JP2000190875A - 貨物自動車における荷箱の開閉扉上部ヒンジ - Google Patents
貨物自動車における荷箱の開閉扉上部ヒンジInfo
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Abstract
部ヒンジによるテールゲートの固縛を円滑に行うことの
できる貨物自動車における荷箱の開閉扉上部ヒンジを提
供する。 【解決手段】荷箱1の開閉扉2は、上部ヒンジ3を中心
に下開き自在に構成されるとともに、下部ヒンジ4を中
心に上開き自在に構成され、上部ヒンジ3は、開閉扉2
の上端部に水平に配設された上係合ピン32と、荷箱1
側に設けられ上係合ピン32を固縛・解除可能な略U字
形に開放された固縛部37を備えた固縛金具33とから
構成され、固縛部37により上係合ピン32の固縛を解
除して開閉扉2を若干上開きさせた状態において、固縛
部37が上係合ピン32に当接する当接位置Xが、上記
の状態での上部ヒンジ3のヒンジ中心と下部ヒンジ4の
ヒンジ中心とを結ぶ仮想線Yよりも外方に位置するよう
に設定されている。上係合ピン32の頂部32aが略平
坦に切り欠かれてなる。
Description
て、荷箱の開閉扉の上部を開閉自在に支持する上部ヒン
ジに関する。
の開閉扉のヒンジ構造を示している。
に搭載された荷箱である。この荷箱aは、テールゲート
bが上部ヒンジcを中心にして下開き自在に構成される
とともに、下部ヒンジdを中心にして上開き自在に構成
されている。
端部にブラケットc1を介して水平に配設された上係合
ピンc2と、荷箱aの側壁a1の後端上部に設けられ前
記上係合ピンc2を固縛・解除可能な固縛金具c3とか
ら構成されている。
端部にブラケットd1を介して水平に配設された下係合
ピンd2と、荷箱aの後端下方に固着され上記下係合ピ
ンd2を支持する下支持具d3と、下支持具d3に支持
された下係合ピンd2に係脱自在なフックd4とから構
成されている。
れた下係合ピンd2に上方から係止可能に構成されてい
る。よって、フックd4を下係合ピンd2に係止させた
状態で、固縛金具c3により上係合ピンc2の固縛を解
除させることで、テールゲートbが下部ヒンジdを中心
にして上開きされる。
れた作動ロッドd5を後方に移動させることで、下係合
ピンd2から上方に離脱可能に構成されている。よっ
て、上部ヒンジcの上係合ピンc2を固縛金具c3で固
縛した状態で、フックd4を下係合ピンd2から離脱さ
せることで、テールゲートbが上部ヒンジcを中心にし
て下開きされる。
来のものでは、前記フックd4を下係合ピンd2に係止
させることによってこの下係合ピンd2を下支持具d3
に支持した状態で保持する構造であるため、フックd4
を下係合ピンd2に係止するときにおいて、この下係合
ピンd2は、フックd4により矢符Pに引き込まれるよ
うにして係合することになり、このときの反力が上部ヒ
ンジcの上係合ピンc2に矢符Qで示す方向に作用す
る。
c2の固縛を解除した際には、上係合ピンc2が矢符Q
方向に引っ張られ、テールゲートbが後方に開きぎみに
なる。従って、上係合ピンc2を固縛金具c3で固縛す
る場合にはテールゲートbを前方に押し込んで、上係合
ピンc2を固縛金具c3に強制的に挿入する必要があ
る。
に、このテールゲートbを再び固縛する場合には、テー
ルゲートbを前方に押し込むのであるが、この押し込み
によりテールゲートbが前方に移動しない場合には上部
ヒンジcによるテールゲートbの固縛ができないという
問題が生じる。
で、上係合ピンを固縛金具で固縛する際において、開閉
扉(テールゲート)を若干開放させた状態で、固縛金具
が上係合ピンに当接する当接位置を、これら上係合ピン
もしくは固縛金具の形状を工夫することで、上係合ピン
が固縛金具に引き込まれ易くして上部ヒンジによるテー
ルゲートの固縛を円滑に行うことのできるものを提供す
ることを目的とする。
車における荷箱の開閉扉上部ヒンジは、車枠上に荷箱が
搭載され、該荷箱の後部もしくは側部、またはその両方
が開閉扉により開閉自在に構成された貨物自動車におい
て、前記開閉扉は、上端部に設けられた上部ヒンジを中
心に下開き自在に構成されるとともに、下端部に設けら
れた下部ヒンジを中心に上開き自在に構成され、上記上
部ヒンジは、開閉扉の上端部に水平に配設された上係合
ピンと、荷箱側に設けられ上係合ピンを固縛・解除可能
な略U字形に開放された固縛部を備えた固縛金具とから
構成され、固縛金具の固縛部により上係合ピンの固縛を
解除して開閉扉を下部ヒンジを中心に若干上開きさせた
状態において、上記固縛部が上係合ピンに当接する当接
位置が、上記の状態での上部ヒンジのヒンジ中心と下部
ヒンジのヒンジ中心とを結ぶ仮想線よりも外方に位置す
るように設定されたものである。
開閉扉上部ヒンジは、前記上係合ピンの頂部が略平坦に
切り欠かれてなるものである。
開閉扉上部ヒンジは、前記固縛部の上部一片の先端部に
は前記上係合ピンに対応する逃げ部が形成されてなるも
のである。
を参照して説明する。
の構成を示している。図1において、1は貨物自動車の
車体枠上に搭載された荷箱である。この荷箱1は、例え
ば後部の開閉扉(以下、テールゲートという)2が上部
ヒンジ3を中心にして下開き自在に構成されるととも
に、下部ヒンジ4を中心にして上開き自在に構成されて
いる。これら上部ヒンジ3及び下部ヒンジ4は、左右対
象位置に一対設けられており、以下、一方の上部ヒンジ
3及び下部ヒンジ4について説明する。
例えばテールゲート2の上端部にブラケット31を介し
て水平に配設された上係合ピン32と、荷箱1の側壁1
aの後端上部に設けられ前記上係合ピン32を固縛・解
除可能な固縛金具33とから構成されている。
に、後方に向かって開口したU字形の受口34を有する
左右一対の受金具35と、該受金具35の受口34と同
形状の受口36が形成され受金具35に回動自在に支持
された固縛部37とから構成されており、固縛部37に
設けられた操作ハンドル38により該固縛部37を回動
操作することで、前述した上係合ピン32を固縛・解除
可能な構造になされている。
端部にブラケット41を介して水平に配設された下係合
ピン42と、荷箱1の後端下方に固着され上記下係合ピ
ン42を支持する下支持具43と、下支持具43に支持
された下係合ピン42に係脱自在なフック44とから構
成されている。
口された開口部43aが形成されており、この開口部4
3aで前記下係合ピン42を支持する。
れた下係合ピン42に上方から係止可能に構成されてい
る。よって、フック44を下係合ピン42に係止させた
状態で、固縛部37による上係合ピン32の固縛を解除
させることで、テールゲート2が下部ヒンジ4の下係合
ピン42を中心にして上開きされる。
れた作動ロッド45を後方に移動させることで、下係合
ピン42から上方に離脱可能に構成されている。よっ
て、上部ヒンジ3の上係合ピン32を固縛部37で固縛
した状態で、フック44を下係合ピン42から離脱させ
ることで、テールゲート2が上部ヒンジ3を中心にして
下開きされる。例えば、荷箱1をその後端を中心にして
上方にダンプさせた際に、このダンプ動作と連動させて
作動ロッド45を後方に移動させる自動開閉機構を作動
ロッド45に連結することで、テールゲート2を上述の
ように下開きさせることができ、これにより荷箱1内の
積荷の排出を行うことができる。また、作動ロッド45
を図示しない操作レバーに連結し、この操作レバーの操
作により強制的にフック44を下係合ピン42から離脱
させ、テールゲート2を下開きさせるようにしてもよ
い。
が略平坦に切り欠かれている。このように上係合ピン3
2の頂部32aを切り欠くことにより、固縛部37によ
り上係合ピン32の固縛を解除してテールゲート2を下
部ヒンジ4を中心にして上開きさせた後、図3に示すよ
うに再び固縛部37で上係合ピン32を固縛する状態に
おいて、固縛部37が係合ピン32に当接する当接位置
Xが、上記の状態での上部ヒンジ3のヒンジ中心(上係
合ピン32の中心)と下部ヒンジ4のヒンジ中心(下係
合ピン42の中心)とを結ぶ仮想線Yよりも後方に位置
するようになる。
も後方に位置することで、テールゲート2には、Fx×
LxのモーメントMxが発生し、このモーメントMxが
テールゲート2を前方に押し込む方向に作用することに
なり、この作用により上部ヒンジ3によるテールゲート
2の固縛を円滑に行うことができる。
る。この上部ヒンジ3は、固縛部37の形状を特徴とす
るものであり、固縛37を構成する二股状の2片37
a、37bのうち上部の一片37aの先端部に逃げ部3
9を形成している。
することによっても、前述したと同様に固縛部37によ
り上係合ピン32の固縛を解除してテールゲート2を下
部ヒンジ4を中心にして上開きさせた後、再び固縛部3
7で上係合ピン32を固縛する場合において、固縛部3
7が係合ピン32に当接する当接位置Xが、前記仮想線
Yよりも後方に位置するようになる。
に上部ヒンジ3によるテールゲート2の固縛を円滑に行
うことができるという効果を奏することができる。
ゲート2を開閉するものについて説明したが、前述のよ
うに構成した上部ヒンジ3はテールゲート2に限らず、
荷箱1の側部1aを開閉する構造のものにも適用するこ
とができる。
縛金具の固縛部により上係合ピンの固縛を解除して開閉
扉を下部ヒンジを中心に若干上開きさせた状態におい
て、固縛部が上係合ピンに当接する当接位置を、開閉扉
を固縛した状態での上部ヒンジのヒンジ中心と下部ヒン
ジのヒンジ中心とを結ぶ仮想線よりも外方に位置するよ
うに設定したことで、開閉扉にはこの開閉扉を前方に押
し込む方向にモーメントが作用することになり、これに
より上部ヒンジによる開閉扉の固縛を円滑に行うことが
できる。
上部ヒンジの構成を示す側面図である。
固縛部と上係合ピンとの位置関係を示す側面図である。
ンジの構成を示す側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 車枠上に荷箱が搭載され、該荷箱の後部
もしくは側部、またはその両方が開閉扉により開閉自在
に構成された貨物自動車において、 前記開閉扉は、上端部に設けられた上部ヒンジを中心に
下開き自在に構成されるとともに、下端部に設けられた
下部ヒンジを中心に上開き自在に構成され、上記上部ヒ
ンジは、開閉扉の上端部に水平に配設された上係合ピン
と、荷箱側に設けられ上係合ピンを固縛・解除可能な略
U字形に開放された固縛部を備えた固縛金具とから構成
され、固縛金具の固縛部により上係合ピンの固縛を解除
して開閉扉を下部ヒンジを中心に若干上開きさせた状態
において、上記固縛部が上係合ピンに当接する当接位置
が、上記の状態での上部ヒンジのヒンジ中心と下部ヒン
ジのヒンジ中心とを結ぶ仮想線よりも外方に位置するよ
うに設定されたことを特徴とする貨物自動車における荷
箱の開閉扉上部ヒンジ。 - 【請求項2】 前記上係合ピンの頂部が略平坦に切り欠
かれてなる請求項1記載の貨物自動車における荷箱の開
閉扉上部ヒンジ。 - 【請求項3】 前記固縛部の上部一片の先端部には前記
上係合ピンに対応する逃げ部が形成されてなる請求項1
記載の貨物自動車における荷箱の開閉扉上部ヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37356398A JP4118430B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 貨物自動車における荷箱の開閉扉上部ヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37356398A JP4118430B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 貨物自動車における荷箱の開閉扉上部ヒンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000190875A true JP2000190875A (ja) | 2000-07-11 |
JP4118430B2 JP4118430B2 (ja) | 2008-07-16 |
Family
ID=18502381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37356398A Expired - Lifetime JP4118430B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 貨物自動車における荷箱の開閉扉上部ヒンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4118430B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101767609A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-07-07 | 小康汽车产业(集团)有限公司 | 货车后边板安装结构 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37356398A patent/JP4118430B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101767609A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-07-07 | 小康汽车产业(集团)有限公司 | 货车后边板安装结构 |
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JP4118430B2 (ja) | 2008-07-16 |
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