JP2000198028A - ワイヤ放電加工機 - Google Patents

ワイヤ放電加工機

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JP2000198028A
JP2000198028A JP11003992A JP399299A JP2000198028A JP 2000198028 A JP2000198028 A JP 2000198028A JP 11003992 A JP11003992 A JP 11003992A JP 399299 A JP399299 A JP 399299A JP 2000198028 A JP2000198028 A JP 2000198028A
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upper guide
movement
guide
area
electric discharge
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JP11003992A
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Takayuki Koyasu
隆幸 子安
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Brother Industries Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドが治具等に衝突することを防止し、ま
た、ワイヤ放電加工機用のNCプログラムを作成する作
業を容易にする。 【解決手段】 本発明のワイヤ放電加工機1は、加工テ
ーブル2をXY平面内で移動させるテーブル駆動装置3
と、ワイヤ4を支持する上ガイド5をXY平面と平行な
UV平面内で移動させるガイド駆動装置6とを備えて成
るものにおいて、上ガイド5をXY平面に投影したとき
のXY座標でもって、上ガイド5の移動禁止領域を指定
するように構成し、そして、上ガイド5が前記移動禁止
領域内に移動しないように、テーブル駆動装置3及びガ
イド駆動装置6を制御するように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤを支持する
上ガイドをUV平面内で移動させるように構成されたワ
イヤ放電加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤ放電加工機は、加工テー
ブルをXY平面内で移動させると共に、ワイヤを支持す
る上ガイドをXY平面と平行なUV平面内で移動させる
ように構成されている。このワイヤ放電加工機によれ
ば、ワイヤを斜めに配置することが可能になることか
ら、ワークに対してテーパー面のような形状の加工を施
すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の場合、
加工テーブルについてはXY方向のストロークリミット
を設けると共に、上ガイドについてはUV方向のストロ
ークリミットを設けることが可能になっている。これに
より、加工テーブルがXY方向のストロークリミットを
越えて移動することが防止されると共に、上ガイドがU
V方向のストロークリミットを越えて移動することが防
止される。
【0004】しかし、上記構成において、加工テーブル
上にワークを治具により固定している場合、上ガイドが
治具に衝突する可能性があった。この衝突を避けるため
には、上ガイド及び加工テーブルの移動運動を細かく制
御しなければならず、ワイヤ放電加工機用のNCプログ
ラムを作成する作業がかなり面倒になるという問題点が
あった。また、そのように注意してNCプログラムを作
成したとしても、作成ミスが生ずることがあり、その場
合には、上ガイドが治具に衝突してしまうことがあっ
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、ガイドが治具等
に衝突することを防止でき、また、ワイヤ放電加工機用
のNCプログラムを作成する作業を簡単化し、更に、例
えNCプログラムの作成に誤りがあったとしても、ガイ
ドと治具との衝突を防ぐことができるワイヤ放電加工機
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のワイヤ放電加工
機は、加工テーブルをXY平面内で移動させるXY駆動
手段と、ワイヤを支持する上ガイドまたは下ガイドのう
ちの一方のガイドをXY平面と平行なUV平面内で移動
させるUV駆動手段とを備えて成るワイヤ放電加工機に
おいて、前記移動させるガイドをXY平面に投影したと
きのXY座標でもって、前記移動させるガイドの移動禁
止領域を指定する禁止領域指定手段と、前記移動させる
ガイドが前記移動禁止領域内に移動しないように、前記
XY駆動手段及び前記UV駆動手段を制御する制御手段
とを備えたところに特徴を有するものである。
【0007】上記構成によれば、移動させるガイドをX
Y平面に投影したときのXY座標でもってガイドの移動
禁止領域を指定するように構成したので、制御手段によ
ってガイドが移動禁止領域内に移動しないようにXY駆
動手段及びUV駆動手段を制御することが容易に可能と
なる。このため、ガイドが治具等に衝突することを未然
に防止できる。そして、ワイヤ放電加工機用のNCプロ
グラムを作成するときに、ガイドが治具等に衝突するこ
とについては考慮しなくても、上記衝突が防止されるこ
とから、NCプログラムの作成作業が簡単になる。
【0008】また、上記構成の場合、移動禁止領域とし
て矩形状領域を指定したときに、その矩形状領域の内側
を移動禁止領域とするか、または、外側を移動禁止領域
とするかを指定可能に構成することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照しながら説明する。まず、ワイヤ放電加工機
の概略構成について、図2を参照して説明する。図2に
示すように、ワイヤ放電加工機1は、加工テーブル2を
XY平面内で移動させるテーブル駆動装置3と、ワイヤ
(ワイヤ電極)4を支持する上ガイド5をXY平面と平
行なUV平面内で移動させるガイド駆動装置6とを備え
て構成されている。そして、上ガイド5は、上下方向
(即ち、Z軸方向)の位置を任意位置に調節可能に設け
られており、そのための位置調節装置(図示しない)が
配設されている。
【0010】また、テーブル駆動装置3は、加工テーブ
ル2と、この加工テーブル2をX軸方向へ移動駆動する
X軸モータ7と、加工テーブル2をX軸方向へ移動可能
に載置するテーブル台8と、このテーブル台8をY軸方
向へ移動駆動するY軸モータ9とから構成されている。
上記テーブル駆動装置3が、本発明のXY駆動手段を構
成している。
【0011】更に、ガイド駆動装置6は、上ガイド5を
支持する第1の支持部材10と、この第1の支持部材1
0をU軸方向へ移動駆動するU軸モータ11と、上記第
1の支持部材10をU軸方向へ移動可能に支持する第2
の支持部材12と、この第2の支持部材12をV軸方向
へ移動駆動するV軸モータ13とから構成されている。
上記ガイド駆動装置6が、本発明のUV駆動手段を構成
している。
【0012】また、ワイヤ4は、上ガイド5と下ガイド
14によって上下方向に張られるように支持されてい
る。そして、上記ワイヤ4は、駆動ローラ及びブレーキ
ローラ(いずれも図示しない)によって、所定の張力が
与えられていると共に、上下方向に走行するように駆動
されている。また、下ガイド14は、所定の位置に固定
されている。
【0013】一方、ワイヤ放電加工機1は、上記した4
つの軸のモータ7、9、11、13を通電制御するため
のNC装置15を備えている。このNC装置15は、C
PU16、メモリ17、4つの軸のコントローラ18〜
21、4つの軸のドライバ22〜25、キーボード2
6、ディスプレイ27等を有して構成されている。メモ
リ17は、ROMやRAM等から構成されており、NC
装置15の運転を制御するための制御プログラムや、N
Cプログラムや、各種のデータ等が記憶されている。
【0014】上記NC装置15のCPU16は、制御プ
ログラム及びNCプログラム等に従って、各軸のコント
ローラ18〜21及び各軸のドライバ22〜25を介し
て各軸のモータ7、9、11、13を通電制御するよう
に構成されている。尚、モータ7、9、11、13は、
例えばサーボモータで構成されており、NC装置15に
よりフィードバック制御される構成となっている。上記
構成の場合、NC装置15が、本発明の制御手段を構成
している。
【0015】また、NC装置15のキーボード26は、
作業者により操作されることにより、種々のデータ(後
述する移動禁止領域の設定データを含む)や指令やNC
プログラム等をNC装置15に入力するための装置であ
る。この場合、キーボード26及びNC装置15が、本
発明の禁止領域設定手段を構成している。尚、種々のデ
ータや指令やNCプログラム等を、パソコンからNC装
置15へ通信ラインを介して送信するように構成しても
良いし、フロッピーディスク(フロッピーディスクドラ
イブ)等を介してNC装置15に読み込ませるように構
成しても良い。更に、NC装置15のディスプレイ27
は、種々のデータやメッセージ等を表示するための表示
装置である。
【0016】更にまた、ワイヤ放電加工機1は、ワイヤ
4に給電するための給電装置(図示しない)や、ワイヤ
4の駆動ローラを駆動制御するための駆動装置(図示し
ない)等を備えている。
【0017】次に、本実施例のワイヤ放電加工機1にお
いて、上ガイド5の移動禁止領域を指定する方法、並び
に、指定された移動禁止領域に上ガイド5が移動しない
ようにテーブル駆動装置3及びガイド駆動装置6を駆動
制御する制御の内容について、図1、図3ないし図7も
参照して説明する。
【0018】まず、説明を簡単にするために、図3に示
すように、加工テーブル2がX軸方向だけにしか移動し
ないと定義すると共に、上ガイド5がU軸方向だけにし
か移動しないと定義する。そして、加工テーブル2上に
ワーク28が治具29により固定されているとする。ま
た、初期状態において、X軸の原点「0」を下ガイド1
4の中心とする。ここで、上ガイド5の移動禁止領域を
指定するに当たっては、上ガイド5をX軸(XY平面)
に投影したときのX座標(XY座標)でもって指定す
る。
【0019】具体的には、図3及び図4に示すように、
上ガイド5をX軸に投影したときのX座標である例えば
「100」を、上ガイド5の移動禁止領域として指定す
る。この場合、上ガイド5の投影X座標が「100」を
越える領域を移動禁止領域とする。そして、図4に示す
ように、加工テーブル2が左方へ移動されると共に、上
ガイド5が右方へ移動されると、上ガイド5をXY平面
に投影したときのX座標が「100」となることから、
上ガイド5はこれ以上右方へ移動することが禁止される
ように駆動制御される。例えば、図4に示す状態で、上
ガイド5を右方へ移動させようとする指令が出たとする
と(または、加工テーブル2を左方へ移動させようとす
る指令が出たとすると)、移動エラーとなり、アラーム
等が鳴動されて作業者に報知されると共に、上ガイド5
が図4に示す位置に停止したままとなる。尚、図4に示
す状態においては、加工テーブル2のX座標は「70」
であり、上ガイド5のU座標は「30」である。
【0020】また、図5に示すように、加工テーブル2
が左方へ移動されると共に、上ガイド5が左方へ移動さ
れると、上ガイド5をXY平面に投影したときのX座標
が「100」となる。この状態では、上ガイド5がこれ
以上右方へ移動することが禁止されるようになってい
る。即ち、図5に示す状態で、上ガイド5を右方へ移動
させようとする指令が出たとすると(または、加工テー
ブル2を左方へ移動させようとする指令が出たとする
と)、移動エラーとなり、アラーム等が鳴動されて作業
者に報知されると共に、上ガイド5は図5に示す位置で
停止したままとなる。尚、図5に示す状態においては、
加工テーブル2のX座標は「130」であり、上ガイド
5のU座標は「−30」である。
【0021】従って、上ガイド5の投影X座標が「10
0」以下である限り、上ガイド5がU軸方向へ自由に移
動されると共に、加工テーブル2がX軸方向へ自由に移
動されるように構成されている。
【0022】そして、上述した1次元の移動制御を2次
元の移動制御に拡張した制御が、本実施例の移動制御で
ある。即ち、本実施例では、加工テーブル2をX軸及び
Y軸方向に移動可能に構成すると共に、上ガイド5をU
軸及びV軸方向に移動可能に構成する。また、上ガイド
5の移動禁止領域を指定するに当たっては、上ガイド5
をXY平面に投影したときのXY座標でもって指定す
る。
【0023】具体的には、図6及び図7に示すように、
上ガイド5をXY平面に投影したときのXY座標である
例えば4つの点(XU(+)、YV(+)、XU
(−)、YV(−))で、上ガイド5の移動禁止領域を
指定する。この場合、移動禁止領域として矩形状領域を
指定したときには、その矩形状領域の内側を移動禁止領
域とする場合(図7参照)と、上記矩形状領域の外側を
移動禁止領域とする場合(図6参照)とがある。
【0024】そこで、本実施例では、外側を移動禁止領
域とする場合の設定パラメータを、外禁止領域パラメー
タ1=(XU1(+)、YV1(+)、XU1(−)、
YV1(−))として定義する。そして、内側を移動禁
止領域とする場合の設定パラメータを、内禁止領域パラ
メータ2=(XU2(+)、YV2(+)、XU2
(−)、YV2(−))として定義する。尚、各定義に
おいて、(+)は原点に遠い点を示し、(−)は原点に
近い点を示している。
【0025】従って、外禁止領域パラメータ1=(XU
1(+)、YV1(+)、XU1(−)、YV1
(−))を、キーボード26により入力(指定)した場
合、図6に示すように、矩形状領域の外側(斜線領域)
が移動禁止領域となり、内側が移動可動領域となる。そ
して、内禁止領域パラメータ2=(XU2(+)、YV
2(+)、XU2(−)、YV2(−))を、キーボー
ド26により入力(指定)した場合、図7に示すよう
に、矩形状領域の内側(斜線領域)が移動禁止領域とな
り、外側が移動可動領域となる。
【0026】次に、上述したように指定された移動禁止
領域(換言すると、移動可動領域)に対して、上ガイド
5及び加工テーブル2を移動駆動する制御、即ち、ガイ
ド駆動装置6及びテーブル駆動装置3を駆動する制御の
具体的内容について、図1のフローチャートを参照して
説明する。
【0027】まず、図1のステップS1の処理におい
て、上ガイド5及び加工テーブル2の現在位置を取り込
む。この場合、XY座標(X,Y)に加工テーブル2の
現在位置のXY座標(X0,Y0)を代入すると共に、
UV座標(U,V)に上ガイド5の現在位置のUV座標
(U0,V0)を代入する。
【0028】続いて、上ガイド5をXY平面に投影した
位置のX座標である現在位置Aを求める、具体的には、
X0にU0を加算した値をAとする(ステップS2)。
ここで、X0は、加工テーブル2の現在位置のX座標で
あり、これをX軸現在位置と呼ぶ。U0は、上ガイド5
の現在位置のU座標であり、これをU軸現在位置と呼
ぶ。そして、上記現在位置Aが前述した移動可動領域
(指定された移動禁止領域と反対の領域)内であるか否
かを判断する(ステップS3)。
【0029】ここで、現在位置Aが移動可動領域内であ
った場合には、ステップS3にて「YES」へ進み、上
ガイド5をXY平面に投影した位置のY座標である現在
位置Bを求める、具体的には、Y0にV0を加算した値
をBとする(ステップS4)。ここで、Y0は、加工テ
ーブル2の現在位置のY座標であり、これをY軸現在位
置と呼ぶ。V0は、上ガイド5の現在位置のV座標であ
り、これをV軸現在位置と呼ぶ。
【0030】続いて、上記現在位置Bが前述した移動可
動領域(指定された移動禁止領域と反対の領域)内であ
るか否かを判断する(ステップS5)。ここで、現在位
置Bが移動可動領域内であった場合には、ステップS5
にて「YES」へ進み、上ガイド5及び加工テーブル2
について、それぞれ現在位置から次の移動目標位置まで
の移動量(変化分)を求める(ステップS6)。この場
合、加工テーブル2の移動量のXY成分を(X1,Y
1)と定義し、これをXY座標(X,Y)に代入すると
共に、上ガイド5の移動量のUV成分を(U1,V1)
と定義し、これをUV座標(U,V)に代入する。
【0031】そして、上ガイド5の移動目標位置をXY
平面に投影した位置のX座標であるX軸移動目標位置C
を求める、具体的には、AにX1にU1を加算した値を
Cとする(ステップS7)。続いて、上記X軸移動目標
位置Cが前述した移動可動領域内であるか否かを判断す
る(ステップS8)。
【0032】ここで、X軸移動目標位置Cが移動可動領
域内であった場合には、ステップS8にて「YES」へ
進み、上ガイド5の移動目標位置をXY平面に投影した
位置のY座標であるY軸移動目標位置Dを求める、具体
的には、BにY1にV1を加算した値をDとする(ステ
ップS9)。続いて、上記Y軸移動目標位置Dが前述し
た移動可動領域内であるか否かを判断する(ステップS
10)。
【0033】この判断において、Y軸移動目標位置Dが
移動可動領域内であった場合には、ステップS10にて
「YES」へ進み、上ガイド5及び加工テーブル2を移
動させるための移動指令パルスを分配する(ステップS
11)。これにより、ガイド駆動装置6のU軸モータ1
1、V軸モータ13並びにテーブル駆動装置3のX軸モ
ータ7、Y軸モータ9が通電駆動され、上ガイド5及び
加工テーブル2がそれぞれ移動目標位置へ移動される。
【0034】一方、上記ステップS8において、X軸移
動目標位置Cが移動可動領域内でなかった場合、並び
に、上記ステップS10において、Y軸移動目標位置D
が移動可動領域内でなかった場合には、それぞれ「N
O」へ進み、移動エラー処理を実行する(ステップS1
2)。この移動エラー処理では、例えばアラーム等を鳴
動させて作業者に報知すると共に、上ガイド5及び加工
テーブル2を移動させず、停止させたままとする。
【0035】また、上記ステップS3において、現在位
置Aが移動可動領域内でなかった場合、並びに、上記ス
テップS5において、現在位置Bが移動可動領域内でな
かった場合も、それぞれ「NO」へ進み、上記した移動
エラー処理を実行する(ステップS12)。尚、上述し
た移動制御を実行しておれば、現在位置A、Bが移動可
動領域内でない場合(即ち、移動禁止領域内である場
合)は、ほとんど発生しない稀なケースである。
【0036】そして、上述した移動制御の実行によっ
て、上ガイド5の位置をXY平面に投影したXY座標が
移動可動領域内である限り、上ガイド5がUV軸方向へ
(UV平面内で)自由に移動されると共に、加工テーブ
ル2がXY軸方向へ(XY平面内で)自由に移動される
構成となっている。
【0037】このような構成の本実施例によれば、移動
させる上ガイド5をXY平面に投影したときのXY座標
でもって上ガイド5の移動禁止領域を指定するように構
成したので、NC装置15によって上ガイド5が移動禁
止領域内に移動しないようにテーブル駆動装置3及びガ
イド駆動装置6を制御することが容易になる。これによ
り、上ガイド5が治具29等に衝突することを確実に防
止することができる。そして、ワイヤ放電加工機用のN
Cプログラムを作成するときに、上ガイド5が治具29
等に衝突することについては考慮しなくても、上記衝突
を防止することができることから、NCプログラムの作
成作業が簡単になる。
【0038】この場合、作成したNCプログラムを実際
に実行したときに、前述した移動エラー(ステップS1
2)が発生したら、その部分のNCプログラムを修正す
れば良い。そして、このときには、上ガイド5等が衝突
することがないから、上ガイド5等が破損することもな
い。従って、NCプログラムの作成作業がかなり容易に
なる。
【0039】尚、上記実施例では、ワイヤ放電加工機1
の上ガイド5をUV平面上で移動させるように構成した
が、これに代えて、上ガイド5を固定し、下ガイド14
をUV平面上で移動させるように構成しても良い。ま
た、上記実施例では、上ガイド5の移動禁止領域を指定
するに当たって、矩形状領域を指定する指定パラメータ
を用いたが、これに限られるものではなく、矩形状領域
以外の形状(円、楕円、扇形、曲がった曲線で囲まれた
形状等)の領域を指定する指定パラメータを用いても良
い。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、移動させるガイドをXY平面に投影したときのXY
座標でもってガイドの移動禁止領域を指定すると共に、
制御手段によってガイドが移動禁止領域内に移動しない
ようにXY駆動手段及びUV駆動手段を制御するように
構成したので、ガイドが治具等に衝突することを防止で
き、また、ワイヤ放電加工機用のNCプログラムを作成
する作業を簡単化し、更に、例えNCプログラムの作成
に誤りがあったとしても、ガイドと治具との衝突を防ぐ
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローチャート
【図2】ワイヤ放電加工機の概略構成及びブロック図を
示す図
【図3】加工テーブル及び上ガイドをx軸方向及びU軸
方向へ移動させる例を示す図
【図4】加工テーブル及び上ガイドをx軸方向及びU軸
方向へ移動させる例において、上ガイドが治具に干渉す
る位置を示す図
【図5】加工テーブル及び上ガイドをx軸方向及びU軸
方向へ移動させる例において、上ガイドが治具に干渉す
る異なる位置を示す図
【図6】移動禁止領域が矩形状の領域であって、その外
側が移動禁止領域である領域を示す図
【図7】移動禁止領域が矩形状の領域であって、その内
側が移動禁止領域である領域を示す図
【符号の説明】
1はワイヤ放電加工機、2は加工テーブル、3はテーブ
ル駆動装置(XY駆動手段)、4はワイヤ、5は上ガイ
ド、6はガイド駆動装置(UV駆動手段)、14は下ガ
イド、15はNC装置(制御手段)、26はキーボー
ド、27はディスプレイ、28はワーク、29は治具を
示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工テーブルをXY平面内で移動させる
    XY駆動手段と、ワイヤを支持する上ガイドまたは下ガ
    イドのうちの一方のガイドをXY平面と平行なUV平面
    内で移動させるUV駆動手段とを備えて成るワイヤ放電
    加工機において、 前記移動させるガイドをXY平面に投影したときのXY
    座標でもって、前記移動させるガイドの移動禁止領域を
    指定する禁止領域指定手段と、 前記移動させるガイドが前記移動禁止領域内に移動しな
    いように、前記XY駆動手段及び前記UV駆動手段を制
    御する制御手段とを備えたことを特徴とするワイヤ放電
    加工機。
  2. 【請求項2】 前記移動禁止領域として矩形状領域を指
    定したときに、その矩形状領域の内側を移動禁止領域と
    するか、または、外側を移動禁止領域とするかを指定可
    能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のワ
    イヤ放電加工機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112404622A (zh) * 2020-10-13 2021-02-26 株洲东亚工具有限公司 用于加工压坯的数控线切割机

Cited By (2)

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CN112404622A (zh) * 2020-10-13 2021-02-26 株洲东亚工具有限公司 用于加工压坯的数控线切割机
CN112404622B (zh) * 2020-10-13 2022-02-11 株洲东亚工具有限公司 用于加工压坯的数控线切割机

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