JP2000198702A - 通気性容器収納型殺虫剤 - Google Patents

通気性容器収納型殺虫剤

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JP2000198702A
JP2000198702A JP11002170A JP217099A JP2000198702A JP 2000198702 A JP2000198702 A JP 2000198702A JP 11002170 A JP11002170 A JP 11002170A JP 217099 A JP217099 A JP 217099A JP 2000198702 A JP2000198702 A JP 2000198702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩素系化合物などの環境を害するおそれがある
化合物を一切使用せずに、殺虫剤が容器に吸着するよう
なことがほとんどなく、容器に有害な変形などの劣化も
ほとんど発生させずに、殺虫剤が有する殺虫効果を充分
に発現させることができる通気性容器収納型殺虫剤を提
供すること。 【解決手段】25℃における蒸気圧が10-6〜10-3
mHgである常温蒸散性殺虫剤を担体に保持せしめてな
る殺虫剤保持体を、脂肪族ポリエステルを基材とする通
気性容器内に収納してなる通気性容器収納型殺虫剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気性容器収納型
殺虫剤に関する。さらに詳しくは、常温蒸散性殺虫剤が
用いられた通気性容器収納型殺虫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】通気性容器収納型殺虫剤は、一般に、通
気性を有する容器と、該容器内に収納された、殺虫剤が
保持された殺虫剤保持体とで構成されている。該通気性
容器収納型殺虫剤は、殺虫剤保持体を保護し、殺虫剤保
持体からの殺虫剤の放出速度を制御し、あるいは殺虫剤
保持体により周囲が汚染されるのを防止するために使用
されている。
【0003】しかしながら、従来の通気性容器収納型殺
虫剤には、殺虫剤保持体に保持された殺虫剤が容器に吸
着され、一旦吸着された殺虫剤は、多くの場合、再度放
出されることがないため、経済性および有効性の両面で
欠点がある。また、殺虫剤の容器への吸着は、使用中の
みならず、商品としての流通過程においても進行し、こ
の吸着によって容器自体に変形、変色、異臭などが発生
するため、商品的価値の面でも欠点がある。
【0004】そこで、これらの欠点を解消する手段とし
て、近年、通気性容器収納型殺虫剤を構成している容器
に特定の樹脂を使用することが提案されている(特開平
2−275805号公報)。
【0005】しかしながら、前記樹脂を用いた場合、確
かに殺虫剤の容器への吸着に対しては、ある程度の効果
が認められるものの、その効果が必ずしも充分であると
はいえず、また長期間使用した場合には、容器自体に変
形が生じることがある。さらに、前記樹脂の多くは塩素
系化合物であるため、その使用後の廃棄、焼却処理過程
で、人体などに対して有害な物質を発生するおそれがあ
ることから、環境保護の観点から、それらの使用を回避
することが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、塩素系化合物などの環
境を害するおそれがある化合物を一切使用せずに、殺虫
剤が容器に吸着するようなことがほとんどなく、容器に
有害な変形などの劣化もほとんど発生させずに、殺虫剤
が有する殺虫効果を充分に発現させることができる通気
性容器収納型殺虫剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、25℃におけ
る蒸気圧が10-6〜10-3mmHgである常温蒸散性殺
虫剤を担体に保持せしめてなる殺虫剤保持体を、脂肪族
ポリエステルを基材とする通気性容器内に収納してなる
通気性容器収納型殺虫剤に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の通気性容器収納型殺虫剤
は、前記したように、25℃における蒸気圧が10-6
10-3mmHgである常温蒸散性殺虫剤を担体に保持せ
しめてなる殺虫剤保持体を、脂肪族ポリエステルを基材
とする通気性容器内に収納したものである。
【0009】常温蒸散性殺虫剤の25℃における蒸気圧
が10-6mmHg以上とされるのは、それ未満では殺虫
剤は実質的に常温で蒸散しないからであり、また10-3
mmHg以下とされるのは、それを超えると蒸散速度が
高くなりすぎ、その取扱いが煩雑となったり、安全面で
注意を要するからである。
【0010】25℃における蒸気圧が10-6〜10-3
mHgである常温蒸散性殺虫剤の種類には特に限定がな
い。その代表例としては、常温蒸散性有機リン系殺虫
剤、常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤などがあげられる
が、これらの中では、安全性などの面から、常温蒸散性
ピレスロイド系殺虫剤が好ましい。
【0011】常温蒸散性有機リン系殺虫剤の具体例とし
ては、0,0−ジメチル−2,2−ジクロロビニルホス
フェート(一般名:ジクロルボス)などがあげられる。
【0012】また、常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤の
具体例としては、1−エチニル−2−メチル−2−ペン
テニルdl−シス/トランス−クリサンテマート(一般
名:エムペントリン)、d−トランス−2,3,5,6
−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビ
ニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボ
キシラート(一般名:トランスフルスリン)、dl−3
−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテ
ニルdl−シス/トランス−クリサンテマート(一般
名:アレスリン)、dl−3−アリル−2−メチル−4
−オキソ−2−シクロペンテニルd−シス/トランス−
クリサンテマート(一般名:dl・d−T80−アレス
リン)、dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−
2−シクロペンテニルd−トランス−クリサンテマート
(一般名:dl・d−T−アレスリン)、dl−3−ア
リル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル
d−トランス−クリサンテマート(一般名:d・d−T
−アレスリン)、(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒ
ドロ−1,3−ジオキソ−2−インドリル)メチルdl
−シス/トランス−クリサンテマート(一般名:dl・
d−T80−フタルスリン)、(5−ベンジル−3−フ
リル)メチルd−シス/トランス−クリサンテマート
(一般名:dl・d−T80−レスメトリン);5−ベ
ンジル−3−フリルメチルd−シス/トランス−クリサ
ンテマート(一般名:クリスロンフォルテ)、5−プロ
パギル−2−フリルメチル−フリルメチル−d−シス/
トランス−クリサンテマート(一般名:フラメトリ
ン)、dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2
−シクロペンテニル−dl−シス/トランス−2,2,
3,3−テトラメチル−シクロプロパンカルボキシラー
ト(一般名:テラレスリン)、(+)−2−メチル−4
−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテ
ニル(+)−シス/トランス−クリサンテマート(一般
名:d・d−T80−プラレトリン)などがあげられ
る。これらの中では、特に蒸気圧が10-4mmHg以上
である常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤が好ましい。そ
の代表例としては、エムペントリン、テラレスリンなど
があげられ、これらは、本発明において好適に使用しう
るものである。なかでも、エムペントリンは、特に好適
に使用しうるものである。
【0013】なお、殺虫剤は、本発明の目的が阻害され
ない範囲内で、他の薬剤と併用することができる。
【0014】前記他の薬剤としては、例えば、ブチルカ
ルビトール−6−プロピルピペロニルエーテル、オクタ
クロロジプロピルエーテル、イソボルニルチオシアナア
セテート、イソボルニルチオシアノエチルエーテル、N
−オクチルビシクロヘプテンカルボキシイミド、N−
(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチ
ルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミドなどの共力剤;N,N−ジエチル−
m−トルアミド、ジメチルフタレート、ジブチルフタレ
ート、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジ−n
−プロピルイソシンコメロネート、p−ジクロロベンゼ
ン、ジ−n−ブチルサクシネート、カラン−3,4−ジ
オール、1−メチルプロピル2−(2−ヒドロキシエチ
ル)−1−ピペリジンカルボキシラート、樟脳、ナフタ
リンなどの昆虫忌避剤;パラクロロメタキシレノール、
イソプロピルメチルフェノール、オルソフェニルフェノ
ール、チモールなどの防カビ除菌剤;2−〔1−メチル
−2−(4−フェノキシフェノキシ)エトキシ〕ピリジ
ン(一般名:ピリプロキシフェン)、11−メトキシ−
3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノイッ
クアシド−1−メチルエチルエステル(一般名:メトプ
レン)、1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−
ジフルオロベンゾイル)ウレア(一般名:ジフルベンズ
ロン)、2−シクロプロピルアミノ−4,6−ジアミノ
−s−トリアジン(一般名:シロマジン)などの昆虫成
長制御物質;緑茶抽出物、ベタイン化合物などの消臭
剤;ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ヨシノック
ス425(吉富ファインケミカル(株)製、商品名)な
どの酸化防止剤;ホウ酸、メタアルデヒドなどの食毒
剤;ブロマジオロンなどの殺鼠剤;合成フェロモンなど
の誘引剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、天然香料、色
素、溶剤、酸化防止剤、効力増強剤、天然精油、植物抽
出物、蒸散促進剤、蒸散抑制剤などがあげられ、これら
は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0015】また、殺虫剤は、例えば、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウムなどの除湿剤;シリカゲル、珪藻
土などの除湿剤;活性炭などの脱臭剤;昇華剤などのイ
ンジケーターなどと組合せて使用することもできる。
【0016】担体としては種々のものを使用することが
でき、その種類には特に限定がない。
【0017】担体の代表例としては、例えば、パルプ、
コットンなどの天然繊維や、ポリエチレン、通気性容器
の基材として用いられるのと同様の脂肪族ポリエステ
ル、ポリエチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエス
テル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン
−6,ナイロン−66などのポリアミド、ポリウレタン
などからなる合成繊維などの繊維からなるマット、織
布、不織布、紙など;ポリエチレン、ポリプロピレンな
どのポリオレフィン、前記脂肪族ポリエステル、ポリエ
チレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル、ナイ
ロン−6,ナイロン−66などのポリアミド、ポリウレ
タンなどの合成樹脂からなるフィルム、シート、ペレッ
ト、成形体など;有機溶媒、水などの溶媒を、各種ゲル
化剤、吸水性ポリマー、吸油性ポリマー、増粘剤などで
ゲル化させたゲル化物;シリカ粉、ゼオライト、マイカ
粉、タルク、カオリン、その他の鉱物粉などの無機粉
体;マイクロカプセル;ポリエチレン、ポリプロピレン
などのポリオレフィン、前記脂肪族ポリエステル、ポリ
エチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル、ナ
イロン−6,ナイロン−66などのポリアミド、ポリウ
レタンなどの樹脂粒子を焼結して得られた焼結体;ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ
スチレン、ポリウレタンなどの樹脂を発泡させて得られ
た樹脂発泡体などがあげられる。これらの中では、取扱
性、経済性などの観点から、紙、フィルム、シートなど
は、好適に使用しうるものである。
【0018】なお、担体として、例えば、紙、フィル
ム、シートなどの基材を用いる場合には、かかる基材の
厚さは、常温蒸散性殺虫剤を効率的に蒸散させる観点お
よび充分な機械的強度を保持させる観点から、0.01
〜10mm程度、好ましくは0.1〜5mm程度である
ことが望ましい。
【0019】担体に常温蒸散性殺虫剤を保持させる方法
としては、例えば、担体が紙、フィルム、シート、織
布、不織布などである場合には、印刷、滴下、含浸、塗
布、噴霧などの方法があげられ、また担体がペレット、
成形体などである場合には、その原料と常温蒸散性殺虫
剤とを混練する方法、ペレット、成形体などに塗布する
方法などがあげられる。
【0020】担体に保持される常温蒸散性殺虫剤の量
は、かかる常温蒸散性殺虫剤の種類、対象となる害虫の
種類、常温蒸散性殺虫剤の有効期間などによって異なる
ので一概には決定することができないが、通常、担体1
個あたり、10〜1000mg程度であることが好まし
い。
【0021】かくして常温蒸散性殺虫剤を担体に保持せ
しめることにより、殺虫剤保持体が得られる。
【0022】得られた殺虫剤保持体を、脂肪族ポリエス
テルを基材とする通気性容器内に収納することにより、
本発明の通気性容器収納型殺虫剤が得られる。
【0023】脂肪族ポリエステルの重量平均分子量は、
特に限定がないが、通常、10000〜1000000
程度であることが望ましい。
【0024】脂肪族ポリエステルの種類には、特に限定
がない。経済性および加工性の観点から好適に使用しう
る脂肪族ポリエステルの代表例としては、脂肪族ヒドロ
キシモノカルボン酸系重合体、アルキレングリコールと
脂肪族ジカルボン酸またはそのエステルとの共重合体、
ポリ(ε−カプロラクトン)などがあげられ、これら単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0025】前記脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸系重
合体に用いられるモノマーとしては、例えば、乳酸、ヒ
ドロキシブチレート、ヒドロキシバレレートなどがあげ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。該モノマーを単独で使用した場合にはホ
モポリマーが得られ、また該モノマーを2種以上使用し
た場合にはコポリマーとなる。該コポリマーは、ランダ
ムコポリマーであってもよく、ブロックコポリマーであ
ってもよい。
【0026】前記脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸系重
合体の具体例としては、例えば、ポリ乳酸、ポリヒドロ
キシブチレート、ポリヒドロキシバレレート、ヒドロキ
シブチレート−ヒドロキシバレレート共重合体などがあ
げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用い
ることができる。
【0027】前記アルキレングリコールと脂肪族ジカル
ボン酸またはそのエステルとの共重合体の代表例として
は、炭素数が2〜4のアルキレングリコールと、炭素数
が2〜8の直鎖状脂肪族飽和ジカルボン酸またはそのエ
ステルとの縮重合体があげられる。炭素数が2〜4のア
ルキレングリコールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコールなど
があげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して
用いることができる。また、炭素数が2〜8の直鎖状脂
肪族飽和ジカルボン酸またはそのエステルとしては、例
えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、それらのエステルなどがあげら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。また、脂肪族ジカルボン酸エステルとして
は、前記脂肪族ジカルボン酸の炭素数が1〜4のアルキ
ルエステルなどがあげられる。
【0028】前記炭素数が2〜4のアルキレングリコー
ルと、炭素数が2〜8の直鎖状脂肪族飽和ジカルボン酸
またはそのエステルとの縮重合体の具体例としては、例
えば、エチレングリコールとコハク酸またはそのエステ
ルとの縮重合体であるポリエチレンサクシネート、ブチ
レングリコールとコハク酸またはそのエステルとの縮重
合体であるポリブチレンサクシネート、エチレングリコ
ールおよびブチレングリコールとコハク酸またはそのエ
ステルとの縮重合体であるポリエチレンブチレンサクシ
ネート、ブチレングリコールとコハク酸またはそのエス
テルおよびアジピン酸またはそのエステルとの縮重合体
であるポリブチレンサクシネートアジペートなどがあげ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0029】なお、通気性容器は、脂肪族ポリエステル
を基材としていればよく、必要により、例えば、経済性
や外観性の向上、改質などを目的として、本発明の目的
が阻害されない範囲内で、該脂肪族ポリエステルには他
の樹脂を配合することができる。かかる他の樹脂、すな
わち脂肪族ポリエステル以外の樹脂としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートなどの芳香族ポリエステル、デンプン、キト
サン、セルロースなどの天然高分子化合物などがあげら
れ、これらの樹脂は、それぞれ単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。これらの樹脂を配合する
場合、これらの樹脂は、脂肪族ポリエステルとただ単に
物理的に混合されているだけであってもよく、また脂肪
族ポリエステルと分子レベルで結合されていてもよい。
【0030】脂肪族ポリエステルと他の樹脂とを併用す
る場合、脂肪族ポリエステルの量は、脂肪族ポリエステ
ルと他の樹脂との全量中に、10〜100重量%、好ま
しくは50〜100重量%、より好ましくは90〜10
0重量%含まれていることが、脂肪族ポリエステルの特
性を充分に発現させる観点から望ましい。
【0031】また、通気性容器を構成している樹脂中に
は、例えば、炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリウム、
アルミナ、シリカなどの無機充填剤;酸化チタンなどの
顔料;チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製、商品
名:「チヌビン326」、「チヌビンP」などの紫外線
吸収剤;酸化防止剤などの耐候性改良剤;界面活性剤、
帯電防止剤などの加工助剤、強度向上などの物理的性質
の改善を目的とした改質剤を必要に応じて適量で配合す
ることもできる。
【0032】通気性容器の大きさおよびその形態は、そ
の内部に殺虫剤保持体を収納することができる形態であ
ればよく、特に限定がない。かかる通気性容器の代表例
としては、例えば、通気性成形容器、通気性袋体などが
あげられる。また、その大きさは、一辺の長さが2〜2
0cm程度であればよい。
【0033】通気性容器が通気性成形容器である場合、
脂肪族ポリエステルの熱可塑性を利用して、例えば、真
空成形、射出成形、圧空成形、ブロー成形などの成形法
により、所望の形状を有する容器に成形することができ
る。この場合、この容器に通気性を付与するために、例
えば、容器本体にスリットや格子状などの開口部を設け
ることができる。開口部の面積および形状は、本発明の
通気性容器収納型殺虫剤の使用目的などに応じて任意に
設定すればよい。このような通気性成形容器を使用する
場合には、該通気性成形容器を複数の部材で構成させ、
例えば、成形容器本体と蓋体とを蝶番などで蓋体が開閉
自在となるように取付ければよい。また、通気性成形容
器には、必要により、例えば、吊り下げ具、固定具、接
着部などのその適応部位に応じて必要とされる部材が適
宜配設されていてもよい。
【0034】通気性容器が通気性袋体である場合、例え
ば、鐘紡(株)製、商品名:「ラクトロン」などのスパ
ンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などの不織布、
織布、フィルム、シートなどに成形加工したものを縫
製、接着などにより袋体に加工することにより、所望の
形状を有する袋体を製造することができる。該通気性袋
体が不織布や織布などで構成されている場合、それ自体
が通気性を有するので、前記通気性成形容器のように開
口部を設けなくてもよい。
【0035】本発明の通気性容器収納型殺虫剤は、イ
ガ、ヒメカツオブシムシ、シミなどの繊維害虫、ゴキブ
リ、ハエ、カ、屋内塵性ダニ、ノミなどの衛生害虫、コ
クゾウムシ、コクヌストモドキなどの食品害虫、チョウ
バエ、チャタテムシ、ハチなどの不快害虫、ナメクジ、
アブラムシ、チョウなどの農業害虫をはじめとする種々
の害虫に好適に使用しうるものである。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0037】実施例1〜4および比較例1〜5 担体としてパルプ製マット(12cm×12cm×1.
5mm厚)を用い、これに常温蒸散性殺虫剤としてエム
ペントリン500mgおよび防カビ剤としてレモングラ
スオイル50mgを塗布し、殺虫剤保持体を得た。
【0038】一方、通気性容器として、表1に示す樹脂
を射出成形し、直方体状の通気性容器〔14cm×14
cm×1cm厚、通気孔の開口率:全表面積(196c
2)に対して約70%〕を作製した。
【0039】次に、得られた通気性容器内に、殺虫剤保
持体を収納し、通気性容器収納型殺虫剤を得た。
【0040】得られた通気性容器収納型殺虫剤を用い
て、以下の物性を測定した。その結果を表1に示す。
【0041】(1)殺虫剤の移行量 通気性容器収納型殺虫剤をアルミニウムラミネートフィ
ルムで密封し、これを40℃の恒温室内で保存し、2カ
月または4カ月経過後に取り出し、通気性容器への常温
蒸散性殺虫剤の移行量および常温蒸散性殺虫剤のマット
における残存量を測定し、両者の合計量に対する通気性
容器への殺虫剤の移行量およびマットにおける殺虫剤の
残存量の比率を求めた。
【0042】(2)容器変形 前記(1)の試験を行なった後、通気性容器の変形の有
無を目視で観察し、以下の評価基準に基づいて判定し
た。 〔評価基準〕 ○:容器の変形が認められず。 △:わずかな容器変形が認められる。 ×:明らかな容器変形が認められる。
【0043】実施例5〜8および比較例6〜12 実施例1〜4および比較例1〜5において、殺虫剤保持
体として、水解紙(10cm×10cm、坪量:100
g/m2 )を用い、これに常温蒸散性殺虫剤としてエム
ペントリン300mgを塗布して得られた殺虫剤保持体
を用いた他は、実施例1〜4および比較例1〜5と同様
にして通気性容器収納型殺虫剤を製造した。
【0044】得られた通気性容器収納型殺虫剤を用い
て、前記物性を測定した。その結果を表1に示す。
【0045】なお、表1中、容器の材質の略号などは、
以下のことを意味する。 ポリ乳酸:カーギル社製、商品名「エコプレ」 ポリヒドロキシアルカン酸:ヒドロキシブチレート−ヒ
ドロキシバレレート共重合体(モンサント社製、商品名
「バイオポール」) SBE:コハク酸−ブタンジオール/エチレングリコー
ル縮重合体(昭和電工(株)製、商品名「ビオノー
レ」) PCL:ポリ(ε−カプロラクトン)(ダイセル化学工
業(株)製、商品名「セルグリーン」) SPP:デンプン系添加剤(ノボン・ジャパン(株)
製、商品名「ノボン」、30重量%とポリプロピレン7
0重量%との混合物)
【0046】
【表1】
【0047】表1に示された結果から、実施例1〜8で
得られた通気性容器収納型殺虫剤は、いずれも、長期間
保存した場合であっても、殺虫剤が殺虫剤容器にほとん
ど移行しないことがわかる。これに対し、比較例1〜1
2で得られた通気性容器収納型殺虫剤は、長期間保存し
た場合には、殺虫剤が殺虫剤容器に比較的多量で移行す
ることがわかる。
【0048】また、実施例1〜8で得られた通気性容器
収納型殺虫剤は、いずれも、長期間使用した場合であっ
ても、通気性容器に変形などを生じないことがわかる。
これに対して、比較例1〜12で得られた通気性容器収
納型殺虫剤は、長期間使用した場合には、通気性容器に
変形を生じることがわかる。
【0049】これらの事実から、実施例1〜8で得られ
た通気性容器収納型殺虫剤は、殺虫剤が容器にほとんど
吸着するようなことがなく、容器に有害な変形などの劣
化もほとんど発生させないものであることがわかる。
【0050】実験例1 洋服ダンス内に、衣料害虫(イガ幼虫20個体およびヒ
メカツオブシムシ幼虫20個体)を入れたのち、実施例
1〜4で得られた通気性容器収納型殺虫剤を吊るしたと
ころ、約12カ月間にわたり、これら衣料害虫に対して
充分な食害防止効果が認められた。
【0051】以上の結果から、実施例1〜4で得られた
通気性容器収納型殺虫剤は、洋服ダンス内で殺虫剤が有
する殺虫効果を充分に発現させることができることがわ
かる。
【0052】実験例2 実施例5〜8で得られた通気性容器収納型殺虫剤を家庭
用浄化槽内に吊るし、約3カ月間放置した。その結果、
オオチョウバエ成虫の発生は、まったく認められなかっ
た。
【0053】その後、通気性容器収納型殺虫剤を使用せ
ずに、家庭用浄化槽を約3カ月間放置したところ、オオ
チョウバエ成虫の発生が認められた。
【0054】以上の結果から、実施例5〜8で得られた
通気性容器収納型殺虫剤は、家庭用浄化槽内で殺虫剤が
有する殺虫効果を充分に発現させることができることが
わかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の通気性容器収納型殺虫剤は、通
気性容器には塩素系化合物などの環境を害するおそれが
ある化合物が一切使用されていないので、使用後の廃
棄、焼却処理過程で、人体などに対して有害な物質を発
生するおそれが少なく、環境保護の面で優れたものであ
る。
【0056】また、本発明の通気性容器収納型殺虫剤
は、殺虫剤が通気性容器に吸着することがほとんどな
く、通気性容器に有害な変形などの劣化をほとんど発生
しないという優れた効果を奏する。
【0057】したがって、本発明の通気性容器収納型殺
虫剤は、殺虫剤が有する殺虫効果を充分に発現させると
いう効果を奏する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃における蒸気圧が10-6〜10-3
    mmHgである常温蒸散性殺虫剤を担体に保持せしめて
    なる殺虫剤保持体を、脂肪族ポリエステルを基材とする
    通気性容器内に収納してなる通気性容器収納型殺虫剤。
  2. 【請求項2】 常温蒸散性殺虫剤が、常温蒸散性ピレス
    ロイド系殺虫剤である請求項1記載の通気性容器収納型
    殺虫剤。
  3. 【請求項3】 常温蒸散性ピレスロイド系殺虫剤が、1
    −エチニル−2−メチル−2−ペンテニルdl−シス/
    トランス−クリサンテマートである請求項2記載の通気
    性容器収納型殺虫剤。
  4. 【請求項4】 脂肪族ポリエステルが、脂肪族ヒドロキ
    シモノカルボン酸系重合体、アルキレングリコールと脂
    肪族ジカルボン酸またはそのエステルとの縮重合体およ
    びポリ(ε−カプロラクトン)からなる群より選ばれた
    少なくとも1種の重合体である請求項1記載の通気性容
    器収納型殺虫剤。
  5. 【請求項5】 脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸系重合
    体が、ポリ乳酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒド
    ロキシバレレートまたはヒドロキシブチレート−ヒドロ
    キシバレレート共重合体である請求項4記載の通気性容
    器収納型殺虫剤。
  6. 【請求項6】 アルキレングリコールと脂肪族ジカルボ
    ン酸またはそのエステルとの縮重合体が、炭素数が2〜
    4のアルキレングリコールと、炭素数が2〜8の直鎖状
    脂肪族飽和ジカルボン酸またはそのエステルとの縮重合
    体である請求項4記載の通気性容器収納型殺虫剤。
  7. 【請求項7】 炭素数が2〜4のアルキレングリコール
    と、炭素数が2〜8の直鎖状脂肪族飽和ジカルボン酸ま
    たはそのエステルとの縮重合体が、ポリエチレンサクシ
    ネート、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンブチ
    レンサクシネートまたはポリブチレンサクシネートアジ
    ペートである請求項4記載の通気性容器収納型殺虫剤。
  8. 【請求項8】 通気性容器が、通気性成形容器または通
    気性袋体である請求項1記載の通気性容器収納型殺虫
    剤。
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