JP2000195786A - 露光装置、露光方法およびデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法およびデバイス製造方法

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JP2000195786A JP10373800A JP37380098A JP2000195786A JP 2000195786 A JP2000195786 A JP 2000195786A JP 10373800 A JP10373800 A JP 10373800A JP 37380098 A JP37380098 A JP 37380098A JP 2000195786 A JP2000195786 A JP 2000195786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積算露光量を精確に制御できるようにする。 【解決手段】 走査型の露光装置および露光方法におい
て、原板50のパターン面と共役な位置に配置された光
検出器39と、露光光束が照明する原板のパターン面の
各位置についての光検出器の出力に対する補正情報を記
憶する記憶手段71とを設け、露光転写の際に補正情報
を用いて光検出器の出力を補正する。あるいは、原板の
パターン面と共役な位置に配置された第1の光検出器3
9と、前記パターン面からの反射光を検出するための第
2の光検出器41と、第1および第2の光検出器の出力
に基づく原板のパターン面上の各位置についての第1の
光検出器の出力に対する補正情報を記憶する記憶手段7
1とを設け、原板のパターンを基板61に転写する際、
補正情報を用いて第1の光検出器の出力を補正する。補
正情報は、露光光束が照明する原板のパターン面の各位
置での反射光の光量に応じて決まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスキャン方式の半導
体露光装置等の露光装置、これを用いることができる露
光方法およびデバイス製造方法に関し、特に、レチク
ル、ウエハ等からの反射光の影響を除去して、正確な積
算露光量の制御を実行可能としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来例として、放電灯を光源として用い
た半導体露光装置について以下に説明する。但し、本発
明は放電灯のような連続光光源を使用した半導体露光装
置に限定されるものではない。
【0003】従来よりスキャン動作によりレチクル上の
パターンをウエハ上に露光転写するスキャン方式の半導
体露光装置が知られている。図13は一般的なスキャン
方式の半導体露光装置の要部既略図である。この装置で
は、同図に示すように、レチクル50上のパターン20
0の一部に対して連続光光源もしくはパルス光光源を用
いた照明系によりスリット状の照明光201による照明
を行ない、投影系60により、ウエハ61上にパターン
200の一部の像を縮小投影する。そして、レチクル5
0およびウエハ61を、投影系60とスリット状照明光
201に対し、投影系60の縮小比率と同じ速度比率で
矢印202および203の方向に、互いに逆方向にスキ
ャンさせながら、レチクル50の全面のパターンをウエ
ハ61上の1チップ領域または複数チップ領域に転写す
る。
【0004】このような従来の半導体露光装置において
は、像面照度とスキャンスピードで決定されるウエハヘ
の積算露光量を常に一定にするために、像面照度を一定
にする必要がある。この要求を達成するために、従来の
スキャン方式の半導体露光装置では、レチクルと共役な
位置に光検出器を配置し、この光検出器の出力が常に一
定になるように、放電灯に対する投入電力を制御するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術によれば、光検出器の出力が常に一定にな
るように制御しても、ウエハへの積算露光量を一定にす
ることができないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、露光装置、露光方法およびデバイス製造方
法において、積算露光量を正確に制御できるようにする
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来のスキャン方式の露
光装置の積算露光量制御における精度の問題を検討した
結果、積算露光量制御の精度を悪化させている主な原因
は、原板面の照度を計測するために原板面と共役な位置
に配置した光検出器に対する原板からの反射光にあるこ
とが解った。そこで本発明では、この原板からの反射光
の影響を除去して、より高精度な積算露光制御を達成す
るようにしている。
【0008】すなわち、本発明の露光装置は、原板と基
板をスリット状の露光光束に対して相対的に走査移動さ
せながら、原板のパターンを基板に逐次露光転写する走
査型の露光装置であって、原板のパターン面と共役な位
置に配置された光検出器と、露光光束が照明する原板の
パターン面の各位置についての光検出器の出力に対する
補正情報を記憶する記憶手段とを具備し、露光転写の際
に前記補正情報を用いて光検出器の出力を補正すること
を特徴とするまた、本発明の別の露光装置は、原板と基
板をスリット状の露光光束に対して相対的に走査移動さ
せながら、原板のパターンを基板に逐次露光転写する走
査方式による露光方法において、原板のパターンを基板
に転写する際、露光光束が照明する原板の各位置に対応
する所定の補正情報を用いて、原板のパターン面と共役
な位置に配置された光検出器の出力を補正することを特
徴とする。
【0009】また、本発明の露光方法は、原板と基板を
スリット状の露光光束に対して相対的に走査移動させな
がら、原板のパターンを基板に逐次露光転写する走査方
式による露光方法において、原板のパターンを基板に転
写する際、露光光束が照明する原板の各位置に対応する
所定の補正情報を用いて、原板のパターン面と共役な位
置に配置された光検出器の出力を補正することを特徴と
する。
【0010】また、本発明のデバイス製造方法は、上述
のような本発明の露光方法によって原板のパターンを基
板に露光することによりデバイスを製造することを特徴
とする。
【0011】本発明によれば、補正情報として、露光光
束が照明する原板のパターン面の各位置での反射光の光
量に応じて決まるものを用い、この補正情報によってパ
ターン面と共役な位置に配置された光検出器の出力を補
正するようにしたため、その光検出器の出力から、原板
のパターン面からの反射光の影響が除去され、より高精
度な積算露光制御の達成が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態におい
ては、光源からの露光光により原板を照明する照明光学
系により照明される原板のパターンを基板上に投影光学
系により投影露光するとともに、その際、原板のパター
ン面と共役な位置に配置した光検出器の出力に基づき光
源の出力を制御する露光装置および露光方法において、
原板のパターン面が前記照明光学系により照明されると
きの光検出器の出力から、原板のパターン面からの反射
光による影響を排除する。
【0013】また、この露光装置および露光方法は、照
明光学系からのスリット状の照明光および投影光学系に
対して原板および基板を相対的にスキャン移動させなが
ら露光を行なう走査型の露光装置および露光方法であ
り、光源は放電灯である。
【0014】そして、あらかじめ、この放電灯への投入
電力を一定に制御しかつスキャン移動を通常より遅い速
度で行ないながら各移動位置についての光検出器の出力
を得、またその際に原板のパターン面から反射光が前記
光検出器に戻らない状態における光検出器の出力を得、
そして実際に基板への露光を行なうときには、まずスキ
ャン移動の開始時に、原板のパターン面から反射光が光
検出器に戻らない状態における光検出器の出力を得、ス
キャン移動の各移動位置においては、この出力と前記あ
らかじめ得ておいた各出力とに基づいて前記反射光によ
る影響の排除を行なうとともに、この反射光による影響
の排除が行なわれた光検出器の出力に基づき光源の出力
を制御する。
【0015】あるいは、あらかじめ、放電灯への投入電
力を一定に制御しかつスキャン移動を通常より遅い速度
で行ないながら各移動位置についての光検出器の出力お
よび前記原板のパターン面から前記照明光学系に戻る反
射光を検出する反射光検出手段の検出結果を得、そして
実際に基板への露光を行なうときには、スキャン移動の
各移動位置において、前記光検出器の出力および反射光
検出手段の検出結果に基づいて前記反射光による影響の
排除を行なうとともに、この反射光による影響の排除が
行なわれた光検出器の出力に基づき光源の出力を制御す
る。
【0016】より具体的には、本発明は以下の2つの方
法を提供するものである。 「レチクル位置毎の定照度指令値発生」照明光学系内
に、光検出器としてレチクル面照明検出器を配置する。
放電灯は定入力制御の場合、照度は数mSec〜数十m
Secの短時間で計測すると変動が大きいが、数秒単位
での積算値をみると比較的安定している。そこで、放電
灯を定入力で点灯しておき、レチクルステージをゆっく
りスキャン動作させ、この時の、レチクル面照明検出器
の出力を記憶する。もし、レチクル面照明検出器にレチ
クル面からの反射光が入らなければ、レチクル面照明検
出器の出力は、レチクル位置によらずに一定になるはず
である。もし、変動が計測されれば、その変動分はレチ
クルからの反射光によるものであるため、実際のウエハ
に対する露光動作においては、レチクル位置に同期し
て、このレチクル位置毎の変動分を取り除いた成分で、
定照度制御をすれば良いことになる。
【0017】「レチクル反射光検出器での補正」照明系
内に、レチクル面照明検出器とレチクル反射光検出器を
配置する。放電灯は定入力制御の場合、照度は数mSe
c〜数十mSecの短時間で計測すると変動が大きい
が、数秒単位での積算値をみると比較的安定している。
そこで、放電灯を定入力で点灯しておき、レチクルステ
ージをゆっくりスキャン動作させ、この時の、レチクル
面照明検出器とレチクル反射光検出器の出力を記憶す
る。もし、レチクル面照明検出器にレチクル面からの反
射光が入らなければ、レチクル面照明検出器の出力は、
レチクル位置によらずに一定になるはずである。ところ
が、実際には、レチクル面照明検出器の出力は、レチク
ル位置により多少変動する。ここで、レチクル反射光検
出器の出力の変動分と、レチクル面照明検出器の出力の
変動分とが、レチクル位置によらずに一定の比率関係が
あるならば、レチクル反射光検出器の出力から、レチク
ル面照明検出器に混入しているレチクルからの反射光の
影響が解ることになる。つまり、通常のウエハ露光時に
は、レチクル反射光検出器の出力変動分を上記特定比率
で補正した結果で、レチクル面照明検出器の計測結果を
補正して、正確なレチクル面照度を求め、この値によ
り、定照度制御をすれば良いことになる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る半導体露光装
置の構成を示す図である。同図において、1は放電灯で
あって図4のような分光出力特性を有するi線ランプ、
2はi線ランプ1の電源である点灯装置、3はi線ラン
プ1の光束を集光させるための楕円ミラー、4は半導体
露光装置の停止中に光束を遮断するための遮閉板、5は
遮閉板4を駆動するモータ、6は数10nm程度の中帯
域i線フィルタ、7は通常露光動作時に1ショット露光
動作毎に開閉動作を行なう高速露光シャッタ、8はアー
クモニタ結像レンズ、9〜12はハーフミラー、13は
ミラー、14および15は狭帯域i線フィルタ、16は
中帯域i線フィルタ、17は狭帯域g線フィルタ、18
は楕円ミラー3の分光反射率とほぼ同等な分光透過率を
有する広帯域フィルタ、19はアーク形状を計測するた
めのCCDカメラである。20〜23は各々狭帯域i線
フィルタ15、中帯域i線フィルタ16、狭帯域g線フ
ィルタ17および広帯域フィルタ18を透過してきた光
エネルギを計測するための光検出器であり、各々狭帯域
i線検出器、中帯域i線検出器、狭帯域g線検出器およ
び広帯域検出器ということとする。24は高速露光シャ
ッタ7からの反射光を計測するための光検出器、25は
以上の要素1〜24を内部に保持しているランプハウス
である。
【0019】30はi線ランプ1のアーク形状を最適な
大きさでハエノ目前端に結像するための第1ズームレン
ズ、31はズームレンズ30を駆動するためのモータ、
32は最終的に露光波長を決定している帯域幅が数nm
の狭帯域i線フィルタ、33はミラー、34はハエノ
目、35は照明系のシグマ値を設定するための絞り、3
6はレチクル面における中心部と周囲部の照度分布を調
整するための第2ズームレンズ、37は第2ズームレン
ズ36を駆動するためのモータ、38は第2ズームレン
ズ36からの光束の約1%程度を光検出器39に導入す
る平行平板、39はレチクル面中央部と共役位置に配置
されているレチクル面照度検出器、40はレチクル面か
らの反射光を集光するための集光レンズ、41は集光レ
ンズ40によって集光されたレチクル反射光を計測する
ためのレチクル反射光検出器、42は矢印方向に移動可
能な、レチクル上の露光領域をスキャン方向に制限する
マスキングブレード、43はレチクル上のスリット状の
露光領域を形成するためのスリット、44および46は
コンデンサレンズ、45はミラーである。
【0020】47はレチクル面およびウエハ面のパター
ン画像を計測するための顕微鏡であり、露光光束位置外
に退避移動可能なようになっている。48は顕微鏡47
の結像レンズ、49はCCDカメラである。50はレチ
クル、51はレチクルと同じ厚さのダミーレチクル、5
2はレチクル50およびダミーレチクル51を搭載して
矢印53の方向にスキャン動作可能なレチクルステージ
である。
【0021】60はレチクル50内のパターンをウエハ
61の上面位置に縮小投影する投影レンズ、61はウエ
ハ、62はウエハ61を真空吸着して保持するためのウ
エハチャック、63はウエハチャック62を垂直方向お
よびチルト方向に駆動してウエハ61の上面を投影レン
ズ60の像面に一致させるためのθZステージ、64は
θZステージ63上に取り付け可能な照度ムラ測定器、
65はθZステージ63上に取り付けられている基準マ
ークブロック、66はθZステージ63上に取り付けら
れているレチクル回折光センサ、67はθZステージ6
3をスキャン方向68およびスキャン方向と直行する方
向に移動可能なウエハステージである。70はi線ラン
プ1のアーク形状を計測する画像処理装置、71は照明
系制御部、72は半導体露光装置の全体制御部、73は
全体制御部72から駆動指令を受けてレチクルステージ
52、θZステージ63およびウエハステージ67を駆
動するためのドライバ部、74はレチクル面およびウエ
ハ面のパターン画像を計測するための画像処理装置、7
5は半導体露光装置の操作部であるコンソールである。
【0022】図2は高速露光シャッタ7の詳細図であ
り、同図(a)はシャッタ羽根の形状を示し、同図
(b)は高速露光シャッタ7の構成を示す。同図におい
て、80は回転駆動により露光光束を遮断および開放す
るための導電性を有する金属材料のシャッタ羽根、81
はシャッタ羽根80の回転軸、82(斜線部)は露光光
束、83はシャッタ羽根80を回転駆動するためのAC
サーボモータ、84はモータ固定板、85および86は
シャッタ羽根80をはさむように配置されている導電性
を有する金属材料の遮閉板、87〜89は遮閉板85お
よび86をモータ固定板84から電気的に絶縁して保持
するためのスペーサ、90は非接触型温度計である。
【0023】図3は可変スリット部43の詳細図であ
る。図中、100a〜100kおよび101a〜101
kは矢印129方向に駆動可能な上部スリット板および
下部スリット板、102a〜102kおよび103a〜
103kは上記スリット板のガイド部、104a〜10
4kおよび105a〜105kは上記スリット板と一体
で移動する回転可能な突起部、106および107は上
記回転可能突起部を貫通して各スリットを連結している
バネ板、110〜113および120〜123は特定の
スリット板を駆動するモータである。
【0024】図4はi線ランプ1の分光出力特性を示し
ており、本装置では、その分光出力中、365nm付近
の、図示してあるi線部分のみを、狭帯域i線フィルタ
32により抜き出して使用している。なお、図示してあ
る436nm付近の分光出力をg線という。
【0025】図5は楕円ミラー3の分光反射率を示す。
楕円ミラー3は320nm〜400nm程度の光束のみ
反射するような特性をもっている。
【0026】図6中の波線および実線はそれぞれ中帯域
i線フィルタ6および狭帯域i線フィルタ32のカット
特性を示す。中帯域i線フィルタ6のカット特性は、狭
帯域i線フィルタ32のカット特性を数十nm広げたも
のになっている。
【0027】図7はレチクル回折光センサ66の構成を
示す斜視図である。図中、130は投影レンズ60の像
面へθZステージ63により駆動可能なスリット板、1
31は露光スリットとほぼ同じ長さを有する幅0.3m
m程度のスリット、132〜136はレチクル回折光を
検出するための光検出器である。
【0028】図8は一般的なi線ランプの投入電力と純
度の関係を示す。同図にも示すように、i線ランプは投
入電力を増やすと、純度は減少する。
【0029】図9(a)は従来の半導体露光装置のスリ
ット内照度分布を示す。理想的にはスリット方向の全て
の位置におけるスキャン方向の照度分布が全て同じにな
るようにしている(Sa、Sb、Scの形状が全て同
一)。
【0030】図9(b)は本実施例の半導体露光装置の
スリット内照度分布を示す。第2ズームレンズ36と可
変スリット43により、投影レンズ60内で露光中に発
生する露光非点収差を軽減するために必要なスリット形
状と照度分布を形成可能にしている。
【0031】図10(a)および図10(b)はそれぞ
れi線ランプ1の半径方向および電極方向のi線強度分
布を示す。本実施例の照明系では、図10(a)で示す
半径方向のi線強度分布がハエノ目34の入射側にズー
ムレンズ30により投影されるようになっている。
【0032】本実施例の半導体露光装置は従来の半導体
露光装置に次の機能を追加したものである。すなわち、 A.i線ランプの異常検出、 B.i線ランプのアーク形状補正機能、 C.狭帯域i線フィルタ、高速露光シャッタ耐久性向
上、 D.i線ランプの純度管理、 E.露光シャッタ羽根の反射率検出、 F.露光シャッタ羽根の変形検出、 G.非点収差低減、 H.高精度積算露光量制御、 の各機能である。以下に各機能毎に説明する。
【0033】A.i線ランプの異常検出 本実施例の半導体露光装置では、図1に示すように、狭
帯域i線検出器20と狭帯域g線検出器22をランプハ
ウス25内に備えており、照明系制御部71の内部のC
PU(図示せず)の動作により、i線ランプ1の点灯
後、i線ランプ1の放電が安定してから、各検出器のア
ナログ信号出力を数mSec毎に取り込んで、ADコン
バータ(図示せず)でディジタル化して、メモリ(図示
せず)内に計測データとして記憶していく。CPUは、
上記動作と並行して、メモリ内に記憶した各検出器の計
測データについて、以下の判断を常時行なっている。 各検出器の計測データが所定の許容範囲内に入ってい
るか 各検出器の計測データの変動が所定の許容範囲に入っ
ているか 各検出器の計測データの比率が所定の許容範囲に入っ
ているか
【0034】これらの確認の結果、CPUが異常の確認
をした場合には、即時、点灯装置2にi線ランプ1の消
灯指令を出し、かつ全体制御部72にこの異常を通知す
る。全体制御部72はこの異常通知を受け取ると、装置
の運転を停止し、その旨の警報および表示を行なう。以
上の動作により、不完全な露光プロセスを続行する可能
性をなくし、また、i線ランプ1の破裂等の事故も回避
可能となる。
【0035】B.i線ランプのアーク形状補正機能 従来の半導体露光装置は、本実施例の半導体露光装置と
同じように、その照明系の内部に開口径を変更可能な可
変絞り35を有しており、この絞りの大きさに対応する
ハエノ目34の一部に、i線ランプ1のアークをズーム
レンズ30により最適な大きさにして投影するようにし
ている。ところが、図10(a)および(b)で表現さ
れるような、i線ランプ1のアーク形状と大きさは、ラ
ンプメーカ差、部品差(製造誤差)、投入電力差等によ
り常に一定のものではなく、従来の方法では、常にi線
ランプ1の光束を有効に、かつ安定して活用していると
は言えなかった。そこで、本実施例の半導体露光装置で
は、図1に示すように、CCDカメラ19をランプハウ
ス25内に備え、i線ランプ1のアーク形状を水平方向
から計測可能なようにしており、i線ランプ1の点灯
後、放電が安定してから、アーク形状および大きさの計
測を行なっている。
【0036】この実際の計測は、画像処理装置70によ
り行なわれている。すなわち、画像処理装置70はアー
ク画像をCCDカメラ19から入力すると、この画像の
中で最大輝点の位置を特定し、この位置における水平方
向の強度分布を求める。この強度分布は図10(a)に
示すような形状のものである。次に、画像処理装置70
は、この強度分布の半値幅(ピークの半分の幅)を求
め、アーク半径値として照明系制御部71に送り込む。
照明系制御部71内のCPU(図示せず)は、上記アー
ク半径値を受け取ると、基準i線ランプのアーク半径値
と比較し、最適でないと判断した場合には、これが最適
な大きさでハエノ目34の入射部に投影されるように、
ズームレンズ30の駆動を行なう。
【0037】本実施例の半導体露光装置は上記動作を常
時行なっており、定照度モード等で、i線ランプ1に対
する投入電力が変わり、アーク形状が変わった場合で
も、自動的に最適なアーク形状をハエノ目34の入射部
に投影するようになっている。
【0038】C.狭帯域i線フィルタ、高速露光シャッ
タ耐久性向上 本実施例の半導体露光装置では、実際の露光光は、図4
の分光出力特性を有するi線ランプ1の光束から、図5
に示すような、長波長カット特性を有する楕円ミラーを
用いて320〜400nmの範囲の光束を抜き出し、さ
らに図6の波線で示す中帯域i線フィルタ6によりi線
付近の数十nm幅の光束を抜き出し、さらに図6の実線
で示す狭帯域i線フィルタ32によりi線付近の数nm
幅の光束を抜き出すようにしている。このため、実際の
露光光に極めて近い波長帯域の光束のみがシャッタ羽根
80または狭帯域i線フィルタ32に入射するようにな
っている。
【0039】D.i線ランプの純度管理 本実施例の半導体露光装置では、従来、ジョブとは独立
であったi線ランプ1の電力制御方法をコンソール75
から、ジョブ毎に設定可能なようにしている。具体的な
電力制御方法は下記の通りである。 (1)定入力モード 従来の定入力モードと同様、i線ランプ1に対する投入
電力を指定する。ほぼ純度一定となるが、純度計測等は
実行しない。 (2)定照度モード 従来の定照度モードと同様、像面照度を指定する。但
し、照度が一定になるように、i線ランプ1に対する投
入電力を制御しているため、純度は変化してしまう。投
入電力を変更するタイミングは、ウエハ毎、ジョブ毎の
指定が可能である。 (3)定純度モード 本実施例で追加したモードであり、i線ランプ1の純度
を指定する。純度計測により投入電力を制御して指定純
度を保つ。投入電力を変更するタイミングは、ウエハ
毎、ジョブ毎の指定が可能である。
【0040】以下に本実施例で追加した、上記(3)の
定純度モードについて説明を行なう。本実施例の半導体
露光装置では、図1に示すように、i線波長±10nm
程度の光束を計測する中帯域i線検出器21と、i線波
長±数nm程度の光束を計測する狭帯域i線検出器20
とを設けており、照明系制御部71の内部のCPU(図
示せず)の動作により、i線ランプ1の点灯後、i線ラ
ンプ1の放電が安定してから、各検出器のアナログ信号
出力を数mSec毎に取り込んで、ADコンバータ(図
示せず)でディジタル化してから、各検出器の計測デー
タの比率計算、つまり純度の計算を行なっている。この
純度計算結果が所定純度に対して許容範囲を超えた場合
には、指定タイミングにおいて、投入電力許容範囲を超
えない範囲でi線ランプ1に対する投入電力を制御する
ことにより、目標純度を達成するようにしている。な
お、指定純度を達成するための投入電力が、投入電力許
容範囲を超える場合には、全体制御部72に露光動作続
行不能を通知する。全体制御部72はこの通知を受け取
ると、装置の運転を停止し、警報、表示を行なう。
【0041】E.露光シャッタ羽根の反射率検出 本実施例の半導体露光装置は「C.狭帯域i線フィル
タ、高速露光シャッタ耐久性向上」で示したような露光
シャッタ保護対策を実施しているが、これだけでは完全
な保護になっているとは言えない。何故ならば、シャッ
タ羽根80の冷却エアに不純物が混入し、これがシャッ
タ羽根80の表面に付着してシャッタ羽根80の表面反
射率を下げ、熱吸収の増加が起きる可能性があるからで
ある。
【0042】そこで、本実施例の半導体露光装置では図
1で示すように、楕円ミラー3で集光される光束と同じ
帯域の波長を直接検出する広帯域検出器23とシャッタ
羽根80からの反射光を検出する光検出器24とを設
け、i線ランプ1の点灯後、i線ランプ1の放電が安定
してから、遮閉板4が開放状態の時に、照明系制御部7
1の内部のCPU(図示せず)の動作により、各検出器
のアナログ信号出力を数mSec毎に取り込んで、AD
コンバータ(図示せず)でディジタル化してから、各検
出器の計測データの比率計算、つまり、シャッタ羽根8
0の表面反射率の計算を行なっている。この反射率の計
算結果が所定値に対して許容範囲を超えた場合には、即
時、点灯装置2にi線ランプ1の消灯指令を出し、か
つ、全体制御部72にこの異常を通知する。全体制御部
72はこの異常通知を受け取ると、装置の運転を停止
し、警報、表示を行なう。
【0043】F.露光シャッタ羽根の変形検出 また、本実施例の半導体露光装置では、露光シャッタ7
に対し、上記対策以外に、シャッタ羽根と周囲部材との
接触検出を行なっている。これは、シャッタ羽根の変形
を起こす原因として、前述の熱変形以外に、ユーザ若く
はサービスマンの誤ったメインテナンス、製造ミス、輸
送時の機械的なダメージ等が想定されるからである。そ
こで、本実施例では図2に示すように、シャッタ羽根8
0を導電性の金属材料とし、かつ、開口部周辺の遮閉板
85および86も導電性の金属材料とし、これらを絶縁
材のスペーサ87、88および89で電気的に絶縁した
状態で保持している。一方、照明系制御部71の内部の
CPU(図示せず)は、シャッタ羽根80と遮閉板85
および86との電気的な接触を常時監視しており、も
し、電気的な接触が検出された場合には、即時、点灯装
置2にi線ランプ1の消灯指令を出し、かつ、全体制御
部72にこの異常を通知する。全体制御部72はこの異
常通知を受け取ると、装置の運転を停止し、警報、表示
を行なう。なお、本実施例ではシャッタ羽根80と直接
に電気的接続をするのが困難であるため、図2に示すA
Cサーボモータ83の匡体と遮閉板85および86との
間の電気的な接触を検出するようにしている。
【0044】G.露光非点収差軽減 本実施例の半導体露光装置は露光中に発生する非点収差
を軽減する機能を有している。本実施例は、投影レンズ
設計段階において、各照明モード毎に、露光による非点
収差の発生を最小にするスリット形状およびスリット形
状内照度分布を求めておき、これを半導体露光装置上で
実現するものである。
【0045】従来の半導体露光装置のスリット形状およ
びスリット形状内照度分布の例を図9(a)に示す。こ
の図からも明らかなように、従来の半導体露光装置で
は、スリット方向の積算露光量を均一化する目的で、ス
リット上の各点におけるスキャン方向の照度分布が同じ
になるようにしていた。つまり、図9(a)におけるS
a、Sb、Scの形状がほぼ同じになるようにしてい
た。
【0046】また、従来の半導体露光装置では、スリッ
ト方向の照度分布が均一でない場合に、スリット方向の
積算露光量を均一化する目的で、スリット上の各点にお
けるスリット幅を可変にすることにより、スキャン方向
の照度積算量が同じになるように工夫されたものもあっ
た。つまり、この場合には、図9(a)におけるSa、
Sb、Scの面積がほぼ同じになるようにしていた。
【0047】本実施例の半導体露光装置は、上記従来例
と類似の構成を有しているが、その目的は全く違うもの
である。本実施例の半導体露光装置は、スリット形状お
よびスリット形状内照度分布が任意に設定可能になって
おり、この機能により、露光中に発生する非点収差等を
軽減するものである。
【0048】図9(b)は、ある照明モードに対する、
露光非点収差を軽減するために最適なスリット形状およ
びスリット形状内照度分布の例を示す。同図のスリット
照明は、レチクル、ウエハに近いレンズにおいて、レン
ズ中心付近を通過する光束の光エネルギ密度を下げ、光
束が通過する領域内において、レンズ中心付近と周辺部
との温度差が大きくならないようにしている。
【0049】また、上記露光非点収差の発生は当然、レ
チクル面照度、レチクル透過率、レチクル平均回折率に
依存するものであるため、本実施例では、これらの計測
結果も、スリット形状およびスリット形状内照度分布の
決定に使用している。この様子を以下に述べる。
【0050】図7はθZステージ63上に搭載されてい
るレチクル回折センサ66の構成を示す斜視図である。
レチクル回折センサ66はスキャン方向のレチクル回折
の程度を計測するものである。図7において、131は
露光スリット長と同等の長さを有する幅0.3mm程度
のスリットであり、132〜136はそれぞれ光検出部
である。ここで、レチクル上の露光パターンに微細なパ
ターンが多いほど周辺の光検出器への入射光エネルギが
多くなる。
【0051】本実施例の半導体露光装置では、レチクル
50が最初にレチクルステージ52上に設定されると、
レチクル平均回折率およびレチクル透過率の測定が行な
われる。この測定は実際の露光と同じ照明モード(照明
系σ設定または変形照明)で行なわれる。この時、図7
のレチクル回折センサ66は、露光光束のほぼ中央位置
で静止して、レチクル50をスキャン動作している間
に、入射してくる光エネルギを積分計測する。このレチ
クル回折センサ66の各センサ132〜136の積分計
測値の比率から、設定されているレチクルの平均回折率
が計算される。
【0052】また、上記計測中、照明系内のレチクル面
照度検出器39も積分計測を行なっており、レチクル回
折センサ66の各センサ132〜136の積分出力の総
和と、上記レチクル面照度検出器39の積分計測値の比
率からレチクル透過率も算出される。以上の計測によ
り、レチクル平均回折率とレチクル透過率が求められ
る。本実施例の半導体露光装置では、実際のウエハの露
光動作に入る直前にレチクル面照度検出器39により、
レチクル面照度の計測も行なうようにしている。
【0053】以上の動作により、設定されたレチクル5
0のレチクル平均回折率、レチクル透過率、および現在
設定している照明モードでのレチクル面照度がわかるた
め、露光非点収差を最小にするためのスリット形状およ
びスリット形状内照度分布の算出が可能となる。
【0054】なお、この決定のための計算量は膨大なも
のとなるため、本実施例の半導体露光装置では、本体制
御部72内のメモリ上に、設計段階において、各照明モ
ード毎に計算したレチクル平均回折率、レチクル透過率
およびレチクル面照度ならびに最適スリット形状および
スリット形状内照度分布の代表的なデータを予め用意し
ておき、前述のレチクル平均回折率、レチクル透過率お
よびレチクル面照度の計測値からの補間計算により、容
易に最適スリット形状およびスリット形状内照度分布が
求められるようにしている。
【0055】前記最適スリット形状およびスリット形状
内照度分布が決定されると、これらのデータは、本体制
御部72から照明系制御部71に送られ、照明系制御部
71は図3の可変スリット43のモータ110〜11
3、120〜123を駆動することにより、最適スリッ
ト形状を実現し、また、第2ズームレンズ36のモータ
37を駆動することにより、最適スリット形状内照度分
布を実現する。
【0056】本実施例の半導体露光装置は上記動作後、
レチクルステージ52を移動することにより、透明なダ
ミーレチクル51を照明領域に移動させ、最適スリット
形状およびスリット形状内照度分布が実現されているこ
とを、照度ムラ測定器64を用いて計測する。
【0057】この照度ムラ測定器64は、スキャン方向
に長い計測範囲を有するリニアCCDセンサであり、こ
れを像面位置に移動させて、スリット上の1点のスキャ
ン方向の光エネルギ分布を計測する。この後、上記計測
をスリット上の複数点で実施し、最適値が実現されてい
ることの確認を行ない、もし、誤差がある場合には、可
変スリット43、第2ズームレンズ36の微調整を実施
する。
【0058】なお、当然、スリット方向の積算露光量の
均一化のため、ここで実現されたスキャン方向の光エネ
ルギ分布はスキャン方向に積分するとどのスリット位置
においても同じ値になるべきものである。
【0059】以上の設定が完了すると、本実施例の半導
体露光装置はレチクルステージをスキャンスタート位置
に戻し、次に示す「H.高精度積算露光量制御」のため
のレチクル反射率計測に移る。
【0060】なお、本実施例では、露光非点収差の変化
をさらに最小にするために、露光中においても、投影レ
ンズ60に入射する総光エネルギを光検出器39の出力
値とレチクル透過率とから計算し、露光中に最適スリッ
ト照明形状および光エネルギ分布の微調整を自動的に実
行するようにしている。また、本実施例の半導体露光装
置では、一定時間毎に図1中の顕微鏡47を露光領域に
挿入し、θZステージ63上に取り付けられている基準
マークブロック上の縦、横パターンをCCDカメラ49
で計測し、露光非点収差が確実に許容範囲に収まってい
ることを確認可能なようにしている。
【0061】H.高精度積算露光量制御 本実施例の半導体露光装置では、前記、「G.露光非点
収差軽減」のためのスリット形状およびスリット形状内
照度分布の決定後、積算露光量制御をより高精度に実施
するのに必要なレチクル反射計測に入る。以下に、レチ
クル反射計測および実際の露光動作の説明を行なう。
【0062】(1)照明系制御部71から点灯装置2に
対してi線ランプ1に投入する指令電力を伝え、点灯装
置2はこの指令電力をi線ランプ1に投入する。
【0063】(2)次にレチクルステージ52をスキャ
ンスタート位置に移動させ、この時のレチクル面照度検
出器39の計測値を基準照度として記憶しておく。な
お、レチクルステージ52がスキャンスタート位置にあ
る場合には、照明系からの光束は照明系に戻らないよう
になっている。すなわちレチクル反射光が全くレチクル
面照度検出器39に戻っていない状態となっている。
【0064】(3)レチクルステージ52を通常露光時
よりも十分遅いスピードで全露光領域についてスキャン
動作させ、各レチクル位置毎のレチクル面照度検出器3
9の計測値を照明系制御部71内のメモリに記憶する。
【0065】(4)照明系制御部71内のCPUは、上
記計測後、レチクル各位置におけるレチクル面照度検出
器39の計測値から、(2)で計測した計測値の引き算
を実行し、これを、レチクル反射計測値として、レチク
ル各位置毎にメモリに記憶する。
【0066】(5)以上の計測後、本実施例の半導体露
光装置は実際のウエハ処理動作に入る。実際のウエハ処
理では、まず、ウエハの搬入と平行して、上記(2)と
同様の動作を実行し、現在のレチクル面照度を計測し、
このレチクル面照度から、目標露光量を達成するために
必要なスキャンスピードを決定する。また、このレチク
ル面照度と、(2)で求めた基準照度との比率を計算
し、この比率から、(4)で求めたレチクル反射計測値
を補正計算し、現在のレチクル反射計測値として、レチ
クル各位置毎にメモリに記憶する。
【0067】(6)上記動作後、本実施例の半導体露光
装置は、プリアライメント計測、ファインアライメント
計測、フォーカス計測等を実行した後、レチクル50お
よびウエハ61を、投影系60の縮小比率と同じ速度比
率で図示されている矢印のように、互いに逆方向にスキ
ャンさせながら、レチクル50の全面のパターンをウエ
ハ61上の1チップ領域に転写していく、スキャン露光
動作をスタートする。
【0068】(7)スキャン露光動作がスタートし、各
ステージが露光領域の直前に来た時に、高速露光シャッ
タ7を開放させる。
【0069】(8)高速露光シャッタ7を開放させる
と、レチクル面照度検出器39でレチクル面照度が計測
可能になる。ここで、本実施例の半導体露光装置では、
上記レチクル面照度検出器39の計測値をレチクル面照
度とはせず、この計測値から、上記(5)で求めた、現
在のレチクル位置毎のレチクル反射計測値を引き算した
値をレチクル面照度とし、この値が常に(5)で記憶し
た現在のレチクル面照度と同じになるように、点灯装置
2の電力制御を行なう。この動作はスキャン露光動作中
続行する。
【0070】(9)スキャン露光動作が完了すると、点
灯装置2に対する電力指令値を(1)で指令した投入電
力指令値に固定し、高速露光シャッタ7を閉じる。
【0071】以上の動作により1ショット分の露光動作
が完了し、同様な動作を繰りかえすことによりウエハ全
面へのスキャン露光を完了させる。
【0072】[変形例]上述実施例に対する変形例とし
ては、以下のものが考えられる。 (1)「発明の実施の形態」の欄で説明した「レチクル
反射光検出器での補正」による方法。 (2)レチクル透過率が高く、ウエハ反射率が高い場合
には、レチクル面照度検出器に、ウエハからの反射光の
影響がでる場合がある。その場合には、上述実施例で示
した方法を、実際のウエハと同等の反射率を有する反射
板をウエハ位置に配置して、上述実施例と同様なことを
行なえばよい。 (3)上述実施例では、連続光の場合を示したが、本発
明はエキシマレーザのようなパルス光光源を用いた半導
体露光装置にも容易に適用可能である。
【0073】<デバイス製造方法の実施例>次に、図1
の露光装置を利用した半導体デバイスの製造方法の実施
例を説明する。図11は半導体デバイス(ICやLSI
等の半導体チップ、液晶パネルやCCD)の製造のフロ
ーを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイス
の回路設計を行なう。ステップ2(マスク制作)では設
計したパターンを形成したマスク(レチクル50)を制
作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン
等の材料を用いてウエハ(ウエハ61)を製造する。ス
テップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用
意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によ
ってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5
(組立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成
されたウエハを用いてチップ化する工程であり、アッセ
ンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージ
ング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6
(検査)ではステップ5で作成された半導体デバイスの
動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こう
した工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷
(ステップ7)される。
【0074】図12は上記ウエハプロセス(ステップ
4)の詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)では
ウエハ(ウエハ61)の表面を酸化させる。ステップ1
2(CVD)ではウエハの表面に絶縁膜を形成する。ス
テップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によ
って形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエ
ハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)
ではウエハにレジスト(感材)を塗布する。ステップ1
6(露光)では上記露光装置によってマスク(レチクル
50)の回路パターンの像でウエハを露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによりウエハ上に回路
パターンが形成される。
【0075】本実施例の製造方法を用いれば、従来は難
しかった高集積度の半導体デバイスを製造することが可
能になる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
板面からの反射光の影響を除去した原板面の照度を計測
することができるため、より正確な積算露光量制御が可
能となる。また、基板面からの反射光も考慮することに
より、その影響も除去することができるため、さらに正
確な積算露光量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る半導体露光装置の構
成を示す図である。
【図2】 図1の装置の高速露光シャッタの詳細図であ
る。
【図3】 図1の装置の可変スリット部の詳細図であ
る。
【図4】 図1の装置のi線ランプの分光出力特性を示
すグラフである。
【図5】 図1の装置の楕円ミラー3の分光反射率を示
すグラフである。
【図6】 図1の装置の中帯域i線フィルタおよび狭帯
域i線フィルタのカット特性を示すグラフである。
【図7】 図1の装置のレチクル回折光センサ66の構
成を示す斜視図である。
【図8】 図1の装置のi線ランプの投入電力と純度の
関係を示すグラフである。
【図9】 従来および図1の装置におけるスリット内照
度分布の説明図である。
【図10】 図1の装置のi線ランプの半径方向および
電極方向のi線強度分布を示すグラフである。
【図11】 本発明の露光装置を利用できる半導体デバ
イスの製造工程を示すフローチャートである。
【図12】 図11の工程中のウエハプロセスの詳細な
フローチャートである。
【図13】 従来の半導体露光装置の説明図である。
【符号の説明】
1:i線ランプ、2:点灯装置、3:楕円ミラー、4:
遮閉板、5:モータ、6:中帯域i線フィルタ、7:高
速露光シャッタ、8:アークモニタ結像レンズ、9〜1
2:ハーフミラー、13:ミラー、14,15:狭帯域
i線フィルタ、16:中帯域i線フィルタ、17:狭帯
域g線フィルタ、18:広帯域フィルタ、19:CCD
カメラ、20:狭帯域i線検出器、21:中帯域i線検
出器、22:狭帯域g線検出器、23:広帯域検出器、
24:光検出器、25:ランプハウス、30:第1ズー
ムレンズ、31:モータ、32:狭帯域i線フィルタ、
33:ミラー、34:ハエノ目、35:絞り、36:第
2ズームレンズ、37:モータ、38:平行平板、3
9:レチクル面照度検出器、40:集光レンズ、41:
レチクル反射光検出器、42:マスキングブレード、4
3:スリット、44,46:コンデンサレンズ、45:
ミラー、47:顕微鏡、48:結像レンズ、49:CC
Dカメラ、50:レチクル、51:ダミーレチクル、5
2:レチクルステージ、60:投影レンズ、61:ウエ
ハ、62:ウエハチャック、63:θZステージ、6
4:照度ムラ測定器、65:基準マークブロック、6
6:レチクル回折光センサ、67:ウエハステージ、7
0:画像処理装置、71:照明系制御部、72:全体制
御部、73:ドライバ部、75:コンソール、80:シ
ャッタ羽根、81:シャッタ羽根80の回転軸、82
(斜線部):露光光束、83:ACサーボモータ、8
4:モータ固定板、85,86:遮閉板、87〜89:
スペーサ、90:非接触型温度計、100a〜100
k:上部スリット板、101a〜101k:下部スリッ
ト板、102a〜102k,103a〜103k:ガイ
ド部、104a〜104k,105a〜105k:回転
可能突起部、106,107:バネ板、110〜11
3,120〜123:モータ、130:スリット板、1
31:スリット、132〜136:光検出器。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原板と基板をスリット状の露光光束に対
    して相対的に走査移動させながら、前記原板のパターン
    を前記基板に逐次露光転写する走査型の露光装置であっ
    て、前記原板のパターン面と共役な位置に配置された光
    検出器と、前記露光光束が照明する前記原板のパターン
    面の各位置についての前記光検出器の出力に対する補正
    情報を記憶する記憶手段とを具備し、前記露光転写の際
    に前記補正情報を用いて前記光検出器の出力を補正する
    ことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記補正情報は、前記露光光束が照明す
    る前記原板のパターン面の各位置での反射光の光量に応
    じて決まることを特微とする請求項1に記載の露光装
    置。
  3. 【請求項3】 原板と基板をスリット状の露光光束に対
    して相対的に走査移動させながら、前記原板のパターン
    を前記基板に逐次露光転写する走査方式による露光方法
    において、前記原板のパターンを前記基板に転写する
    際、前記露光光束が照明する前記原板の各位置に対応す
    る所定の補正情報を用いて、前記原板のパターン面と共
    役な位置に配置された光検出器の出力を補正することを
    特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 前記補正情報を、前記露光光束が照明す
    る前記原板の各位置のパターン面からの反射光の光量に
    応じて決めることを特徴とする請求項3に記載の露光方
    法。
  5. 【請求項5】 原板のパターンを基板に露光転写する露
    光装置であって、前記原板のパターン面と共役な位置に
    配置された第1の光検出器と、前記パターン面からの反
    射光を検出するための第2の光検出器と、前記第1およ
    び第2の光検出器の出力に基づく前記原板のパターン面
    上の各位置についての前記第1の光検出器の出力に対す
    る補正情報を記憶する記憶手段とを有し、前記原板のパ
    ターンを前記基板に転写する際、前記補正情報を用いて
    前記第1の光検出器の出力を補正することを特徴とする
    露光装置。
  6. 【請求項6】 光源からの露光光により原板を照明する
    照明光学系と、これにより照明される原板のパターンを
    基板上に投影露光する投影光学系と、前記原板のパター
    ン面と共役な位置に配置した光検出器と、前記光検出器
    の出力に基づき前記光源の出力を制御する制御手段とを
    備えた露光装置において、前記原板のパターン面が前記
    照明光学系により照明されるときの前記光検出器の出力
    から、前記原板のパターン面からの反射光による影響を
    排除する補正手段を具備することを特徴とする露光装
    置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、前記原板が前記照明光
    学系により照明されており、かつ前記原板のパターン面
    から反射光が前記光検出器に戻らない状態における前記
    光検出器の出力を参照して前記反射光による影響の排除
    を行なうものであることを特徴とする請求項6に記載の
    露光装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、前記照明光学系により
    照明される前記原板からの、前記照明光学系に戻る反射
    光を検出する反射光検出手段を有し、この検出結果を参
    照して、前記反射光による影響の排除を行なうものであ
    ることを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記照明光学系からのスリット状の照明
    光および前記投影光学系に対して前記原板および基板を
    相対的にスキャン移動させながら露光を行なう走査型の
    露光装置であり、前記補正手段は前記スキャン移動の各
    移動位置において前記反射光による影響の排除を行なう
    ものであり、前記制御手段は前記スキャン移動の各移動
    位置において前記反射光による影響の排除が行なわれた
    前記光検出器の出力に基づき前記光源の出力を制御する
    ものであることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1
    項に記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記照明光学系からのスリット状の照
    明光および前記投影光学系に対して前記原板および基板
    を相対的にスキャン移動させながら露光を行なう走査型
    の露光装置であり、前記光源は放電灯であり、前記補正
    手段は、あらかじめ、この放電灯への投入電力を一定に
    制御しかつ前記スキャン移動を通常より遅い速度で行な
    いながら各移動位置についての前記光検出器の出力を
    得、またその際に前記原板のパターン面から反射光が前
    記光検出器に戻らない状態における前記光検出器の出力
    を得、そして実際に基板への露光を行なうときには、ま
    ずスキャン移動の開始時に、前記原板のパターン面から
    反射光が前記光検出器に戻らない状態における前記光検
    出器の出力を得、スキャン移動の各移動位置において
    は、この出力と前記あらかじめ得ておいた各出力とに基
    づいて前記反射光による影響の排除を行なうものであ
    り、前記制御手段はこのスキャン移動の各移動位置にお
    いてこの反射光による影響の排除が行なわれた前記光検
    出器の出力に基づき前記光源の出力を制御するものであ
    ることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記照明光学系からのスリット状の照
    明光および前記投影光学系に対して前記原板および基板
    を相対的にスキャン移動させながら露光を行なう走査型
    の露光装置であり、前記光源は放電灯であり、前記補正
    手段は、あらかじめ、この放電灯への投入電力を一定に
    制御しかつ前記スキャン移動を通常より遅い速度で行な
    いながら各移動位置についての前記光検出器の出力およ
    び前記反射光検出手段の検出結果を得、そして実際に基
    板への露光を行なうときには、スキャン移動の各移動位
    置において、前記光検出器の出力および前記反射光検出
    手段の検出結果に基づいて前記反射光による影響の排除
    を行なうものであり、前記制御手段はこのスキャン移動
    の各移動位置においてこの反射光による影響の排除が行
    なわれた前記光検出器の出力に基づき前記光源の出力を
    制御するものであることを特徴とする請求項8に記載の
    露光装置。
  12. 【請求項12】 光源からの露光光により原板を照明す
    る照明光学系により照明される原板のパターンを基板上
    に投影光学系により投影露光するとともに、その際、前
    記原板のパターン面と共役な位置に配置した光検出器の
    出力に基づき前記光源の出力を制御する露光方法におい
    て、前記原板のパターン面が前記照明光学系により照明
    されるときの前記光検出器の出力から、前記原板のパタ
    ーン面からの反射光による影響を排除することを特徴と
    する露光方法。
  13. 【請求項13】 前記照明光学系からのスリット状の照
    明光および前記投影光学系に対して前記原板および基板
    を相対的にスキャン移動させながら露光を行なう走査型
    の露光方法であり、前記光源は放電灯であり、あらかじ
    め、この放電灯への投入電力を一定に制御しかつ前記ス
    キャン移動を通常より遅い速度で行ないながら各移動位
    置についての前記光検出器の出力を得、またその際に前
    記原板のパターン面から反射光が前記光検出器に戻らな
    い状態における前記光検出器の出力を得、そして実際に
    基板への露光を行なうときには、まずスキャン移動の開
    始時に、前記原板のパターン面から反射光が前記光検出
    器に戻らない状態における前記光検出器の出力を得、ス
    キャン移動の各移動位置においては、この出力と前記あ
    らかじめ得ておいた各出力とに基づいて前記反射光によ
    る影響の排除を行なうとともに、この反射光による影響
    の排除が行なわれた前記光検出器の出力に基づき前記光
    源の出力を制御することを特徴とする請求項12に記載
    の露光方法。
  14. 【請求項14】 前記照明光学系からのスリット状の照
    明光および前記投影光学系に対して前記原板および基板
    を相対的にスキャン移動させながら露光を行なう走査型
    の露光方法であり、前記光源は放電灯であり、あらかじ
    め、この放電灯への投入電力を一定に制御しかつ前記ス
    キャン移動を通常より遅い速度で行ないながら各移動位
    置についての前記光検出器の出力および前記原板のパタ
    ーン面から前記照明光学系に戻る反射光を検出する反射
    光検出手段の検出結果を得、そして実際に基板への露光
    を行なうときには、スキャン移動の各移動位置におい
    て、前記光検出器の出力および前記反射光検出手段の検
    出結果に基づいて前記反射光による影響の排除を行なう
    とともに、この反射光による影響の排除が行なわれた前
    記光検出器の出力に基づき前記光源の出力を制御するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の露光方法。
  15. 【請求項15】 前記原板のパターン面からの反射光に
    は前記基板の面からの反射光も含まれることを特徴とす
    る請求項2または5〜9のいずれか1項に記載の露光装
    置。
  16. 【請求項16】 前記原板のパターン面からの反射光に
    は前記基板の面からの反射光も含まれ、前記あらかじめ
    前記光検出器の出力を得る場合には、前記基板と同等の
    反射率を有するダミーの基板を用いることを特徴とする
    請求項10または11に記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 前記原板のパターン面からの反射光に
    は前記基板の面からの反射光も含まれることを特徴とす
    る請求項4または12に記載の露光方法。
  18. 【請求項18】 前記原板のパターン面からの反射光に
    は前記基板の面からの反射光も含まれ、前記あらかじめ
    前記光検出器の出力を得る場合には、前記基板と同等の
    反射率を有するダミーの基板を用いることを特徴とする
    請求項13または14に記載の露光方法。
  19. 【請求項19】 請求項3、4、12、13、14、1
    7または18の露光方法によって原板のパターンを基板
    に露光することによりデバイスを製造することを特徴と
    するデバイス製造方法。
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