JP2007063802A - 建築物の基礎構造 - Google Patents

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Abstract


【課題】 建築物の床下の換気むらを防止し、隅部まで十分な換気を行う。
【解決手段】
囲壁10と囲壁10の内側の空間部24を仕切る仕切り壁20から構成される。相対する壁面に形成された囲壁10と囲壁10の内側の空間部24を仕切る仕切り壁20の交差部において、相対する壁面に第1の通気口30が形成される。囲壁10のコーナ部には、第2の通気口40が形成される。相対する壁面に形成された第1の通気口30に臨む仕切り壁20の交差部において、仕切られた各空間部24をつなぐ第3の通気口50が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の床下の通気口が形成された建築物の基礎構造に関する。
建築物の基礎には、独立基礎、布基礎及びベタ基礎がある。独立基礎は、柱の下に独立した基礎を設けるものであり、布基礎は、建物の外壁及び内壁に沿って基礎を設けるものであり、ベタ基礎は、建物の外壁及び内壁に沿って基礎を設け、床面全体にコンクリートを打つ基礎である。これらの中で、布基礎及びベタ基礎は、床下が建物の外壁及び内壁に沿ってコンクリートが打たれているので、床下の換気を行う必要があり、このため、所定の間隔をおいて通気口が設けられている。
ここで従来の布基礎及びベタ基礎について図12を用いて説明すると、従来の建築物の基礎構造101は、囲壁110と囲壁110の内側の空間部を仕切る仕切り壁120とで構成されている。この建築物の基礎構造101では、仕切り壁120で仕切られた各空間部の相対する位置に通気口130を設け、通気口130を出入り口とした外気の流れを発生させる。また、建築物の基礎構造101は、通気口130をコーナ部ではなく、相対する壁面の略中央部に設けるようにして、囲壁110及び仕切り壁120の機械的強度を確保するようにしている。
しかしながら、従来の建築物の基礎構造101は、強度確保の点から通気口130が各空間部の略中央部に相対して設けられているので、外気の流れは矢印X及び矢印Yに示すように直線的になってしまう。したがって、囲壁110や仕切り壁120のコーナ部や囲壁110や仕切り壁120の壁沿いの点線で囲んだ空間部では、空気が滞留してしまい、十分な換気を行うことができない。
そこで、特許文献1には、以上のような問題点を解決するため、建築物の基礎構造に換気ファンを設け、積極的に空気の流れを発生させ、十分に換気を行うことができるようにすることが記載されている。しかしながら、特許文献1の建築物の基礎構造では、換気ファンを設けなければならず、施工が面倒であり、また、換気ファンの保守が必要となり維持管理が面倒である。
また、特許文献2には、囲壁と仕切り壁のT字型の交差部に用いるブロックが記載されている。このブロックによれば、通気口から取り込んだ外気は、仕切り壁の交差部で分流されることから、T字部分での空気の滞留を防止することができる。しかしながら、特許文献2のブロックを用いたとしても、仕切り壁の十字の交差部分での換気は十分に行うことができない。また、建築物の基礎構造全体について、床下で空気の流れを如何に制御するかに関する考え方はふれていない。
実開平5−064638号公報 特許第2943830号公報
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、建築物の床下の換気むらを防止し、隅部まで十分な換気を行うための建築物の基礎構造物を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために本発明に係る建築物の基礎構造は、囲壁と囲壁の内側の空間部を仕切る仕切り壁から構成される。
そして、囲壁と仕切り壁の略T字形状の交差部には、囲壁の相対する壁面に、第1の通気口が形成されている。仕切り壁の囲壁側の端部は、囲壁の相対する壁面に形成された第1の通気口に臨み、第1の通気口から取り込んだ外気を囲壁内の仕切り壁によって仕切られた隣り合う空間部へ分流する。また、囲壁の略L字形状のコーナ部には、隣り合う壁面に跨って第2の通気口が形成されている。この第2の通気口は、複数の方向から外気を、該第2の通気口が形成された空間部へ取り込む。仕切り壁の略十字形状の交差部には、仕切られた各空間部を連通させる第3の通気口が隣り合う壁面に跨って形成されている。この第3の通気口は、一の空間部から複数の他の空間部へ外気が流れ込むようにしている。
以上のような建築物の基礎構造は、一の空間部の第1及び第2の通気口から取り込んだ外気が仕切り壁の交差部の第3の通気口を介して、他の空間部へ流れ込むようにし、一の空間部から流れ込んだ空気を、他の空間部の第1及び第2の通気口より排気する。
本発明に係る建築物の基礎構造によれば、外気を囲壁内の複数の空間部に取り込みやすく、取り込んだ外気を空間部の隅々まで流動させることができることから、床下の換気を隅々まで十分に行うことができる。
以下、本発明が適用された建築物の基礎構造の布基礎構造1について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明を適用した布基礎構造1は、例えば、平面視略矩形の囲壁10の内側に平面視略十字形状の仕切り壁20が設けられ、仕切り壁20によって第1乃至第4の空間部24a,24b,24c,24d(以下、空間部24a〜24dを単に空間部24ともいう。)が設けられている。
囲壁10と仕切り壁20は、コンクリートを型枠に流し込んで形成され、また、基礎ブロックを並設することによって形成されている。更に、囲壁10及び仕切り壁20は、鉄筋構造であって十分な強度が確保されている。囲壁10及び仕切り壁20の鉄筋構造は、後述の第1乃至第3の通気口30,40,50の上側にも鉄筋が設けられており、第1乃至第3の通気口30,40,50が設けられた位置においても、十分な強度が確保されている。
図2に示すように、仕切り壁20は、囲壁10の内側の空間部24を仕切るものであって、ここでは囲壁10の内側に4つの空間部24a,24b,24c,24dを設けている。仕切り壁20は、第1乃至第4の仕切り部21a,21b,21c,21d(以下、仕切り部21a〜21dを単に仕切り部21ともいう。)によって、全体が略十字形状になすように設けられている。各仕切り部21a,21b,21c,21dは、囲壁10の各壁部11a,11b,11c,11d(以下、壁部11a〜11dを単に壁部11ともいう。)の長さ方向略中央部に端部23が位置するように設けられている。
具体的には、仕切り部21aは、囲壁10の内側の中央から囲壁10の壁部11aの内側略中央部に向かって形成され、仕切り部21bは、囲壁10の内側の中央から囲壁10の壁部11bの内側略中央部に向かって形成され、仕切り部21cは、囲壁10の内側の中央から囲壁10の壁部11cの内側略中央部に向かって形成され、仕切り部21dは、囲壁10の内側の中央から囲壁10の壁部11dの内側略中央部に向かって形成されている。そして、第1乃至第4の仕切り部21a,21b,21c,21dは、囲壁10の内側に第1乃至第4の空間部24a,24b,24c,24dを形成するようにしている。囲壁10には、仕切り壁20を構成する各仕切り部21a,21b,21c,21dの端部23が位置する部分、すなわち、各壁部11a,11b,11c,11dの長さ方向略中央部に第1の通気口30a,30b,30c,30d(以下、第1の通気口30a〜30dを単に第1の通気口30ともいう。)が設けられている。
具体的に、第1の通気口30aは、壁部11aと仕切り部21aの略T字形状の交差部の壁部11aに設けられ、第1の通気口30bは、壁部11bと仕切り部21bの略T字形状の交差部の壁部11bに設けられ、第1の通気口30cは、壁部11cと仕切り部21cの略T字形状の交差部の壁部11cに設けられ、第1の通気口30dは、壁部11dと仕切り部21dの略T字形状の交差部の壁部11dに設けられている。
図3に示すように、第1の通気口30は、各仕切り部21a,21b,21c,21dの端部23aが臨む位置に設けられることによって、端部23aが取り込んだ外気を2つの空間部24に分流し、隣り合う各空間部24に供給するようになっている。
各仕切り部21a,21b,21c,21dの囲壁側の第1の通気口30に臨む端部23aは、各々の端部23aが向き合う囲壁10の壁部11の壁面から内側に所定の間隔C1、例えば囲壁10の厚さ程度、を隔てて位置している。これにより、例えば、一の空間部24の第2の通気口40から取り込まれた外気を、この間隔C1によって、隣り合う空間部24に直線的に送り込むことが可能となり、相対する第2の通気口40により排気することができる。すなわち、この間隔C1によって、囲壁10の壁部11に沿った空間部24の空気の滞留を防止することができる。
なお、第1の通気口30に臨む端部23aは、各々の端部23aが向き合う壁面から内側に所定の間隔C1を隔てて位置することに限らず、建築物の基礎構造1の形状や大きさ等により、適宜変更可能であり、例えば、所定の間隔C1を設けなくてもよく、これに限定されない。
また、各仕切り部21a,21b,21c,21dの囲壁側の第1の通気口30に臨む端部23aには、第1の通気口30に対して、左右に傾斜面25a,25aが設けられている。これにより、第1の通気口30から取り込んだ外気は、端部23aの左右の傾斜面25a,25aが、ガイドとなり、非直線的、すなわち、広がりをもつように各空間部24へ送り込まれる。なお、各仕切り部21a,21b,21c,21dの囲壁側の第1の通気口30に臨む端部23aは、第1の通気口30に対して、先端に平坦な面を設け、その左右両側に傾斜面25a,25aを設けるようにしてもよい。
なお、第1の通気口30に臨む端部23aは、建築物の基礎構造1の形状や大きさ等により、適宜変更可能であり、例えば、第1の通気口30に対して、左右に傾斜面25a,25aを設けなくてもよく、これに限定されない。
また、この第1の通気口30は、該第1の通気口30を構成する開口部31の外側が内側より大きくなるように形成され、囲壁10の内側に外気を取り込みやすくしている。また、第1の通気口30は、外部と囲壁10の内部とを連通させているので、床下に昆虫類や鼠等の侵入を防止するため通気パネル32が設けられている。この通気パネル32は、例えば、金網や格子状の柵で形成されている。
図4に示すように、囲壁10の壁部11と仕切り壁20の仕切り部21は、第1の通気口30の上側の接続部分において、囲壁10の壁部11の頂面12と仕切り壁20の仕切り部21の頂面22が同じ高さで連続するように設けられている。更に、第1の通気口30の上側の囲壁10の壁部11と仕切り壁20の仕切り部21は、連続部分において、内部に鉄筋13を延在させ強度を確保するようにしている。
図2に示すように、囲壁10の略L字形状のコーナ部は、隣り合う壁部11に跨って第2の通気口40a,40b,40c,40d(以下、第2の通気口40a〜40dを単に第2の通気口40ともいう。)が設けられている。具体的には、第2の通気口40aは、壁部11d,11aの略L字形状のコーナ部に設けられ、第2の通気口40bは、壁部11a,11bの略L字形状のコーナ部に設けられ、第2の通気口40cは、壁部11b,11cの略L字形状のコーナ部に設けられ、第2の通気口40dは、壁部11c,11dの略L字形状のコーナ部に設けられている。
図5に示すように、この第2の通気口40は、該第2の通気口40を構成する開口部41の外側が内側より大きくなるように形成され、囲壁10の内側に外気を取り込みやすくしている。また、この第2の通気口40は、隣り合う2つの壁部11に跨って形成されることによって、複数の方向から外気を第2の通気口40が形成された壁部11によって形成された空間部24へ取り込むことができるようにしている。更に、第2の通気口40は、外部と囲壁10の内部とを連通させているので、床下に昆虫類や鼠等の侵入を防止するため通気パネル42が設けられている。通気パネル42は、例えば、金網や格子状の柵で形成されている。
図6に示すように、囲壁10の隣り合う2つの壁部11は、第2の通気口40の上側の接続部分において、囲壁10の壁部11の頂面12が同じ高さで連続するように設けられている。更に、第2の通気口40の上側の囲壁10の隣り合う2つの壁部11は、連続部分において、内部に鉄筋13を延在させ強度を確保するようにしている。
図7に示すように、仕切り壁20の略十字形状の交差部分には、第3の通気口50が形成されている。第3の通気口50は、仕切り部21の隣り合う壁面に跨るように形成されることにより、一の空間部24と他の空間部24を連通させ、各方向からの外気の流れを、他の空間部24へ供給できるようにしている。
更に、各仕切り部21a,21b,21c,21dの交差部側の第3の通気口50に臨む端部23bは、各々の端部23bが向き合う仕切り壁20の仕切り部21の壁面から内側に所定の間隔C2、例えば仕切り壁20の厚さ程度、を隔てて位置している。これにより、相対する第1の通気口30,30間において、この間隔C2によって、一の空間部24の第1の通気口30より取り込んだ外気を第3の通気口50を介して隣り合う他方の空間部24に直線的に外気を送り込み、この他方の空間部24の第1の通気口30より排気することができる。すなわち、この間隔C2によって、仕切り壁20に沿った空間部24の空気の滞留を防止することができる。
なお、第3の通気口50に臨む端部23bは、各々の端部23bが向き合う壁面から内側に所定の間隔C2を隔てて位置することに限らず、建築物の基礎構造1の形状や大きさ等により、適宜変更可能であり、例えば、所定の間隔C2を設けなくてもよく、これに限定されない。
また、各仕切り部21a,21b,21c,21dの交差部側の第3の通気口50に臨む端部23bには、第3の通気口50に対して、左右に傾斜面25b,25bが設けられている。これにより、囲壁10の内側に取り込んだ外気を、一の空間部24から他の空間部24へ広がりをもって供給できるようにしている。なお、各仕切り部21a,21b,21c,21dの交差部側の第3の通気口50に臨む端部23bは、第3の通気口50に対して、先端に平坦な面を設け、その左右両側に傾斜面25b,25bを設けるようにしてもよい。
なお、第3の通気口50に臨む端部23bは、建築物の基礎構造1の形状や大きさ等により、適宜変更可能であり、例えば、第3の通気口50に対して、左右に傾斜面25b,25bを設けなくてもよく、これに限定されない。
図8に示すように、仕切り壁20の各仕切り部21a,21b,21c,21dは、第3の通気口50の上側の交差部分において、仕切り壁20の仕切り部21の頂面22が同じ高さで連続するように設けられている。更に、第3の通気口50の上側の仕切り壁20の各仕切り部21a,21b,21c,21dは、連続部分において、内部に鉄筋13を延在させ強度を確保するようにしている。なお、昆虫類や鼠等の侵入を防止するため、第3の通気口50に通気パネルを設けてもよい。
以上のように、図1に示すように、囲壁10と仕切り壁20は、第1乃至第3の通気口30,40,50の上側において、囲壁10の壁部11の頂面12と仕切り壁20の仕切り部21の頂面22が連続している。これにより、建築物の基礎構造の上面は、建築物の基準面となる。更に、建築物の基礎構造は、十分な強度をもって安定して建築物を支持できる。
以下、図2に示すように、外気が囲壁10の壁部11aから囲壁10の壁部11cの方向へ流れている場合の囲壁10の内側の空間部24での外気の流れの一例を、図2を参照して説明する。
空間部24aでは、第1の通気口30aから取り込んだ外気が、仕切り部21aの端部23aの傾斜面25aによってガイドされて、非直線的に空間部24aへ取り込まれる。そして、第1の通気口30aから取り込んだ外気は、第1の通気口30aと同じ空間部24aで対角に位置する第1の通気口30dから外部へ排気されるか、囲壁10の壁部11aに沿って流れ、第2の通気口40aから外部へ排気される。または、第1の通気口30aから取り込んだ外気は、囲壁10の壁部11dに沿って流れ、第1の通気口30d近傍の間隔C1を介して空間部24dへ流れ込むか、仕切り壁20の仕切り部21aに沿って流れ、第3の通気口50及びその近傍の間隔C2を介して他の空間部24b,24c,24dへ流れ込む。
更に、囲壁10のコーナ部の第2の通気口40aから取り込んだ外気は、囲壁10の壁部11aに沿って流れ、第1の通気口30aから外部へ排気されるか、囲壁10の壁部11dに沿って流れ、第1の通気口30dから外部へ排気される。または、囲壁10のコーナ部の第2の通気口40aから取り込んだ外気は、囲壁10の壁部11dに沿って流れ、第1の通気口30d近傍の間隔C1を介して空間部24dへ流れ込むか、第2の通気口40aと同じ空間部24aで対角に位置する第3の通気口50及びその近傍の間隔C2を介して他の空間部24b,24c,24dへ流れ込む。
空間部24bでは、第1の通気口30aから取り込んだ外気が、仕切り部21aの端部23aの傾斜面25aによってガイドされて、非直線的に空間部24bへ取り込まれる。そして、第1の通気口30aから取り込んだ外気は、第1の通気口30aと同じ空間部24bで対角に位置する第1の通気口30bから外部へ排気されるか、囲壁10の壁部11aに沿って流れ、第2の通気口40bから外部へ排気される。または、第1の通気口30aから取り込んだ外気は、囲壁10の壁部11bに沿って流れ、第1の通気口30b近傍の間隔C1を介して空間部24cへ流れ込むか、仕切り壁20の仕切り部21aに沿って流れ、第3の通気口50及びその近傍の間隔C2を介して他の空間部24a,24c,24dへ流れ込む。更に、囲壁10のコーナ部の第2の通気口40bから取り込んだ外気は、囲壁10の壁部11aに沿って流れ、第1の通気口30aから外部へ排気されるか、囲壁10の壁部11bに沿って流れ、第1の通気口30bから外部へ排気される。または、囲壁10のコーナ部の第2の通気口40bから取り込んだ外気は、囲壁10の壁部11bに沿って流れ、第1の通気口30b近傍の間隔C1を介して空間部24cへ流れ込むか、第2の通気口40bと同じ空間部24bで対角に位置する第3の通気口50及びその近傍の間隔C2を介して他の空間部24a,24c,24dへ流れ込む。
空間部24a,24bから流れ込んだ外気は、空間部24cにおいて、第1の通気口30cや第2の通気口40cから外部へ排気される。また、空間部24dにおいて、空間部24a,24bから流れ込んだ外気は、第1の通気口30cや第2の通気口40dから外部へ排気される。
以上のような布基礎構造1は、第1乃至第3の通気口30,40,50は、囲壁10及び仕切り壁20で構成されるコーナ部に設けることによって、空気の滞留しやすいコーナ部で換気を確実に行うことができる。
また、仕切り部21の第1の通気口30に臨む端部23aは、第1の通気口30に対して、左右に傾斜面25a,25aが設けられているので、第1の通気口30から取り込んだ外気を、非直線的に空間部24へ取り込むことができる。したがって、この布基礎構造1は、隅部まで十分な換気を行うことができる。また、第2の通気口40は、囲壁10のコーナ部の隣り合う壁部11に跨って形成されているので、複数の方向からの外気を空間部24へ取り込むことができる。
更に、この布基礎構造1は、第1及び第2の通気口30,40が、開口部31,41の外側が内側より大きくなるように形成されているので、囲壁10の内側へより多くの外気を取り込むことができる。また、第1及び第2の通気口30,40から取り込んだ外気は、第1の通気口30の間隔C1や第3の通気口50や間隔C2を介して、他の空間部24へ流れ込む。この際、一の空間部24の第2の通気口40から取り込んだ外気は、この間隔C1によって、隣り合う空間部24に直線的に送り込まれ、相対する第2の通気口40により排気され、囲壁10の壁部11に沿った領域の空気の滞留を防止することができる。また、一の空間部24の第1の通気口30から取り込んだ外気は、この間隔C2によって、隣り合う空間部24に直線的に送り込まれ、相対する第1の通気口30により排気され、仕切り壁20に沿った領域の空気の滞留を防止することができる。
また、仕切り部21の交差部側の第3の通気口50に臨む端部23bは、第3の通気口50に対して左右に傾斜面25b,25bが設けられているので、外気を一の空間部24から他の空間部24へ広がりをもって供給することができる。したがって、この建築物の布基礎構造1は、隅々まで外気を流動されることができ、換気むらを防止することができる。
なお、以上の例では、外気が囲壁10の壁部11aから囲壁10の壁部11cの方向へ流れている場合の説明をしたが、実際には建築物の立地環境によって様々な方向から外気が取り込まれることになる。この場合においても、布基礎構造1は、複数方向からの外気を取り込み、隅部まで換気をおこなうことができる。
ここで、第1及び第2の通気口30,40に用いられる通気パネル32,42について説明する。なお、以下、第1の通気口30に取り付けられる通気パネル32を例に取り説明する。図9で示すように、通気パネル32は、第1の通気口30の開口部31の内側とほぼ同じ大きさの金網や格子状の柵で形成される通気部33と、第1の通気口30の開口部31の周囲を保護する保護板34a,34b,34c,34d(以下、保護板34a〜34dを単に保護板34ともいう。)と、通気パネル32の脱落を防止する上側の係止部35a,35b(以下、係止部35a、35bを単に係止部35ともいう。)と、下側の係止部36a,36b(以下、係止部36a、36bを単に係止部36ともいう。)と、囲壁10の第1の通気口30の上側を補強する補強板37とを備える。
通気部33は、第1の通気口30の開口部31の内側とほぼ同じ大きさの金網や格子状の柵で形成され、通気部33の周囲を略矩形に保護板34で囲まれている。各辺の保護板34は、溶接等で、通気部33に対して外側に傾斜するように設けられている。また、上側の保護板34aには、裏面に係止部35a,35bが設けられ、下側の保護板34cには、裏面に係止部36a,36bが設けられている。図10に示すように、係止部35aは、保護板34aの先端から外側へ略L字形状に折り曲げられている。また、係止部35bは、保護板34aの基端から外側へ略L字形状に折り曲げられている。係止部35a,35bは、互いに向き合い、対をなして設けられている。また、係止部36aは、保護板34cの先端から外側へ略L字形状に折り曲げられている。また、係止部36bは、保護板34cの基端から外側へ略L字形状に折り曲げられている。係止部36a,36bは、互いに向き合い、対をなして設けられている。
また、補強板37は、上側の保護板34aの外側に設けられ、囲壁10と略平行に、囲壁10の幅方向の略中間部に位置するように、所定の高さを持って設けられている。また、図9に示すように、補強板37は、複数の貫通孔38が設けられ、囲壁10の成型のときに、コンクリートと一体となり固定することができる。
以上のように、通気パネル32は、囲壁10の成型のとき、囲壁10のコンクリートの型枠の中に、第1の通気口30になる位置に位置決めをして取り付けられ、保護板34を第1の通気口30を成形する際の型の一部として用いられる。そして、囲壁10の型枠の中にコンクリートを流し込み、固化させることで、第1の通気口30に一体的に通気パネルを設けることができる。更に、図10に示すように、保護板34が、通気部33に対して傾斜するように設けられているので、第1の通気口の開口部31を補強することができる。また、係止部35,36は、保護板34の先端及び基端から、互いに向き合うように対をなして略L字形状に折り曲げられ、囲壁10のコンクリートに係止部が固定されるので、通気パネル32の脱落を防止することができる。また、基礎構造1では、補強板37及び鉄筋13を延在させることによって、囲壁10の第1及び第2の通気口30,40の上側の強度が確保することができる。更に、補強板37は、複数の貫通孔38が設けられているので、囲壁10の成型のとき、囲壁10の型枠の中にコンクリートを流し込むと、コンクリートが貫通孔の中に入り込み、固化することで、コンクリートと一体となり、通気パネル32を固定することができる。
なお、建築物により基礎の厚さが異なるので、通気パネル32の保護板34の係止部35aから35dまでの長さを調整する機構を設けてもよい。具体的には、図11で示すように、保護板34は、板材39aと調整板材39bで構成され、一方に円形の挿通孔61を設け、他方に長孔からなる調整孔62を設ける。長孔からなる調整孔62の長軸上の何れかの位置とネジ等の固定部材60の位置を決めて、壁部11の厚さと合わせた保護板34の全体の長さをネジ等の固定部材60で固定することができる。
なお、第2の通気口40の通気パネル42は、第2の通気口40に合わせて、略L字形状に設けられており、その他の構成は、第1の通気口30の通気パネル32と同様の構成をしている。
また、以上のように布基礎構造1について説明したが、床下の換気の必要なベタ基礎についても適用することができる。
更に、以上の例では、平面視略矩形の囲壁10の内側に平面視略十字形状の仕切り壁20が設けられた建築物の基礎構造1の場合において説明したが、囲壁10や仕切り壁20により構成される建築物の基礎構造1の形状や大きさ等は、建築物の形状や大きさ等によって適宜変更可能であり、これに限定されるものではない。すなわち、本発明では、囲壁10や仕切り壁20の全体形状にかかわらず、相対する壁面に形成された囲壁10と囲壁10の内側の空間部24を仕切る仕切り壁20の交差部において、囲壁10の相対する壁面に第1の通気口30が形成され、囲壁10のコーナ部に隣り合う壁面に跨って第2の通気口40が形成され、仕切り壁20の交差部において、仕切られた各空間部24をつなぐ第3の通気口50が形成されていればよい。これにより、T字、L字、十字形状のコーナ部において空気の滞留を防止できるからである。本発明は、更に、新たな通気口を設けて換気しやすくしてもよい。例えば、従来の布基礎101について説明したように、囲壁10と囲壁10の内側の空間部24を仕切る仕切り壁20で構成される各空間部の略中央部に設けてもよい。
本発明を適用した布基礎構造の斜視図である。 図1の布基礎構造の横断面図である。 図1の第1の通気口の横断面図である。 図1の第1の通気口の要部斜視図である。 図1の第2の通気口の横断面図である。 図1の第2の通気口の要部斜視図である。 図1の第3の通気口の横断面図である。 図1の第3の通気口の要部斜視図である。 第1の通気口の通気パネルの斜視図である。 図9の第1の通気口の通気パネルの縦断面図である。 保護板の調整機能を有する第1の通気口の通気パネルの縦断面図である。 従来の布基礎構造の横断面図である。
符号の説明
1 布基礎構造、10 囲壁、11a 壁部、11b 壁部、11c 壁部、11d 壁部、12 頂面、13 鉄筋、20 仕切り壁、21a 仕切り部、21b 仕切り部、21c 仕切り部、21d 仕切り部、22 頂面、23a 端面、23b 端面、24a 空間部、24b 空間部、24c 空間部、24d 空間部、25a 傾斜面、25b 傾斜面、30a 第1の通気口、30b 第1の通気口、30c 第1の通気口、30d 第1の通気口、31 開口部、32 通気パネル、33 通気部、34a 保護板、34b 保護板、34c 保護板、34d 保護板、35a 係止部、35b 係止部、36a 係止部、36b 係止部、37 補強板、38 貫通孔、39a 板材、39b 調整板材、40a 第2の通気口、40b 第2の通気口、40c 第2の通気口、40d 第2の通気口、41 開口部、42 通気パネル、43 通気部、44 保護板、50 第3の通気口、60 固定部材、61 挿通孔、62 調整孔、101 建築物の基礎構造、110 囲壁、120 仕切り壁、130 通気口、C1 間隔、C2 間隔、X 外気の流れ、Y 外気の流れ

Claims (5)

  1. 第1の通気口が少なくとも相対する壁面に形成された囲壁と、
    上記囲壁の内側の空間部を仕切る仕切り壁とを備え、
    上記仕切り壁の囲壁側の端部は、上記相対する壁面に形成された第1の通気口に臨み、
    上記囲壁のコーナ部には、隣り合う壁面に跨って第2の通気口が形成され、
    上記仕切り壁は、交差部において、仕切られた各空間部を連通させる第3の通気口が隣り合う壁面に跨って形成されていることを特徴とする建築物の基礎構造。
  2. 上記仕切り壁の囲壁側の第1の通気口に臨む端部及び/又は上記仕切り壁の交差部側の第3の通気口に臨む端部には、各々の端部が向き合う壁面から内側に所定の間隔を隔てて位置していることを特徴とする請求項1記載の建築物の基礎構造。
  3. 上記仕切り壁の囲壁側の第1の通気口に臨む端部及び/又は上記仕切り壁の交差部側の第3の通気口に臨む端部には、上記第1及び/又は第3の通気口に対して、左右に傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の建築物の基礎構造。
  4. 上記囲壁と仕切り壁は、上記第1の通気口の上側において、上記囲壁と上記仕切り壁の頂面が連続し、建築物の基準面となることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1記載の建築物の基礎構造。
  5. 少なくとも上記第1及び第2の通気口には、通気パネルが配設され、
    上記通気パネルには、上記囲壁の第1及び第2の通気口の上側を補強する補強板が形成さられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか1記載の建築物の基礎構造。
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