JP2000196572A - ビット位相制御装置 - Google Patents

ビット位相制御装置

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JP2000196572A
JP2000196572A JP10368404A JP36840498A JP2000196572A JP 2000196572 A JP2000196572 A JP 2000196572A JP 10368404 A JP10368404 A JP 10368404A JP 36840498 A JP36840498 A JP 36840498A JP 2000196572 A JP2000196572 A JP 2000196572A
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修一 松本
Shinsuke Yamaoka
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 遅延量の初期値としてメインカウンタ1
1にメインカウント値γを設定して、動作を開始する。
同時にサブカウント値χをサブカウンタ12に設定す
る。プラス・マイナス演算器14を用いて、メインカウ
ント値γを中心にして、現用系データに対する、予備系
データの位相差を交互にγ+χと、γ−χに切り替えな
がら、χを増加させる。この動作によってクロック信号
に対する現用系データの位相変化を監視する。位相変化
が検出された時は、メインカウント値γを変更して、ク
ロック信号に対する現用系データの位相差を維持する。 【効果】 正確な位相同期を確立するための制御時間が
短縮され、位相同期を確立するまでの間、廃棄されるデ
ータ量を減少させることが可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システム等に
用いられる、ビット位相制御装置及び制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年通信システムの高速化が進んでい
る。それに伴って、機器間での同期確立が、技術開発の
重要なテーマになっている。特に、シリアルデータ受け
入れの場合は、データの両端に存在する不定領域が、問
題になりやすい。この不定領域を避けて、正確なデータ
を取り込むためには、正確な位相同期が必要とされる。
この問題を解決するための技術として、特開平9−24
7133号(発明の名称、ディジタル信号再生装置、出
願人、日本電信電話株式会社、株式会社日立製作所)が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記、従来
の技術においても、正確な位相同期を確立するために、
無視できない程度の、制御時間が必要とされていた。通
常、データの伝送速度に比して位相同期制御の速度は極
めて遅い。その結果、位相同期を確立するまでの間、か
なりのデータ量が、廃棄される場合も発生した。この問
題を解決するための、制御時間短縮化が、大きな解決課
題として残されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉入力データを指定された遅延時間だけ遅延さ
せて現用系データを生成するとともに、上記入力データ
を現用系データとは独立に、指定された遅延時間だけ遅
延させて予備系データを生成する可変位相遅延部と、上
記可変位相遅延部にメインカウント値γを供給し、上記
現用系データの上記遅延時間を指定するメインカウンタ
と、このメインカウンタの出力するメインカウント値γ
を制御して、システムを制御するクロックと、上記現用
系データとの位相差を許容範囲に調整する制御部と、一
定の範囲で周期的に値を増減するサブカウント値χを出
力するサブカウンタと、上記メインカウント値γを中心
にして、上記サブカウント値χの幅で値を増減させるカ
ウント値γ±χを、上記可変位相遅延部に供給するプラ
ス・マイナス演算器とを備え、上記制御部は、このプラ
ス・マイナス演算器の出力するカウント値γ±χが上記
可変位相遅延部の可変範囲を越えた遅延時間を指定した
とき、その可変位相遅延部による上記予備系データの遅
延時間を可変範囲の中央付近の所定の位相差に戻して、
上記現用系データを予備系データにし、予備系データを
現用系データに切り替えるよう制御することを特徴とす
るビット位相制御装置。
【0005】〈構成2〉構成1に記載されたビット位相
制御装置において、上記制御部は、プラス・マイナス演
算器の出力するカウント値γ±χが上記可変位相遅延部
の可変範囲を越えた遅延時間を指定したとき、サブカウ
ンタのカウント値に付されていた符号を反転して、この
符号をそのまま維持した状態で、サブカウンタのカウン
ト値を増加させ、可変位相遅延部による上記予備系デー
タの遅延時間が可変範囲の中央付近の所定の位相差に戻
った後、上記現用系データを予備系データにし、予備系
データを現用系データに切り替えるよう制御することを
特徴とするビット位相制御装置。
【0006】〈構成3〉構成1又は構成2に記載された
ビット位相制御装置において、上記制御部は、上記可変
位相遅延部に上記メインカウンタが上記現用系データの
遅延時間初期値としてメインカウント値γを供給し、上
記サブカウンタと上記プラス・マイナス演算器を制御し
て上記予備系データの遅延時間を上記メインカウント値
γを中心にして所定の値増減させ、上記現用系データに
対する上記予備系データの位相変化を監視して、上記位
相変化を検出できたとき、上記γを所定の方向に所定の
値変化させ、上記位相変化が検出できなくなるまでこの
変化後のγを中心にして上記予備系データの遅延時間を
再度所定の値増減させて、上記位相変化を監視し、上記
位相変化が検出できなくなったときのγを上記現用系デ
ータの遅延時間の初期値として初期値補正するよう制御
することを特徴とするビット位相制御装置。
【0007】
【発明の実施の形態】〈具体例1の構成〉外部からジッ
タ成分を含んだ入力データを受け入れて、この入力デー
タを、現実の受信データとして外部に出力する現用系デ
ータと、この現用系データの位相制御に用いる予備系デ
ータに2分割し、その位相を別々に可変させる可変位相
遅延部と、装置内部のクロック信号と、上記現用系デー
タと、上記予備系データとを受け入れて、その位相差を
検出する位相比較部と、上記現用系データと、上記予備
系データを切り替えて出力データとして出力するデータ
出力制御部とを備えた、例えば、上記特開平9−247
133号に開示されているビット位相同期回路に本発明
によるビット位相制御装置が配置される。
【0008】本発明によるビット位相制御装置は、上記
可変位相遅延部の、遅延量の初期値を選択するメインカ
ウント値γをメインカウンタに設定して、動作を開始す
る。この初期値は通常全遅延量のほぼ中心値に定められ
る。同時にサブカウント値χをサブカウンタに設定す
る。プラス・マイナス演算器を用いて、メインカウント
値γを中心にして、現用系データに対する、予備系デー
タの位相差を交互にγ+χと、γ−χに切り替えなが
ら、χを増加させる。この動作によってクロック信号に
対する現用系データの位相変化を監視する。位相変化が
検出された時は、メインカウント値γを変更して、クロ
ック信号に対する現用系データの位相差を正常に維持す
る。
【0009】メインカウント値γが変化して、上記全遅
延量の片方、例えば、遅延量の少ない方に偏ったと想定
する。この状態で上記予備系データの位相差を前記γ−
χに設定したときに、サブカウント値χの限界が検出さ
れたとする。この時プラス・マイナス演算器のマイナス
演算を停止させて、そのままサブカウント値χを逐次増
加させる。その結果予備系データの位相は、上記全遅延
量の中心値に向けて戻り始める。ついに予備系データの
位相が現用系データの位相に対して、所定の位相差を持
つ状態になったとき、上記メインカウント値γに、上記
サブカウント値χを加算し、サブカウント値χを0にリ
セットする。その後切替スイッチを切り替えて現用系デ
ータと、予備系データを切り替える。
【0010】以下、本発明を図示の実施の形態について
詳細に説明する。図1は、本発明のビット位相制御装置
のブロック図である。本発明の説明をする前に、本発明
によるビット位相制御装置が、構成要素の一つとして配
置される、ビット位相同期回路の概要について図を用い
て説明する。図2は、ビット位相同期回路のブロック図
である。図より、ビット位相同期回路は、ビット位相制
御装置1と、可変位相遅延部21と、位相比較部22
と、データ出力制御部23を備える。
【0011】可変位相遅延部21は、外部から入力デー
タDinを受け入れて、その位相を遅延させる部分であ
る。その内部に、セレクタA1と、セレクタA2と、D
LY−1〜DLY−nまでn個従属接続された遅延線を
備える。従属接続された遅延線は、入力データDinを受
け入れてDLY−1〜DLY−nまで、遅延時間tdず
つ加算して遅延させる。セレクタA1と、セレクタA2
は、従属接続された遅延線の個々の接続部から、それぞ
れ、遅延時間が加算されたデータD0〜Dnの、いずれ
か一つを受け入れる。このデータの選択は、ビット位相
制御装置1の制御に基づいて行われる。このデータをそ
れぞれ、現用系データDr、または、予備系データDp
として出力する。ここで現用系データDrとは、実際に
受信データとして、ビット位相同期回路から出力される
信号である。また予備系データDpとは、位相同期制御
のために、このビット位相同期回路内部で使われる信号
である。後に説明するが、セレクタA1と、セレクタA
2の出力は状況に応じて適宜、現用系データDr、また
は予備系データDpに変更して使われる。
【0012】位相比較部22は、可変位相遅延部21か
ら、現用系データDr、予備系データDpに2分割され
た入力データDinと、内部クロックCLKを受け入れ
て、入力データDinと内部クロックCLKの位相差を検
出する部分である。その内部に、F−1〜F−7まで7
個のフリップフロップとEO−1〜EO−3まで3個の
排他的論理和回路を備える。フリップフロップF−1、
F−3と、フリップフロップF−2とF−4は、セレク
タA1とセレクタA2から現用系データDrまたは、予
備系データDpを受け入れて、内部クロックCLKのタ
イミングに併せてデータをラッチする部分である。排他
的論理和回路EO−1〜EO−3は、上記F−1〜F−
4がラッチしたデータを比較して、入力データDinと内
部クロックCLKの位相差を検出する部分である。フリ
ップフロップF−5〜F−7は、上記検出結果をラッチ
してビット位相制御装置1へ転送する部分である。
【0013】データ出力制御部23は、ビット位相制御
装置1の制御に基づいて、適宜、現用系データDrと予
備系データDpを変更する部分である。更に、ビット位
相制御装置1の制御に基づいてデータを1クロック分増
加したり削除したり、する部分でもある。以上の構成、
機能、動作は、上記特開平9−247133号と全く同
様である。ビット位相制御装置1は、本発明による制御
装置であり、ビット位相同期回路全体を制御する部分で
ある。
【0014】図1に戻って本発明によるビット位相制御
装置1の構成について説明する。図1より、本発明によ
るビット位相制御装置1は、メインカウンタ11と、サ
ブカウンタ12と、切替スイッチ13と、プラス・マイ
ナス演算器14と、制御部15を備える。
【0015】メインカウンタ11は、制御部15の制御
に基づいて、メインカウント値γをセレクタA1とセレ
クタA2のうち現用系データを受け持つセレクタ(以後
現用系セレクタと記す)とへ転送する。同時に、メイン
カウント値γをプラス・マイナス演算器14へも転送す
る部分である。現用系セレクタに転送されるγを現用系
選択信号Srと定義する。現用系セレクタは、この現用
系選択信号Srを受け入れて、上記D0〜Dnの中から
対応するデータDγを選択する。遅延線DLY−1〜D
LY−nの出力D1〜Dnは、それぞれ順番にメインカ
ウント数γ(1〜n)に対応させてある。
【0016】サブカウンタ12は、制御部15の制御に
基づいてサブカウント値χをプラス・マイナス演算器1
4または、セレクタA1とセレクタA2のうち予備系デ
ータを受け持つセレクタ(以後予備系セレクタと記す)
へ転送する部分である。プラス・マイナス演算器14
は、メインカウンタ11と、サブカウンタ12から、そ
れぞれ、メインカウント値γとサブカウント値χを受け
入れる。この値から、制御部15の制御に基づいて、S
p=γ±χを演算して予備系セレクタへ転送する部分で
ある。ここでSpを予備系選択信号と定義する。
【0017】切替スイッチ13は、制御部15の制御に
基づいて、セレクタA1とセレクタA2をそれぞれ、現
用系セレクタ、あるいは、予備系セレクタに切り替える
部分である。制御部15は、フリップフロップF−5〜
F−7を介して排他的論理和回路EO−1〜EO−3が
出力する位相比較結果を受け入れてビット位相制御装置
全体を制御する部分である。
【0018】〈具体例1の動作〉次に、図を用いて本発
明によるビット位相制御装置の制御動作について説明す
る。前提条件として以下の条件を定める。即ち、遅延線
DLY−1〜DLY−n(図2)の段数をn=16と
し、その各々の遅延時間tdは等しく、5td=T(デ
ータ1個の時間長)とする。又、クロックCLK(図
2)の1周期は、Tに等しくフリップフロップF1〜F
4(図2)は、クロックCLKの立上がり部分でラッチ
するものとする。更に、初期状態では、セレクタA1が
現用系セレクタとして選択されているものとする。尚、
本発明によるビット位相制御装置によって制御されるビ
ット位相同期回路の動作は、上記特開平9−24713
3号と全く同様とする。
【0019】図3は、ビット位相制御装置の動作説明図
(その1)である。(a)は、クロックCLK(図2)
の連続状態を示している。(b)は、メインカウント値
γを表している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続
された遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデー
タD0〜Dnに相当する。上記前提条件によりγの初期
値は8に設定される。即ちセレクタA1は、データD8
を受け入れる。(c)は、セレクタA1の出力を表して
いる。理解を容易にするためにデータ信号を、Highレベ
ルとLowレベルを繰り返すパルス信号に置き換えて表し
ている(排他的論理和回路EO−1〜EO−3によって
位相差を検出しているので、この置き換えが可能にな
る)。(d)はセレクタA2の出力を表している。
【0020】(e)と(f)は、メインカウント値γを
8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプラス
・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号Spを
変化させたときのセレクタA2の出力を表している。同
様に(g)と(h)、(i)と(j)、(k)と(l)
は、χをそれぞれ2、3、4にしたときのセレクタA2
の出力を表している。(m)と(n)は、メインカウン
タ11(図1)のカウント値γを+1したとき、即ちセ
レクタA1が、データD9を受け入れたときの出力を上
記(a)〜(l)と、同一時間軸上に表している。
【0021】図3の上から順を追ってビット位相制御装
置の制御動作について説明する。位相同期の前提条件を
以下のように定める。即ち、図3上でメインカウント値
8に最も近いクロックパルスをCLK−0とする。この
CLK−0の立上がり部分がデータ出力の中心(時間的
に)に一致した状態を位相一致状態、と定める。更に、
初期状態では、セレクタA1を現用系セレクタとし、セ
レクタA2を予備系セレクタとして動作しているものと
する。
【0022】以下に動作をS1〜S12までの段階に分
けて、それぞれ図3の(a)〜(n)に対応させて説明
する。 S1.制御部15(図1)が、切替スイッチ13(図
1)をaに接続し、メインカウンタ11(図1)をγ=
8に、サブカウンタをχ=0にリセットして制御を開始
する。この状態では、現用系選択信号Sr=8、予備系
選択信号Sp=8(χ=0)となる。このとき、セレク
タA1の出力の位相が、クロックパルス(CLK−0)
の立上がり部分に対し、データ出力の中心がα(=−
1)進んだ状態であったとする(c)。従って、セレク
タA2出力の位相もα(=−1)進んだ状態であり
(d)となる。排他的論理和回路EO−1〜EO−3
(図1)は、フリップフロップF1(図1)、F2(図
1)、及び、F3(図1)、F4(図1)の出力を監視
してその変化点を測定する。F1(図1)、F2(図
1)の測定点はCLK−0の立上がり部分であり、F
3、F4の測定点はCLK+1の立上がり部分になる。
(c)、(d)では、それぞれ、HighとLowを示してい
る。図上にH、Lとして示した。
【0023】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+(プラ
ス)にして、サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、
Sp=9になる。その結果セレクタA2の出力は1Td
遅れて(e)になる。この状態でもF2、F4の出力
は、それぞれH、Lとなり変化なし。
【0024】S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ
=1のまま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−
(マイナス)にする。Sr=8、Sp=7になる。その
結果セレクタA2の出力は1Td進んで(f)になる。
この状態でもF2、F4の出力は、それぞれH、Lとな
り変化なし。
【0025】S4.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=2にする。Sr=8、Sp=10に
なる。その結果セレクタA2の出力は2Td遅れて
(g)になる。この状態でもF2、F4の出力は、それ
ぞれH、Lとなり変化なし。
【0026】S5.制御部15(図1)が、γ=8、χ
=2のまま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−
にする。Sr=8、Sp=6になる。その結果セレクタ
A2の出力は2Td進んで(h)になる。この状態でF
2、F4の出力は、それぞれL、Hとなり変化を検出す
る。このとき、制御の一方法としては、制御部15(図
1)が、メインカウント値をγ+1=9に変更すると同
時に、サブカウント値をχ=0にリセットして、メイン
カウント値γ=9で、上記A2.からの動作を開始する
方法がある。更に、別の方法を示すと、F2、F4の出
力が、それぞれL、Hとなり変化を検出した後、制御部
15(図1)は、このときのサブカウント値χ1(=
2)を記憶する。ここでは、後者に従う。
【0027】S6.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=3にする。Sr=8、Sp=11に
なる。その結果セレクタA2の出力は3Td遅れて
(i)になる。この状態でもF2、F4の出力は、それ
ぞれH、Lとなり変化なし。
【0028】S7.制御部15(図1)が、γ=8、χ
=3のまま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−
にする。Sr=8、Sp=5になる。その結果セレクタ
A2の出力は3Td進んで(j)になる。この状態でも
F2、F4の出力は、それぞれL、Hとなり変化した状
態のままである。
【0029】S8.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=4にする。Sr=8、Sp=12に
なる。その結果セレクタA2の出力は4Td遅れて
(k)になる。この状態でF2、F4の出力は、それぞ
れL、Hとなり、変化を検出する。制御部15(図1)
はこのときのサブカウント値χ2(=4)を記憶する。
【0030】S9.制御部15(図1)が、γ=8、χ
=4のまま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−
にする。Sr=8、Sp=4になる。その結果セレクタ
A2の出力は4Td進んで(l)になる。この状態でも
F2、F4の出力は、それぞれL、Hとなり変化した状
態のままである。
【0031】S10.制御部15(図1)は、F2、F
4が変化した時点でのSpの変化量から、α=(1/
2)(χ2−χ1)の演算をして、初期状態での、セレ
クタA1の出力とCLK−0との位相差、αを求める。
ここでは、α=+1と求まる。S11.制御部15(図
1)は、メインカウント値に1加算してγ=9に変更す
る。同時にサブカウンタをχ=0にリセットする。この
状態を(m)、(n)に表している。
【0032】以上の結果、セレクタA1は、データD9
を受け入れて、位相一致状態を維持して動作することが
できる。この状態で制御部15(図1)は、メインカウ
ント値をγ=9の状態で、サブカウント値χを変動させ
ながら、入力データの位相変化を監視する。何らかの状
況変化によって位相差αが発生したときは、上記動作を
繰り返して位相一致状態を維持することができる。
【0033】次に、上記制御動作中にメインカウント値
γが片方に寄りすぎて、セレクタA1による位相同期調
整ができなくなったときの制御動作について説明する。
図4は、ビット位相制御装置の動作説明図(その2)で
ある。(a)は、クロックCLK(図2)の連続状態を
示している。(b)は、メインカウント値γを表してい
る。横軸上の数値γはそのまま従属接続された遅延線
(図2)個々の接続部から出力されるデータD0〜Dn
に相当する。γ=3まで変化した状態を想定する。即ち
セレクタA1は、データD3を受け入れている。(c)
は、セレクタA1の出力を表している。(d)はセレク
タA2の出力を表している。
【0034】(e)と(f)は、メインカウント値γを
3に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプラス
・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号Spを
変化させたときのセレクタA2の出力を表している。同
様に(g)と(h)、(i)と(j)は、χをそれぞれ
2、3、にしたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(k)と(l)と(m)と(n)と(o)と(p)
は、セレクタA2出力を現用系データと予備系データの
位相が所定の位相差となるように制御する。この場合、
メインカウント値γの増加方向へ動かす制御動作を表し
ている。(q)と(r)は、現用系をセレクタA1の出
力からセレクタA2出力に変更する制御動作を表してい
る。
【0035】以下に動作をS1〜S12までの段階に分
けて、それぞれ図3の(a)〜(r)に対応させて説明
する。 S1.制御部15(図1)が、切替スイッチ13(図
1)をaに接続したまま、メインカウンタ11(図1)
をγ=3の状態で、サブカウンタをχ=0にリセットし
て制御を開始する。この状態では、現用系選択信号Sr
=3、予備系選択信号Sp=3(χ=0)なので
(c)、(d)となる。F1、F2はH、F3、F4は
Lを示している。
【0036】S2.制御部15(図1)が、γ=3のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=3、Sp=4にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化なし。
【0037】S3.制御部15(図1)が、γ=3、χ
=1のまま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−
にする。Sr=3、Sp=2になる。その結果セレクタ
A2の出力は1Td進んで(f)になる。この状態でも
F2、F4の出力は、それぞれH、Lとなり変化なし。
【0038】S4.制御部15(図1)が、γ=3のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=2にする。Sr=3、Sp=5にな
る。その結果セレクタA2の出力は2Td遅れて(g)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化なし。
【0039】S5.制御部15(図1)が、γ=3、χ
=2のまま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−
にする。Sr=3、Sp=1になる。その結果セレクタ
A2の出力は2Td進んで(h)になる。この状態でも
F2、F4の出力は、それぞれH、Lとなり変化なし。
【0040】S6.制御部15(図1)が、γ=3のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=3にする。Sr=3、Sp=6にな
る。その結果セレクタA2の出力は3Td遅れて(i)
になる。この状態でF2、F4の出力は、それぞれL、
Hとなり変化を検出する。
【0041】S7.制御部15(図1)が、γ=3、χ
=3のまま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−
にする。Sr=3、Sp=0になる。その結果セレクタ
A2の出力は3Td進んで(j)になる。この状態でも
F2、F4の出力は、それぞれL、Hとなり変化を検出
する。制御部15(図1)はこのときのサブカウント値
χ1(=3)を記憶する。同時にSp=0になり、この
点が限界値であることを認識する。
【0042】S8.制御部15(図1)は、限界値を認
識したとき、サブカウント値χ1(=3)のまま、プラ
ス・マイナス演算器14を+にする。その結果セレクタ
A2の出力は(k)になる。この状態は(i)の状態と
等しい。
【0043】S9.制御部15(図1)は、プラス・マ
イナス演算器14を+の状態に維持したまま、サブカウ
ンタをχ=4にする。この状態は(l)である。 S10.同様にして、制御部15(図1)は、プラス・
マイナス演算器14を+の状態に維持したまま、サブカ
ウンタをχ=5にする。この状態は(m)である。 S11.同様にして、サブカウンタをχ=6、7、8と
すると、χ=8で位相関係が変わる(F3とF2の出力
データが異なる。)。制御部15(図1)は、このとき
のχ2=8を記憶する。
【0044】S12.制御部15(図1)は、χ1、χ
2より、β=(χ2−χ1)=5を求め、このβによ
り、サブカウント値をχ=5にセットする。そして、判
定信号Ssをデータ出力制御部23(図2)へ転送す
る。データ出力制御部23(図2)は、内部に備えるビ
ット制御回路29(図2)が、この判定信号Ssを受け
入れたとき現用系データをセレクタA1の出力からセレ
クタA2の出力へ切り替える。同時に制御部15(図
1)は、切替スイッチ13をBに切り替えてセレクタA
1とセレクタA2を交換する。そのとき、メインカウン
タ11のカウント値にサブカウンタ12のカウント値χ
=5を加算してγ=8にする。その後サブカウンタ12
をリセットしてカウント値χ=0にする。その状態を
(q)、(r)に表す。この状態で現用系セレクタと予
備系セレクタは、相互に交換されている。以後制御部1
5(図1)は、サブカウント値χを変化させ、セレクタ
A1の位相を変動させながら入力データの位相変化を監
視する。
【0045】以上の動作は、メインカウント値γが0に
近づく方向に寄りすぎて、セレクタA1による位相同期
調整ができなくなったときの制御動作に限定して説明し
た。メインカウント値γがnに近づく方向に寄りすぎ
て、セレクタA1による位相同期調整ができなくなる場
合も想定できるが、全く同様の動作で対処できるので説
明を割愛する。
【0046】〈具体例1の効果〉以上説明したように、
上記ビット位相同期回路は、本発明によるビット位相制
御装置1を備えることによって、位相同期確立に要する
制御時間が短縮される。その結果、位相同期を確立する
までの間、廃棄されるデータ量を減少させることが可能
になる。
【0047】〈具体例2〉上記のように、本発明による
ビット位相制御装置は、上記可変位相遅延部の遅延量の
初期値が、メインカウント値γによって設定された後動
作を開始する。この初期値は、通常全遅延量のほぼ中心
値に設定される。以上の設定は、送られてくるデータの
信号波形が正常であることを前提にして成り立ってい
る。ところが、伝送系の環境変化等によって、信号波形
が正常に維持されない場合も起こり得る。特に信号波形
のデューティ比に関して、最大10%前後の劣化は、通
常起こり得る。本具体例の目的は、上記遅延量の初期値
をデューティ比の劣化に合わせて初期値補正制御を実施
することである。又、デューティ比劣化のない正常なデ
ータに対しても、この初期値補正制御を実施することに
よってより一層確実なビット位相制御を行うことができ
る。
【0048】この目的を達成するために具体例2による
ビット位相制御装置は、以下に記す初期値補正制御を行
う。本具体例によるビット位相制御装置は、メインカウ
ント値γによって全遅延量のほぼ中心値が初期値として
設定される。次に、本装置の内部に配置されている制御
部は、メインカウント値γを中心にして現用系データに
対して、所定の量(以下一例として1に限定して説明す
る)予備系データの遅延量を交互にγ+1と、γ−1に
切り替える。制御部は、このとき現用系データに対する
予備系データの位相変化を監視する。もし位相変化が検
出できなければ、メインカウント値γを変更することな
く、初期値補正制御を終了する。もし位相変化を検出し
たときは、メインカウント値γを1増加する。
【0049】再度、上記と同様に1増加された後のメイ
ンカウント値γを中心にして現用系データに対する予備
系データの遅延量を交互にγ+1と、γ−1に切り替え
る。このとき、現用系データに対する予備系データの位
相を監視する。もし位相変化を検出できなければ、補正
制御を終了する。もし位相変化を検出したときは、メイ
ンカウント値γを再度1増加する。以下上記と同様の動
作を繰り返す。現用系データに対する予備系データの位
相変化を検出できなくなったとき初期値補正制御を終了
する。
【0050】ここで具体例1の動作を振り返ってみる。
具体例1では、位相変化を検出するために、予備系デー
タの遅延量を交互にγ+1と、γ−1、γ+2と、γ−
2、γ+3と、γ−3、…と、変化させて位相変化を検
出するまで続けた。この動作の差異がなぜ必要とされる
かについては、動作の説明の最後のところで図を用いて
詳細に説明する。
【0051】以下に、図を用いて初期値補正制御の詳細
について説明する。前提条件として以下の条件を定め
る。即ち、遅延線DLY−1〜DLY−n(図2)の段
数をn=16とし、その各々の遅延時間tdは等しく、
5td=T(データ1個の時間長)とする。又、クロッ
クCLK(図2)の1周期は、Tに等しくフリップフロ
ップF1〜F4(図2)は、クロックCLKの立上がり
部分でラッチするものとする。更に、初期状態では、セ
レクタA1が現用系セレクタとして選択されているもの
とする。尚、本発明によるビット位相制御装置によって
制御されるビット位相同期回路の動作は、上記特開平9
−247133号と全く同様とする。以上の条件は具体
例1と同様である。
【0052】図5は、初期値補正制御の動作説明図(そ
の1)である。デューティ比劣化のない正常なデータの
場合を表している。(a)は、クロックCLK(図2)
の連続状態を示している。(b)は、メインカウント値
γを表している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続
された遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデー
タD0〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定され
る。即ちセレクタA1は、データD8を受け入れる。
(c)は、セレクタA1の出力を表している。理解を容
易にするためにデータ信号を、HighレベルとLowレベル
を繰り返すパルス信号に置き換えて表している(排他的
論理和回路EO−1〜EO−3によって位相差を検出し
ているので、この置き換えが可能になる)。(d)はセ
レクタA2の出力を表している。
【0053】(e)と(f)は、メインカウント値γを
8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプラス
・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号Spを
変化させたときのセレクタA2の出力を表している。
(g)は、初期値補正制御終了時のセレクタA1の出力
を表している。(a)〜(g)は、同一時間軸上に表さ
れている。図5の上から順を追ってビット位相制御装置
の制御動作について説明する。図5は、初期値γ=8の
とき、セレクタA1の出力の中点(図上に○で示した位
置)がクロックCLK−0の立上がり時点と一致してい
る場合を表している(c)。図の上から順を追って初期
値補正制御の動作について説明する。
【0054】以下に動作をS1〜S12までの段階に分
けて、それぞれ図3の(a)〜(g)に対応させて説明
する。 S1.制御部15(図1)が、切替スイッチ13(図
1)をaに接続し、メインカウンタ11(図1)をγ=
8に、サブカウンタをχ=0にリセットして初期値を設
定する。この状態では、現用系選択信号Sr=8、予備
系選択信号Sp=8(χ=0)となる。このとき、セレ
クタA1の出力の位相が、クロックパルス(CLK−
0)の立上がり部分と、データ出力の中心が一致した状
態であったとする(c)。従って、セレクタA2出力の
位相もクロックパルス(CLK−0)の立上がり部分
と、データ出力の中心が一致した状態(d)となる。排
他的論理和回路EO−1〜EO−3(図1)は、フリッ
プフロップF1(図1)、F2(図1)、及び、F3
(図1)、F4(図1)の出力を監視してその変化を検
出する。F1、F2の測定点はCLK−0の立上がり部
分であり、F3、F4の測定点はCLK+1の立上がり
部分になる。尚参考までに、CLK−1の立上がり部分
を表すF0を示した。F0の仮想測定点は、F1(図
1)、F2(図1)の入力である。それぞれ、図上にH
(high)、L(low)として示した。
【0055】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化なし。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でもF2、F4の
出力は、それぞれH、Lとなり変化なし。 S4.γ=8を中心にして遅延量を±1変化させても位
相変化が検出されなかったので制御部15(図1)は、
初期値補正の必要なしと判断して、γ=8のまま具体例
1の動作へ移行する。
【0056】図6は、初期値補正制御の動作説明図(そ
の2)である。デューティ比劣化のない正常なデータの
場合を表している。(a)は、クロックCLK(図2)
の連続状態を示している。(b)は、メインカウント値
γを表している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続
された遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデー
タD0〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定され
る。即ちセレクタA1は、データD8を受け入れる。
(c)は、セレクタA1の出力を表している。(d)は
セレクタA2の出力を表している。(e)と(f)は、
メインカウント値γを8に固定したまま、サブカウント
値χを1にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が
予備系選択信号Spを変化させたときのセレクタA2の
出力を表している。(g)は、初期値補正制御終了時の
セレクタA1の出力を表している。(a)〜(g)は、
同一時間軸上に表されている。図6の上から順を追って
ビット位相制御装置の制御動作について説明する。
【0057】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−1)進んだ状態であったとする(c)。従
って、セレクタA2出力の位相もクロックパルス(CL
K−0)の立上がり部分と、データ出力の中心がα(=
−1)進んだ状態(d)となる。
【0058】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化なし。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でもF2、F4の
出力は、それぞれH、Lとなり変化なし。 S4.γ=8を中心にして遅延量を±1変化させても位
相変化が検出されなかったので制御部15(図1)は、
初期値補正の必要なしと判断して、γ=8のまま具体例
1の動作へ移行する。
【0059】図7は、初期値補正制御の動作説明図(そ
の3)である。デューティ比劣化のない正常なデータの
場合を表している。(a)は、クロックCLK(図2)
の連続状態を示している。(b)は、メインカウント値
γを表している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続
された遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデー
タD0〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定され
る。即ちセレクタA1は、データD8を受け入れる。
(c)は、セレクタA1の出力を表している。(d)は
セレクタA2の出力を表している。(e)と(f)は、
メインカウント値γを8に固定したまま、サブカウント
値χを1にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が
予備系選択信号Spを変化させたときのセレクタA2の
出力を表している。
【0060】(g)は、メインカウント値γを1増加し
てγ=9に初期値補正制御したときのセレクタA1の出
力を表している。(h)と(i)は、メインカウント値
γを8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(j)は、初期値補正制御終了時のセレクタA1の
出力を表している。(a)〜(j)は、同一時間軸上に
表されている。図7の上から順を追ってビット位相制御
装置の制御動作について説明する。
【0061】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−2)進んだ状態であったとする(c)。従
って、セレクタA2出力の位相もクロックパルス(CL
K−0)の立上がり部分と、データ出力の中心がα(=
−2)進んだ状態(d)となる。
【0062】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化なし。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれL、Hとなり変化する。 S4.制御部15(図1)は、メインカウント値を1増
加してγ=9にする(g)。
【0063】S5.制御部15(図1)が、γ=9のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=9、Sp=10に
なる。その結果セレクタA2の出力は(g)と比較して
1Td遅れて(h)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれH、Lとなり(g)と比較して変化な
し。 S6.制御部15(図1)が、γ=9、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=9、Sp=8になる。その結果セレクタA2の出力は
(g)と比較して1Td進んで(i)になる。この状態
でもF2、F4の出力は、それぞれH、Lとなり(g)
と比較して変化なし。 S7.γ=9を中心にして遅延量を±1変化させても位
相変化が検出されなかったので制御部15(図1)は、
初期値補正の必要なしと判断して、γ=9のまま具体例
1の動作へ移行する。
【0064】図8は、初期値補正制御の動作説明図(そ
の4)である。デューティ比劣化のない正常なデータの
場合を表している。(a)は、クロックCLK(図2)
の連続状態を示している。(b)は、メインカウント値
γを表している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続
された遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデー
タD0〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定され
る。即ちセレクタA1は、データD8を受け入れる。
(c)は、セレクタA1の出力を表している。(d)は
セレクタA2の出力を表している。(e)と(f)は、
メインカウント値γを8に固定したまま、サブカウント
値χを1にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が
予備系選択信号Spを変化させたときのセレクタA2の
出力を表している。
【0065】(g)は、メインカウント値γを1増加し
てγ=9に初期値補正制御したときのセレクタA1の出
力を表している。(h)と(i)は、メインカウント値
γを8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(j)は、メインカウント値γを更に1増加してγ
=10に初期値補正制御したときのセレクタA1の出力
を表している。(k)と(l)は、メインカウント値γ
を10に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(m)は、初期値補正制御終了時のセレクタA1の
出力を表している。(a)〜(j)は、同一時間軸上に
表されている。図8の上から順を追ってビット位相制御
装置の制御動作について説明する。
【0066】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−3)進んだ状態であったとする(c)。従
って、セレクタA2出力の位相もクロックパルス(CL
K−0)の立上がり部分と、データ出力の中心がα(=
−3)進んだ状態(d)となる。
【0067】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化する。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれL、Hとなり変化しない。 S4.制御部15(図1)は、メインカウント値を1増
加してγ=9にする(g)。
【0068】S5.制御部15(図1)が、γ=9のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=9、Sp=10に
なる。その結果セレクタA2の出力は(g)と比較して
1Td遅れて(h)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれH、Lとなり(g)と比較して変化な
し。 S6.制御部15(図1)が、γ=9、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=9、Sp=8になる。その結果セレクタA2の出力は
(g)と比較して1Td進んで(i)になる。この状態
でもF2、F4の出力は、それぞれL、Hとなり(g)
と比較して変化する。 S7.制御部15(図1)は、メインカウント値を更に
1増加してγ=10にする(j)。
【0069】S8.制御部15(図1)が、γ=10の
まま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にし
て、サブカウンタをχ=1にする。Sr=10、Sp=
11になる。その結果セレクタA2の出力は(j)と比
較して1Td遅れて(k)になる。この状態でF2、F
4の出力は、それぞれH、Lとなり(g)と比較して変
化なし。 S9.制御部15(図1)が、γ=10、χ=1のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。
Sr=10、Sp=9になる。その結果セレクタA2の
出力は(j)と比較して1Td進んで(l)になる。こ
の状態でもF2、F4の出力は、それぞれH、Lとなり
(j)と比較して変化なし。 S10.γ=10を中心にして遅延量を±1変化させて
も位相変化が検出されなかったので制御部15(図1)
は、初期値補正の必要なしと判断して、γ=10のまま
具体例1の動作へ移行する。
【0070】図9は、初期値補正制御の動作説明図(そ
の5)である。デューティ比劣化のない正常なデータの
場合を表している。(a)は、クロックCLK(図2)
の連続状態を示している。(b)は、メインカウント値
γを表している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続
された遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデー
タD0〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定され
る。即ちセレクタA1は、データD8を受け入れる。
(c)は、セレクタA1の出力を表している。(d)は
セレクタA2の出力を表している。(e)と(f)は、
メインカウント値γを8に固定したまま、サブカウント
値χを1にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が
予備系選択信号Spを変化させたときのセレクタA2の
出力を表している。(g)は、初期値補正制御終了時の
セレクタA1の出力を表している。(a)〜(g)は、
同一時間軸上に表されている。図9の上から順を追って
ビット位相制御装置の制御動作について説明する。
【0071】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−4)進んだ状態であったとする(c)。従
って、セレクタA2出力の位相もクロックパルス(CL
K−0)の立上がり部分と、データ出力の中心がα(=
−4)進んだ状態(d)となる。
【0072】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
L、Hとなり変化なし。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でもF2、F4の
出力は、それぞれL、Hとなり変化なし。 S4.γ=8を中心にして遅延量を±1変化させても位
相変化が検出されなかったので制御部15(図1)は、
初期値補正の必要なしと判断して、γ=8のまま具体例
1の動作へ移行する。
【0073】以上初期値をγ=8に設定した場合におい
て、セレクタA1の出力の中点(図上に○で示した位
置)がクロックCLK−0の立上がり時点と一致してい
る場合(α=0に相当する)、セレクタA1の出力の中
点(図上に○で示した位置)がクロックCLK−0の立
上がり時点よりα(α=−1、α=−2、α=−3、α
=−4)進んでいる場合について説明した。ここでクロ
ックCLK−0、クロックCLK−1、クロックCLK
−2、は連続して送られて来るクロックパルスであり、
前提条件から、その繰り返し周期はγ=5に相当する。
従って、セレクタA1の出力の中点(図上に○で示した
位置)とクロックCLK−0の立上がり時点の全ての位
相差は、上記α=0からα=−4の、いずれかの状態に
等しい。例えばα=−6の状態は、比較するクロックパ
ルスをCLK−1に変更することによってα=−1の状
態と等しくなる。
【0074】即ち、上記のように、初期値は、メインカ
ウント値γを中心にした現用系データに対して、予備系
データの位相差を交互にγ+1と、γ−1に切り替え
て、位相変化が検出されなくなるまでカウント値γを段
階的に増加させることによって補正される。以上で、デ
ューティ比劣化のない正常なデータに対する初期値補正
制御についての説明を終了したので、次にデューティ比
が劣化しているデータに対する初期値補正制御について
説明する。
【0075】図10は、初期値補正制御の動作説明図
(その6)である。次にデューティ比が劣化しているデ
ータの場合を表している。前提条件として、データの幅
が、遅延線1個分に相当する時間劣化しているものとす
る。その劣化部分は、(c)の斜線部で表されている。
(a)は、クロックCLK(図2)の連続状態を示して
いる。(b)は、メインカウント値γを表している。
【0076】横軸上の数値γはそのまま、従属接続され
た遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデータD
0〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定される。即
ちセレクタA1は、データ8を受け入れる。(c)は、
セレクタA1の出力を表している。(d)はセレクタA
2の出力を表している。(e)と(f)は、メインカウ
ント値γを8に固定したまま、サブカウント値χを1に
してプラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択
信号Spを変化させたときのセレクタA2の出力を表し
ている。(g)は、初期値補正制御終了時のセレクタA
1の出力を表している。(a)〜(g)は、同一時間軸
上に表されている。図10の上から順を追って位相制御
装置の制御動作について説明する。
【0077】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−0.5)進んだ状態であったとする
(c)。従って、セレクタA2出力の位相もクロックパ
ルス(CLK−0)の立上がり部分と、データ出力の中
心がα(=−0.5)進んだ状態(d)となる。
【0078】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化なし。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でもF2、F4の
出力は、それぞれH、Lとなり変化なし。 S4.γ=8を中心にして遅延量を±1変化させても位
相変化が検出されなかったので制御部15(図1)は、
初期値補正の必要なしと判断して、γ=8のまま具体例
1の動作へ移行する。
【0079】図11は、初期値補正制御の動作説明図
(その7)である。デューティ比が劣化しているデータ
の場合を表している。前提条件として、データの幅が、
遅延線1個分に相当する時間劣化しているものとする。
その劣化部分は、(c)の斜線部で表されている。
(a)は、クロックCLK(図2)の連続状態を示して
いる。(b)は、メインカウント値γを表している。横
軸上の数値γはそのまま、従属接続された遅延線(図
2)個々の接続部から出力されるデータD0〜Dnに相
当する。γの初期値は8に設定される。即ちセレクタA
1は、データD8を受け入れる。(c)は、セレクタA
1の出力を表している。(d)は、セレクタA2の出力
を表している。(e)と(f)は、メインカウント値γ
を8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプラ
ス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号Sp
を変化させたときのセレクタA2の出力を表している。
【0080】(g)は、メインカウント値γを1増加し
てγ=9に初期値補正制御したときのセレクタA1の出
力を表している。(h)と(i)は、メインカウント値
γを8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(j)は、初期値補正制御終了時のセレクタA1の
出力を表している。(a)〜(j)は、同一時間軸上に
表されている。図11の上から順を追ってビット位相制
御装置の制御動作について説明する。
【0081】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−1.5)進んだ状態であったとする
(c)。従って、セレクタA2出力の位相もクロックパ
ルス(CLK−0)の立上がり部分と、データ出力の中
心がα(=−1.5)進んだ状態(d)となる。
【0082】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
H、Lとなり変化なし。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれL、Lとなり変化する。 S4.制御部15(図1)は、メインカウント値を1増
加してγ=9にする(g)。
【0083】S5.制御部15(図1)が、γ=9のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=9、Sp=10に
なる。その結果セレクタA2の出力は(g)と比較して
1Td遅れて(h)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれH、Lとなり(g)と比較して変化な
し。 S6.制御部15(図1)が、γ=9、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=9、Sp=8になる。その結果セレクタA2の出力は
(g)と比較して1Td進んで(i)になる。この状態
でもF2、F4の出力は、それぞれH、Lとなり(g)
と比較して変化なし。 S7.γ=9を中心にして遅延量を±1変化させても位
相変化が検出されなかったので制御部15(図1)は、
初期値補正の必要なしと判断して、γ=9のまま具体例
1の動作へ移行する。
【0084】図12は、初期値補正制御の動作説明図
(その8)である。デューティ比が劣化しているデータ
の場合を表している。前提条件として、データの幅が、
遅延線1個分に相当する時間劣化しているものとする。
その劣化部分は、(c)の斜線部で表されている。
【0085】(a)は、クロックCLK(図2)の連続
状態を示している。(b)は、メインカウント値γを表
している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続された
遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデータD0
〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定される。即ち
セレクタA1は、データD8を受け入れる。(c)は、
セレクタA1の出力を表している。(d)は、セレクタ
A2の出力を表している。(e)と(f)は、メインカ
ウント値γを8に固定したまま、サブカウント値χを1
にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選
択信号Spを変化させたときのセレクタA2の出力を表
している。
【0086】(g)は、メインカウント値γを1増加し
てγ=9に初期値補正制御したときのセレクタA1の出
力を表している。(h)と(i)は、メインカウント値
γを8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(j)は、メインカウント値γを更に1増加してγ
=10に初期値補正制御したときのセレクタA1の出力
を表している。(k)と(l)は、メインカウント値γ
を10に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(m)は、初期値補正制御終了時のセレクタA1の
出力を表している。(a)〜(j)は、同一時間軸上に
表されている。図12の上から順を追ってビット位相制
御装置の制御動作について説明する。
【0087】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−2.5)進んだ状態であったとする
(c)。従って、セレクタA2出力の位相もクロックパ
ルス(CLK−0)の立上がり部分と、データ出力の中
心がα(=−2.5)進んだ状態(d)となる。
【0088】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でF2、F4の出力は、それぞれH、
Lとなり変化する。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれL、Hとなり変化しない。 S4.制御部15(図1)は、メインカウント値を1増
加してγ=9にする(g)。
【0089】S5.制御部15(図1)が、γ=9のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=9、Sp=10に
なる。その結果セレクタA2の出力は(g)と比較して
1Td遅れて(h)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれH、Lとなり(g)と比較して変化な
し。 S6.制御部15(図1)が、γ=9、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=9、Sp=8になる。その結果セレクタA2の出力は
(g)と比較して1Td進んで(i)になる。この状態
でもF2、F4の出力は、それぞれL、Hとなり(g)
と比較して変化する。 S7.制御部15(図1)は、メインカウント値を更に
1増加してγ=10にする(j)。
【0090】S8.制御部15(図1)が、γ=10の
まま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にし
て、サブカウンタをχ=1にする。Sr=10、Sp=
11になる。その結果セレクタA2の出力は(j)と比
較して1Td遅れて(k)になる。この状態でF2、F
4の出力は、それぞれH、Lとなり(j)と比較して変
化なし。 S9.制御部15(図1)が、γ=10、χ=1のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。
Sr=10、Sp=9になる。その結果セレクタA2の
出力は(j)と比較して1Td進んで(l)になる。こ
の状態でもF2、F4の出力は、それぞれH、Lとなり
(j)と比較して変化なし。 S10.γ=10を中心にして遅延量を±1変化させて
も位相変化が検出されなかったので制御部15(図1)
は、初期値補正の必要なしと判断して、γ=10のまま
具体例1の動作へ移行する。
【0091】図13は、初期値補正制御の動作説明図
(その9)である。デューティ比が劣化しているデータ
の場合を表している。前提条件として、データの幅が、
遅延線1個分に相当する時間劣化しているものとする。
その劣化部分は、(c)の斜線部で表されている。
【0092】(a)は、クロックCLK(図2)の連続
状態を示している。(b)は、メインカウント値γを表
している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続された
遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデータD0
〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定される。即ち
セレクタA1は、データD8を受け入れる。(c)は、
セレクタA1の出力を表している。(d)は、セレクタ
A2の出力を表している。(e)と(f)は、メインカ
ウント値γを8に固定したまま、サブカウント値χを1
にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選
択信号Spを変化させたときのセレクタA2の出力を表
している。
【0093】(g)は、メインカウント値γを1増加し
てγ=9に初期値補正制御したときのセレクタA1の出
力を表している。(h)と(i)は、メインカウント値
γを8に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(j)は、メインカウント値γを更に1増加してγ
=10に初期値補正制御したときのセレクタA1の出力
を表している。(k)と(l)は、メインカウント値γ
を10に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(m)は、メインカウント値γを更に1増加してγ
=11に初期値補正制御したときのセレクタA1の出力
を表している。(n)と(o)は、メインカウント値γ
を11に固定したまま、サブカウント値χを1にしてプ
ラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選択信号S
pを変化させたときのセレクタA2の出力を表してい
る。(p)は、初期値補正制御終了時のセレクタA1の
出力を表している。(a)〜(p)は、同一時間軸上に
表されている。図13の上から順を追ってビット位相制
御装置の制御動作について説明する。
【0094】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−3.5)進んだ状態であったとする
(c)。従って、セレクタA2出力の位相もクロックパ
ルス(CLK−0)の立上がり部分と、データ出力の中
心がα(=−3.5)進んだ状態(d)となる。
【0095】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。 Sr=8、Sp=9になる。その結果セレクタA2の出
力は1Td遅れて(e)になる。この状態でF2、F4
の出力は、それぞれL、Lとなり変化する。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれL、Hとなり変化しない。 S4.制御部15(図1)は、メインカウント値を1増
加してγ=9にする(g)。
【0096】S5.制御部15(図1)が、γ=9のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=9、Sp=10に
なる。その結果セレクタA2の出力は(g)と比較して
1Td遅れて(h)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれH、Lとなり(g)と比較して変化す
る。 S6.制御部15(図1)が、γ=9、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=9、Sp=8になる。その結果セレクタA2の出力は
(g)と比較して1Td進んで(i)になる。この状態
でもF2、F4の出力は、それぞれL、Hとなり(g)
と比較して変化する。 S7.制御部15(図1)は、メインカウント値を更に
1増加してγ=10にする(j)。
【0097】S8.制御部15(図1)が、γ=10の
まま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にし
て、サブカウンタをχ=1にする。Sr=10、Sp=
11になる。その結果セレクタA2の出力は(j)と比
較して1Td遅れて(k)になる。この状態でF2、F
4の出力は、それぞれH、Lとなり(j)と比較して変
化なし。 S9.制御部15(図1)が、γ=10、χ=1のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。
Sr=10、Sp=9になる。その結果セレクタA2の
出力は(j)と比較して1Td進んで(l)になる。こ
の状態でもF2、F4の出力は、それぞれL、Lとなり
(j)と比較して変化する。
【0098】S10.制御部15(図1)は、メインカ
ウント値を更に1増加してγ=11にする(m)。 S11.制御部15(図1)が、γ=11のまま、プラ
ス・マイナス演算器14(図1)を+にして、サブカウ
ンタをχ=1にする。Sr=11、Sp=10になる。
その結果セレクタA2の出力は(m)と比較して1Td
遅れて(n)になる。この状態でF2、F4の出力は、
それぞれH、Lとなり(m)と比較して変化なし。
【0099】S12.制御部15(図1)が、γ=1
1、χ=1のまま、プラス・マイナス演算器14(図
1)を−にする。Sr=11、Sp=10になる。その
結果セレクタA2の出力は(m)と比較して1Td進ん
で(o)になる。この状態でもF2、F4の出力は、そ
れぞれH、Lとなり(m)と比較して変化なし。 S13.γ=11を中心にして遅延量を±1変化させて
も位相変化が検出されなかったので制御部15(図1)
は、初期値補正の必要なしと判断して、γ=11のまま
具体例1の動作へ移行する。
【0100】図14は、初期値補正制御の動作説明図
(その10)である。デューティ比が劣化しているデー
タの場合を表している。前提条件として、データの幅
が、遅延線1個分に相当する時間劣化しているものとす
る。その劣化部分は、(c)の斜線部で表されている。
【0101】(a)は、クロックCLK(図2)の連続
状態を示している。(b)は、メインカウント値γを表
している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続された
遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデータD0
〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定される。即ち
セレクタA1は、データD8を受け入れる。(c)は、
セレクタA1の出力を表している。(d)は、セレクタ
A2の出力を表している。(e)と(f)は、メインカ
ウント値γを8に固定したまま、サブカウント値χを1
にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選
択信号Spを変化させたときのセレクタA2の出力を表
している。(g)は、初期値補正制御終了時のセレクタ
A1の出力を表している。(a)〜(g)は、同一時間
軸上に表されている。図14の上から順を追ってビット
位相制御装置の制御動作について説明する。
【0102】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−4.5)進んだ状態であったとする
(c)。従って、セレクタA2出力の位相もクロックパ
ルス(CLK−0)の立上がり部分と、データ出力の中
心がα(=−4.5)進んだ状態(d)となる。
【0103】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でもF2、F4の出力は、それぞれ
L、Hとなり変化なし。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でもF2、F4の
出力は、それぞれL、Hとなり変化なし。 S4.γ=8を中心にして遅延量を±1変化させても位
相変化が検出されなかったので制御部15(図1)は、
初期値補正の必要なしと判断して、γ=8のまま具体例
1の動作へ移行する。
【0104】以上初期値をγ=8に設定した場合におい
て、セレクタA1の出力の中点(図上に○で示した位
置)がクロックCLK−0の立上がり時点よりα(α=
−0.5、α=−1.5、α=−2.5、α=−3.
5、α=−4.5)進んでいる場合について説明した。
【0105】ここでクロックCLK−0、クロックCL
K−1、クロックCLK−2、は連続して送られて来る
クロックパルスであり、前提条件から、その繰り返し周
期はγ=5に相当する。従って、セレクタA1の出力の
中点(図上に○で示した位置)とクロックCLK−0の
立上がり時点の全ての位相差は、上記α=−0.5から
α=−4.5のいずれかの状態に等しい。例えばα=−
5.5の状態は、比較するクロックパルスをCLK−1
に変更することによってα=−0.5の状態と等しくな
る。
【0106】即ち、上記のように、初期値は、メインカ
ウント値γを中心にした現用系データに対して、予備系
データの位相差を交互にγ+1と、γ−1に切り替え
て、位相変化が検出されなくなるまでカウント値γを段
階的に増加させることによって補正される。尚、以上の
説明では、サブカウント値の変化量とメインカウント値
γの変化量をそれぞれ1に固定して説明したが、この値
は、遅延線の遅延時間の大小等によって任意に変更する
ことが可能である。
【0107】尚、具体例2の冒頭に記した、具体例1の
動作と具体例2の動作の差異の必要性について以下に説
明する。図15は、初期値補正制御の動作説明図(その
11)である。デューティ比が劣化しているデータの場
合を表している。前提条件として、データの幅が、遅延
線1個分に相当する時間劣化しているものとする。その
劣化部分は、(c)の斜線部で表されている。デューテ
ィ比劣化のない正常なデータの場合を表している。
【0108】(a)は、クロックCLK(図2)の連続
状態を示している。(b)は、メインカウント値γを表
している。横軸上の数値γはそのまま、従属接続された
遅延線(図2)個々の接続部から出力されるデータD0
〜Dnに相当する。γの初期値は8に設定される。即ち
セレクタA1は、データD8を受け入れる。(c)は、
セレクタA1の出力を表している。(d)は、セレクタ
A2の出力を表している。(e)と(f)は、メインカ
ウント値γを8に固定したまま、サブカウント値χを1
にしてプラス・マイナス演算器14(図1)が予備系選
択信号Spを変化させたときのセレクタA2の出力を表
している。
【0109】(g)は、補正制御されたセレクタA1の
出力を表している。(a)〜(j)は、同一時間軸上に
表されている。図12の上から順を追ってビット位相制
御装置の制御動作について説明する。以下の動作は、具
体例1の制御方法によって進行するものとする。
【0110】S1.制御部15(図1)が、切替スイッ
チ13(図1)をaに接続し、メインカウンタ11(図
1)をγ=8に、サブカウンタをχ=0にリセットして
初期値を設定する。この状態では、現用系選択信号Sr
=8、予備系選択信号Sp=8(χ=0)となる。この
とき、セレクタA1の出力の位相が、クロックパルス
(CLK−0)の立上がり部分よりも、データ出力の中
心がα(=−2.5)進んだ状態であったとする
(c)。従って、セレクタA2出力の位相もクロックパ
ルス(CLK−0)の立上がり部分と、データ出力の中
心がα(=−2.5)進んだ状態(d)となる。
【0111】S2.制御部15(図1)が、γ=8のま
ま、プラス・マイナス演算器14(図1)を+にして、
サブカウンタをχ=1にする。Sr=8、Sp=9にな
る。その結果セレクタA2の出力は1Td遅れて(e)
になる。この状態でF2、F4の出力は、それぞれH、
Lとなり変化する。制御部15(図1)は、このときの
サブカウント値χ1(=+1)を記憶する。 S3.制御部15(図1)が、γ=8、χ=1のまま、
プラス・マイナス演算器14(図1)を−にする。Sr
=8、Sp=7になる。その結果セレクタA2の出力は
1Td進んで(f)になる。この状態でF2、F4の出
力は、それぞれL、Hとなり変化する。制御部15(図
1)は、このときのサブカウント値χ2(=−1)を記
憶する。
【0112】S4.制御部15(図1)は、上記サブカ
ウント値χ1とサブカウント値χ2からα0=(1/
2)(χ2−χ1)を求める。サブカウント値χ2(=
−1)とサブカウント値χ1(=+1)からα0=0を
得る。即ち(g)となる。 以上の結果からセレクタA1の出力(a)の初期値は、
全く移動せず、制御不能の状態におちいっていることが
分る。一方、具体例2の制御方法によれば、図12で説
明したように、この例と全く同じ状態でも初期値補正制
御が可能になる。
【0113】上記の説明では、カウント値γを1ずつ段
階的に増加させることによって補正する制御方法に限定
して説明したが、カウント値γを所定の方向に所定の値
変化させればよい。所定の方向というのは、カウント値
γを増加させる方向に、或いはカウント値γを減少させ
る方向に変化させれば良い。また、所定の値とは、カウ
ント値γの変化量として予め定めておいた単位数(通常
1又は2)である。
【0114】〈具体例2の効果〉以上説明した初期値補
正制御によって以下の効果を得る。 1.入力信号のデューティ比が劣化していても、入力信
号と受信機器との間に正確な位相同期を確立できる。 2.入力信号のデューティ比が劣化していない場合にお
いても、より安全な位相差でより正確な位相同期が確立
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビット位相制御装置のブロック図であ
る。
【図2】ビット位相同期回路のブロック図である。
【図3】ビット位相制御装置の動作説明図(その1)で
ある。
【図4】ビット位相制御装置の動作説明図(その2)で
ある。
【図5】初期値補正制御の動作説明図(その1)であ
る。
【図6】初期値補正制御の動作説明図(その2)であ
る。
【図7】初期値補正制御の動作説明図(その3)であ
る。
【図8】初期値補正制御の動作説明図(その4)であ
る。
【図9】初期値補正制御の動作説明図(その5)であ
る。
【図10】初期値補正制御の動作説明図(その6)であ
る。
【図11】初期値補正制御の動作説明図(その7)であ
る。
【図12】初期値補正制御の動作説明図(その8)であ
る。
【図13】初期値補正制御の動作説明図(その9)であ
る。
【図14】初期値補正制御の動作説明図(その10)で
ある。
【図15】初期値補正制御の動作説明図(その11)で
ある。
【符号の説明】
11 メインカウンタ 12 サブカウンタ 13 切替スイッチ 14 プラス・マイナス演算器 15 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA03 BB01 CC26 CC58 CC59 DD09 DD13 DD17 DD19 DD24 DD26 DD39 DD42 DD43 DD48 JJ07 KK03 KK05 LL05 5K014 AA05 CA02 EA04 FA01 5K047 AA03 AA11 GG02 GG45 KK02 KK12 KK18 MM36 MM56 MM59

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを指定された遅延時間だけ遅
    延させて現用系データを生成するとともに、前記入力デ
    ータを現用系データとは独立に、指定された遅延時間だ
    け遅延させて予備系データを生成する可変位相遅延部
    と、 前記可変位相遅延部にメインカウント値γを供給し、前
    記現用系データの前記遅延時間を指定するメインカウン
    タと、 このメインカウンタの出力するメインカウント値γを制
    御して、システムを制御するクロックと、前記現用系デ
    ータとの位相差を許容範囲に調整する制御部と、 一定の範囲で周期的に値を増減するサブカウント値χを
    出力するサブカウンタと、 前記メインカウント値γを中心にして、前記サブカウン
    ト値χの幅で値を増減させるカウント値γ±χを、前記
    可変位相遅延部に供給するプラス・マイナス演算器とを
    備え、 前記制御部は、 このプラス・マイナス演算器の出力するカウント値γ±
    χが前記可変位相遅延部の可変範囲を越えた遅延時間を
    指定したとき、その可変位相遅延部による前記予備系デ
    ータの遅延時間を可変範囲の中央付近の所定の位相差に
    戻して、前記現用系データを予備系データにし、予備系
    データを現用系データに切り替えるよう制御することを
    特徴とするビット位相制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたビット位相制御装
    置において、 前記制御部は、 プラス・マイナス演算器の出力するカウント値γ±χが
    前記可変位相遅延部の可変範囲を越えた遅延時間を指定
    したとき、サブカウンタのカウント値に付されていた符
    号を反転して、この符号をそのまま維持した状態で、サ
    ブカウンタのカウント値を増加させ、可変位相遅延部に
    よる前記予備系データの遅延時間が可変範囲の中央付近
    の所定の位相差に戻った後、前記現用系データを予備系
    データにし、予備系データを現用系データに切り替える
    よう制御することを特徴とするビット位相制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されたビッ
    ト位相制御装置において、 前記制御部は、 前記可変位相遅延部に前記メインカウンタが前記現用系
    データの遅延時間初期値としてメインカウント値γを供
    給し、前記サブカウンタと前記プラス・マイナス演算器
    を制御して前記予備系データの遅延時間を前記メインカ
    ウント値γを中心にして所定の値増減させ、前記現用系
    データに対する前記予備系データの位相変化を監視し
    て、前記位相変化を検出できたとき、前記γを所定の方
    向に所定の値変化させ、 前記位相変化が検出できなくなるまでこの変化後のγを
    中心にして前記予備系データの遅延時間を再度所定の値
    増減させて、前記位相変化を監視し、前記位相変化が検
    出できなくなったときのγを前記現用系データの遅延時
    間の初期値として初期値補正するよう制御することを特
    徴とするビット位相制御装置。
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