JP2000192474A - マット状構造部材および該部材を用いる住宅基礎工法 - Google Patents

マット状構造部材および該部材を用いる住宅基礎工法

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JP2000192474A
JP2000192474A JP10370590A JP37059098A JP2000192474A JP 2000192474 A JP2000192474 A JP 2000192474A JP 10370590 A JP10370590 A JP 10370590A JP 37059098 A JP37059098 A JP 37059098A JP 2000192474 A JP2000192474 A JP 2000192474A
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void
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Tatsuya Nishida
竜也 西田
Takayuki Eda
貴之 江田
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OOSUTETSUKU INTERNATL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅等における従来型の換気孔と代替可能
な、基礎天端の全周に敷き詰められる優れたマット状構
造部材、ならびに該部材を用いる簡便な住宅基礎工法の
提供。 【解決手段】 住宅基礎工法等に用いられる構造部材に
おいて、該構造部材が線状物を三次元的に不規則配列し
て構成される空隙を具備する構造をなし、耐荷重性およ
び通気・通風性を有し、且つ前記空隙の空隙率が調整可
能であることを特徴とするマット状構造部材、ならびに
該構造部材を住宅の基礎天端の全周に亙り敷き詰めるこ
とを特徴とする住宅基礎工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マット状構造部材
および該部材を用いる住宅基礎工法に関する。さらに詳
しくは、住宅等における従来型の換気孔に代わる、基礎
天端の全周に敷き詰めて、換気用その他に好適に用いら
れるマット状構造部材、および該部材を用いる簡便な住
宅基礎工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の住宅の基礎換気孔は、基礎自体に
欠き込みを入れ、レジスタンスを取り付けて形成するも
のが一般的であった。このような従来の基礎換気孔にお
いては、その通気・通風は単に基礎欠き込み部やその周
辺部のみで局所的に行なわれ、その内部や基礎角部では
通気・通風が不十分となり湿気が溜まり易く、しかもこ
のような場合、基礎欠き込み部では、連続された基礎部
鉄筋がそこで切断されることになり、その強度が大巾に
低下する等の問題があった。また結果的には、基礎欠き
込み角部において、クラック・ひび割れがが発生し易い
等の問題もあった。
【0003】また他の一般例は、上記のような基礎欠き
込みを設けず、基礎天端に固形マットを適所に、飛び置
きに敷設するものであった。しかしながら、この場合固
形マット間に空洞部ができるため、小動物の基礎部への
浸入防止対策として、別部材を固形マットの横から貼り
付ける等の追加処置が必要であった。また、固形マット
の敷設方法が飛び置きなため、経年とともに空洞部分へ
の土台のたわみが発生する恐れがある。そして固形マッ
ト部からは通気・通風がなされなく、空洞部のみでしか
流入が許されないため、基礎内部における通気・通風の
メカニズムが一定の規則的な定常循環型となり、結果と
して基礎内部の角部には湿気が溜まることになる等種々
の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑み
なされたものであって、上記のような問題のない、住宅
等における従来型の換気孔に代わる、基礎天端の全周に
敷き詰めることのできる特定の換気用等マット状構造部
材、ならびに該部材を用いる住宅基礎工法の提供をその
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題・目的は、以
下に示す本発明によって解決・達成される。すなわち本
発明は、住宅基礎工法等に用いられる構造部材におい
て、該構造部材が線状物を三次元的に不規則配列して構
成される空隙を具備する構造をなし、耐荷重性および通
気・通風性を有し、且つ前記空隙の空隙率が調整可能で
あることを特徴とするマット状構造部材を開示するもの
である。
【0006】そして、本発明のマット状構造部材の線状
物は、プラスチック類および/または金属類からなるこ
とを特徴とするものであり、もしくは該構造部材は、荷
重に対する耐圧強度を付与する金属類/またはプラスチ
ック類の素材からなるマット支持部材を具備するするこ
とを特徴とするものであり、もしくは該マット支持部材
は、チャンネル部材であることを特徴とするものであ
り、もしくは該構造部材は、鼠その他小動物の浸入を防
ぐ機能を有することを特徴とするものである。
【0007】さらに本発明は、住宅基礎工法において、
住宅の基礎天端の全周に、前記本発明のマット状構造部
材を敷き詰めることを特徴とする住宅基礎工法を開示す
るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を図面に
基づいて具体的に説明する。本発明の住宅基礎工法にお
いては、基礎天端の全周に亙りマット状構造部材を敷設
する。そして該構造部材の固定方法は土台への釘打ち、
もしくは床用ボンド等により行なうことができる。
【0009】図1は、基礎欠き込みおよびレジスタンス
を用いる、従来型の住宅基礎を示す斜視図で、図中の矢
印は通気・通風の通り道を表わす。図2は、基礎欠き込
みを必要としないもう一つの工法での住宅基礎を示す斜
視図で、従来品と記しているのがこの飛び置き工法に用
いられる固形マット(パッキン材)である。図3は、本発
明のマット状構造部材を用いた住宅基礎を示す斜視図
で、基礎上の部材が、本発明の住宅基礎工法により全周
に敷き詰められた本発明のマット状構造部材である。
【0010】図3に示すように、マット状構造部材が基
礎天端の全周に亙り敷き詰められ、空洞部が全くなくな
るので、該部材のさらに上部に載置される基礎土台が、
長期荷重による下方への食い込みを生じるようなことも
ない。
【0011】図4は、本発明のマット状構造部材を含ん
だ部分を示す拡大断面図であり、図5は、それをさらに
斜視化したものである。図4,5において同様の矢印は
通気・通風を表わし、外部から流入した通気・通風は、不
均一に三次元的に不規則配列して構成される空隙にその
方向性を委ね、三次元的に展開されていく。その途中に
おいて、基礎上部および土台下方にも通気・通風が行き
届き、土台下部の湿気や腐食の防止に役立つ。
【0012】また、マット状構造部材を通過した通気・
通風は、該部材の構造特性により、一定の規則的な定常
循環でなく、三次元的に且つ不規則的に基礎内部に行き
わたる。したがって、通気・通風が一定循環であると湿
気溜り部分が固定的に決まってしまうが、三次元的に且
つ不規則に循環がなされるので、湿気防止効果が得られ
る。
【0013】また、マット状構造部材が線状物を三次元
的に不規則配列して構成される空隙を具備する構造をな
し、該空隙の空隙率が調整可能であることから、住宅基
礎内部へ鼠その他小動物の浸入を防止できるよう好適な
空隙率を選択することにより所望の効果を得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づき実施例により本発明の詳
細を説明するが、本発明はこれらによってなんら限定さ
れるものではない。
【0015】[実施例1]本発明のマット状構造部材は、
図4に示すように、プラスチック類(ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート:PET等)、および/または金属類(アルミニウム、ス
テンレススチール、真鍮、チタニウム合金等)からなる
線状物を、三次元的に不規則配列して構成される空隙を
具備している。
【0016】マット状構造部材の形状、寸法の一例とし
て、厚み30mm、巾120mm、長さ200mmのものを用
いることができる。すなわち、三次元的パーマネントウ
ェーブ状および/またはカール状の線状物を充填率が2
0〜30%の割合となるように、且つまた偏在しないよ
うに不規則充填して、上記の形状、寸法を有するマット
状構造部材を得る。該構造部材の内部には、線状物が三
次元的に不規則配列されるが、偏りなく充填される。
【0017】また、マット支持部材としての一例(支柱
型)は、図6に示すように、前記マット状構造部材内
に、垂直方向に円柱状または角柱状の支柱部材を、規則
的または不規則的に充填または挿入配置して得ることが
できる。該支柱部材の素材としては、上記線状物と同様
のものを、支持部材としての所要強度の範囲において用
いることができる。
【0018】また、マット支持部材としての他の例(チ
ャンネル型)は、図7に示すように、前記マット状構造
部材の水平方向(長さ方向でなく、巾方向)の両端部に、
コの字型のチャンネル部材を固定配置して得ることがで
きる。該チャンネル部材の素材としては、上記線状物と
同様のものを、支持部材としての所要強度の範囲におい
て用いることができる。
【0019】[実施例2]鼠その他小動物の浸入を防ぐ機
能を確保するため、マット状構造部材における内部空隙
率を80%、表面開口率を80%とした場合、内部抵抗率
は36%となり、表面から内部への抵抗36%が得られ
る。
【0020】これにより、線状物が三次元的に不規則配
列した構成の空隙において、該線状物がマット状構造部
材の厚み、巾、長さに亙り三次元的に交差し、各線状物
が不規則に接点を持つことになる。したがって構造部材
の表面から内部方向、および内部から表面方向に対し、
全ての開口部が直線的貫通路のない、しかも鼠その他小
動物の浸入経路のない構造となり、所望の機能、作用・
効果を発揮することができる。
【0021】[実施例3]マット状構造部材のマット支持
部材の一例として、図7に示すような断面がコの字状
の、側面の三辺が面により構成されるチャンネル部材を
用いることができる。図7に示す例では、マット被り深
さHが15mm、肉厚Tが2mm、内巾Wが30mm、また長
さLが120mmとなっている。
【0022】このようなチャンネル部材は、マット状構
造部材一個につき両側に各一個、合計2個使用される。
したがって、マット状構造部材一個当たりの、荷重に対
する耐圧強度を103kNとすると、チャンネル部材一
個当たり少なくとも51.5kNの耐圧強度が必要とな
る。
【0023】
【発明の効果】本発明のマット状構造部材および該部材
を用いる住宅基礎工法により、住宅の基礎自体の欠き込
みが不要になり、基礎全体の強度が向上し、基礎欠き込
み角部でのクラック・ひび割れ等の発生が防止される。
また、基礎全周から通気・通風が取り込めること、およ
び線状物を三次元的に不規則配列して構成される空隙を
有する構造から、内部に取り入れられた通気・通風は、
三次元的に流通して通気・通風を供給し、土台の除湿効
果および腐食防止効果を発揮する。
【0024】また、基礎内部における空気循環が不規則
で一定にならないため、基礎内部の角部にも通気・通風
が行き届くので、湿気溜りの防止効果をも発揮する。さ
らに、本発明のマット状構造部材は、住宅基礎内部へ鼠
その他小動物の浸入を殆んど不可能とするものであり、
しかも、住宅の換気孔に代わるものとしての必要部材が
単に一種類のみであることと、敷設工事が釘打ちもしく
はボンド塗布という一連作業の中で一定であるため、作
業性が効率化されコストが低減される等々の顕著な効果
が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】住宅における従来型換気孔(欠き込み)を用いた
基礎の一例を示す斜視図。
【図2】住宅における従来型換気孔(マット材/パッキン
材)を用いた基礎の他の例を示す斜視図。
【図3】本発明のマット状状構造部材を用いた住宅基礎
を示す斜視図。
【図4】図3のマット状状構造部材を用いた住宅基礎の
部分拡大断面図。
【図5】図3のマット状状構造部材を用いた住宅基礎の
構成を示す斜視図。
【図6】マット支持部材の一例(支柱型)の構成を示す
模式図。
【図7】マット支持部材の他の例(チャンネル型)の構
成を示す模式図。
【符号の説明】
1 欠き込み 2 固形マット(パッキン材) 3 マット状構造部材 4 支持部材 5 チャンネル部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅基礎工法等に用いられる構造部材に
    おいて、該構造部材が線状物を三次元的に不規則配列し
    て構成される空隙を具備する構造をなし、耐荷重性およ
    び通気・通風性を有し、且つ前記空隙の空隙率が調整可
    能であることを特徴とするマット状構造部材。
  2. 【請求項2】 前記構造部材の線状物が、プラスチック
    類および/または金属類からなることを特徴とする、請
    求項1記載のマット状構造部材。
  3. 【請求項3】 前記構造部材が、荷重に対する耐圧強度
    を付与する金属類/またはプラスチック類の素材からな
    るマット支持部材を具備するすることを特徴とする、請
    求項1または2記載のマット状構造部材。
  4. 【請求項4】 前記マット支持部材が、チャンネル部材
    であることを特徴とする、請求項3記載のマット状構造
    部材。
  5. 【請求項5】 前記構造部材が、鼠その他小動物の浸入
    を防ぐ機能を有することを特徴とする、請求項1ないし
    4のいずれかに記載のマット状構造部材。
  6. 【請求項6】 住宅基礎工法において、住宅の基礎天端
    の全周に、請求項1ないし5のいずれかに記載のマット
    状構造部材を敷き詰めることを特徴とする住宅基礎工
    法。
JP10370590A 1998-12-25 1998-12-25 マット状構造部材および該部材を用いる住宅基礎工法 Pending JP2000192474A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063802A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Shikoku Kako Kk 建築物の基礎構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007063802A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Shikoku Kako Kk 建築物の基礎構造

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Legal Events

Date Code Title Description
A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20040302