明では以下基台55L側へ
の取付けにつき説明するが基台55Rへの取付けも同様
である)に設けられた溝55fにはめ込まれ、さらに保
持ばね80の左右に設けられた凸部80cを基台55L
の左右に設けられたフック55dに引っかけるように取
り付け、さらに保持ばね80の中央凸部80bに設けた
孔80gと基台55Lに設けた孔55eを通って基台5
5Rのボス55hとをねじ固定するものである。基台5
5L、基台55Rの上部外面部の両側部は段部となって
おり、保持ばね80の両側のばね部80aがこの段部に
位置するように取付けられる。また、十字状をした孔5
5cはこの段部において外面側に開口している。段部に
配置されたばね部80aは前述のように中央凸部80b
に対して基台55L側に曲げられており保持ばね80が
基台55Lに取り付けられたときローラ挿入孔部55c
2をばね部80aの孔80eが囲むように配置されると
共にばね部80aの上端部の孔80eの両側の作用部8
0fが軸挿入孔部55c1の外側開口に架け渡されるよ
うに配置される。このとき、保持ばね80の両側に設け
られたばね部80aは中央凸部80bに対して基台55
L側に曲げられており保持ばね80が基台55Lに取り
付けられたとき軸71aに弾性的に当たって初期荷重を
与えるように構成しており、この場合、軸71aはスト
ッパである抜け止め部55c3に当たって押し込み方向
の抜けを防止してある。ここで、保持ばね80の回転軸
56jと直交する方向のガタ止めは、中央凸部80bを
基台55Lに設けた2つのリブ55gに当てることによ
って行われている。このように保持ばね80を取付ける
ことで、保持ばね80によりローラ71に加える力を安
定して出すように構成している。
【0049】なお、上記実施形態では軸71aはストッ
パである抜け止め部55c3に当たっている状態で保持
ばね80のばね部80aが軸71aに弾性的に当たって
初期荷重を与えている例を示したが、軸71aはストッ
パである抜け止め部55c3に当たっている状態で保持
ばね80のばね部80aが軸71aに弾接せずに接して
いる状態、あるいはわずかな隙間を介して非接触の状態
とし、開閉レバー67又は68がローラ71に当ってロ
ーラ71が移動した時にばね部80aが軸71aに弾接
するようにしてもよい。
【0050】しかして、図12、図13に示すように、
それぞれの脱毛ヘッド2aが回転すると開閉レバ−67
又は68がローラ71と接触しローラ71が軸71aを
中心にして回転し、また回転軸56jの外側方向に移動
すると同時に軸71aに力を加え、軸71aが基台55
Lの孔55cを摺動すると同時に保持ばね80の両端上
方に設けられた孔80eの両側の作用部80fに力を加
え、保持ばね80がたわんで開閉レバー67又は68に
ローラ71を介して力を加えるようになっており、脱毛
爪3に力を加え把握力を出すようにしている。さらに、
脱毛ヘッド2aが回転し開閉レバー67又は68がロー
ラ71と離れると、保持ばね80は基台55Lがストッ
パとなって一定距離以上脱毛ヘッド2a側には移動しな
いように制御されており、また、ローラ71はストッパ
である抜け止め部55c3により脱毛ヘッド2aの回転
軸方向における移動制御がなされるので、ローラ71は
脱毛ヘッド2aに力を加えずローラ71は回転軸56j
方向にフリーとなるようになっている。また、ローラ7
1を組み込む基台55Lの孔55cのローラ挿入孔部5
5c2をばね部80aの孔80eで囲むように配置して
ある(つまり孔80eの幅をローラ挿入孔部55c2
幅よりも広くしてある)ので、ローラ71と保持ばね8
0の孔80eとは接触しないようになっている。このよ
うな構造とすることにより、脱毛ブロツク2は夫々個別
に開閉手段を設けることができ、それぞれの脱毛ヘッド
2aの開閉の制御を容易にすることができ、基台55L
の孔55cと保持ばね80の孔80eとでローラ71を
こじることなく、ローラ71が安定して回転するように
構成することができる。上記の説明は基台55L側に保
持ばね83を取付けることにつき説明したが、基台55
Rにおいても同じ構成である。
【0051】このように、把握力を出すための手段を保
持ばね80により構成することにより、組立や部品寸法
のバラツキによる把握力への影響を小さくすることがで
き、安定して把握力をだすことができ、また余分な負荷
がかからず電池寿命を長くすることができる。
【0052】ところで、本発明において、保持ばね80
により弾性的に押圧されるローラ71により一方の開閉
レバー67(又は68)が駆動されると、開閉プレート
120により他方の開閉レバー68(又は67)を反対
方向に移動させるように構成してあるので、一方の開閉
レバー67(又は68)を移動させるだけで他方の開閉
レバー68(又は67)を自動的に反対方向に移動する
ことができて、一方の開閉レバー67(又は68)を移
動させて脱毛爪を閉じて毛を把持する(または脱毛爪を
開いて把持した毛を離す)際に、同時に他方の開閉レバ
ー68(又は67)を反対方向に移動させて脱毛爪を開
いて把持した毛を離す(または脱毛爪を閉じて毛を把持
する)ことができ、従来のように他方の開閉レバー68
(又は67)を復帰させるための別途戻しばねを必要と
しないものである。したがって、保持ばね80のばね力
として戻しばねに抗して開閉レバーを移動させるような
大きなばね力を必要とせず、小さいばね力で毛の把持に
必要な押す力が出せて、駆動負荷の小さい、小型で使い
勝手のよい、駆動騒音の小さな脱毛装置とすることがで
きるものである。
【0053】なお、図中100はヘッドフレーム5の上
開口において、前後の両脱毛ブロック2a間に配置され
る肌押さえ部材である。
【0054】次に、図15に本発明の他の実施形態につ
き説明する。基台55Lにフック55m1を設けると共
に基台55Rにフック55m2を設けてあり、保持ばね
80の下部の両側から背方に向けて突設した凸部80c
の先端部に凸部80cの巾の1/2の巾の係止片80h
を設け、係止片80hに係止孔80iが設けてある。こ
こで、基台55L、55Rにそれぞれ前述のようにして
一対の保持ばね80を取付けた際、基台55Lに取付け
る保持ばね80の係止片80hの係止孔80iが基台5
5Rのフック55m2に係止され、また、基台55Rに
取付ける保持ばね80の係止片80hの係止孔80iが
基台55Lのフック55m1に係止されるものである。
ここで、一対の保持ばね80の係止片80hが図15の
ように上下に並んで配設される。このように、脱毛ヘッ
ド2aを回転自在に支持する基台を基台55L、55R
に二つ割りし、両側の保持ばね80を二つ割りした基台
55L、55Rのそれぞれ反対側の基台55R、55L
に支持する構成とすることで、開閉レバー67、68の
反力に対して保持ばね80を取付ける基台55L、55
Rの変形等がないものである。
【0055】
【発明の効果】上記の請求項1記載の本発明にあって
は、毛を引き抜くための脱毛爪を回転軸方向に並設する
と共に回転により毛を引き抜くための脱毛ヘッドを有
し、脱毛爪を回転軸方向に移動させるように回転軸方向
へ移動駆動される開閉レバーと、脱毛爪によって毛を把
持する際にのみ開閉レバーを押圧して開閉レバーを移動
駆動するためのカムを設けたものであって、カムを脱毛
ヘッドの両端に回転軸方向に移動自在に設け、カムを回
転軸方向に押し込むためのばねを設けるとともにカムを
押し込み側の端部において移動規制するストッパを設け
てあるので、カムにより開閉レバーを常時押さず、毛を
把持する時のみ開閉レバーをカムで押すことになり、常
時カムにより脱毛ヘッドを軸方向に押圧している従来例
に比べて、カムを押す力を小さくできて駆動負荷の小さ
い、小型で使い勝手のよい、駆動騒音の低い脱毛装置と
することができるものである。
【0056】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、カムが、脱毛ヘ
ッドを回転自在に支持した基台の脱毛位置側に設けたガ
イドレールに回転軸方向に移動可能に支持してあるの
で、カムが基台に脱毛ヘッドの回転軸方向に移動自在と
なり、開閉レバー間距離等の部品組立寸法のばらつきに
対しても安定した押し力が得られ、また、回転軸とカム
の位置が基台により決定されるので、カムの位置ずれが
なくスムーズな回転が得られ、駆動音が更に小さい脱毛
装置とすることができ、また、カムを基台の脱毛位置側
に配置したガイドレールに回転軸方向に移動可能に支持
することで、効率よく開閉レバーを押圧する力を加える
ことができ、負荷が低減されるものである。
【0057】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、ば
ねが脱毛ヘッドを回転自在に支持した基台の外側に設け
てあるので、ばねの組立性が良くなるものである。
【0058】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載した発明の効
果に加えて、脱毛ヘッドを回転自在に支持した基台を二
つ割りし、両側のばねを二つ割りした基台のそれぞれ反
対側の基台に支持してあるので、開閉レバーの反力に対
してばねを取付ける基台の開き等の変形がないものであ
る。
【0059】また、請求項5記載の発明にあっては、回
転軸方向に移動可能な脱毛爪と、前記脱毛爪を回転軸方
向に移動させる開閉レバーを有し、前記脱毛爪と開閉レ
バーを脱毛ヘッドに複数列備え、一方の開閉レバーで他
方の開閉レバーを反対方向に移動させる開閉プレートを
備えているので、一方の開閉レバーを移動させるだけで
他方の開閉レバーを反対方向に移動することができて、
一方の開閉レバーを移動させて脱毛爪を閉じて毛を把持
する(または脱毛爪を開いて把持した毛を離す)際に、
同時に他方の開閉レバーを反対方向に移動させて脱毛爪
を開いて把持した毛を離す(または脱毛爪を閉じて毛を
把持する)ことができ、従来のように他方の開閉レバー
を復帰させるための別途戻しばねを必要とせず、駆動負
荷の小さい、小型で、使い勝手がよく、駆動騒音が小さ
い脱毛装置を提供できるものである。
【0060】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項5記載の発明の効果に加えて、開閉プレートの
一部又は全部が弾性体で構成してあるので、開閉プレー
トの弾性を利用して組み立てることができて組立性が向
上するものである。
【0061】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項5記載の発明の効果に加えて、開閉プレートは
端面に突起を設け、脱毛ヘッドの主体を構成する爪取付
台の端面に開閉プレートの突起を回動自在に配設してあ
るので、更に開閉レバーの開閉がスムーズになり、負荷
が低減できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側面断面図である。
【図2】同上の正面断面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の本体ブロックの全体分解斜視図である。
【図5】脱毛ヘッドの全体分解斜視図である。
【図6】(a)は脱毛ヘッドに組み込んだ2個の爪ブロ
ック体のうち一方の爪ブロック体の断面図であり、
(b)は他方の爪ブロック体の断面図であり、(c)は
一方の爪ブロック体の爪開口幅と他方の爪ブロック体の
爪開口幅を示す説明図である。
【図7】同上の爪ブロック体の組立て状態を示す正面図
である。
【図8】同上の脱毛ヘッドの要部側面断面図である。
【図9】同上の脱毛ヘッドの正面断面図である。
【図10】図上の脱毛ヘッドの動作図である。
【図11】同上の保持ばねとローラとの取付け部分を示
す断面図である。
【図12】同上の脱毛ヘッドの脱毛爪列により毛の非挟
持時における動作状態を示す説明図である。
【図13】同上の脱毛ヘッドの脱毛爪列により毛の挟持
時における動作状態を示す説明図である。
【図14】同上の基台に設けた十字状をした孔を示す斜
視図である。
【図15】本発明の他の実施形態の保持ばねの基台への
取付けを示す説明図である。
【図16】従来例を示す断面図である。
【図17】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 脱毛ヘッド 3 脱毛爪 67 開閉レバー 68 開閉レバー 71 ローラ 71a 軸 55L 基台 55R 基台 55c1 軸挿入孔部 55c3 抜け止め部 56 爪取付台 120 開閉プレート 120c 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 重左エ門 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 末吉 秀一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛を引き抜くための脱毛爪を回転軸方向
    に並設すると共に回転により毛を引き抜くための脱毛ヘ
    ッドを有し、脱毛爪を回転軸方向に移動させるように回
    転軸方向へ移動駆動される開閉レバーと、脱毛爪によっ
    て毛を把持する際にのみ開閉レバーを押圧して開閉レバ
    ーを移動駆動するためのカムを設けたものであって、カ
    ムを脱毛ヘッドの両端に回転軸方向に移動自在に設け、
    カムを回転軸方向に押し込むためのばねを設けるととも
    にカムを押し込み側の端部において移動規制するストッ
    パを設けて成ることを特徴とする脱毛装置。
  2. 【請求項2】 カムが、脱毛ヘッドを回転自在に支持し
    た基台の脱毛位置側に設けたガイドレールに回転軸方向
    に移動可能に支持してあることを特徴とする請求項1記
    載の脱毛装置。
  3. 【請求項3】 ばねが脱毛ヘッドを回転自在に支持した
    基台の外側に設けてあることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の脱毛装置。
  4. 【請求項4】 脱毛ヘッドを回転自在に支持した基台を
    二つ割りし、両側のばねを二つ割りした基台のそれぞれ
    反対側の基台に支持して成ることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載の脱毛装置。
  5. 【請求項5】 毛を引き抜くための脱毛爪を回転軸方向
    に並設すると共に回転により毛を引き抜くための脱毛ヘ
    ッドを有する脱毛装置において、回転軸方向に移動可能
    な脱毛爪と、前記脱毛爪を回転軸方向に移動させる開閉
    レバーを有し、前記脱毛爪と開閉レバーを脱毛ヘッドに
    複数列備え、一方の開閉レバーで他方の開閉レバーを反
    対方向に移動させる開閉プレートを備えることを特徴と
    する脱毛装置。
  6. 【請求項6】 開閉プレートの一部又は全部が弾性体で
    構成してあることを特徴とする請求項5記載の脱毛装
    置。
  7. 【請求項7】 開閉プレートは端面に突起を設け、脱毛
    ヘッドの主体を構成する爪取付台の端面に開閉プレート
    の突起を回動自在に配設して成ることを特徴とする請求
    項5記載の脱毛装置。
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