JP2000198206A - インクジェットヘッドのノズル―流路板及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドのノズル―流路板及びその製造方法

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JP2000198206A
JP2000198206A JP80699A JP80699A JP2000198206A JP 2000198206 A JP2000198206 A JP 2000198206A JP 80699 A JP80699 A JP 80699A JP 80699 A JP80699 A JP 80699A JP 2000198206 A JP2000198206 A JP 2000198206A
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JP
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nozzle
liquid chamber
polymer film
channel plate
laser
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JP80699A
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Takashi Ogaki
傑 大垣
Shinji Tezuka
伸治 手塚
Katsuyuki Okubo
克之 大窪
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子フィルムと金属フィルムを接着層なし
に積層することにより、接着層のはみ出し,ボイドによ
る接着不良がなく、さらに、ノズル加工時のアライメン
トもレーザ加工時の位置決め精度だけで決定することが
でき、また、接着工程そのもの、接着工程による歩留ま
りの低下がなく、コストの削減が可能となるノズル−流
路板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 インク滴を吐出させるノズルプレート及
びその下層の液室層を高分子フィルム1と金属層2の直
接積層フィルムより形成させ、ノズルプレート1及びそ
の下層の液室基板8を接着層のない積層基板より形成す
る。金属層2のエッチングを行って液室部8を形成した
後、エッチング面(液室8側)よりレーザによって高分
子フィルム1に穿孔加工を行ってノズル4を形成する。
このようにして作成したノズル−流路板10を液室基板
5に接合してインクジェットヘッドを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドのノズル−流路板及びその製造方法に関し、より詳
細には、液室を形成する金属板とノズルを形成する高分
子フィルムとの間に接着層を有さない、接着工程のな
い、高精度のノズル−流路板及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、本出願人が先に提案した(特開
平8−85212号公報)ノズルプレートの一例を説明
するための図で、図5(A)は斜視図、図5(B)は図
5(A)のB−B線断面図で、図中、20はノズル−流
路板で、該ノズル−流路板20は金属プレート21と樹
脂フィルム22とから成り、金属プレート21に形成さ
れた液室23,樹脂フィルム22に形成されたノズル2
4等から成っている。而して、このノズルプレート20
は、図5(B)に示すように、予め液室23が設けられ
た金属プレート21と樹脂フィルム22とが接合され、
金属プレート21の穴あき部(液室部)23を通して樹
脂フィルム22にエキシマレーザによりノズル24を形
成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が先に提案し
た上記ノズルプレートは、金属フィルム材料21をエッ
チング又は電析によりパターン加工して、これに高分子
フィルム22を接着し、レーザによる穿孔を行ってい
る。そのため、金属フィルム21と高分子フィルム22
の接着が必要となる。また、金属フィルム21を形成さ
せた後、接着剤をコートして高分子フィルム22を接着
し、その後レーザ加工を行っている。そのため、金属フ
ィルム21と高分子フィルム22の接着の際、接着剤の
はみ出しが生じ、金属パターンを阻害する他、レーザ穿
孔精度を落とし、液滴の噴射に悪影響を及ぼす。また、
接着によるコストアップは避けられない。
【0004】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、高分子フィルムと金属フィルムを接着層な
しに積層することにより、接着層のはみ出し,ボイドに
よる接着不良がなく、さらに、ノズル加工時のアライメ
ントもレーザ加工時の位置決め精度だけで決定すること
ができ、また、接着工程そのもの、接着工程による歩留
まりの低下がなく、コストの削減が可能となる、ノズル
−流路板及びその製造方法を提供することを目的として
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アク
チュエータより与えられた圧力波によりインク滴を吐出
させ、紙面上に印字するインクジェットヘッドにおい
て、インク滴を吐出させるノズルプレート及びその下層
の液室層を高分子フィルムと金属層の直接積層フィルム
より形成したことを特徴としたものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のノズル
−流路板を製造する製造方法であって、前記金属層のエ
ッチングを行って液室を形成した後、エッチング面より
レーザによって前記高分子フィルムに穿孔加工を行って
ノズルを形成することを特徴としたものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1記載のノズル
−流路板を製造する製造方法であって、前記高分子フィ
ルムの表面にPTFEまたはその置換体からなる撥水層
を0.1〜3μm設けた後、前記金属層のエッチングを
行って液室を形成し、その後、エッチング面よりレーザ
によって前記高分子フィルムに穿孔加工を行ってノズル
を形成することを特徴としたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、前記穿孔加工をFHG−YAG,THG−Y
AG,KrFエキシマレーザ等の紫外線レーザで行うこ
とを特徴としたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項2又は3又は4
の製造方法により製造されたノズル−流路板を用いたイ
ンクジェットプリンター用インクジェットヘッドを特徴
としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるノズル−流
路板を適用したインクジェットヘッドの一例を示す要部
断面図で、図中、1は高分子フィルム、2は金属薄膜、
3は撥水層、4はノズル、5は流路板、6は振動板、7
はアクチュエータ、8は加圧液室で、本発明によるノズ
ル−流路板は、前記高分子フィルム1,金属薄膜2,撥
水層3よりなり、図中に破線10で示した部分が、本発
明によるノズル−流路板に相当する。本発明において
は、このノズル−流路板10が流路板5に接合され、そ
の下部に形成された振動板6を、該振動板6の下層に配
設されたアクチュエータ7により振動させることによっ
て、液室8内のインクを加圧して、ノズル4よりインク
滴を図示しない記録紙に向けて吐出させるものである。
【0011】図2は、図1に示した高分子フィルム1と
金属2の一体フィルムに液室8及びノズル4を形成する
工程を説明するための図で、まず、高分子フィルム1/
金属2一体フィルムを準備し(図2(A))、金属2側
の表面にレジストパターン11を形成し(図2
(B))、これをマスクとしてエッチングを行い、液室
8を形成する(図2(C))、その後、このエッチング
穴(液室8部)を通してレーザ光を照射してノズル孔4
を穿孔する(図2(D))。
【0012】図3は、ノズル孔4を形成する方法を説明
するための図で、ノズル孔4の穿孔には、図3(A)に
示すように、エッチング面2(液室8)側から行う方法
と、図3(B)に示すように、高分子フィルム1側から
行う方法が考えられるが、通常のレーザ加工光学系を用
いた場合、レーザ照射側の径が大きくなる傾向があるの
で、図3(A)に示したように、エッチング面側よりノ
ズル穿孔を行った方が、スムーズなインク吐出が行われ
ることが期待される。
【0013】また、本発明によるノズル−流路板を形成
する際、図4(A)に示すように、高分子フィルム1の
表面にPTFE等の撥水膜3を0.1〜3μm程度形成
させた後、エッチング面(金属2側)よりレーザ加工を
行うことにより、ノズル4の吐出面近傍に撥水処理を高
精度に施したノズル構造を形成させることができる。こ
のようにして形成されたノズルでは、インク12にメニ
スカス位置13を正確に規定することができ、インク吐
出方向を安定に保つことができる。なお、図4(B)
に、撥水層3を設けない場合のメニスカス位置13を参
考例として示すが、撥水層を設けない場合、このメニス
カス位置13の変動が大きく、インクの吐出を安定して
保つことができない。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明は、アクチュエータより
与えられた圧力波によりインク滴を吐出させ、紙面上に
印字するインクジェットヘッドにおいて、インク滴を吐
出させるノズルプレート及びその下層の液室層を高分子
フィルムと金属層の直接積層フィルムより形成するよう
にしたので、ノズル及びその下層液室層を接着層のない
積層基板より形成することになり、接着工程のない簡潔
な工程で高精度なノズル−流路板を安価に得ることがで
きる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載のノズル
−流路板を製造する製造方法であって、前記金属層のエ
ッチングを行って液室を形成した後、エッチング面より
レーザによって前記高分子フィルムに穿孔加工を行って
ノズルを形成するようにしたので、エッチング面よりレ
ーザ加工を行うことにより、吐出させるノズル形状を順
テーパー形状にし、速やかな液吐出を行うことができる
ノズル−流路板を提供することができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1記載のノズル
−流路板を製造する製造方法であって、前記高分子フィ
ルムの表面にPTFEまたはその置換体からなる撥水層
を0.1〜3μm設けた後、前記金属層のエッチングを
行って液室を形成し、その後、エッチング面よりレーザ
によって前記高分子フィルムに穿孔加工を行ってノズル
を形成するようにしたので、高分子フィルム表面にPT
FEまたはその置換体よりなる撥水層を設けた後、裏面
部より穿孔することにより、撥水層を容易にかつ精度良
く形成させることができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、前記穿孔加工をFHG−YAG,THG−Y
AG,KrFエキシマレーザ等の紫外線レーザで行うよ
うにしたので、アブレーション現象による高精度な穴形
状を簡便に形成させることができる。
【0018】請求項5の発明は、請求項2又は3又は4
の製造方法により製造されたノズル−流路板を用いてイ
ンクジェットプリンター用インクジェットヘッドを構成
しているので、請求項1乃至4の効果を備えたインクジ
ェットヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるノズル−流路板を備えたインク
ジェッドヘッドの一例を説明するための要部断面図であ
る。
【図2】 本発明によるノズル−流路板の形成方法の一
例を説明するための工程図である。
【図3】 ノズル穿孔方法の例を説明するための図であ
る。
【図4】 撥水膜を有するノズル−流路板と撥水膜を有
しないノズル−流路板とのインク吐出例を比較して示す
図である。
【図5】 従来のノズルプレートの一例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…高分子フィルム、2…金属薄膜、3…撥水層、4…
ノズル、5…流路基板、6…振動板、7…アクチュエー
タ、8…液室、10…ノズル−流路板。
フロントページの続き (72)発明者 大窪 克之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C057 AF24 AF93 AG02 AG12 AG44 AG48 AP02 AP16 AP23 AQ03 BA04 BA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータより与えられた圧力波に
    よりインク滴を吐出させ、紙面上に印字するインクジェ
    ットヘッドにおいて、インク滴を吐出させるノズルプレ
    ート及びその下層の液室層を高分子フィルムと金属層の
    直接積層フィルムより形成したことを特徴とするインク
    ジェットヘッドのノズル−流路板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のノズル−流路板を製造す
    る製造方法であって、前記金属層のエッチングを行って
    液室を形成した後、エッチング面よりレーザによって前
    記高分子フィルムに穿孔加工を行ってノズルを形成する
    ことを特徴とするノズル−流路板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のノズル−流路板を製造す
    る製造方法であって、前記高分子フィルムの表面にPT
    FEまたはその置換体からなる撥水層を0.1〜3μm
    設けた後、前記金属層のエッチングを行って液室を形成
    し、次いで、エッチング面よりレーザによって前記高分
    子フィルムに穿孔加工を行ってノズルを形成することを
    特徴とするノズル−流路板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記穿孔加工をFHG−YAG,THG
    −YAG,KrFエキシマレーザ等の紫外線レーザで行
    うことを特徴とする請求項2又は3に記載のノズル−流
    路板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3又は4の製造方法により
    製造されたノズル−流路板を用いたインクジェットプリ
    ンター用インクジェットヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7568785B2 (en) 2003-06-27 2009-08-04 Sharp Kabushiki Kaisha Nozzle plate and method of manufacturing the same

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