JP2000197616A - マイクロ電極の製造方法 - Google Patents

マイクロ電極の製造方法

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JP2000197616A
JP2000197616A JP11003339A JP333999A JP2000197616A JP 2000197616 A JP2000197616 A JP 2000197616A JP 11003339 A JP11003339 A JP 11003339A JP 333999 A JP333999 A JP 333999A JP 2000197616 A JP2000197616 A JP 2000197616A
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microelectrode
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forming
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JP11003339A
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Yoshihiro Inomaki
義洋 猪巻
Toshio Saito
敏男 斎藤
Shinji Kawaguchi
伸次 川口
Satoshi Moriya
聡 守屋
Mitsuaki Horiuchi
光明 堀内
Shinichi Tanabe
慎一 田辺
Hideo Noda
秀男 野田
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な製造プロセス化ができて、高性能なマ
イクロ電極を製造できるマイクロ電極の製造方法を提供
する。 【解決手段】 SOI基板における素子形成用半導体層
1cの一部およびその下部のSOI用絶縁膜の一部を、
エッチングする工程と、SOI基板の表面に、エピタキ
シャル成長装置を用いて半導体成長層4を形成する工程
と、半導体成長層4の表面に、絶縁膜5を形成した後、
絶縁膜5の表面に、貫通電極6bおよびパッド6aを備
えている配線層6を形成する工程と、その後、マイクロ
電極の裏面であるベース用半導体層を選択エッチング技
術を使用して、取り除いた後、SOI用絶縁膜をエッチ
ング用マスクとして使用した選択エッチング技術を使用
して、素子形成用半導体層1cの一部および半導体成長
層4の一部をエッチングして、マイクロ電極の支持台9
を形成する工程とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ電極の製
造方法に関し、特に、簡単な製造プロセス化ができて、
高性能なマイクロ電極を製造できるマイクロ電極の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、マイクロ電極の製造方法に
ついて検討した。以下は、本発明者によって検討された
技術であり、その概要は次のとおりである。
【0003】すなわち、例えば生体用電極または神経電
位検出用電極などとしてのマイクロ電極の製造方法は、
シリコン基板を用いて、貫通電極および支持台などを形
成する製造工程が使用されている。
【0004】この場合、シリコン基板の裏面部からエッ
チングを行う製造工程において、そのエッチング処理を
行う際のエッチング用マスク(エッチング処理のストッ
パ)としての酸化シリコン膜をシリコン基板の裏面に形
成して行われている。
【0005】なお、前述したマイクロ電極およびその製
造技術について記載されている文献としては、例えば1
994年発行の「IEEE TRANSACTINS ON BIOMEDICAL ENG
INEERING,VOL.41,NO.4,APRIL 1994 」p305〜p31
3に記載されているものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したマ
イクロ電極の製造方法は、シリコン基板が使用されてい
ることにより、マイクロ電極の支持台および貫通電極を
作成する製造工程は、複雑な製造プロセスが必要となる
という問題点が発生している。
【0007】また、前述したマイクロ電極の製造方法
は、シリコン基板が使用されていることにより、シリコ
ン基板の裏面部からエッチングを行う製造工程におい
て、そのエッチング処理を行う際のエッチング用マスク
としての酸化シリコン膜をシリコン基板の裏面に形成し
て行われていることにより、エッチング用マスクとして
の酸化シリコン膜をシリコン基板の裏面に形成する製造
工程が極めて困難な製造プロセスとなるという問題点が
発生していることを本発明者が見い出した。
【0008】本発明の目的は、簡単な製造プロセス化が
できて、高性能なマイクロ電極を製造できるマイクロ電
極の製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明のマイクロ電極の製造方
法は、ベース用半導体層の上にSOI用絶縁膜を介して
素子形成用半導体層が設けられているSOI基板におけ
る素子形成用半導体層の一部およびその下部のSOI用
絶縁膜の一部を、選択エッチング技術を使用して、エッ
チングする工程と、SOI基板の表面に、エピタキシャ
ル成長装置を用いて半導体成長層を形成する工程と、半
導体成長層の表面に、絶縁膜を形成した後、絶縁膜の表
面に、貫通電極およびパッドを備えている配線層を形成
する工程と、その後、マイクロ電極の裏面であるベース
用半導体層を選択エッチング技術を使用して、取り除い
た後、SOI用絶縁膜をエッチング用マスクとして使用
した選択エッチング技術を使用して、素子形成用半導体
層の一部および半導体成長層の一部をエッチングして、
マイクロ電極の支持台を形成する工程とを有するもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、重複説明は省略する。
【0013】図1〜図8および図10は、本発明の実施
の形態であるマイクロ電極の製造工程を示す概略断面図
である。図9は、図10の平面を示す概略平面図であ
り、図10は図9のA−A矢視断面を示す概略断面図で
ある。同図を用いて、本実施の形態のマイクロ電極の製
造方法を具体的に説明する。
【0014】まず、SOI(Silicon on Insulator)基
板1を用意する(図1)。この場合、本実施の形態のマ
イクロ電極の製造方法は、SOI基板1を用意すること
を第一の特徴とし、1枚のSOI基板1に複数個(例え
ば、34個)のマイクロ電極を形成することを第二の特
徴としている。本実施の形態のSOI基板1は、例え
ば、直径が125mmのウエハ状態のSOI基板であり、
ベース用半導体層(例えば、膜厚が500μm のシリコ
ン層)1aの上にSOI用絶縁膜(例えば、膜厚が15
00オングストロームの酸化シリコン膜)1bを介して
素子形成用半導体層(例えば、膜厚が0.5μm のシリコ
ン層)1cが設けられているSOI基板である。
【0015】次に、SOI基板1の表面に、レジスト膜
2を塗布し、リソグラフィ技術を使用して、レジスト膜
2に開口部を形成した後、レジスト膜2をマスクとし
て、選択エッチング技術を使用して、レジスト膜2の開
口部の下部の素子形成用半導体層1cを取り除いて(エ
ッチングして)、レジスト膜2の開口部の下部に素子形
成用半導体層1cに開口部としての溝3を形成する。そ
の後、レジスト膜2をマスクとして、選択エッチング技
術を使用して、レジスト膜2の開口部の下部のSOI用
絶縁膜1bを取り除いて(エッチングして)、レジスト
膜2の開口部の下部にSOI用絶縁膜1bに開口部とし
ての溝3を形成する(図2)。
【0016】その後、不要となったレジスト膜2を取り
除いた後、SOI基板1の表面に、エピタキシャル成長
装置を用いて、素子形成用半導体層(例えば、シリコン
層)1cと同一の材料からなる半導体成長層(例えば、
膜厚が15μm のシリコン層)4を形成する(図3)。
【0017】この場合、エピタキシャル成長装置を用い
て、SOI基板1の表面に、素子形成用半導体層(例え
ば、シリコン層)1cと同一の材料からなる半導体成長
層(例えば、膜厚が15μm のシリコン層)4を形成す
ることにより、SOI基板1の表面部に形成されている
溝3の上の半導体成長層4の表面に、溝3と類似の形状
の溝4aを形成することができる。
【0018】次に、半導体成長層4の表面に、絶縁膜5
を形成した後、絶縁膜5の表面に、配線層6を堆積した
後、リソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用し
て、パターン化された配線層6を形成する(図4)。
【0019】この場合、絶縁膜5は、CVD(Chemical
Vapor Deposition )法を使用して形成された酸化シリ
コン膜とされている。また、配線層6は、タングステン
(W)層からなる金属層とされている。この場合、本実
施の形態の配線層6は、水酸化カリウム(KOH)およ
びフッ化水素(HF)に溶けないものとされている。な
お、絶縁膜5の他の態様として、スパッタリング法を使
用して形成された酸化シリコン膜または窒化シリコン膜
などの絶縁膜を適用することができる。また、配線層5
の他の態様として、モリブデン(Mo)層などの高融点
金属層、金(Au)層などからなる導電層を適用するこ
とができる。
【0020】その後、SOI基板1の上に、配線層6の
保護を行う機能を有する保護膜7を堆積した後、リソグ
ラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、マイク
ロ電極のパッド(電極)となる領域の配線層6の一部の
表面の保護膜7を取り除いて、配線層6の一部にマイク
ロ電極のパッド(電極)6aを形成する(図5)。
【0021】この場合、保護膜7は、300〜400℃
プラズマ状態下で反応源として、液状ソースであるTE
OSを用いて酸化シリコン膜を形成するCVD法を使用
して形成された酸化シリコン膜とされている。なお、保
護膜7の他の態様として、窒化シリコン膜、樹脂膜など
の絶縁膜を適用することができる。
【0022】次に、溝4aの中心部に、リソグラフィ技
術と選択エッチング技術とを使用して、溝4aの中心部
の保護膜7および配線層6ならびに絶縁膜5を取り除い
て、それらに貫通電極用孔8を形成する(図6)。
【0023】この場合、貫通電極用孔8によって、表面
が出てきた配線層6の領域が貫通電極6bの領域であ
る。
【0024】その後、選択エッチング技術を使用して、
SOI基板1の裏面であるベース用半導体層1aを取り
除いた後、SOI用絶縁膜1bをエッチング用マスクと
して使用して、選択エッチング技術によって、SOI用
絶縁膜1bの開口部としての溝3の上の素子形成用半導
体層1cの一部およびその表面の半導体成長層4の一部
を取り除く(エッチングする)作業を行い、マイクロ電
極の支持台9を形成する(図7)。
【0025】この場合、ベース用半導体層1aを取り除
くためのエッチング処理と素子形成用半導体層1cの一
部およびその表面の半導体成長層4の一部をエッチング
する(取り除く)ためのエッチング処理とは同一の製造
工程が使用されており、選択エッチング技術としてのエ
ッチング材料として、水酸化カリウムが含まれている液
が使用されている。
【0026】したがって、選択エッチング技術としての
エッチング材料として、水酸化カリウムが含まれている
液が使用されていることにより、シリコンのエッチング
量と酸化シリコンのエッチング量の比が200:1であ
るので、選択エッチング比を大きくすることができる。
その結果、酸化シリコン膜からなるSOI用絶縁膜1b
がエッチングされる量が極めて低減化された状態で、シ
リコン層からなるベース用半導体層1aおよび素子形成
用半導体層1cならびに半導体成長層4を高い制御性を
もってエッチングしたり加工化することができ、短時間
で少ない製造プロセスによって行うことができるので、
簡単な製造プロセスによって、エッチングおよびマイク
ロ電極の支持台9を形成するための加工処理を高性能化
でしかも高信頼度化できる。
【0027】次に、選択エッチング技術を使用して、マ
イクロ電極の支持台9の裏面にあるSOI用絶縁膜(不
要となったSOI用絶縁膜)1bを取り除く作業を行う
(図8)。
【0028】この場合、選択エッチング技術としてのエ
ッチング材料として、フッ化水素が含まれている液が使
用されている。
【0029】その後、切断装置を用いて、例えば刃物な
どによって、隣接されているマイクロ電極との間の領域
を切断して、ウエハ状態の複数のマイクロ電極を各々の
マイクロ電極にすることにより、マイクロ電極の製造工
程を終了する(図9, 図10)。
【0030】この場合、本実施の形態のマイクロ電極の
製造方法によれば、例えば、直径が125mmのウエハ状
態のSOI基板1を用いて、長辺が3.6mmであり、短辺
が2.3mmの長方形のマイクロ電極を形成していることに
より、例えば34個からなる複数個のマイクロ電極を1
枚のSOI基板1から製造することができる。
【0031】前述した本実施の形態のマイクロ電極の製
造方法によれば、SOI基板1の表面に塗布したレジス
ト膜2をマスクとして、選択エッチング技術を使用し
て、レジスト膜2の開口部の下部の素子形成用半導体層
1cを取り除いて、レジスト膜2の開口部の下部に素子
形成用半導体層1cに開口部としての溝3を形成し、そ
の後、レジスト膜2をマスクとして、選択エッチング技
術を使用して、レジスト膜2の開口部の下部のSOI用
絶縁膜1bを取り除いて、レジスト膜2の開口部の下部
にSOI用絶縁膜1bに開口部としての溝3を形成して
いることにより、マイクロ電極を形成するためのマイク
ロ電極の裏面部の選択エッチング技術の際のエッチング
用マスクとしてSOI用絶縁膜1bを使用していると共
にエッチング用マスクとしてのSOI用絶縁膜1bの加
工工程を簡単な製造プロセスによって行うことができ
る。
【0032】したがって、本実施の形態のマイクロ電極
の製造方法によれば、マイクロ電極を形成するためのマ
イクロ電極の裏面部の選択エッチング技術の際のエッチ
ング用マスクは、加工化されたSOI用絶縁膜1bを使
用していることにより、簡単な製造プロセスによって、
高性能でしかも高信頼度のエッチング用マスクとするこ
とができる。
【0033】本実施の形態のマイクロ電極の製造方法に
よれば、選択エッチング技術を使用して、SOI基板1
の裏面であるベース用半導体層1aを取り除いた後、S
OI用絶縁膜1bをエッチング用マスクとして使用し
て、選択エッチング技術によって、SOI用絶縁膜1b
の開口部としての溝3の上の素子形成用半導体層1cの
一部およびその表面の半導体成長層4の一部を取り除く
作業を行い、マイクロ電極の支持台9を形成している。
そして、この場合、ベース用半導体層1aを取り除くた
めのエッチング処理と素子形成用半導体層1cの一部お
よびその表面の半導体成長層4の一部をエッチングする
ためのエッチング処理とは同一の製造工程が使用されて
おり、選択エッチング技術としてのエッチング材料とし
て、水酸化カリウムが含まれている液が使用されてい
る。
【0034】したがって、本実施の形態のマイクロ電極
の製造方法によれば、選択エッチング技術としてのエッ
チング材料として、水酸化カリウムが含まれている液が
使用されていることにより、シリコンのエッチング量と
酸化シリコンのエッチング量の比が200:1であるの
で、選択エッチング比を大きくすることができる。その
結果、酸化シリコン膜からなるSOI用絶縁膜1bがエ
ッチングされる量が極めて低減化された状態で、シリコ
ン層からなるベース用半導体層1aおよび素子形成用半
導体層1cならびに半導体成長層4を高い制御性をもっ
てエッチングしたり加工化することができ、短時間で少
ない製造プロセスによって行うことができるので、簡単
な製造プロセスによって、エッチングおよびマイクロ電
極の支持台9を形成するための加工処理を高性能化でし
かも高信頼度化できる。
【0035】本実施の形態のマイクロ電極の製造方法に
よれば、パッド6aおよび貫通電極6bを備えている配
線層6は、水酸化カリウムおよびフッ化水素に溶けない
ものであるタングステン層などからなる配線層とされて
いることにより、マイクロ電極の支持台9を形成する際
の選択エッチング技術および不要となったエッチング用
マスクとしてのSOI用絶縁膜1bを取り除く際の選択
エッチング技術を使用してエッチング処理をする際に、
配線層6をエッチングすることが防止できるので、高性
能でしかも高信頼度のマイクロ電極を製造することがで
きる。
【0036】本実施の形態のマイクロ電極の製造方法に
よれば、例えば、直径が125mmのウエハ状態のSOI
基板1を用いて、長辺が3.6mmであり、短辺が2.3mmの
長方形のマイクロ電極を形成していることにより、例え
ば34個からなる複数個のマイクロ電極を1枚のSOI
基板1から製造することができ、しかも前述したエッチ
ング用マスクとしてのSOI用絶縁膜1bを使用したエ
ッチング処理などの優れた製造工程を行っていることに
より、低コストのマイクロ電極を高い製造歩留りをもっ
て製造することができる。
【0037】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0038】たとえば、本発明のマイクロ電極の製造方
法によれば、種々の形態のマイクロ電極を形成すること
ができる。
【0039】また、本発明のマイクロ電極の製造方法に
よれば、種々の形態のマイクロ電極の1個を、1枚のS
OI基板を用いて形成することができる。
【0040】さらに、本発明のマイクロ電極の製造方法
によれば、SOI基板1の表面に、エピタキシャル成長
装置を用いて、素子形成用半導体層(例えば、シリコン
層)1cと同一の材料からなる半導体成長層(例えば、
膜厚が15μm のシリコン層)4を形成する工程を有す
ることにより、制御用の電気用素子をマイクロ電極の支
持台9に形成することができ、しかもパッド6aおよび
貫通電極6bを備えている配線層6に種々の機能を有す
る電気用素子を電気的に接続することが、設計仕様に応
じて適用することができる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0042】(1).本発明のマイクロ電極の製造方法
によれば、SOI基板の表面に塗布したレジスト膜をマ
スクとして、選択エッチング技術を使用して、レジスト
膜の開口部の下部の素子形成用半導体層を取り除いて、
レジスト膜の開口部の下部に素子形成用半導体層に開口
部としての溝を形成し、その後、レジスト膜をマスクと
して、選択エッチング技術を使用して、レジスト膜の開
口部の下部のSOI用絶縁膜を取り除いて、レジスト膜
の開口部の下部にSOI用絶縁膜に開口部としての溝を
形成していることにより、マイクロ電極を形成するため
のマイクロ電極の裏面部の選択エッチング技術の際のエ
ッチング用マスクとしてSOI用絶縁膜を使用している
と共にエッチング用マスクとしてのSOI用絶縁膜の加
工工程を簡単な製造プロセスによって行うことができ
る。
【0043】したがって、本発明のマイクロ電極の製造
方法によれば、マイクロ電極を形成するためのマイクロ
電極の裏面部の選択エッチング技術の際のエッチング用
マスクは、加工化されたSOI用絶縁膜を使用している
ことにより、簡単な製造プロセスによって、高性能でし
かも高信頼度のエッチング用マスクとすることができ
る。
【0044】(2).本発明のマイクロ電極の製造方法
によれば、選択エッチング技術を使用して、SOI基板
の裏面であるベース用半導体層を取り除いた後、SOI
用絶縁膜をエッチング用マスクとして使用して、選択エ
ッチング技術によって、SOI用絶縁膜の開口部として
の溝の上の素子形成用半導体層の一部およびその表面の
半導体成長層の一部を取り除く作業を行い、マイクロ電
極の支持台を形成している。そして、この場合、ベース
用半導体層を取り除くためのエッチング処理と素子形成
用半導体層の一部およびその表面の半導体成長層の一部
をエッチングするためのエッチング処理とは同一の製造
工程が使用されており、選択エッチング技術としてのエ
ッチング材料として、水酸化カリウムが含まれている液
が使用されている。
【0045】したがって、本発明のマイクロ電極の製造
方法によれば、選択エッチング技術としてのエッチング
材料として、水酸化カリウムが含まれている液が使用さ
れていることにより、シリコンのエッチング量と酸化シ
リコンのエッチング量の比が200:1であるので、選
択エッチング比を大きくすることができる。その結果、
酸化シリコン膜からなるSOI用絶縁膜がエッチングさ
れる量が極めて低減化された状態で、シリコン層からな
るベース用半導体層および素子形成用半導体層ならびに
半導体成長層を高い制御性をもってエッチングしたり加
工化することができ、短時間で少ない製造プロセスによ
って行うことができるので、簡単な製造プロセスによっ
て、エッチングおよびマイクロ電極の支持台を形成する
ための加工処理を高性能化でしかも高信頼度化できる。
【0046】(3).本発明のマイクロ電極の製造方法
によれば、パッドおよび貫通電極を備えている配線層
は、水酸化カリウムおよびフッ化水素に溶けないもので
あるタングステン層などからなる配線層とされているこ
とにより、マイクロ電極の支持台を形成する際の選択エ
ッチング技術および不要となったエッチング用マスクと
してのSOI用絶縁膜を取り除く際の選択エッチング技
術を使用してエッチング処理をする際に、配線層をエッ
チングすることが防止できるので、高性能でしかも高信
頼度のマイクロ電極を製造することができる。
【0047】(4).本発明のマイクロ電極の製造方法
によれば、例えば、直径が125mmのウエハ状態のSO
I基板を用いて、長辺が3.6mmであり、短辺が2.3mmの
長方形のマイクロ電極を形成していることにより、例え
ば34個からなる複数個のマイクロ電極を1枚のSOI
基板から製造することができ、しかも前述したエッチン
グ用マスクとしてのSOI用絶縁膜を使用したエッチン
グ処理などの優れた製造工程を行っていることにより、
低コストのマイクロ電極を高い製造歩留りをもって製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製造
工程を示す概略平面図である。
【図10】本発明の実施の形態であるマイクロ電極の製
造工程を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 SOI基板 1a ベース用半導体層 1b SOI用絶縁膜 1c 素子形成用半導体層 2 レジスト膜 3 溝 4 半導体成長層 4a 溝 5 絶縁膜 6 配線層 6a パッド 6b 貫通電極 7 保護膜 8 貫通電極用孔 9 支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 敏男 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 川口 伸次 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 守屋 聡 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 堀内 光明 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 田辺 慎一 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 野田 秀男 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース用半導体層の上にSOI用絶縁膜
    を介して素子形成用半導体層が設けられているSOI基
    板における前記素子形成用半導体層の一部およびその下
    部の前記SOI用絶縁膜の一部を、選択エッチング技術
    を使用して、エッチングする工程と、 前記SOI基板の表面に、エピタキシャル成長装置を用
    いて半導体成長層を形成する工程と、 前記半導体成長層の表面に、絶縁膜を形成した後、前記
    絶縁膜の表面に、貫通電極およびパッドを備えている配
    線層を形成する工程と、その後、マイクロ電極の裏面で
    ある前記ベース用半導体層を選択エッチング技術を使用
    して、取り除いた後、前記SOI用絶縁膜をエッチング
    用マスクとして使用した選択エッチング技術を使用し
    て、前記素子形成用半導体層の一部および前記半導体成
    長層の一部をエッチングして、マイクロ電極の支持台を
    形成する工程とを有することを特徴とするマイクロ電極
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロ電極の製造方法
    であって、前記SOI基板における前記ベース用半導体
    層および前記素子形成用半導体層ならびに前記半導体成
    長層は、シリコン層であり、前記SOI用絶縁膜は、酸
    化シリコン膜であることを特徴とするマイクロ電極の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のマイクロ電極の
    製造方法であって、前記支持台を形成する工程におい
    て、前記ベース用半導体層を取り除くためのエッチング
    処理と前記素子形成用半導体層の一部およびその表面の
    前記半導体成長層の一部をエッチングするためのエッチ
    ング処理とは同一の製造工程が使用されており、選択エ
    ッチング技術としてのエッチング材料として、水酸化カ
    リウムが含まれている液が使用されていることを特徴と
    するマイクロ電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のマ
    イクロ電極の製造方法であって、前記配線層は、水酸化
    カリウムおよびフッ化水素に溶けないものとされている
    ことを特徴とするマイクロ電極の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のマ
    イクロ電極の製造方法であって、1枚の前記SOI基板
    を用いて、複数個のマイクロ電極を形成することを特徴
    とするマイクロ電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のマイクロ電極の製造方法
    であって、直径が125mmのウエハ状態の前記SOI基
    板を用いて、長辺が3.6mmであり、短辺が2.3mmの長方
    形のマイクロ電極を形成していることにより、例えば3
    4個からなる複数個のマイクロ電極を1枚の前記SOI
    基板から製造していることを特徴とするマイクロ電極の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010107122A1 (ja) * 2009-03-20 2010-09-23 国立大学法人豊橋技術科学大学 中空マイクロチューブ構造体およびその作製方法ならびに生体検査装置
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