JP2514031Y2 - 貨物自動車の荷箱の後部煽戸開閉装置 - Google Patents

貨物自動車の荷箱の後部煽戸開閉装置

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JP2514031Y2
JP2514031Y2 JP13006590U JP13006590U JP2514031Y2 JP 2514031 Y2 JP2514031 Y2 JP 2514031Y2 JP 13006590 U JP13006590 U JP 13006590U JP 13006590 U JP13006590 U JP 13006590U JP 2514031 Y2 JP2514031 Y2 JP 2514031Y2
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locking
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富男 後藤
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は貨物自動車の荷箱の後部に設けられた煽戸の
開閉装置に係り、特に開閉作業の容易化対策に関する。
(従来の技術) 従来より、自動車の荷箱の後部煽戸の開閉装置とし
て、例えば実開平2-13004号公報に開示される如く、荷
箱の一方の側壁の後側縁で後部煽戸の一側縁を枢支し
て、後部煽戸をこの一側縁を中心に開閉自在に構成して
おき、荷箱の他方の側壁の後側縁の上下方向2箇所に受
け金具と固縛部材とからなる係止部を設ける一方、上記
後部煽戸の各係止部と対向する位置に各係止部と係合す
る係合ピンを設け、後部煽戸の開閉時、上記各固縛部材
をハンドルで回動させることにより、後部煽戸を閉じた
ときには後部煽戸を荷箱の側壁に固縛し、開くときには
後部煽戸を荷箱への固縛から開放するようにしたものは
公知の技術である。
ここで、上記係止部の構造は、例えば実公昭35-15404
号公報に開示される如く、受け金具に係合ピンが係合可
能な円弧状凹部を設けるとともに、固縛部材を上記受け
金具の半円筒部の開放側を開放する位置と半円筒部の開
放側を閉塞する位置との間で回動可能に構成し、後部煽
戸を固縛するときには係合ピンを受け金具の円弧状凹部
に挿入した状態で固縛部材を凹部の開口を閉塞する位置
に位置付ける一方、後部煽戸を開くときには固縛部材を
受け金具の円弧状凹部を開放する位置に位置付けるよう
ハンドルで操作しうるようにしたものが一般的な構造と
して知られている。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の開閉装置のように荷箱の後側縁の2箇所若
しくは2以上の複数箇所に後部煽戸を固縛するための係
止部を設けることにより、高さの高い荷箱を有する貨物
自動車においても、煽戸の荷箱への固縛を確実に行うこ
とができるが、反面、後部煽戸の開閉作業時、ハンドル
操作を各係止部について行う必要があり、ハンドル操作
に手間を要していた。特に、係止部が地上近くの部位と
地上からは手の届かない上方の部位とに設けられている
ときには、地上でハンドル操作をした後荷箱の上に移動
してハンドル操作を行う等の手順が必要になるという問
題があった。
本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、複数の係止部を備えたものであっても、1回の
ハンドル操作で後部煽戸の固縛及び固縛開放を行えるよ
うに構成することにより、後部煽戸の開閉作業の容易化
を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案の解決手段は、荷箱の
一方の側壁に後部煽戸の一側縁が枢支され、上記後部煽
戸が上記一側縁を中心に開閉自在に構成された貨物自動
車の荷箱を前提とする。
そして、該貨物自動車の荷箱の後部煽戸開閉装置とし
て、上記荷箱の他方の側壁の後端縁の上下方向複数箇所
に設けられ、受け金具と固縛レバーとからなる係止部
と、上記後部煽戸の上記各係止部と対向する部位に設け
られ、各係止部と係合可能な複数の係合ピンと、上記複
数の係止部の固縛レバーをそれぞれ枢軸を介して連結す
る連結部材と、上記複数の固縛レバーのうちいずれか一
つに設けられ、各固縛レバーを上記各係合ピンが係止部
に係合する係止位置と係合ピンが係止部との係合を解除
される解除位置との間で連動して回動させるためのハン
ドルとを設ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、本考案では、後部煽戸の一側縁が
荷箱の一方の側壁で枢支され、この側縁を中心として後
部煽戸が回転し、その開閉が行われる。そして、後部煽
戸が閉じたときには、荷箱の他方の側壁に設けられた2
箇所の係止部にそれぞれ対応する係合ピンが係合し、ハ
ンドルの操作により2箇所の固縛レバーが係止位置に位
置付けられると、各係合ピンが各係合部に係止され、後
部煽戸が荷箱の側壁に固縛された状態となる。また、ハ
ンドルの操作により、各係止部の固縛レバーが解除位置
に位置付けられると、後部煽戸が開放可能な状態とな
る。
その場合、1つのハンドルについての1回の操作によ
って、上下方向数箇所の係止部による係合ピンの係止と
係止の解除とがなされるので、各係止部についてハンド
ル操作を行うのに比べ、後部煽戸の開閉作業が容易とな
る。特に、係止部が荷箱の離れた上下方向数箇所に設け
られているような場合でも、一つの位置におけるハンド
ル操作で済むことになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面に基づき説明す
る。
第1図〜第3図は貨物自動車の荷箱1の後部構造を示
し、該荷箱1の後部には後部煽戸3を開閉させるための
開閉装置Aが設けられている。該開閉装置Aにおいて、
先ず、荷箱1の一対の側壁2A,2Bのうち一方の側壁2Aの
後側縁には、後部煽戸3の一側縁が上下方向一対のヒン
ジ4a,4bを介して枢支されていて、上記後部煽戸3がこ
のヒンジ4a,4bを中心に開閉自在になされている。
一方、荷箱1の他方の側壁2Bの後側縁の上下方向2箇
所には、上記後部煽戸3を閉じたときに後部煽戸3を側
壁2Bに固縛するための係止部5a,5bが設けられている。
該各係止部5a,5bは略同一構成をしており、上方の係止
部5aの構成について説明するに、6aは上記側壁2Bに固定
された受け金具、7aは該受け金具6aにより、水平軸回り
に回動自在に支承される固縛レバーである。また、上記
煽戸3の開閉中心とは反対側の側部付近の外側面におい
て、上記側壁2Bの各係止部5a,5bと対向する位置には、
水平方向に延びる一対の円柱状係合ピン8a,8bがそれぞ
れ溶接止めされていて、該各係合ピン8a,8bは上記各係
止部5a,5bと係合可能になされている。
すなわち、上記各係止部5aの受け金具6aには、水平方
向に延び、車体後方に向かって開口する略U形溝状の嵌
合凹部61aが形成されていて、この嵌合凹部61aに上記係
合ピン8aが後方から嵌合可能になされている。また、上
記各固縛レバー7aにも、上記受け金具6aの嵌合凹部61a
に類似したU形溝状の係止凹部71aが設けられていて、
固縛レバー7aの回動により、この係止凹部71aの溝底が
上記嵌合凹部61aの溝底に対峙して開口を閉塞する位置
が、嵌合凹部61a内に嵌合された係合ピン8aを係止する
係止位置となり、係止凹部71aの開口部が嵌合凹部61aの
開口部に一致して開口を開放する位置が、嵌合凹部61a
内に嵌合された係合ピン8aの係止を解除する解除位置と
なる。
なお、62aは受け金具本体、63aは受け金具6aを荷箱1
の側壁2Bに固定するステーであって、図示しないが、該
受け金具本体62aとステー63aとに亘って、上記固縛レバ
ー7の係止位置をロックするバネ&ロックボール機構が
内蔵されている。
一方、上記各固縛レバー7aの上記嵌合凹部61aの溝底
に対応する部位には、嵌合凹部61aと反対側に少し延び
た後、直角に曲って延びる略逆L字形の桿部72aが形成
されていて、該桿部72aの先端部には車幅方向に穿設さ
れた挿通孔73aが設けられている。下方の係止部5bも同
様に構成されている。
そして、第4図に示すように、上記上下の各係止部5
a,5bの固縛レバー7a,7bの桿部72a,72bを連結する連結部
材9が設けられている。すなわち、該連結部材9は略矩
形状の平板で構成され、その両端部には、上記各固縛レ
バー7s,7bの桿部72a,72b先端部の各挿通孔73a,73aと遊
嵌する水平枢軸91a,91bが設けられていて、この枢軸91
a,91bを介し、上記各係止部5a,5bの固縛レバー7a,7bを
連結部材により連結するようになされている。
さらに、上記下方の係止部5bにおいて、固縛レバー7b
の桿部72bに後端縁には、固縛レバー7bを回動操作する
ためのハンドル10が一体的に固定されており、該ハンド
ル10を上方又は下方に移動操作することにより、上下の
各固縛レバー7a,7bが連携して回動するようになされて
いる。
ここで、上記開閉装置Aの作動について説明するに、
後部煽戸3を閉じ、各係合ピン8a,8bを各受け金具6a,6b
の嵌合凹部61a,61bに嵌合させた状態で、ハンドル10を
下方に移動させると、各固縛レバー7a,7bが上記係止位
置に位置付けられ、後部煽戸3が側壁2Bに固縛されて荷
箱1が閉じられる(第1図の実線に示す状態)。一方、
ハンドル10を上方に移動させると、各固縛レバー7a,7b
が係止位置から回動して上記解除位置に位置付けられ、
後部煽戸3の開放操作が可能な状態となる(第1図の二
点鎖線に示す状態)。
したがって、上記実施例では、後部煽戸3の一側縁が
荷箱1の一方の側壁2Aで枢支され、この側縁を中心とし
て後部煽戸3が回転し、その開閉が行われる。そして、
後部煽戸3が閉じたときには、荷箱1の他方の側壁2Bに
設けられた2箇所の係止部5a,5bにそれぞれ対応する係
合ピン8a,8bが係合し、ハンドル10の操作により2箇所
の固縛レバー7a,7bが係止位置に回動せしめられると、
各係合ピン8a,8bが各係止部5a,5bに係止され、後部煽戸
3が荷箱1の側壁2Bに固縛された状態となって、貨物輸
送等の安全が確保される。また、後部煽戸3を開けると
きには、ハンドル10の操作により、各係止部5a,5bの固
縛レバー7a,7bが解除位置に位置付けられ、後部煽戸3
が開放可能な状態となって、荷箱1内の貨物の取り出し
が行われる。
その場合、地上近くに設けられた1つのハンドル10に
ついての1回の操作によって、上下方向2箇所の係止部
5a,5bによる係合ピン8a,8bの係止と係止の解除とがなさ
れるので、各係止部5a,5bについてハンドル操作を行う
のに比べ、後部煽戸3の開閉作業の容易化を図ることが
できる。特に、係止部5a,5bが荷箱1の離れた上下方向
数箇所に設けられているような場合でも、ハンドル操作
を例えば上記実施例のように地上近くのハンドル10一つ
の操作で済むので、後部煽戸3の開閉操作が特に容易化
されることになる。
なお、上記実施例では、上下方向2箇所に係止部5a,5
bと係合ピン8a,8bとを設けたが、本考案は斯かる実施例
に限定されるものではなく、3箇所以上の数箇所に設
け、連結部材で各係止部を連結すれば上記実施例と同様
の作用により、同様の効果が得られる。さらに、ハンド
ル10の取付位置も上記実施例に限定されるものではな
く、上方の係止部5aの固縛レバー7aに取付けるようにし
てもよいことはいうまでもない。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、荷箱の一方の
側壁に後部煽戸を開閉自在に取付けてなる貨物自動車の
荷箱の後部煽戸開閉装置として、荷箱の他方の側壁に受
け金具と固縛レバーとからなる係止部を上下方向複数箇
所に設ける一方、後部煽戸の対応する部位に係止部に係
合する同数の係合ピンを設け、さらに各固縛レバーを連
結部材で連結するとともに、固縛レバーの一つにハンド
ルを設けて、このハンドルの操作により各固縛レバーを
係合ピンを係止する係止位置と係合ピンの係止を解除す
る解除位置との間で回動させるようにしたので、1箇所
でかつ1回のハンドル操作により、複数箇所に設けられ
た係止部による係合ピンの係止及び係止の解除を行って
後部煽戸の開閉を行うことができ、よって、後部煽戸の
開閉作業の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は貨物自動車の荷
箱の後部構造を示す側面図、第2図は自動車の荷箱の背
面図、第3図は自動車の荷箱の左後端部の構造を示す平
面図、第4図は各係止部の固縛レバーへの連結部材の取
り付けを説明する側面からみた分解図である。 1……荷箱 2……側壁 3……後部煽戸 5……係止部 6……受け金具 7……固縛レバー 8……係合ピン 9……連結部材 10……ハンドル A……開閉装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷箱の一方の側壁に後部煽戸の一側縁が枢
    支され、上記後部煽戸が上記一側縁を中心に開閉自在に
    構成された貨物自動車の荷箱において、 上記荷箱の他方の側壁の後端縁の上下方向複数箇所に設
    けられ、受け金具と固縛レバーとからなる係止部と、上
    記後部煽戸の上記各係止部と対向する部位に設けられ、
    各係止部と係合可能な複数の係合ピンと、上記複数の係
    止部の固縛レバーをそれぞれ枢軸を介して連結する連結
    部材と、上記複数の固縛レバーのうちいずれか一つに設
    けられ、各固縛レバーを上記各係合ピンが係止部に係合
    する係止位置と係合ピンが係止部との係合を解除される
    解除位置との間で連動して回動させるためのハンドルと
    を備えたことを特徴とする自動車の荷箱の後方煽戸開閉
    装置。
JP13006590U 1990-11-30 1990-11-30 貨物自動車の荷箱の後部煽戸開閉装置 Expired - Lifetime JP2514031Y2 (ja)

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