JPH08108342A - 工作機械の制御装置及び方法 - Google Patents
工作機械の制御装置及び方法Info
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- JPH08108342A JPH08108342A JP27052694A JP27052694A JPH08108342A JP H08108342 A JPH08108342 A JP H08108342A JP 27052694 A JP27052694 A JP 27052694A JP 27052694 A JP27052694 A JP 27052694A JP H08108342 A JPH08108342 A JP H08108342A
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- machining
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 工作機械の制御装置において、加工液供給指
令後、ワーク加工指令が出力された時、ワーク切削動作
以外の加工動作については即座に実行し、ワーク切削動
作については加工液が切削部へ供給されるまで待機した
後に実行するようにして、ワーク加工時間の短縮を図
る。 【構成】 ワーク加工指令が出力された時、ワーク加工
指令の切削指令については、タイマ18のカウンタ値が
設定値に達するまで加工制御部15bが指令の実行を禁
止し、切削指令以外のワーク加工指令については、タイ
マ18のカウンタ値に関係なく移動制御部15aが即座
に指令を実行する。
令後、ワーク加工指令が出力された時、ワーク切削動作
以外の加工動作については即座に実行し、ワーク切削動
作については加工液が切削部へ供給されるまで待機した
後に実行するようにして、ワーク加工時間の短縮を図
る。 【構成】 ワーク加工指令が出力された時、ワーク加工
指令の切削指令については、タイマ18のカウンタ値が
設定値に達するまで加工制御部15bが指令の実行を禁
止し、切削指令以外のワーク加工指令については、タイ
マ18のカウンタ値に関係なく移動制御部15aが即座
に指令を実行する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の制御装置及
び方法に関し、特に、ワークの切削時に加工液を供給し
てワークの加工を行う工作機械の制御装置及び方法に関
する。
び方法に関し、特に、ワークの切削時に加工液を供給し
てワークの加工を行う工作機械の制御装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、工作機械の制御装置として
は、ワークの加工を行う際の加工液供給指令の出力後、
即座に切削動作を含む加工動作を実行するものが知られ
ている。しかし、このような工作機械の制御装置によれ
ば、加工液供給指令が出力されてから、実際にワーク切
削部へ加工液が供給されるまでに要する時間が、工作機
械が加工指令を受け取ってから切削動作を実行するまで
に要する時間よりも長い場合は、ワーク切削部に加工液
が供給されていないのに切削動作を行ってしまう可能性
があり、加工精度が低くなる、使用する工具を痛める等
の弊害が発生する。また、この問題を回避するために、
加工液供給指令の出力後、加工液が実際に供給されるま
での時間をプログラム指令することで待機時間を設け、
この待機期間が終了してから工作機械にワーク加工動作
を実行させる方法がある。
は、ワークの加工を行う際の加工液供給指令の出力後、
即座に切削動作を含む加工動作を実行するものが知られ
ている。しかし、このような工作機械の制御装置によれ
ば、加工液供給指令が出力されてから、実際にワーク切
削部へ加工液が供給されるまでに要する時間が、工作機
械が加工指令を受け取ってから切削動作を実行するまで
に要する時間よりも長い場合は、ワーク切削部に加工液
が供給されていないのに切削動作を行ってしまう可能性
があり、加工精度が低くなる、使用する工具を痛める等
の弊害が発生する。また、この問題を回避するために、
加工液供給指令の出力後、加工液が実際に供給されるま
での時間をプログラム指令することで待機時間を設け、
この待機期間が終了してから工作機械にワーク加工動作
を実行させる方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、ワーク切削部に加工液が供給されるまで工作機
械にワーク加工動作の実行を待機させるものは、ワーク
加工処理に長時間を要することになるという問題があっ
た。本発明は、上述した問題点を解決するためになされ
たものであり、加工液供給指令の出力後から、実際に加
工液がワーク切削部へ供給されるまでに要する時間をタ
イマに設定し、切削動作については、タイマのカウンタ
値が設定された値に満たない間は実行を禁止し、切削動
作以外の、例えばワークの移動等の動作についてはタイ
マのカウンタ値に関係なく即座に実行させることで、ワ
ーク切削部に加工液が供給されていないのに切削動作を
行ってしまうことによって、加工精度が低くなる、工具
を痛める等の弊害をなくし、しかもワーク加工処理時間
を短縮することができる工作機械の制御装置及び方法を
提供することを目的とする。
ように、ワーク切削部に加工液が供給されるまで工作機
械にワーク加工動作の実行を待機させるものは、ワーク
加工処理に長時間を要することになるという問題があっ
た。本発明は、上述した問題点を解決するためになされ
たものであり、加工液供給指令の出力後から、実際に加
工液がワーク切削部へ供給されるまでに要する時間をタ
イマに設定し、切削動作については、タイマのカウンタ
値が設定された値に満たない間は実行を禁止し、切削動
作以外の、例えばワークの移動等の動作についてはタイ
マのカウンタ値に関係なく即座に実行させることで、ワ
ーク切削部に加工液が供給されていないのに切削動作を
行ってしまうことによって、加工精度が低くなる、工具
を痛める等の弊害をなくし、しかもワーク加工処理時間
を短縮することができる工作機械の制御装置及び方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、加工指令に基づいて、加工テーブ
ルを移動させ、工具による切削を含む加工動作を制御す
る移動及び加工制御手段と、加工液の供給指令に基づい
て、加工液の供給を制御する加工液制御手段とを備えた
工作機械の制御装置において、読み出し書き込み自在な
カウンタを有するタイマと、加工液の供給指令を出力し
てから実際に加工部に加工液が供給されるまでの所要時
間をタイマのカウンタに設定する設定手段と、加工液の
供給指令が出力されると同時に、タイマをスタートさせ
るタイマ制御手段とを備え、移動及び加工制御手段は、
加工液の供給指令が出力された後に、加工指令が出力さ
れた時、タイマのカウンタが一定値になるまで切削動作
の実行を禁止するものである。また、請求項2の発明
は、請求項1の工作機械の制御装置において、移動及び
加工制御手段は、加工液の供給指令が出力された後に、
加工指令が出力された時、タイマとは関係なく即座に切
削動作以外の加工動作を許容するものである。
に請求項1の発明は、加工指令に基づいて、加工テーブ
ルを移動させ、工具による切削を含む加工動作を制御す
る移動及び加工制御手段と、加工液の供給指令に基づい
て、加工液の供給を制御する加工液制御手段とを備えた
工作機械の制御装置において、読み出し書き込み自在な
カウンタを有するタイマと、加工液の供給指令を出力し
てから実際に加工部に加工液が供給されるまでの所要時
間をタイマのカウンタに設定する設定手段と、加工液の
供給指令が出力されると同時に、タイマをスタートさせ
るタイマ制御手段とを備え、移動及び加工制御手段は、
加工液の供給指令が出力された後に、加工指令が出力さ
れた時、タイマのカウンタが一定値になるまで切削動作
の実行を禁止するものである。また、請求項2の発明
は、請求項1の工作機械の制御装置において、移動及び
加工制御手段は、加工液の供給指令が出力された後に、
加工指令が出力された時、タイマとは関係なく即座に切
削動作以外の加工動作を許容するものである。
【0005】また、請求項3の発明は、加工指令に基づ
いて、加工テーブルを移動させ、工具による切削を含む
加工動作を制御する移動及び加工制御のためのステップ
と、加工液の供給指令に基づいて、加工液の供給を制御
するステップとからなる工作機械の制御方法において、
加工液の供給指令を出力してから実際に加工部に加工液
が供給されるまでの所要時間をタイマのカウンタに設定
するステップと、加工液の供給指令が出力されると同時
に、タイマをスタートさせるステップとからなり、移動
及び加工制御のためのステップにおいては、加工液の供
給指令が出力された後に、加工指令が出力された時、タ
イマのカウンタが一定値になるまで切削動作の実行を禁
止し、タイマとは関係なく即座に切削動作以外の加工動
作を許容すものである。
いて、加工テーブルを移動させ、工具による切削を含む
加工動作を制御する移動及び加工制御のためのステップ
と、加工液の供給指令に基づいて、加工液の供給を制御
するステップとからなる工作機械の制御方法において、
加工液の供給指令を出力してから実際に加工部に加工液
が供給されるまでの所要時間をタイマのカウンタに設定
するステップと、加工液の供給指令が出力されると同時
に、タイマをスタートさせるステップとからなり、移動
及び加工制御のためのステップにおいては、加工液の供
給指令が出力された後に、加工指令が出力された時、タ
イマのカウンタが一定値になるまで切削動作の実行を禁
止し、タイマとは関係なく即座に切削動作以外の加工動
作を許容すものである。
【0006】
【作用】上記構成を有する請求項1の発明によれば、加
工液供給指令を出力してから実際にワーク切削部に加工
液が供給されるまでに要する時間が、タイマのカウンタ
に設定手段によって設定され、加工液供給指令出力後に
ワークの加工指令が出力された場合、タイマ制御手段が
加工液供給指令の出力と同時にタイマをスタートさせ、
タイマのカウンタ値が設定した値に達するまで、移動及
び加工制御手段は切削動作の実行を禁止する。従って、
加工液がワーク切削部に供給されていないのに切削動作
を行ってしまうという事態を防止することができる。ま
た、請求項2の発明によれば、上記において、加工指令
が切削動作以外の指令である時は、タイマのカウンタ値
に関係なく、移動及び加工制御手段は即座に切削動作以
外の加工動作を実行する。従って、待機時間を少なくす
ることができる。また、請求項3の発明によれば、加工
液供給指令を出力してから実際にワーク切削部に加工液
が供給されるまでに要する時間がタイマのカウンタに設
定され、加工液供給指令出力後にワークの加工指令が出
力された場合、加工液供給指令の出力と同時にタイマが
スタートされ、タイマのカウンタ値が設定した値に達す
るまで、切削動作の実行を禁止し、切削動作以外の加工
動作についてはタイマのカウンタ値に関係なく即座に実
行を許容する。従って、加工液がワーク切削部に供給さ
れていないのに切削動作を行ってしまうという事態が防
止でき、また、工作機械の待機時間を少なくすることが
できる。
工液供給指令を出力してから実際にワーク切削部に加工
液が供給されるまでに要する時間が、タイマのカウンタ
に設定手段によって設定され、加工液供給指令出力後に
ワークの加工指令が出力された場合、タイマ制御手段が
加工液供給指令の出力と同時にタイマをスタートさせ、
タイマのカウンタ値が設定した値に達するまで、移動及
び加工制御手段は切削動作の実行を禁止する。従って、
加工液がワーク切削部に供給されていないのに切削動作
を行ってしまうという事態を防止することができる。ま
た、請求項2の発明によれば、上記において、加工指令
が切削動作以外の指令である時は、タイマのカウンタ値
に関係なく、移動及び加工制御手段は即座に切削動作以
外の加工動作を実行する。従って、待機時間を少なくす
ることができる。また、請求項3の発明によれば、加工
液供給指令を出力してから実際にワーク切削部に加工液
が供給されるまでに要する時間がタイマのカウンタに設
定され、加工液供給指令出力後にワークの加工指令が出
力された場合、加工液供給指令の出力と同時にタイマが
スタートされ、タイマのカウンタ値が設定した値に達す
るまで、切削動作の実行を禁止し、切削動作以外の加工
動作についてはタイマのカウンタ値に関係なく即座に実
行を許容する。従って、加工液がワーク切削部に供給さ
れていないのに切削動作を行ってしまうという事態が防
止でき、また、工作機械の待機時間を少なくすることが
できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は、本実施例による制御装置を
備えた工作機械の概略構成図である。制御装置の中核と
なる制御部1は、工作機械全体を数値制御するものでワ
ーク2を切削する工具3が備えられる主軸ヘッド4と、
加工テーブル5を駆動するX軸サーボモータ6とY軸サ
ーボモータ7と、加工液ポンプ8を制御する。加工テー
ブル5上にはワーク2が固定され、X軸サーボモータ6
とY軸サーボモータ7を駆動して加工テーブル5をワー
ク切削に最適な位置へ移動させると共に、主軸ヘッド4
をZ軸方向へ移動(上下移動)させることにより工具3
を最適な切削位置へ移動させた後、ワーク2の切削動作
を実行する。加工液ポンプ8は、ワーク切削部へ加工液
9を供給するために加工液タンク10から加工液9を汲
み上げるものである。
参照して説明する。図1は、本実施例による制御装置を
備えた工作機械の概略構成図である。制御装置の中核と
なる制御部1は、工作機械全体を数値制御するものでワ
ーク2を切削する工具3が備えられる主軸ヘッド4と、
加工テーブル5を駆動するX軸サーボモータ6とY軸サ
ーボモータ7と、加工液ポンプ8を制御する。加工テー
ブル5上にはワーク2が固定され、X軸サーボモータ6
とY軸サーボモータ7を駆動して加工テーブル5をワー
ク切削に最適な位置へ移動させると共に、主軸ヘッド4
をZ軸方向へ移動(上下移動)させることにより工具3
を最適な切削位置へ移動させた後、ワーク2の切削動作
を実行する。加工液ポンプ8は、ワーク切削部へ加工液
9を供給するために加工液タンク10から加工液9を汲
み上げるものである。
【0008】図2は、上記制御部1が実行する機能のブ
ロック構成図である。中央処理装置(以下、CPUとい
う)11は、NCプログラムを記憶するRAM12、R
OM13等の記憶装置からの工作機械運転に必要なデー
タに基づいて工作機械の制御を司るものであり、各制
御、モータ部等へワーク加工指令等を出力する指令出力
部11aを内蔵している。指令出力部11aは、キーボ
ード14から工作機械運転開始信号を受け取ると、移動
制御部15a及び加工制御部15bにワーク加工指令を
出力する。また、この指令出力部11aは、タイマ制御
部16へタイマ制御指令を、加工液供給部17へは加工
液供給指令を出力する。加工液供給部17は加工液供給
指令を受け取ると、これに従って加工液をワーク切削部
へ加工液ポンプ8を用いて供給する。タイマ制御部16
は、タイマ制御指令を受け取ると同時にタイマ18をス
タートさせ、このタイマ18は、読み出し書き込み自在
なカウンタを有し、設定部19によって、加工液供給部
17に加工液供給指令が出力されてから実際にワーク切
削部へ加工液が供給されるのに要する時間がカウンタに
設定される。このカウンタ値は加工制御部15bに出力
され、移動制御部15aはこのカウンタ値とワーク加工
指令に基づいて、X軸サーボモータ6、Y軸サーボモー
タ7、並びに主軸ヘッド4をZ軸方向へ移動(上下移
動)させる主軸ヘッド移動モータ4aへ位置決め及び切
削指令を出力してワーク2及び主軸ヘッド4の位置をワ
ーク加工に適当な位置へ移動させ、工具3とワーク2と
の相対移動により、ワーク2の切削を行う。
ロック構成図である。中央処理装置(以下、CPUとい
う)11は、NCプログラムを記憶するRAM12、R
OM13等の記憶装置からの工作機械運転に必要なデー
タに基づいて工作機械の制御を司るものであり、各制
御、モータ部等へワーク加工指令等を出力する指令出力
部11aを内蔵している。指令出力部11aは、キーボ
ード14から工作機械運転開始信号を受け取ると、移動
制御部15a及び加工制御部15bにワーク加工指令を
出力する。また、この指令出力部11aは、タイマ制御
部16へタイマ制御指令を、加工液供給部17へは加工
液供給指令を出力する。加工液供給部17は加工液供給
指令を受け取ると、これに従って加工液をワーク切削部
へ加工液ポンプ8を用いて供給する。タイマ制御部16
は、タイマ制御指令を受け取ると同時にタイマ18をス
タートさせ、このタイマ18は、読み出し書き込み自在
なカウンタを有し、設定部19によって、加工液供給部
17に加工液供給指令が出力されてから実際にワーク切
削部へ加工液が供給されるのに要する時間がカウンタに
設定される。このカウンタ値は加工制御部15bに出力
され、移動制御部15aはこのカウンタ値とワーク加工
指令に基づいて、X軸サーボモータ6、Y軸サーボモー
タ7、並びに主軸ヘッド4をZ軸方向へ移動(上下移
動)させる主軸ヘッド移動モータ4aへ位置決め及び切
削指令を出力してワーク2及び主軸ヘッド4の位置をワ
ーク加工に適当な位置へ移動させ、工具3とワーク2と
の相対移動により、ワーク2の切削を行う。
【0009】次に、上記のように構成された工作機械の
制御装置による動作について、図3のフローチャートを
参照して説明する。キーボード14から工作機械運転開
始信号が出力されて、処理が開始されると(S10
0)、タイマ18のカウンタが初期値に設定される(S
110)。次に、CPU11がこれから出力しようとす
る指令が何であるかを解釈する(S111)。解釈した
指令が加工液供給を開始する指令である場合には(S1
20でYES)、加工液供給部17へ加工液供給を開始
する指令が出力され、タイマ制御部16にはタイマ制御
指令が送られる。タイマ制御部16は、タイマ18のカ
ウンタ値を参照し、このカウンタ値が初期値のままであ
れば(S121でYES)、タイマ18をスタートさせ
る(S122)。カウンタ値が初期値でなければ、加工
液供給を開始する指令が出力された後で、既にタイマ1
8はスタートされているので、再度タイマのスタートは
行わない(S121でNO)。解釈した指令が加工液供
給を終了させる指令である場合には(S130でYE
S)、加工液供給部17へ加工液供給を終了させる指令
を出力し、タイマ制御部16にタイマ制御指令を出力し
てタイマ18を停止させ(S131)、タイマ18のカ
ウンタに初期値が設定される(S132)。
制御装置による動作について、図3のフローチャートを
参照して説明する。キーボード14から工作機械運転開
始信号が出力されて、処理が開始されると(S10
0)、タイマ18のカウンタが初期値に設定される(S
110)。次に、CPU11がこれから出力しようとす
る指令が何であるかを解釈する(S111)。解釈した
指令が加工液供給を開始する指令である場合には(S1
20でYES)、加工液供給部17へ加工液供給を開始
する指令が出力され、タイマ制御部16にはタイマ制御
指令が送られる。タイマ制御部16は、タイマ18のカ
ウンタ値を参照し、このカウンタ値が初期値のままであ
れば(S121でYES)、タイマ18をスタートさせ
る(S122)。カウンタ値が初期値でなければ、加工
液供給を開始する指令が出力された後で、既にタイマ1
8はスタートされているので、再度タイマのスタートは
行わない(S121でNO)。解釈した指令が加工液供
給を終了させる指令である場合には(S130でYE
S)、加工液供給部17へ加工液供給を終了させる指令
を出力し、タイマ制御部16にタイマ制御指令を出力し
てタイマ18を停止させ(S131)、タイマ18のカ
ウンタに初期値が設定される(S132)。
【0010】解釈した指令が切削指令以外の加工指令、
例えば位置決め等の指令であった場合には(S140で
NO)、移動制御部15aへワーク加工指令が出力さ
れ、移動制御部15aはタイマ18のカウンタ値に関係
なく、位置決め指令をX軸サーボモータ6、Y軸サーボ
モータ7及び主軸ヘッド移動モータ4aへ出力して、ワ
ーク2及び主軸ヘッド4の移動を行う(S161)。解
釈した指令が切削指令であった場合には(S140でY
ES)、移動制御部15aへワーク加工指令が出力さ
れ、加工制御部15bはタイマ18のカウンタ値を参照
し、このカウンタ値が初期値でない場合には(S150
でNO)、カウンタ値が設定部19によって設定された
値に達するまで移動制御部15aへの切削指令の出力を
禁止し(S160でNO)、カウンタ値が設定値に達す
ると(S160でYES)、各モータへ切削指令を出力
し、工具3にワーク2の切削を実行させる(S16
1)。
例えば位置決め等の指令であった場合には(S140で
NO)、移動制御部15aへワーク加工指令が出力さ
れ、移動制御部15aはタイマ18のカウンタ値に関係
なく、位置決め指令をX軸サーボモータ6、Y軸サーボ
モータ7及び主軸ヘッド移動モータ4aへ出力して、ワ
ーク2及び主軸ヘッド4の移動を行う(S161)。解
釈した指令が切削指令であった場合には(S140でY
ES)、移動制御部15aへワーク加工指令が出力さ
れ、加工制御部15bはタイマ18のカウンタ値を参照
し、このカウンタ値が初期値でない場合には(S150
でNO)、カウンタ値が設定部19によって設定された
値に達するまで移動制御部15aへの切削指令の出力を
禁止し(S160でNO)、カウンタ値が設定値に達す
ると(S160でYES)、各モータへ切削指令を出力
し、工具3にワーク2の切削を実行させる(S16
1)。
【0011】上記S150で、タイマ18のカウンタ値
が初期値のままであれば(S150でYES)、加工液
供給を開始する指令が出されておらず、タイマ18もス
タートされていないため、移動及び加工制御部15は、
加工液の供給を必要としない切削動作、例えば、タッチ
センサによる形状計測等の動作を行う(S161)。1
ブロック解釈(S111)で解釈したブロックがプログ
ラム終了命令であれば(S170でYES)、プログラ
ム運転を終了し(S180)、プログラム終了命令でな
ければS111に戻り、再度、CPU11がこれから出
力しようとする指令の解釈を行う。なお、本発明は上記
実施例の構成に限られることなく、種々の変形が可能で
ある。
が初期値のままであれば(S150でYES)、加工液
供給を開始する指令が出されておらず、タイマ18もス
タートされていないため、移動及び加工制御部15は、
加工液の供給を必要としない切削動作、例えば、タッチ
センサによる形状計測等の動作を行う(S161)。1
ブロック解釈(S111)で解釈したブロックがプログ
ラム終了命令であれば(S170でYES)、プログラ
ム運転を終了し(S180)、プログラム終了命令でな
ければS111に戻り、再度、CPU11がこれから出
力しようとする指令の解釈を行う。なお、本発明は上記
実施例の構成に限られることなく、種々の変形が可能で
ある。
【0012】
【発明の効果】以上のように請求項1及び3に記載の工
作機械の制御装置及び方法によれば、加工液供給指令を
出力した後に加工指令が出力されたとき、加工液供給指
令が出力されてから実際にワーク切削部に加工液が供給
されるのに要する時間が経過するまで切削動作の実行を
禁止するものであるため、加工液が供給されるのを待た
ずに切削動作を行うことによって発生する、ワークの加
工精度が低くなる、工具を痛める等の弊害をなくすこと
ができる。請求項2記載の工作機械の制御装置によれ
ば、加工指令が切削動作以外の加工動作の場合、タイマ
のカウンタ値に関係なく、即座に該加工動作を実行させ
て、工作機械の待機時間を少なくするため、ワーク加工
処理時間を短縮することができる。
作機械の制御装置及び方法によれば、加工液供給指令を
出力した後に加工指令が出力されたとき、加工液供給指
令が出力されてから実際にワーク切削部に加工液が供給
されるのに要する時間が経過するまで切削動作の実行を
禁止するものであるため、加工液が供給されるのを待た
ずに切削動作を行うことによって発生する、ワークの加
工精度が低くなる、工具を痛める等の弊害をなくすこと
ができる。請求項2記載の工作機械の制御装置によれ
ば、加工指令が切削動作以外の加工動作の場合、タイマ
のカウンタ値に関係なく、即座に該加工動作を実行させ
て、工作機械の待機時間を少なくするため、ワーク加工
処理時間を短縮することができる。
【図1】本発明の一実施例による制御装置を備えた工作
機械の概略構成図である。
機械の概略構成図である。
【図2】上記実施例における制御部の機能のブロック構
成図である。
成図である。
【図3】本実施例の制御装置による処理の流れを示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
1 制御部 3 工具 4 主軸ヘッド 5 加工テーブル 6 X軸サーボモータ 7 Y軸サーボモータ 11 CPU 11a 指令出力部 15a 移動制御部 15b 切削制御部 16 タイマ制御部 17 加工液供給部 18 タイマ 19 設定部
Claims (3)
- 【請求項1】 加工指令に基づいて、加工テーブルを移
動させ、工具による切削を含む加工動作を制御する移動
及び加工制御手段と、加工液の供給指令に基づいて加工
液の供給を制御する加工液制御手段とを備えた工作機械
の制御装置において、 読み出し書き込み自在なカウンタを有するタイマと、 前記加工液の供給指令を出力してから実際に加工部に加
工液が供給されるまでの所要時間を前記タイマのカウン
タに設定する設定手段と、 前記加工液の供給指令が出力されると同時に、前記タイ
マをスタートさせるタイマ制御手段とを備え、 前記移動及び加工制御手段は、前記加工液の供給指令が
出力された後に、前記加工指令が出力された時、前記タ
イマのカウンタが一定値になるまで切削動作の実行を禁
止するものであることを特徴とする工作機械の制御装
置。 - 【請求項2】 前記移動及び加工制御手段は、前記加工
液の供給指令が出力された後に、前記加工指令が出力さ
れた時、前記タイマとは関係なく即座に切削動作以外の
加工動作を許容するものであることを特徴とする請求項
1記載の工作機械の制御装置。 - 【請求項3】 加工指令に基づいて、加工テーブルを移
動させ、工具による切削を含む加工動作を制御する移動
及び加工制御のためのステップと、加工液の供給指令に
基づいて、加工液の供給を制御するステップとからなる
工作機械の制御方法において、 前記加工液の供給指令を出力してから実際に加工部に加
工液が供給されるまでの所要時間を前記タイマのカウン
タに設定するステップと、 前記加工液の供給指令が出力されると同時に、前記タイ
マをスタートさせるステップとからなり、 前記移動及び加工制御のためのステップにおいては、前
記加工液の供給指令が出力された後に、前記加工指令が
出力された時、前記タイマのカウンタが一定値になるま
で切削動作の実行を禁止し、前記タイマとは関係なく即
座に切削動作以外の加工動作を許容するようにしたこと
を特徴とする工作機械の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27052694A JPH08108342A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 工作機械の制御装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27052694A JPH08108342A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 工作機械の制御装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08108342A true JPH08108342A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17487453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27052694A Pending JPH08108342A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 工作機械の制御装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08108342A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100970554B1 (ko) * | 2003-12-30 | 2010-07-16 | 두산인프라코어 주식회사 | 스핀들 쿨링 유닛 안전 제어장치 및 방법 |
CN103286593A (zh) * | 2013-06-03 | 2013-09-11 | 陈相源 | 一种液压挖掘机工作臂安装夹紧底板装置 |
CN112684747A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-04-20 | 胡君分 | 一种用于轴料钻中心孔的钻床的控制电路板及控制系统 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP27052694A patent/JPH08108342A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100970554B1 (ko) * | 2003-12-30 | 2010-07-16 | 두산인프라코어 주식회사 | 스핀들 쿨링 유닛 안전 제어장치 및 방법 |
CN103286593A (zh) * | 2013-06-03 | 2013-09-11 | 陈相源 | 一种液压挖掘机工作臂安装夹紧底板装置 |
CN112684747A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-04-20 | 胡君分 | 一种用于轴料钻中心孔的钻床的控制电路板及控制系统 |
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