JP2000198888A - 難燃オレフィン系樹脂組成物、シ―ト状成形体およびレザ― - Google Patents
難燃オレフィン系樹脂組成物、シ―ト状成形体およびレザ―Info
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Abstract
よび外観に優れた軽量で安価なシート状成形体、レザー
と、これらを製造するのに好適な難燃オレフィン系樹脂
組成物の提供。 【解決手段】 エチレンと極性基含有ビニル単量体との
共重合体の単独または2種以上の混合物からなる樹脂組
成物(A)100重量部に対して、融点が100℃以上
のオレフィン系樹脂の単独または2種以上の混合物から
なる樹脂組成物(B)20〜200重量部および難燃剤
1〜50重量部添加してなる難燃オレフィン系樹脂組成
物である。難燃剤は、ブロム難燃剤、アンチモン系難燃
剤、金属水酸化物、リン系難燃剤の少なくとも1種から
なることが望ましい。シート状成形体はこの難燃オレフ
ィン系樹脂組成物を用いて成形され、レザーは、基布上
に上記のシート状成形体を有する。
Description
脂組成物とこれを用いて形成されたシート状成形体、お
よびこのシート状成形体を有するレザーに関し、更に詳
しくは車両用等に好適な内装用表皮材料としての樹脂組
成物及びこの樹脂組成物を用いて形成されるシート状成
形体、レザーに関する。
は、ポリ塩化ビニル(PVC)を主原料とし、これに可
塑剤等を添加した組成物より形成されるシート状成形体
が使用されている。このポリ塩化ビニル(PVC)から
なるシート状物は、耐熱性、ウェルド性能、難燃性等の
各性能に優れ、しかも安価であるため広く使用されてい
る。しかし、ポリ塩化ビニル(PVC)からなるシート
状成形体は、廃棄物処理を焼却によって行う場合がある
が、焼却によって環境に対して好ましくないガス等の発
生が懸念される。
ポリ塩化ビニル(PVC)の替わりにオレフィン系樹脂
を用いてシート状成形体を製造することが検討されてい
る。しかし、オレフィン系樹脂の場合、難燃剤を添加せ
ずに難燃性、ウェルド性能を確保するためには、シート
状成形体の厚みを厚く(例えば、0.75mm以上)す
る必要があり、オレフィン系樹脂のPVC対比で軽量で
ある特徴が損なわれると共に非常に高価なシート状成形
体となる。また、オレフィン系樹脂組成物に対して難燃
剤を添加するとウェルド性能が低下して車両用等に用い
られる内装用として使用することが困難となり、オレフ
ィン系樹脂組成物中にウェルド性能を有する樹脂を増量
すると、耐熱性能が低下し、かつ絞(しぼ)消えや寸法
変化が大きく、また外観に問題が生じる。
は、上記した従来技術の問題点を解消し、難燃性、ウェ
ルド性能が優れ、かつ寸法安定性および外観に優れた軽
量で安価なシート状成形体を製造するための材料として
好適な難燃オレフィン系樹脂組成物を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、上記の難燃オレフィン系樹
脂組成物を用いて製造され、上記の特性を有するシート
状成形体を提供することにある。本発明の第3の目的
は、上記したシート状成形体を有するレザーを提供する
ことにある。
ンと極性基含有ビニル単量体との共重合体の単独または
2種以上の混合物からなる樹脂組成物(A)100重量
部に対して、融点が100℃以上のオレフィン系樹脂の
単独または2種以上の混合物からなる樹脂組成物(B)
20〜200重量部および難燃剤1〜50重量部添加し
てなることを特徴とする難燃オレフィン系樹脂組成物に
よって達成される。また、上記樹脂組成物(A)、樹脂
組成物(B)および難燃剤に、更に樹脂組成物(A)1
00重量部に対してナイロン系樹脂(C)を0〜200
重量部を有することが望ましく、また、更に樹脂組成物
(A)100重量部に対して、JIS K 6301に
規定されたJIS A硬度85%以下の熱可塑性エラス
トマー(D)を0〜100重量部含有することが望まし
い。ここで、難燃剤としては、ブロム系難燃剤、アンチ
モン系難燃剤、金属水酸化物、リン系難燃剤の少なくと
も1種からなることが望ましい。本発明のシート状成形
体は、上記のオレフィン系樹脂組成物を用いて成形され
たシート状成形体である。このシート状成形体の表面は
プリント模様加工およびエンボス加工されたものが望ま
しい。本発明のレザーは、基布上に上記のシート状成形
体を有し、特に基布を上記シート状成形体で挟んだ3層
構造からなることが望ましい。このレザーの表面は、プ
リント模様加工およびエンボス加工されたものが望まし
い。
態を説明する。本発明の難燃オレフィン系樹脂組成物
は、エチレンと極性基含有ビニル単量体との共重合体の
単独または2種以上の混合物からなる樹脂組成物(A)
100重量部に対して、融点が100℃以上のオレフィ
ン系樹脂の単独または2種以上の混合物からなる樹脂組
成物(B)20〜200重量部添加してなり、かつ難燃
剤を1〜50重量部添加してなる。
重合体としては、エチレンと各種アクリル酸エステルと
のコポリマー、エチレンと各種メタクリル酸エステルと
のコポリマー、エチレンとビニルアセテートとのコポリ
マー(EVA)等が挙げられる。エチレンと各種アクリ
ル酸エステルとのコポリマーとしては、例えば、エチレ
ンメチルアクリレート(EMA)、エチレンエチルアク
リレート(EEA)等が望ましく、エチレンと各種メタ
クリル酸エステルとのコポリマーとしては、例えば、エ
チレンメチルメタクリレート(EMMA)等が望まし
く、これらの中で特に望ましいエチレンコポリマーは、
エチレンメチルアクリレート(EMA)およびエチレン
ビニルアセテート(EVA)が誘電発熱量が多いため、
ウェルド溶着性に優れるというの点で好ましく、2種以
上の組み合わせでは、特にエチレンメチルアクリレート
(EMA)とエチレンビニルアセテート(EVA)との
併用が好ましい。
重合体においては、オレフィン系樹脂組成物のカレンダ
ー加工適性等の点から、メルトインデックス(MI)の
値は0.5〜10g/10minが好ましく、より好ま
しくは1.5〜6g/10minである。また、コポリ
マー中におけるエチレンと共重合される他のモノマー含
量は、シート状成形体の物性に影響し、それぞれのモノ
マーの含量としては、次のものが望ましい。例えば、エ
チレンメチルアクリレート(EMA)では、メチルアク
リレートの含量は、5〜25%が好ましく、より好まし
くは19〜25%であり、エチレンメチルメタクリレー
ト(EMMA)では、メチルメタクリレートの含量は1
0〜30%が好ましく、より好ましくは15〜25%で
ある。また、エチレンエチルアクリレート(EEA)で
は、エチルアクリレートの含量は、15〜35%が好ま
しく、より好ましくは15〜25%であり、エチレンビ
ニルアセテート(EVA)では、ビニルアセテートの含
量は、10〜30%が好ましく、より好ましくは14〜
25%である。
チレンと極性基含有ビニル単量体との共重合体の単独ま
たは2種以上の混合物からなるが、必要に応じて、ナイ
ロン系樹脂(C)を添加することができ、このナイロン
系樹脂(C)の添加によってナイロン系樹脂(C)の耐
熱誘電性能が優れる点からウェルダー性と耐熱性能を改
善することができる。ナイロン系樹脂(C)としては、
ナイロン6、ナイロン66単体、好ましくはオレフィン
系との相溶性からオレフィンを一部を不飽和グリシジル
化合物や不飽和カルボン酸あるいは無水物やエステル等
を共重合またはグラフト付加変性等し、ナイロン系とア
ロイ化した樹脂、例えば、ポリプロピレンを酸変性しナ
イロン6とポリプロピレン(PP)の相溶化した樹脂、
ポリプロピレンを変性しナイロンとの相溶化剤と反応さ
せナイロンを分散させた樹脂等が挙げられる。具体的に
は、ザイテルST(デュポンジャパン社製)、アミラン
UTN(東レ社製)、ウベナイロンNAP(宇部興産社
製)、ノバミットST(三菱エンジニアリングプラスチ
ック社製)、フレックスロイ(住友化学工業社製)、U
TX(ユニチカ社製)、システマーS(昭和電工社製)
等が挙げられる。これらのナイロン系樹脂を、エチレン
と極性基含有ビニル単量体との共重合体の単独または2
種以上の混合物からなる樹脂組成物(A)100重量部
に対して、0〜200重量部、好ましくは15〜180
重量部、より好ましくは30〜150重量部添加するこ
とができる。
塑性エラストマー(D)を添加することができ、この熱
可塑性エラストマー(D)を添加することによって、少
量の添加でも風合をソフト化することかできる点から風
合いと耐熱性能を改善することができる。熱可塑性エラ
ストマー(D)としては、JIS K 6301に規定
されたJIS A硬度85%以下、好ましくはJIS
A硬度75%以下、より好ましくはJIS A硬度65
%以下のエラストマーを用いる。
チレンとα−オレフィンとの共重合体、エチレンとオク
テン等長鎖オレフィンとの共重合体ゴム、ポリプロピレ
ンとEPRを気相中にて連続共重合して得られるリアク
ターTPO、あるいは結晶性プロピレン系重合体樹脂と
オレフィン系共重合体ゴム、さらには必要に応じてゴム
用軟化剤とからなる組成物を有機過酸化物の存在下に動
的に熱処理した架橋物からなるポリオレフィン系熱可塑
性エラストマー、またはポリイソブチレン、ブチルゴム
等のオレフィン系エラストマー、あるいはスチレン系ゴ
ムであるSEBS、SEPS、SBR、水添SBR、そ
の他ニトリル系ゴム等が挙げられる。
チレンと極性基含有ビニル単量体との共重合体の単独ま
たは2種以上の混合物からなる樹脂組成物(A)100
重量部に対して0〜100重量部、好ましくは5〜80
重量部、より好ましくは15〜60重量部添加すること
ができる。熱可塑性エラストマー(D)の添加により風
合いと耐熱性能を改善することができるが、100重量
部を越えると、非常に高価になり、ウェルダー性、耐熱
性の点で好ましくない。
ン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等が
挙げられ、これらのオレフィン系樹脂の中で、融点が1
00℃以上であることが必要である。オレフィン系樹脂
の融点が100℃未満では、表皮材として要求される耐
熱性能が不足し、絞外観の消失、加熱収縮量が大きくな
る点で好ましくない。融点が100℃以上のオレフィン
系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDP
E)、高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE)、直
鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、結晶性ポリプ
ロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TP
O)等が挙げられ、これらは単独でも2種以上の混合物
でもよい。これらの中で、特に好ましいポリオレフィン
系樹脂は、表皮の風合と耐熱性能、ウェルド性能等の点
から直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と曲げ弾
性率の低いポリプロピレンとの2種併用、あるいはLL
DPEとHDPEとの2種併用である。
ンと極性基含有ビニル単量体との共重合体からなる樹脂
組成物(A)100重量部に対して20〜200重量
部、好ましくは40〜150重量部、より好ましくは5
0〜120重量部配合される。樹脂組成物(B)の配合
量が20重量部未満では、加熱時の絞消え等が生じやす
く、また、表面の粘着性が増し、かつ高価な表皮材とな
り、一方、樹脂組成物(B)の配合量が200重量部を
越えると、ウェルド加工性能が低下し、また、表面硬度
が上がりすぎて好ましくない。
は、上記の樹脂組成物(A)100重量部に対して、1
〜50重量部、好ましくは2〜40重量部、より好まし
くは5〜30重量部の難燃剤が添加される。難燃剤の添
加量が1重量部未満では、充分な難燃性能を付与するこ
とが困難であり、一方、50重量部を越えると、ウェル
ド性能が低下し、また、折り曲げ白化が生じやすく、さ
らに耐熱性能や耐光性能の低下が顕著になりやすく好ま
しくない。
モン系難燃剤、金属水酸化物、リン系難燃剤、シリコー
ン系化合物、金属酸化物等が挙げられるが、ブロム系難
燃剤、アンチモン系難燃剤、金属水酸化物、リン系難燃
剤が望ましい。ブロム系難燃剤には、含臭素ポリオー
ル、四臭化無水フタル酸、デカブロモジフェニルオキサ
イド、エチレングリコースビス(ペンタブロモフェニ
ル)エーテル、エチレンビスペンタブロモフェノール、
ヘキサブロモベンゼン、テトラデカブロモジフェノキシ
ベンゼン、テトラブロモビスフェノールA等が挙げら
れ、アンチモン系難燃剤には三酸化アンチモン、五酸化
アンチモン等が挙げられ、金属水酸化物には、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。リン
系難燃剤にリン酸エステル化合物、ポリリン酸アンモニ
ウム等が挙げられる。これらの難燃剤の中でも、特にブ
ロム系難燃剤とアンチモン系難燃剤との併用系の場合、
少量で相互効果を発揮できるという点で好ましい。
ることが望ましい。このような水酸化マグネシウムに使
用される表面処理剤としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸
の金属塩、リン酸エステル、アニオン系界面活性剤、シ
ランカップリング剤、チタネートカップリング剤、アル
ミネートカップリング剤等が好適に挙げられる。これら
の中でも、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、
ベヘン酸等の高級脂肪酸、およびこれらのナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛等の金属
塩、シランカップリング剤、チタネートカップリング
剤、アルミネートカップリング剤から選ばれた少なくと
も1種を用いて表面処理することが望ましい。これらの
表面処理された水酸化マグネシウムを用いると、樹脂組
成物(A)と樹脂組成物(B)との難燃剤との相溶性が
良好となる。
物には、上記した成分の他に必要に応じて発泡剤、酸化
防止剤、耐候性改良剤、充填剤、帯電防止剤、顔料、分
散剤、光安定剤等を添加することができる。上記の酸化
防止剤としては、特にリン系酸化防止剤、フェノール系
酸化防止剤が好ましく、さらにはリン系酸化防止剤とフ
ェノール系酸化防止剤とを併用すると両者の相乗効果に
より耐熱安定性が向上する。
いてシート状成形体を製造する方法は、公知の成形方法
を採用することができる。これらの成形方法としては、
例えば、カレンダー成形、Tダイ法等の押出成形等が挙
げられる。カレンダー成形によりシート状成形体を製造
する場合、ロール滑性を上げるために、公知の滑剤等を
使用することができる。滑剤としては、有機酸系金属
塩、有機脂肪酸、金属酸化物、リン酸系化合物等が使用
可能である。有機酸系金属塩には、金属の高級脂肪酸
塩、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、オレイ
ン酸亜鉛、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジブチル錫ステアレート等が挙げられる。
形体であってよい。この場合、本発明のオレフィン系樹
脂組成物には、発泡剤、発泡助剤等が添加される。発泡
剤には、ADCA(アゾジカルボンアミド)、OBSH
(P,P−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)、TSH(パラトルエンスルホニルヒドラジド)、
DPT(ジニトロペンタメチレンテトラミン)等が挙げ
られ、発泡助剤としては、亜鉛華、三塩基性硫酸金属塩
等の無機塩、ステアリン酸金属塩等の金属石鹸等が挙げ
られる。
リント機等を用いて柄模様を付けることができる、また
り、表面の粘着防止のため、例えば、ウレタン系の表面
処理をすることができる。また、シート状成形体の表面
に凹凸の絞模様を付与することもできる。更に上記のシ
ート状成形体の裏面に、メリヤス、平織、不織布等の基
布を貼り合わせてレザー状とすることができ、また、基
布を中間層として上記シート状成形体を両面から挟み込
んだ構造のターポリンタイプとしてもよい。
用の内、外装材、鞄、袋物、または家庭用テーブルクロ
ス、文具用フィルム、建築材料用鋼合板シート、OA機
器用ハウジング等の用途に好適であるが、本発明のシー
ト状成形体は、ウェルド加工性能が優れており、この点
から特にウェルド加工を要する車両用内装材料(ドア、
サンバイザー)、鞄、文具等の用途に有効である。ま
た、シート状成形体の厚みは、シート状成形体の用途に
より任意に選定可能があるが、0.25〜0.45mm
程度と薄くしても難燃性能、ウェルド加工性能を有す
る。
剤をそれぞれ表1に示す割合で配合したオレフィン系組
成物を作製した。これらのオレフィン系樹脂組成物をそ
れぞれカレンダー成形法により予熱ロール150℃、カ
レンダーロール150℃〜190℃に各設定した条件で
厚み0.40mmのシートを得た。さらにシート絞押機
を用いてシートの表面に絞付けを行った。
能、絞残り、難燃性、耐熱性を評価し、その結果を表1
に示す。評価方法は次の通りである。 <ウェルド加工性能> (1)精電舎工業社製、ウェルド機(KV−4000
T)を用い、出力:4KW、発振周波数:40.46M
HZの条件で幅25mm、長さ70mmのサンプルを同
調ダイヤル5〜100で完全溶着するまでウェルドし
た。完全溶着する前にスパークするものついては限界ま
で評価した。 (2)ウェルド部の耐熱性を調べるため、サンプルをウ
ェルドした後、ウェルド刃の部分でカットし、引っ張り
治具で10%延伸し、100℃のオーブンに投入し、ウ
ェルド部の剥がれがないかを評価した。サンプル原反切
り出し方向を機械流れ(MD)およびその垂直方向(T
D)の両方とした。 (1) ○ ・・・ 同調ダイヤル60以下で溶着でき、かつ溶着部強度は材 料破壊強度である。 △ ・・・ 同調ダイヤル75以下で溶着でき、かつ溶着部強度は材 料破壊強度である。 × ・・・ 同調ダイヤル75以上で溶着するが、溶着部を測定する と、溶着部界面で剥がれる。 (2) ○ ・・・ 溶着部に剥がれ等の異常なし(MD、TD両方向とも) △ ・・・ 一部に剥がれが認められる。 × ・・・ 全面に剥がれが発生し、実用上問題である。
100mm×100mmのサンプルを静置し、100℃
で1時間加熱し、ギヤオーブンから取り出した後、室温
にて1時間後の寸法変化と絞の元絞に対する変化を判定
した。 ○ ・・・ 絞外観に変化がなく、寸法変化も5%以下 △ ・・・ 絞外観に変化がないが、寸法変化が若干大
きく5%以上 × ・・・ 絞外観の変化および寸法変化が大きく実用
性がない。
80mm×354mmのサンプルをMD方向、TD方向
にて各10枚試験し、その燃焼速度を測定した。 ○ ・・・ 不燃性あるいは自己消火性を呈す。 △ ・・・ 燃焼速度最大値80mm未満 × ・・・ 燃焼速度最大値80mm以上
較例3>樹脂組成物(A)、樹脂組成物(B)、ナイロ
ン系樹脂(C)および難燃剤をそれぞれ表1に示す割合
で配合してシートを成形し、実施例1と同様な特性につ
いて評価した。表1に実施例および比較例の評価結果を
まとめて示す。なお、実施例4および実施例5における
ナイロン系樹脂(C)として、宇部興産社製、ナイロン
・オレフィンのアロイ、NAP1300を用い、実施例
5における熱可塑性エラストマー(D)としては、日本
合成ゴム社製、EPO7Pを用いた。
組成物によれば、加熱時の表面絞消えや寸法変化がな
く、かつ難燃性能に優れ、ウェルド加工性能が優れたシ
ート状成形体を得ることができる。また、本発明のシー
ト状成形体およびレザーによれば、上記の特性に優れて
おり、車両内装材料用途等に好適なシート状成形体、レ
ザーを得ることができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 エチレンと極性基含有ビニル単量体との
共重合体の単独または2種以上の混合物からなる樹脂組
成物(A)100重量部に対して、融点が100℃以上
のオレフィン系樹脂の単独または2種以上の混合物から
なる樹脂組成物(B)20〜200重量部および難燃剤
1〜50重量部を有することを特徴とする難燃オレフィ
ン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 樹脂組成物(A)、樹脂組成物(B)お
よび難燃剤に、更に樹脂組成物(A)100重量部に対
してナイロン系樹脂(C)を0〜200重量部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の難燃オレフィン系樹
脂組成物。 - 【請求項3】 樹脂組成物(A)100重量部に対し
て、JIS K 6301に規定されたJIS A硬度
85%以下の熱可塑性エラストマー(D)を0〜100
重量部含有することを特徴とする請求項2に記載の難燃
オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項4】 難燃剤が、ブロム系難燃剤、アンチモン
系難燃剤、金属水酸化物、リン系難燃剤の少なくとも1
種からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれかに記載の難燃オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の難燃オレフィン系樹脂組成物を用いて形成されたこ
とを特徴とするシート状成形体。 - 【請求項6】 シート状成形体の表面がプリント模様加
工およびエンボス加工されたものである請求項5に記載
のシート状成形体。 - 【請求項7】 基布上に請求項5に記載のシート状成形
体を有することを特徴とするレザー。 - 【請求項8】 前記基布を上記シート状成形体で挟んだ
3層構造からなることを特徴とする請求項7に記載のレ
ザー。 - 【請求項9】 レザーの表面がプリント模様加工および
エンボス加工されたものであることを特徴とする請求項
7または請求項8に記載のレザー。
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---|---|---|---|
JP37431898A JP3883723B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 難燃オレフィン系樹脂組成物、シート状成形体およびレザー |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000198888A true JP2000198888A (ja) | 2000-07-18 |
JP3883723B2 JP3883723B2 (ja) | 2007-02-21 |
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ID=18503646
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---|---|---|---|
JP37431898A Expired - Fee Related JP3883723B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 難燃オレフィン系樹脂組成物、シート状成形体およびレザー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3883723B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004101672A1 (ja) * | 2003-05-16 | 2004-11-25 | Nitto Boseki Co., Ltd. | 樹脂系内装材 |
JP7476537B2 (ja) | 2020-01-08 | 2024-05-01 | Toppanホールディングス株式会社 | 難燃性ポリオレフィン系装飾資材 |
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1998
- 1998-12-28 JP JP37431898A patent/JP3883723B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004101672A1 (ja) * | 2003-05-16 | 2004-11-25 | Nitto Boseki Co., Ltd. | 樹脂系内装材 |
JP7476537B2 (ja) | 2020-01-08 | 2024-05-01 | Toppanホールディングス株式会社 | 難燃性ポリオレフィン系装飾資材 |
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